Upload
others
View
0
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
2018年度事業報告書
(2018年 4月 1日 ~ 2019年 3月 31日)
健康科学ビジネス推進機構
1
2018年度事業報告
(2018年 4月 1日 ~ 2019年 3月 31日)
Ⅰ.当機構の状況に関する重要な事項
1.概要
2018 年度は、機構設立の趣旨と、独自性を発揮できる分野に着目し、効果的な活
動の絞り込みを図って参りました。アワードなどの公開型イベントを控え、事業モデ
ル創出に向けた調査・研究や、ベストセレクションズ受賞者を中心とする先進事例の
情報発信に、取り組んでまいりました。
なお、会員数(2019 年 3 月 31 日時点)は、一般会員 28 社、特別会員 50 機関
の計 78 会員となっております。(会員数変動は、「Ⅲ.その他」をご参照ください。)
2.事業活動
1)ビジネス創出および推進支援
健康科学分野の最新動向や先進事例の情報発信
「未来のヘルスケア産業を考えるシリーズ講演会」と題して、国内外のヘルスケ
ア産業の動向や IT・スポーツなど関連分野との融合による新たな事業創出の可能性
について、情報提供を目的にしたセミナーを開催致しました。
同時に、ベストセレクションズ受賞者を中心とする機構会員の先進事例や、関連
団体の取り組みを紹介しております。(開催状況は次表のとおり。)
開催日・タイトル 内 容
(第 1 回)
2018 年 10 月 4 日
「ヘルスケア分野
における AI・ビッ
グデータの利活用
の可能性を探る」
開催場所:グランフロント大阪ナレッジキャピタル
カンファレンスルーム タワーB 10 階
RoomB05+06
参加者:43 名
1. 基調講演
演 題:ヘルスケア分野における AI・ビッグデータの可能性
講 師:京都大学大学院医学研究科ビッグデータ医科学分野
教授 奥野 恭史 先生
2. 先進事例紹介
演 題:産業データ共有促進補助事業について
講 師:公益社団法人関西経済連合会 産業部 生き活き関
西・特区推進室長 牧 克敏 様
2
3. 機構会員の取り組み紹介
①演 題:ウエアラブル咀嚼回数計測とその展開
講 師:シャープ株式会社 IoT HE事業本部
スモールアプライアンス事業部健康・美容企画開発部
谷村 基樹 様
②演 題:データを活用した健康経営サービス事例
講 師:コガソフトウエア株式会社 研究企画部
部長 藤﨑 淳矢 様
(第 2 回)
2018年12月 14日
「アクティブライ
フ時代のスポーツ・
健康イノベーショ
ン」
開催場所:グランフロント大阪 ナレッジキャピタル
カンファレンスルーム タワーC 8 階
Room C04
参加者:52 名
1. 基調講演
演 題:アクティブライフ時代のスポーツ・健康イノベーション
講 師:立命館大学 スポーツ健康科学部 学部長
教授 伊坂 忠夫 先生
2. 機構会員の事業紹介
①演 題:R&Dセンターの事業・取り組みについて
講 師:株式会社デサント R&Dセンター みらい製品開発課
佐野 茂樹 様
②演 題:スポーツと健康に関する取組事例のご紹介
講 師:ミズノ株式会社 ライフスタイルスポーツ事業部 事業企画部
部長 篠村 嘉将 様
③演 題:疲労回復を目的に開発された休養時専用ウェア
“リカバリーウェア”
講 師:株式会社ベネクス 取締役副社長 星 繁信 様
事業化コンソーシアムの運営
健康科学ビジネス創出を目的として、2013 年度から継続して「子どもウェルネス
創出事業化コンソーシアム」を開催・運営し、「共同研究」(実証実験)「商品開発」に
つながる結果となりました。(「子どもウェルネス創出」については 2019 年度も継続
実施)
事業化コンソーシアム こどもの健康セミナー第1回 こどもの健康セミナー第2回 第1回リビングラボ こどもの健康セミナー第3回 第2回リビングラボ コンソーシアム紹介冊子
子どもウェルネス
創出
<参加企業>
積水ハウス㈱
西川㈱
㈱ファミリア
ダスキン㈱
アサヒ飲料㈱
開催日 2018年10月27日 2018年12月1日 2018年12月16日 2019年1月12日 2019年3月28日 2019年3月
