米沢市政に対しましては、日ごろから格別の御指導を賜り

厚くお礼申し上げます。

さて、本市が抱えている多くの重要事業の中で、特に当面

する最重要事業について、ここに要望申し上げますので、御

理解、御支援をお願い申し上げます。

令和２年 月 日

米 沢 市 長 中 川 勝

米沢市議会議長 鳥 海 隆 太

目 次

Ⅰ 国土交通省・県県土整備部関係要望事項

１ 国道１３号の４車線化の早期着工について ·············· １

２ 国道２８７号の整備促進について ······················ ２

３ 一般県道米沢環状線（通町地区外）の早期着工について ··· ３

４ 公共下水道の整備促進について ························ ４

５ 一級河川最上川河川改修事業の早期着工について ········· ５

６ 公営住宅ストック総合改善事業の推進について··········· ６

７ 阿武隈川水系直轄火山砂防事業の推進について··········· ７

Ⅱ 国土交通省・県県土整備部・みらい企画創造部関係要望事項

８ 空き家対策の推進について ···························· ８

Ⅲ 県県土整備部関係要望事項

９ 都市計画道路万世橋成島線の早期着工・供用について ····· ９

10 主要地方道米沢南陽白鷹線（仮称）塩井バイパスの

早期着工について ···································· 10

11 主要地方道米沢高畠線の４車線化の整備促進について ····· 11

12 一般県道万世窪田線（上郷地区）の早期着工について ····· 12

13 主要地方道米沢猪苗代線の交差点（丸の内）改良の

事業推進について ···································· 13

14 冬期間の安全安心な雪道確保について ·················· 14

15 一般県道板谷米沢停車場線の相生橋架替の早期着工

について ············································ 15

16 一般県道米沢環状線（金池地区）の渋滞緩和について ····· 16

Ⅳ 復興庁・県防災くらし安心部・教育庁関係要望事項

17 東日本大震災による避難者への支援について ············ 17

Ⅴ 県防災くらし安心部関係要望事項

18 地震対策として行う水道施設耐震化事業の推進

について ············································ 18

Ⅵ 総務省・県みらい企画創造部関係要望事項

19 石綿除去が必要な施設の解体に対する支援について ······ 19

Ⅶ 文部科学省・県総務部関係要望事項

20 国立大学法人山形大学工学部の整備充実について ········ 20

Ⅷ 文部科学省・総務省・県みらい企画創造部・教育庁関係要望事項

21 公立学校施設整備に係る補助単価の引上げ及び廃校

校舎等の転用・解体に対する財政支援について ·········· 21

Ⅸ 文部科学省・県教育庁関係要望事項

22 ＧＩＧＡスクールに係る継続的な財政支援について ······ 22

Ⅹ 県教育庁関係要望事項

23 県立中高一貫教育校の設置について ···················· 23

Ⅺ 厚生労働省・総務省・県みらい企画創造部・健康福祉部関係要望事項

24 米沢市立病院建設事業の推進について ·················· 24

Ⅻ 厚生労働省・県みらい企画創造部・健康福祉部関係要望事項

25 医師、看護師等の確保及び自治体病院への十分な

財政支援措置の実施について ·························· 25

ⅩⅢ 県子育て若者応援部関係要望事項

26 子育て支援医療給付制度の充実について ················ 26

ⅩⅣ 県健康福祉部・産業労働部関係要望事項

27 新型コロナウイルス感染症対策への支援継続について ····· 27

ⅩⅤ 県健康福祉部関係要望事項

28 発達障がい児の療育支援の推進について ················ 28

ⅩⅥ 農林水産省・県農林水産部関係要望事項

29 経営所得安定対策等推進事業の推進について ············ 29

30 林業の担い手への支援強化について ···················· 30

ⅩⅦ 経済産業省・県産業労働部関係要望事項

31 米沢市への企業誘致の推進強化について ················ 31

ⅩⅧ 県産業労働部関係要望事項

32 山形県工業技術センター置賜試験場の移転拡充等に

ついて ·············································· 32

ⅩⅨ 東日本旅客鉃道㈱・国土交通省・県みらい企画創造部関係要望事項

33 米坂線の輸送改善について ···························· 33

34 福島－米沢間トンネル整備の早期事業化及び奥羽新幹線

の早期実現について ·································· 34

ⅩⅩ 県みらい企画創造部関係要望事項

35 地域住民の生活交通の確保に係る財政支援の拡充

について ············································ 35

○ 事業推進要望事項一覧 ·································· 36

Ⅰ 国土交通省・県県土整備部関係要望事項

36 最上川上流支川（県管理区間）改修事業

Ⅱ 経済産業省・県産業労働部関係要望事項

37 西吾妻地区休廃止鉱山鉱害防止事業

－1－

１ 国道１３号の４車線化の早期着工について

（国土交通省・県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

国道１３号は、県内主要都市はもとより首都圏等と本市を結ぶとともに、市民生

活に密着した幹線国道であります。東北中央自動車道の開通に伴い、冬期間におけ

る交通渋滞は緩和されたものの、今後、米沢オフィス・アルカディアや米沢八幡原

中核工業団地への企業立地の促進を図り、地域活性化につなげていく上で、本市に

とっては重要な路線であります。

つきましては、万世町片子地区から窪田町窪田地区までの区間を早期に４車線化

していただきたく、御配慮をお願いいたします。

国道１３号の万世町片子地区から窪田町窪田地区までの区間の４車

線化について早期に着工すること。

Ⅰ 国土交通省・県県土整備部関係

早期の４車線化が求められる国道１３号（窪田町）

－2－

２ 国道２８７号の整備促進について

（国土交通省・県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

国道２８７号は、置賜地域の拠点都市を結ぶネットワークを形成するとともに、

山形県南の置賜地域と県央の村山地域を結び、さらには東北横断自動車道酒田線を

介し、庄内、仙台に至る当地方の重要な幹線道路であります。

しかしながら、米沢～川西間は、狭幅員で屈曲部が多く、特に冬期間は交通渋滞

が発生しております。

つきましては、本路線を規格の高い道路として早期に整備していただきたく、御

配慮をお願いいたします。

