19
九州大学農学系地区基本設計 計画説明書 3.施設計画 3.施設計画

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九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

3.施設計画

3.施設計画

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(1)研究教育棟計画の基本方針

・研究教育活動の変化に対応するため、専門領域の壁を取

 り払い、フレキシブルな利用が可能な施設とする。

・施設の弾力的・競争的利用を可能とする「新たな共用ス

 ペース」を設ける。 

・総合大学の特性を活かし、専門性を重視しながら学際的

 な研究教育活動を促進する施設づくりを行う。

・国際的・先端的学術研究を担う人材養成、学理・専門・

 技術等高度職業人の養成等、アカデミック・プランの実

 現を支援する空間づくりを行う。

・東西の連続性及び拡張性に配慮した計画とする。

(2)研究教育棟のゾーニング

  研究教育棟の南から順に、オフィスゾーン、セミオ

 フィスゾーン、ラボゾーンを並列配置し、各ゾーンのフ

 レキシビリティの向上と、流動的利用への対応、さらに

 イニシャル・コストの低減を目指すため、各ゾーンに下

 記の性能を持たせる。

オフィスゾーン

・特殊な実験機材を使用しない研究教育活動に必要な装備

 とする。

・眺望の良い研究教育棟南側に設定する。

・主に、教員研究室を配置する。原則として実験室は設置

 できない。

セミオフィスゾーン

・施設装備は、オフィスゾーンに準じる。

・主に大学院生室を配置する。施設の安全管理上、研究室

 と実験室との近接性を重視する場合は、実験室を配置す

 ることができる。

・吹抜けによる通風と採光により、良好な居住環境を確保

 する。

ラボゾーン

・実験用給排気設備の配置、危険物・高圧ガス等の使用が可

 能な実験用の装備とする。

・研究教育棟北側に設定し、東西に連続する一体的な構成と

 する。

・オフィス、セミオフィスとしての利用も可能とする。

(3)平面計画

施設の形態

・各部門間、各大講座間の学際的交流・連携を促進するた

 め、東西に長く連なる敷地特性を生かした配置とする。

・施設は、学際的な研究・教育活動をつなぐ空間軸「キャ

 ンパス・モール」に沿った形態とする。

吹抜の設置

・外気と連続した空間の確保のために吹抜を適宜設け、良

 好な居住環境とする。

・通風・採光を確保し、エネルギー負荷を低減する環境装

 置として利用する。

・給湯や洗面等の機能を持たせたリフレッシュ・コーナー

 を吹抜けに面した場所等に適宜配置することにより、学

 生・教職員相互の部門、専攻、講座を超えた多様なコ 

 ミュニケーションの誘発装置として機能させる。

・複数階において、研究教育活動の視覚化を図り、アク 

 ティビティをより活性化する空間づくりを行う。

動線計画

・施設利用者の分布や行動特性を踏まえて、機能的でわか

 りやすい動線計画とする。

・主動線は、緩やかに湾曲することにより、視線を誘導 

 し、動線の単調さを低減する。

・複数の部門や大講座等を同一棟に配置するため、施設利

 用者のグループに応じたセキュリティ・システムを設定

 する。

コア施設

・研究教育棟の基本的な構成要素の一つとしてコア施設 

 (階段、エレベーター)を適切な位置に計画する。

・施設利用者の利便性の確保と防災・避難上必要な法的基

 準に適合する計画とする。

・施設への実験機器や危険薬品・高圧ガス等の運搬を想定

 し、階段と共に人荷用エレベーターを適切に設置する。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 基本方針1 3.1-1

