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相乗型豪雨災害研究分野における今後の研究課題への取り組み
相乗型豪雨災害のメカニズムの解明と 災害を未然に防ぐための早期検知システム等の開発
2018年10月5日
凡 例被災河川(破堤)被災河川(越水・溢水)
野呂川水系中畑川
総頭川
瀬野川水系瀬野川
太田川水系三篠川
総頭川
総頭川
沼田川水系沼田川[本郷南]
沼田川水系沼田川[船木]
沼田川
芦田川水系福川
黒瀬川水系黒瀬川
笹野川
提供:福山河川国道事務所
(1) 河川の被災状況・県の管理する499河川のうち,破堤した河川が12河川,越水・溢水した河川が82河川。
凡 例被災河川(破堤)被災河川(越水・溢水)
※被災河川はH30.8.3現在
福川
芦田川
提供:福山河川国道事務所
広島県「平成30年7月豪雨災害を踏まえた今後の水害・土砂災害対策のあり方検討会」資料
中小河川を含む広島県全域の河川が被害を受け,土砂災害と併せて,交通ネットワークを遮断することで,避難・復興に影響を与え,相乗的に被害が拡大
課題1:どのように広い地域の任意の箇所の洪水観測データの取得するか?
課題2:どのように洪水危険度を早期に予測するか?
いつ(何時間後に),どこで(どの河川沿いのどの道路,地区が),どれくらいの危険性(水位,堤防,地盤高の関係)があるのかを早期に検知することが相乗的被害拡大を防ぐ,軽減するために重要
課題1:どのように広い地域の任意の箇所の洪水観測データの取得するか?
安価なスマートフロートの開発と革新的河川洪水観測への応用
山地部,中小河川,洪水危険性が高い箇所,および被災を受けたウィークポイントに対して,スマートフロートを用いた洪水情報の取得システムを開発し,検証する.
一般的な浮子を用いた流量観測方法 江戸川河川事務所HPより抜粋
課題:労力が多く,危険性も高い. 水位計測別 ⇒ 省力化,無人化+水位計測
浮子
携帯モジュール GNSS
スマートフロート
スマートフロートを用いたIoT洪水観測システム
データ通信
LPWA通信方式
任意地点の水位,流速,流量
課題2:どのように洪水危険度を早期に予測するか?
降雨・流出・洪水氾濫モデルによる広島県の中小河川の 洪水危険度予測システムの開発
高精度・高密度の降雨観測データを用いて,気象モデルにより降雨予測と洪水流出,氾濫解析モデルを組み合わせ,任意の箇所の洪水危険度を早期に予測するシステムを開発し,検証する.
気象モデルによる降雨予測
降雨開始時の 高精度・高密度 降雨データ
流出・氾濫解析モデルによる洪水予測
(図は今回の被害状況)
資料: 広島県, 平成30年7月豪雨災害を踏まえた今後の水害・ 土砂対策のあり 方検討会河川・ ダム部会( 第一回ワーキング資料) ,破堤点( 菅川右岸追加) , 平成30年8月17日現在暫定結果
沼田東水位観測所
七宝水位観測所
本郷水位観測所
菅川橋水位観測所
船木水位観測所
南方水位観測所
菅川
梨和川
沼田川
仏通寺川
天井川
三次川
尾原川
出水中のスマートフロートによる洪水観測データ
中小河川の洪水危険度予測システム