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6月4日はむし歯予防デーでした。小郡小学校で、毎年1年生を対象に歯みがき指導を行っていますが、今年
は6月6日に 行いました。上手に歯みがきが出来るようにいろいろと考えて指導をしているつもりですが、うまく
教えるというのは本当にむずかしいものだと毎年感じます。もっとわかりやすく教えられるようにこれからも考え
ていきたいと思います。 今回の新聞では、どうしてむし歯ができるのかということについて書いてみました。ぜ
ひ参考にしてください。(加藤気白)
むし歯菌も、おしっことうんちをします!
みなさんは、ごはんを食べて、うんちとおしっこをしますよね。実は歯の表面にくっついているむし
歯菌も同じ。むし歯菌のエサはお砂糖ですので、みなさんの歯の表面に残っているお砂糖を食べて、
「うんち」と「おしっこ」をするのです。歯を爪でひっかくと、ネバネバした白いかす(プラーク)がくっつ
きますね。それがまさに「うんち」に相当するもので、「歯垢」とか「プラーク」と呼ばれるものです。そし
て、むし歯の「おしっこ」に相当するものが「酸」です。歯の表面というのは、エナメルという身体の組織
の中で最も硬い組織でおおわれています。しかし、長い時間「酸」にさらされたままでいると、徐々に
エナメルが溶かされて、そのうち穴になってしまうのです。
つまり、お砂糖をエサにしてむし歯菌が出した「うんち」が歯に強固にくっつき、「おしっこ」をして歯
を溶かすことで穴ができる。それが「むし歯」という病気です。
しかしながら、その「むし歯菌」というのは、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはまったく存在
しません。風邪やインフルエンザと同じで、すでに菌を持っている人からうつる「感染症」なんです。
むし歯菌が存在するだけでは、「むし歯」という病気は発症しないことが、他の感染症と大きく異なる点
です。むし歯菌が存在する上に、お砂糖を飲食する習慣や歯みがきをする習慣は絡み合って初めて
発症します。だから、それをコントロールしていけばむし歯予防は可能です。
フッ素を塗るだけでは、むし歯は防げない!? 歯みがきしていれば良い、あるいはフッ化物塗布していれば良い、キシリトールガムを食べているか
ら良いなど、むし歯予防に効果のあることを何かひとつしていれば大丈夫だと思い込んでいるお母さ
んが時々いらっしゃいます。しかし、歯科予防を成功させるためには、いくつかの予防法を組み合わ
せることが必要です。
もし仮に、むし歯予防に「合格点」というのがあり、それが60点であるとすれば、フッ素の効果は10
点分ほどだと思ってください。つまり、残りの50点分をお砂糖(ショ糖)の摂取制限やキシリトールの使
用、歯みがき習慣などでまかなう必要があるのです。だからフッ素を塗るだけで予防ができる「魔法の
薬」だとは考えないでください。
参考文献:「マイナス1歳」からはじめるむし歯予防
マイナス1歳からはじめるむし歯予防~ママになる前からできること~
欲
凸
ラクに楽しく
成果が出せる
キシリトールの
理 論と実践
腑貪
鮨赳
仲丼 雪絵原案・監修タフトくらぶ編集部 編集
フッ素について
フッ素が歯に作用すると、歯の質が丈夫になり、むし歯になりにくくなります。フッ素には
低濃度のフッ素を応用する方法と、高濃度のフッ素を応用する方法があります。
低濃度のフッ素は、毎日(約250ppm)、または週一回(約450ppm)使用する方法で、現在山口市
内では小学校と幼稚園で行われています。また市販の物では、レノビーゴ(100ppm)というフッ素の
スプレー(当院で取り扱っています1480円、一般薬局でも売っています)があります。濃度が低いの
で生えたばかりの乳歯から使用することができます。直接歯にスプレーするか、ハブラシにつけて使
用します。
高濃度のフッ素は年1~2回(約9000ppm)使用する方法で、歯科医院で塗布する方法です。
保護者の方でよくフッ素の害を心配される方がいらっしゃいますが、使用されている濃度ではほとん
ど問題ありませんので安心されてよいと思います。
砂糖の摂取量を諸外国と比べると、日本は少ないのに、なぜむし歯は多いのでしょうか?それはフ
ッ素の使用頻度が日本は極端に少ないからだと考えられます。諸外国では水道水や食品にフッ素
が添加されています。
キシリトールは、むし歯菌の数を減らします! 甘い=むし歯の原因、というわけではありません。キシリトールとは、天然素材の甘味料です。白樺
の木からつくられることが多いのですが、イチゴやラズベリー、プラム、カリフラワー、ほうれん草、レタ
スなどの果物や野菜にも微量ですが含まれています。甘さはお砂糖とほぼ同じですが、むし歯菌がキ
シリトールを食べても、歯にくっつくもとになるうんちも、歯を溶かすおしっこも作れません。つまり、む
し歯菌が歯からはがれやすくなります。
むし歯菌はキシリトールをガツガツと食べていきます。でも、全く排泄できないのです。いわゆる「ふ
んづまり」になって菌が死んでいきます。しかも、歯にやさしい糖類が他にたくさん存在する中で、む
し歯菌数を減らせるのは、キシリトールだけなのです。
さらに、キシリトールは薬物ではなく食品なので、妊娠中に摂取しても安全です。1日キシリトールガ
ム5~10g(4~8粒)を3回以上に分けて食べるとむし歯予防に効果的です。妊娠中から母親がキシリ
トールを摂取してお口の中のむし歯菌を減らしておけば、子どもがむし歯になりにくいという研究デー
ターもあります。
語録 自分の最善をつくしなさい お盆休みのお知らせ 8月14(火),15(水),16日(木) 休診します
小さい花でいいのだ
人にほめられるような大きな美しい花ではなく
だれからも足をとめて見られなくてもいい
本当の自分自身の花を咲かせられたらいいのだ
それを神さま仏さまに見てもらえばいいのだ
坂村 真民
加藤歯科医院 山口市小郡下郷1124-3 木曜午後・日曜・祝日休診
TEL/FAX 083‐972‐2104 ホームページも見てくださいね。
(山口市小郡加藤歯科で検索)
http://kato-dc.kamu-come.com
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