農六レポート Vol.03

4 農六レポート vol.3 ｜《ふるさと起業塾》農村六起プロジェクト［内閣府地域社会雇用創造事業］

高橋　地域社会雇用創造事業という内閣府

の事業を実施して、ちょうど半年経ったの

で、一度中間総括をやろうと、こういう

企画をさせていただきました。本事業は、

NPO、NGO の中から 12 団体がそれぞれの

テーマで選ばれ、2010 年から 2 年間にわ

たって 70 億円の予算を使って、地域社会

の人材の育成に取り組んでいます。最初に

インターンシップ事業について、どんな↙

状況になっているか話してください。

養父　私は「九州ムラたび応援団」で、

農家民宿をやっているおばちゃんたちと

か、直売所、農家レストラン、都市農村

交流施設の拠点、グリーンツーリズムの

実践者のネットワークの団長として、農

漁村とまちをどうつなげて地域を活性化

するかということを 15 年ほどやってきま

した。『九州の村へ行こう』という雑誌の

編集長として、村の情報発信をずっとやっ

てきています。↗

↗以前から取り組んでいたのはムラの生

業プロジェクトです。「まず農村のこと

を知ってもらう。これから中山間地の地

域づくりをどうやっていくのか。小さな

生業である直売所とか農家レストランの

マーケットをもう少し広げて、ここを基

盤に地域をどうつくっていくか」という

ことに可能性を感じて、ムラの生業プロ

ジェクトを立ち上げたばかりでした。『田

舎で働き隊！』という事業で、20 年度の

補正で 122 名ほど、全国から若者たちを

グリーンツーリズムの拠点に研修生とし

て送り出しています。これをぜひ農村六

起と絡めてやりたいと思っています。

　インターンシップについては、地域の中

でいま地域づくりをやりたい人と一緒に、

厚生労働省の事業とか農商工連携の人材育

成事業もずっとやってきています。ところ

がせっかく人材育成をしても、最後の出口

のところまで責任を持ってやれる組み立て

になっていないので、ある程度やる気に

なった人たちをもう 1 回、インターンシッ

プで集めて、いろいろアドバイスをしなが

ら、フォローしていくというやり方をして

います。400 人ぐらいが目標です。いま、

実際に仕掛けているところは 7 ～ 8 カ所で

す。既存の観光協会の人たちにも入っても

らって、農村、漁村など第 1 次産業の人た

ちと、このプロジェクトを通じてどんどん

つなげていくというやり方をしています。

高橋　従来からのグリーンツーリズムに 6

次産業化というコンセプトを掛け合わせ

て、そこから何が見えてくるかというのは

期待が持てますね。

養父　現場に行くと、グリーンツーリズム

は農村を巻き込んだ取り組みになってい

なくて「点」です。農家民宿についてはコー

ディネーター組織みたいなところがつい

農村六起プロジェクト

中間総括座談会

「点」としてのグリーンツーリズムを6次産業化によって「線」さらには「面」へ

高橋公認定NPO法人ふるさと回帰支援センター

専務理事・事務局長

養父信夫九州のムラたび応援団

団長

《ふるさと起業塾》農村六起プロジェクト［内閣府地域社会雇用創造事業］｜農六レポート vol.3 5

て、民間企業の旅行代理店と連携して修学

旅行、いわゆる民泊型の教育旅行みたいな

ものが動き始めていますが、これだけで

終わってしまうと結局は民間企業の都合

で、事故でも起こったら別のところに行っ

てしまいます。そうなる前に、こちら側で

6 次産業化をきっちりつくっていかなくて

はいけない。その意味ではグリーンツー

リズムも、すでに十何年経ちましたから、

農村六起をきっかけにして、そろそろ地域

マネジメント法人的な基盤をつくってい

くやり方がすごく大事だと思います。そこ

で人材の話がどうしても出てくる。地元

でやりたい人がいれば一番いいけれども、

もしいなければ外から入れるということ

もあると思います。

針生　私は「せんだいファミリアマルシェ

実行委員会」の委員長を仰せつかっていま

す。農家の 15 代目で、家業自体は 300 年

も続いています。1 次産業の方が非常に柔

軟に 2 次産業、3 次産業の方のニーズに対

応できるような組織力とかチーム力、地域

連結力が大変薄いということがあります。

　実行委は「南東北は農業王国でお米もお

いしいし、果物とか、オリジナリティのあ

る農産物がたくさんある。だから基本的に

は農業者を中心に、2 次産業、3 次産業の

方に応援していただきながら、全国的に問

われているグリーンツーリズムや農業体験

も踏まえて、いろいろな新しい価値をつく

りたい」ということで始まった団体です。

　農林水産省のマルシェ・ジャポンプロ

ジェクトは、いま北海道から九州まで全国

12 団体あります。特に仙台は、東北で唯一

の政令都市で、宮城県の人口 230 万人のう

ち 103 万人が集中しています。ということ

で、「東北 6 県、特に南東北の皆さんたち

と大同団結しながら仮設型の直売所で、要

はフランスの青空露天市場みたいに、テン

トでまちの公園とかいろいろなところに移

動しながら、お客さんのほうに寄っていこ

う。もう一つ特徴的なこととして、売って

いる農産物とか水産物に対して大変質の高

い知識を持っているので、掛け合いの中で

食材の良さ、背景、ある意味の真のトレー

サビリティみたいなものを消費者にどんど

ん訴えながら、中抜きをして、農家の所得

を 1.5 倍ぐらい増やそう」という考え方で

始まったわけです。

　私たちは追加募集でしたが、全国 10 カ

所はほとんどが放送局とか新聞社、または

ビルをお持ちになっている方が委託を受け

ていて、農業者が一人もいないということ

への驚きもあったんです。

高橋　それは意外ですね。

針生　だから、ぜひ農業者の私がオール東

北で挑戦したいという思いがありました。

農家はつくるのは上手ですが、売るとか、

農村六起プロジェクトを実施して半年が経過した 2010 年

12 月某日、その途中経過として、どのような状況が生じ

ているか、今後の展開として望まれる方向性といったこと

などを、現場で事業を実践している方々に集まっていた

だいて議論していただき、貴重な意見をいただきました。

農業生産法人・放送局・大学による三位一体の取り組み

針生信夫せんだいファミリアマルシェ

実行委員会委員長

阿部巧中越防災安全推進機構


広めていく文化は非常に弱い。フジテレビ

系列の仙台放送の方にお願いして、農事生

産法人を放送局が応援するという全国で初

のコラボレーションユニットをつくって、

マルシェ・ジャポンに申し込んだという背

景があります。私たちは農業を商売として

やっていますから、ショート体験的な、プ

ログラムをかじるようなものではなくて、

研修をする人たちのいろいろなイメージに

見合ったチャンネルを何十も持っていま

す。だから、自分たちの会社が各人に適し

た研修の場を提案できて、大変大きな効果

と喜びが返ってきたということが一つあり

ます。

　また、地元の宮城大学と、お互いに相乗

効果を得ようということで、大学と放送局

の情報発信力と土着の農業文化の三位一体

というかたちで、いま大型研修も 300 人を

受け入れるとか、信じられないスペックに

なっています。大学でもカリキュラムとし

て取り入れてくれ、研修は舞台ファームの

畑、マルシェ、商店街と、いろいろなとこ

ろでやっています。若い人たちはわれわれ

と違う見方をするので、もちつき機を持ち

込んで、新しい変わった味つけのもちをつ

くるとか、コンテストを開いて、それを地

元の放送局が取材をして番組にするとか、

大きな情報発信になっています。

高橋　阿部さんのところは中越地震からの

復興を目指した中越防災ですね。

阿部　新潟県長岡市にあって、3 大学 1 高

専という地元の研究機関がコンソーシアム

を組んで、中越地震からの復興やその後の

防災への教訓を残していこうということで

できた法人になります。中越地震では、山

古志村をはじめとする中山間地域、小規模

な集落のある地域がすべて大きな被害を受

けて、世帯数が半減したとか、3 分の 1 になっ

たというところが多く出ました。

　行政からの支援もありますが、その中で

われわれ民間としても、「特に知識や経験

はないけれど、根性と体力はあるぞ」とい

うコーディネーターが実際に地域に入っ

て、皆さんとの話し合いの場をつくったり、

地震後に直売所を始めてみたり、いろいろ

な都市との交流事業が始まったという小さ

な動きが地域の中で同時多発的にあって、

結構広い範囲で、震災をきっかけとして中

山間地域の地域づくりが始まっています。

　地震の経過の中で、いわゆる集落のサ

ポーターとか応援団みたいなものがたく

さんできたんですが、実際にそこで何か

事業をやるといった外部者がもっと出て

くるといいなと思っていたところに、こ

の事業が始まる前の年、こちらのふるさ

と起業塾の枠組みで長岡市の小国地域に

5 人の若者が来たんですね。

高橋　『田舎で働き隊！』ですね。

阿部　合計で 9 名の方にインターンシップ

で 1 カ月、新潟に入っていただきました。

正直、そんな奴がいるのかと思っていたん

ですが、実際に箱を開けてみたらかなりの

数の応募をいただいたし、その経歴も圧倒

的に IT 業界の方が多くて、皆さん 30 歳前

後で、お話を聞くと「この仕事を続けてい

けるとは思えなくなってきた。これを一つ

の機会に、実際に自分が農村でどんなこ

とができるのかチャレンジしたい」とおっ

しゃっている。ほかにも就職が決まってい

なくて、選択肢として農業があり得るか試

しにきたという大学生が周りに多いという

んです。このへんは、今後われわれが訴求

していく大きなターゲットとしてあり得る

かもしれないと感じました。

　新潟にはいろいろな受け入れ先があっ

て、空き家に入って集落の人たちと 1 カ

中越地震をきっかけに新しい中山間地域づくり


月生活するというパターンもあれば、ア

パートを借りて、会社としてやっている

ワイナリーに通うというパターンもあり

ました。その中で一番変化が大きかったの

は、集落の空き家で地域の人たちと一緒に

生活する経験をした人たちで、満足度も

高かったような気がします。農業は仕事

という部分とともに、生活と切り離せな

い部分があります。そのへんを一体的に、

しかも 1 カ月という期間体験できたこと

は大きかったと思います。人間関係ができ

る中で、農業が置かれている実態も聞か

されて、初めて状況を知った人たちもい

ます。そういう意味ではカルチャーショッ

クも大きかったと思います。

　いま大学生向けのプログラムも調整して

いますが、この話を持っていくと大学側の

受けが非常にいい。地方の大学は地域が

あってなんぼというところがある中で、地

域の人たちと一緒に学生を育てたい、活動

させたいという思いはあっても、現場と

のコーディネートができる人間がいない。

そういう意味で、「われわれはこれだけの

フィールドを持ち、コーディネートもしま

す。座学研修も持っています」という話を

すると、非常に大学側の受けが良くて、単

位認定で本事業に取り組んでくれる大学が

２つ出てきましたし、ゼミ単位で入ってく

れる大学も出てきているという状況です。

高橋　インターンシップについては、うち

も 3500 人という高い目標を持ってやって

いますが、感想はどうですか。

針生　東北では、インターンシップは相当

集客率が上がってきています。地域の企業

の皆さんが興味を持ってくれているので、

もっと大きく放射的に広がって、より多く

の方に研修してもらえる可能性が何となく

見えています。

高橋　4 分の 1 を過ぎた段階で、受け皿

のスキームをつくるのに時間を食って、

ちょっと後手に回っている部分があるよう

な感じはするけれども。

養父　いまはモデルがだんだん見えてきて

いる。うちの仲間連中は東京でマルシェを

運営していますが、まちなかでマルシェ的

なことをやっていくと、そこに若者たちが

ボランティアでかかわってきます。その連

中を『田舎で働き隊！』に出していくとい

うモデルが見え隠れしています。

　うちのプロジェクトでも、地域の 6 次産

業化のどこの部分をよその人材にやらせる

かということで、企画とか販売、地元の人

たちが苦手な営業力、企画力、デザイン力

の部分をまちの人たちに担ってもらって、

マーケットを広げていく活動をやってい

る。そう考えれば一つの主体は若者で、も

う一つは社会人経験のある人です。いま大

