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よくわかる☆ Oracleエンジニアのための Linux入門 株式会社びぎねっと 代表取締役社長兼CEO 宮原 徹([email protected]

よくわかる☆ Oracleエンジニアのための Linux入門 · lpi認定(lpic) レベル1 lpi認定

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よくわかる☆OracleエンジニアのためのLinux入門

株式会社びぎねっと

代表取締役社長兼CEO

宮原 徹([email protected]

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講師プロフィール

株式会社びぎねっと 代表取締役社長兼CEO

日本仮想化技術株式会社 代表取締役社長兼CEOでもある

Linux・オープンソースに関するIT技術者教育を中心にビジネスを展開

以前日本オラクルでLinux製品の推進を担当

現在は仮想化技術に関するソリューション提案を行っている(VMware・Xenなど)

LPI-Japan発行 メールマガジン 執筆者

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本日のアジェンダ

今なぜ、Linuxなのか

LinuxとOracleはベストマッチ

Linuxを学習するには

Oracleユーザが知っておきたいLinuxの基本

基本をおさえたら資格にチャレンジ、今もっとも注目されているLPIC試験とは

Linuxの概要を理解し、学習をスタートするためのポイントを掴む

今、なぜLinuxなのか

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ネットワークサーバに求められるもの

安定性

機能性能コスト

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今、なぜLinuxなのか

サーバは安定性が命

Linuxは数多くのインターネットサーバとして稼働してきた実績

サーバはコストも重要

有償サポート付きから無償ディストリビューションまでコストに応じて選択可能

サーバで使いたいソフトウェアが充実

Webアプリケーションサーバなど各種アプリケーションが充実

LinuxとOracleはベストマッチ

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LinuxとOracleがベストマッチな理由

Oracleの新バージョンのリリースはLinuxから

Orace 11g R2はLinux版が一番最初にリリース

Oracleを動かすための安定した基盤

PC上で商用UNIXと同じ感覚で構築できる

Linux+Oracleの情報も豊富になった

困った時に助かります

Oracle on Linuxで安定したDBを作ろう

Linux学習の指針

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10

効率よくLinuxを学習するには

目標の設定

実務に役立つスキルの習得

客観的なスキルの証明

学習環境の確保

無知による無駄を無くす

意味のない学習はしない

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バランスよく両立

時間を無駄にしない

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目標設定のコツ

明確な目標を立てる

漠然とした目標:Linuxを使えるようになる

明確な目標:Linuxを使ってWebサーバを構築できるようになる

手段と目的をはっきりとさせる

手段:Linuxを使う・Webサーバを動かす

目的:Webサービスを提供する

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Linux学習の5W1H

Who?(誰が?)

Why?(なぜ?)

When?(いつ?)

Where?(どこで?)

What?(何を?)

How?(どのように?)

Linux学習の目的を明確にする

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資格試験の位置付けは?

身につけたスキルの客観的な証明

スキルレベルの「ものさし」

「Linuxできます」では、「どれぐらい」できるのか分からない

LPICの場合

レベル1:Linuxの基本的な操作と管理

レベル2:サーバとネットワークの構築

レベル3:Linux以外のOSとの統合

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学習の方法

教科書・参考書の確保

書籍代はケチるな

同一テーマで何冊も買う

学習環境の構築

学習環境構築そのものが勉強

基礎的なLinuxの操作方法を学習

インストールからコマンド操作、Linuxシステム管理基礎レベル

カバーされない範囲については、別途周辺情報で知識を補う(PC自作なども効果的)

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講師の本棚

全部がLinuxの入門書というわけではありませんが、関連書籍まで含めると、これぐらいにはなります。古くなった本は適宜捨てて、新たしい本も随時購入。

この辺りにもう1段

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学習環境の構築

快適な学習環境作りを必死になって考える

自分なりのカラーを出せるか

「試行錯誤」と「育てていく」感覚

ハードウェアに強くなろう

自作PCのススメ

業務用サーバーを中古で買うのも良い

仮想マシンを活用(後述)

