平成２０年度先導的地域情報システムの開発・調査事業

「住民から発信可能な地域情報システムの開発」

開 発 報 告 書

平成２１年２月

財団法人ニューメディア開発協会

開発事業者 コペル株式会社

この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。

http://ringring-keirin.jp

目 次

１．開発テーマ １

２．開発の背景・目的 １

３．システムの概要 ２

３．１ システムのＨ／Ｗ、Ｓ／Ｗ構成 ２

３．２ システムの機能構成 ３

３．２．１ Ｑマガシステム ３

３．２．２ ホームページ ４

３．２．３ 管理諸元 ５

３．３ 情報セキュリティー対策 ５

３．４ 信頼性・バックアップ対策 ６

４．システムの詳細 ７

４．１ サイト作成手順 ７

４．２ サイトマップ １１

５．開発スケジュール １２

６．運用試験と実証実験 １３

６．１ 投稿者の募集 １３

６．２ システムの講習 １４

６．３ サイトの告知 １４

７．実証実験の成果と課題 １６

７．１ 投稿者の声 １６

７．２ 閲覧者の声 １６

７．３ 開発の成果と期待させる効果 １６

７．４ 公共団体と民間の活用の連携促進 １７

８．プロジェクト終了後の取組計画 １８

８．１ 次の段階として １８

８．２ 第３段階として １８

８．３ 開発したシステムの展開計画・見通し １９

付録 オホーツクバズサイト実証実験参加団体とＱマガ使用状況 ２０

1

１． 開発テーマ

住民から発信可能な地域情報システムの開発

携帯電話でメール送信するだけでＰＣや携帯のＨＰが更新される技術を開発し、

住民や企業、団体、行政が自ら発信した情報（生活、安心安全、商店、商品、観

光、イベント）を集約し地域住民や地域外の人が真に必要とするポータルサイト

を構築する。

２． 開発の背景・目的

紋別地域はパソコン普及率が４０％程度と言われている。そのため、インター

ネットやＨＰに関しても活用率は低く、ＨＰを構築している企業もコンテンツが

更新されていないのが現状である。

地元新聞はあるが、全国紙の支局や記者はいないこと、北海道新聞の支局に記

者２名が北紋（現５市町村）の広範囲をカバーしているため情報量が少ない。ま

た、テレビ局も民放の記者はいなくＮＨＫの記者が１名で広域である遠紋地域市

町村をカバーしているだけである。

今、地域企業が情報発信するには、地元新聞かチラシしか情報発信が出来ない

状況にあるが、地元事業者、企業の経営が弱体しつつあるため、チラシ配布等の

高価な宣伝媒体を活用する資金はなく、圏外から進出してきた大手スーパーが出

すチラシの宣伝に対抗出来ず、地域の企業は悪循環に落ちいっている。

地元企業の衰退は地元新聞社の経営にも影響を及ぼし、広告の減による経営悪

化をもたらしており、このままでは、地元新聞の経営が成り立たなくなり、地域

住民は地域情報の受発信手段を失うことになりかねない。

本事業は、携帯電話で発信可能なＱマガシステムを開発し地域住民と企業や団

体が自ら情報の発信をして、生活情報、企業情報、地域情報を地域住民や他地域

の人に効率よく伝へるシステムを構築することにある。

この生活に密着した情報は地域住民にとって安心安全に関わる生きた情報とな

り、さらに、地元企業は大手企業と対抗できる情報配信システムを持つことによ

り地元企業の存続を維持することが可能となる。

また、情報を圏外に配信することにより、商圏の拡大と交流拡大による交流人

口の増加・新たな顧客の確保につながり、地域に活力を取り戻すことが可能にな

る。

2

３． システムの概要

３．１ システムのＨ／Ｗ、Ｓ／Ｗ構成

今回開発したシステムのＨ／Ｗ、Ｓ／Ｗ構成を図３－１に示す。

図３－１ システムのＨ／Ｗ、Ｓ／Ｗ構成

①Ｈ／Ｗ構成

Ｗｅｂサーバ

Ｄｅｌｌ社製 PowerEdge R300 1U ラックサーバ

詳細仕様

ＣＰＵ PowerEdge R300 ｲﾝﾃﾙ(R) Core™2 Duo ﾌﾟﾛｾｯｻｰ

メモリー 2GB（2x1GB 1R）DDR2/667MHz

