26
女性国家公務員の採用・登用の現状等 採用・登用等の現状 人事院による取組状況等 女性国家公務員の採用・登用の拡大に関する意識調査結果 女性国家公務員の採用・登用の拡大に関して聴取した 有識者からの主な意見

1 採用・登用等の現状 2 人事院による取組状況等 3 女性国家 ...(2) 登用 一般職(給与法適用職員)の試験別在職者に占める女性割合 (単位:人、%)

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Page 1: 1 採用・登用等の現状 2 人事院による取組状況等 3 女性国家 ...(2) 登用 一般職(給与法適用職員)の試験別在職者に占める女性割合 (単位:人、%)

Ⅲ 女性国家公務員の採用・登用の現状等

1 採用・登用等の現状

2 人事院による取組状況等

3 女性国家公務員の採用・登用の拡大に関する意識調査結果

4 女性国家公務員の採用・登用の拡大に関して聴取した

有識者からの主な意見

Page 2: 1 採用・登用等の現状 2 人事院による取組状況等 3 女性国家 ...(2) 登用 一般職(給与法適用職員)の試験別在職者に占める女性割合 (単位:人、%)
Page 3: 1 採用・登用等の現状 2 人事院による取組状況等 3 女性国家 ...(2) 登用 一般職(給与法適用職員)の試験別在職者に占める女性割合 (単位:人、%)

1 採用・登用等の現状

 (1) 採用

【指針3「採用の拡大」関係】   

6.5

9.6 8.6 8.6

10.2 9.0

12.0

14.6 13.8 13.2 12.1 12.6

16.0 15.6 15.9 16.4

19.4 20.1 21.1 21.2 21.8

25.5

20.3

10.6 12.2

16.7 18.0

21.7 22.7

23.7 25.7 26.1

24.5 25.0 24.6 25.3 25.5 25.7 24.5

27.8

25.5 26.3 26.9 25.1 25.5

28.2 28.1

32.4 33.1 34.1

36.2 37.8

39.6 39.2 40.0 41.0

39.3 40.3

38.8 36.8 36.2

42.2

34.5

31.2

34.7

38.1

34.6

36.9 36.4

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45 (%) Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ種試験の採用者に占める女性の割合の推移

Ⅰ種試験

Ⅱ種試験

Ⅲ種試験

(注) 1 Ⅰ種は当該年度(旧年度合格者等を含む)の割合、Ⅱ種、Ⅲ種は前年度に実施された試験に基づく割合2 平成22年度については、Ⅰ種は22年4月1日現在、Ⅱ種・Ⅲ種は22年3月31日現在の採用(内定)者に占める割合

(注) 1 申込者・合格者は、前年度に実施された試験に基づく割合   2 採用者は、当該年度採用者数(旧年度合格者等を含む)の割合

3 平成22年度採用は22年4月1日現在の採用者に占める割合

0

平元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22(採用年度)

9.7 11.0 11.4

14.9 16.7

19.1

22.5 24.2

25.1 26.6

27.5 27.7 27.5 27.4 27.0 28.2

30.5 32.0 32.1 32.8 32.6 33.3

34.3

4.8 6.4 6.4

9.1 7.9

11.6 11.2

8.1

10.8

13.7

11.8 12.1 13.0

13.9 15.2 15.2

13.6

18.1 17.0

21.8

17.6

23.1 23.7

3.0

6.7 6.1 6.6 6.0 8.2

9.3

10.2 10.9

15.1

11.512.7 13.0

14.8

18.6 18.7

22.4 21.1

22.5

25.3 24.8

30.2

25.7

0

5

10

15

20

25

30

35

昭63 平元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

Ⅰ種試験事務系(行政・法律・経済)区分の申込者・合格者・採用者に占める

女性の割合の推移

申込者

合格者

採用者

(%)

(採用年度)

   3 平成22年度採用は22年4月1日現在の採用者に占める割合

- 25 -

Page 4: 1 採用・登用等の現状 2 人事院による取組状況等 3 女性国家 ...(2) 登用 一般職(給与法適用職員)の試験別在職者に占める女性割合 (単位:人、%)

21.8

23.9

26.6 29.4

33.8

37.2 37.3

35.7 34.6 34.2 34.4 34.7

33.5 32.6 32.7

33.5 33.1 32.7 33.3 32.9

33.4 33.7

16.5

21.2

23.8

30.0 31.9

33.8

32.0

32.7

29.0

29.1 29.6 30.2 29.6

28.1 28.2

31.3

28.7

29.6

31.9

30.1

30.2

34.2

14.6

18.9

21.2

25.0

26.9 28.1

28.8 29.0

26.7 28.2

27.3 27.7 28.3 26.8 26.4

30.6

27.6 27.2

30.8

27.8 28.9

32.4

10

15

20

25

30

35

40

平元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

Ⅱ種試験行政区分の申込者・合格者・採用者に占める女性の割合の推移

申込者

合格者

採用者

(%)

(採用年度)

(注) 1 申込者・合格者は、前年度に実施された試験に基づく割合

   2 採用者は、前年度作成名簿からの採用者の割合

   3 平成21年度採用者は、名簿失効時の割合、平成22年度採用者は、22年3月31日現在の採用(内定)者数の割合

41.3 42.0

42.8 43.6

44.6

45.9 46.3

44.9

43.5

41.9 42.0 42.9

40.8

39.3

38.0 37.9

35.5 34.7

33.4

32.4 32.9

35.5 35.3

37.9

37.6

40.3 41.4

44.5

41.0 41.6 41.5

39.8 40.5

39.8

38.3

36.9

42.9

36.6

30.9 32.8

36.4 34.7

36.5

38.0

32.4 33.1

34.1

36.2 37.8

39.6 39.2 40.0

41.0 39.3

40.3 38.8

36.8 36.2

42.2

34.5

31.2

34.7

38.1

34.6

36.9

36.4

20

25

30

35

40

45

50

平元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

Ⅲ種試験の申込者・合格者・採用者に占める女性の割合の推移

申込者

合格者

採用者

(%)

