7
日本一語の 他動性喪失の諸 λ はじめに 他動開を問 tr 、内方、この . m AA f 、自動制 支における他動性と非他動砂川、他動問いにおける他 る。 本側 で術 吋剖〕引例叶制 動司 -にむける「 他動性 ると 日本語の「他動詞」とは「他動性」のみ有する動詞、「自 は「自動性」のみ有する動詞だと思う留学生が多い それ故、「長を ( 写陶芸 M 1 zs )と . 的な動作僚をも もの、 主怖がその動作 くし た」ことを「 を殺した」と理解する中国 学生が 多い 七体 丹、ある ものを術す とし, 私は本 It 動き ) とする非窓阿的行為を一 r t マイナ スの子味の他動詞文の特徴」の小稿で非マ関的なせ昧を有 t る他動 詞の諸問題に触れたことがある の働可憐け怜のな の- 弘は山内をい じめた」( 手が為 一円 ぐ動作がその 乎に攻ぷ ) がある。こ れを 恵問動州」と呼ぷ 拘もあ るの は「他動性拠央主」と炎別・る人もいる『兆 2 本来、他動悦 2 } である。 者は 「有生 名凋を が動作ド .P 動作十仁の鋤さを . . t だけ向、、 Ii L ( 日本必教育学会での口頭発長 Jq - 』と}の .• •. 著「日本人 のロ語 習に関する研究』所収 ) 本稿 では、 他動詞文 における非 他動性 諸相に ついて 、その幾 かのモデルを分析 、特に「罰を受ける 」「 年をとる」 淑を流す その 他動性会失う . 者は 他動性拠失文 会決のみ フい K 恨め C 弱い あるいは他動怜のない他動川を償 る文 など他動詞文における他 性袋失の特徴について険討したいと忠う 来は他動性があ たが かの版附ド K3C 拠失 ( 1) 日本語の「他 動性喪 」の 問題は動詞それ肉体の怠昧内符 と関係している しかし、 詞単位ではなかなか説 しき れない部 分があるので、口問調レベルよりも、も〉と大きな川 市位 で、 M 州を する文 - 3 その 動作が他行に崎ばない形の - VE u ' ''V 4 . あることを .rt 文。 別代川 u m 川例肘州内」 林山 K 曲刊な ft 埠ド行は じり例文・成句 用いる動詞文で検討を試みるこ とにした 1- f 1 992 ) を小心に円本的の他動州文の矧削 M を側 べたこと 詞は、「他 動性 」と「 非他動性 」の - 頬に分けられる 。こ れは円 る。こ れらの例に棋 ,ついて 日本 . um の他動州立にむける 他動性 の繍問. における他動件.拠 ='"の他動向 m M 107

1) 日本一語の他動詞文における 他動性喪失の諸問 …dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/111E...日本一語の他動詞文における 他動性喪失の諸問題をめぐ

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日本一語の他動詞文における

他動性喪失の諸問題をめぐ

てつ

ま λ

SJ~

はじめに

他動開を問

tr、内方、この

.mがAA

即f、自動制

支における他動性と非他動砂川、他動問いにおける他動性と排他動性

る。

本側で術守

吋剖〕引例叶制動司

-にむける「他動性」

れると忠、

日本語の「他動詞」とは「他動性」のみ有する動詞、「自動悶」と

は「自動性」のみ有する動詞だと思う留学生が多い。それ故、「長を

が(写陶芸

M1zsミ)とは、

.思…間的な動作僚をも

もの、

主怖がその動作

亡くした」ことを「長を殺した」と理解する中国

学生が多い

の七体丹、あるものを術す。トにとし,

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It

動き)

格とする非窓阿的行為を一

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スの子味の他動詞文の特徴」の小稿で非マ関的なせ昧を有

tる他動

詞の諸問題に触れたことがある

の働可憐け怜のな

の-、「弘は山内をいじめた」(相手が為一円ぐ動作がその州乎に攻ぷ

)がある。これを

「恵問動州」と呼ぷ拘もあるの

は「他動性拠央主」と炎別・る人もいる『兆2可

本来、他動悦

2}本

である。

者は

「有生名凋を

が動作ド.P、動作十仁の鋤さを.. 小tだけ向、、

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L、

(日本必教育学会での口頭発長。Jq

-』と}の.•

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著「日本人のロ語慣習に関する研究』所収)

本稿では、

他動詞文における非他動性の諸相に

ついて、その幾つ

かのモデルを分析し、特に「罰を受ける」「年をとる」

「淑を流す」

その他動性会失う.

