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+DESIGNING 2010.8 014 015 +DESIGNING 2010.8 【言葉のデザイン 2010オンスクリーン・タイポグラフィを考える 辞書ゆえに和文、英文、数字、漢文、数式などさまざまなな要素が混在する。 iPhoneアプリ 大辞林は独自のレイアウトエンジンにより縦中横や縦組み中の欧文処理、ルビ処理など、複雑な組版を実現している。 大辞林三省堂刊の 文字組 み。ベタ組 みで丸数字の前にアキがある程度の文字組み。 およそ3,000ページで重さは3Kgほどとのこと。 山辺真幸 YAMABE Masaki 1977年生まれ。株式会社永原康史事務 所を経て、 2006年に合同会社アライア ンス・ポートを設立。継続して公共性の 高い数々のサイトのウェブディレクショ ン、コンサルテーション、 CMS構築を手 がけている。アルゴリズミックデザイン をテーマに、プログラミングや電子デバ イスを使った表現活動も行っている。 小川裕子 OGAWA Hiroko 九州芸術工科大学 現九州大学、岐阜 県立情報科学芸術大学院大学 IAMASを経て、 2003年から株式会社GKグラ フィックスで、デザイナーとして勤務。主 に、サインデザイン、地域や企業のヴィ ジュアルデザインの仕事に携わる。 2007 年月よりデザイン担当業務執行社員と してアライアンス・ポートに参加。 廣瀬則仁 HIROSE Norihito 1972年生まれ。株式会社エルゴソフトで egwordegbridgeの開発を担当。 2008年に物書堂を設立。 大辞林プチ・ ロワイヤル模範六法類語新辞典検プチドリル5000等のiPhoneアプリ を手がけるほか、 Macの日本語入力プロ グラム かわせみの開発も行っている。 タイポグラフィック・グリッ ドとウェブデザインの親和性を 実証する ウェブタイポグラフィ ツール。アライアンス・ポート のウェブサイト内で利用可能 http://lab.allianceport.jp/ web-typography-app/グリットのユニットサイズ、ユニット間などをpx単位で検証しながら レイアウトできるツールも作成。 5 28 JAGDA20101 iPhoneiPadKindleOS原研哉、永原康史両氏毎回、 さまざまな分野専門家オンスクリーンでのタイポグラフィをえる言葉のデザイン2010 東京 ミッドタウンのインターナショナル デザイン リエゾンセンターで われた第一回Web 環境、 iPhoneアプリ 環境での 文字表現についてとなった大城譲司 写真弘田充 Web 環境 のタイポグラフ パブリッシング プロジェクト❶ Guest 02 物書堂 2006年、代表社員として大和比呂志氏、技術業務担当執行役員に山辺真幸氏が 就任し創業。テクノロジーとデザインを結んだ新しいタイプのデザインカンパニー として、数々のウェブサイトをはじめブランディングツール、情報システムの構築や 書籍のエディトリアルなどを行う。また、デザインとエンジニアリングの周辺領域を テーマとした交流会 Salon de APを定期的に開催。 http://www.allianceport.jp/ 2008年、代表取締役の廣瀬則仁氏、取締役の荒野健太氏によって設立。 Macintoshで文章を書く人々に対して、創造力を最大限に発揮できる道具 を提供することを目的に、 Mac OS X/iPhone OS用のソフトウェア企画・開 発、および販売を行う。大ヒットとなったiPhoneアプリ 大辞林のほか、 Mac OS X用日本語入力プログラム かわせみ等、数多くのアプリケーションを開発。 http://www.monokakido.jp/ 電子辞書による 大辞林は、ビットマップ フォントを使用しているためトメやハネがわか りづらい。こちらは横組み。 文字組みにおける全体と部分の類 似性を、フラクタル幾何学の考え方を もとにして組版を構成する フラクタ ルタイポグラフィ。スクリーンメディ ア特有の文字による表情が生まれる。 原文をJavaScript で読み 込み、書体やサイズ、字間や行 間、禁則等を無作為に抽出する ランダムタイポグラフィ。リ ロードのたびに違う組み方がな される。 シックス・アパートと共同開 発した 新聞ブログ。ユーザー はほとんどプログラムをコント ロールすることなく、自動で 組 版 がなされるMovable Type のプラグイン。 見出しの書体には明朝オールドを使用。本文 と使い分けることでクールな印象と可読性を両 立させている。 iPhoneアプリ 角川類語新辞典。小さなサ イズでも可読性を確保し、思考を妨げないという 目的でUD書体を使用。 iPhoneアプリ 大辞林。使用書体はヒラギノ明朝 ProN W3縦組み。 Guest 01 アライアンス ポート 2010.5.28