(採用年度)

- 26 -

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 (2) 登用

一般職(給与法適用職員)の試験別在職者に占める女性割合

(単位:人、%)

総数 うち女性 女性の割合

Ⅰ種等 15,096 1,536 10.2

Ⅱ種等 85,286 14,190 16.6

Ⅲ種等 150,291 23,989 16.0

計 250,673 39,715 15.8

資料:人事院「一般職の国家公務員の任用状況調査報告」

    (平成21年1月15日現在)

役職段階別の女性割合(行政職(一)、指定職)

【指針4「登用の拡大」関係】 

役職段階別の女性割合(行政職( )、指定職)

(数字は「一般職の国家公務員の任用状況調査」より、各年度の1月15日現在の割合)

17.1

14.6

5.1

1.30.4

4.3

1.1

17.4

15.8

5.4

1.60.8

4.7

1.5

16.9 17.4

6.2

2.4 1.8

5.4

2.3

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

平成10年度

平成15年度

平成20年度

係長級 本省課長補佐・

地方機関の課長

本省課室長・

地方機関の長行政職(一)計

(%)

指定職 本省課室長・地方

機関の長級以上係長級 本省課長補佐・

地方機関の課長

本省課室長・

地方機関の長行政職(一)計

(%)

指定職 ・本省課長補

佐級以上省

参考:民間企業における役職別女性割合(平成21年度)

資料出所:平成21年度雇用均等基本調査(厚生労働省)

注)「第3次共同参画基本計画」に記載されている「役職段階別の女性割合」の内訳は次のとおり

本省課長補佐級以上:5.1%、本省課室長・地方機関の長級以上:2.2%、指定職:1.7% (平成20年度:防衛省を含む)

係長相当職 課長相当職 部長相当職

11.1% 5.0% 3.1%

- 27 -

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女性国家公務員の登用状況(行政職俸給表(一)及び指定職俸給表適用者) (上段:平成21年1月現在、下段:平成20年1月現在)

総数(人)

うち女性(人)

割合(%)

567 46 8.1 110 4 3.6 22 0 0.0558 41 7.3 107 0 0.0 19 0 0.0

66 14 21.2 29 0 0.0 5 0 0.064 13 20.3 27 0 0.0 5 0 0.0

2,283 364 15.9 308 16 5.2 57 3 5.32,216 352 15.9 293 12 4.1 55 1 1.8

713 85 11.9 47 0 0.0 8 0 0.0705 79 11.2 46 1 2.2 8 0 0.0

722 129 17.9 69 3 4.3 12 1 8.3686 119 17.3 65 3 4.6 12 1 8.3

4,564 454 9.9 241 0 0.0 67 0 0.04,622 451 9.8 240 0 0.0 68 0 0.0

1,290 174 13.5 135 1 0.7 14 0 0.01,224 151 12.3 125 1 0.8 14 0 0.0

4,956 829 16.7 575 3 0.5 67 1 1.54,988 850 17.0 557 4 0.7 68 1 1.5

15,517 3,894 25.1 420 18 4.3 29 1 3.415,926 3,980 25.0 413 15 3.6 29 0 0.0

5,275 1,247 23.6 741 34 4.6 65 0 0.05,253 1,214 23.1 731 32 4.4 61 0 0.0

15,531 2,666 17.2 894 8 0.9 79 0 0.015,487 2,650 17.1 884 5 0.6 83 0 0.0

2,033 348 17.1 370 16 4.3 32 1 3.12,026 341 16.8 354 12 3.4 33 1 3.0

40,661 9,807 24.1 906 51 5.6 99 4 4.043,676 10,598 24.3 904 49 5.4 107 5 4.7

19,828 2,400 12.1 770 9 1.2 60 1 1.721,189 2,515 11.9 789 10 1.3 60 1 1.7

6,257 1,256 20.1 653 6 0.9 71 0 0.06,317 1,248 19.8 649 10 1.5 72 0 0.0

44,961 4,021 8.9 2,013 25 1.2 156 2 1.345,843 4,038 8.8 2,040 15 0.7 153 0 0.0

1,150 162 14.1 139 6 4.3 17 1 5.91,153 159 13.8 138 4 2.9 15 0 0.0

14,612 3,382 23.1 559 2 0.4 54 0 0.014,684 3,358 22.9 540 2 0.4 53 0 0.0

682 155 22.7 130 5 3.8 21 1 4.8676 152 22.5 124 5 4.0 21 1 4.8

1,222 231 18.9 188 0 0.0 20 0 0.01,234 236 19.1 185 0 0.0 20 0 0.0

182,890 31,664 17.3 9,297 207 2.2 955 16 1.7188,527 32,545 17.3 9,211 180 2.0 956 11 1.2

総数(人)

うち女性(人)

割合(%)

うち本省課室長相当職以上

総数(人)

府省等名

外務省

財務省

文部科学省

うち女性(人)

割合(%)

うち指定職相当

内閣官房

内閣法制局

人事院

内閣府

宮内庁

公正取引委員会

国家公安委員会(警察庁)

金融庁

総務省

法務省

合計

厚生労働省

農林水産省

国土交通省

環境省

防衛省

会計検査院

経済産業省

(参考) 本省係長相当職、本省課長補佐相当職の登用状況(平成21年1月現在)

