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現在 創業時 対話前の状態 太宰府天満宮の表参道にうどんを 中心とした食堂を 1971年にス タートした老舗企業。 現在ではうどんの提供をやめ、蕎 麦を中心にした食堂の運営や、太 宰府の名菓として愛され続ける梅ヶ 枝餅の製造・卸・販売を行っている。 現在事業承継中であり、資産と事 業の双方を承継中。新世代は社長 (職人)と専務(管理)の共同経営。 対話結果 (事業性理解と課題と対応策の把握) 事業承継を機に、 IT化を進め生産性を向上させた事例 商号 : 有限会社やす武 住所 : 福岡県太宰府市 業種 : 飲食業、食品製造・卸 支援者 : 株式会社ワクフリ 住所 : 福岡県福岡市 URL : https://wakufuri.com/ 従業員数 : 17名 資本金 : 300万円 URL : http://www.umegaemochi.com/ 有限会社やす武 新たなやす武の経営 対話内容の総括 理念 ワーク ライフ バランス 繋がり 近代化 変えていくもの 受け継ぐもの ES・CS 財務分析 商流・業務 フロー 4つの視点 事業承継後のやす武を見据えて将来ビジョンを 中心にロカベンを活用した対話を実施 ※ ES:従業員満足度 CS:顧客満足度 ・家族経営でやってきており、人の評価制度などが確立していない。 ・経営の見える化ができていない(原価管理、顧客管理、商品管理等)。 ・従業員のシフトについては柔軟に対応している。飲食・小売・倉庫と3つの仕事に分かれているが、 どの仕事も実施できる人材の育成に取り組んでいる。 ・WEBでの通販を数年前からスタートしており、梅ケ枝餅の販売としては楽天・Amazonでレビュー 数を確保している。 ・理念や味などよい部分は残し、時代の変化に応じて変えてい かなければならないものは変えていく。 ・新しい経営戦略を打ち出し、挑戦していく経営。 ・ES(従業員満足度)がCS(顧客満足度)に繋がる経営。 ・人を育て、人が寄ってくる経営。 ・従業員のマルチスキルに対する評価制度の確立。 ・効率化できていない業務の見直し。 ・会計部分の業務が非効率であり、現状の経営把握ができていない。 ・従業員の評価制度の確立。 ・IT化と業務フロー、会計業務の見直し。 現状と目標のギャップ 【IT導入】 ●ロカベンを活用し、自社に適したIT導入を 行った事例

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  • 現在創業時

    対話前の状態

    ・ 太宰府天満宮の表参道にうどんを中心とした食堂を 1971 年にスタートした老舗企業。

    ・ 現在ではうどんの提供をやめ、蕎麦を中心にした食堂の運営や、太宰府の名菓として愛され続ける梅ヶ枝餅の製造・卸・販売を行っている。

    ・ 現在事業承継中であり、資産と事業の双方を承継中。新世代は社長

    (職人)と専務(管理)の共同経営。

    対話結果(事業性理解と課題と対応策の把握)

    事業承継を機に、IT化を進め生産性を向上させた事例

    ● 商号 : 有限会社やす武● 住所 : 福岡県太宰府市● 業種 : 飲食業、食品製造・卸

    ● 支援者 : 株式会社ワクフリ● 住所 : 福岡県福岡市● URL : https://wakufuri.com/

    ● 従業員数 : 17名● 資本金 : 300万円● URL : http://www.umegaemochi.com/

    有限会社やす武

    新たなやす武の経営

    対話内容の総括

    理念ワークライフバランス

    味 繋がり 近代化

    変えていくもの受け継ぐもの

    ES・CS※

    財務分析 商流・業務フロー 4つの視点事業承継後のやす武を見据えて将来ビジョンを中心にロカベンを活用した対話を実施

     ※ ES:従業員満足度 CS:顧客満足度

    現状認識

    ・家族経営でやってきており、人の評価制度などが確立していない。・経営の見える化ができていない(原価管理、顧客管理、商品管理等)。・従業員のシフトについては柔軟に対応している。飲食・小売・倉庫と3つの仕事に分かれているが、

