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理科の事例 の事例 の事例 の事例

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◇ 学年 第6学年 ◇ 単元名 植物の養分と水の通り道 ◇ 本時の目標 植物にとって必要なでんぷんと日光とを関係付 けて推論し,葉に日光が当たるとでんぷんができ るかどうかを調べる方法について考えている。 ◇ 学習の流れ(6時間目/全10時間) 学習活動 指導上の留意事項(◇) (◆「努力を要する」状況と判断した(◆「努力を要する」状況と判断した(◆「努力を要する」状況と判断した(◆「努力を要する」状況と判断した児童児童児童児童への指導の手立て)への指導の手立て)への指導の手立て)への指導の手立て) 評価規準〔観点〕 (評価方法) 1 課題意識をもたせる。 ・日なたと日陰で育てたジャガイモについて,成長の仕方を比べ,日なたの方がよく育っていることを確認する。 ・5年生で学んだことをもとに,成長の仕方の違いが,日光とでんぷんではないかと予想する。 ・日光とでんぷんとの関係について問題意識をもつ 「植物の葉に日光が当たることで,でんぷんが作られているのだろうか」 2 本時のめあてを確認する。 3 仮説を考える。 ・葉に日光が当たると,でんぷんができると思う。 4 仮説を検証する方法を考える。 まず,個人思考する。つまずいている場合は,次のア~エのステップで考えるワークシートを与える。 ア 何と何を比べるのかな? 日光に当てた葉と,当てない葉を比べる。 イ 日光に当てた葉と当てない葉の何を調べるのかな? でんぷんがあるかないかを調べる。 ウ でんぷんがあるかないかをどのように調べるのかな? ヨウ素液をつけて青紫色になったらでんぷんがある。 エ 葉に日光が当たってない状態から実験を始めるにはどのようにしたら良いかな? 5 考えをまとめる。 5実験方法について,確認する。 6 本時を振り返り,次時につなげる。 ○ めあてに対して,ア~エについて再度,自分の言葉で確認する。

◇葉の数,くきの太さに注目させて,比較し違いを見いださせ,その要因を既習事項を基に考えさせる。 ◇第5学年「植物の発芽,成長,結実」の学習を想起させる。 ◇問題意識から見いだしてめあてをもとに,何と何の関係を調べようとしているか確認し,仮説を立てさせる。 ◇実験方法を個人で考え,グループで交流する。 ◆実験方法を考えることができない児童に対して,ア~エのステップを踏んで考えさせる。 ◆5年生の教科書の内容を示して,実験方法やヨウ素液を思い出させる。 ◇はじめからでんぷんがあるのはおかしいから,でんぷんがないようにする考えをもたせる必要性について気付かせる。 ◇ア~エまでの実験方法以外は,教師側で示す。 ◇確認する実験方法のうち①~③は,児童の考えの中から実施可能なものを取り上げるようにする。 ◇ペアで,お互いア~エについて問いかけて,自分の言葉で答えさせる。

・日光に当てた葉と当てない葉の結果を比較できるように実験方法 を 考 え て いる。【科学的な思考・表現】

理理理理科科科科の事例の事例の事例の事例

○○○○ 植物にとって必要なでんぷんと日光とを関係付けて,植物にとって必要なでんぷんと日光とを関係付けて,植物にとって必要なでんぷんと日光とを関係付けて,植物にとって必要なでんぷんと日光とを関係付けて,葉に日光が当たるとでんぷんが作られるのではないか葉に日光が当たるとでんぷんが作られるのではないか葉に日光が当たるとでんぷんが作られるのではないか葉に日光が当たるとでんぷんが作られるのではないかではないかと推論することではないかと推論することではないかと推論することではないかと推論することできる。できる。できる。できる。 本時の学習を通して育てたい力 【習得している知識・技能等】

何と何との関係を調べるのか確認しながら,仮説を立てさせ,実験方法を考えさせましょう。

《本《本《本《本時時時時での活用とは》での活用とは》での活用とは》での活用とは》

「どのような実験をしたら,葉に日光が当たるとでんぷんができるかどうかを調べることができるだろうか?」方法を考えて説明しよう。 <活用させたい知識(概念)> ・植物は,種子に含まれるでんぷんを使って発芽する。 ・植物が成長するには,日光が必要である。

児童のまとめ例:

