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☛【 一次標準物質を複製したもの 食後だと、血糖↑中性脂肪↑ケトン体↓など 運動直後だと、CPK↑、LD↑

食後だと、血糖↑中性脂肪↑ケトン体↓など 運動直後 …‚’次々と記入する。xbarが±2SDをはずれれば要警戒、±3SDを超えればただちにその原因を確

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一次標準物質を複製したもの

食後だと、血糖↑中性脂肪↑ケトン体↓など

運動直後だと、CPK↑、LD↑

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重要!

もっとも一般的な精度管理法。同一管理血清を 2 ヶ所に入れ測定し、2 つの測定値 a、b の平均値

(xbar=)と偏差(R=|a-b|)を求める。あらかじめ測定値が一定の水準にある時期に、20 日間測定して

おいたxbar と R の平均およびその±1SD、±2SD、±3SD を記入しておき、毎日測定したxbar と R

を次々と記入する。xbarが±2SDをはずれれば要警戒、±3SDを超えればただちにその原因を確

かめる必要がある。一般にxbar は系統誤差、R は偶発誤差に起因することが多い。xbar がしだい

に上昇または下降する傾向を傾き(trend)といい、xbar がある日より急に連続的に変移することを

移り(shift)という。また、一定の傾向がなく動揺するときには揺れ(unrest)とよぶ。

基準範囲と異常値の 2 種の管理血清をあらかじめ連続測定し、それぞれの平均値(xbar,ybar)と

標準偏差を求めておく。グラフにX軸上のxbar±2SD、Y 軸上の ybar±2SD に囲まれる長方形を

描き、毎日の測定値(xi,yi)を座標上の1点にプロットし、測定日を記入する。このプロットは通常x

bar±2SD、ybar±2SD に囲まれる長方形内にあり、左下角から右上角に引いた直線に沿って移

動することが多い。系統誤差?があれば、この直線に沿って長方形外に逸脱し、偶発誤差?ではこ

の直線上から離れ、しかも長方形から逸脱する。

・感度と特異度

感 度=TP/(TP+FN)×100 偽陽性率=FP/(FP+TN)×100

特異度=TN/(FP+TN)×100 偽陰性率=FN/(TP+FN)×100

〈T=True 、F=False 、P=Positive 、N=Negative〉

偽陽性は過剰診断、偽陰性は見逃し。

感度が高いと、偽陰性(見逃し)となる確率が高くなる。

特異度が高いと、偽陽性(過剰診断)となる確率が低くなる。

・ROC 曲線

・カットオフ値

基準個体群と疾患保有群が完全に分離している検査では、カットオフ値を真ん中にとれば、偽陽性

(引っかけすぎ)や偽陰性(見逃し)が出ることはない。(図 A)

しかし、基準個体群と疾患保有群は重なりがあるため、範囲のどこかにカットオフ値を設定しなく

てはならない。(図 B)

・x -R 管理図

①2 つの測定値の平均(=x )を計算する。

②平均値の平均(=総平均x )を計算する。

③2 つの測定値の差(=R)を求める。

④差の平均(=R )を求める

⑤標準偏差(SD)を求める。

⑥x 、R の±2SD にあたる場所に点線を引く。

標準偏差 SD=√∑(𝑚−𝑥𝑖)

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・正確さと精密さ

《“正確さ”と同等の表現》

系統誤差

系統誤差には 2 種類あり、①相加誤差(ゲタバキ誤差) ②相乗誤差がある。①は「偏りの程

度が濃度に依存しない」、「測定成分の濃度が変化しても、常に同方向で同じ大きさを示す」

②は「偏りの程度が濃度に依存する」

《“正確さ”の判定》

・添加回収試験(回収率)

・標準法で調べる

・相関係数 r(r は単位なし) ※ピアソンの積率とも呼ばれる

・既知管理血清の表示値との比較

・xbar-R 管理図法において、xbar が正確さの判定に用いられる

・双値法では、正確さ・精密さの両方の評価が可能

・累積和管理図法

・(外部精度管理での)コントロールサーベイ

《“精密さ”と同等の表現》

ランダム誤差(偶然誤差)

《“精密さ”の判定》

・偶然誤差は再現性の低下を伴う。

・再現性(同時再現性・日差再現性)

・標準偏差 SD

・変動係数 CV(%)は測定の再現性を表す

・xbar-R 管理図法において、R が精密さの判定に用いられる

・双値法では、正確さ・精密さの両方の評価が可能

・|R / Xbar|法で再現性管理に有用。

・二重測定法