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08 年度以降 ことばと思想 1(社会心理学 a) 担当者 樋口 匡貴 講義目的、講義概要 授業計画 人間は必ず,他者と関わりを持ちながら生きている。そ の中で,他者から影響を受け,そして他者に影響を与えて いる。つまり,人間の関わる事象はすべて社会心理学の研 究対象と言える。社会心理学abでは,日常生活の中に存 在する様々なトピックを科学的にとらえ,社会心理学的に 解釈していく。特に社会心理学aでは,個人の心の働きに 主に焦点を当てる。 1.イントロダクション -「社会心理学」講義の前に 2.社会心理学の概要 3.社会的認知(1):人の印象はどう決まるか 4.社会的認知(2):ステレオタイプと差別 5.社会的アイデンティティ理論(1):個人の中の集団 6.社会的アイデンティティ理論(2):差別は集団からうまれる 7.自己(1):自分はどんな人間か 8.自己(2):自分のことを相手にどう伝えるか 9.態度と態度変容:好きになるのはどうしてか 10.社会的影響(1):集団での意思決定における個人の役割 11.社会的影響(2):規範的影響と情報的影響 12.社会的影響(3) :「助けて!」と聞こえてきたらどうするか 13.社会的影響(4):そして集団全体が動き出す 14.まとめと振り返り 15.社会的影響(5):人間の力 到達目標 ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21 世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、 今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 事前・事後 学修の内容 毎回,事前に配布する資料に目を通してくること。またリアクションペーパーにコメントした内容につい て,授業後に自らの答えを出してくること。 テキスト テキストは使用しない。 参考文献 亀田・村田『複雑さに挑む社会心理学(有斐閣,2000; スミス・ハスラム『社会心理学・再入門』(新曜社,2017評価方法 中間レポート 30%,期末試験 60%,その他 10%で評価する。なお,第 1 回目の授業において授業実施上 の注意点等を詳細に説明する。特に,授業中に他者に迷惑をかける行為を禁止する。 08 年度以降 ことばと思想 1(社会心理学 b) 担当者 樋口 匡貴 講義目的、講義概要 授業計画 人間は必ず,他者と関わりを持ちながら生きている。そ の中で,他者から影響を受け,そして他者に影響を与えて いる。つまり,人間の関わる事象はすべて社会心理学の研 究対象と言える。社会心理学abでは,日常生活の中に存 在する様々なトピックを科学的にとらえ,社会心理学的に 解釈していく。特に社会心理bでは,主に個人と社会との 間の相互作用や,社会心理学の応用的発展領域に焦点を当 てる。 1.イントロダクション:「社会心理学」講義の前に 2.コミュニケーション(1):言語的・非言語的コミュニケーション 3.コミュニケーション(2):コミュニケーションと対人行動 4.コミュニケーション(3):コミュニケーションのズレ 5.ソーシャルネットワーク(1):ネットワークの諸相 6.ソーシャルネットワーク(2):つながりを生み出すもの 7.ソーシャルネットワーク(3):つながりが生み出すもの 8.信頼社会と安心社会 9.社会的感情(1):互恵性を生み出す感情~感謝 10.社会的感情(2):表情と感情 11.社会的感情(3):生死を分ける感情 12.健康行動と社会心理学(1):健康に関する様々な理論 13.健康行動と社会心理学(2):感染予防ための挑戦 14.まとめと振り返り 15.社会心理学の未来 到達目標 ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21 世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、 今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 事前・事後 学修の内容 毎回,事前に配布する資料に目を通してくること。またリアクションペーパーにコメントした内容につい て,授業後に自らの答えを出してくること。 テキスト テキストは使用しない。 参考文献 亀田・村田『複雑さに挑む社会心理学(有斐閣,2000; スミス・ハスラム『社会心理学・再入門』(新曜社,2017評価方法 中間レポート 30%,期末試験 60%,その他 10%で評価する。なお,第 1 回目の授業において授業実施上 の注意点等を詳細に説明する。特に,授業中に他者に迷惑をかける行為を禁止する。 45

08 年度以降 ことばと思想 1(社会心理学 担当者 林 永強 a) 担当者 … · 1. イントロダクション 2. 倫理学の定義と方法論 3. 功利主義i:快楽と苦痛

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Page 1: 08 年度以降 ことばと思想 1(社会心理学 担当者 林 永強 a) 担当者 … · 1. イントロダクション 2. 倫理学の定義と方法論 3. 功利主義i:快楽と苦痛

08 年度以降 ことばと思想 1(社会心理学 a) 担当者 樋口 匡貴

講義目的、講義概要 授業計画

人間は必ず,他者と関わりを持ちながら生きている。そ

の中で,他者から影響を受け,そして他者に影響を与えて

いる。つまり,人間の関わる事象はすべて社会心理学の研

究対象と言える。社会心理学a,bでは,日常生活の中に存

在する様々なトピックを科学的にとらえ,社会心理学的に

解釈していく。特に社会心理学aでは,個人の心の働きに

主に焦点を当てる。

1.イントロダクション -「社会心理学」講義の前に

2.社会心理学の概要

3.社会的認知(1):人の印象はどう決まるか

4.社会的認知(2):ステレオタイプと差別

5.社会的アイデンティティ理論(1):個人の中の集団

6.社会的アイデンティティ理論(2):差別は集団からうまれる 7.自己(1):自分はどんな人間か

8.自己(2):自分のことを相手にどう伝えるか

9.態度と態度変容:好きになるのはどうしてか

10.社会的影響(1):集団での意思決定における個人の役割

11.社会的影響(2):規範的影響と情報的影響

12.社会的影響(3):「助けて!」と聞こえてきたらどうするか

13.社会的影響(4):そして集団全体が動き出す

14.まとめと振り返り

15.社会的影響(5):人間の力

到達目標ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21 世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、

