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諦(あきら)めない
校 長 落 合 統 一
8月29日(月)朝、長い夏休みが終わり、校門に「おはようございます」の子どもたちの元気な声が戻
ってきました。日焼けのせいかとても逞しく見える子、背がぐーんと伸びた子、宿題を抱え「やってきたよ」
とちょっと誇らしげな子、そんな子どもたちの元気な笑顔を見ることができ、とても嬉しかったです。
子どもたちの中には、家族との旅行や少年団のキャンプなど夏休みだからできる様々な経験や体験をした
人もいると思います。本校の児童の中には丸々2日間英語しか話せないイングリッシュキャンプや市議会さ
ながらの子ども議会、地元の夏祭りで初めての太鼓に参加した人もいました。
世の中に目を向けると、リオ五輪では、日本勢が大活躍、金12、銀8、銅21、計41個と史上最多の
メダルを獲得しました。また、そのリオ五輪、男子テニスで太田小学校出身のダニエル太郎選手がベスト1
6となる嬉しい知らせも届きました。また、夏の甲子園では、「夏の甲子園BIG3」と言われた栗橋東中
学校出身の高橋昴也投手を擁する花咲徳栄高校が3回戦に駒を進めるなど、ここでも久喜市出身の選手の活
躍がありました。
リオ五輪、高校野球とも印象的なことは、選手たちの最後まで諦めない姿です。体操の内村選手、残りの
鉄棒1種目からの逆転金メダル、テニスの錦織選手、3度のマッチポイントを耐えての逆転銅メダル、レス
リングの登坂選手、伊調選手、土性選手、ともに残り数十秒からの逆転金メダル。そして、バドミントンの
高橋選手・松友選手ペア 最終ゲームあと2点取られれば敗戦という16-19からの5点連取での金メダ
ル。甲子園でも、東邦学園(愛知)対八戸学院光星(青森)の一戦で、一時は7点差を追う東邦学園が9回
裏4点をひっくり返しての逆転サヨナラ勝ちを始め、何試合もの逆転劇がありました。
残り数秒になっても、点差がいくら開いたとしても、決して諦めない選手たちの姿は感動そのものです。
どうしてそこまで頑張れるのか。松友選手は「自分がやってきたことを最後まであきらめずに出そうと思っ
た。オリンピックで金メダルを取りたいという目標でやってきた」と。また、錦織選手は「今回、メダルが
獲れたのは、母や家族のお陰。僕を信じて見守ってくれるその懐の深さに感謝したい」と言っています。諦
めない力の源は、夢や目標を持ち続け、辛く苦しい練習に耐えぬいてきた自分を信じ、支えてくれた家族や
応援してくれた人への感謝なのかも知れません。
諦める人は、やる前から「無理、無理」「どうせできない」「なれっこない」と自信がなく、上手くいか
ない事を人のせいにする。諦めない人は、目標に向かって何事もプラス思考で、苦しいこと辛いことも楽し
みに替え、乗り越えられる。
ぜひ、夢や目標を持ち続け、夢が現実になった瞬間を想像してみてください。夢を叶えるコツは、続ける
こと、「継続は力なり」です。