企業を辞めさせられた人たちが、年間 300

万人いるそうです。表に見えなくて、国が

ある程度助成金を渡してかろうじて雇われ

ている人たち、企業内失業者と言われる人

たちが 600 万人で、900 万人は民間企業で

は抱えきれない人たちです。

　この人たちが農村、漁村に行くきっかけ

を、こういうプロジェクトの中でつくって

あげれば入っていくことができます。だか

ら社会人経験を持った人と、やる気のある

若者のコラボの中で、村の直売所とか農家

レストラン、農事生産法人と組み合わせて

いくと、ここが地域づくりの核になってき

ます。そういう意味で農村六起は、日本の

農村をこれからどう展開するかということ

のモデルになると思います。

針生　おっしゃるとおりだと思います。い

ままでは、だれがやってくれるのか、長く

フォローアップしてくれるのか、というと

ころがありましたが、一気に行ってしまっ

て、そこから特異性とか地域性をいいかた

ちで出すということで、教育的にある程度

民間企業が抱えられない900万人の人を6次産業で受け入れる体制


十日町市で有機農法に取り組む農家に住み込みで研修。移住についても様々なアドバイスをしてくれた。

インターンシップ研修では、六次産業化を学ぶ地域住民が毎週集う。

開催スタート当初から各方面の取材が殺到。マルシェを多くの皆様に認知して頂く事ができた。

（有）原ホームの農業部門での研修。研修生よりも若い社員たちと農業に取り組む。

九州のムラ取材 15 年の経験から地域の現状を伝える養父氏。

仙台市・奥山市長（左）も訪れ、針生と共に買い物を楽しんだ。宮城県、仙台市もマルシェを全面バックアップしている。

中越防災安全推進機構の活動レポート

九州のムラたび応援団の活動レポート

マルシェ・ジャポンセンダイの活動レポート

育て、つくり上げていく文化をふるさと回

帰支援センターから教えてもらうことがで

きました。

高橋　ふるさと回帰運動では、銀座の事務

所に訪ねてくるのは東北では福島県の人が

一番多く、それ以外では沈んでいたのが、

今回の事業で針生さんに到達し、それが地

域にずっと広がって、なかなかおもしろい

感じになっていますね。

高橋　続いて、もう一つのプログラムであ

るインキュベーション事業ですが、どんな

感じで進んでいますか。

阿部　いま、募集をかけているところです

が、一つのターゲットとして大きいのは道

の駅です。直売所を備えたある程度大きな

道の駅が県内にいくつかあるんですが、そ

こに出している加工グループは趣味の域を

出ないところがたくさんあって、生産者も

高齢化している中で、10 年後にこの直売

所に商品を出してくれないところが結構

ある。加工グループをもう少し事業化して

いくことが必要で、そうしなければ後継者

もついてこない。農家のおばちゃんたちの

片手間と言ってはいけませんが、インキュ

ベーションをきっかけに、ビジネスプラン

まで持っていくという枠組みが、いくつか

話として出てきています。

高橋　直売所は雨後のタケノコ状態だけ

ど、いま全国に数万カ所あるのかな。

養父　1 万 3000 ぐらいですね。

高橋　10 年後はだれも見えないので、そ

れを担う地域の農産物の加工や品ぞろえを

一つのテーマにするというのは、なかなか

すごいし、一つの切り口としておもしろい

と思うね。

阿部　直売所は結構若い人たちが経営者と

してやっているんですが、俺たちも食えなく

なるというので結構危機感を持っています。

高橋　そういった意味で、いままでやって

きたインターンシップの先にインキュベー

ションの起業化があるという、パッケージ

事業との関連で、非常におもしろいケース

インキュベーションをきっかけにビジネスプランまで行く枠組み


になりますね。

養父　九州でも 400 人のうち 200 人はイン

ターンシップで見えてきていますが、当然

インキュベーターまで行きたいという人も

出てきています。これがどこまで育つのか

にもよりますが、インターンシップをやっ

ているエリアを見ながら何回かに分けてや

りたいと思っています。

高橋　「ふるさと再生行動する首長会議」

を結成したのですが、これの最大のポイン

トとして、起業家を 1727 ある市町村に複

数配置して、地域から起業家を育てて活性

化することを夢見ています。政府に対して

も、地域社会雇用創造事業を 3 年、4 年と

続けることを要望したいと思っています。

針生　私たちは結果的に 4 名合格を出させ

ていただいて、その中で連日大盛況という

事例を紹介させていただきます。「六丁目農

園」という名前のレストランです。バイキ

ング方式ですが、形がふぞろいの野菜を全

部料理に使い、あとは当然、地産地消の文

化で、食材に対しての安全・安心というテー

マは完璧です。

　そこでは、障害者にご協力をいただい

ています。知的障害とか身体障害とかい

ろいろありますが、実は卓越した能力に

オーナーが目をつけたんですね。しっかり

教えると、ピザを焼くことにかけては天才

的な能力を発揮する人もいますし、包丁で

野菜を切り刻むカッテイングが上手な人も

いて、時間は若干かかっても、非常におも

しろい形にしたものを食材として出すとユ

ニークさがあるというように、みんなで力

を出し合って非常にあかぬけたきれいなレ

ストランです。300 万円の支援をいただい

て、それをしっかり回しています。

　もう一つは、その中に野菜工場的なもの

をつくっています。放送局とも連携してい

るので、夕方の 10 分番組で特集を組んで

いただいています。それを持ちまわりで放

送局がやってくれるものですから、お客さ

んがドーンと来て、いまは駐車場に入りき

れないぐらいの勢いで、お昼も夕方も連日

大混雑です。

養父　九州は中山間地域の生き残りの施策

として、ムラの生業プロジェクトというグ

リーンツーリズムの拠点のところをコアに

して、地域マネジメント法人的な動きを農

村六起の中でどんどんしていきたい。その

中でインターンシップとインキュベーター

をうまく絡めていけば、全国のモデルにな

るのではないかと思います。

　今回インキュベーターの最初に合格した

人は、そのきっかけが『田舎で働き隊！』

で、地元のじいちゃん、ばあちゃん世代に

若い連中が入ったことでした。村を活性化

していくのは若者の力がきっかけになりま

すが、村を活性化する手法の中で農村六起

というプログラムが本当に有効に生きてい

ます。だから、e ラーニングの中に成功事例、

インキュベーターのモデルをどんどん詰め

て、それで勉強できるようにやらせていた

だければ、より広がるんじゃないかと思い

ます。

阿部　外の人たちを受け入れ、さらにそこ

で事業を興していくということで、事業化

していける部分、あとは人を受け入れてい

くという、お金と人の流れが中山間地域に

できていくことが、これから一番大事だと

思っています。

高橋　地震をきっかけに閉鎖的だった地域

が外に向かって開かれて、今度はそこに都

会から若者たちが入って、新しい中越の文

化、産業が花開いていけば最高ですね。

　今日はお忙しい中ありがとうございました。


農村六起　「農村六起（のうそんろっき）」とは、

内閣府の「地域社会雇用創造事業」の実

施団体のひとつとして、認定 NPO 法人ふ

るさと回帰支援センターが進めている「農

村の六次産業起業人材育成事業」の略称

であり、愛称です。同支援センターは 10

年にわたって都市住民のふるさと（農山

漁村）回帰運動に取り組んできました。

その中で見えてきたのは、高齢化、過疎化、

農家数の減少、耕作放棄地の増大、そし

て伝統文化の衰退、伝統的コミュニティ

の機能不全などに象徴される農村の疲弊

という現実でした。つまり、都市住民が

回帰しようとしているふるさと（農山漁

村）には、仕事や就業機会が乏しく、移

住先としての条件は厳しいものとなって

いたのです。そこで、同支援センターは

2009 年 9 月、農山漁村における起業のた

めのノウハウやスキルを身につける場と

機会を提供することを目的に「ふるさと

起業塾全国ネット」を北海道大学観光学

高等研究センターとともに設立し、人材

育成の取り組みをはじめました。

　「６次産業」とは、ご存知のように 1 次、

２次、３次産業の結合・融合を図ることに

よって農山漁村に「６次産業」という新し

い産業を創出しよう、という考え方であり、

政府の農業政策の基本に位置付けらていま

す。現在［農村六起］プロジェクトでは、

インターンシップとインキュベーション

が、地域パートナーおよび事業パートナー

との全面的な連携によって全国各地で進め

られています。

ふるさと回帰運動と地域の課題

6次産業化による起業人材育成の取組み

［農村六起プロジェクトの 3 つのテーマ］

［農村六起］プロジェクトは、上記の 3 つのテーマを基に、インターンシッププログラムとインキュベーションプログラムを実施しています。

農業分野にとどまらず、地域資源を活用した地域おこし・地域づくりや、アウトドア全般・体験ツアー、

観光・そのほかサービス業に至るまで、幅広い分野の 6 次産業を対象としています。

2 31 ふるさと回帰産業

次世代ツーリズム

地域複合アグリビジネス

地域づくり・地域おこし・都市住民の農山漁村回帰に

必要な空き家改修・地域資源の活用

新しい余暇行動に対応したサービスの提供と

人材の育成

地産地消（地産都商）・農村レストラン・

農産加工等の複合化によるアグリビジネス創造


６次産業の起業人材の発掘から輩出

インキュベーションプログラム

６次産業に携わる人材の育成

インターンシッププログラム

プロジェクトとは？　インターンシッププログラムは、講義研修と実地研修合わせて約 180 時間のカリキュ

ラムを行います。6 次産業の基礎から実践的なノウハウまでを幅広く学び、地域におい

て 6 次産業に携わることのできる人材の育成を目指します。講義研修は e ラーニング（通

信講座）を採用し、ネットの繋がる PC を使用して一流講師陣による講義が受講できま

す。実地研修は、1 日（約 6 時間）～ 1 週間程度の研修日程で全国各地の 6 次産業の

研修地で現場体験を行います。研修後はレポートを提出して研修修了となります。

　インキュベーションプログラムは、起業を考えている方や地域活性を実現したい方

を経済的・技術的な側面から支援し、起業家を輩出する目的で実施されています。一次・

ニ次選考を通過した後、全国各地で開催される「ビジネスプラン・コンペティション」

に出場し、優秀かつ実現性が高いと評価された起業プラン作成者を「ふるさと起業家」

（起業支援対象者）に認定。200 万円を上限とする起業支援金を提供します。またメンター

と呼ばれる専門家にアドバイスや手助けを受けながら起業を目指します。

インターンシッププログラムのながれ応募要項は41ページ

応募要項は41ページインキュベーションプログラムのながれ

入門講座※両プログラム共通

講義研修実地研修修了〜フォロー

入門講座※両プログラム共通

起業プラン応募一次・二次選考ビジネスプラン・コンペティション起業へ向けた活動

［農村六起］ウェブサイトにて新規登録後、同ウェブ上で入門講座を受講します。設置された論文を読んで選択式のテストを受け、合格（修了）すると各プログラムへのエントリーが行えます。

6 次産業の知識習得とスキルアップ、および実地研修に向けた基礎固めを目的として講義研修を受講します。ネットのつながる PC を利用した e ラーニング形式なので、計画的に学べます。

6 次産業の現場を体験する実地研修を全国各地で実施しています。チャレンジできる現場は農業分野をはじめ、加工・流通や観光・ツーリズム、地域おこしの分野まで、多岐にわたります。

研修後はレポートを指定の条件に則って作成・提出して修了となります。修了後、就業・就農希望者には紹介等の支援を行います。また「インキュベーションプログラム」への参加もオススメです。

［農村六起］ウェブサイトにて新規登録後、同ウェブ上で入門講座を受講します。設置された論文を読んで選択式のテストを受け、合格（修了）すると各プログラムへのエントリーが行えます。

起業プランは、農村の６次産業分野をテーマとし、起業する具体的な地域が想定されたプランを募集対象とします。ウェブサイトより応募書類をダウンロードして作成後、応募します。

起業プランは選定・評価委員会により一次・二次選考が行われ、選考通過者が「ビジネスプラン・コンペティション」へ出場。最終審査を受けて「ふるさと起業家」（起業支援対象者）が選ばれます。