特に、東北中央自動車道の米沢北インターチェンジ付近から県道大塚米沢線まで

の米沢北バイパスは、東北中央自動車道とのネットワーク形成の上で極めて重要な

区間でありますので、当該区間の早急な事業推進について、御配慮をお願いいたし

ます。

また、バイパス整備の十分な効果を発揮するためにも、米沢北バイパスと川西バ

イパスとをつなぐ米沢川西バイパス約４ｋｍの事業推進について、御配慮をお願い

いたします。

国道２８７号の米沢北バイパス（米沢北インターチェンジ付近～県

道大塚米沢線）、米沢北バイパスと川西バイパスをつなぐ米沢川西バ

イパスの事業推進を図ること。

早期整備が求められる国道２８７号の米沢北バイパスの整備予定地

－3－

３ 一般県道米沢環状線（通町地区外）の早期着工

について

（国土交通省・県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

一般県道米沢環状線は、市街地環状線として、中心市街地の交通処理を円滑にす

る主要幹線道路であり、中でも国道１３号から一般県道板谷米沢停車場線までの区

間は、米沢八幡原インターチェンジへアクセスすることにより、東北中央自動車道

の整備効果を高める重要な路線であります。

つきましては、市道東大通三丁目片子線から一般県道板谷米沢停車場線までの区

間を早期に着工していただきたく、御配慮をお願いいたします。

一般県道米沢環状線の市道東大通三丁目片子線から一般県道板谷米

沢停車場線までの区間について早期に着工すること。

平成２４年度に供用が開始された万世地区の区間

－4－

４ 公共下水道の整備促進について

（国土交通省・県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

公共下水道事業は、快適な市民生活の実現を図るだけではなく、最上川の水質保

全を図る上で極めて重要であります。

本市の下水道は供用開始後３４年が経過し処理施設が老朽化していることから、

令和２年度に策定するストックマネジメント計画に基づき着実に米沢浄水管理セン

ター処理施設の改築工事を実施する必要があります。

つきましては、更なる整備促進について、御配慮をお願いいたします。

米沢浄水管理センター処理施設の改築工事の実施に対する支援を行

うこと。

早期改築が求められる米沢浄水管理センターの処理施設

－5－

５ 一級河川最上川河川改修事業の早期着工について

（国土交通省・県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

山形県の母なる川最上川は、源流部に当たる本市においても、一級河川羽黒川等

の支川を合流させて下流へと貫流する大規模重要河川となっております。

しかしながら、直轄管理区間の最上流部には、無堤区間が残されており、豪雨時

には、河川の氾濫により田畑の冠水や土砂の流出等が発生し、甚大な被害を受けて

おります。また、この無堤区間は、市街地と近接しているため、河川の氾濫が市民

生活に重大な支障を来すおそれがあることから、無堤区間の解消が急務となってお

ります。

自然環境と調和した良好で安全かつ豊かな生活環境を創造し、均衡のとれた活力

ある本市の発展を実現するため、治水事業が果たす役割は計り知れないものがあり

ます。

つきましては、最上川の無堤部解消工事の早期着工について、御配慮をお願いい

たします。

河川の氾濫が市民生活に重大な支障を来すおそれがあるため、最上

川の以下の無堤部解消工事について早期に着工すること。

○ 米沢大橋上流松川堰～上新田橋付近

最上川の無堤区間（令和元年 10月 12 日～13日の台風 19号の影響による増水。新田橋付近）

－6－

６ 公営住宅ストック総合改善事業の推進について

（国土交通省・県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

公営住宅は、市民に低廉で良質な住宅を供給し、市民生活の安定を図る上で重要

な役割を担っておりますが、本市の市営住宅は、多くが耐用年数を経過し、狭隘で

老朽化が著しく、住環境が悪化しております。また、入居者が高齢化しており、バ

リアフリー化等の対応が急務となっております。

つきましては、公営住宅ストック総合改善事業の推進について、御配慮をお願い

いたします。

市営住宅の老朽化やバリアフリー化等への対応のため、公営住宅ス

トック総合改善事業の推進を図ること。

(1) 市営住宅設備改善工事（林泉寺団地）

(2) 市営住宅外壁改修工事（窪田団地）

早期の住環境改善が求められる市営住宅窪田団地

－7－

７ 阿武隈川水系直轄火山砂防事業の推進について

（国土交通省・県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

本市は、急峻な山地に囲まれているため、土砂の流出、地すべり、河川の氾濫等

が発生しやすい地形となっております。

つきましては、松川上流の最も荒廃が著しい前川からの土砂流出防止の砂防堰堤

を整備し、板谷集落や電力取水施設、渓流沿いのＪＲ山形新幹線等の施設の保全を

図るため、要望事項の砂防事業の推進について、御配慮をお願いいたします。

板谷集落や電力取水施設、ＪＲ山形新幹線等の施設の保全を図るた

め、以下の砂防事業の推進を図ること。

(1) 前川第１砂防堰堤等の前川流域における砂防施設整備

(2) 蟹ヶ沢砂防堰堤群の補修

－8－

８ 空き家対策の推進について

（国土交通省・県県土整備部・みらい企画創造部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

少子高齢化等の影響により空き家が増加し、この中には、適正に管理されず住民

生活に深刻な影響を及ぼす事例も発生しております。

空き家問題においては、空家等対策の推進に関する特別措置法が公布され、特定

空家等に対する措置が規定されたことにより、指導権限が強くなった一方、所有者

が不明、相続人が不在であるなど適切に管理されない空き家が発生し、市が対応せ

ざるを得ない状況が増加しております。

また、本市では積雪による倒壊、落雪の危険性を多く抱えていることに加え、高

齢化により今後更に空き家が増加すると予想され、深刻な状況となっております。

つきましては、空き家対策総合支援事業の継続・内容充実、相続放棄等によって

相続人不在となった放置されている空き家に係る除排雪等への支援継続及び緊急時

の応急措置への支援について、特段の御配慮をお願いいたします。

空き家対策の推進のため、以下の事項を行うこと。

(1) 空き家対策総合支援事業の継続・内容充実

(2) 相続人不在空き家に係る除排雪等への支援継続

(3) 相続人不在空き家に係る緊急時の応急措置への支援

Ⅱ 国土交通省・県県土整備部・みらい企画創造部関係

周辺に危険を及ぼすおそれのある空き家

－9－

９ 都市計画道路万世橋成島線の早期着工・供用

について

（県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

都市計画道路万世橋成島線は、市街地環状道路を形成する主要幹線道路であり、

東北中央自動車道の整備効果を高め、市街地道路ネットワークを推進するためには、

極めて重要な整備予定路線であります。とりわけ、石垣町塩井線と併せて整備する