(注) 1 防衛省については当該年1月31日現在、その他の府省については当該年1月15日現在の状況。

2 一般職の職員の給与に関する法律(昭和25年法律第95号。以下「一般職給与法」という。)の行政職俸給表(一)及び指定職俸

給表適用者の状況。なお、防衛省については、一般職給与法の行政職俸給表(一)及び指定職俸給表に定める額に相当する俸給

を支給されている職員が対象。

3 「本省課室長相当職以上」とは、一般職給与法の行政職俸給表(一)7級相当職以上の職員をいう。

4 「指定職相当」とは、一般職給与法の指定職俸給表の適用がある職員に相当する職員をいう。

5 「本省係長相当職」とは、一般職給与法の行政職俸給表(一)3級及び4級相当職の職員をいう。

6 「本省課長補佐相当職」とは、一般職給与法の行政職俸給表(一)5級及び6級相当職の職員をいう。

7 平成20年1月現在の数値については、精査の結果、平成21年度に公表した数値を訂正した。

本省係長相当職 本省課長補佐相当職

総 数

(人)

うち女性

(人)

割 合

(%)

総 数

(人)

うち女性

(人)

割 合

(%)

平成21年1月現在

(平成20年1月現在)

93,680

(94,713)

16,657

(16,454)

17.8

(17.4)

39,768

(40,165)

2,317

(2,279)

5.8

(5.7)

「女性国家公務員の採用・登用の拡大状況等のフォローアップの実施結果」

(平成 22年 7 月 13 日 人事院・総務省)

- 28 -

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 (3) 離職(年齢別離職率の推移)

4.6 

7.1 

2.5 2.4 2.3

2

10.8

1.9 21.7

1.3

0.8

2.2

1.81.1 0.9

1

2

3

4

5

6

7

8

(%)女性職員の離職状況(行(一))

S56

H12

H15

H20

(人事院調べ)

0.9 

0.6  0.4 0.2 

0.1 0.1 

3.3

2.62.1

2

1.51.6

2.0 

1.0 

0.3 0.2 

3.1

1.7

0.60.4 0.3

0

1

2

3

4

5

6

7

8

24歳以下 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳

(%) 男性職員の離職状況(行(一))

S56

H12

H15

H20

0.6  0.4  0.2 0

24歳以下 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳

(人事院調べ)

- 29 -

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2 人事院による取組状況等【指針3「採用の拡大」(3)関係】

・女子学生等を対象とした募集活動

1 女子学生のためのセミナー等の実施

平成21年度実績(全国12都市、計13回実施)

事務局(所) 都 市 実施日 会 場 講演省庁 参加機関 参加者数

本 院 東京都 10/28 オリンピ ックセンター 5 5 84

京都市 10/ 5 京都テルサ 4 4 51

東京都 22/ 3/ 3 東京大学経済学部 1 21 195

北海道 札幌市 22/ 3/ 4 北海学園大学 4 4 90

東 北 仙台市 12/18 仙台第2合同庁舎 4 4 77

関 東 さいたま市 12/ 2 さいたま新都心合同庁舎 6 6 296

中 部 名古屋市 11/25 名古屋合同庁舎第2号館 6 6 136

近 畿 大阪市 10/23 大阪中之島合同庁舎 4 4 170

中 国 岡山市 11/18 岡山大学 5 5 65

広島市 22/ 3/ 4 広島地方合同庁舎 6 6 107

四 国 高松市 10/23 高松サンポート合同庁舎 4 4 22

九 州 福岡市 11/ 6 福岡合同庁舎 4 4 111

沖 縄 西原町 11 /4 琉球大学 3 3 24

計 1,428

2 女性を対象とした募集パンフレットの配布

女性(Ⅰ種・Ⅱ種用)のみを対象としたものを

2万部作成し、各種説明会等で配布。

3 女性を対象としたホームページでの情報発信

・人事院ホームページの中の採用情報ナビに、

女性向けの募集サイトを開設し各府省の女性

職員が経験に基づいて公務の魅力を発信。

・女子学生セミナーの模様や講演内容を動画で

配信。

4 大学等を通じてのPR、意見聴取

大学等へ募集パンフレットを配布し募集活動

への協力を依頼するとともに、意見交換を実施。

また、これら学生に日々接している教授等に、

公務が女性を積極的に誘致していることを周知

することによって、募集活動への協力を依頼。

- 31 -

Page 10: 1 採用・登用等の現状 2 人事院による取組状況等 3 女性国家 ...(2) 登用 一般職(給与法適用職員)の試験別在職者に占める女性割合 (単位:人、%)

【指針4「登用の拡大」(3)関係】

・行政研修の受講状況

17年度 18年度 19年度 20年度 21年度

うち女性数(割合) うち女性数(割合) うち女性数(割合) うち女性数(割合) うち女性数(割合)

特別課程(補佐級) 70 1 (1.4) 68 2 (2.9) 67 1 (1.5) 70 1 (1.4) 61 3 (4.9)

特別課程(係長級) 102 6 (5.9) 110 9 (8.2) 91 10 (11.0) 106 11 (10.4) 106 16 (15.1)

特別課程(係員級) 46 7 (15.2) 46 14 (30.4) 75 17 (22.7) 78 12 (15.4) 90 16 (17.8)

・女性職員の研修受講状況(平成19年度)

-行政職俸給表(一)適用職員、各府省及び各特定独立行政法人が実施した

研修時間20時間以上の研修-

研修の種類 行(一)職員の受講数 行(一)職員の在状況

うち女性数(割合) うち女性数(割合)

一 管理者層研修 180 4 (2.2%) 7,773 168 (2.2%)

般 監督者層研修 6,063 638 (10.5%) 125,738 17,210 (13.7%)

研 一般職員層研修 4,371 1,074 (24.6%)39,459 11,801 (29.9%)

修 新採用職員研修 5,491 1,555 (28.3%)

専 門 研 修 23,691 4,400 (18.6%)

その他の研修 4,694 1,298 (27.7%)

計 44,490 8,969 (20.2%)