ＨＤＤ RAID 1 250GB 3.5 ｲﾝﾁ SATAⅡﾊｰﾄﾞﾃﾞｨｽｸ(7,200 回転)×２

②Ｓ／Ｗ構成

ＯＳ Red Hat (R) Enterprise Linux(R) ES v.4.5

Ｗｅｂサーバ Apacth + mod_ssl 2.2.3

メールサーバ smtp postfix 2.3.3

メールサーバ pop devecot 1.0.7

データベース MySQL 5.0.45

プログラム言語 PHP 5.1.6 Perl 5.8.8

Ｗｅｂ構築ツール CMS Designer 1.1.7c

3

３．２ システムの機能構成

今回開発したシステムの機能概念図を図３－２に示す。

図３－２ 機能概念図

今回のシステムは、大きく

①オホーツク情報を作成／表示するＱマガシステム

②オホーツク情報を発信するホームページ表示機能

の２つの機能より構成されている。

３．２．１ Ｑマガシステム

Ｑマガシステムは、企業、団体や地域住民が自ら生活情報や地域情報を携帯

やＰＣから発信し、データベースへ格納・ＨＰへ表示するシステムである。

①メール受信機能

Ｑマガサイト毎に用意されたメールアドレスに送られたメールを受信し、

ヘッダー、主題、本文、添付ファイルに分解、保存する。

②ＤＢ登録機能

送信先、発信元メールアドレス、ヘッダーより投稿の妥当性をチェック後、

該当サイト用データベースに投稿内容を登録する。

③サイト表示機能

ブラウザから起動され、サイト定義データと登録データから動的にＨＴＭ

4

Ｌを出力してサイトを表示する。

④サイト管理機能１（ＰＣブラウザで使用）

各サイトの管理、および投稿メールの管理を行う。

・基本サイト項目・カテゴリー項目・投稿者メールアドレス管理

・投稿メールの一覧表示・編集／削除

・投稿メールの承認／非承認・表示／非表示

⑤サイト管理機能２（携帯ブラウザで使用）

投稿メールの管理を行う

・投稿メールの一覧表示

・投稿メールの表示／非表示／削除

３．２．２ ホームページ

今回は、

①オホーツクバズ

②オホーツク新聞オンライン

のホームページ（それぞれ、ＰＣ向けおよび携帯向け）を構築している。

システムにおける、ホームページ（ＨＰ）・サイト・カテゴリーの関係を図３

－３に示す。

図３－３ ＨＰ／サイト／カテゴリーの関係

5

ＨＰ オホーツクバズＨＰ、オホーツク新聞ＨＰなど、ポータルの

役目をするＨＰをさす。

サイト 市役所情報、商工会議所情報などＨＰに表示される個別ＨＰ

をさす。

カテゴリー サイト（個別ＨＰ）の中の情報（住民発信情報を含む）の分

類をさす。

３．２．３ 管理諸元

今回開発したＱマガシステムの緒元は、以下の通りである。

一回のメールに対して関連付け

出来る添付ファイル数

９個

投稿可能な発信者メールアドレ

ス数

１０個

カテゴリー数 ９個（カテゴリー設定のないメールも認

めるので、設定なしを含めると１０個）

最大投稿数 制限なし（ディスク容量に依存）

又、システムの想定データ量は以下の通りである。

Ｑマガサイト数（団体／企業／商

店／個人など）

５０サイト

投稿メール数 １００件／日

３．３ 情報セキュリティー対策

今回のシステムは、その利用目的・利用方法から十分に情報セキュリティー対

策を考慮し構築した。具体的には、システム設計、および製作技術において、

① 投稿メールの送信先アドレスは非公開とし、事前登録された発信元アドレスや

メールヘッダーにより投稿メールの妥当性を検査する。

② サイト管理機能の処理は、管理ＩＤと暗号化され登録されているパスワードに

て認証を行う。

③ サイト管理機能のサーバとクライアントの通信は、ＳＳＬ通信を使用する。

④ 各処理コーディングでは、クロスサイトスクリプティング、ＳＱＬインジェク

ション、およびＯＳコマンドインジェクションに対する対策を施す。

の対策を考慮、対応した。

6

３．４ 信頼性・バックアップ対策

今回のシステムのＷｅｂ・ＤＢサーバは、「北海道インターネットエクスチェン

ジ・データセンター（通称Ｈ－ＩＸ）」に設置することにより、電源等の物理的な