ことにより、米沢市立病院と一般財団法人三友堂病院との官民医療連携により建設

が始まった両病院へのアクセス強化が図られることから、「命をつなぐ道路」とし

ての大きな役割を担うため、一日も早い供用が望まれます。

つきましては、山形県道路中期計画２０２８の前期調査実施箇所として位置付け

されておりますことを踏まえ、更に整備に向けた取組を推進され、早期着工し供用

されるよう御配慮をお願いいたします。

都市計画道路万世橋成島線の太田町外地内（主要地方道米沢猪苗代

線～都市計画道路通町花沢線）の区間について早期に着工し供用する

こと。

Ⅲ 県県土整備部関係

早期着工が期待される都市計画道路万世橋成島線（本町工区）の起点となる主要地方道米沢猪苗代線との交差点

－10－

10 主要地方道米沢南陽白鷹線（仮称）塩井バイパス

の早期着工について

（県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

主要地方道米沢南陽白鷹線は、市街地と南陽市及び白鷹町を結ぶ重要な幹線道路

であるとともに、生活道路としても大きな役割を果たしております。

しかしながら、塩井町塩野地内から窪田町藤泉地内までの区間は、小中学生が登

下校で通行しているものの歩道が設置されておらず、交通量も多いことから、歩行

者にとって非常に危険な状況にあります。また、現道は、家屋が連担していること

から、拡幅することが困難な状況でもあります。

つきましては、歩行者、特に通学する児童生徒の安全確保のため、要望事項のバ

イパスの早期着工について、御配慮をお願いいたします。

歩行者、特に通学する児童生徒の安全確保のため、以下のバイパス

について早期に着工すること。

〇 主要地方道米沢南陽白鷹線（仮称）塩井バイパス（県施工）

塩井町外地内（市道春日三丁目美女塚線～主要地方道米沢南陽白

鷹線鬼面川橋）

早急な児童生徒の安全対策が求められる主要地方道米沢南陽白鷹線（塩井町）

－11－

11 主要地方道米沢高畠線の４車線化の整備促進

について

（県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

主要地方道米沢高畠線は、市街地と高畠町を結ぶ重要な幹線道路であるとともに、

交通ネットワークの中枢を成す路線であります。

特に、国道１３号から道の駅米沢までの区間については、東北中央自動車道の開

通に合わせ４車線の整備が完了しましたが、道の駅米沢から一般県道万世窪田線ま

での区間においても、道の駅米沢の開業によって交通量が増加していることから、

渋滞緩和や米沢中央インターチェンジへのアクセス機能の強化のため、引き続き本

区間の４車線化事業の延伸について、御配慮をお願いいたします。

渋滞緩和や米沢中央インターチェンジへのアクセス機能の強化のた

め、主要地方道米沢高畠線の以下の区間の４車線化について整備促進

を図ること。

○ 道の駅米沢～一般県道万世窪田線

早期整備が求められる主要地方道米沢高畠線の４車線化

－12－

12 一般県道万世窪田線（上郷地区）の早期着工

について

（県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

一般県道万世窪田線は、万世地区と窪田地区を結ぶ交通ネットワークの中枢を成

す幹線道路であるとともに、生活道路として大きな役割を果たしております。

しかしながら、万世地区の国道１３号から川井地区までは整備されておりますが、

川井地区から上新田地区までの区間は、小中学生が登下校で通行しているものの歩

道が設置されておらず、かつ狭隘で屈曲部が多く、交通量が多いことから非常に危

険な状況にあります。

つきましては、本区間の道路整備の早期着工について、御配慮をお願いいたしま

す。

一般県道万世窪田線の川井地区から上新田地区までの区間は、狭隘

で屈曲部が多く交通量も多いため、当該区間について早期に着工する

こと。

早期着工が求められる一般県道万世窪田線（上郷地区）

－13－

13 主要地方道米沢猪苗代線の交差点（丸の内）改良

の事業推進について

（県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

主要地方道米沢猪苗代線と一般県道綱木米沢停車場線との交差点（丸の内）は、

上杉神社や伝国の杜（上杉博物館、置賜文化ホール）への観光交通の要衝であると

ともに、中心市街地への交通ネットワークを形成する重要な交差点であります。

しかしながら、本交差点は、狭小で右折レーンもないことから慢性的な渋滞を招

いており、特に、上杉神社へ向かう大型観光バスの通行に支障を来す状況でありま

す。

つきましては、本市の観光振興にもつながる本交差点改良の早期完成に向けて、

御配慮をお願いいたします。

主要地方道米沢猪苗代線の交差点（丸の内）は、狭小で右折レーン

もなく慢性的な渋滞を招いており、通行に支障が生じているため、当

該交差点改良の事業推進を図ること。

早期完成が求められる主要地方道米沢猪苗代線の交差点（丸の内）改良

－14－

14 冬期間の安全安心な雪道確保について

（県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

本市においては、特別豪雪地帯に指定されており、過去５年間の平均累積降雪量

も４ｍを超える状況にあります。また、近年の異常気象に伴う寒波襲来時の暴風雪

に対応すべく、冬期間に安全に安心して通行することができる道路の整備が強く望

まれております。

つきましては、要望事項について、御配慮をお願いいたします。

冬期間の安全安心な雪道確保のため、以下の事項の推進を図ること。

(1) 一般県道玉庭時田糠野目線（窪田町東江股～鬼面川）の雪寒事業

（堆雪幅拡幅）の推進

(2) 一般県道万世窪田線（大字川井～大字上新田）の防雪柵整備事業

の早期着工

事業の推進が求められる一般県道玉庭時田糠野目線の堆雪幅拡幅

早期着工が求められる一般県道万世窪田線の防雪柵整備

－15－

15 一般県道板谷米沢停車場線の相生橋架替の

早期着工について

（県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

一般県道板谷米沢停車場線の相生橋は、米沢駅から中心市街地を結ぶ幹線道路と

して大きな役割を果たしております。

しかしながら、現在の相生橋は、昭和３年の竣工から９０年以上経過し老朽化が

進み、かつ耐震強度を満たしていないため、地震時には落橋の危険性が高くなって

おります。

つきましては、橋梁架替工事の早期着工について、御配慮をお願いいたします。

一般県道板谷米沢停車場線の老朽化した相生橋の架替について早期

に着工すること。

早期着工が求められる一般県道板谷米沢停車場線の相生橋架替

－16－

16 一般県道米沢環状線（金池地区）の渋滞緩和

について

（県県土整備部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

金池地区の一般県道米沢環状線は、国道１３号と国道１２１号を結ぶ中心地に位

置し、近くには東北中央自動車道の米沢中央インターチェンジや道の駅米沢もあり、

利便性が良く中心市街地への交通網を形成する上で重要な路線となっております。

しかしながら、市街地へ向かう車両が当路線に集中することから、慢性的な渋滞