図 3-1-1 研究教育棟のゾーニングの考え方

3-1

セミオフィスゾーン

ラボゾーン

0 10 20 50m

オフィスゾーン

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学府・研究院の配置

・大学院の専門性を考慮して、研究教育棟の中高層部に配置

 する。部門間等の機能的つながりを重視し、できるだけ連

 続した配置を基本とする。

・組織及び研究形態の将来的変化に対応する空間配置が可能

 となるように各室の配置計画を行う。

部門の配置

 部門配置上の特性は以下の通りであり、部門配置断面図

(図3-1-2)にゾーン構成を示す。

・個々の講座あるいは、研究分野毎には様々な関係の強弱

 はあるものの大きく部門単位でとらえると、環境農学部

 門と資源生物科学部門の関係性が密接である。

・特に資源生物科学部門については、多量の水を使用する

 実験室が多い。

・特に資源生物科学部門と環境農学部門は、別棟施設との

 関係性が強い。

・生命機能科学部門については、化学系実験室が多く、ド

 ラフトチャンバー使用の割合も高い。

・これは研究院改組後の部門配置のイメージである。

・各部門のボリュームを示すものではない。

・各部門及び大講座毎の具体的な配置については、必要なボリュームを

 算定のうえ今後詳細に検討を行う。

(4)断面計画

・標準的に必要となる天井高さ、2.6mを確保したうえで、

 天井内配管等のフレキシビリティー・経済性等に配慮し、

 適切な階高を設定する。

・景観上、周辺の山並みとの調和に配慮した、変化のある

 スカイラインを形成するように階数、建物形状を計画す

 る。

・ラボゾーンは使用目的の変更やレイアウト変更にフレキ

 シブルかつ容易に対応できる床構造とする。

・ 下階配置のラボゾーンは、階高を必要とする実験室が

 配置可能となるように必要に応じて2層吹抜けとする。

・低層階の階高は地盤面に合わせて5mを基準とする。

(5)立面計画

・研究教育棟は、大規模で長大なボリュームとなるため、

 外観上の圧迫感や周辺地形の景観との調和に配慮した計

 画とする。

・研究教育棟に配置される施設それぞれの機能が、立面に

 表現されることを基本とする。その結果として、ラボゾー

 ン、セミオフィスゾーン、オフィスゾーンの3つのレ 

 イヤーを立面デザインに反映する。

(6)研究教育棟内の機能配置の方針

「新たな共用スペース」の配置

・全学共用スペースは、将来的に運用上柔軟な組替を可能

 とし、他部局や部門との関連性に配慮しながら配置する。

・部局共用スペースは農学研究院の戦略・将来構想に柔軟

 に対応することを目的として、全て研究院共用とし、全

 体面積の 20%を確保する。

・研究院共用スペースは、組織の枠を超えた大規模プロジェ

 クト型研究等の展開に対応するため、集約型は 5%、分

 散型は 15%を目安に配置する。

学部教育施設の配置

・マスタープランにおける学部・学府・研究院の空間構成

 をもとに、キャンパス・モールに面する空間を学部学生

 の空間と位置づけたうえで関連諸室を集約配置する。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 基本方針2 3.1-1

図 3-1-2 部門配置断面図

3-2

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3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 基本方針3 3.1-1

参考資料 1- ゾーニング検討経緯

3-3

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A-1 A-2 A-3 B-1 B-2 C-1 C-2 C-3 D-1 D-2

外部側メカニカルバルコニー:◎内部吹抜側メカニカルバルコニー:○、廊下経由吹抜側メカニカルバルコニー:△

外部から吹抜へ直線的に通風可能:◎外部から廊下を通過して吹抜へ通風可能:○、吹抜から~:△

外部から吹抜へ直線的に通風可能:◎外部から廊下を通過して吹抜へ通風可能:○、吹抜から~:△

外部から吹抜へ直線的に通風可能:◎外部から廊下を通過して吹抜へ通風可能:○、吹抜から~:△

外部から吹抜へ直線的に通風可能:◎外部から廊下を通過して吹抜へ通風可能:○、吹抜から~:△

総合評価

外部採光:○、吹抜からの採光:△、廊下経由の採光:×

外部採光:○、吹抜からの採光:△

中央にラボゾーン+中央ヴォイドタイプ

ラボへの転用の対応性 間口6M以上、奥行6M以上:△、7M以上:○、8M以上:◎

間口6M以上、奥行6M以上:△、8M以上:○、11M以上:◎

外部採光:○、吹抜からの採光:△

外部採光:○、吹抜からの採光:△、廊下経由の採光:×

セミオフィス北側タイプ

ラボ・セミオフィス一体型

間口3M以上、20㎡以上:○

間口6M以上、奥行6M以上:○

北寄せタイプ

中央にラボゾーン+中央ヴォイド

中央にラボゾーン+中央ヴォイド

ラボ北側タイプ

ラボ・セミオフィス一体型

○ ○

中央にラボゾーン+中央連続

ラボ:コノ字型配置(理学系タイプ)