(注)1 研修の定義は以下のとおりである。

① 一般研修とは、職員としての基本的・一般的知識、技能の修得及び向上を主な目的とし、役

職階層別に実施する研修

・管理者層研修・・・・・本府省課長級以上の職員を対象

・監督者層研修・・・・・本府省課長補佐級以下の役付職員を対象

・一般職員層研修・・・一般職員を対象(新採用職員を除く)

・新採用職員研修・・・新採用職員を対象

② 専門研修とは、業務に特有な専門的知識、技能の修得及び向上を主な目的とする研修

③ その他の研修とは、階層を特定しないなど、上記以外の研修(民間派遣研修、語学研修、情報

処理(パソコン)研修など)

2 行政職(一)職員の在職状況は、任用状況調査報告(平成 19 年度)により次のように算出

① 管理者層・・・・行政職(一)7~10級在職者

② 監督者層・・・・行政職(一)3~6級在職者

③ 一般職員層及び新採用職員・・・・行政職(一)1・2級在職者

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【指針4「登用の拡大」(4)関係】

・女性職員研修の実施状況

「女性職員セミナー」を毎年度8回程度実施

(平成21年度、8回実施 285 名が受講)

人事院における女性職員研修の実施状況(平成21年度)

区分 研 修 名 対 象 主な内容 期 日 修了者数

係長級 職場における人間関係、職場のモチベーシ 平成21年6月17日(水)~19日(金) 31名

本府省 女性職員セミナー ョン・アップ

上記セミナーの修了者を対象に、平成22年1月15日(金)に課題研究「職場を活かす私の提言」の実際の取組みについてフォローアップを行った。

北海道

東北 女性のためのパワーアップ研修 課長補佐級、係長級(概ね50歳以下)、 メンタルヘルス、リーダーシップ、キャリアデ 平成21年9月28日(月)~30日(水) 1泊2日合 36名

係長昇任候補の主任クラス ザイン 宿+1日通勤

関東 女性職員キャリアサポートセミナー 45歳未満の係長級またはこれと同等の アサーティブ、キャリアデザイン、心と体の健 平成21年5月13日(水)~15日(金) 37名

者 康管理、フォロアーシップ

中部 エンパワーメントセミナー 今後、出産、育児、介護等、人生の多く ワークライフバランス 平成21年12月9日(水) 32名

のライフ・イベントを控えた30歳前後の

職員

近畿 女性職員セミナー 係長級、主任クラス 期待される公務員とは、公務員倫理、キャリ 平成22年2月3日(水)~5日(金) 36名

アデザイン

中国 女性係長セミナー 係長級(30歳以上45歳以下) コーチング、公務員倫理、自己実現に向け 平成21年12月8日(火)~10日(木) 34名

四国 女性職員キャリアアップ研修 主任を含む係長以上 女性のためのキャリアデザイン、こころと体 平成21年9月9日(水)~11日(金) 2泊3日合宿 35名

の健康管理

九州 女性職員セミナー「キャリアアップ研修」 係長級から係長昇任直前の上級係員 アサーティブ交渉力、キャリアマネジメント 平成21年7月6日(月)~7月8日(水) 44名

沖縄

北海道、沖縄は平成21年度の実施はなかった。 計 285名

【指針6「推進体制」関係】

・女性の採用・登用拡大推進会議開催状況

(毎年1回 メンバー:各府省人事担当課長)

年 度 開催日

平成 14 年度 平成 14 年 11 月 20 日

平成 15 年度 平成 15 年 6 月 26 日

平成 16 年度 平成 16 年 10 月 29 日

平成 17 年度 平成 18 年 1 月 27 日

平成 18 年度 平成 18 年 11 月 28 日

平成 19 年度 平成 19 年 12 月 11 日

平成 20 年度 平成 21 年 1 月 30 日

平成 21 年度 平成 22 年 2 月 23 日

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【指針4「登用の拡大」(6)関係】・メンター養成研修の実施状況

○ 研修目的職場におけるメンター、メンタリングに関する基本的な知識、意識、コミュ

ニケーションスキルの習得を図る。○ 受講対象者

気付きや成長を促し、自立的行動を促進させるコミュニケーションスキルの向上を目指す者又はメンタープログラムのメンターになることが予定されている者。原則として係長以上。性別を問わない。

○ 研修内容等① メンターに必要な基本的な知識、意識、コミュニケーションスキルの習得② コミュニケーションに関する実習、メンター、メンティー双方の疑似体験。

研修期間 1日(7時間)

1 本院主催研修(1) 受講者数等

年度 回数 受講者数うち女性 女性の占める割合

平成 18 年度 7 314 124 39.5%19 4 183 73 39.9%20 5 259 89 34.4%21 4 270 109 40.4%計 20 1,026 395 38.5%

(2) 派遣状況平成 21 年度受講者( 270 名)の内訳

受 講 者 数う ち 女 性

メ ン タ ー 制 度導 入 済 み 府 省 人 事 院 、 警 察 庁 、 文 部 科 学 省 、 農 林 水 産 省 、 海 上 保 安 庁 75 42( 計 5 機 関 )

派 遣 府 省 メ ン タ ー 制 度 会 計 検 査 院 、 内 閣 法 制 局 、 内 閣 府 、 宮 内 庁 、 金 融 庁 、 消 費 者 庁 、 総 務 省 、 公 害 等 調 整 委(計 33機 関) 未 導入 府 省 員 会 事 務 局 、 法 務 省 、 最 高 検 察 庁 、 公 安 調 査 庁 、 外 務 省 、 財 務 省 、 国 税 庁 、 文 化 庁 、 厚 176 55

( 計 23機 関 ) 生 労 働 省 、 林 野 庁 、 特 許 庁 、 国 土 交 通 省 、 気 象 庁 、 運 輸 安 全 委 員 会 、 環 境 省 、 防 衛 省そ の 他