を招いており、特に花沢大橋から市役所西側の交差点までの区間は、交通量も多く、

また市役所や市営体育館が隣接していることから通行に支障を来している状況であ

ります。

つきましては、本区間の左折レーン（付加車線）設置の道路改築工事について、

御配慮をお願いいたします。

一般県道米沢環状線の花沢大橋から市役所西側までの２つの交差点

に西進する際の左折レーンを設け、早期に渋滞緩和の対策を行うこ

と。

渋滞緩和が求められる一般県道米沢環状線（金池地区）道路改築

－17－

17 東日本大震災による避難者への支援について

（復興庁・県防災くらし安心部・教育庁関係）

【要望事項】

【要望の説明】

平成２３年３月１１日に発生した東日本大震災から９年が経過しましたが、今な

お多数の被災県住民が県境を越えた避難を余儀なくされております。本市において

は、３６０人（令和２年４月２日現在）の県外避難者を受け入れ、多種多様な要望

に対応するなど、市民・行政が一丸となって避難者支援に取り組んでいるところで

あります。

しかしながら、避難者は様々な理由により帰還することができないことから、避

難生活が長期化しております。

つきましては、避難者支援として被災県と連携を図りながら、適切な生活再建支

援策を講じてくださいますよう、御配慮をお願いいたします。

また、避難者を受け入れ、避難者支援に取り組む自治体に対する財政措置につい

て、御配慮をお願いいたします。

東日本大震災の避難者支援に関して、以下の事項を行うこと。

(1) 避難者への適切な生活再建支援策の実施

(2) 避難者支援に取り組む自治体に対する財政措置

Ⅳ 復興庁・県防災くらし安心部・教育庁関係

避難者支援イベントの様子

支援策の一つとして設置されている「避難者支援センターおいで」

－18－

18 地震対策として行う水道施設耐震化事業の推進

について

（県防災くらし安心部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

水道は、市民生活や地域の社会・経済活動に欠くことのできない極めて重要なラ

イフラインであり、様々な災害が頻発するなか、施設の整備・拡張期を終えた今日

では、水道水を安定的に供給するため、水源の保全及び水道施設の更新と耐震対策

が不可欠であります。

本市では、重要給水施設耐震化計画に基づきながら、既存施設を耐震化施設へと

更新し、災害時において信頼性の高い水道システムの構築を進めているところであ

ります。

しかしながら、人口減少等の影響を受け、今後ますます水道料金収入の減収傾向

が見込まれる中、莫大な費用を要する水道施設耐震化事業の実施は、水道事業の経

営を非常に圧迫するものであります。その結果、水道料金の高騰を招くなど市民生

活や社会経済活動にも大きな影響を及ぼすおそれもあります。

つきましては、水道施設耐震化事業に対する支援策の継続について、御配慮をお

願いいたします。

災害時においても水道水を安定的に供給するため、水道施設耐震化

事業への支援策を継続すること。

Ⅴ 県防災くらし安心部関係

－19－

19 石綿除去が必要な施設の解体に対する支援について

（総務省・県みらい企画創造部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

本市では、公共施設等総合管理計画に基づき、平成２８年度から２０年間で建物

系施設の保有総量を２０％削減することとしており、小中学校の統廃合をはじめと

した公共施設の廃止等に取り組んでおります。また、耐震強度不足と老朽化の課題

を抱えた市庁舎と市立病院という大規模施設の建替とともに、地域の集会施設であ

る複数箇所のコミュニティセンターの建替にも取り組んでおります。これらに伴い、

今後数年間で多くの施設の解体を予定しているところであります。

老朽化が進んだ施設の多くには、全国的に見ても、石綿を含む建材が使用されて

おり、石綿除去等に対する国の補助制度や特別交付税措置のある地方債制度はある

ものの、それら施設の解体には、多額の財政負担を要する見込みであります。

つきましては、石綿除去を伴う施設の解体に対する更なる支援の拡充について、

御配慮をお願いいたします。

多額の費用がかかる石綿除去が必要な施設の解体に対する支援の拡

充を行うこと。

Ⅵ 総務省・県みらい企画創造部関係

石綿除去のため解体工事に多額の費用がかかる見込みの米沢市役所本庁舎

－20－

20 国立大学法人山形大学工学部の整備充実について

（文部科学省・県総務部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

本市は、先端技術産業が集積し、産学官の活発な交流による新たな研究開発型地

域形成に向けて一歩ずつ前進しているところであります。

こうした中、山形大学工学部は、開校から１００年を超える歴史ある大学として、

これまでの間、多くの有為な人材を各界に輩出するとともに、地域産業の振興や教

育・研究分野において、大きな役割を果たしております。特に、現在進められてい

る有機エレクトロニクスの世界的研究拠点づくりをはじめとした、未来につながる

科学技術の研究開発等は、今後とも本市の活性化のためには不可欠なものであり、

地域からも大きな期待が寄せられているところであります。

つきましては、本大学が、国内有数の工学・技術系学部として更なる発展をする

ため、老朽化した施設の改善整備等、米沢キャンパスにおける教育研究機能の充実

について、御配慮をお願いいたします。

山形大学工学部が、国内有数の工学・技術系学部として更に発展す

るため、老朽化した施設の改善整備等、米沢キャンパスにおける教育

研究機能の充実を図ること。

Ⅶ 文部科学省・県総務部関係

産学官連携の拠点として期待されている山形大学工学部の有機エレクトロニクス研究センター

－21－

21 公立学校施設整備に係る補助単価の引上げ及び廃校

校舎等の転用・解体に対する財政支援について

（文部科学省・総務省・県みらい企画創造部・教育庁関係）

【要望事項】

【要望の説明】

本市では、未来を担う子ども達が豊かな心を育み、確かな学力を身に付けていく

ための教育基盤の整備を目的とし、国庫補助を活用しながら小中学校の非構造部材

耐震化事業や老朽化対策事業等を計画的に実施しております。令和２年度当初予算

では、補助単価の見直しがなされておりますが、現状では整備における実施単価と

その補助単価には大幅な乖離があるため、財源の確保に苦慮しているところであり

ます。

また、平成２９年度に策定した米沢市立学校適正規模・適正配置等基本計画に基

づく学校の統廃合に伴い、学校施設の他用途への転用や解体工事が必要となります

が、特に解体に関しては、所要の経費に対する補助制度はなく除却に係る地方債へ

の交付税措置もないことから、財政負担が大きな課題となっております。

つきましては、学校施設整備事業を計画的に実施するため、要望事項について、

御配慮をお願いいたします。

学校施設整備事業を計画的に実施するため、以下の事項を行うこと。 (1) 公立学校施設整備事業に係る補助単価を実情にあった額へ引き上げること。

(2) 廃校校舎等の他用途への転用に係る支援制度を拡充すること。 (3) 廃校校舎等の解体費に対する補助制度や除却に係る地方債への交付税措置を創設するなど、解体費への財政支援を充実すること。