タイ K ポグ P ラフウ 環境のタイポグラフ ィのェブ ne ィ 可環 i ... · 2020. 1. 28. · は独自のレイアウトエンジンにより縦中横や縦組み中の欧文処理、ルビ処理など、複雑な組版を実現している。

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Page 1: タイ K ポグ P ラフウ 環境のタイポグラフ ィのェブ ne ィ 可環 i ... · 2020. 1. 28. · は独自のレイアウトエンジンにより縦中横や縦組み中の欧文処理、ルビ処理など、複雑な組版を実現している。

+DESIGNING 2010.8 014015 +DESIGNING 2010.8

【言葉のデザイン 2010】 オンスクリーン・タイポグラフィを考える

❷~❹辞書ゆえに和文、英文、数字、漢文、数式などさまざまなな要素が混在する。iPhoneアプリ「大辞林」では独自のレイアウトエンジンにより縦中横や縦組み中の欧文処理、ルビ処理など、複雑な組版を実現している。

❺『大辞林』(三省堂刊)の文字組み。ベタ組みで丸数字の前にアキがある程度の文字組み。およそ3,000ページで重さは3Kgほどとのこと。

山辺真幸 YAMABE Masaki

1977年生まれ。株式会社永原康史事務所を経て、2006年に合同会社アライアンス・ポートを設立。継続して公共性の高い数々のサイトのウェブディレクション、コンサルテーション、CMS構築を手がけている。アルゴリズミックデザインをテーマに、プログラミングや電子デバイスを使った表現活動も行っている。

小川裕子 OGAWA Hiroko

九州芸術工科大学(現九州大学)、岐阜県立情報科学芸術大学院大学(IAMAS)を経て、2003年から株式会社GKグラフィックスで、デザイナーとして勤務。主に、サインデザイン、地域や企業のヴィジュアルデザインの仕事に携わる。2007年月よりデザイン担当業務執行社員としてアライアンス・ポートに参加。

廣瀬則仁 HIROSE Norihito

1972年生まれ。株式会社エルゴソフトで「egword」「egbr idge」の開発を担当。2008年に物書堂を設立。「大辞林」「プチ・ロワイヤル」「模範六法」「類語新辞典」「漢検プチドリル5000」等のiPhoneアプリを手がけるほか、Macの日本語入力プログラム「かわせみ」の開発も行っている。

❶タイポグラフィック・グリッドとウェブデザインの親和性を実証する「ウェブタイポグラフィツール」。アライアンス・ポートのウェブサイト内で利用可能(http://lab.all ianceport.jp/web-typography-app/)

❷グリットのユニットサイズ、ユニット間などをpx単位で検証しながらレイアウトできるツールも作成。

5月28日(金)、社団法人日本グラフィッ

クデザイナー協会(JAGDA)が主催する

「言葉のデザイン2010―オンスクリー

ン・タイポグラフィを考える」第1回の

研究会が開催された。ディレクターは原

研哉と永原康史。原は開催のきっかけを

こう語った。

「ウェブ上のタイポグラフィはまだまだ

未成熟ではないか。とりわけ日本語環境

の表現においてはそんなふうに考えてい

ましたが、永原さんから、それは原さん

の認識不足ではないかという指摘を受け

ました。こうした問題意識を、多くのグ

ラフィックデザイナーとともに一度きち

んと知識を共有しておきたいということ

から、研究会を立ち上げる運びとなりま

した」(原)