「ふるさと起業家」に認定された後は起業に向けた活動を開始します。起業支援金として上限 200 万円が提供されるほか、メンターが中心となって起業活動を支援します。

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ふるさと起業家＠大山町（鳥取県西伯郡）

中村隆行さん

インキュベーションプログラムふるさと起業家レポート


■ 起業家への出発点

　今回の起業のきっかけは、

2010 年の 9 月に開催された農村

六起プロジェクトのビジネスプ

ラン・コンペにて私の事業が支

援対象として認定されたことが、

非常に大きな契機のひとつとな

りました。

　私は 2001 年に、埼玉県より鳥

取県の大山町に I ターンをして定

住しました。そこで漁業研修等

を受け、その後独り立ちして漁

師として約 10 年間、漁業に携わっ

てきました。その間、漁業従事

者としておぼろげながらに思っ

ていたことですが、「漁師が水揚

げした魚介類による収入があま

りにも日々の市場価格に左右さ

れる」ということです。つまり、

豊漁であれば価格が安く取引さ

れ、漁獲量が少なければ価格は

高くても量が少ない為どちらに

しても漁師としての収入が安定

しないということです。

　そのような疑問を抱きながら

過ごしていた時に「農村の六次

産業化」についての新聞記事を

目にし、自分ながらに色々調べ

農村六起プロジェクトのことを

知りました。

　それまでは、生鮮魚介類を市場

へ出荷することを柱としながら、

少量ではありますが自ら収穫し

たワカメなどの海藻類を乾燥し

販売もしてきましたが、この「農

村の六次産業化」というテーマ

に接し、目の前にあった疑問が

晴れたような気がしました。

　幸いにも漁業に従事する前は

飲食業の経験もあり、買い手側

の気持ち、条件等も理解できる

ので、その買い手ニーズによっ

て「1 次産品を 2 次加工しそして

販売すること」をテーマに起業

しチャレンジしてみようと決意

が固まりました。

■ 起業に向けた活動

　起業に向けた活動としては、

2001 年に 1 年間「鳥取県田舎

暮らし体験（大山町）」参加後、

2002 年より 3 年間「鳥取県船の

担い手事業」にて漁業研修に参

加し、親方から漁業に関する技

術を習得すると共に、地域漁業

者の方々との連携を取れるよう

基礎作りをしてきました。

　更に、独立後は漁協の研修会

等にも積極的に参加し、商品開

発そして販売に関するノウハウ

を得ることができました。また、

中村さん起業プラン

Sea Vegetablesによる御崎漁港活性化

プロジェクト

鳥取県大山町の御崎海岸一帯

で生育するワカメ、バーズ（も

ずくの一種）、アオサ、ソゾ、

ハバ等の海草類を素潜り漁に

て収穫し、乾燥後粉末化して

Sea Vegetables（海の野菜シ

リーズ）として商品化、販売

する。また保有船海隆丸を利

用し、素潜り漁など実際の漁

業を間近で、安全に体験出来

る新たな観光サービスを提供。

産地知名度の向上、漁業への

関心を高め、活性化を図る。

Profile1974 年生まれ。2001 年から 1 年間「鳥取県田舎暮らし体験（大山町）」に参加。同年 4 月から約 1 年　「鳥取県船の担い手事業」にて漁業研修に参加。05 年 4 月から 3 年間の漁業研修を経て大山町御崎漁港にて漁業従事、鳥取県漁連中山支所地区運営委員、「平成 23 年度全国豊かな海つくり鳥取県大会」実行委員を勤める。10 年 9 月の［第 3 回］農村六起ビジネスプラン・コンペにて支援事業認定を受け、同年 12 月に株式会社漁師中村を設立。

［左］収穫したワカメを奥さんと二人三脚で商品に仕上げる。［右］御崎海岸一帯は豊かな漁場。


妻と二人三脚で会計・税務の勉強、食品加

工に関する勉強も、少しづつではあります

が行ってきました。

　そのような中、鳥取に I ターンして 8 年

目頃より、私が素潜り漁で海産物を収穫し、

妻と 2 人で試行錯誤しながらつくり続けて

きた「天日干しワカメ」が東京、大阪圏の

大手企業のバイヤーさんから高い評価をい

ただけるようになりました。このバイヤー

さん達からも「起業して更なる販売増」の

薦めがあり、また製品販路などについて鳥

取県物産協会、鳥取県市場開拓室等からも

製品拡販に対する協力をいただくこととな

りました。このように、少しづつではあり

ますが起業に向けての基礎つくりをしてき

ました。

　事業採択後は、法人設立、各種届出等の

今までに経験したことのない業務が目白

押しとなりましたが、メンターの方、そ

して周囲の方の的確な助言により、同年

12 月に株式会社の設立を実現させること

ができました。

■ 今後のビジョン

　今後のビジョンとしては、第一にこれま

でお世話になった地域の方々に対しての恩

返しとして「鳥取の産品」、そして｢鳥取

自体｣を出来る限り広めてゆきたいと思い

ます。これは、私自身が埼玉からの I ター

ン者ですので実感していますが、「鳥取に

は本当に良い産品があるのに、そのことが

東京・新橋にある鳥取県のアンテナショップ「食のみやこ鳥取プラザ」の 2 階にあるレストラン「トットリーネ」では、鳥取の食材を使用した料理を提供している。


［I n f o r m a t i o n］

会社名：株式会社漁師中村

所在地：鳥取県西伯郡大山町樋口 141

HP：準備中

事業内容： ①大山町産海藻類を利用した

「Sea Vegetables」の製造販売②漁業体

験観光船の運営

首都圏等ではあまり知られていない」とい

う事実があるからです。これは私のライフ

ワークとして続けてゆきたいと思います。

　第二に農村六起のテーマでもある「6 次

産業化」の実現に関して、鳥取の産品を原

料として 2 次加工品をつくり、私の今ま

で築いた販路を利用しての販売を目指しま

す。具体的には地元で収穫されるワカメ、

アオサ、ヒラメをはじめとする海藻類を乾

燥させ、更に粉末化して「Sea Vegetables」

シリーズとして販売する計画です。これは

今年度中の製品化を目指して現在進行中の

プロジェクトです。

　第三に一般の方が漁業に触れる機会をつ

くりたい、と考えています。食品として魚

介類を見る機会は沢山ありますが、反面実

際どのようにして収穫されているのか、ど

のような方が収穫しているのか、そしてど

のような場所で収穫されているのかを知っ

ていただく機会は少ないと思います。それ

らのことを知っていただくことで、より

漁業に関心を持っていただき、出来ること

ならば一人でも多くの方が漁業の後継者と

なっていただければと考えています。

　また、海での仕事の素晴らしさ、大変さ

を伝えることで、収穫される魚介類への見

方も変わるのではと思っています。具体的

には所有する「海隆丸」を利用して漁業体

験型観光船としてゆく予定です。現在実施

に向けて船体改造などを進行しています。

　最後に、I ターンをして鳥取に来て、私

が一番強く感じた「自然を相手にする職業

の素晴らしさ」を、若い世代に伝えてゆく

ことを使命として忘れず事業推進してゆこ

うと思います。

新橋駅のすぐ近くにあるアンテナショップでは、中村さんの商品をはじめ、鳥取の豊かな地域資源を知ることができる。

アンテナショップで奥さんとともにテスト販売を実施。奥さんが育てたお茶は、試飲も行った。


ふるさと起業家＠小国地区（新潟県長岡市）

小野塚雅宏さん




　起業を考える以前は、広告代理

店で制作業務に携わっていまし

た。しかし派遣切りにより職を

失ってしまうという事態に見舞わ

れ、この時から自分自身で何か始

めなければ、という思いが強くな

りました。そんな時、《ふるさと

起業塾》の『田舎で働き隊！』と

いうインターン研修を知りまし

た。住まいのある新潟県内の小国

地区も研修先のひとつであったこ

ともあり、参加を決めました。

　研修は 2009 年 10 月から翌 3

月まで行われましたが、この時既

に小国で起業することを決めてい

たので、研修と同時進行で起業

の勉強をする日々を送っていまし

た。その頃起業プランとして目を

付けたのが、銀杏を粉末加工した

製品の事業展開です。研修後も小

国に残り、ビジネスプラン・コン

ペに向けた準備に取り組みまし

た。しかし結果は最終選考で落選

というものでした。この結果によ

り、銀杏での事業化の難しさを痛

感しました。同じ頃、育苗セン

ターでアルバイトをしていたので

すが、取り扱っていた若稲葉（苗）

を見て「これを粉末にすることで

ビジネスになるのでは…」という

アイデアが再び浮かび、このプラ

ンを携えて同コンペに再挑戦。そ

こでやっと起業家認定を受けるこ

とができました。


　今後の課題として取り組むの

は、原料生産から商品販売まで一

人でこなすのは不可能である為、

今やるべき事、後回しにする事を

見極め区別して進めることです。

　解決した課題のひとつは、収穫

機が決まったことです。導入メ

リットは低コストかつ少人数で操

作が可能であることと、収穫をス

ピーディーに行える点です。最初

はハサミ、バリカン、芝刈り機、

ビーバー等を使う事を考たり、水

の浮力を利用して収穫できないか

とも考えました。農家、地域振興

局員、作物研究センター、農協な

どにも相談に伺いましたが、良い

答えが見つかりませんでした。理

想としては収穫した葉が袋に吸い

込まれていく、お茶を収穫する為

の機械のようなもの。しかしコス

トが高いという点と、お茶専用の

為使い勝手がいまいち、という結

論でした。しかしお茶の収穫機を

製造している業者なら、新しく開

小野塚さん起業プラン

若稲葉粉末による、米どころ小国の再生

新潟県産のブランド米である

コシヒカリの若稲の葉を、粉

末・粗挽き加工にし、栄養価

が高く色鮮やかな特性を活か

した新商品として、若稲粉末

を使ったお茶やケーキ、うど

んなどの開発・販売を行う。

これまでの稲作と異なり、若

稲葉（苗）を利用することで、

新しい産業としての可能性が

期待できる。メリットを活か

した「米どころ小国の若稲葉」

で新しい特産品をつくる。

Profile1980 年新潟県新潟市生まれ。専門学校を卒業後、人材派遣やイベント運営を行う会社に勤務。06 年故郷の新潟に帰省し、広告代理店に勤務。退社後、《ふるさと起業塾》の『田舎で働き隊！』研修に参加。その後［第１回］ビジネスプラン・コンペに出場するが、最終選考で落選。同年 9月に行われた［第 5 回］同コンペに再チャレンジし、起業家認定を受ける。2011 年9 月に起業（法人化）予定。