Ⅷ 文部科学省・総務省・県みらい企画創造部・教育庁関係

令和３年３月に廃校予定の関小学校（左）及び関根小学校（右）

－22－

22 ＧＩＧＡスクールに係る継続的な財政支援

について

（文部科学省・県教育庁関係）

【要望事項】

【要望の説明】

「安心と成長の未来を拓く総合経済対策」（令和元年１２月５日閣議決定）にお

いて、「ＧＩＧＡスクール構想の実現」が打ち出され、学校における高速大容量の

ネットワーク環境（校内無線ＬＡＮ）の整備を推進するとともに、特に、義務教育

段階において、令和５年度までに、全学年の児童生徒一人ひとりがそれぞれ端末を

持ち、十分に活用できる環境の実現を目指すとした上で、事業を実施する地方公共

団体に対し、国として継続的に財源を確保し、必要な支援を講ずるとともに、教育

人材や教育内容といったソフト面でも対応を行うとしているところであります。

現在、国の令和元年度補正予算及び令和２年度補正予算においてネットワーク環

境整備と端末整備に関する財政措置が示されており、校内無線ＬＡＮによるネット

ワーク環境整備はもちろんのこと、災害時における家庭でのオンライン学習を可能

にするために、ＬＴＥ等の整備も必要であると考えております。また、校内無線

ＬＡＮについては１０年程度、情報端末に関しては５年程度で更新が必要となるほ

か、ＬＴＥの通信費や学習リテラシー向上等のソフト面の充実を含めた見通しの下

に、本市のＧＩＧＡスクール構築計画を策定していく必要があります。

つきましては、要望事項について継続的な財政支援がなされるよう、御配慮をお

願いいたします。

ＧＩＧＡスクールに係る財政支援について、以下の事項を行うこ

と。

(1) インターネット回線の通信費及びＬＴＥ方式による通信費、保守

費用、セキュリティシステム費用等に対する財政措置の実施

(2) ネットワーク環境及び端末配備を維持していくための継続的財政

支援措置の実施

(3) 学習コンテンツの充実や教員の研修、必要な情報教育支援員の配

置等のソフト面の充実を図るための十分な財政支援の実施

Ⅸ 文部科学省・県教育庁関係

－23－

23 県立中高一貫教育校の設置について

（県教育庁関係）

【要望事項】

【要望の説明】

山形県教育委員会では、本県の今後の中学校卒業者数の減少を見据え、令和７年

度に本市内の４校を３校に再編し、長期的には更なる少子化に対応するために広域

にわたる再編を検討するとする東南置賜地区の県立高校再編整備計画を令和２年３

月に策定しました。

本市では、探究型の学習や外国語教育、理数教育の充実、ＩＣＴを活用した教育

活動の重要性が一層高まってくるものと考えており、中高一貫教育の効果について

非常に注目しております。

つきましては、東南置賜地区の県立高校の再編整備に併せて、本市に併設型中高

一貫教育校を設置していただきたく、御配慮をお願いいたします。

東南置賜地区の県立高校の再編整備に併せて、本市に併設型中高一

貫教育校を設置すること。

Ⅹ 県教育庁関係

－24－

24 米沢市立病院建設事業の推進について

（厚生労働省・総務省・県みらい企画創造部・健康福祉部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

米沢市立病院は、置賜二次保健医療圏の基幹病院として、地域における急性期医

療を担ってきました。建物については、外来棟・管理棟が築５０年以上、中央診療

棟・病棟が築３０年以上と各々経過し、老朽化・狭隘化の問題や耐震化への対応等

により新病院建設が喫緊の課題となっております。新病院建設に際しては、将来の

本市における医療連携のあり方として、米沢市立病院が通年の救急医療を含めた急

性期医療を担い、同じく本市内において新病院建設を計画している一般財団法人三

友堂病院が回復期医療を担うこととしているため、両病院の機能分化・医療連携を

進めつつ、お互いの新病院を令和５年度まで現在地（相生町・福田町）に同時に開

院できるよう新病院建設計画を進めているところであります。

新病院建設に係る補助事業については、急性期病床から回復期病床へ病床転換す

る場合が対象となるため、急性期医療を担うこととしている米沢市立病院は対象と

はなっておりません。この度の取組は、それぞれ独立した公立と民間の病院が機能

分化して一体的に医療連携していくという、全国でも極めて稀なケースであり、地

域医療構想の実現に苦慮している区域に対するモデルケースになり得るものであり

ます。

つきましては、その確実な実現に向けて、医療連携により急性期医療を担う病院

が対象となるよう補助事業の拡充や、地域医療構想の実現に向けた重点支援区域へ

の早期の申請等の要望事項について、御配慮をお願いいたします。

米沢市立病院建設事業の推進に関して、以下の事項を行うこと。

(1) 自治体病院再編・ネットワーク化に係る病院事業債（特別分）措

置の継続

(2) 新病院建設に係る補助事業による支援措置の拡充

(3) 地域医療構想の実現に向けた重点支援区域への選定及び支援

Ⅺ 厚生労働省・総務省・県みらい企画創造部・健康福祉部関係

－25－

25 医師、看護師等の確保及び自治体病院への十分な

財政支援措置の実施について

（厚生労働省・県みらい企画創造部・健康福祉部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

全国の多くの地方病院で医師、看護師等不足の問題が発生しており、置賜地域に

おいても同様の傾向にあります。本市においても、それらを起因として医師、看護

師等の勤務環境の悪化を招き、ひいては患者への医療サービスの低下につながるこ

とで病院経営自体も悪化し、それが医師、看護師等の確保を更に難しくするという

悪循環が発生しております。