    どの仕事も実施できる人材の育成に取り組んでいる。・WEBでの通販を数年前からスタートしており、梅ケ枝餅の販売としては楽天・Amazonでレビュー

    数を確保している。

    将来目標

    ・理念や味などよい部分は残し、時代の変化に応じて変えていかなければならないものは変えていく。

    ・新しい経営戦略を打ち出し、挑戦していく経営。・ES(従業員満足度)がCS(顧客満足度)に繋がる経営。・人を育て、人が寄ってくる経営。

    ・従業員のマルチスキルに対する評価制度の確立。・効率化できていない業務の見直し。・会計部分の業務が非効率であり、現状の経営把握ができていない。

    ・従業員の評価制度の確立。・IT化と業務フロー、会計業務の見直し。

    現状と目標のギャップ

    題対応策

    【IT導入】●ロカベンを活用し、自社に適したIT導入を 行った事例

  • 効果の検証(再度ロカベンの活用)

    ローカルベンチマークの「業務フロー」をもとに、業務と情報の流れを整理

    ロカベンの活用を振り返って

    経営資源に余裕のない中小零細企業は経営層といえども日々の仕事に追われている。そのような中、ローカルベンチマークを活用した対話を行ったことで、日々走り続けていては見直せなかった経営の現状を、一度立ち止まって振り返ることができたことが、このような効果的なIT導入につながったと考えている。単にITツールを導入するのではなく、目指す方向性に合致したIT導入を行えたこと、それに伴い、目に見える成果が出てきていることに満足している。

    有限会社やす武 専務取締役

    ●クラウド会計の導入●スマレジの導入●導入支援の実施● 導入後の運用支援の実施

    対応策を講じた結果、経営にどのような変化が現れたか、変化後にみられる新たな課題と対応策はどのようなものかを対話により明らかに。

    再度ロカベンを活用した対話

    ・仕込み量に活用・新商品の開発・現場へのヘルプ・営業時間の変更

    伝票内容を確認してレジに打 ち 込 み 、お会計をする

    バッシング

    ご来店したお客様を挨拶でお 迎 え す る

    調理を開始

    提供に必要なお盆やお箸等の準備を行う

    お茶のお替わりや、追加オーダーの対応をする

    席をご案内して、お茶

    を出すオーダーを

    伺う料理を客席に

    運ぶ

    テ ー ブ ル のセッティング

    を行う

    洗い物

    厨 房

    ホール

    レ ジ

    食事が終了したお 客 様 が 伝 票を持ってレジへ

    ・売上金額・発注商品数

    データの利活用

    オーダー内容が厨房へ伝達

    オーダー内容がレジに反映

    データの蓄積

    料理の仕込みを行う

    厨 房 へオーダーを伝え、紙伝票を渡す

    データの流れ

    対応策の実施(IT化部分の抜粋)

    ・スマレジの導入により、お客様の入店時間の見える化や売れ筋商品の把握、業務効率化が果たせた。一歩先に進めて、お客様が少なくなってくる14時以降の時間帯に対策を講じたい。

    新たな課題

    ・昼食時間が過ぎた14時以降で甘味処としての集客ができるよう、新メニューの開発を行い、提供する。・太宰府の表参道は大半の店舗が18時には閉店する。営業時間を試験的に伸ばし、他店が閉店しているときに集客ができないか試す。

    対 応 策

    ※IT化により、新たな試みに対して結果を蓄積できるため、経営のPDCAを回すことができるようになり、新たなチャレンジを行いやすくなった。

    売上向上

    CSの向上

    ESの向上

    効果①スマレジの活用により、

    ホールスタッフの導線が変化し、必要スタッフ数が減少。その結果、既存スタッフの給与単価が向上。

    効果②リアルタイムで繁

    忙度合を把握し、ヘルプに行ける

    体制を構築

    効果③メニュー改変における自由度の向

    効果④提供にかかる時間の減少に

    より、顧客滞在時間が

    減少

    効果⑤材料の

    ロスの減少

    生産性の向上

    IT導入

    ロカベン