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◇ 学年 第2学年 ◇ 単元名 酸化と還元 ◇ 本時の目標 二酸化炭素中でマグネシウムが燃えた原因を, 実験結果と既習事項を関係付けて考えることが できる。 ◇ 学習の流れ(6時間目/全7時間) 学習活動 指導上の留意事項(◇) ((((◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導の手立て◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導の手立て◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導の手立て◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導の手立て)))) 評価規準〔観点〕 (評価方法) 1 課題意識をもたせる。 ①火のついたろうそくを集気びんの中に入れるとどうなるか,予想させた上で,実験しろうそくの火が消えることを確認する。 ②二酸化炭素中ではろうそくは燃焼しないことを確認し,燃焼には必ず酸素が必要であるという既習事項を目の前の実験で確認する。 ③二酸化炭素中でマグネシウムは燃焼できるかどうかを予想する。 予想:燃焼しない 結果:マグネシウムが燃焼する。 2 本時のめあてを確認する 3 実験について情報を整理する。 「反応前にあった物質」と「反応後にできた物質」を確認する。 反応前:マグネシウム,二酸化炭素 反応後:酸化マグネシウム(白い物質)と 炭素(黒い物質) 4 「マグネシウムが二酸化炭素の中で燃焼したのはなぜだろうか?」について化学反応式かモデル図で表し,説明してみよう。 ①個人で考えたあと,班の中で意見交流しながら班としての説明を考える。 ②モデル図か化学反応式を示しながら説明を行う(全体交流する)。 ・自分たちの考えと比較しながら,相違点がないか注意して聞く。 5 本時のまとめをする。 6 本時を振り返り,次時につなげる。 わかったことと,新たな疑問に思ったことなどを文章で記述する。 ・他にこのような物質はあるのかな? ・日常生活の中で,酸素と結び付きやすい,結び付きにくいという性質と関係した事象はないかな?

◇小学校のときの「ろうそくの火が消えた」実験を思い出させる。 ◇予想をした理由としては,「燃焼するときには酸素が必要である」という小学校で学習した知識を確認させる。 ◇予想をした理由としては,直前に確認した実験結果や二酸化炭素の性質があがると考えられる。 ◇二酸化炭素中でのマグネシウムの燃焼を見せ,生徒の既習概念を揺さぶる。 ◇反応後に集気びんの中に,白い物質と黒い物質があることに注目させる。 ◇Mg,C,Oの原子の組み合わせの中で,黒い物質と白い物質を予想させる。 ◇反応前の物質(マグネシウム,二酸化炭素)と反応後の物質(酸化マグネシウム,炭素)を確認させ,これらの物質を使って説明することを指示する。 ◇化学反応式か,モデル図かは自由に選ばせる。 ◆説明に使う4つの物質のモデルカードを示し,燃焼後に生成した酸化マグネシウムのうち,酸素は集気びんのどこにあったのか,視覚的情報をもとに考えさせる。 ◆二酸化炭素は,炭素原子と酸素原子の化合物であることに注目させる。 ◇このとき,どうして酸素が炭素原子から離れ,マグネシウム原子と結び付いたのかを考えさせることで,物質には酸素と結び付きやすいものと結び付きにくいものがあることに気付かせ補足する。→次時の還元剤の学習につなげる。 ◇新たに疑問に思った課題は,今後の学習課題とつなげていく。

・実験結果と既習事項を関係付けて考えたことを,原子,分子モデルを用いて表現している。 〔科学的な思考・表現〕(ワークシート)

理理理理科科科科の事例の事例の事例の事例

〇〇〇〇 実験で起こった現象をモデル化し実験で起こった現象をモデル化し実験で起こった現象をモデル化し実験で起こった現象をモデル化したりたりたりたり、、、、化学反応式で表し化学反応式で表し化学反応式で表し化学反応式で表したりしながらたりしながらたりしながらたりしながら,,,,「科学的「科学的「科学的「科学的な言葉」を用いて説明な言葉」を用いて説明な言葉」を用いて説明な言葉」を用いて説明することがすることがすることがすることができる。できる。できる。できる。 本時の学習を通して育てたい力 【習得している知識・技能等】

単に「考えなさい」ではなく,考えるために必要な情報を整理し,与える。その際活用させたい知識(概念)を基に考えさせましょう。

《本《本《本《本時時時時での活用とは》での活用とは》での活用とは》での活用とは》

<活用させたい知識(概念)> ・マグネシウムを燃焼させると酸化マグネシウム(白い物質になる)。 ・反応する物質と生成した物質では構成する原子の組み合わせが変わる。

生徒のまとめ例 ・結果から,マグネシウムが二酸化炭素中の酸素と結び付き酸化されて燃焼し,同時に,二酸化炭素は酸素を失い還元されて炭素になったことが分かった。その根拠は,燃焼後の白い物質の性質は,酸化マグネシウムの性質と同じで,小さな黒い粒ができていたからだ。 原子モデルからも,CO2+2Mg→C(黒い粒)+2MgO(白い物質)と示すことができる。

