1110 ACTH (副腎皮質刺激ホルモン)kensa/reference/item_pdf/1110.pdfACTHの生理作用は, 副腎皮質におけるステロイドホルモン産生を促すほか, 脂質分解作用やメラニン色素の生成作用などがある

検査オーダー

患者同意について

内分泌学的検査

材料 022 血漿

adrenocorticotropic hormone 連絡先： 3764

基本情報 (標準コード (JLAC10) ) 基本情報 (診療報酬)

Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital

検査項目情報一次サンプル採取マニュアル1110 4.内分泌学的検査 >> 4A.視床下部･下垂体ホルモン >> 4A025. ACTH (副腎皮質刺激ホルモン) Ver.13

標準コード (JLAC10) 診療報酬

分析物

4A025 ACTH (副腎皮質刺激ホルモン)

D008 37 副腎皮質刺激ホルモン（ACTH） 194 点

D008

識別 0000

測定法 053 化学・生物発光イムノアッセイ (ECLIA)

結

果

識

別

加算

等

算定条件

等

検査結果に影響を

与える臨床情報

オーダー画面

オーダー ⇒ 検査オーダー ⇒ 検体検査 ⇒ 検査項目分類 ⇒ ⇒ 内分泌学的検査 ⇒ 視床下部･下垂体ﾎﾙﾓﾝ

オーダー ⇒ 検査オーダー ⇒ 検体検査 ⇒ 平日時間内 ⇒ ⇒ ⇒ 内分泌検査

オーダー ⇒ 検査オーダー ⇒ 検体検査 ⇒ 平日時間内 ⇒ ⇒ 外注検査(一般) ⇒ 外注(内分泌)

オーダー ⇒ 検査オーダー ⇒ 検体検査 ⇒ 平日時間内 ⇒ ⇒ 分野別 ⇒ 内分泌検査

オーダーボタン名

至急オーダー

検査オーダーに関する

注意事項

不可検査予約

ACTH

印刷用マニュアル

ACTH (副腎皮質刺激ホルモン)

https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~kensa/reference/index/ 1 / 5




EDTA-2Na(薄紫) 血液 5 mL 血漿

添加物(キャップ色等) 採取材料採取量測定材料必要量

検体採取

患者の検査前準備

検体ラベル(単項目オーダー時)

ｷｮｳﾀﾞｲﾃｽﾄ

検体採取のタイミング注 80 外

N60記号

冷O

ACTH.

@09.03血液

**-****-98001*

採取容器について

ヘパリン血漿は低値影響があります.O 5ml **-***-***

外注1

検体搬送について氷冷搬送

検査に要する時間

再検査･追加検査の

対応可能日数

検体到着後30日 (検体量ある場合のみ)

検体採取について溶血検体は不可

採取検体の保存条件(採取当日)

(翌日以降検査) 検体の安定性冷却遠心機で遠心分離後の血漿を凍結保存) 10 週

検体採取に関する

注意事項


検査機器

検査所要日数 2～3日

まいこネット開示までの目安 3～4日後 (土日祝日を除く)

検査結果報告

検査部門・委託先外部委託 (LSIメディエンス)

検査結果報告について






生物学的基準範囲期間 2010/04/01～基準値設定材料血液

検査方法電気化学発光免疫測定法 (ECLIA)

項目男性女性単位

早朝安静時 7.2 - 63.3 7.2 - 63.3 pg/mL

基準値情報


緊急異常値

電話連絡対応





17-KS7分画 (17-ケトステロイド7分画)[随時尿] https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~kensa/reference/item/6352.html

関連検査項目

コルチゾール[血清] https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~kensa/reference/item/1210.html

17-KS7分画 (17-ケトステロイド7分画)[蓄尿] https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~kensa/reference/item/6353.html