つきましては、その解消に向けた施策の展開に向け、要望事項について、御配慮

をお願いいたします。

医師、看護師等の確保及び自治体病院への財政支援に関して、以下

の事項を行うこと。

(1) 医師の偏在を解消するための医師の地域配分等の実施

(2) 病院勤務医、看護師等の勤務環境の改善を図るための支援策及び

確保策の実施並びにそれらを自治体が取り組む場合の十分な財政支

援措置の実施

(3) 自治体病院の経営基盤の安定を図るための十分な財政支援措置の

実施

Ⅻ 厚生労働省・県みらい企画創造部・健康福祉部関係

慢性的な人手不足の状況が続く看護師の勤務状況

－26－

26 子育て支援医療給付制度の充実について

（県子育て若者応援部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

本市では、子どもの健全な発育と子育てをしている家庭の経済的負担の軽減を目

的に、山形県（医療給付事業補助金）の支援を受けながら子育て支援医療費の給付

を実施しております。

山形県では、これまで対象年齢の全ての子どもの健やかな育成を支援するため、

所得制限の緩和や対象年齢の拡大等の内容充実がなされてきました。現在では、外

来においては小学３年生まで、入院においては中学３年生まで、給付の対象として

いただいているところであります。

本市においても厳しい財政状況の中、段階的に給付対象を拡大し、平成２８年度

には中学３年生までの医療費の無償化を実施しました。さらに、令和２年度からは、

給付対象を高校生等（１８歳）までとするよう事業の拡大を図っております。

県内においては、早い時点から所得制限の撤廃をはじめ、給付対象を高校生まで

拡大する市町村があるなど、現在においては全ての市町村で県の事業に上乗せした

給付を実施している状況にあります。

つきましては、「子育てするなら山形県」の標語のとおり、子育て支援の更なる

充実が図られるよう、要望事項について御配慮をお願いいたします。

子育て支援の充実を図るため、以下の事項を行うこと。

(1) 子育て支援医療給付制度における県の補助対象の拡大

(2) 子育て支援医療給付制度は、国の責任において実施するよう山形

県より国に対して強く要望すること。

ⅩⅢ 県子育て若者応援部関係

－27－

27 新型コロナウイルス感染症対策への支援継続

について （健康福祉部・産業労働部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

新型コロナウイルス感染症の世界的・全国的な拡大は、医療・経済・教育・生活

等、様々な面で甚大な影響を及ぼしており、まさに未曽有の国難というべき事態が

続いています。

本市においては、令和２年３月３１日に初めての感染者が確認された後、感染の

拡大防止等に努めてまいりましたが、令和２年４月末時点における感染者数は、県

内で最多となっている状況です。

このような中、本市では、国や県と連携を取りながら、引き続き感染の拡大防止

等に努めておりますが、終息までには相当の期間を要すると言われており、疲弊し

た地域経済や住民生活を回復させるためには、国と地方自治体が一丸となり、長期

戦を見据えた取組を継続する必要があります。

また、新型コロナウイルス感染症対策を通して、これまで経験したことのない感

染症に対する現状の医療体制の脆弱性が認識されたことから、専門性を有する医療

従事者の確保、必要な医療品や機材の支援等、地域医療提供体制の整備が求められ

ます。

つきましては、市民の安全安心を確保するため、新型コロナウイルスの感染症対

策に関する要望事項について、御配慮をお願いいたします。

長期化が見込まれる新型コロナウイルス感染症対策として、以下の

事項を行うこと。

(1) 経済活動の回復のため必要な財政支援の継続・内容充実

(2) 感染症患者の受入等に係る地域医療提供体制の整備

ⅩⅣ 県健康福祉部・産業労働部関係

－28－

28 発達障がい児の療育支援の推進について

（県健康福祉部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

発達障がい児の支援については、診断から療育・訓練までを総合的に行う施設と

して、県立こども医療療育センターが上山市に設置されており、本市在住の障がい

児も利用しているところであります。

しかしながら、この医療療育センターにおいて、発達障がいが疑われる幼児等の

診断は、初診までの待ち期間が６か月以上と長く、平成２７年度からは本市の窓口

で初診時予約受付を開始し対応しておりますが、待ち期間の長さは改善されていな

い状況にあります。また、本市内の民間病院においても診断を行うことはできるも

のの、保護者から非常に要望の高い、診断から療育・訓練までの一体的な実施体制

は整っておりません。

つきましては、発達障がいが疑われる幼児等に対する支援として、早期の診断・

療育が図られますよう、県立こども医療療育センターの機能を強化するとともに、

療育・訓練機能を有するセンターの置賜地域への設置について、特段の御配慮をお

願いいたします。

また、地域の医療機関と関係機関との連携による診断から療育・訓練までの切れ

目のない実施体制の整備について、御配慮をお願いいたします。

発達障がい児への支援として、以下の事項を行うこと。

(1) 県立こども医療療育センターの機能強化による発達障がいが疑わ

れる幼児等の早期診断の実現

(2) 療育・訓練機能を有するセンターの置賜地域への設置

(3) 地域の医療機関と関係機関との連携による診断から療育・訓練ま

での切れ目のない実施体制の整備

ⅩⅤ 県健康福祉部関係

－29－

29 経営所得安定対策等推進事業の推進について