衆 議 院 事 務 局 、 衆 議 院 法 制 局 、 参 議 院 事 務 局 、 最 高 裁 判 所 事 務 総 局 、 国 立 国 会 図 書 館 19 12( 計 5 機 関 )メ ン タ ー 制 度導 入 済 み 府 省 経 済 産 業 省 - -

派 遣 の な か っ た ( 計 1 機 関 )府 省 ( 計 5 機 関 ) メ ン タ ー 制 度

未 導 入 府 省 内 閣 官 房 、 公 正 取 引 委 員 会 事 務 総 局 、 社 会 保 険 庁 、 海 難 審 判 所 - -( 計 4 機 関 )

2 地方事務局(所)主催研修(平成 21 年度)

受 講 者 数 合 計 481 人 うち女性 209 人( 43.5% )(平成 20 年度) 431 人 うち女性 189 人( 43.9%)

3 受講者からの評価

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1 育児休業等の取得状況(平成21年度)

育児休業取得可能職員数

(a)

育児休業新規取得者数(b)

取得状況(b)/(a)

育児短時間勤務

新規取得者数

育児時間新規取得者数

人 人 % 人 人

男性職員 7,766   126   1.6   7   42  

女性職員 3,330   3,174   95.3   249   986  

合計 11,096   3,300   29.7   256   1,028  

(注)1.「取得状況」として示した割合は、平成21年度中に新たに育児休業が取得可能となった職員数に

    対する同年度中に新たに育児休業を取得した職員数の割合。

     なお、平成21年度中に新たに育児休業が取得可能となった職員数は、同年度中に子が生まれた男

    性職員と同年度中に産後休暇が終了した女性職員(平成21年2月3日から平成22年2月2日までに出産

    した女性職員)の総数。

   2.「第3次男女共同参画基本計画」に記載されている「国家公務員の男性の育児休業取得率0.7%

    (平成20年度)」の内訳は次のとおり。

一般職の国家公務員(国有林野事業職員及び特定独立行政法人職員を除く。):1.4%

特別職の国家公務員(防衛省):0.1%

2 育児休業期間の分布状況別割合(平成21年度)

3月以下3月超

6月以下6月超9月以下

9月超12月以下

12月超24月以下

24月超 平均期間

% % % % % % 月

男性職員 61.9 10.3 8.7 11.1 5.6 2.4 4.8

女性職員 3.2 6.6 11.4 32.4 35.6 10.8 13.8

合計 5.5 6.8 11.3 31.5 34.4 10.5 13.5

 (参考)民間における育児休業の取得状況

平成20年度 平成21年度

% %

男性 1.23 1.72

女性 90.6 85.6

資料出所:雇用均等基本調査(厚生労働省)

・育児休業等の取得状況【指針5「勤務環境の整備等」(4)関係】

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【指針5(4)関係】

男性職員

女性職員

育児休業 ○ ○(概 要)(期 間)

 子を養育するため、一定期間休業することを認める制度 子が3歳に達するまで

育児短時間勤務 ○ ○(概 要)(期 間)(その他)

 子を養育するため、週38時間45分より短い勤務時間で勤務することを認める制度 子が小学校就学の始期に達するまで 勤務時間は週19時間25分、19時間35分、23時間15分、24時間35分の中から職員が選択

育児時間 ○ ○(概 要)(期 間)(その他)

 子を養育するために、1日の勤務時間の一部を勤務しないことを認める制度 子が小学校就学の始期に達するまで 1日2時間まで取得可能(30分単位)

産前休暇 ○(概 要)(期 間)

 6週間以内(多胎妊娠の場合には14週)に出産予定の女性職員に与えられる休暇 産前6週間(多胎妊娠の場合には14週)前から出産の日まで

産後休暇 ○(概 要)(期 間)(その他)

 出産した女性職員に与えられる休暇 出産の翌日から8週間 産後6週間を経過した職員が申し出て、医師が支障がないと認めた場合には勤務可能

保育時間 ○ ○(概 要)(期 間)(その他)

 生後1年未満の子を養育する職員が授乳や託児所等への送迎を行う場合に与えられる休暇 子が1歳に達するまで 1日2回それぞれ30分以内

配偶者の出産休暇 ○(概 要)(期 間)

 妻の出産に伴う入退院の付添い等を行う職員に与えられる休暇 2日

育児参加のための休暇

○(概 要)

(期 間)

 妻の産前産後期間中に、当該出産に係る子又は小学校就学の始期に達するまでの子を養育する男性職員に与えられる休暇 5日

子の看護休暇 ○ ○(概 要)(期 間)

 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する職員が子を看護する必要がある場合に与えられる休暇 年5日(対象となる子が2人以上の場合は年10日)

短期介護休暇 ○ ○(概 要)(期 間)

 配偶者、父母、子、祖父母、孫、兄弟姉妹等の介護等を行う職員に与えられる休暇 年5日(対象となる要介護者が2人以上の場合は年10日)

介護休暇 ○ ○(概 要)(期 間)(その他)

 配偶者、父母、子、祖父母、孫、兄弟姉妹等を介護する職員に与えられる休暇 介護を必要とする一の継続する状態ごとに、連続する6月以内の期間 1日又は1時間の単位で取得可能(1時間を単位とする場合は1日4時間まで)

早出遅出勤務 ○ ○

(概 要)

(期 間)

 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する職員・放課後児童クラブに通う小学校に就学している子を迎えに行く職員又は配偶者・父母・子等を介護する職員に、1日の勤務時間を変更することなく、始業・終業時刻を変更して勤務することを認める制度 子が小学校就学の始期に達するまでの間、小学校に就学している子が放課後児童クラブに通う間又は介護を必要とする間

深夜勤務の制限 ○ ○(概 要)

(期 間)

 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する職員又は配偶者、父母、子等を介護する職員の深夜の勤務(超過勤務、宿日直勤務を含む。)を制限する制度 子が小学校就学の始期に達するまで又は介護を必要とする間

超過勤務の免除 ○ ○(概 要)(期 間)