［左］栽培実験では苗箱約300枚を使って成長記録をとり、収穫量を測った。［右］支えてくれる仲間。


発してもらえるのではと考え、相談したと

ころ、野菜芽刈機という農機具があり、結

果的にこれが理想の収穫機でした。

　もう一つは、原料を洗浄、乾燥、粉末化

し、パック詰めまでを一手に行える所が見

つかったことです。今までは洗浄を小国公

民館の調理室、乾燥は隣町の小千谷市、粉

末化は小国町の生産組合、パック詰めはま

た違う所…という様に、作業場がバラバラ

で衛生面も悪くなり、時間配分やコスト、

生産量も検討がつかない状態でした。しか

し県外ではありますが、実績がある「有限

会社おたまや」という受託加工を行ってい

る会社を見つけることができました。

　今一番の問題点が、一定量の原料の調達

方法です。1 年前の春から栽培実験を繰り

返しており、まずは苗箱を使ってハウスで

実験をしました。そこで栽培時期は 5 月

から 10 月末で、収穫を終えなければいけ

ないことが分かり、また夏場は成長が早い

が、病気になりやすく、周りの田んぼに病

気が移らないように気を付けなければなり

ません。虫も付くようになり、真夏には 3

回水遣りを行います。さらに 11 月に入り

寒くなると、湿気で土にカビがつく為、衛

生面に問題があり、成長も悪く全然育たな

いという状態になりました。去年は実験の

為、ボイラーを入れ、灯油ストーブも 4、5

台稼働させた為、灯油代がかさみました。

雪が降るぎりぎりまで実験を行っていたた

インターン研修時代から、起業することを決めていた。当時より近隣地域のケーキ屋などを訪れ、粉末加工した製品の商品展開を模索していた。



所在地：新潟県長岡市小国町横沢 1571 番地 1

事業内容：若稲葉粉末の栽培から加工、販売までを行う 6 次産業

め、ビニールシートが雪の重みですぐ押し

つぶされてしまうのにもヒヤヒヤしまし

た。実験では土と種の量、土の種類を変え

ながら、約 30 パターン、苗箱約 300 枚を使っ

て成長記録をとり、収穫量を測りました。

苗箱は土と種で１枚 3kg 程になり、全て手

作業で、種撒きからハウスへの運搬、後片

付けの為に土を捨て、苗箱を洗ったりと一

筋縄にはいきませんでした。

　休耕田や畑を利用する方法は雑草が問題

になり、育苗センターでシーズンが終わっ

た時に廃棄する苗箱から収穫する方法は、

収穫量が不安定になるなどの問題がありま

す。どちらの方法も若稲葉を食べる為に指

定された農薬が無いため、土も種も完全無

農薬で行わなければならず、誰もやった事

が無い為、協力者を作ることも難しいです。

　そしてもう一つの課題は、売れる商品を

作ることです。セールスポイントが栄養価

なのか、色なのか、ブランド力なのか再度

確認し、原料の生産量、人件費などのコスト、

今作れる商品は何があり、業者向けの原料

販売を行うのか、日持ちがする商品を作るの

か、または原価の安い商品を作るのかなど、

バランスを考えながら商品開発を進めたい

と思います。そして調理師専門学校（例え

ばレシピ）、ケーキ屋（例えばロールケーキ）、

新潟県環境衛生中央研究所（例えば栄養価）

などとの連携も大切にしていきたいです。


　今はとにかく目の前の問題を日々解決し

ていく事で、未来が少しずつ見えてくるの

かな、と思って活動しています。小国町は

毎年人口が減少し、それにより少しずつ町

が疲弊しています。まずは自立することを

目標とし、3 年後には、少しでも雇用を増

やせるような事業展開ができれば、それが

頑張った甲斐があったと実感できるのでは

ないかと思います。その為には、苦労を

楽しめるような精神力が大事だと、最近は

思っています。楽しみながら仕事をした方

が結果も絶対ついてくると思っています。

とにかく継続すること、諦めないことを目

標にして活動していきたいです。

地元には、同じく起業家認定を受け起業に向けて活動する同志がいる。

初出場のビジネスプラン・コンペでは落選したが、諦めずに再挑戦に臨み、起業家認定を掴んだ。


ふるさと起業家＠高千穂町（宮崎県西臼杵郡）

飯干淳志さん



　若い頃から、自分の生まれ育った農村の

衰退とその行く末が気がかりになってい

ました。工学部系の大学を出た私は、高

度経済成長期に大志を抱き都会に出てい

く同級生とは対照的に、卒業生初となる

町役場就職という進路を選択し、生まれ

故郷に帰ってきました。当時としてはと

ても珍しい選択だったと思います。

　社会人として田舎に暮らすうちに、田舎

の抱える潜在的課題とその本質も少なから

ず見えてきました。また、早くから都市と

の連携や交流をテーマにした活動に地域ぐ

るみで取り組み、都会に暮らす人々との絆

の深まりが、起業に向けた支援や協力とい

う形につながってきました。

　若い頃から家族とともに北欧やイタリア

などヨーロッパの田舎を旅し、人口数百万

の人々が支える国家が、農村部や山奥まで

豊かに暮らすための社会システムや生業の

構図を創りだしている実情に少なからぬ感

銘を受け、多くのビジネスヒントと勇気を

もらったことも、田舎で起業することへの

大きな後押しになったと考えます。

　さらに、役場で様々な地域振興の現場

を体験できたことが、起業に向けた思考

や具体的なビジョン構築さらには事業計

画への落とし込みに、また、多くの異業

種人材や組織とのネットワークづくりに

とても役立っています。


　退職後、「食と旅をサービスする生業」の

起業に向けて、まず手掛けたのが耕作者の

いない荒れた農地の再生です。再生農地

で、野菜や穀類、花やイチゴを栽培し、販

売や加工、体験農園や農家レストランの食

材など必要となる資源を確保する取り組み

です。さらに、旅行者に対する様々なサー

ビスを充実さるため、ムラにある石蔵など

の空き家を活用したエコミュージアム展示

施設の整備やおみやげ商品の制作を手掛け

ています。これらの活動と合わせて、昨年


８月に営業許可を取った民宿（宿泊業＋飲

食業）を食事や宿泊の提供とともに、エコ

ミュージアムガイドや体験活動の受入れ拠

点としても運営していく計画です。

　起業に向けた組織体制づくりが重要な

テーマであり、現在、高千穂町観光協会

と協議会を組織し、その中で、県の雇用

対策事業の支援等も受けながら、都会か

らの若者を受け入れるなど雇用面での試

行的な取り組みも含めて独立に向けた準

備を進めています。

　民宿事業のさらなる充実に向けて「どぶ

ろく」の醸造を計画中ですが、免許申請に

必要な構造改革特区の認定（高千穂町）を

2011 年 3 月 25 日に受けることができまし

た。今後、コンサルタントも交えて経営診

断を含めた計画の作成を行い、法人設立手

続きを進める予定です。


　事業をいち早く経営軌道に乗せることが

当面の課題です。今までに関係を築いてき

たステークホルダーとの連携を強化しなが

ら、経営力をつけていきたいと思います。

　農村の衰退とその行く末が気になり発

起した農村起業家への道です。継続され

ていく農村社会実現のためには、次の世

代に受け継がれていく事業環境づくりが

不可欠です。都会の人にとっても地元の

人々にとっても、一緒にやりたいと思え

るような魅力のある経営を心掛けていき

たいと思います。

　農村六起プロジェクトで立ち上がった

全国の起業家により展開される事業が各

地で実を結び、これからの農村産業の新

しいモデルとなっていくことは、決して

夢ではないと思います。

飯干さん起業プラン

食と旅をプロデュースするムラの生業

持続可能なムラづくりをめざ

し、人口 100 人余りの過疎集

落をモデルに、アグリビジネ

スとツーリズムの振興を軸と

した多角的スモールビジネス、

コミュニティービジネスを創

出する。遊休農地を活用し、花

卉や果物の施設園芸など直買

＆直売ニーズに対応した多品

種多品目を取り扱う農業部門。

エコミュージアムの開設運営

部門。地取れの食材を目玉と

したオーベルジュ型民宿経営。

Profile宮崎県生まれの 56 歳。若い頃からヨーロッパなどの農村を旅し多様な暮らし方を探訪。農村ビジネスを自らの手で創造することを決意。30 年間勤務した高千穂町役場を2009 年 3月に退職し、準備に着手。2010 年 7 月に［第 1 回］ビジネスプラン・コンペに出場し、「ふるさと起業家」（起業支援対象者）の認定を受ける。2011 年4 月現在、高千穂町にて起業に向けて活動中。同年 8 月に起業（法人化）予定。

活動をともにする仕事仲間。エコミュージアム「ギャラリー客神（まろうど）」。

会社名：秋元ムラの生業研究会／会長飯干淳志（高千穂町観光協会と協議会を組織して起業準備中）

所在地：宮崎県西臼杵郡高千穂町大字向山 4815-1

HP： http://akimoto-mura.com/　　　twitter： http://twitter.com/akimotomura

Blog： https://gazoo.com/G-Blog/akimoto/index.aspx

事業内容： ①直売所向け多品目農産物の生産 ②花卉と果樹生産 ③農産加工品の製造販売 ④体

験型旅行や企業の CSR 活動の受入れ ⑤エコミュージアムエリアのエコガイドツアー ⑥お土産

品の製造販売 ⑦民宿・農家レストランの経営



ふるさと起業家＠大山町（鳥取県西伯郡）

大廻慎司さん



　起業のきっかけとなったのは、母親の内

臓疾患による痛みが竹炭のヒーリングによ

り快癒したことです。理学療法士資格取得

後、約 12 年間に渡り神戸市内及び地元の

米子市内の病院でリハビリ医療に携わっ

てきました。私自身も母親の痛みを取るよ

うに努めましたが、従来のリハビリ治療

では母親の痛みを取り去ることが出来ま

せんでした。ところが数年前、知人から紹

介された神戸の竹炭ヒーリング場に母親

を連れて行ったところ、みるみるうちに痛

みが取れて母親に笑顔が戻ってきました。

竹炭の効能に触れたことが私のリハビリ

に対する考え方を変え、自分の技術に竹

炭を利用したヒーリングを加え、母親と

同じ悩みを持った方々の助けとなればと

の思いが、起業の第一歩となりました。

　更に、竹炭の原料となる孟宗竹に関して

調査・研究していくにつれて、地元での耕

作放棄地及び放棄山林に於ける「竹害」の

実態を知り、私の経験を活かし、且つ竹害

除去にもなる「竹炭利用のヒーリング」「竹

炭利用の障害者、高齢者向け製品の製造販

売」を柱とする事業展開を計画したことも

起業を現実的に考えた大きな要因です。


　2005 年に地元に U ターン後、病院勤務

の傍ら近くの畑を借り受け、病院スタッフ

と共に小型竹炭窯を備えた竹炭ヒーリング

実験場を造って竹炭を焼きながらヒーリン

グの効果を実験・研究してきました。

　実験場開設以来、口コミでたくさんの方

が実験場を訪れるようになりました。また

竹炭ヒーリングによる効果が確認出来て、

来場された方々に大変喜ばれました。現在、

私の事業を支援していただいている方々

はその時来場された方々が主となっていま

す。大山町の廃校への誘致に関してもその

中のお一人のお声がけによるものです。

　起業活動開始後も、前述の方々はじめ、

近隣の方々、更には地元大山町関係者には


多方面にわたりご支援をいただいていま

す。窯工事や竹切り出しのお手伝い、建築

用材木などの提供、更には工事現場での炊

き出しまでしていただくなど、毎日が感謝

の連続です。おかげさまで 2011 年 1 月 11

日には「株式会社大山竹炭工房」が設立さ

れ、より一層の励みになると共に、地域の

方々へも恩返ししなければと頑張っていま

す。また鳥取大学農学部の大学院でバイオ

テクノロジー研究を専攻していた方を正社

員として雇用しました。これは今後竹炭を

農業利用してゆきたいと考えたからです。


　まず製造した竹炭を利用した高齢者用、

障害者用（車いす用）、ペット用のマット

及び当てものの製品化を図る予定です。こ

の分野においては私の理学療法士としての

ノウハウが活かせると考えています。更に

県内の障害者就労事業支援センターと連携

してマット、当てものの竹炭入り内装部分

を製造していただく予定です。また外装部

分においては県内唯一のニット製造企業と

連携し、２つのブランドをリリースする予

定です。さらに今年 1 年をかけて竹炭製造

時の副産物である竹酢液を鳥取県産業振興

機構食品開発研究所と連携し、ろ過実験、

蒸留実験等を行い、竹酢液の食品添加物と

しての転用を進めます。これは竹酢液のも

つ殺菌作用を活かしながら新たな製品を開

発する取り組みです。その他にも農業への

竹炭の有効利用研究も実施する予定です。

　私の地元である大山町は、中山間地域指

定を受けていて、高齢化が進み地域が衰退

しているという現実があります。当事業が

地域コミュニティの核つくりとしても役立

ち、町が元気になるように願っています。

大廻さん起業プラン

竹炭利用のヒーリングツーリズムによる大山町活性化事業

鳥取県西部の大山町の耕作放棄

地、山林等に密生する孟宗竹を

窯で炭化させ、その際に発生す

る熱を利用。ヒーリング効果を

持つ竹炭風呂、足湯などの憩い

の場を廃校につくり、県内外の

希望者に対し体験サービスを提

供する。また消臭や土壌改良な

ど高機能な竹炭を主原料とする

製品開発・販売し、地元雇用の

生み出すことによって、地域内

外の交流を促進させる。

Profile1975 年生まれ。98 年に理学療法士資格取得、社団法人海員神戸腋済会病院に理学療法士として勤務。2005 年に同病院退職後に地元へ U ターンし、米子東病院のリハビリスタッフの管理長として勤務。2010 年に頭蓋仙骨療法プロフェッショナルクラニアルプラクショナーに認定される。JTMA セラピュティックマニュピレーション協会理事長就任。8 月に同病院退職後、［第 6 回］ビジネスプラン・コンペにて起業家認定を受ける。11 年 1 月に起業。