（農林水産省・県農林水産部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

平成３０年産米から行政による米の生産数量目標の配分が廃止されましたが、安

定した米価を維持し、持続可能な水田農業を実現するためには、これまで以上に生

産者・農業団体・行政が一体となって需要に応じた米生産を行うことが不可欠であ

ります。

本市では、米沢地域農業再生協議会が主体となり、主食用米の消費量に対する供

給過剰等による米価下落を防ぐため、需要に応じた米の生産を推進しておりますが、

当協議会で運用している経営所得安定対策等推進事業費補助金については年々減少

しております。

今後も、需要に応じた米の生産を推進していくためには、経営所得安定対策等推

進事業費補助金が必要不可欠でありますので、一層の財源確保に向けた国への働き

かけについて、御配慮をお願いいたします。

需要に応じた米の生産を推進するため、経営所得安定対策等推進事

業費補助金の財源確保を行うこと。

ⅩⅥ 農林水産省・県農林水産部関係

水田を活用した大豆栽培ほ場（左）、主食用米の作付水田（右）

－30－

30 林業の担い手への支援強化について

（農林水産省・県農林水産部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

令和元年度から、森林経営管理法に基づく新たな森林経営管理制度が始まり、森

林所有者自らが経営管理できない場合に市町村が経営管理の委託を受け、林業経営

に適するところは意欲と能力のある林業経営者に再委託するとともに、林業経営に

適さない森林及び手続き的に再委託に至るまでの間の森林においては、森林環境譲

与税を活用し、市町村が経営管理を行うことになりました。このため、本市では、

森林所有者の意向調査を行いながら、森林境界の明確化や森林施業を進めていくこ

とにしております。

本市における森林保育等の施業は、米沢地方森林組合が中心的な担い手となり行

っておりますが、今後、森林環境譲与税の前倒し増額譲与に伴い更なる森林施業の

事業量の増加が予想される中、職員の体制や、現場作業に従事する林業労働者の高

齢化等による減少により、その事業遂行への影響が懸念されます。

つきましては、森林資源の利用・保全を進め、林業の成長産業化を実現させるた

めにも、林業労働者の確保・育成を図るなど、林業経営者等に対する一層の支援強

化について、御配慮をお願いいたします。

森林資源の利用・保全を進め林業の成長産業化を実現させるため、

林業労働者の確保・育成を図るなど林業経営者等に対する一層の支援

強化を行うこと。

適正に経営管理された森林

－31－

31 米沢市への企業誘致の推進強化について

（経済産業省・県産業労働部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

本市においては、これまで県はじめ関係機関より御支援いただき、積極的な企業

誘致活動を行ったことで、米沢オフィス・アルカディアと米沢八幡原中核工業団地

を中心に企業の立地が着実に進んでおります。

今後におきましては、国による地方創生、東京一極集中是正に向けた施策が講じ

られているほか、企業においては、世界の不安定な社会・経済情勢やそれに伴う為

替相場の変動リスク、途上国の人件費の高騰等により、国内への生産基盤回帰も見

込まれることから、これを企業誘致の好機と捉えております。

しかしながら、本市においては、米沢オフィス・アルカディアや八幡原中核工業

団地の分譲用地の規模と数が限られてきており、産業用地の確保が課題となってき

ております。

また、人口減少に伴う労働力不足が深刻となっており、企業誘致の在り方につい

て見直しが迫られております。特に若い世代の地元定着をより促進するため、本社

機能や研究開発施設といった知識集約型の機能・施設等の誘致を中心として、多様

な雇用の場の確保に向けた取組が求められております。

つきましては、引き続き本市への企業誘致の推進について特段の御配慮をお願い

するとともに、本市産業の将来を見据え、新たな産業団地の整備に係る検討に対す

る支援について、御配慮をお願いいたします。

企業誘致の推進及び新たな産業団地の整備に係る検討に対する支援

を行うこと。

ⅩⅦ 経済産業省・県産業労働部関係

－32－

32 山形県工業技術センター置賜試験場の移転拡充等

について

（県産業労働部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

山形県工業技術センター置賜試験場は、本市のみならず置賜地域の工業振興に重

要な役割を担っており、地域企業に密着した高度技術研究機関として試験検査設備

の充実を図っていただいております。

しかしながら、建物は建設以来４０年以上が経過して老朽化しているとともに、

狭隘な状況であり、企業が求める安全性や信頼性に関するより精密で高度な試験検

査機能の充実に対応していくことが、今後困難になるものと思われます。

現在、米沢オフィス・アルカディアでは、山形大学の様々な研究成果の事業化や

市内企業との連携の拠点として、山形大学有機材料システム事業創出センターが平

成３０年６月に開所されるなど、研究開発技術の実用化に向けた機能集積が進展し

つつあります。

今後、地域企業等の製品開発等を加速し、新産業の創出による高付加価値なもの

づくりの一大拠点を形成するためには、同試験場による高度な試験検査・技術指導

等の機能が不可欠であります。

つきましては、同試験場を米沢オフィス・アルカディアに移転し、高度な試験検

査機能等を備えた産学官共同研究等の促進を図る技術交流拠点として機能を拡充し

ていただきますよう、御配慮をお願いいたします。

山形県工業技術センター置賜試験場を米沢オフィス・アルカディア