永原は、ペーパーメディアと、現在、急

速に普及しつつあるオンスクリーン・メ

ディアを、同じデジタル技術のアウト

プットとした上で、比較対照した。

「いま、iPhoneやiPad、あるい

はKind

le

のようなかたちで、アウトプッ

トが多様化してきました。グラフィック

デザイナーは、紙の特性を見極めながら、

デザインを考えてきましたが、それと同

じように、オンスクリーン・メディアの性

質を考慮し、新たなデザインを模索する

必要があるのではないでしょうか」(永原)

こうした問題設定を受け、アライアン

ス・ポートと物書堂が、それぞれ事例報

告を行った。

ウェブ環境における

タイポグラフィの可能性を提示

最初のゲストスピーカーは、アライア

ンス・ポートの山辺真幸と小川裕子。彼

らの業務は、ブックデザインからウェブ

デザイン、映像・音響制作から情報シス

テム構築まで、多岐にわたるが、今回は、

ウェブ環境のタイポグラフィに焦点を合

わせ、複数の具体例を提示した。

小川が開発した「ウェブタイポグラフィ

ツール」は、グラフィックデザインにお

けるグリッド・システムの考え方を、ウェ

ブデザインにも応用しようという試みだ。

現在、ベータ版が、アライアンス・ポー

トのサイトで公開されている。

「ウェブデザインの場合、印刷物のよう

に、最終的な出力形態がひとつに固定さ

れているわけではないので、OSやブラ

ウザなど、ユーザーのネット環境によっ

て、見え方が変わってしまいます。この

ツールは、そうした状況を改善しようと、

原研哉、永原康史両氏が毎回、さまざまな分野の専門家を招き、オンスクリーンでのタイポグラフィを考える会「言葉のデザイン2010」。東京ミッドタウン内のインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで

行われた第一回は、Web環境、iPhoneアプリ環境での文字表現について学ぶ会となった。

文•大城譲司 写真•弘田充

Web環境のタイポグラフィ

パブリッシング プロジェクト❶

Guest 02 物書堂2006年、代表社員として大和比呂志氏、技術業務担当執行役員に山辺真幸氏が就任し創業。テクノロジーとデザインを結んだ新しいタイプのデザインカンパニーとして、数 の々ウェブサイトをはじめブランディングツール、情報システムの構築や書籍のエディトリアルなどを行う。また、デザインとエンジニアリングの周辺領域をテーマとした交流会「Salon de AP」を定期的に開催。http://www.allianceport.jp/

2008年、代表取締役の廣瀬則仁氏、取締役の荒野健太氏によって設立。Macintoshで文章を書く人 に々対して、創造力を最大限に発揮できる道具を提供することを目的に、Mac OS X/ iPhone OS用のソフトウェア企画・開発、および販売を行う。大ヒットとなったiPhoneアプリ「大辞林」のほか、Mac OS X用日本語入力プログラム「かわせみ」等、数多くのアプリケーションを開発。http://www.monokakido.jp/

❻電子辞書による「大辞林」は、ビットマップフォントを使用しているためトメやハネがわかりづらい。こちらは横組み。

❹文字組みにおける全体と部分の類似性を、フラクタル幾何学の考え方をもとにして組版を構成する「フラクタルタイポグラフィ」。スクリーンメディア特有の文字による表情が生まれる。

❸原文をJ a v a S c r i p tで読み込み、書体やサイズ、字間や行間、禁則等を無作為に抽出する「ランダムタイポグラフィ」。リロードのたびに違う組み方がなされる。