 3歳に達するまでの子を養育する職員の超過勤務を免除する制度 子が3歳に達するまで

超過勤務の制限 ○ ○(概 要)

(期 間)

 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する職員又は配偶者、父母、子等を介護する職員の超過勤務を月24時間以内かつ年150時間以内に制限する制度 子が小学校就学の始期に達するまで又は介護を必要とする間

深夜勤務及び時間外勤務の制限

○(概 要)(期 間)

 妊産婦である女性職員の深夜勤務及び正規の勤務時間以外の勤務を制限する制度 妊産婦である期間

健康診査及び保健指導のための職務専念義務免除

○(概 要)(期 間)

 妊産婦である女性職員が健康診査及び保健指導の受診のために勤務しないことを認める制度 妊産婦である期間

業務軽減 ○(概 要)(期 間)

 妊産婦である女性職員の業務の軽減又は他の簡易な業務に就かせることを認める制度 妊産婦である期間

通勤緩和 ○

(概 要)

(期 間)(その他)

 妊娠中の女性職員が通勤に利用する交通機関の混雑の程度が母体又は胎児の健康保持に影響があると認められるときに、正規の勤務時間の始め又は終わりで勤務しないことを認める制度 妊娠中の期間 1日を通じて1時間を超えない範囲

休息、補食のための職務専念義務免除

○(概 要)

(期 間)

 妊娠中の女性職員が母体又は健康保持のため、適宜休息し、又は補食するために必要な時間、勤務しないことを認める制度 妊娠中の期間

・両立支援策

その他

女性職員に対する措置

育児休業等

利用対象

制度の概要等制度

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3 女性国家公務員の採用・登用の拡大に関する意識調査結果

平成22年9月

女性国家公務員の採用・登用の拡大に向けた施策を検討するための基礎資料を得ることを目的とし

て、平成22年8月、「女性国家公務員の採用・登用の拡大に関する意識調査」を実施した。

1 調査の概要

意識調査は、行政職俸給表(一)適用職員のうち、管理職員(4級以上から男女を問わず抽出)

約 600 人、女性職員(7級以上全員及び6級以下から抽出)約 700 人を対象に無記名のアンケート

方式で実施した。調査票の回収率は、それぞれ 92.7 %、76.0 %であった。

2 調査結果等

(1) 回答者

① 管理職員 549名(回収率 92.7%)

ア 性別

男性 (450名 82.0%) 女性(97名 17.7%)

イ 年齢別

39 歳以下 (94名 17.1%) 40 ~ 44 歳(112名 20.4%) 45 ~ 49 歳(155名 28.2%)

50 ~ 54 歳(127名 23.1%) 55 歳以上 ( 60名 10.9%)

ウ 所属別

本府省(234名 42.6%)、管区機関(59名 10.7%)、その他地方支分部局等(250名 45.5%)

不明( 6名 1.1%)

② 女性職員 515名(回収率 76.0%)

ア 年齢別

20 ~ 24 歳( 32名 6.2%) 25 ~ 29 歳( 66名 12.8%) 30 ~ 34 歳(79名 15.3%)

35 ~ 39 歳(101名 19.6%) 40 ~ 44 歳( 79名 15.3%) 45 ~ 49 歳(63名 12.2%)

50 ~ 54 歳( 47名 9.1%) 55 歳以上 ( 46名 8.9%) 不 明 ( 2名 0.4%)

イ 採用試験の種類別

Ⅰ種試験等 ( 82名 15.9%) Ⅱ種試験等 (181名 35.1%) Ⅲ種試験等 (209名40.6%)

上級乙種試験、国税専門官採用試験、労働基準監督官採用試験等 (13名 2.5%)

中級試験 ( 16名 3.1%) 試験以外 ( 13名 2.5%) 不明(1名 0.2%)

ウ 所属別

本府省(265名 51.5%)、管区機関(42名 8.2%)、その他地方支分部局等(201名 39.0%)

不明( 7名 1.4%)

エ 家族等の状況

配偶者 有( 同居(224名43.5%) 別居(47名 9.1%)) なし(235名45.6%) 不明( 9名 1.7%)

子供 有( 未就学児(68名13.2%) 小・中学生(94名18.3%)) 高校生以上(103名20.0%)

なし(241名 46.8%) 不明(46名 8.9%)

配偶者、子ども以外の同居者 あり(109名21.2%) なし(292名56.7%) 不明(114名22.1%)

(2) 結果概要 (別添 図1~図10)

以 上

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  図1-1 国家公務員について女性の採用を拡大することについてどう思いますか。

積極的に

進めるべ

28.4%

できるだ

け進める

べき

54.8%

進める必

要はない

8.9%

分からな

7.7%不明

0.2%

管理職員

N=548

積極的に

進めるべ

36.3%

できるだけ

進めるべ

47.6%

進める必

要はない

7.8%

分からな

8.0% 不明

0.4%

女性職員

N=513

  図1-2 国家公務員について女性の管理職への登用を拡大することについてどう思いますか。

積極的に

進めるべ

29.5%

できるだけ

進めるべ

53.2%

進める必

要はない

8.9%

分からな

8.4%

管理職員

積極的に

進めるべき

33.4%

できるだけ

進めるべき

48.3%

進める必

要はない

7.2%

分からない

10.7%不明

0.4%

女性職員

N=549N=513

- 38 -

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  図2-1 この10年間の女性職員の採用・登用拡大の変化について

  図2-2 それは具体的にはどのような変化ですか。(複数回答可)