開催場所 (公財)都市活力研究所 (公財)都市活力研究所 高石市総合保健センター (公財)都市活力研究所 こひつじ幼稚園(世田谷区)
参加者 20名(事務局含む) 32名(事務局含む) 保護者6名・子ども7名 18名(事務局含む) 保護者8名・子ども12名
内容
一般消費者向けセミナー① 講演:子どもの睡眠につい
ての研究から、生活アドバイス
• 講師:田島 世貴 氏(国立障害者リハビリテーションセンター病院 第三診療部小児科医長)
• 内容:子どもの睡眠不足が与える、生活習慣や脳、生きる力への影響について、さまざまなデータを示しながら、現状や課題について解説
② 事業紹介:西川
一般消費者向けセミナー① 講演:脳科学から観る
「子どもの心と脳の発達を促す子育て」
• 講師:水野 敬 氏(当コンソーシアム座長
• 内容:社会人として必要な資質を基に脳科学の観点から、睡眠や家族間のコミュニケーションの重要性などについて、さまざまなデータを示しながら、現状や課題について解説
② 事業紹介:積水ハウス
ワークショップ① テーマ:親子のお掃除・お
片付け② 目的:参画企業が協働し、
事業や商品開発に役立つ情報を得る。
③ 方法:高石市健幸リビングラボの協力のもと、保護者と子どもが参加する市民向けのイベントとして開催。
④ 事業紹介:参画企業によるお掃除・お片付けに関するプロの情報を紹介。
一般消費者向けセミナー① 講演:子どもの健やかな
成長のために正しい情報を活用した食生活を!
• 講師;黒谷 佳代(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 食育研究室 室長
• 内容:バランスのよい食事とはなにか正しい情報の重要性などなどについて、さまざまなデータを示しながら、現状や課題について解説
② 事業紹介:ファミリア
ワークショップ① テーマ:子どもの感性を育
むお片付け② 目的:参画企業が協働し、
事業や商品開発に役立つ情報を得る。
③ 方法:こひつじ幼稚園の協力のもと、保護者と子どもが参加するイベントとして開催。子ども向けのゲーム要素に加え、水野座長の講演を実施。
④ 事業紹介:参画企業によるお掃除・お片付けに関するプロの情報を紹介。
活動内容について説明・広報する冊子を作成し、参加促進・協力獲得に役立てる。• 水野座長インタビュー記事• 子どものウエルネス・ヘルスケアに関する各社の取り組み紹介
など
直近4年間の子どもウエルネス事業化コンソーシアムの取り組みおよび派生した成果積水ハウス:子どもの勉強環境と疲労に着目し、木質インテリアの抗疲労効果に関する産学連携共同研究を実施し、第11回日本疲労学会総会・学術集会(2015年5月16日開催)にて成果を発表した。研究成果は社内で商品デザインの企画に活用したり、商品マニュアル等の社員研修用の資料でも活用している。また、2017年10月25日に第3回ウッドデザイン賞(ハートフルデザイン部門)を受賞。商品カタログやプレスリリース等において研究成果が社会的な賞を受賞したことをPRしている。西川:機能的寝具の抗疲労効果に関する産学連携共同研究を実施し、第13回日本疲労学会総会・学術集会(2017年5月27日開催)にて成果を発表した。また、2017年8月25日には本試験で使用した寝具発売へと進展した。また、実際の活動の中で下記のメリットがあった。①弊社は、直接販売を行っていないメーカー系企業のため、生活者との接点が少ない。その中で、大阪子ども会議(グランフロント大阪のイベント)に参画させて頂き、生活者(子ども)とコミュニケーションを取ることができた。このイベントを通じて私たちのイベントプログラム(まくら作り)のメリット・デメリットが明確になり、「手作りキッズまくら」の商品化に大きく役立った。⇒取り組みも含めて、2017年度グッドデザイン賞・キッズデザイン賞・健康科学ビジネスベストセレクションズに、選出頂いた。②健康科学ビジネス推進機構、参画企業との人脈は、このコンソーシアム以外の活動でも有益で、意見交換は事業における「気づき」につながることが多く、刺激の多い機会となっている。