中央にラボゾーン+中央ヴォイド

南寄せタイプ

◎ ○△

中央にセミオフィス+中央ヴォイド

北寄せタイプ(工学系タイプ)

南寄せタイプ

中央にセミオフィス+中央ヴォイド

北寄せタイプ

中央にセミオフィス+中央ヴォイド

ヴォイドタイプ

△ △ △

○ ◎ △◎ ◎ ◎ ◎

○ ○△

○ △ ○ ○ ○ ○△

○◎ △

○ △ ○ △ △ △○

◎ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○

○ ○ ○ △ △ ○ ○

○ ○ ○

△ △ △ ○ ○ ○ ○

○ ○ △

◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○

○ ○ △

◎ ◎ ◎ ◎○ ○ ○

○ ○ △

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○

◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○

○ △ △○ ○ ○ ○

○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○ ○

○ ○ ○ △ △ ○ ○

△ △ △

△ ○ × ◎○ ○ ○

○ ○ ○

△ ◎ ◎○ ○△ △

○ ○ ○

○ ○ ×○ ○ ○ ○

◎ × ×

△ ○ △ △○ ○ ○

○ ○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎

△ △

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○

△ ○ ○ ○ ○ ○ ○△

○ ×

△ ○ ○ △ △ ○ △ ○

○ △

○ ○ ○ △ △ △ △ △

○ ×

○ △ ○ △ △ △ △ △

× ○

○ ○ ○ △ △ △ △ △

△ ○

△ △ △ ○ ○ ○ ○ ○

× ○

△ △ △ ○ ○ ○ ◎ ◎

○ ○

△ △ △ ○ ○ ○ ○ ○

◎ ◎

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

○ ○

○ ◎ ○ ○ ○ ◎ ○ ◎

◎ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

◎ △

○ ◎ ◎ △ △ ◎ ◎ ○

◎ ◎

◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○

◎ ◎

◎ ◎ ◎ △ △ ◎ ◎ ○

△ ○ ○ △ △ ◎ ◎ △

○ ○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

大講座制の部局構成に対応可能なオフィス、セミオフィス、ラボゾーンの施設配置

オフィス、セミオフィス、ラボそれぞれのゾーンにおける部局の範囲の設定の可変性・フレキシビィリティー

評価基準等

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

1

通過動線とセミオフィス―ラボ間の内部動線が交錯せず、管理の容易性、セキュリティ確保が可能である

研究領域間の流動性があり、行き来しやすく、交流しやすい

教官室からラボへの視認性、アクセスの容易さ

低層部南側に講義室等の配置のしやすさ

自然通風

自然採光

将来の増設による自由度、容易度が高い

メンテナンス、更新が容易

インフラ等サービスの容易性(実験設備等の点検管理及び改修の容易さ)

動線計画評価

1

低層部施設配置の柔軟性

設備計画評価

環境

環境性能評価

低層部配置 ①

1

1 サステイナビリティー

マスタープラン2001の空間構成理念との整合性

ラボの安全管理の容易性

動線計画

設備計画          

居住性評価

ゾーン間の関係性

ゾーン間の関係性評価

動線

1

2

3

眺望

採光

通風

眺望

採光

通風

眺望

採光

通風

眺望

採光

通風

居住性

1

2

3

4

奥行、間口

奥行、間口

奥行、間口

ダクト、配管等のメンテナンス・変更・増設等の容易さ

セミオフィス(セミオフィスの居住性は重要度高い)

ラボ(ラボは居住性に比べ機能性重視)

廊下、リフレッシュスペース

評価カテゴリー

機能性評価

評価項目

1

2

3 ラボ(ラボの機能性は重要度高い)