者は「他動性拠失文」会決のみフい定

のK

恨め

C弱い、あるいは他動怜のない他動川を償問

る文、

など他動詞文における他動性袋失の特徴について険討したいと忠う

来は他動性があ

ったが、何かの版附ド

K3C拠失

(注1)。日本語の「他動性喪失」の問題は動詞それ肉体の怠昧内符

と関係している。しかし、

動詞単位ではなかなか説明しきれない部

分があるので、口問調レベルよりも、も〉と大きな川市位で、

動M

州を

則する文、-3

その動作が他行に崎ばない形の

-VE

,‘、u

'''V4.

あることを

.rt文。

別代川um川例肘州内」

林山K

曲刊など

ft

埠ド行は

「日じり例文・成句

用いる動詞文で検討を試みることにした。

1-f 社

1992年)を小心に円本的の他動州文の矧削M

を側べたこと

動詞は、「他動性」と「非他動性」の

-頬に分けられる。これは円

かある。これらの例に棋,ついて、日本.umの他動州立にむける他動性

• めの繍問.における他動件.拠='"の他動向mM 107

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残失の動詞文の

要なパター

ンは少なくとも次の種類があると思う。

主格にあたる

「私」の失敗、過失を述べるもので、後者は「財布」

を述べるものである。とい

った主語の相異点を看取することができ

(1)類、私は財布を無くした。

(2)類、

いらいらすると、つい言葉を荒らげてしまう。

(3)類、

私は妻を亡くした。

本来、

マイナス評価の伴う非意図的な行為を示す動詞を用

いた文

(4)頬、私は戦災で家をなくした。

「他動性喪失文」になることが多い。「運転を誤

った」「字を間違え

(5)類、台風の被害を受けた。

(6)類、宝くじで大金を得た。

た」「チャ

ンスを逃がした」などはそれである。「iをした」の形もあ

る。「落とし物をした」「失敗をした」「ミスをした」はそれである。次

(7)類、

あの歌手は今若い女の子たちの人気を

一身に集めて

の複合動詞、漢語動詞も場合によっては第1類になることがある。一気

分を害する」「会社をしくじ

った」、また

「やり損なう」「し損なう」な

どの複合動詞、「紛失する」「喪失する」などの漢語動詞もそれである。

(8)類、彼のせいで、私のメンツを無くした。

(9)類、私は涙を流した/涙をこぼした。

「私は命を断とうとする」の「断

つ」は意図的であるが、「彼はオ

第(mw)

類、私は年を取

った。

ートパイで乱暴な運転をし、十九歳の若い命を断

ってしま

った」の

「断

つ」の場合は、失敗の結果、自業自得の結果を示すものである。

第1類では「紛失する」のような本来他動性のないもの、一断つ」の

ような本来他動性があ

ったが、それの喪失された用法のもの、とい

った二種類が見られる。

(日)類、

田中さんは穏やかな顔をしてい

る。

(ロ)類、苦痛を伴う。

次に二章に分けて各類のも

つ諸側面を列、挙して、例に基づいて具

体的に記述することにする。

第一章

1類

i第

4類

第二節

第2類について

第一節

第1類について

つい言葉を荒らげてしまう。

〈〉いらいらすると、

〈〉私は財布を無くした。

右の例文は「内在原因による結果文」と名付ける。

「勉強しす、ぎて学校を休んだ」、「病気でレッスンを休んだ」のよう

な、「原因と結果」を示す動詞文も同例である。

筆者は右の文を「内在原因による失敗の表れ文」と名付ける。

「財布を無くした」と

「財布がなくな

った」との相違は、前者は

--E---"R剛

'eest・-52・

J1・4t

111iLilli--:

la 日本語の他動飼文における他動性喪失の諸問題をめ ぐって

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第三節

3類-』ついて

。私は

を亡くしと。

「有生名

Aを主告とする非唱u

.

