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Kim Seminar 2008 小中学生携帯所持規制へ 菱木康貴

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Kim Seminar 2008

小中学生携帯所持規制へ

菱木康貴

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今回の決定を下した教育再生懇談会とは?

【趣旨】

活力ある日本、世界に貢献する日本を支えるのは人である。社会が大

きく変化する時代にあって、明日の日本を担う若者を育てるためには、

学校のみならず、家庭、地域、行政が一体となって、不断に教育の改

革に取り組んでいく必要がある。このため、21世紀にふさわしい教育

の在り方について議論するとともに、教育再生会議の提言のフォロー

アップを行うため、教育再生懇談会を開催する。

【メンバー構成】 

安西雄一郎(慶応義塾長)を座長としてメンバー10人が

      ほぼ教育従事者のみで構成されている点に注目してほしい。

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教育再生審議会が下した内容(概要)

         〈子供を有害情報から守る〉

①携帯電話所持⇒(1)小・中学生が携帯電話の所持そのもの

              を禁止する

           (2)持つ場合は機能を通話と居場所確認 

              に限定する           

②携帯電話フィルタリング⇒有害サイトへの閲覧制限を法的に

                義務付ける

※町村氏は「携帯会社に任せず規制を考えることも大切だ」と、法規制の必要性を強調

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教育再生審議会が下した内容(詳細)

(1)携帯電話利用についての教育を推進し、必要な

い限り小中学生が携帯電話を持つことがないよう,

保護者,学校はじめ関係者が協力する。小中学生

が持つ場合には,通話機能等に限定したものが利

用されることを推進する。機能を限定した携帯電話

の開発と普及に携帯電話事業者も協力する。

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教育再生審議会が下した内容(詳細)

(2)小中学生の携帯電話のフィルタリングの在り 

   方について、今後更に検討する。

○インターンネット機能の付いた携帯電話を持たせ

る場合の、小中学生の携帯電話のフィルタリングの

在り方については、フィルタリング利用の現状や、

有害情報から子供を求めるための実行性担保の在

り方等を含め、今後更に検討する。

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• 「そもそも携帯を持つべきかを議論した方がいい」。

 首相は4月17日の懇談会で問題提起した。有害

 情報から子供を守る議論は有害サイトへの閲覧制

 限が中心だったが、首相の一言で携帯電話所持の

 是非そのものが焦点として浮上

              ⇓• 再生懇は今月下旬に1回目の報告書をまとめ、世論の聴取を経て政府に最終報告書を提出した後、早ければ来年から導入できるようにする計画

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教育再生審議会が下した内容に関する問題

点① ー (1)→実効性

   

    (2)→商品開発、携帯会社への負担

 

② 一「表現の自由」と技術的問題

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2008 年 06月 04日(水曜日)付

朝日新聞社説より• 保護者や学校、携帯電話会社などがそれぞれの立場で対策を考えた方がいい

           ⇓

  ではプレイヤーごとに整理してみよう

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資料:子供の携帯電話利用と問題点

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携帯コンテンツ事業者:DeNAの取り組み~モバゲ

ータウン~• 2008 年春までにはサイトパトロールが大幅に強化され、監視体制は約 300人体制となる見込み。

• 18 歳未満ユーザーのミニメールの利用が制限され、ユーザーの年齢の前後 2 歳までの相手のみと送受信できるようになる。 13 歳以下のユーザーはミニメールの利用が禁止される。友達検索でも 18 歳未満のユーザーは利用が制限され、ユーザーの年齢の前後 2 歳までの友達検索のみに制限される。加えて、システムの対応強化により、メールアドレス交換禁止が徹底

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問題提起•    教育再生審議会メンバー構成に問題は?• 親にとって子供たちが勝手に携帯電話を使っているのが問題?

• 子供に携帯電話を持たせること、最近の携帯電話に搭載されているGPS機能による居場所確認機能が「子供の安全を守るには有効」なのか?

• ケータイ教育の是非?• 議論メンバー構成に問題は?• 危険情報の提供者を取り締まる有効策はあるのか?• 携帯コンテンツ業界への影響は?• 携帯はコミュニケーション形態の変化にどう影響したか?

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• 交通網の整備に伴い交通事故が増加することは当然

              ⇓• 一方,携帯普及に伴い携帯関連の事件が目立ちはじめると騒ぎ始めるのはどうなのか?

• 携帯電話に関連した事件を特殊化しすぎなのではないだろうか?

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『臭いものには蓋をしろ』的発想はどうなのか。

欧米に比べ消極的な性教育

⇒(日本) HIV / AIDSの患者数が右肩上がり

            ⇓• A 麻薬について学び、そのメリット・デメリットについて、グループでディスカッションした子ども

• B 「麻薬は害がある」という教育しか受けてない子ども。

何年後かに、麻薬を使っている率を調べたところ、

⇒Aの方が使用率が少なかったという調査あり。

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これ以下のスライド使用は当日の空気に準拠します。

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同心円状の人間関係崩壊によって

• 個室にいながら匿名の人間たちに繋がり、そこで家族にも相談できない悩みを打ちあける、といった匿名的な親密さを求める。

伝統家族空洞化

     ||⇒等価な機能を果たす

  家族のようなものが

  必要

⇒携帯電話は補完機能有す?

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資料

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資料:≪携帯利用実施調査≫

• 調査は2月から3月にかけて、全公立小中高校と、小学校1年~3年の保護者と小学校4年~高校3年までの児童・生徒とその保護者から5%を抽出して実施

• 高校1年~3年の3割以上がメールで知り合った友達に実際に会ったことがある

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資料

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携帯と若者

• 若者ならではの行動特性や価値観がある。この世代の行動特性の話の一例として、「禁止されればされるほど対象を魅力的に感じる」という心理的リアクタンスは、ティーンエイジの頃が最も強く表れる。

• 大人の感覚による単純な「規制」の押しつけが、いかにうまくいかないかが予想できる。

• 簡単操作で少額課金できるケータイサービスの特殊性

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資料:携帯電話におけるトラブル内容内訳