オフィス(オフィスの居住性は重要度高い)

空間構成(ゾーニング)のタイプ

低層部配置評価

設備

オフィス

セミオフィス

学際的研究環境(インターディシプナリー)領域設定の柔軟性

機能性Ⅰ

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 基本方針4 3.1-1

参考資料2-ゾーニング検討経緯

3-4

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ゾーニングの決定

 ゾーニングについては A-4’を採用する。その

理由については以下の通りである。

・オフィスとセミオフィス、又はオフィスとラボ

 の隣接をブロック単位で選択できる。

・学際的、学府研究院制度に沿ったフレキシビリ

 ティーが確保されている。

・基準階から低層部のラボゾーンにおいて機能性

 の高い設備計画が可能。

・ラボゾーンの分離が可能なため、ラボでの事故

 の影響を最小限にできる。

・ラボゾーンの分離が可能なことにより入退室管

 理も可能。

決定案に基づく平面計画への展開

 A-4’を基に農学研究院の各講座にヒアリング

を行ない概ねラボの北側配置案が多数意見であっ

たことから、基準階における各ゾーンの配置は、

北側ラボ、中央セミオフィス、南側オフィスの配

置を採用する。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 基本方針5 3.1-1

参考資料3-ゾーニング検討経緯

3-5

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基本平面と階構成

 基本平面と階構成については、8層案を採

用する。その理由は以下の通りである。

・基準階のワンフロア面積が 10 層案と比較し

 て大きいので、1つの大講座がワンフロア

 に収まる。

・低層階のワンフロア面積が 10 層案と比較し

 て大きいので、「低層階実験室」「学生実験室」

 「講義室」が地下1階から2階の3層で収まる。

・工学系施設とのスカイラインをほぼ合わせ

 ることができる。

・南側からのアプローチを考えると、10 層案

 と比較して、平面的にボリュームがあるの

 で、正面性及びウエストゾーンの顔として

 の佇まいが形成しやすい。

・大講義室を研究教育棟内に取り込むことが

 できる。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

 研究教育棟- 基本方針6 3.1-1

3-6

 参考資料4-平面計画検討経緯

8層案 10 層案

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0 10 20 50m

ラボゾーン

オフィスゾーン

セミオフィスゾーン

フレキシブルな内部空間

高層化した研究教育棟に必要なエレベータ、階段、設備シャフト等を外周に出すことでフレキシブルな内部空間を作り出すと同時に外観表現としても利用する。

研究教育棟の連続

研究教育棟の東ウイングと西ウイングの連続性に配慮し、南北2本の廊下でつなぐ。

主動線

緩やかに湾曲することにより、視線を誘導し動線の単調さを軽減する。吹抜に面した開放的な廊下とする。

流動化スペースとして東西に一体的に連続する。

セミオフィスゾーン

オフィスゾーンと近接して配置する。

ラボゾーン

南北の連続

渡り廊下を適宜配置して南北の連続性を確保する。

オフィスゾーン

南側に固定的な専用空間として、良好な居住空間を確保する。

環境装置としての吹抜

セミオフィスゾーンの居住環境を高めるため、外気と連続した吹抜け空間を配置し、通風、採光を積極的に取り込む。

コア

階段、エレベータ、トイレ、ごみ置場、設備機械室等を利便性と経済性に配慮して適宜配置する。

アイ・ストップ

キャンパス・モールから見える壁面はアイ・ストップとして重要であり、印象的なファサードデザインとする。

西ウイング

東ウイング

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 平面計画の骨格

図3-1-3 平面計画の骨格

 3.1-2

3-7

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3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 平面計画の要素