会社名：株式会社大山竹炭工房

所在地：鳥取県西伯郡大山町東坪 505

HP：準備中

事業内容： ①廃校を利用した竹炭製造

②製造された竹炭を利用した竹炭効果

のある製品の開発・製造・販売 ③竹

炭窯を利用した竹炭ヒーリングの展開


事業の核となる地域資源である孟宗竹。事業拠点である廃校跡地に竹炭窯を建設。


生産研修｜アルカディアの里（千葉県匝そうさ

瑳市）2 0 11年1月2 2 〜2 4日

［農村六起］プロジェクトの地域パートナーのひとつである

アースカラーの活動拠点・千葉県匝そうさ

瑳市は、豊かな自然に囲まれた山里や

歴史的文化財も点在する地域資源に恵まれた地域です。

農業も盛んな匝瑳市で、今回は蓮根の収穫作業をはじめとした様々な 6 次産業にかかわる

プログラムを研修生達が体験しました。

まちづくりに関わる仕事に携わっている野口さんは、地域の人達との触れ合いの中で

部外者ならではのアプローチを、改めて考えるきっかけを得たようです。

インターンシッププログラム実地研修レポート


　学生時代に条件不利地や限界集落を多く訪れました。その経験から、放っ

ておいては消えてしまう伝統文化を存続させるため、都市と農村のよりよ

い関係性を築くためにも、そこに眠っている地域資源や土地に根付いた産

業を活かしていくことが、地域にとって不可欠であると痛感していました。

そんなとき、多くの地方自治体が依って立つ基盤である一次産業を、「六次

産業」として活性化する手法を知りました。そこで、新たな挑戦をしてい

る現場を見ることができる、農村六起のインターン研修に参加しました。

■ 研修に参加してみて

　研修では、農作業・林業体験や歴史・文化探訪、里山歩きなどを通して、

今まで知らなかった匝瑳市の魅力をたくさん発見しました。現地に足を運

んだからこそ得られた率直な意見・感想は、市役所の職員さんを交えたワー

クショップで発表することができ、また実際に政策づくりをされている方々

と意見交換ができたことは貴重な体験でした。

　匝瑳市は、都心に勤務する人の週末農業や移住地としての可能性も持っ

た地域です。移住の先駆者であり、自然・環境保護を目指すボランティア

団体「アルカディアの里」のオーナー青木氏からは、移住の苦労や自然と

共に暮らすことの醍醐味をうかがえました。さらに、匝瑳市を拠点に地方

移住支援事業を推進している「株式会社アースカラー」さんから、現在進

行中のビジネスを学べたことも大きな収穫でした。こうした経験から、自

分が外部者として地域に関わる意義を見出すことができました。

■ 今後やってみたいこと

　仕事柄、一つの地域だけに関わり続けられないもどかしさを感じていま

したが、だからこそイベントや一過性の盛り上がりでなく、地域が持続的

に発展していける仕組みづくりを考えたいと思います。今後も匝瑳市での

取り組みに学びつつ、外部者としての関わり方を模索していきたいです。

［左上］収穫した蓮根をきれいに洗う。［右上］林業体験では、現場で話を聞きながら昼食をとる。［左下］豊かな自然あふれる林の中を歩く。［右下］市役所で行われたワークショップ。

野口翠さん環境・まちづくり関連のコンサルティング会社勤務。大学院で都市工学を学び、持続可能な社会の実現には、都市だけでなく農山漁村との連携や、伝統から学ぶ姿勢が重要と感じる。地域が継続的に発展していくために、ビジネスの

視点を取り入れた運営方法を学びたいと考えている。

実施プログラム

□講義研修・e ラーニング講義研修

□実地研修・オリエンテーション｜ 1 月 20 日

千葉県匝瑳市と受け入れ先の紹介／研修内容の説明、研修生の自己紹介・農業をテーマとしたワールドカフェ

・研修 1 日目｜ 1 月 22 日蓮根の収穫と出荷準備／大原幽学記念館見学／アルカディアの里にて、オーナー青木氏と鍋を囲みながら懇談

・研修 2 日目｜ 1 月 23 日林業体験／木積箕づくり保存会見学／キャンプファイヤー

・研修 3 日目｜ 1 月 24 日里山歩き／匝瑳市役所で意見交換・ワークショップ

□講義レポート


生産研修｜熱田農園（千葉県匝瑳市）2 0 11年 2 月2 5日〜2 7日

インターンシッププログラムの実地研修で、受け入れ先として

お世話になっている熱田農園で、今回は味噌作りの体験に参加させていただきました。

農業に対する真摯な姿勢を持ち、丁寧に作物を育てている熱田さんは

味噌作りにおいてもそのスタンスが現れていました。

自身も農業を行っている研修生の星野さんは、そんな熱田さんに関心を持ち研修に参加したひとり。

4つの視点を持って研修に臨みましたが、どの場面でも学ぶ事柄があり、

多くの収穫を得られた、素晴らしい3日間となったようです。

インターンシッププログラム実地研修レポート


　私は既に農業を始めていましたが、目指す “ 農のカタチ “ がなかなか描き

きれずにいました。そんな時、自分と近い方向性を持った農家での研修が

あることを知り、良い機会と思い参加を決めました。私は農のポリシーと

して、①環境配慮 ②地域密着 ③伝統文化継承 ④精神性重視の 4 点を大事

にしていますが、これらがどのように実践されているか関心がありました。

■ 研修に参加してみて

　①園主である熱田氏は、水俣病の被害を目の当たりにして以来、まだ「有

機農業」という言葉もなかった 30 数年前より一貫して無農薬、無化学肥料

による栽培を続けています。②同氏は「菜っ葉の会」という消費者組織を作っ

ており、会員との交流機会を持っています。ただ同氏曰く、フードマイレー

ジを考えると本来はもっと近場であるべきであり、経営上難しいのだとか。

自分としてもその点がネックであり、リヤカーによる近所への引き売りを

行っているのはその点での理想形だと思います。一方で安定した収入を確

保するには提携による宅配が優れており、今後そのバランスを考えたいで

す。③納屋の下の地面を掘ってカマドを作る、味噌炊きの仕方が素晴らし

かったです。その他暮らしの中で伝統が守られていることに刺激を受けま

した。④熱田氏にとって、農業は単にお金を稼ぐための手段ではなく「運動」

である、と何度も話していました。広い意味での「水俣」に対して自分は

何をできるか、という問いに対する答えなのだと思いました。

■ 今後やってみたいこと

　栽培技術、暮らし方、販売の仕方、農の哲学、参加者やコーディネーター

との交流などすべてが参考になりました。また熱田氏の常に飄々とし、絶え

ない笑顔の中にも芯のある振る舞いは、長年信念を持って生きてきた人の貫

禄を感じさせるものでした。生きていく基本である「米と野菜」を直接消費

者に届ける、という小細工のない営農スタイルの魅力を改めて感じました。

［左上］畑での研修は、収穫・草取りなど。［右上］味噌作りに欠かせない麹の準備。［左下］収穫した野菜は出荷の準備に入る。［右下］夜はみんなで鍋を囲んで色々な話をする。

星野雅範さん1981年群馬県生まれ。大学卒業後に就職するが

9ヶ月で退職。その後アルバイトや地域文化研究、実家の農業を模索したりしてきた。2009年より本格的に農業を志す。

実施プログラム

□講義研修・e ラーニング講義研修

□実地研修・研修 1 日目｜ 2 月 25 日

畑の見学／人参の草取り／味噌炊きのための釜、豆の準備／囲炉裏での語らい

・研修 2 日目｜ 2 月 26 日野菜の収穫／調整／箱詰め／出荷／味噌炊き／囲炉裏での語らい

・研修 3 日目｜ 2 月 27 日味噌の仕込み／まとめの会

□自由課題

□講義レポート


講義講義テーマ講師

1 ふるさと起業塾と農村六起猪瀬直樹（東京都副知事）

高橋公（認定NPO法人ふるさと回帰支援センター専務理事・事務局長）

2 社会起業家（チェンジメーカー）とは上田晶美（ハナマルキャリアコンサルタント代表）

3 「新しいコミュニティ」と社会的企業福士正博（東京経済大学教授、コミュニティ経済学担当）

4 定常化社会の展望広井良典（千葉大学教授）

5 「分かち合い」による新しい社会の構想神野直彦（東京大学名誉教授、地方財政審議会会長）

6 「よりよく生きる」場としてのソーシャルビジネス菅正広（元財務省大臣官房参事官、前北海道大学教授）

7 グローバル化の中での日本の農業・農村堀口健治（早稲田大学副総長、農業経済学）

8 日本の農業・農村のグランドデザイン蔦谷栄一（農林中金総合研究所特別理事）

9 食と景観による地域活性化～フランス農業から日本の未来を考える～小俣寛（（財）北海道地域総合振興機構主任研究員、元フランス農政局勤務）

10 農業・農村６次産業化の政策理念武本俊彦（衆議院調査局農林水産調査室主席調査官）

11 地域再生と６次産業化～今、なぜ６次産業なのか末松広行（農林水産省大臣官房政策課長）

12 ６次産業化と地域ブランド後久博（コーソー経営研究所所長）

13 <ふるさと回帰産業＞の展望と企業化方策玉田樹（（株）ふるさと回帰総合政策研究所代表取締役）

14 地域複合アグリビジネスの事業創造川辺紘一（（株）農都共生総合研究所代表取締役会長、北海道大学観光学高等研究センター教授）

15 “次世代ツーリズム”が拓く「グリーンライフ産業」の展望佐藤誠（北海道大学観光学高等研究センター教授）

16 社会起業家の先駆けとして藤田和芳（大地を守る会会長）

17 社会イノベーションと６次産業化神成淳司（慶應義塾大学准教授）

脇坂真史（NPO法人農家のこせがれネットワーク理事COO）高橋公

インターンシッププログラム活動実績 2010.6.1〜

2011.4.1

［講義研修］1　集合研修｜ 2010 年 7 月 12 日〜 7 月 30 日／総評会館2 　e ラーニング講義研修｜ 2010 年 8 月 11 日〜／通信講座開始4　特別講座｜ 2010 年 9 月 4・23 日／「ふるさと回帰フェア 2010」会場（シティプラザ大阪、早稲田大学）3　起業支援特別講座｜ 2010 年 12 月 4・5・11・12 日／《ふるさと起業塾》事務局会議室