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大きめのサーバーが2台@自宅

17

玄箱PRO

3.5” SAS

この辺にさらに2台

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仮想マシンの活用

仮想マシンを使えば、物理マシンは少なくて済む

CPUとメモリが重要

CPUはマルチコア化しているので比較的楽

メモリは多めに必要なので、最低でも2GBは欲しい

活用を考えると、物理マシンの経験は重要

「鶏と卵」の関係

特にネットワーク周りは分かりにくい

­とりあえずブリッジがNATを使っておく

LPIC(Linux技術者認定試験)の概要

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LPICの特長

オープンソース

世界的なコミュニティで形成

ベンダーニュートラル

様々な環境で知識が活かせる

本質的な問題

技術的な本質を見極める問題

広範囲に渡る出題

技術レベルの再認識

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試験の構成

LPI認定(LPIC)レベル1 LPI認定(LPIC)レベル2

試験No.102

Linux一般2

試験No.101

Linux一般1

試験No.202

Linux最適化

試験No.201

ネットワーク管理

LPI認定(LPIC)レベル3

Core

試験No.302

Mixed Environment

試験No.301

Core

LPI認定(LPIC)レベル3

Specialty

試験No.304

試験No.305

試験No.306

試験No.303

Security

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試験のカバーしている範囲

Level 2

モジュール

ファイル・システム SSH

Samba

メールLevel 1

インストール

ファイル

アカウントネットワークコマンド

応用

Linux特有の知識

基本 UNIXの知識 応用

*日本IBM ソフトウエア開発研究所 杉山昌治様の資料より抜粋

さらにLevel 3へ

LPICレベル1試験出題範囲と対策

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101試験の出題範囲

主題101:システムアーキテクチャ

主題102:Linuxのインストールとパッケージ管理

主題103:GNUとUnixのコマンド

主題104:デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準

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102試験の出題範囲

主題105:シェル、スクリプト、およびデータ管理

主題106:ユーザインターフェイスとデスクトップ

主題107:管理業務

主題108:重要なシステムサービス

主題109:ネットワークの基礎

主題110:セキュリティ

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全体的な傾向と対策

出題範囲に幅がある

知らないポイントを無くす

得意なポイントを作る

うろ覚え、ケアレスミスを減らしたい

コマンドのオプションの意味をしっかりと

出題範囲詳細に出てくるファイルやコマンドはmanコマンドなどで調べておく

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学習の方法

出題範囲をしっかり把握

関連キーワードはすべて調べる

基礎的なLinuxの操作方法を学習

インストールからコマンド操作、Linuxシステム管理基礎レベル(ユーザ管理等)

カバーされない範囲については、別途周辺情報で知識を補う(PC自作なども効果的)

ポイント解説

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今回解説するポイント

Linuxの学習環境作り

102.1 ハードディスクの配置を設計する

103.1 コマンド行で操作する

103.4 ストリーム、パイプ、リダイレクトを使う

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Linuxの学習環境を作る

理想を言えば、PCを2台〜3台用意

たとえばWindowsクライアントにLinuxサーバ

HDD交換可能にする

色々なディストリビューションを試せる

再インストールも簡単

物理的な問題から仮想マシンで代替

LinuxやWindowsで無料で使えるものとしてVMware ServerやVirtualBox、XenやLinux KVMなど

MacならParallelsやVMware Fusion、VirtualBoxなど

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仮想マシンとは

ソフトウェアでもう1台のPCを再現する技術

ホストOSにはLinuxやWindowsを使用

仮想マシン内で別のOSを実行可能

HDDやメモリの許す限り、複数の仮想マシンを実行可能

ホストハードウェア

ホストOS

仮想マシン

ゲスト OS

アプリケーション

ネイティブアプリ

ケーション

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仮想マシン利用のポイント

メモリは実際のPC同様に消費ホストマシンにできるだけ沢山のメモリを搭載

仮想ハードディスクを使用するホストOS上のファイル=仮想マシンのHDD

ゲストOSのインストール元はISOイメージも可能光学式ドライブはホストOSと共用 ISOイメージからインストールも可能

仮想ネットワークの設定は用途に応じてブリッジ:外部から接続可能・DHCP設定の場合にはDHCPサーバが必要NAT:外部から接続不可・DHCP設定の場合には仮想マシンソフトがDHCPサーバを準備