図3-1-4 平面計画の要素

 3.1-3

3-8

50m20100

人荷用エレベータ

・機器資材等の搬入に配慮して機能的  に配置する。・ラボゾーンと関連づけて配置する。・非常用エレベータと兼用する。

ラボゾーン

・装備レベルの高い実験施設が必要な 実験室を配置する。・必要に応じて2重床や特殊荷重に  も対応する。

セミオフィスゾーン

・装備レベルは、オフィスゾーン に準じる。・オープンな利用を前提とする。

オフィスゾーン

・主に教員研究室を配置する。・装備レベルの高い施設が必要 な実験室は設置できない。

メカニカルバルコニー

・フレキシビリティを高める  ため北側室外に確保する。・外観の重要な要素として  のデザインを行なう。

廊下

吹抜に面し、開放的でわかりやすい東西の主動線を確保する。

乗用エレベータ

利便性と経済性に配慮して機能的に配置する。

階段

利便性及びわかりやすさを考慮して適切な位置に配置する。

新たな共用スペース

フレキシブルな空間とし、共用スペースを配置する。

リフレッシュコーナー

・吹抜けと連続した快適な場所や南 側の眺望のよい場所に設ける。・多様なコミュニケーションの場   所とする。・各教員研究室の水周り設備をリフ レッシュコーナーに集約配置す ることにより、施設内部の限ら れた空間を最大限有効利用する。

ラボゾーン

オフィスゾーン

セミオフィスゾーン

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講義室

全学共用(面積根拠無)

サーキュレーション

設備室/機械室

生活支援サービス施設

オフィス

セミオフィス

ラボ

凡例

全学共用(競争等)

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 断面計画1

図3-1-5 断面構成

キープラン

 3.1-4

3-9

オフィスゾーンキャンパス・コモン

連絡通路

ラボゾーン 研究教育棟の屋上

研究教育棟の階高

セミオフィスゾーン

設備機器置場等に利用する。外観に配慮し目隠しを設ける。

経済性に配慮しつつ、将来のフレキシビリティの確保のため、経済性に配慮し、適正な階高を設定する。

キャンパス・コモン内施設 キャンパス・モール 最下階実験施設

用地内通路

サービス用通路、駐輪場、資材置場を配置する。

天井高、荷重、振動等の特殊な対応が必要な実験室を配置する。

キャンパス・モールを中心に低層に情報学習室、講義室、生活支援施設を配置する。

レストランを配置する。屋上をテラスとし、キャンパス・コモンと一体となった空間とする。

レストランの西側に開かれた憩いのスペースをつくる。

研究教育棟からキャンパス・コモン内施設へ連絡通路を設ける。

吹抜

0 10 20 50m

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講義室

全学共用(面積根拠無)

サービス、コア

全学共用(ゆとり)

事務室

サーキュレーション

設備室/機械室

コンビニ、カフェテリア

オフィス

セミオフィス

ラボ

凡例

CB

A’B’C’

100 20 50 100m

研究院共用

全学共用(競争等)

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 断面計画2

図3-1-6 東西方向断面図

 3.1-4

3-10

ラボゾーン断面図(AーA’)

セミオフィス断面図(BーB’)

オフィス断面図(CーC’)

キープラン

ゲートの構成

キャンパス・モールとの空間的連続性に配慮し、また学生の移動のしやすさを考え、エントランス近くの 1、2階に配置する。

キャンパス・モールのレベルの変化に応じて研究教育棟の低層施設レベルを設定する。

設備機械室等講義室の配置

変化あるスカイラインの構成

キャンパス・モールレベルに合わせた断面計画

機器の搬入、共同溝との接続等を考慮して地下に配置する。また、西ウイングからのインフラルートを確保する。

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講義室

全学共用(面積根拠無)

サーキュレーション

設備室/機械室

生活支援サービス施設

オフィス

セミオフィス

ラボ

凡例

階段

EV

水平動線

非常用・人荷用EV

常用EV

凡例

E’D’

100 20 50 100m

研究院共用

全学共用(競争等)