ー皿、

を亡くした」文につい♂

!土

行為を示す

nJ

特徴」(『日

ナスの意

に関する研究』所収)

を「引

ど触れた。

セ」と

与匂4

・・一」

前sn

名付けるm

3類・ぷ第

1類、第

2類のを

に近いところ

ある-が、

パなる。

1類は完全な失敗を示す文てあるが、

2煩け内在原閃による結

果文て、第

3類は自分のミスによ

って引

起こされた結末というj

けではないか、亡くなヲてから点任を感じるようになる

λ現

C、

任を自分の身に引

受ける窓を一都

支てある。

1領、第

2領、第

3類は

「内在原因」ど、次のお

41、お5刻、

6頬、第

7類、第

8頴は

タト

原因」どある。

第四節

4類について

〈〉私は戦災で家をなくした。

この

mmの文を

行は「外

原因による被ど経験宥支」と名付ける

(前掲小品を参照)。

内花原悶による結剛一

ては

Qく、

外出

の被け1uを

受けた意を示し、通常、

「iで」を用

いる原閃文か必要とされる。•

た次の第

5煩の原閃文が製ボされていない点1y

は弘なる

第五節

5類について

健トFι

吃パ-ヒ

、LPl

、,

UふM寸いト

r

七三「外か、円、

これは他

-ー・、咽.

か八n

とを淡す

ぐある。仇mNお子市女ポミれ,

通点1

仙山川

いへふい

者、

いが、使用する川喝、日ちある

お1

‘納期と

命、

らぞけた

」ηAが強い

時1)

1Tl? 凶 1・1dた

ゥ、

lねみ舎をけ~ I ・園、J1打

抗i

冶.

~.

、ζ

:|踊Il-

守:

E

IををるI'f th『た

ーー、

!刈羽

」「被市川骨

食3

'