「マグネシウムが二酸化炭素の中で燃焼したのはなぜだろうか?」説明しよう。

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◇ 学年 第1学年 ◇ 単元名 運動の法則 ◇ 本時の目標 日常生活に関連した実験を意欲的に行い,日常に起こる運 動の中から慣性に関する現象を見いだし,慣性の法則につい て考察させることを通して,科学的な思考力を身に付ける。 ◇ 学習の流れ(1時間目/全6時間) 学習活動 指導上の留意事項(◇) ((((◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導の手立て◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導の手立て◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導の手立て◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導の手立て)))) 評価規準〔観点〕 (評価方法) 1 課題意識をもたせる。 ・実験1:自転車の落とし物 「自転車に乗り,一定の速さで走りながらボールを放すとどこへ落ちるか。」を予想する。その後実験を実施し,ボールの軌跡を観察する。 ・実験2:エレベーターで体重測定 「上昇中に体重測定をするとどうなるか。」を予想する。その後実験を実施し,1階に停止中(上昇前),上昇直後及び2階に到着直前の目盛りを読み取り,記録する。 2 本時のめあてを確認する。 3 必要な知識・概念を整理する。 ・「何故,ボールは自転車と同じスピードで進むことができるのか。」について考える。 ・「力が加えられるとどうなるか。」に答える。→速さが変わる。運動の向きが変わる。 ・「もし,(最初の予想通り)自転車からの落とし物が後ろに取り残されるとすると,新幹線で物を落とすとどうなるか。」について考える。 4 慣性の例について考える。 ・「他に慣性にはどのような例があるか。」について各自ワークシートに記入した後グループで話し合い,ホワイトボードにまとめる。 ・ホワイトボードを黒板に貼り,発表する。 5 慣性の法則を踏まえて,実験1と実験2の結果の理由をワークシートに記入する。 6 本時を振り返り,次時につなげる。

◇安全に留意させる。 ◇日常の体験や既習事項を元に考えさせ,生徒から引き出す。 ◇根拠をもって予想させる。(多くの生徒は,少し後ろに取り残されると予想すると思われるが,理由についてここでは追及しない。) ◇少し時間をとり,考えさせるだけにする。 ◆◆◆◆はたらく力について説明する。

◇「力が加えられない限りは,速さと向きが変わらない。物には運動の状態を保ち続けようとする性質がある。その性質を慣性という。等速直線運動をしていた物体は,等速直線運動を続ける。静止時は速さゼロだから,静止を保とうとする。」という説明をする。 ◇「新幹線の時速から,物は1秒間に 56mも後ろに飛ぶことになる。そうならない理由は,ボールは,自転車の真横に一緒に動きながら落ちることから説明できる。」という説明をする。併せて,周りの空気の運動についても簡単に説明する。 ◇等速直線運動を続けようとする性質と静止し続けようとする性質に分けて2枚のホワイトボードに書くよう指示する。 ◆◆◆◆机間指導により,定着状況を把握する。書けない生徒には,状況に応じてヒントを与える。 ◇分かったこと,もっと知りたいと思ったことを文章で記述するよう指示する。

・日常生活に関連した実験を意欲的に行 い,慣性の法則について科学的に探究しようとしている。〔関心・意欲・態度〕(行動観察,ワークシート) ・日常に起こる運動の中から慣性に関する現象を見いだしている。〔思考・判断・表現〕(行動観察,ワークシート,ホワイトボード) ・慣性の法則について考察する。〔思考・判断・表現〕(行動観察,ワークシート)

理理理理科科科科(物理基礎)(物理基礎)(物理基礎)(物理基礎)の事例の事例の事例の事例

○○○○ 日常の体験や既習事項を活用し,日常の体験や既習事項を活用し,日常の体験や既習事項を活用し,日常の体験や既習事項を活用し,慣性の法則に関する慣性の法則に関する慣性の法則に関する慣性の法則に関する実験結果の理由を説明することができる。実験結果の理由を説明することができる。実験結果の理由を説明することができる。実験結果の理由を説明することができる。 本時の学習を通して育てたい力 【習得している知識・技能等】 ・等速直線運動 ・加速度 ・自由落下 ・水平投射 ・力とそのはたらき ・力の合成と分解 ・力のつりあい

生徒のまとめ例 実験1:ボールは,自転車と同じ速度で等速直線運動をする。ボールから手を離すと,初速度が自転車の速度の水平投射と同じ運動になる。(水平方向:等速直線運動,鉛直方向:自由落下)実験2:停止中の状態を保ち続けようとするため,エレベーターが上昇し始めた時,鉛直下向きの力が加わり,停止中よりも大きな目盛を示す。2階に到着した時は,上昇し続けようとするため,鉛直上向きの力が加わり,停止中よりも小さい目盛を示す。重力は,常に下向きにはたらいており,この重力と慣性力が加算あるいは減算されて,体重が変化する。

《本《本《本《本時時時時での活用とは》での活用とは》での活用とは》での活用とは》 日常日常日常日常に起こる幾つかの事象が,に起こる幾つかの事象が,に起こる幾つかの事象が,に起こる幾つかの事象が,同一の概念によって説明できる同一の概念によって説明できる同一の概念によって説明できる同一の概念によって説明できることを見いだし,既習事項を活ことを見いだし,既習事項を活ことを見いだし,既習事項を活ことを見いだし,既習事項を活用して考察し,表現する用して考察し,表現する用して考察し,表現する用して考察し,表現することことことこと。。。。

実験1と実験2の結果の理由を説明できるようになろう。 ★実社会・実生活との関連が深い実験を行うことで,科学への関心を高めることができ,理科を学ぶことの意義や有用性を実感させることができます。 ★観察,実験の結果を整理し考察し,自分の言葉で表現させることにより,科学的な見方や考え方が一層深まります。

実社会・実生活との関連を重視しましょう。 観察,実験の結果を整理し考察し表現する活動を充実させましましょう。