信頼性を確保した。

又、本サーバにおける世代バックアップ（１次バックアップ）、およびデータセ

ンタ内別サーバによるバックアップ（２次バックアップ）により障害・事故発生

時のすみやかな復旧を確保した。表３－１、表３－２に本システムのバックアッ

プの使用を示す。

表３－１ １次バックアップ使用

対象 /etc

/var/home/httpd

/var/log

MySQL データベース(mysqldump)

頻度・時刻 毎日 AM03:00

世代数 ７世代 01(最新)～07

保存形式 /var/backup/backup.tgz

同一ホスト

担当 コペル

備考 Cron による実行

※mysqldump に失敗した場合には、root ユーザ宛にアラートメールを発

信

表３－２ ２次バックアップ

対象 /var/backup/backup.tgz

頻度・時刻 毎日 AM00:30 頃

世代数 １世代

保存形式 別ホスト

担当 ＨＶＣ（データセンタ）

備考 上限約 100GB

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４．システムの詳細

４．１ サイト作成手順

ＨＰ内の地域情報、個別ＨＰであるサイト作成手順は以下の手順にて行われる。

①新フォルダ・設定ファイルの作成

ローカルＰＣに新フォルダを作成し設定ファイルを生成あるいはコピーする。

フォルダ名は、サイトＵＲＬ（後述するＤＢの Site_url）とし、以下の５ファ

イルを生成する。

Index.php ＰＣ公開ページ

Login.php ＰＣログインページ

新フォルダ・設定ファイルの作成

フォルダ・設定ファイルのアップロード

投稿先メールアドレスの登録

ＤＢへの新サイト情報の設定

確認

<?php

$SITEID="6"; //サイト ID

$ADMINFLG="1"; //0=要認済 1 承認済

$LAYOUTID="10"; //ＰＣ表示 10=buzz 標準

$LAYOUTID2="600"; //携帯表示 600=buzz 標準

$MAXCATELIST="5"; //カテゴリー別項目表示数

$TARGETCATEGORY="10"; //表示カテゴリー 10=カテゴリーなし

//0～9=表示カテゴリー

include_once("../qm/site.php");

?>

<?php

$SITEID="6"; //サイト ID

include_once("../qm/site_login.php");

?>

8

m.php 携帯公開ページ

mLogin.php 携帯ログインページ

infologin.php サイト情報管理ページ

$SITEID は、システムで管理される一意なサイトのＩＤである。

$LAYOUTID で指定するデザインはＰＣサイト用４種、携帯サイト用３種を用

意している。詳細は、別途用意した「サイト作成手順書」を参照されたい。

図４－１にＰＣサイト標準デザイン（$LAYOUTID=10）、図４－２に携帯サイ

ト標準デザイン（$LATOUTID=600）を示す。

<?php

$SITEID="6"; //サイト ID

$ADMINFLG="1"; //0=要認済 1 承認済

$LAYOUTID="600"; //一記事表示。

$LAYOUTID2="610"; //カテゴリー一覧

$SELELAYOUT="0"; //使用レイアウト ID

$MAXCATELIST="5"; //カテゴリー別項目表示数

$TARGETCATEGORY="10"; //表示カテゴリー 10=カテゴリーなし

//0～9=表示カテゴリー

include_once("../qm/site.php");

?>

<?php

$SITEID="6"; //サイト ID

include_once("../qm/sitem_login.php");

?>

<?php

$SITEID="6"; //サイト ID

include_once("../secure/qm/info_login.php");