一寸

Lへ敗を

るIl-ーー、トえだを:§

vl式

l- 』うむ・3.}

などはそれ

Pある

二れ八勺動問も他動燃をも

山出

第六節

6績につ

いて

あの欺

fは今作

いなの・rたhの人ハーを

.h

封い恨め

,い490

知市

5取の

「被小vu受け文

k

ド対応4るものぞある

、神父はtlLい点情

F、近所の人々の供定企恨めぐいる」もそれ

ある

他齢別掛川合もた

ない文ぞある。

7類に

ついて

〈〉宝くじでし八金を問え。

、..rめ~IAの他働側交にむける他動怜興f::のS縄問岨l

t

・El

1m

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筆者は右の文を

「外来原因によるプラス評価の結果文」と名付け

る。第5類と異なってプラス評価を示すもので、第6類と異な

って

因文」が要求されて

いる。「水に溺れた少年に人工呼吸を続けると、

ようやく息を吹き返した」「彼女の親身な世話によって、田中さんは

元気を取り戻した」

などもこの類に属する。

生理現象を示す他動詞文の客体は主格と関係している。

た」「お腹を捜した」などの客体は主格に所属するものである。

「彼は劇刻捌州川剖」「畑中さんは副刷刻判川剖」「父親は剤

Wを立

てて怒

った」「田中さんは毎晩、すごい川例刻刻州川引いる」「制劇剰

を患

っている」「気を失う」「父親は静かに創創刊引制切削」「劃刻刻漏

らした」「私は思わず足を止めた」「息が詰まるような熱戦に観衆は、

「熱を出し

第8類について

第八節

手に汗を握って見ていた」などはこの類として見てもいいと思う。

〈〉彼のせいで、私のメ

ンツを無くした。

筆者は右の文を「外来原因によるマイナス評価の結果文」と名付

第二節

m類について

ける。これは第1類、第2類に対応するものである。

。私は年を取

った。

第二章

第9類j第ロ類

筆者は右の文を「変化の結果文」と名付ける。

意図的行為ではないが、変化の結果を示すものである。その他に

「いい年をしている」も、ある状態に至

ったことを示すものである。

第一節

第9類について

第ご一節

第円類について

〈〉私は涙を流した。

筆者は右の文を、「生理現象の動き文」と名付ける。

〈〉田中さんは穏やかな顔をしている。

筆者は右の文を「状態の叙述文」と名付ける。第叩類と異なって、

変化の過程を示さないものである。

「自他」の対立的関係にある生理現象の動詞文を見ょう。「涙が流

れる」と

「涙を流す」、

「小便が漏れる」と「小便を漏らす」、「熱が

出る」と「熱を山山す」、「おなかが空いた」と「おなかを空かした」、

「1顔をしている」の喝合には意図(知らん顔をして

いる)と非

意図(彼は浮かぬ顔をしている)の両方が見られるが、夜態の叙述

文」は後者のことを指すもので、司れ長の目をした三給さん」雨鍵

を垂らした伊東さん」も問機な例である。

また「汗をかく」の例で示されたように、生理現象を一示す場合、人

称とは関係しない。哀を流す」の他動詞文をみると、忍は涙を流し

た」「貴方は涙を流しましたか?」「彼は涙を流した」の例のように、

....(

4lazarhVM鴎宵伊け

'ap・fdaFI4

12!i:1i

llO 日本踊の他動飼文における他動性史失の諸問題をめぐって

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‘・.

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一司|

5お4

、・・』・置、

1.,.,

ペよ一とうとよajと

kp勾

kfど.し

・』

第4節

お2M制

第mM類について

士、こ

そη他、

1

同市川パセ、、他齢

七η令

'a-tn&いをumfaLぐ'

。苦痛を伴う。

-一切

長・¥留守

者は右の文を

「性質の説明文」と名付ける。

入、犯ヘ必い

ご}J

a

仁査を見せド、

滞日照V

,j.

t、、.

意図と非意図と関係なく

ない動詩文て、判断、認定、性、作用結果の説明を

る。第日類の有生物の状態を示すのと異な

宅ロ類は物事の性

質を示すものである。次例も問機である。思

もつ

とマイナλ意味とも関係し

フラス説明~

、t

h‘B

L

PI44

しし例は、

.思ゎh

心仁付帯寸いご起こ

L九」一も

ηacは

-¥あ・

原肉、または成り行きと

LC生じと鮎県内例

全、lる

を欠く行

々の失敗を偽引返した。特

に主絡に据えるものが有生名認でない渇合が多

い。

-hf寸、,m本η例が下流

C招いと認ましくない、「利M

紘を

問題を抱える

'赤みを帯ぴ司令

いるが、

A.n価の支もある。

司..

B

の.内

7がH1・ハわる。

閃mk関係

tfj川崎介、他齢別州

と自動司

n本"の他働側文にむける他働側.興失の繍問岨をめ

第五節

原因と結果

丸火災

Fまを焼いた。

火災丹、広が焼けた。

「原因と結果」を示す文の主たるJ

lンを繋悶悼す

以上の各鎮の

ると、

次のようになる。

λト丹、山市在運休した。

。λト

P小を止めた。

(1)

iと、他動詞文

〈〉大勢の人の前で話すと、

すぐ落ち者きをなれM

H

(

第2額)。

〈〉λトで山下が止ま

》た。

ーで

(て)、他動詞文

八〉不注意でコ

ノプを別

ってしま

った

{第

i頬)。

〈〉わんちゃんを亡くした

(第3煩『

〈〉この暑さで母は体調を崩し、寝込んでいる

(第9知)0

0市中で人身事故を起こした

(第2執)。

〈〉維産制体を捌什川引しまった

(第9矧)。

(2)

〈V彼の時間戸、心を{めた。

〈〉彼の机で心が(んだ。

向他の向むの例があるが、

仙川制州文合事〈仙川川.