大いにある

9.3%

多少ある

53.7%

少しはある

が不十分

15.1%

ない

18.0%

後退した

0.9%

不明

3.0%

管理職員

N=533

大いにある

10.9%

多少ある

49.3%

少しはある

が不十分

16.3%

ない

18.3%

後退した

0.8%

不明

4.5%

女性職員

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0

N=492

42.4

31.7

31.5

7.7

8.0

26.6

25.5

15.3

12.0

2.0

37.7

34.8

28.9

9.3

16.5

19.0

27.8

14.2

9.5

2.1

女性の採用が増えている

女性の登用が拡大し、上位のポストに就いてきている

女性の職域が拡大し、男性中心のポストに就くようになった

女性の研修機会が増えている

ロールモデルになり得るような女性が増えつつある

配置や職務経験の付与について男女差が少なくなった

結婚や育児のために辞める女性が減った

昇任・昇格において男女差が縮小してきている

育児休業復帰後の女性も男性と同様に処遇されている

その他 ■管理職員 N=549

■女性職員 N=515

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  図3 国家公務員の職場は女性の能力を十分に活用していると思いますか。

  図4 女性職員が職場で不安や不満を感じている(いた)ことは主にどのような点ですか。(複数回答可)

■管理職員 N=549

■女性職員 N=515

十分に活

用してい

26.8%

十分には

活用して

いない

41.5%

分からな

28.8%

不明

2.9%

管理職員

N=533

十分に活

用している

22.1%

十分には

活用してい

ない

41.6%

分からない

34.6%

不明

1.7%

女性職員

N=506

38 4勤務時間(超勤が多い 休暇が取

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0

38.4

17.5

32.8

25.7

59.6

17.7

7.5

4.4

42.5

10.5

31.5

16.1

22.9

21.6

8.9

12.0

勤務時間(超勤が多い、休暇が取

れない)

自分の能力・実績に対する評価

仕事の負担(仕事の量、責任の重

さなど)

人事当局・上司・同僚等の理解・

支援

出産・育児による勤務経験の中断

職務経験の付与の状況

採用時の配置

その他■管理職員 N=549

■女性職員 N=515

- 40 -

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図5 女性国家公務員が能力を一層発揮し、より上位の官職で活躍していくために必要なことは何だと思いますか。(複数回答可)

■管理職員 N=549

37.7

46.4

4.4

34.8

36.1

29.0

32.2

18.9

25.5

18.8

41.9

21.1

4.6

42.3

47.2

9.1

49.3

26.6

36.3

34.8

30.7

37.3

28.5

32.4

36.7

2.1

多様な職務経験の付与を通じた職域拡大

能力・実績に基づいた人事配置、昇進管理、処遇の徹底

女性の研修参加機会の拡大

職場全体の超勤の大幅な縮減の徹底

育児休業中等の代替要員の確保

育児休業復帰後等の勤務官署・ポスト等への配慮

育児・介護サービスの支援

転居を伴う異動を少なくすること

管理者の意識の啓発

同僚男性の意識の啓発

女性の意識の啓発

在宅勤務やフレックスなど勤務形態の多様化

その他

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0

図6 女性の登用を一層進めるために、職務配置や研修を通じて特に付与する必要があると考えられる能力等は何でしょうか。(複数回答可)

■管理職員 N=549

■女性職員 N=515

32.6

26.2

18.8

25.3

43.0

29.5

12.6

17.9

21.5

3.8

8.6

39.0

32.6

26.0

24.7

37.9

34.0

14.6

29.3

24.1

4.9

6.4

状況や問題を的確に認識する能力

政策や問題の解決策等の企画・立案・構想を行う能力

政策案や問題の解決案をタイミングを逃さず実行する

能力

問題意識を持ち、改善策を常に模索し、研究する能力

イニシアティブを発揮し目標に向かって部下を統率する

能力

相手を理解し、自分の意見を明確に表現して折衝する

能力

部外者との人脈等を通じて情報を収集する能力

業務に必要な専門的知識や技能

幅広い視野

その他

分からない

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0

■管理職員 N=549

■女性職員 N=515

- 41 -

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  図7 転勤を昇任・昇格の要件とすることについてどのように思いますか。

当然である

19%

ある程度は

やむを得な

いが転勤で

きない者も

昇任・昇格

できるような

昇進管理を

すべき

58%

要件とする

必要性につ

いて見直す

べき

14%

要件とすべ

きでない

6%

分からない

2%

不明

1%

管理職員

N=545N=545

当然である

10.1%

ある程度は

やむを得な

いが転勤で

きない者も昇

任・昇格でき

るような昇進

管理をすべ

59.0%

要件とする必

要性につい

て見直すべ

20.4%

要件とすべき

でない

5.8%

分からない

3.7%

不明

1.0%

女性職員

N=510

  図8 女性職員の登用を進めるうえでのメンター制度は有効だと思いますか。

思う

18.0%

多少思う

41.9%

あまり思わ

ない

18.8%

思わない

6.0%

分からない

14.8%

不明

0.5%

管理職員

思う

15.0%

多少思う

41.9%

あまり思わ

ない

24.5%

思わない

6.6%

分からない

11.3%

不明

0.8%

女性職員

N=546 N=510

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 図10 育児休業制度をはじめとする両立支援策は十分に活用されていると思いますか。

  図9 育児休業中の職員及び育児休業から復帰した職員について必要    な配慮は何でしょうか。(複数回答可)

47.0

30.8

64.7

11.7

3.6

50.5

27.6

74.4

13.4

5.6

育児休業中における情報提供

復帰後の研修

家庭生活に配慮した配置

昇進管理上の配慮

その他

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0

■管理職員 N=549

■女性職員 N=515

十分活

用され

不明

1.1%

管理職員 N=543

十分活

用されて

不明

2.3%

女性職員 N=503

制度の活用が十分でないとしたら、その理由は何でしょうか。(複数回答可)