に移転し、高度な試験検査機能等を備えた産学官共同研究等の促進を

図る技術交流拠点として機能を拡充すること。

ⅩⅧ 県産業労働部関係

－33－

33 米坂線の輸送改善について

（東日本旅客鉃道㈱・国土交通省・県みらい企画創造部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

米坂線は、太平洋側と日本海側を結ぶための重要な路線であるだけではなく、東

日本大震災において、避難経路や緊急物資の輸送路として、その重要性が改めて認

識されたところであります。また、通勤、通学の手段として沿線住民の生活の基盤

であるとともに、地域産業振興のための社会基盤として不可欠な路線であります。

つきましては、米坂線のなお一層の利便性向上のため、要望事項について、御配

慮をお願いいたします。

米坂線のなお一層の利便性向上のため、以下の事項を行うこと。

(1) 米沢駅１９時台発の下り列車の増発

(2) 米沢駅における山形新幹線との接続時間短縮

ⅩⅨ 東日本旅客鉃道㈱・国土交通省・県みらい企画創造部関係

米坂線沿線ガイドマップ

－34－

34 福島－米沢間トンネル整備の早期事業化及び

奥羽新幹線の早期実現について

（東日本旅客鉃道㈱・国土交通省・県みらい企画創造部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

東北地方におけるフル規格の新幹線整備は、人口減少が急速に進行する中で、東

京圏への一極集中を是正し、産業や人材を地方に呼び込むことにより、地方創生を

実現するとともに、災害に強い地域づくりに大きな役割を果たすための、極めて重

要な社会基盤となるものであります。

しかしながら、奥羽新幹線については、いまだ基本計画の段階にとどまっており、

このまま整備が進まなければ、人口流出が続き、産業集積が遅れ、地域間格差の更

なる拡大が懸念されるところであります。

また、山形新幹線のとりわけ山岳区間（福島－米沢間）における安全・安定輸送

の確保が喫緊の課題となる中、トンネル整備による抜本的な防災対策の早期事業化

が必要不可欠であります。

つきましては、山形県の南の玄関口である置賜地域の自立的発展を可能とする基

幹インフラの整備を着実に推進し、本地域の更なる活性化と国土の均衡ある発展を

図るため、要望事項について、御配慮をお願いいたします。

福島－米沢間トンネル整備及び奥羽新幹線の整備に関して、以下の

事項の推進を図ること。

(1) 山形新幹線の福島－米沢間のトンネル整備による抜本的な防災対

策の早期実施

(2) 奥羽新幹線全線のフル規格による整備に必要な調査の早期実施

－35－

35 地域住民の生活交通の確保に係る財政支援の拡充

について

（県みらい企画創造部関係）

【要望事項】

【要望の説明】

本市では、コンパクトなまちを実現し、誰もが暮らしやすいまちづくりを進める

ため、路線バス及びデマンドタクシーの運行を行っております。併せて、民間バス

事業者による、住民の生活行動圏域の拡大に対応した路線の維持についても強く望

まれております。また、マイカー利用から公共交通への切替えを推進することが地

球温暖化防止の観点で極めて重要であります。

しかしながら、自治体による地域公共交通の維持は、年々厳しさを増しており、

このまま、厳しい現状が継続するようであれば、地域公共交通の維持に要する経費

負担の増大から、運賃の増額や路線の縮小等の対応を取らざるを得ず、高齢者や児

童、生徒等、いわゆる交通弱者にとっての利便性の高い｢市民の足｣としての地域公

共交通は失われ、本市が進める｢市民に優しいまち｣づくりに逆行することになりか

ねません。

交付金につきましては、算定法の見直しなどこれまでも対応していただいており

ますが、人口減少や少子高齢化が進む中、利用者の大幅な増加を見込めないことか

ら、利用者数に単価を乗じる現在の算定方法では、抜本的な制度改正がなければ、

交付金の大幅な増額につながりません。

つきましては、コンパクトなまちづくりを推進し、地域住民の生活交通手段を確

保するため、多額の経費を要する地域公共交通の維持に対し、要望事項の御配慮を

お願いいたします。

地域住民の生活交通手段を確保するため、自治体及び民間バス事業

者が運行する地域公共交通の維持について、交付金を大幅に増額し、

財政支援措置の拡充を図ること。

ⅩⅩ 県みらい企画創造部関係

－36－

事業推進要望事項一覧

以下の事業の推進について、御配慮をお願いいたします。

Ⅰ 国土交通省・県県土整備部関係

要 望 事 業 名 要 望 箇 所

36 最上川上流支川（県管理区間）改修事業

総合流域防災事業 羽黒川

広域河川改修事業 誕生川（小菅）

Ⅱ 経済産業省・県産業労働部関係

要 望 事 業 名 要 望 箇 所

37 西吾妻地区休廃止鉱山鉱害防止事業 大字李山地内

米沢に脈々と受け継がれる「なせばなる」、 それは尽きることのない挑戦と創造のエネルギー。

常にその先を切り拓く「精神」で挑み、自らの「行動」で創りだす、 人の心を動かし、明日を輝かせる「価値」を、

私たちは「米沢品質」と呼ぶ。

私たちは、米沢を将来もずっと活気あふれるまちにしてくために、米沢を愛した鷹山公から受け継ぐ、「なせばなる」の挑戦と創造の精神で、時代の課題に立ち向かい、米沢の未来を切り開いていきます。 私たちは、すべての米沢らしさを最大限に生かして、一人一人が自ら行動し、米沢の明日を輝かせる新しい価値、「米沢品質」を生み出していくことに全力で取り組みます。 私たちは、市と市民が一体になったチームとして、米沢の産業・技術・サービスから、市民の住みやすさまで、米沢のすべての品質を磨きあげていくことを目指します。

（「次の米沢へ『挑戦と創造』宣言（2018 年 11 月 2 日）」からの抜粋）