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

研究教育棟- 断面計画3

図3-1-8 垂直・水平動線

図3-1-9 キープラン、および常用・非常用EV

図3-1-7 南北方向断面図

D-D’ 断面図 E-E’ 断面図

 3.1-4

3-11

高低差の利用最下階実験室最下階の一部実験室は2層吹抜部分を準備する。

敷地高低差を利用して低層階にも実験施設を配置する。

EVEV 階段EV EV階段

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(1)環境との共生を目指した施設計画

  環境に対する負荷を可能な限り低減するためには、施

 設計画段階より検討を行う必要があり、その際には、建

 築物のライフサイクルを視野に入れる事が肝要である。

  これまで九州大学では、2001 年に九州大学新キャンパ

 ス・マスタープラン 2001 等を策定し、その中で環境と

 の共生に関する目標を掲げ、配置計画や施設計画におい

 て実践してきた。

  農学系地区では、キャンパス空間の骨格の維持と施設

 機能の充足を前提とした環境との共生を目指し、建築計

 画、構造計画、環境計画、運用に関する総合的な検討を

 もとに、経済性、機能性、効率性等の指標により最適な

 計画を行う必要がある。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

 研究教育棟- パッシブシステム

図3-1-9 パッシブシステムの断面イメージ

 3.1-5

3-12

開口部仕様複層ガラス、高気密、外断熱、ライトシェルフ等の昼光利用技術

通風経路の確保中央吹抜けを利用した自然通風

メンテナンスフリーの材料光触媒防汚技術の採用

モジュール化技術建材使用の合理化

外壁仕様低環境負荷材料の使用

長期使用を可能とする平面計画将来計画に対応

庇の設置熱負荷を考慮した窓デザイン日射遮蔽、熱負荷低減気密

高気密サッシュによる隙間風流入防止

講義室

オフィス ラボセミオフィス

レストラン

吹抜

キャンパス・モール

キャンパス・コモン

太陽エネルギー屋上に太陽光発電パネルを設置

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0 10 20 50 100m

キャンパス・モール

(1)空間構成

・学際的な研究教育をつなぐ空間軸、キャンパス内の東西

 をつなぐ歩行者動線の中心軸として賑わいを生む機能を

 持つ空間とする。

(2)計画方針

・歩行者主体の快適で、賑わいのある空間とするために自

 転車やバイクの通行を禁止する。

・研究教育棟とキャンパス・コモン内施設との間には、

 8m程度の幅を確保しながら、施設間の一体的なつなが

 りに配慮する。

・スロープ、階段等により西上がりに続く高低差を処理し、

 東西のスムーズな歩行者動線及び研究教育機能の連続性

 を確保する。

・研究教育棟低層部とキャンパス・コモン内施設を繋ぎ、

 雨天時の移動に配慮した空間とする。

研究教育棟低層部

(1)施設構成

・学生と教員や異分野の学際的な交流を促す室内空間とし

 て、講義室、情報学習室、生活支援サービス施設、およ

 びエントランス等を配置する。

・キャンパス・モールと視覚的に連続させる。

(2)計画方針

平面計画

・雨天時の動線を確保する。

・キャンパス・モールからスムーズにアクセスできる動線

 を確保する。

・教職員及び来訪者中心のエントランス、主に学生のエン

 トランスをそれぞれ設ける。

・エントランスには建物内部の誘導のためのサインを適切

 に設ける。

断面計画

・低層部での上下階の移動に配慮し、適正な位置に縦動線

 を配置することによって、相互の利用を促す断面計画と

 する。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

キャンパス・モール隣接施設- 基本方針 3.2-1

図 3-2-1 キャンパス・モール

3-13

雨の日の動線

メインエントランスキャンパス・モールの幅

階段による高低差処理

キャンパス・コモン遺伝子保存・見本林エリア

グリーン・コリドーに面するエントランス

キャンパス・コモン内施設

メインエントランスの周辺には、講義室、情報学習室等のパブリック性の高い施設を配置する。

研究教育棟とキャンパス・コモン内施設との間には、8m程度の幅を確保しながら、施設間の一体的つながりに配慮する。

グリーン・コリドー側にエントランスを設置する。

勾配の緩やかな階段を設置し、歩きやすいキャンパス・モールを実現する。

農学部の特色として、貴重種や記念樹等の植栽エリアとして位置づける。

溜り空間、憩いの空間としてのキャンパス・コモンは、高低差を活かした地盤レベル設定とする。

屋上をテラスとし、キャンパス・コモン、キャンパス・モールと一体となった空間とする。

アイストップ

キャンパス・モールからのアイストップに配慮する。

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3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