?>

9

図４－１ ＰＣ標準デザイン 図４－２ 携帯標準デザイン

（$LAYOUTID = 10） （$LAYOUTID = 600）

②フォルダ・設定ファイルのアップロード

ＦＴＰツール（filezilla）を使用して、これらフォルダ、および設定ファイルを

サーバ（http://okhotsk.netbuzz.co.jp/）へアップロードする。

アップロード後、アップロードしたフォルダ（ディレクトリィ）のパーミッ

ションは‘７７５’に変更する。

③投稿先メールアドレスの登録

図４．３メール受信処理関係ツール（http://tool.netbuzz.co.jp/tool/qm/）を使

用してサーバにサイトの投稿先メールアドレスを登録する。

１）「メールファイルダウンロード」をクリックし、投稿先メールアドレスを

ダウンロード（エクスポート）する。

２）/htmltool/tool/qm/postfix/virtualtemp1 にサイトの投稿先メールアドレスを

登録する。

３）「メールファイルアップロード」をクリックし、表示される内容を確認し

た後、パスワードを入力しサーバへ登録する。

10

図４－３ メール受信処理関係ツール

④ＤＢへのサイト情報の登録

ＤＢ管理ツール（phpMyadmin、https://okhotsk.netbuzz.co.jp/mttool01/）を使

用してサイト情報とカテゴリー情報を登録します。

mst_site （サイト情報）

site_id サイトＩＤ

site_name サイト名 日本語可

site_url サーバへアップロードしたフォルダ名半角英数

site_email¥prfx 投稿先メールアドレスの@から左の部分

sheck_fig 管理者による承認 0:要 1:不要

site_use サイトの使用 0:使用しない 1:使用

adpass 管理者パスワード 半角英数

nopass 一般パスワード 半角英数 現在未使用

iniadmit 承認ＩＤ初期値 0:未承認 1:承認済み

inidisp 表示ＩＤ初期値 0:非表示 1:表示

comname 会社名

comno 会社Ｎｏ

charg_id 料金コード

claim_id 使用料請求コード

postalcode 郵便番号

11

aadress1 住所１

adress2 住所２

tel 電話番号

fax ＦＡＸ番号

email e-mail

mst_category （カテゴリ情報）

site_id サイトＩＤ

category_id カテゴリＩＤ 0～9

category_name カテゴリ名 日本語可、未入力可

categoryuse_flg 使用フラグ 0:使用しない 1:使用

⑤確認

投稿先メールアドレスにメール・画像を投稿し確認する。

投稿が成功すると

『登録が完了しました。メール番号：＊＊＊』

投稿が失敗すると

『登録に失敗しました。サイトデータがありません』

サイト作成の詳細説明、サイト管理の詳細説明、およびメール受信運用管理の詳

細説明については、別途の

サイト作成手順書

操作説明書

運用管理ルール説明書（サイト管理者のみ）

を参照されたい。

４．２ サイトマップ

今回作成した、オホーツクバズおよびオホーツク新聞のＨＰ（ＰＣ画面、携帯

画面）のサイトマップについては、別途の

ホームページ構成図

画面集

を参照されたい。

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５．開発スケジュール

開発スケジュールの実績を図５．１に示す。

全体的には、予定通りのオンスケジュールで進めることができた。今後のＨＰ