今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

事前・事後

学修の内容

毎回,事前に配布する資料に目を通してくること。またリアクションペーパーにコメントした内容につい

て,授業後に自らの答えを出してくること。

テキスト テキストは使用しない。

参考文献 亀田・村田『複雑さに挑む社会心理学(有斐閣,2000; スミス・ハスラム『社会心理学・再入門』(新曜社,2017)

評価方法中間レポート 30%,期末試験 60%,その他 10%で評価する。なお,第 1 回目の授業において授業実施上

の注意点等を詳細に説明する。特に,授業中に他者に迷惑をかける行為を禁止する。

08 年度以降 ことばと思想 1(社会心理学 b) 担当者 樋口 匡貴

講義目的、講義概要 授業計画

人間は必ず,他者と関わりを持ちながら生きている。そ

の中で,他者から影響を受け,そして他者に影響を与えて

いる。つまり,人間の関わる事象はすべて社会心理学の研

究対象と言える。社会心理学a,bでは,日常生活の中に存

在する様々なトピックを科学的にとらえ,社会心理学的に

解釈していく。特に社会心理bでは,主に個人と社会との

間の相互作用や,社会心理学の応用的発展領域に焦点を当

てる。

1.イントロダクション:「社会心理学」講義の前に

2.コミュニケーション(1):言語的・非言語的コミュニケーション

3.コミュニケーション(2):コミュニケーションと対人行動

4.コミュニケーション(3):コミュニケーションのズレ

5.ソーシャルネットワーク(1):ネットワークの諸相

6.ソーシャルネットワーク(2):つながりを生み出すもの

7.ソーシャルネットワーク(3):つながりが生み出すもの

8.信頼社会と安心社会

9.社会的感情(1):互恵性を生み出す感情~感謝

10.社会的感情(2):表情と感情

11.社会的感情(3):生死を分ける感情

12.健康行動と社会心理学(1):健康に関する様々な理論

13.健康行動と社会心理学(2):感染予防ための挑戦

14.まとめと振り返り

15.社会心理学の未来

到達目標ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21 世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、

今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

事前・事後

学修の内容

毎回,事前に配布する資料に目を通してくること。またリアクションペーパーにコメントした内容につい

て,授業後に自らの答えを出してくること。

テキスト テキストは使用しない。

参考文献 亀田・村田『複雑さに挑む社会心理学(有斐閣,2000; スミス・ハスラム『社会心理学・再入門』(新曜社,2017)

評価方法中間レポート 30%,期末試験 60%,その他 10%で評価する。なお,第 1 回目の授業において授業実施上

の注意点等を詳細に説明する。特に,授業中に他者に迷惑をかける行為を禁止する。

08 年度以降 ことばと思想 1(倫理学 a) 担当者 林 永強

講義目的、講義概要 授業計画

本講義は倫理論理の諸説を考察し、倫理学の基礎を探求

する。具体的には、功利主義、義務論、徳倫理学、私的と

公共、正義と平等、共生倫理学を取り上げて分析する。

授業の進行としては、各論理に関する文献を纏めて講義

を行う一方、発表を通して議論する。教職科目でもあり、

学校という現場で伝達・理解しやすい表現にて倫理学全般

の基礎を幅広く修得するものである。

1. イントロダクション

2. 倫理学の定義と方法論

3. 功利主義I:快楽と苦痛

4. 功利主義II:J.S. ミル

5. 義務論I:義理と義務

6. 義務論II:カント

7. 徳倫理学I:古代ギリシャからマッキンタイアまで

8. 徳倫理学II:マッキンタイア以降

9. 私的と公的:滅私奉公から滅公奉私へ

10. 私的と公的:活私開公から公共哲学へ

11. 正義と平等I:古代ギリシャからロールズまで

12. 正義と平等II:ロールズ以降

13. 共生倫理学I:エゴイズムから共生へ

14. 共生倫理学II:シンバイーシスとコンヴィヴィアリティ

15. まとめ

到達目標ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21 世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、

今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

事前・事後

学修の内容文献を事前に精読し、授業中に積極的に議論する。

テキスト 授業時に適宜指示

参考文献 授業時に適宜指示

評価方法 発表及び議論(40%)、レポート(60%)

08 年度以降 ことばと思想 1(倫理学 b) 担当者 林 永強

講義目的、講義概要 授業計画

応用倫理学の諸論理を概説し、現代社会の問題に沿って

検討する。具体的には、科学技術、環境、医療、情報、そ

してビジネス倫理学を取り上げ、実社会の諸問題にどう向

き合うかと考えていく。

授業の進行としては、各論理に関する文献を纏めて講義

を行う一方、発表を通して議論する。教職科目でもあり、

学校という現場で伝達・理解しやすい表現にて倫理学全般

の基礎を幅広く修得するものである。

1. イントロダクション

2. 応用倫理学の定義:論理と応用

3. 応用倫理学の方法論:観念と事例

4. 科学技術倫理学I:定義と起源

5. 科学技術倫理学II:安全と安心

6. 環境倫理学I:定義と方法

7. 環境倫理学II:自由と義務

8. 医療倫理学I:定義と原則

9. 医療倫理学II:自律と他律

10. 情報倫理学I:定義と課題

11. 情報倫理学II:私益と公益

12. ビジネス倫理学I:定義と背景

13. ビジネス倫理学II:商業と道徳

14. ビジネス倫理学III:秘密と公開

15. まとめ

到達目標ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21 世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、

今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

事前・事後

学修の内容文献を事前に精読し、授業中に積極的に議論する。

テキスト 授業時に適宜指示

参考文献 授業時に適宜指示

評価方法 発表及び議論(40%)、レポート(60%)

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