日本人川通常、

-----a--E

・・冒・E

あるぬ凶に

K3C、もたらされた似県を

令。この飢の他動州文は、

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示すものである。

kの各章で触れた他動性殺失文のバ

ターンをまとめると、次の

終章

他動性喪失

ようになる。

(9)生理現象の動き文

(叩)変化の結果文

(日)状態の叙述文

(ロ)性質の説明文

他動詞文の主格には、その動作の起こし手の他に、失敗などの結

果の招き手、(間接的)被害の受け手、生理などの動き手、ある状態

の持ち主などの機能がある。他動詞文は総て意図的な動詞をも

内悶外因その他

(1)内在原因による失敗の現れ文

(2)内在原因による結果文

(3)引責文

(4)外来原因による被害経験者文

(5)外からの働きかけの被害受け文

(6)外からの働きかけの利益受け文

(7)外来原因によるプラス評価の結果文

(8)外来原因による

マイナ

ス評価の結果文

「心を悩ませる」「心を痛める↓心を痛めさせる」

という結果に至

た状態を示すものである。

他動詞文の「他動性」があるか否かは文法的な条件によ

って決定

されることもあるが、また、動詞のもつ語集的な意味に負うことも

112 日本語の他動詞文における他動性費失の諸問題をめ ぐって

多い。失敗を示す動詞の

一部のように、本来他動性をもたない。通

常豆思図動詞」として使用することも少ない。第

(9)類1第(ロ)類の

動詞も他動性が極めて弱く、「他動詞↓自動詞」の中間のもの、「他動

詞の自動詞化の現象」とも言える。

「他動性喪失文」は、本来他動性があ

って喪失されたものとは限

らず、本来他動性をもたない、或は他動性の低い動詞

(文)も含ま

れている。また、その動作が他者に及。はない、非意図的な行為であ

ることを条件とする。

次の三例はいずれも

「他動性喪失文」とは言えない。

〈〉う

っかり彼を殴

ってしま

った。

意図的な行為ではないが、動作が他者に及んだので、「他動性喪失

文」とはき?えない。「彼を叱

ってしま

った」「彼の足を踏んでしま

った」

も同様な例である。

〈〉彼女は人ごみの中に姿を消してしま

った。

他動性が確かに弱いが、意図的な可能性が多いので、「他動性喪失」

とは言えない。次に非常に特殊的な例をみよう。

〈〉私は昨日、髪を刈

った。

「髪を刈

った」文は両義に取れるが、

文、他動性をもっ文とは限らない。

他動詞文には因果関係を示す他動詞文が多く見られる。特に何

一つは「他動性」を有する

であるもの、もう

もので、主格の動作

(主格と動作主とは同

かの原因による結果を示すものが多

い。これがある原因によ

って↓

つは主格の動作ではない

(動作主は

「主格」ではない)もの、の二

-Sa・?h

・,h村

ca--,世--F』ヲ'・

げ包

ι恥yfwhl

4Ft

‘,,ι'u・

q,s---e

ロHF04Abu-aRF島園町肝

89戸dpHvtFLnHuvLzfdPPMV

'Aソ''ML帆

hF

1・040411M臨司

AJJuru

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つがb

売る。

000 0

事震をリった

注射を打

つザ

事を

1-ってもらった。

注射を打

った

らった。

を扱つ三

ってをら

った。

写散zxをした

散雫一をしず

azhJつれん。

「自分て£射を打

っと」

の例ドtH

a

的である。こ

して、

通常

「昨日、

注射を打

った」「昨日、

生を刈

つに-」

らった」、「刈

って

を使用す

る閥均合は「打

って

った」の

paを示す。まと、

「あなたは髪をリりましたがっ

-h伎は£を。

一た」

レι

作主が一

致しない。その動作は主憾の行為明

いことを示

r"が、

「私は午後、£をかろうと思う」(「散

~ 性

ー品uvtb

文」と三えるか疋かは今後

に行こう」のを

この頬は

を示す文なので、

の研究に譲る。

「他動性ャ

セ」のト一のモデルを分析した。

稿では日本語の

を伴う動詞文と同様な

「犯」

のだと思

っている人が多い。「客体を主随化

『吋川文を、中国語の

中国人全生の中で、日本語の「を」を伴う他

にさせ、

動詞内容を具体化にさせる」という「犯」を伴う

本質は日本語の他動詞文とは異なる

の論文に綴ることにする。

州支の

のである。これに関しCは他

注・・(1) 日本田同教育学会春季大会

(1992年)での円頻発炎の論

のである。

の中の一

章に少し手を加えた

(2)村木新次郎

「円本一始動

Aの泊相川』

ひつじ1UJ1991午、

九川

nLトMm」

司-p、

虫、

I~l\

9

、1年

昔、、?を司、I I本"の他働側交における他働併.R唱止の.1問岨113