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10章 情報通信ネットワークと コミュニケーションの指導法

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10章 情報通信ネットワークとコミュニケーションの指導法

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コミュニケーションとその構造

• コミュニケーション(communication)– 送り手と受け手の間で情報を伝達すること

• 階層性

– 音による信号の伝達

– 単語の並びの伝達

– 意味づけの伝達

– 意志や意図の伝達

• 文字の発明

– 情報を書き記せるようになった

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コミュニティ

• コミュニティ(community)– 考え方や嗜好などを共有する集団

• 従来のコミュニティ

– 地域、学校、職場、クラブ、趣味の集まり等

– 物理的に近接(環境の共有)

– 互いを理解しやすい

• ネットワークコミュニティ

– 地理的・時間的な制約から解放

– 物理的制約がない(環境も互いに異なる)

– 意志疎通の失敗が発生しやすい

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情報社会

• 情報社会の3通りの意味

– ネットワークを用いる情報システムが前提となる社会(到達済み)

– ネットワークによる情報流通を前提とした社会(完全に到達していない)

– ネットワークコミュニケーションが中心となる社会(到達するかも知れない)

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情報通信ネットワークの仕組み

• 情報通信ネットワーク

– WAN(Wide Area Network)– LAN(Local Area Network)

• 通信規約(Protocol)– TCP/IP(Transmission Control Protocol /

Internet Protocol)• ドメイン名

– DNS(Domain Name System)

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情報通信ネットワークとセキュリティ

• セキュリティ(security)– 外的な危険に対する安全性

• 機密性

– 情報が漏洩しないこと

• 整合性

– 情報が改竄されたり破損しないこと

• 可用性

– 情報やサービスが利用したいときにきちんと利用できること

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補足

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ネットワークの構築とトラフィック

• ネットワーク

– 複数の計算機をケーブル等で接続し、計算機同士で情報の交換ができるようにした交換網

• ホスト

– ネットワークに接続した計算機

• トラフィック

– 通信ケーブルを一定時間占有すること

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ホストごとの役割の決定

• サーバ

– クライアントに対する情報提供

– 通常は、24時間稼動

• クライアント

– サーバから情報を受け取ったり送信したりする

– 利用しないときは電源断

• 中継機器

– 3台以上のホストを接続

– 中継器同士を接続することもある

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メディア

• 物理メディア– 通信方式に応じたハードウェア

– 銅線、光ファイバ、電波など

• メディア(物理メディア+規約)– イーサネット(Ethernet)– フレームリレー(Frame Relay)– ATM(Asynchronous Transfer Mode)– FDDI(Fiber Distributed Data Interface)– トークンリング(Token Ring)– LocalTalk

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ネットワークの構築とトラフィック

• ネットワーク

– 10Base/2(細線同軸、10M、伝送距離200m)

– 10Base/5 (太線同軸、10M、伝送距離500m)

– 10Base/T (より対線、10M、伝送距離100m)

– 100Base/TX (より対線、100M、伝送距離100m )• 参考文献

– コンピュータネットワーク(オーム社)

– 情報ネットワーク論(オーム社)

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中継機器

• ケーブル長の制約

– 転送速度が速くなると信号間の時間が短くなる

– 波形の歪や減衰、伝播遅延などが発生

• 中継器

– リピータ(信号の増幅)

– HUB (信号の増幅)

– ブリッジ(機器一覧を保持、必要な信号のみ中継)

– スイッチ(機器一覧を保持、必要な信号のみ中継)

– ルータ(ネットワーク相互の接続)

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レイヤと広域ネットワーク

• 規約(Protocol)• OSI(Open System Interconnection)の7層

– アプリケーション層

– プレゼンテーション層

– セッション層

– トランスポート層

– ネットワーク層

– データリンク層

– 物理層

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物理層 物理層

リピータ

ホスト ホスト

ホストホスト

ホスト ホスト

ホストホスト

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物理層 物理層

ハブ

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

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物理層 物理層

ブリッジ

ホスト ホスト

ホストホスト

ホスト ホスト

ホストホスト

データリンク層 データリンク層

00 02 2D 34 7D 90 00 02 2D 34 7D 91

00 02 2D 34 7D 92 00 02 2D 34 7D 93 00 02 2D 34 7D 96 00 02 2D 34 7D 97

00 02 2D 34 7D 94 00 02 2D 34 7D 95

MAC アドレス

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物理層 物理層

スイッチングハブ

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

ホスト

データリンク層 データリンク層MAC アドレス

00 02 2D 34 7D 90

00 02 2D 34 7D 91

00 02 2D 34 7D 92

00 02 2D 34 7D 93

00 02 2D 34 7D 94

00 02 2D 34 7D 95

00 02 2D 34 7D 96 00 02 2D 34 7D 97

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物理層 物理層

ルータホスト

ホスト

ホストホスト

データリンク層 データリンク層

133.20.xx.50 133.20.xx.51

133.20.xx.52

133.20.xx.53

IPアドレス

ネットワーク層

トランスポート層

ネットワーク層

トランスポート層

MAC アドレス

TCP

スイッチングハブ

スイッチングハブ

ホスト

133.20.xx54

ホスト

ホストホスト

133.20.yy.50 133.20.yy.51

133.20.yy.52

スイッチングハブ

スイッチングハブ

ホスト

133.20.yy.54

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物理層 物理層

データリンク層 データリンク層

ネットワーク層

トランスポート層

セッション層

ネットワーク層

トランスポート層

セッション層

IPアドレス

MAC アドレス

TCP

通信制御

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物理層 物理層

データリンク層 データリンク層

ネットワーク層

トランスポート層

セッション層

ネットワーク層

トランスポート層

セッション層

IPアドレス

MAC アドレス

TCP

通信制御

プレゼンテーション層プレゼンテーション層

文字コード、画像フォーマットなど

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物理層 物理層

データリンク層 データリンク層

ネットワーク層

トランスポート層

セッション層

ネットワーク層

トランスポート層

セッション層

IPアドレス

MAC アドレス

TCP

通信制御

プレゼンテーション層プレゼンテーション層

文字コード、画像フォーマットなど

アプリケーション層アプリケーション層

WWWではHTMLという文法で書かれたファイルをやり取り...

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インターネット

• IPアドレス

– IPv4(IP version 4) 4オクテッド(32bit)– IPv6(IP version 6) 16オクテッド(128bit)

• 東京電機大学

– 133.20.xx.xx– 133.14.xx.xx

• 経路の設定

– OSPF(Open Shortest Path First)– BGP(Border Gateway Protocol)

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DNS(Domain Name System)

• DNS– IPアドレスを調べる仕組み

• nslookupコマンド

– FQDN(Fully Qualified Domain Name)– FQDN → IPアドレスに変換

– IPアドレス → FQDNに変換

• その他

– tracert– ipconfig