■eラーニング講義研修｜基本編｜カリキュラム


講義講義テーマ講師

1 「流通で日本の農業を変える」～元公務員デコポン井尻弘の挑戦～前編

井尻弘（株式会社生産者連合デコポン代表取締役）

2 「流通で日本の農業を変える」～元公務員デコポン井尻弘の挑戦～後編

3 障がい者が主役になれる六次化事業を渡部哲也（株式会社アップルファーム代表取締役）

4 六次産業による地域活性化～おおむら夢ファームシュシュの取組み事例～

山口成美（有限会社シュシュ代表取締役）

5 「地域で活動する現場から」インタビュー～研修生を受入る上での心得、研修生の想い～

研修受入れ先・研修生（道の駅たちばな「夢実館そろり」・指宿「アグリスタイル」・人吉「ひまわり亭」）

6 都市の若者の受け入れを通じた地域資源活用の可能性養父信夫（九州のムラたび応援団団長）　三浦哲久（株式会社正助ふるさと村総務部長）

森久栄（有限会社道の駅たちばな総務企画課長）　山瀧正久（株式会社海の駅船番所代表）

7 "未開の地"で起業する菊間彰（よろず体験事務所をかしや代表）

8 地域連携、広域連携で取組むツーリズム、町興し事業木村宏（なべくら高原・森の家支配人）

9 「ヨソモノ」の風を取り込んだ地域づくり村上律子（おいでんさいグループ代表）

兼頭一司（株式会社しまの会社代表取締役）

■eラーニング講義研修｜事例編｜カリキュラム

※掲載されている内容は、2011年 4月1日時点の情報です。

講義学習構成講義テーマ講師

1モジュール 1

＜農村六起＞ビジネスプランの

基本事項

＜農村六起＞ビジネスプランとは？～ビジネスプランの意義・役割と基本構成

川辺紘一

2 テーマの選定と事業企画の構成～テーマ選定の手順と事業化仮説の構築

3 事業企画の評価と検証～事業化仮説（ビジネスモデル）の成立可能性の検証

玉田樹

4モジュール 2

＜農村六起＞ビジネスプランの

事例研究

＜農村六起＞ビジネスプランの事例研究 ①～「地域複合アグリビジネス」の起業計画事例

川辺紘一

5 ＜農村六起＞ビジネスプランの事例研究 ②～「ふるさと回帰ビジネス」の起業計画事例

玉田樹

6 ＜農村六起＞ビジネスプランの事例研究 ③～「新しいツーリズムビジネス」の起業計画事例

木谷敏夫（（株）マインドシェア顧問）

7 モジュール 3

マーケティングと販売計画

マーケティングの基礎村上知也

（地域コンサルティング）8 販売の進め方

9 プロモーションの進め方

10 モジュール 4

＜農村六起＞事業体の設立と開業

事業経営と財務についての基礎山口真導

（税理士法人アカウンタックス代表取締役・公認会計士・税理士）

11 収支計画・資金計画の立案

12 事業体の設立と資金の調達

■起業支援特別講座｜カリキュラム ◎起業支援特別講座は全てeラーニング講義研修で受講できます。


［実地研修］

2010 年 8 月 2 日〜 30 日／舞台ファーム（宮城県）永澤農園（山形県）

安斎果樹園（福島県）

マルシェジャポン・センダイ（宮城県）

2010 年 9 月 1 日〜 26 日／大滝自然農園（宮城県）

蔵王わくわくファーム（宮城県）

永澤農園（山形県）　安斎果樹園（福島県）

マルシェジャポン・センダイ（宮城県）

2010 年 11 月 20 日〜 12 月 21 日／池田農園（千葉県）　富永農園（千葉県）

金谷コミュニティセンター（千葉県）

ザ・フィッシュ（千葉県）

マルシェジャポン（青山）

2010 年 9 月 1 日〜 30 日／法末振興組合（新潟県）

2010 年 8 月 25 日〜 9 月 21 日／中立山集落（新潟県）

2010 年 10 月 1 日〜 10 月 30 日／（株）欧州ぶどう栽培研究所（新潟県）

2010 年 10 月 8 日〜 11 月 8 日／（有）原ホーム（新潟県）

2010 年 11 月 8 日〜 12 月 2 日／白倉茸生産組合（新潟県）

仙台

新潟


2010 年 8 月 7 日〜 10 月 18 日／（有）ひまわり亭（熊本県）

2010 年 10 月 17 日〜 11 月 17 日／なぎさ水族館・陸奥キャンプ場（山口県）

2010 年 11 月 4 日〜 12 月 4 日／牧原昇（個人農家・鹿児島県）

2010 年 11 月 4 日〜 2011 年 3 月 17 日／麦島公民館（熊本県）

2010 年 10 月 25 日〜 11 月 25 日／ながさき南部生産組合（長崎県）

2010 年 12 月 17 日〜 19 日／熱田農園（千葉県）

2011 年 1 月 22 日〜 24 日／アルカディアの里（千葉県）

2011 年 2 月 25 日〜 27 日／熱田農園（千葉県）

2011 年 1 月 11 日〜 3 月 26 日（※左記期間のうち 1 ～ 7 日間・10 回実施）／

株式会社 Life Lab 社内および青山マルシェ（東京都）

2011 年 2 月 9 日〜 11 日・3 月 23 〜 26 日／横田農場（埼玉県）

2011 年 2 月 10 日〜 12 日・3 月 23 〜 26 日／青空市場（東京都・神奈川県）

九州

直売所

関東

インターンシッププログラム活動実績 2010.6.1〜

2011.4.1


インキュベーションプログラム活動実績 2010.6.1〜

2011.4.1

未来の社会に貢献できる学生を支援する「奨学金」の “ お金 ” を “ お米 ”などの農産品・特産品に置き換え、地域が学生生活を支援する仕組み。同時に学生が地域に関わるきっかけをつくり、地域の課題解決に参加する仕組みを作る。奨学米を通して学生と農家、地域との間に物語を生み、彼らが社会に出てからも良き消費者として関係を築いていけるモデルを提案。

喜多方市山都町内にある遊休農地で会津の在来種（主に雑穀、豆類）を栽培し、加工・販売するプロジェクト。同地域は、過疎化が深刻であり、農産物の販路確保に問題を持つが、その一方で同地域への新規就農希望者は多い。そこで、①会津在来種保存、②遊休農地の有効利用、③雇用創出と新規就農希望者の定住化、を行うことにより、地域の活性化を図る。

平成 19 年度まで３年間「ふるさと薬膳」の勉強を行い、20 年度以降は年に数回の模擬レストラン等を開催。さらに、伊万里の食材と伊万里焼きの魅力を広く伝えていくために「ふるさと薬膳レストラン」の開設を計画。その開設により、雇用創出に繋げるとともに、「観光と薬膳料理の提供」を組み合わせて市外からのお客様を呼び込み、観光と地産地消の推進を目指す。

持続可能なムラづくりをめざし、人口100人余りの過疎集落をモデルに、アグリビジネスとツーリズムの振興を軸とした多角的スモールビジネス、コミュニティービジネスを創出する。遊休農地を活用し、花卉や果物の施設園芸など直買＆直売ニーズに対応した多品種多品目を取り扱う農業部門。エコミュージアムの開設運営部門。地取れの食材を目玉としたオーベルジュ型民宿経営。

島根県鹿島町の片句わかめは、「出雲わかめ」の中でも特に味が良く、比較的高値で販売されている。しかしその茎やめかぶは地元では食されるものの、ほとんど販売はされていない。そこで、片句わかめの茎とめかぶを基に付加価値の高い加工品を製造・販売することにより地域の活性化につなげたいと考え、鹿島町の有志約 10 名で、食品加工施設を整備し、取り組みを開始する。

北栄町で少量生産されるやまいも「ねばりっこ」のフリーズドライ粉末をソフトクリーム、アイスクリームと混ぜることにより、「もっちり伸びるソフトクリーム、アイスクリーム」を実現し、都内小規模店舗で販売、又は、協力企業店舗で委託販売する。生産者→消費者の一方通行となりがちな農産物を、学生参画のもと販売することで、若い世代へ本地域農産品を周知する。

19 年間培った北海道家具製作の経験と技術を活かし、独自の創作理念に基づいた家具製作・販売事業を起こす。ヤチダモ、ハルニレなどの巨木の「埋もれ木」で “ 縄文家具 ” ブランドを創出し、美瑛町に豊富なシラカバ、カラマツ材を使った新しいブランド家具を創作する。また木工クラフト教室を運営し、自然資源を有効に活用する姿勢と自らの手でモノを作るよろこびを伝える。

第1回｜東京 2010年7月17日

国立オリンピック記念青少年総合センター

1

5

2

6

3

7

笠木恵介さん起業地

福島県

小川未明さん起業地

福島県金子弘子さん起業地

佐賀県

飯干淳志さん起業地

宮崎県

山本建夫さん起業地

島根県

瀬尾泰弘さん起業地

鳥取県

砂澤雄太さん起業地

北海道

奨学米プロジェクト

会津在来種たべらんしょふるさと薬膳レストランの開業

食と旅をプロデュースするムラの生業

片句わかめの茎とめかぶを活用した加工品製造

及び販売

伸びるソフトクリームによる地域特産物

活性化プロジェクト

埋もれ木家具製造事業・コミュニティー木工房

事業

4


宮城県岩沼市寺島地区内において、ミネラル栽培・無農薬栽培を主体に生産法人、農家、小学校、福祉施設と連携し、食の安全、安心、食育、福祉を融合させた観光農園として起業する。直営売店、各種教室、栽培方法展示、栽培実演、ワイルドフラワー、栽培体験、収穫イベントなど開催。また小学校総合学習プログラム、及び福祉施設のコミュニケーション施設として受け入れる。

農山漁村の資源を活用し地域資源である房州石を活用した石窯プロジェクト。地域で収穫すらされていない野菜・果物、価格のつかない魚介類を仕入れピザやアラカルト商品として一般消費者に提供する。農山漁村の農家、漁師と連携し石窯ピザを商品・サービス化することで地域にお金が回る仕組みを構築し、持続可能な事業を運営することを目的とする。

バイキングスタイルの手作りにこだわった有機野菜レストランを新規開設する。開設にあたり、障がい者をスタッフに雇用し、食材供給を農家と連携を取りながら行う。農家との直接取引で、食材を安価に安定的に仕入れることができ、規格外やキズものなど、見た目は悪いが中身は本物の食材は十分に活用し、食材の無駄を無くし、農家の収入アップに貢献する。

鳥取県大山町の御崎海岸一帯で生育するワカメ、バーズ（もずくの一種）、アオサ、ソゾ、ハバ等の海草類を素潜り漁にて収穫し、乾燥後粉末化して Sea Vegetables（海の野菜シリーズ）として商品化、販売する。また保有船海隆丸を利用し、素潜り漁など実際の漁業を間近で、安全に体験出来る新たな観光サービスを提供。産地知名度の向上、漁業への関心を高め、活性化を図る。

地域の農家の女性たちが利用できる加工施設を設置。りんご、さくらんぼ、もも、柿、ブルーベリー、プルーン等の規格外やキズものの果物によるジャムやお菓子、ドレッシング等の加工品の開発や、地域住民や観光客等に対する加工体験等を実施する。こうした事業を通じて地域の歴史や文化を伝えるとともに、経済的な効果と農村の活性化を目指す。

広島県世羅地域に広がる昔ながらの里山を拠点に「足下からできることを実践する」という基本スタンスから、コンサルティング業務（編集デザイン／HP 作成／オンライン販売システム構築／販路拡大支援／ファンドレイジング／事務局代行／各種スキルアップ講座等）を行う。また自らも「持続可能な暮らし及び地域づくりの実践」を行い、地元住民との信頼関係を醸成する。

8 9

第2 回｜仙台 2010年8月29日

仙台放送上杉ホール

第3 回｜大阪 2010年9月4日

シティプラザ大阪（ふるさと回帰フェア）

※掲載されている内容は、2011年 4月1日時点の情報です。

大泉功太郎・俊介さん

起業地

宮城県

福倉光幸さん起業地

千葉県

渡部哲也さん起業地

宮城県

中村隆行さん起業地

鳥取県

安斎さと子さん起業地

福島県

代田京子さん起業地

広島県

観光農園ふれっしゅふぁ〜む

〜人と人との繋がり〜

農山漁村の農作物及び魚介類を活用した

石釜ピザ屋

手作りにこだわった有機野菜バイキング

レストラン

Sea Vegetablesによる御崎漁港活性化

プロジェクト

福島フルーツBOXプロジェクト

持続可能な地域づくり支援・コンサルティング

事業

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沖縄県宮古島以南の日本最南端、最西端の行政区を含む島嶼地区で、「何もない」という価値がある離島ならではの暮らしや文化を伝えたい。そのために今までの民泊とは異なる、離島に特化したアンテナショップのオープンや、修学旅行生の受け入れをはじめとする、若者がいずれまた戻ってきたくなるような、未来を見据えた人と人との結びつきを図る研修旅行などを行う。

佐賀県藤津郡太良町で、世界に通用する柑橘を目指して、今まで培ってきたスペインＡＶＡＳＡとの交流で、新品種の導入を図る。また、美味しく絞れるジューサーの開発・導入や、他種ブレンドでの高級化、ボトルのメニュー化、冷凍ジュースや、絞ったままの味を保つ追熟庫、保存庫などの開発を行う。海外の柑橘農家と協力しながら、柑橘産業の発展に取り組む。