キャンパス・モール隣接施設- 平面計画

図3-2-3 B1階レベル

図3-2-2 1階レベル

 3.2-2

3-14

0 10 20 50m

0 10 20 50m

実験室 事務室

実験室

生活支援サービス施設

設備室

実験室 実験室

講義室講義室

事務室

事務室

情報学習室

情報学習室

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(1)地盤レベルと道路との関係

 幹線道路は東から西に 2.5%の上り勾配である。農学系

地区研究教育棟北側では、標高 54.5m から 59.5m にかけて

約 5m の高低差がある。

 道路と研究教育棟との間の距離が短いこと及び、敷地の

有効活用の視点から、研究教育棟の計画地盤高は道路の高

低差を考慮して設定する。

(2)地盤レベルと建築との関係

 ウエストゾーンの研究教育棟は一連の建物となる。水平

方向の連携のため、低層部(接地レベル)の階高により東

西方向の高低差を処理する。

 工学系施設との連続性を確保するため、東側のアクセス

については、現状レベルから建物にアクセスする。

 現状地盤レベルの高低差は建物内の階段等で処理する。

(3)高低差処理

 高低差の処理は、原則としてスロープ(斜面)とする。

なお、敷地の有効活用や機能上必要な場合においては、階

段、擁壁、法面等により高低差の処理を行う。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

地盤レベル計画

図3-3-1 地盤レベル

 3.3

3-15

(凡例)

擁壁又は法面

階段

計画地盤レベル

56

56

56

59.5

59.5

59.5

59.5

59.5

56

60

54.5

53.5

54.5

53.5

54

0 10 20 50 100m

53

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道路

(1)道路計画

 農学系地区北側幹線道路においては、研究

教育棟の中央ゲート部にバスベイを設置し、

利便性及び安全性を高めるため、幹線道路北

側に歩道を計画する。

 農学系地区西側幹線道路(南北線)につい

ては、東側のみ歩道を設置する。

 キャンパス・コモン南側サービス道路は、

2車線が確保できるよう、6.5m の幅員を確保

する。

公共交通(バス・未来型交通)

 バス動線は、原則として幹線道路のみとす

る。

(1)バスベイの配置と構造

 バスベイの配置は、利便性を考慮して最短

距離で行けるよう、ゲート部に配置する。し

たがって、工学系地区中央グリーン・コリドー

部のバスベイとの間隔は降り場で約 400m、乗

り場で約 350m となる。

 バスベイは、一般交通の流れを阻害しない

ように、道路構造令に準拠したバス停車帯を

設置する。

(2)未来型交通への対応

 未来型交通への対応は、幹線道路沿いに幅

員 10m を確保すると共に、キャンパス・モー

ルまたはキャンパ・スコモン内のサービス道

路沿いに用地を確保する。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

道路・公共交通(バス・未来型交通) 3.4-1

図 3-4-1 道路

図 3-4-3 幹線道路断面図 図 3-4-4 幹線道路(南北線)断面図

図 3-4-5 幹線道路(西側)断面図 図 3-4-6 サービス道路断面図

図 3-4-7 幹線道路断面図

図 3-4-8 アプローチ道路断面図

0 15m10521

3-16

図 3-4-2 公共交通(バス)