の拡大、および地域住民からの本格的な地域情報発信拡大は、今後の課題となり、

現時点では見えない不具合、またシステム運用上の問題点も出てくることと思う

が、試験運用が終了した現時点では概ね良好な評価である。

表５－１ 開発スケジュール

開発・実施

項目

８月 ９月 １０月 １１月 １２月 １月 ２月

開発会議 ▼ ▼ ▼

システム設計

詳細設計

製作／試験

サーバ設置

各ＨＰ作成

通信員募集

仮運用

サイト告知

活動

本運用

報告書作成

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６．運用試験と実証実験

６．１ 投稿者の募集

今回、運用試験投稿者の募集として以下の取り組みを行った。

①チラシによる投稿者の募集

枚数 14,000 枚

折込み日 12 月 5 日

折込み枚数 13,000 枚

折込み地域 紋別・雄武・興部・滝上

その他 NTT ドコモ・ハッピーサービス（au ショップ）の関連事業所で配布

投稿者募集の本チラシを図６－１に示す（現物はＡ４版）。

②関係者、友人知人への投稿者の依頼

今回の開発に当たった関係者や開発会議の出席者である各団体参加者へ投稿者

の依頼をした。

③商店街、企業からの投稿者

チラシでの告知のあと商店街組合をとおしての募集や企業、商店を直接訪れ投

稿者を募った。

④投稿者の人数

一般投稿者の募集により約 20 名の応募があったが、システム説明に参加した者

は 8 名、実際に投稿を行った者は 6 名であった（企業、商店、関係者を除く）。

図６－１ 投稿者募集チラシ

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６．２ システムの講習

全員を集めてのシステムの講習は、参加者の都合により難しく、少人数単位で

行われた。中には本人の所まで出向いて行った場合もあった。

紋別市内 5 名 興部町 1 名

システムの講習に対する反応としては

・常日頃からメールをしている人達であったことから、投稿システムの使

用は容易に可能であった。

・管理ページの使用については一部の人がうまく活用出来ずに、馴れるの

に時間を有することが分かった。

システムの使用に関して大きな課題は無かったが、以下のように投稿内容（情

報の内容）について課題があることが分かった。

・文章作成に関する課題

・内容についての課題

・自分の投稿文章が他人の目に触れることへの抵抗

すなわち、情報を配信したい人は多いが、自ら情報配信した経験が無い人が大

多数を占める地域であることから、情報を提供するのに馴れていない事が課題で

ある。その解決のためには、まず馴れる事が必要であるとの考えから、今回参加

者には、情報の内容を個人情報の提供などに抑えた。こうすることにより、気軽

に情報配信が行われる様になったが、一方で、似たような項目のサイトが多くな

ってしまった。時間をかけて馴れる事により修練され、目的意識をもった情報サ

イトを段階的に構築する事が出来、また今後、そのためのサポートも必要である。

６．３ サイトの告知

今回の運用試験投稿者の募集に併せて、オホーツクバズサイトの告知も行った。

①チラシの折込みによる告知

新聞折込みによる告知

折込み日 12 月 5 日

折込み 13,000 部

折込み地域 紋別・雄武・興部・滝上

サイト告知の本チラシを図６－２、図６－３に示す（現物はＡ４番）。

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図６－２ サイト告知チラシ（表面） 図６－３ サイト告知チラシ（裏面）