1932 ～ 1968 年、チッソによってメチル水銀を含む廃水により水質汚染された長崎の水俣。現在は安全宣言が出され漁業が再開されているが、湾内の魚は激減し水揚げ量は全盛期の 1/3 にまで落ち込んだ。浅瀬の磯焼けの原因とされる異常発生した「ガンガゼ」を駆除・有効活用（食品や肥料・飼料など）することで、水俣湾の再生と漁業の復興を図り、水俣全体の活性化を目指す。

竹田市宮城地区にある豊富な農産物や山菜を活かし、四季折々の旬な味の提供、また久住山の麓、山野の恵みである山野草を加工した山野草茶、民間薬の商品開発を行う。また、昔から伝わる田舎の「母の味」を今のお母さんたちに伝える食育事業なども展開する。一方、ダムの近くにある温泉館を活かしたヘルスツーリズムなど、食の提供と旅の提案ができる拠点を目指す。

現在、「阿蘇あか牛」の経産牛肉は挽肉用として低価格で取引されている。休止中の農事組合法人を復活させ、地元の牧野組合や畜産農家と阿蘇市温泉旅館組合のホテル、旅館などと協力し、低価格で健康志向の草原牛肉として、地産地消の特産商品開発を行い、熊本特産の「阿蘇あか牛」として、畜産振興を図る。合わせて、放牧畜産を活かした、阿蘇の草原保全を目指す。

新潟県産のブランド米であるコシヒカリの若稲の葉を、粉末・粗挽き加工にし、栄養価が高く色鮮やかな特性を活かした新商品として、若稲粉末を使ったお茶やケーキ、うどんなどの開発・販売を行う。これまでの稲作と異なり、若稲葉（苗）を利用することで、新しい産業としての可能性が期待できる。メリットを活かした「米どころ小国の若稲葉」で新しい特産品をつくる。

第4 回｜福岡 2010年9月11日

A.R.K ビル

第5 回｜東京 2010年9月23日

早稲田大学（ふるさと回帰フェア）

崎枝百合香さん起業地

沖縄県

田島彰一さん起業地

佐賀県竹下明伸さん起業地

熊本県

後藤政子さん起業地

大分県山内康二さん起業地

熊本県

小野塚雅宏さん起業地

新潟県

先島から日本をかえる〜サキシマニア

世界に通用する柑橘産業と６次化

水俣ガンガゼ活用プロジェクト

地域の食材を活かしたふる里の味と

憩いの場の提供

農畜業の振興と草原保全を目指す阿蘇

グリーンライフ事業

若稲葉粉末による、米どころ小国の再生

14

18

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1917



2011.4.1

千葉県の豊かな田畑や川、山などの地域資源そのものを教科書として活用し、理科を教えることに特化した教育事業を行う。また、生活の知恵や地域の伝統・文化といった無形資源も教育教材としてとらえ、地元の人々が「名人・師匠」として、体験の指導をすることで、持続可能なビジネスを目指し、子どもたちの興味・関心を最大限に引き出す教育の場をつくる。

鳥取県西部の大山町の耕作放棄地、山林等に密生する孟宗竹を窯で炭化させ、その際に発生する熱を利用。ヒーリング効果を持つ竹炭風呂、足湯などの憩いの場を廃校につくり、県内外の希望者に対し体験サービスを提供する。また消臭や土壌改良など高機能な竹炭を主原料とする製品を開発・販売し、地元雇用を生み出すことによって、地域内外の交流を促進させる。

「食」による人と人とのコミュニケーションの力に注目し、伝統的な日本の食文化や北海道の食材を、国外からの観光客や長期滞在者に対して紹介する「食文化観光」を実施。地域の食を深く知ってもらう機会をつくり、北海道の食文化を広くアジアに発信していく。観光客が、より深く地域やそこに住む人々と関わり合えるような新しい観光の形をナビゲートする。

北海道美瑛町にて廃校となった「旧美田小学校」を利活用し、所在地である美田地区（美田・五稜・北瑛）を中心に地域興しを推進する。空き室を利用した賃貸アトリエや、地域資源「からまつ材」を利用したツーリズム、地域住民を対象とした木育教室の企画運営、美瑛町の生産物を販売する Web サイトの立ち上げなど、校舎および敷地全体を活かしたプログラムを提供する。

栄養価が高い北海道野菜「チコリ」をブランド野菜として育て上げ、先進技術を導入し自社栽培による青果物生産のトップメーカーを目指す。農閑期の冬季も栽培可能な為、委託栽培を拡大することで、地域の農業を活性化させる。また、栽培キットを開発し、販売と店舗運営をコンサルティング。「店産店消」という新しいコンセプトを掲げ、外食産業サポートも行う。

竹を粉砕させた「乳酸発酵・竹パウダー」による肥料の製造・販売を行う。耕作放棄地で、竹パウダーと生ごみを土ごと発酵させ、無農薬無化学肥料の野菜を作り、民宿で提供、ウェブ上で販売する。発酵技術を島のお年寄りへ指導することで、雇用の促進、地域交流を図る。また、竹パウダーを活用した「糠床」や「生ゴミリサイクルキット」の製造・販売も行う。

第6 回｜札幌 2010年10月10日

札幌市立大学サテライトキャンパス

第7 回｜新潟 2011年1月30日

長岡商工会議所

多田尚功さん起業地

千葉県

大廻慎司さん起業地

鳥取県

森田武志さん起業地

北海道

石井秀一さん起業地

北海道

本郷歩さん起業地

北海道

西畑良俊さん起業地

新潟県

ナチュラルエデュケーション

〜エディの丘〜

竹炭利用のヒーリングツーリズムによる大山町活性化事業

アジアに発信！北海道の食文化観光

コーディネーター

美瑛町「旧美田小学校」利活用計画

チコリ・ファクトリー北海道 in Biei

竹パウダーからはじまる、循環型の島づくり

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国の選択記録無形文化財である小国和紙を、折りの技法により加工した小物や土産物を開発・製造し、販売までを行う。小国和紙という素材の良さと、折りの技法による新規性のある形態を組み合わせた、魅力ある新潟の土産品を世に送り出そうとするもの。現在開発中の製品は、①小物・袋物・文房具、②木炭と和紙の消臭製品、③新潟の特産物を小国和紙パッケージで包む製品。

ドーナツというと『おやつ』というイメージだが、食事としても食べられる今までにない、甘くない米粉ドーナツを展開する。例えばハムとコーンを生地に混ぜ込んだドーナツや、地元の野菜を使った栄養価の高いドーナツ、健康や美容に効果的な食べるサプリメントドーナツ、美容効果のあるコラーゲンなどを生地に混ぜ込んだドーナツなどを開発する。

新潟県長岡市栃尾地域で一次産業を軸とした六次産業を立ち上げる。祖父が所有する田畑 60a と、周辺の耕作放棄されている土地を借り受け、少量多品種の農薬不使用野菜を栽培する。併せて 5ha の所有林も整備し、山野草を収穫できるようにする。また素材の良さを活かした加工食品を地元栃尾の酒造会社、油揚げ屋などと共同開発するとともに、販路を開拓する。

アルパカを活用した山古志地域におけるソーシャルビジネスを創出する事業。株式会社山古志アルパカ村を立ち上げることにより山古志地域に「人とカネ」の流れを作り出し、山古志地域全体の活性化を図る。具体的には、①アルパカ生体ビジネス、②アルパカ毛製品ビジネスの２つの事業展開を行うことで事業利益を確保し、若者を雇用して更にアルパカビジネスを推進する。

つくばエクスプレス（TX）の「万博記念公園駅」から「柳橋地区」まで、馬車を運行し、開発が進んだ都市部と、手付かずの田園風景が広がる柳橋地区とを結ぶ。柳橋地区の「農村景観」を新たな観光資源としてとらえ、馬車、引馬、農耕馬のレンタルなど、馬を中心とした事業を段階的かつ持続的に展開し、地元の直売所や農家、企業や行政を巻き込みながら地域活性を図る。

第8 回｜長久手 2011年1月15日

愛知県長久手町福祉の家

第9 回｜東京 2011年2月5日

総評会館

池山崇宏さん起業地

新潟県

高田美枝さん起業地

愛知県

刈屋高志・将志さん

起業地

新潟県青木勝さん起業地

新潟県

白川洋輔さん起業地

茨城県

小国和紙、地域折り紙プロジェクト

長久手の米粉を使ったDELIドーナッツ

栃尾に灯す一筋のアカリ〜株式会社忠左エ門

「刈屋さんちの安心野菜」

アルパカを活用した山古志地域における

ソーシャルビジネス創出事業

馬で地域活性！「つく馬

ば

」プロジェクト

米粉レシピコンテスト入賞作品から選定しアレンジ。移動販売車の横面には

「長久手町発！」等を目立つように描く。前面と後面には、協賛する地元企業や団体のロゴを記載。実際に走り回ることで、宣伝効果も発揮。地元の飲食店の協力も得て、同じ米粉料理を食べられるようにし、通信販売も開始する。５年後までに米粉ブームを生み出し、長久手町を発祥の地とする。

山川洋明さん起業地

愛知県

起こそう、米粉ブーム！〜長久手町発！米粉料理

の特製移動販売車

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2011.4.1

地域づくり活動の拠点となる法人を起業。地域づくりを主眼とした事業を展開しつづける会社を目指し、有償ボランティアとして活動した会員に利益を配分するなど、地域の協力を得ながら地域に根ざした事業を行う。事業内容は、①野菜、柑橘の共同生産と販売②柑橘果実や皮を利用した加工商品の開発と販売③都市住民を顧客とした宅配便の実施④直売所の開設など。

地域ブランドづくりを推進してきた竹田市の事業を継承し、さらなる発展型を目指すコミュニティビジネスである。インターネットにて地域活性化システム「竹田市場」を立ち上げ、そこで会員を募り、農産加工品の販売や農家民泊の宿泊予約の機能を設ける。また、ここを基点に地元自営業者のインターネットでの情報発信、販売促進に関する橋渡し、受託開発を行う。

販路に困る生産者と、新鮮で安心・安全、美味しい農産物を欲する都市部の消費者とを、訪問式の移動販売で結ぶ。販売は就農希望者が行う事で、顧客との密接なコミュニケーションを通してファンを創出すると共に、就農前に消費者ニーズを汲み取り、就農後の生産に活かす。また就農後も生産者に消費者ニーズのフィードバックを行うことにより、ニーズに即した生産を目指す。

団塊世代が退職を迎え、「ふるさと回帰者」が年々増加する中、そのニーズに応えられる田舎側のソフト面の開発が著しく遅れている。併せて田舎は過疎化に拍車が掛かり商店街も寂れた状態が続き、空き家や休耕地が年々増加している。こうした田舎の問題を解決するために、ふるさとワンストップ相談所を設け、こうした空き家や休耕地等の再利用を促す。

有害鳥獣としてのイノシシの肉の有効な活用方法を見つけ出し、商品として売れるようにすることを目指す。具体的には、牡丹鍋や焼き肉用にとどまらず、猟師仲間での多様な調理法を参考に、惣菜やレトルト食品へ加工、販売する。これにより、大半が廃棄されているイノシシ肉の地域資源としての活用が可能になり、雇用の機会を作ることもできる。

大豆を基に、次の商品サービスを展開する。①手作りみそ、手作りトーフ等の半加工品、大豆飲料や豆乳ソフトクリームやスイーツなど、「お豆の里」ブランドの新商品を開発。②農家レストランにおいて、大豆の栄養を生かした健康料理やドリンク等を提供するほか、大豆等の地元食材を使ったイタリアン、薬膳、伝統料理などの料理教室の開催等、食育活動を行う。