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102.1 ハードディスクの配置を設計する

説明Linuxシステムにおけるディスクパーティションの構成を設計する。

主要な知識範囲•ファイルシステムおよびスワップスペースを別々のディスクやパーティションに割り当てる•システムを適切に使用できるように設計を調整する•ブートに当たって、/bootパーティションがハードウェアアーキテクチャの要件を満たしていることを確認する

重要なファイル、用語、ユーティリティ•/ (root)ファイルシステム•/varファイルシステム•/homeファイルシステム•スワップスペース•マウントポイント•パーティション

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Linuxのディレクトリ構造

ディレクトリ名

役割

/boot Linuxカーネルと起動関連ファイルを格納

/bin Linuxの最も基本的なコマンドを格納

/sbin Linuxのシステム管理に関するコマンドを格納

/usr Linux上のアプリケーションソフトのファイルを格納

/lib 各種ライブラリファイルを格納

/var ログやメールなどシステムが一時的にデータを格納

/etc 各種設定ファイルを格納

/home 一般ユーザーのホームディレクトリ

/dev デバイスファイルの入っている特殊なディレクトリ

/proc システムの各種稼動状態をファイルとして保持

/mnt フロッピーディスクやCD-ROMをマウントする

/tmp 各種プログラムが利用する一時ディレクトリ

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Linuxディレクトリ構造図

/

boot

bin

sbin

usr

lib

var

etc

home

dev

proc

mnt

tmp

bin

sbin

log

init.d

rc.d

cdrom

floppy

システム以外のユーティリティが入る

ログが記録される

サービス起動スクリプトが入る

CD-ROMがマウントされる

フロッピーディスクがマウントされる

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ファイルシステム構成の検討

/(ルート)ディレクトリ以外を別のディスクやパーティションに分離する

/homeを分離して、ユーザデータを分離する

/varを分離して、システムデータを分離する

ディレクトリを分離する理由

メンテナンス性の確保(システムとデータの分離)

RAID(ミラー)による冗長性の確保

­/homeをミラーで構成

パフォーマンスの向上

­/varをRAID 1+0などで構成

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103.4 ストリーム、パイプ、リダイレクトを使う

説明テキストデータを効果的に処理するためにストリームのリダイレクトや接続をする。この作業には標準入力、標準出力、標準エラー出力へのリダイレクト、あるコマンドの出力を別のコマンドの入力にパイプする、あるコマンドの出力を別のコマンドの引数として使用する、出力を標準出力とファイルの両方に送るといったことが含まれる。

主要な知識範囲•標準入力、標準出力、標準エラー出力をリダイレクトする•あるコマンドの出力を別のコマンドの入力にパイプする•あるコマンドの出力を別のコマンドの引数として使用する•出力を標準出力とファイルの両方に送る

重要なファイル、用語、ユーティリティ•tee•xargs

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標準入出力

コマンドは標準入力からデータを受け入れて、処理を行った後に標準出力へと結果を出力する

エラーが発生した場合には、標準エラー出力へとエラーメッセージを出力する

コマンド入力 出力

キーボード ディスプレー

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リダイレクト

標準入出力とファイル間のやり取りを制御する

command > file 標準出力をファイルにリダイレクト

command >> file 標準出力を追加でリダイレクト

command < file ファイルを標準入力にリダイレクト

コマンド<

>>

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パイプ

あるコマンドの結果を、さらに他のコマンドで処理したい場合に使用

command1の標準出力をcommand2の標準入力へ渡す

command1 | command2

command1 > file; command2 < fileと同等

コマンド1 コマンド2出力 入力パイプ

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まとめ

学習の目標を定めよう

例)Linuxを使ったWebサーバー構築

できるだけ沢山Linuxに触る

コマンドライン中心に、苦労なく触れる程度に

色々なディストリビューションを試してみる

自分なりに説明できること

教えることが最高の学習

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