②業者の協力によるサイトの告知

ＮＴＴDoCoMo 店 100 部

Au ショップ店 200 部

氷紋の駅 200 部

観光協会 100 部

オホーツク屋 200 部

海洋交流間 200 部

参加店 700 部

その他 300 部

③その他による告知

月刊コロンブスによる告知 1 月号、2 月号に掲載

オホーツク新聞による告知 オホーツク新聞の広告欄に定期的に広告を

掲載し告知を行った。2 月 17 日の開発会議

を取材し記事として告知を行う。

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７．実証実験の成果と課題

７．１ 投稿者の声

今回の事業で初めてＨＰを立ち上げた事業者も担当者も、容易に投稿を行い情

報の書き込みを行うことが出来た。

・メール配信なのでデーターが残って便利だ

・掲載される時間が早い

・通常のメールと操作が同じなので簡単である

・携帯の管理ページの暗証番号が打ち難い

・パソコンでの管理ページが分かり難い

投稿システムに関しては賞賛の声が多く、問題は無い様に思われた。これは、

参加者が初心者と云うこともあり、使いやすさを優先したことにあると考えられ

る。その点では、当初の目的「誰でも容易に情報配信が出来るシステムの構築」

が成されているのではないかと考えられる。

管理ページに関する投稿者の問題は、それほど難しいことではなく、慣れるこ

とで解消出来ると思われる。現に何回か投稿することのより容易になった人もいる。

７．２ 閲覧者の声

ホームページ内に「サイトに関するご意見」を設け閲覧者の意見た。

・紋別にこのようなサイトがあるのはとっても良いと思う。

閲覧者に直接聞いた意見としては、概ね好評を得ている。

・今までにないサイトなので比べるものが無いことも評価につながっ

ていると考えられる

・今までの地元新聞社のサイトから比べても情報量の多さが好評であ

る。

・占いのコーナーが喜ばれている

７．３ 開発の成果と期待される効果

ＨＰを持っていない事業者の反応は好評である。ＨＰが初めての人にとっては、

今回のシステムが入り口となり、今まで拒絶していた人達のアプローチになるよ

うである。

自社ＨＰを有している事業者の反応としては、今までのＨＰの情報更新より今

回のＱマガシステムが簡単であるとの評価を得た。

ＨＰを有している企業などもアクセス数が伸び悩んでいる。今回の「オホーツ

クバズ」がオホーツク紋別地域初のポータルサイトであることから、企業の期待

も大きい。

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７．４ 公共団体と民間の活用の連携促進

これまで高額な資金をかけて情報配信を行ってきたが、事業費の削減等で中々

地域情報を配信することが難しい状況になって来ている。また、公共機関が運営

していた施設も民営化が進んでいくなかで、民間が情報を配信しなくてはならな

い。経費をかけずに情報が配信できることは、今まで情報発信力が弱い民間とっ

て有効な手段であることが実証された。

これまで公共施設は、公共施設その中でもうまく連携がとれずにいた。さらに

民間は民間で連携がとれずにいたことから、情報が集約出来ずにバラバラに配信

していいたため、情報力が弱かった。

今回ポータルサイトが構築された事により情報を整理しまとめて配信出来るこ

とから、情報の配信力も強まり見よくある情報を提供出来るようなった。

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８．プロジェクト終了後の取組計画

８．１ 次の段階として

今回の事業では出来なかった、近隣町村の情報の充実や楽しめる情報を追加し

てポータルサイトとしての更なる充実を図る。

運用に関しては、オホーツク新聞社が基幹企業となり、商工会議所を通して会

員へ、観光協会を通して会員へ、商店街振興組合を通して組合員へ普及を図る。

各団体を通してシステムを販売する際には、手数料を支払い団体に収益が入る様

にすることにより積極的な販売促進を行う。

①当地は自然環境豊かな地域であり海に面していることから、ライブカメラを設

置し漁船の港の出入りや冬の流氷の接岸状況の映像をリアルタイムで配信し、

当地の魅力をさらに高める。また、河の映像配信だけでも水位や濁りで釣り人

にとっては魅力ある情報となるから、その他の魅力ある自然環境の情報の発信

も行う。

②テレビ局と連携し、ワンセグや地デジデータ放送などの機能に合わせた技術を

開発し、携帯サイトなどと連携し閲覧者を増やし更なる情報配信を行い、共同

で新たなビジネスの構築を行う。現在 HTB と事業について話し合いを行う予定

である。

③業種に沿ったＱマガのオプションの開発を行い、多目的使用を可能にする。

・今回に実証実験においてシステムの追加の要望があったことから、オプシ

ョンの開発を行う。

・個人と企業との情報内容が違うことから、目的ごとのシステム開発を行う。

⑥地域情報誌（オホーツク新聞の新たな地域情報誌）の発行を行い、クロスメデ

ィアの構築を行う。

⑦携帯電話会社のポータルサイトと連携し新たな情報配信とビジネスの構築を行

う。

⑧独自（地域情報誌と地域サイトの融合）の物販機能（通信販売）を開発し運営

する。情報が充実し、他大手メディアとの連携が可能なることを見据えて独自

の通信販売システムの構築を行い、システム使用料以外の収益を目指す。

８．２ 第３段階として

①印刷業界を通し印刷会社を地域情報の拠点として北海道の他の地域情報システ

ムの拡販を推進する。

②北海道全体の情報配信（ポータルサイト）手段を構築する。各地のＱマガの販

売を行いながら、各地域と連携して北海道のポータルサイトを構築する。

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③北海道で参加して情報誌の発行を行い、テレビ局等の既存情報とのクロスメデ