❺シックス・アパートと共同開発した「新聞ブログ」。ユーザーはほとんどプログラムをコントロールすることなく、自動で組版がなされるMovable Typeのプラグイン。

❽見出しの書体には明朝オールドを使用。本文と使い分けることでクールな印象と可読性を両立させている。

❼iPhoneアプリ「角川類語新辞典」。小さなサイズでも可読性を確保し、思考を妨げないという目的でUD書体を使用。

❶iPhoneアプリ「大辞林」。使用書体はヒラギノ明朝 ProN W3で縦組み。

Guest 01 アライアンス・ポート

2010.5.28

Page 2: タイ K ポグ P ラフウ 環境のタイポグラフ ィのェブ ne ィ 可環 i ... · 2020. 1. 28. · は独自のレイアウトエンジンにより縦中横や縦組み中の欧文処理、ルビ処理など、複雑な組版を実現している。

+DESIGNING 2010.8 016

各環境における文字組をグリットをベー

スとして手軽に検証できるものとして開

発しました」(小川)

山辺は、研究開発の一環として、試験

的に運用している「ランダムタイポグラ

フィ」や「フラクタルタイポグラフィ」を

紹介。前者は、書体やサイズ、字間や行

間を、無作為に抽出・指定するものであ

り、後者は、フラクタル幾何学の考え方

を導入し、全体と細部が自己相似形をな

す組版を実践するという刺激的なものだ。

ここでは、グラフィックデザイン起源の

グリッド・システムから、一歩先に進み、

ウェブデザインならではのアプローチ、

つまり、プログラムを組むことで、テキ

ストの見せ方を制御しようという意志が

働いている。

「紙のような固定的な資材ではなく、オ

ンスクリーン・メディアのような流動性

の高い媒体に文字を並べることが、この

先、常態化していくと思います。そのと

き、どういうことが可能になるのか。ラ

ンダムタイポグラフィやフラクタルタイ

ポグラフィは、我々を取り巻く環境の変

化から発想したものです」(山辺)

アライアンス・ポートは「漢字仮名交

じり文を縦書きする」という日本語なら

ではの表記法を、ウェブでも再現しよう

と、試行錯誤を重ねている。

また、M

ovab

le Typ

e

を使い、新聞の

ように表示できるブログソフトウェア「新

聞ブログ」の開発も行っている。

「ウェブはまだ発展途上。技術的な制約

を受けることも多々あります。しかし、

ゆきとどかない部分は、プログラムを組

んで、解消すればいい。その点、紙メディ

アとは異なる自由さがあるのではないか

と思っています」(山辺)

iPhone辞書アプリで

紙以上に読みやすい組版を実現

続くゲストスピーカーは、物書堂の廣

瀬則仁。物書堂は、M

ac OS

X/iP

ho

ne

OS

用ソフトウェアの企画・開発および

販売を行っている。外国語や国語辞書、

六法全書など、レファレンス類中心に開

発を行っているが、2008年にリリー

スされたiPhone用アプリ「大辞林」

は、累計10万本を超えるベストセラーと

なり、大きな注目を集めた。

大辞林には、ヒラギノ明朝がバンドル

されている。これは辞書らしさを表現す

るために必要な措置だった。

「iPhone

OSに搭載されている

フォントはヒラギノ角ゴシック。けれども、

国語辞書を引くときに、ゴシック体だと

違和感がある。やはり、きちんとした明

朝体で読みたいと思ったのです」(廣瀬)

こうした意識は、他のアプリにも反映

されている。たとえば「角川類語新辞典」

ではイワタUD明朝と明朝体オールドを、

「漢検プチドリル5000」では游教科書

体を採用している。コンテンツの内容を

考慮したフォントを選択することで高品

質化を目指し、競合他社との差別化を図

ることが可能となった。大辞林では、縦

書き表記を踏襲しつつ、iPhone用

アプリならではのインタフェイスも開発

した。

「和文と欧文の混在、縦中横、漢文、数

式などを、きちんと表示するために、独

自のレイアウトエンジンを搭載していま

す。それによって、ヒラギノ明朝のポテ

ンシャルを、最大限、引き出すことがで

きたのではないか。そう自負していま

す」(廣瀬)