用され

ていると

思う

39.2%十分活

用され

ていると

思わな

59.7%

用されて

いると思

41.6%十分活

用されて

いると思

わない

56.1%

40.6

10.4

13.3

23.7

16.9

8.6

6.4

2.7

29.9

16.3

11.8

23.5

14.6

11.5

14.2

4.5

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0

休業期間中などの確実な人員補充が足りないこと

上司や同僚の理解が足りないこと

制度を利用した場合の処遇上の問題

男性を含めた制度の活用の推進の不足

給与の減額などの経済的不利益

対象者への制度内容の分かりやすい周知徹底の不

管理者等への制度内容の周知徹底の不足

その他

■管理職員 N=549

■女性職員 N=515

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4 女性国家公務員の採用・登用の拡大に関して

有識者から聴取した主な意見

女性国家公務員の採用・登用拡大の意義について

○ 行政の対象となる国民の約半数が女性である中で、行政を担う者の中に女

性がバランス良く配分されていることが望ましい。

○ 採用はある程度進んでいるが、登用が進んでいないのは大問題。諸外国と

比べると恥ずかしい数字である。

○ ビジネスニーズを優先せざるを得ない民間企業の側からすれば、国は、志

向すべき方向を思い出させてくれる良き鏡である。

○ 国家公務員は日本全体の労働者の1つのモデルとしてあるべき。職場環境

について国が良い制度を取り入れれば民間も取り入れるという意味で、国の

人事制度を日本全体の労働者に波及させることが可能になる。

○ 現実を見ることは大事であるが、指針では「あるべき姿」を持たせるとこ

ろに意味合いがある。

○ 男女共同参画社会が目指すのは政策決定への女性の参加・関与であるが、

その前のミドル部分での登用が必要。

○ 各府省において、女性職員にとって課長補佐級から課長級への昇進のハード

ルが高いようだが、仕事の忙しさ、勤務時間の長さが要因になっているので

はないか。

○ 登用の目標値の設定をする場合、課長クラスまでとそれ以外ではアプロー

チの質が違う。部長級以上はある特別な意図や強い意識がないと変わらない。

○ トップマネジメントクラスとミドルマネジメントクラスでは質が違う。登

用の改善点を課長級で設定するか、補佐級で設定するかというのは大事なこ

と。

○ 計画の内容を職員のみならず、外部に対しても知らしめる必要があるので

はないか。各省が女性登用に取り組んでいることは人材確保にも有用。

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今後、課題設定に当たって留意すべき事項、取組を強化すべき事項、取組の実効

性を高める上で必要な事項について

(ポジティブ・アクションの有効性、具体例、拡大が進まない事情と課題)

○ 職場での実質的な雇用の平等を目的として取り組んでいく際、日本では少

子化対策の一環として女性の問題が取り上げられる傾向にあるが、男女とも

に安心して働けるようにしていくという話に軸足を移していくべき。

○ 実効ある取組について、「できない」という事情はいくらでも説明できるの

で、実効性を高めるには、各府省できめ細かくタイムスケジュールと目標値

を作って実行していく必要がある。

○ 将来、部局ごとにどれくらいの管理職割合がいて然るべきか、それぞれ女

性在職率に大きな違いがある中で、部局、職務段階ごとの到達目標を各府省

で考えてもらうのがいい。

○ ポジティブアクションはどの局面で何を行うかという議論をし、活用にあ

たっては、活用された者がストレスとならないよう、まわりの支えと認識が

必要。

○ Ⅱ種等の配置における男女間の差に問題がある。また、転勤は昇進のため

の必須要件なのか、勤務地限定での昇進形態はないのか。

○ 転勤については、国においても、ある程度事情を配慮した運用が必要では。

民間企業でも配偶者の転勤に配慮した血の通った人事配置をやろうとしてい

る。

○ 中途採用の枠を広げ、経験を持った女性の活用を拡大してほしい。

○ 現実問題として、出産や育児などのほか家庭責任の部分も女性にかかる負

担は大きい。登用を考える際、現実を踏まえキャリアパスの多様化を考える

ことは大事である。

○ 男女を問わず、適正な能力評価とワーク・デザインが問題になる。異常な

労働環境を改善していくことが女性の問題解決につながるということを各府

省が特に強い意識を持って取り組んでいくべき。

○ 男女を問わず、人事評価の透明性が必要である。時間の長さでなく、成果

物で評価されることが必要。

○ 人事評価は職員の育成にも使うものであるという、上司と職員双方の認識が

重要。

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○ 前回指針でも男女の役割分担が根強いといった「意識」は問題だった。そ

ういった意識については更なる解消が大事だ。

○ 女性自身も積極的に責任ある地位に就く意識を持ってもらいたい。

仕事と家庭を両立させつつ登用を進めるための環境整備について

○ 女性の就業継続には、男性の家庭責任への積極的関与が必要である。

○ 一人一人の労働負荷が男性にとっても大変な中で、家庭で家事の期待をさ

れる女性にとってはより厳しさがある。男女雇用機会の平等を進めていく上

で、男女ともに労働時間の縮減が必要である。

○ ワークライフバランスは、仕事のやり方を変えていかないと進まない。働

き方の見直しをしつつ、女性、男性、上司などの意識啓発が必要。

○ 出産・育児に関しても女性だけのこととして捉えるのではなく、男性も含

めて考え、たとえ育児休業を取っても短期間しか取れない男性の職場の状況

を改善すべき。

○ 職場環境の整備は必要。男女問わず、長時間労働は家庭的にも負荷の高い

40 歳前後の職員にとって更に負荷を高くするものとなっている。その負荷を

下げていく努力が必要。

○ 女性にとってのストレスの発散場所、女性同士で仲間意識を形成する場所

が必要。

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意見聴取した有識者の名簿

(五十音順、敬称略)

岡田 真理子 和歌山大学経済学部准教授

奥山 明良 成城大学法学部教授

鹿嶋 敬 実践女子大学人間社会学部教授

元日本経済新聞社編集委員

上村 直子 元人事院任用局長

田中 恭代 旭化成(株)人財・労務部 EO 推進室部長

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