参考文献

LSIメディエンス検査要項

高値を示す病態

［コルチゾール高値］クッシング病, グルココルチコイド不応症, 異所性ACTH産生腫瘍, 異所性CRH産生腫瘍

［コルチゾール低値］アジソン病, 先天性副腎皮質過形成, ACTH不応症

低値を示す病態

極度に低値, 特に検出限界以下の場合

［コルチゾール高値］クッシング症候群

［コルチゾール低値］副腎性ACTH単独欠損症, シーハン症候群, ACTH非産生性の下垂体腫瘍

臨床的意義

ACTHは下垂体前葉で合成, 分泌される39個のアミノ酸からなるポリペプチドで, βリポトロピンと共通の前駆体から酵素分解されて産生される. ACTHの分泌調

節は主に視床下部のCRH(コルチコトロピン放出ホルモン)と標的臓器である副腎のグルココルチコイドによるフィードバックにより行われるが, 各種のアミン類や

ストレスもACTH分泌を促進する.

ACTHの生理作用は, 副腎皮質におけるステロイドホルモン産生を促すほか, 脂質分解作用やメラニン色素の生成作用などがある.

ACTHの分泌は覚醒時(早朝安静時)にピークを示し, PM6：00～AM2：00に低値(ピークの半分以下)となるので早朝安静時に採血することが望ましい. ACTHは不

安, 緊張などで分泌が高まるほか, 下垂体腺腫によるクッシング病や副腎機能不全で上昇する. 臨床的にはコルチゾール値と対照して検査値をみることに意義があ

り, 各種の負荷試験も併用される.

各負荷試験における健常人の反応は以下のとおりである；

インスリン負荷試験(増加), CRHテスト(増加), リジン・バソプレシン負荷(増加), メトロピンテスト(増加), デキサメサゾン抑制試験(0. 5mg負荷で通常10pg/mL

以下に抑制).

異所性ACTH産生腫瘍では腫瘍組織によりACTHが産生され, ACTHは高値を示す. 肺癌, 胸腺腫瘍, 膵癌などにみられる. また異所性CRH産生腫瘍でもACTHは高値

となり, 肺癌, 膵癌, 腎癌, 甲状腺髄様癌などの疾患に認められる.

一方, ACTH低値は, 視床下部性および下垂体性の下垂体機能低下症, 副腎性クッシング症候群などでみられる.

異常値を示す病態・疾患

臨床情報





変更適用日

他情報・変更履歴変更履歴

2

1

2010年3月12日基準値変更

2010年4月1日

2011年12月20日採血容器変更

2011年12月21日

5

4 2014年3月28日委託先会社名変更(三菱化学メディエンス⇒LSIメディエンス)

2014年4月1日

2015年4月24日外部委託先変更(LSIM⇒BML), 報告日数変更

2015年4月1日

7

6 2016年4月25日平成28年度診療報酬改定

2016年4月1日

2017年3月21日検体ラベル表記変更[O]⇒[ ]

2017年2月23日

9

8 2017年8月29日検査試薬・報告下限変更[下限値：1.0 pg/mL]⇒[下限値：1.5 pg/mL]

2017年10月2日

2018年1月30日抗凝固剤に関する注意事項を追記

2018年1月30日

11

10 2018年4月6日平成30年度診療報酬改定

2018年4月1日

2019年4月30日外注区分変更([外注2]⇒[外注1]), 外注業者変更([BML]⇒[LSIM])

2019年4月1日(変更点の詳細) https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~kensa/reference/item/information/19-p005.pdf

13

12 2020年4月2日令和2年度診療報酬改定

2020年10月22日ビオチン干渉項目として指定

2020年10月22日

2020年4月1日(中医協答申) https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~kensa/reference/item/pdf_rezept/000593372.pdf

(案内文(2020年10月時点)) https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~kensa/reference/item/information/20-p017_r2.pdf

URI https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~kensa/reference/item/1110.html

Last Updated : 16 Mar. 2021, 13:29

2008年4月1日制定

2008年4月1日

文書更新日変更内容

3

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