可読性の高さも重視しなければならな

いが、同時に、操作性の高さも実現しな

ければならない。いや、アプリの開発に

おいては、なにより操作性が優先される。

「iPhoneのタッチパネルは指で操作

します。しかし、指はマウスポインタで

はない。ですから、タッチしやすい文字

サイズというものを考えなければなりま

せん」(廣瀬)

ちなみに、商用フォントをバンドルし

ているということは、当然、フォントベ

ンダーにも利益を配分するということに

なる。物書堂ではレベニューシェア方式を

採っている。利益配分の内訳は、アップ

ルに30%、コンテンツメーカーに30%か

ら50%、フォントベンダーに5%から7%、

そして物書堂が20%から35%というかた

ちになっている。

「フォントベンダーにそんなに配分する

のかと驚かれることもあります。けれど

も、美しい書体や文字組は、紙メディア

やPC環境では、ごくあたりまえのもの

として受け止められている。我々はモバ

イル環境でもそれを普及・発展させたい

し、こうした試みが、フォントビジネス

の成功やフォント文化の育成、さらには、

日本語の文字文化を次世代に受け渡すこ

とにつながるのではないかと考えている

のです」(廣瀬)

アルゴリズミックな

デザインと設計

ディレクター2名、ゲストスピーカー

3名による総括トークでは、さまざまな

話題が飛び交った。「現時点で気になるの

は、オンスクリーン・メディアが、秩序

生成へと向かうものとして発展するのか、

それとも混沌を是としたまま、制御不全

な状態に陥るのか、ということです」(原)

グラフィックデザインにおいては、紙面

をいかに制御するかが課題だった。永原

によれば、それは紙メディアにおける文

字設計や組版の歴史が、自動化を目指す

動きだったことと並行している。その意

味で、オンスクリーン・メディアにおけ

る自動化、つまり、各種プログラムの導入

は、歴史の必然ということになるだろう。

「オンスクリーン・メディアは変化の途上

にあります。カオスを生むのも秩序をつ

くるのも、実は同じアルゴリズムだった

りする。一見カオティックに見える実験も、

秩序化と同じ方向に進んでいる」(永原)

その一例がアライアンス・ポートや物

書堂の取り組みと言えるだろう。彼らの

仕事は、デザイン的な発想と工学的な思

考、そのふたつが交差するところから生

まれているのだ。

「言葉のデザイン2010―オンスクリーン・タイポグラフィを考える」は、原研哉と永原康史がディレクターとなり、オンスクリーンにおける文字表現を考えるプロジェクト。毎月1回、全7回の開催を予定している。詳細は公式Webサイトにて。http://www.kotobanodesign.com/【次回】テーマ:オンスクリーン環境におけるタイプフェイスゲスト:鳥海修(字游工房)、宮崎光弘(AXIS)日時:2010年7月2日(金)予定

第1回はオンスクリーン・メディアでの文字の現状に焦点を当て、メディア技術の最前線にありながら、上質な文字組みを実現しているふた組の方に来ていただいた。ふた組に共通するインターフェイスとしての文字という考え方は重要であろう。堅実な考察と真摯な取り組みが実を結ぶことを再確認した時間だった。永原康史 原研哉

会と機を同じくして「コミュニケーション環境の質的向上に寄与する」というJA GD Aヴィジョンが発表された。デザイナー達は個の発露より公共のコミュニケーションの質を重視しはじめる。オンスクリーン・タイポへの興味は、公共空間の言葉の質への興味の高さである。時代の節目を感じるイベントになりそうだ。

◉研究会を終えて