第10 回｜福井 2011年2月19日

若狭町歴史文化館

吉田スエカさん起業地

熊本県工藤英幸さん起業地

大分県鵜澤佳史さん起業地

千葉県

北山大志郎さん起業地

福井県夏野宜秀さん起業地

福井県

五辻活めぐみ

さん起業地

山梨県

地域の産物を活用した6次産業拠点の立ち上げ

大自然豊かな竹田市、地域資源をブランド化する

訪問式直売所〜ニーズの獲得から農村活性

ふくいで住む働くをサポートふるさとワンストップサービス事業

イノシシ肉の有効活用法の確立と商品化

お豆の里（大豆自給100％のまち）

づくり

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市内でのケアマネージャーや訪問看護師の経験を活かして、65 歳以上の方々に、農業のノウハウを教えながら、健康管理と農業という生きがいを提供できる “ 農縁 ” を作る。利用者の健康面、生活面を把握した上で、その方にあった農ライフプランを作り、実践。お年寄りが元気になると、市の医療保険給付や介護保険給付が減少し、国の財政を助けることにもつながる。

コンセプトは、広大な遊休農地と山林を利活用した農業の 6 次産業化に営農希望者及び農業体験希望者の受け入れ、更には、農業にツーリズムを加味したグリーンライフ事業の実現。まずは、①農場所有者と連携して耕作放棄地の一部を再生し、②ホワイト六片ニンニクを無農薬で作付けを行い、③収穫後、加工し販売を行い当別地域のブランド野菜として確立させる。

会津起原の綿と喜多方の農資源をモチーフに、農商工官学が連携した 6 次産業を創出する。まず農家での年間の綿づくり体験と農泊をセットにし、女性を対象としたグリーン・ツーリズム事業を行う。その滞在中に、これまでクローズアップされなかった喜多方の自然、工芸、技、食を体験メニューに組み入れ、新たな喜多方の魅力を知ってもらい継続的な誘客につなげる。

農家と連携しつつ、地域で生産される桃やサクランボ、キュウリ、なす、トマト、ブルーベリーをはじめとした果物や野菜を加工するために、加工施設を設置する。手作りの特性を生かし、アレルギー体質を持つ方や老人向けにもこまやかな対応ができる商品を生産し一般消費者及び地元飲食店等に加工品を販売する。また、加工施設を開放し加工教室を開催する。

次のような事業を行う。 ①近年増加する菜園愛好者に対して、農機具レンタルリースにより、高価な農機具を購入せずに使えるようなシステムサービスを提供　②新規就農者や労力不足に悩む高齢化した農家、農業生産法人等にトラクターなどの農機具によるオペレーターサービスを提供 ③農機具（トラクター、耕運機、管理機など）の運転、管理、整備技術の講習実施など。

第11回｜福島 2011年2月26日

福島テレビ会議室

第 12 回｜札幌 2011年3月13日

札幌市立大学サテライトキャンパス

寺山佐智子さん起業地

福島県

五木田慎作さん起業地

北海道

齋藤百合子さん起業地

福島県阿部幹郎さん起業地

福島県

鈴木英世さん起業地

北海道

65歳以上のシニア世代がいきいき農的デイサービス…みんなで作るわくわく農業

耕作放棄地を活用した農村六次産業化による

〜当別グリーンライフ事業〜

女性のための喜多方グリーン・ツーリズム

「かったんこっとん」事業

くだもの大国地域活性プロジェクト

機械化応援部隊！新規就農者や愛好家を農機具レンタルで援助

移住者と地域住民とが、役割を分担し、協働し、また、地域の NPO や協議会等とも連携して、それぞれの人材が持つ特性・能力を活かしながら、ネットワーク型グリーン・ツーリズムを展開。当面、農園リストランテとハーブ教室、そして民宿と農業体験のコラボレーションなどを行う。｢食｣・｢遊 / 学｣・｢泊｣が、複数の人や拠点に分担・分散されることが特徴。

山本智さん起業地

秋田県

人活ネットワーク型グリーン・ツーリズムの

展開

38 39

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40

43



2011.4.1

農作業着の機能性とファッション性を向上させ、農作業の暗いイメージの「３Ｋ　( きつい、汚い、カッコ悪い）」を、明るいイメージの「３Ｋ（かわいい、きれい、カッコいい）」へ転換し、農作業従事者（特に女性）の意識改革を図る。農作業が効率よくこなせ、かつ農作業が楽しくなれば、農家の女性が活き活きと輝く。その結果、家庭と地域が明るく元気になることを目指す。

琵琶湖原産の淡水魚「ホンモロコ」の養殖、加工・販売事業の展開。日常管理が容易で軽労働なので、高齢者・障害者雇用も十二分に可能。自然の中で生物相手に作業を行い、加工・販売にも携わることにより、ニートと呼ばれる若者の社会復帰の場としての役割も担う。また耕作放棄地を利用して養殖を行い、遊休農地の解消及び活用、地下水涵養にも寄与することを目指す。

生産・加工・流通・観光・環境保全・人材教育等の機能を併せ持つ６次産業化を具現した農場を経営する。主な事業内容は次の通り。①山菜、低木小果樹栽培を中心にした農産物生産、②クッキングトマトの栽培と加工品製造、③大学、地域住民と協働し、札幌市南区における遊休農地の再生活用と環境保護を目指した里山づくり、共同農場経営、人材育成事業の展開など。

国産材の価格低迷、現場作業員の高齢化、後継者不足など、林業の衰退が深刻化し、それに伴い要間伐の針葉樹林が激増。苦肉の策として切り捨て間伐が主流となっている。そこで、チェーンソーなどの要免許機械を使わずに軽労力で行える「まき枯らし間伐」による搬出間伐を促進。まき枯らし間伐材の需要・販路を確保するため、家具・食器の製造及び販売を行う。

六次化のみならず、サービス業としての農業の確立を目指す。まず、都市部住民を対象に菜園教室を開設し “ 無施肥無農薬 ” による家庭菜園を指導する。次に、教室をチェーン展開し、新規就農を目指す都市部住民を対象にフランチャイズ事業を展開する。その他に、無施肥無農薬栽培ブランド野菜の販売支援事業として、栽培・収穫された野菜を “ 軒先店舗 ” 等で共同販売する。

長崎市高島町の海水浴場内にある珊瑚礁とそこに生息する熱帯魚を観光資源として活用。シュノーケリングを事業の中核にして事業展開を計る。全日本潜水連盟（JUDF）のインストラクター協力の下、シュノーケリングライセンスを発行。リピーター育成に努め、珊瑚の保全と事業の拡大につなげる。また高島の特産物（平目、ギンタカハマ貝、トマトなど）で商品開発も行う。

長崎県の新上五島町に存在する名産品、新たに商品開発している商品を、島内消費に留めず、積極的に外部に紹介する総合商社的な役割を担う事業を展開。離島というハンデを解消し、販路を拡大するため各製造者の商品を請け負い、商品の売り込みや問い合わせ対応などの第一窓口として活動。そこで得た情報を製造者にフィードバックし、懸け橋的な役割を果たしていく。

第13 回｜福岡 2011年3月19日

電気ビル

井川公子さん起業地

北海道

平岡浩晃さん起業地

熊本県

二階堂哲也さん起業地

北海道

松本仁美さん起業地

熊本県

岡田文さん起業地

北海道

小村秀蔵さん起業地

長崎県森淳也さん起業地

長崎県

アグリファッションを通じた女性のための

農業革命

ホンモロコ養殖による中山間地の

再生プロジェクト

農業関連事業の総合化をめざす次世代農場

〜八垂別ファーム〜

まき枯らし間伐材を活用した食器・家具

無肥料無農薬菜園教室による都市型農的ライフの

推進事業

炭鉱の島から珊瑚ツーリズムへの挑戦 5 islands enterprise

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北海道連携パートナーglsapporo.net/TEL ： 080-4041-5123E-mail : [email protected]

九州のムラたび応援団www.muratabi.jp/株式会社マインドシェア〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東2-5-19-6FTEL ： 092-418-3105

社団法人中越防災安全推進機構c-bosai-anzen-kikou.jp/〒940-0082 新潟県長岡市千歳1-3-85 ながおか市民防災センター2Ｆ TEL ： 0258-36-8141

せんだいファミリアマルシェ実行委員会www.marche-japon.org/area/0401/マルシェジャポン全国事務局TEL ： 0120-63-9672　　受付時間：平日10:00～18:00 （土日祝除く）

［プロジェクト実施体制］※ NPOふるさと回帰支援センターの会員組織

認定 NPO 法人ふるさと回帰支援センター／《ふるさと起業塾》とともに、［農村六起］プロジェクトを実施する団体に「事業パートナー」「地域パートナー」「支援組織」「起業支援・受け入れ団体組織」などがあります。これらの団体・組織が連携してプロジェクトを進めています。

実施・運営団体

地域パートナー

認定NPO法人ふるさと回帰支援センター100万人のふるさと回帰・循環運動推進・支援センター

《ふるさと起業塾》

　ふるさと回帰支援センターは、農林漁業研修などの支援活動を通じて、都会

から自然豊かな農山漁村へ移り住むことを望む方々のお手伝いをします。また、

全国各自治体で進めている定住への支援事業や空き家・遊休地情報をつなぎ、

「ふるさと回帰・循環運動」を進めている団体・グループ間をつなぐネットワー

ク作りを行っています。支援活動を通じて、都市と地方の交流・共生による地

域の活性化、地場産業の育成や起業などによる新たな雇用の創出、環境・国土

の保全などさまざまな効果を社会にもたらしていきたいと考えます。

　《ふるさと起業塾》は、生活の軸足を都市から農村に移し、豊かな自然

環境の中で地域社会の一員として生きてゆこうとする、U ターン・I ター

ンを希望する都市住民を応援します。｢田舎で、農村で、ふるさとで生き

たい。でも、仕事はどうすれば？｣の悩みを解消すべく、地域のさまざま

な資源を利用し、地域に生きる人々と緊密に連携・協力し、地域に根ざし

た生なりわい

業を起こしてゆくために必要な知識・スキル・ネットワークなどを身

につける拠点づくりを行っています。

■ 資格年齢、性別不問

■ 活動支援金講義研修と実地研修（全体で約 180 時間）を受講した研修生のうち、年収 200 万円以下等の条件※

を充たす方には、活動支援金として研修修了後に上限 10 万円が提供されます。※活動支援金の対象者は以下の条件を満たす者とする。①研修を受講し、修了する見込みがある者 ②申し込み時点で年収見込みが 200 万円以下、かつ世帯全体の年収見込みが 300 万円以下 ③世帯全体で保有する金融資産が 800 万円以下 ④現在住んでいる所以外に土地・建物を所有していない ⑤過去 3 年間に不正行為により、国の給付金等の支給を受けていない

■ 応募方法農村六起プロジェクト公式サイト（http://www.furusatokigyo.net/nouroku/）で新規登録を行い、入門講座を受講・修了後、エントリーページより登録を行ってください。登録後、事務局よりご連絡します。

■ 資格・起業化（法人化）されていない起業プランをお持ちの方・起業を行う地域として具体的な地域の想定があること・年齢、性別不問

■ 選考方法事業性、地域性、社会性、そして新規性や起業への熱意等の選考基準により、選定・評価委員会が、一次・二次選考および最終選考（ビジネスプラン・コンペティション）を行います。

■ 応募方法農村六起プロジェクト公式サイト（http://www.furusatokigyo.net/nouroku/）で新規登録を行い、入門講座を受講・修了後、エントリーページより起業プランをサイト上の応募要項に従いお送りいただきます。二次選考終了後 2 日以内に、事務局より選考の結果をご連絡いたします。

インターンシッププログラム

応募要項

インキュベーションプログラム

［選考基準］

◎事業性…6 次産業分野のモデルであるかビジネスモデルが適切であるか実現へのプロセスが具体的であるかビジネスとしての収益性が確保できているか経営計画が適切であるか（起業支援金の使途を含む）

◎地域性…起業地域が明確に設定されているか起業地域との連携・協力関係が築かれているか起業地域（自治体、経営体、団体）の支援、推薦があるか移住・定住（二地域居住を含む）を想定、もしくは既にしているか地域資源の発見にもとづいているか

◎社会性…地域の社会的課題の発見、把握、認識が的確であるか地域の社会的課題の解決の方向性が明確であるか起業によって地域社会、経済、産業へのプラスのインパクトがあるか起業によって雇用拡大が見込めるか環境負荷を与えないか

◎新規性…単なる既存ビジネスの地域展開ではない、新規性があるか応募者自身の熱意が感じられるか応募者自身に地域での起業資質があるか

Documents

農六レポート Vol.03