幹線道路(東側)幹線道路幹線道路(西側)幹線道路(南北線)サービス道路アプローチ道路

〈凡例〉

バスルートバス停サブルート

〈凡例〉

車 道

車 道

車 道 歩道

車 道未来型交通の用地 植栽帯植栽帯自転車歩行者道

自転車歩行者道

車 道未来型交通の用地 植栽帯 歩道植栽帯自転車歩行者道

車 道未来型交通の用地 植栽帯植栽帯自転車歩行者道 植栽帯植栽帯 歩 道歩 道

0

0 10 20 50 100m

10 20 50 100m

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 敷地の特性から、キャンパス・モールの縦断線形は、なだ

らかなスロープが中心となるが、地形上避けられない高低差

は、階段とスロープ(勾配 1/25)により解消し、その補助と

して建物内のエレベータ等の昇降装置を利用する。

(1)キャンパス・モール及びキャンパスコモンの交通

 歩行者の主動線となるキャンパス・モールは、全学的に

展開する研究・教育活動をつなぐ骨格軸としての役割を持

ち、各施設間の歩行移動の利便性に配慮した人間中心の安

全で快適な歩行空間とする。

 キャンパス・モール内は、一層の安全性と快適性を確保

するため、自動車・バイクはもとより、自転車とも分離し

て歩行者専用の安全な空間とする。

 また、キャンパス・コモン内も、同様とする。

(2)グリーン・コリドーの交通

 車利用の来訪者の自動車動線と並存する。したがって、

車道横断個所をできるだけ最小限に限定し、歩行者の安全

性を図るものとする。

(3)幹線道路の交通

 幹線道路は、通勤通学時にバスベイと研究教育棟を往来

する歩行者動線が考えられる。

 研究教育棟北側の幹線道路は自転車歩行者道を原則とし

て南側に配置する。但し、農学系地区北側幹線道路には、

幹線道路北側に歩道を設ける。

 幹線道路(西側)は、自転車歩行者道を両側に配置する。

(4)歩行者交通空間のセキュリティ

 夜間の歩行者の安全性、防犯性を確保するため、駐車場

やバス停留所等への動線上には、十分な照明を確保すると

ともに、警備の強化などソフトの工夫が必要となる。

(5)南側実験圃場への動線

 研究教育棟から南側実験圃場への歩行者動線を階段及び

スロープにより確保する。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

歩行者及び自転車交通 3.4-2

図 3-4-9 歩行者交通

3-17

歩行者動線

〈凡例〉

0 10 20 50 100m

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通勤・通学手段移転対象人口

区分

教職員 教員 182

276 458

1,213

8.6

17

39

206

1.4

31

6

376

31.5

15

144

182

245 382 326 1,671

458

524

231

その他職員

修士

博士

  計

学部生(3・4年生)

学生

(人)計(人)自転車

(%)(台) (台) (台)(%) (%)

バイク 自家用車

(台)

自転車需要台数

バイク需要台数

駐輪場需要台数

駐輪場需要台数

〔バイク換算〕

〔バイク換算〕

245

382

541

326

[159]

(1)駐輪場

 駐輪場は、研究教育棟の幹線道路沿いに 280 台、将来

拡張用地部に 740 台、キャンパス・コモン西側に 700 台、

合計 1,720 台(バイク換算:約 1,120 台)を配置する。

 農学系の教職員、学生(学部 3年生以上)総勢約 1,700

人に対して必要な駐輪台数は、バイク用約 380 台、自転車

用約 250 台(バイク換算:約 160 台)、合計約 630 台(バ

イク換算:約 540 台)また、必要駐車台数は約 330 台である。

(2)駐車場

 学生・教職員用の通学・通勤用の駐車場は、将来拡張用

地に約 200 台を確保し、その他は隣接する駐車場約 400 台

及び周辺の駐車場を利用する。また、グリーン・コリドー

内アライバル・ポイント付近に数台の一時駐車用及び身障

者用駐車スペースを確保する。

出典:九州大学新キャンパス計画推進室

   「キャンパス移転に伴う教職員の居住に関するアンケート結果」(2009年度)

  :福利厚生施設WG

   「伊都キャンパスの生活状況等に関するアンケート結果の概要」(2009年度)

 ※教職員は新キャンパス計画推進室の調査結果を、学生は福利厚生施設WG  

  の調査結果を用いて試算している。

3.施設計画九州大学農学系地区基本設計 計画説明書

駐輪場・駐車場 3.4-3

図 3-4-8 自転車交通

表 3-4-2 駐輪場需要台数と駐車場需要台数試算

表 3-4-1 農学系移転対象人口と通勤・通学手段の人数試算

3-18

自転車動線駐輪場

〈凡例〉

0 10 20 50 100m

駐車場(140 台)

駐車場(260 台) 駐輪場

(700 台)

駐輪場(740 台)

駐輪場(280 台)

駐車場(200 台)