大阪市立大学(座長:水野敬氏):大阪市淀川区から2016年度、2017年度に、子どもの睡眠習慣改善支援事業(ヨドネル)業務委託研究を受託。淀川区内23小中学校児童生徒(小4~中2)の約5300名×2年度で生活習慣、睡眠習慣、疲労、学習意欲と脳機能発達に関するアンケート調査研究行い、2016年11月25日に淀川すいみん白書と2017年12月20日に淀川すいみん白書2017を発表。淀川すいみん白書の成果の一部は西川が眠育の取り組みとしての紹介資料として利活用している。2017年11月24日に厚生労働省の主催する「第6回 健康寿命をのばそう!アワード<母子保健分野>」において、淀川区が子ども家庭局長賞 自治体部門優良賞を受賞した。2019年3月8日に、淀川区と西川の3者で、子どもの睡眠習慣をはじめとする生活習慣改善等に向けた取組を進めることを目的として「子どもの睡眠習慣等改善に向けた協定(ヨドネル協定)」を締結。
2017年度から本コンソは理化学研究所 健康生き活き羅針盤リサーチコンプレックスと協働している。共催で子ども健康セミナーを開催し、発達期の運動、睡眠、疲労、自律神経、学習意欲、脳機能発達など多角的な子どもウェルネスの知見が得られ、参画企業も製品・サービス開発に知見活用を検討している。
3
2)人材育成・普及啓発等、その他の支援
メールマガジンの配信
2018 年度は、当機構の会員である全国のヘルスケア協議会の関連情報を、計 20 回に
亘り配信し、機構の活動を全国に情報発信するとともに、全国のヘルスケアの活動を後
方支援しました。
これまでのベストセレクションズ受賞者のその後の展開についてヒアリングし、これ
らの会員の取り組みを記事風に編集して、情報配信いたしました。
・ 新しい生活文化を創造する プロの商品開発集団でありたい。
株式会社サンパック
・ 清掃衛生・健康・快適をテーマに”暮らしに寄り添う”研究開発
株式会社ダスキン
・ スポーツ品開発の技術力を活かした製品・プログラム・サービスで、人々の
生活を健康で豊かなものに変えていく
ミズノ株式会社
・ サン・クロレラ oneness「健康は富」への新しいライフスタイル
株式会社サン・クロレラ
・ 「メディカルフィットネス」を活用して医療費抑制を目指す!
コガソフトウェア株式会社
冊子「会員企業取り組み事例集」の発行
2017 年度から機構のホームページやメールマガジンでご紹介してきた会員の取り組
み 12 事例を、事例集としてとりまとめ冊子化致しました。機構及び関係機関のイベン
ト等で配布するなど、情報発信に活用して参ります。
3)エビデンス構築支援
エビデンス構築に関するコンサルティング
エビデンス評価支援の実施に関わる体制として、常設の相談窓口を設置しましたが、
エビデンス構築に関する相談対応・支援の実施はございませんでした。
(相談対応件数:0件 ※技術相談)
エビデンス評価
エビデンス評価(マークの交付)はございませんでした。
(エビデンス評価マークの使用:累計 3 件)
4
Ⅱ.業務の適正を確保するための役員会の開催について
1.役員会
当機構では、役員会を 2018 年度は計 2 回開催しました。
第 25 回役員会 開催日時:2018 年 5 月 23 日 10:00~11:00
開催場所:北浜グローバル経営 会議室
第 26 回役員会 開催日時:2019 年 3 月 31 日付
書面評決
Ⅲ.その他
1.執行体制
執行体制(50 音順・2019 年 3 月末時点)は次のとおりです。
役員 代表理事 阿部 孝次(公益社団法人関西経済連合会 理事)
間 健一(関西バイオメディカルクラスター(KBMC)
健康科学推進会議 顧問)
監事 鈴木 裕二(公益財団法人 都市活力研究所 専務理事)
事務局 局長 野島 学(公益社団法人関西経済連合会 産業部長)
局職員 鋤納 心(ソフトプラティカ株式会社 代表取締役)
前井 宏之(北浜国際特許事務所 所長・弁理士)
2.会員数変動
会員数の変動は下表のとおりです。
<会員数の変動>
2018 年 4 月 1 日時点 2019 年4月 1 日時点 増減
一般会員
特別会員
30 社
50 機関
28 社
50 機関
-2
±0
会員数 80 会員 78 会員 -2
以 上