ィアの構築を図る。

・東方通信社と連携して「北海道コロンブス」の発行を行う。

・ＨＴＢ（北海道テレビ放送）と連携して通信販売用ポータルサイトの構築

を行う。

④既存情報産業（雑誌、新聞、ラジオ、他テレビ）との連携による地域情報産業

を構築する。

８．３ 開発したシステムの展開計画・見通し

ＱマガにはＱＲコードが作成されている事から、紙媒体と融合がしやすく、印

刷業界と連携した活用を行い印刷業界の発展や印刷会社を通じた販売を行う事

が出来る。印刷会社は各地域に存在していることから、そこを拠点とした情報

のコミュニティを構築することが可能になる。各地で構築された地域コミュテ

ィ情報を集約し北海道独自のポータルサイトの構築を行ことができ、新たなビ

ジネスの構築を可能にする。

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付録

オホーツクバズサイト実証実験参加団体と Q マガ使用状況

2009/1/31 現在

各種団体

№ 名称 サイト名 Ｑマガ使

用状況

備考

１ 紋別市 紋別市役所から

緊急病院案内

紋別おためし暮らし

◎

◎

◎

２ 紋別商工会議所 ○ 使用試験中

３ 昭和街商店街振興組合 花露路商店街 ◎

４ 紋別市観光協会 △ HP 変更作成中

５ NP オホーツククラスター 日々の活動 ◎

６ ニューシティー開発公社 氷紋の駅（お知らせ） ◎ 氷紋の駅と共有

７ 紋別旅館組合 △ HP 変更作成中

飲食店「食べる」

８ 創作料理 蔵

９ ミートパビリオン吉川

10 手打ちそばの福吉 ◎

11 炭火焼肉 炭焼煙

12 焼肉 ホルモン力

13 かしわ専門店焼き鳥けんた

14 喫茶 潮 ◎

15 焼肉の里 なんしる

16 焼肉 北都

17 回転寿司 ニンクル ◎

18 北都

19 政寿司

20 れすとらんチコリ

21 キッチン SHMA △

22 レストランマリーナー

23 オリエンタルダイニングガリュウ

24 レストランあんどう

25 カストロカフェシューリルゥ

21

26 和風レストランみうら

27 そば処 勝山本店

28 味の時計台紋別店

29 五十番 ◎

30 さんばちラーメン紋別店

31 カフェレストランかど

32 とんこつ風ラーメン西や

商店「おみやげ」「ショップ」

33 遠軽民芸

34 オホーツクの自然塩つらら

35 マルマ松本商店

36 (有)フタバ食品

37 オムサロ・ネイチャー・ビューハウス オムサロの四季 ◎ オムサロ原生花園共

有

38 もんべつ番屋

39 かもめのパン屋さん △

40 アフラックサービスショップ

41 あすか

42 A コープもんべつ 日替わりメニュー ◎

43 ポスフール紋別店 ◎

44 お花館 みやかわ △

45 ミンクの小川

46 近藤印章

47 アムネット △

48 Au ショップ紋別 △

49 石崎商店

50 L.A インポート CORD３１０ ○

51 道の駅オホーツク紋別

52 オホーツク燻製攻防フューモアール

53 丸仙こばやし

54 出塚かまぼこ △

55 オホーツク屋 おもしろ情報 ◎

56 スーパーまるとみ

57 マルカイチ水産

22

宿泊施設「泊まる」

59 ペンションさくらハウス

60 旅館よしだ

61 ビジネスホテル オホーツク

62 民宿まるたけ

63 気晴館 ◎ 気晴館の料理

64 ビジネスホテルステージ

65 旅館ささき

66 かつうら旅館

67 ペンション LOOP ○ ひとこと ◎ 渚滑川と共有

68 ビジネスホテル流氷

69 森林宿泊センター旅の宿からま

つ

70 旅館とりこし

71 紋別セントラルホテル

72 紋別プリンスホテル

その他の業種「その他」

73 紋別信金（氷紋の駅）・本店

74 とっかりの湯

75 道東ハウジング

76 鈴木建設株式会社

77 株式会社 民友商事

78 本多理容院

79 田巻会計事務所

80 大原病院

81 河野歯科医院

82 八楽院

施設「その他」「見どころ」

83 氷紋の駅 お知らせ ◎

84 オホーツクタワー

85 流氷砕氷船ガリンコ号Ⅱ △

86 オホーツクとっかりセンター

23

87 流氷科学センターGIZA △

88 健康プールステア △

89 紋別市立博物館

90 オムサロ原生花園 オムサロの四季 ◎ ビューハウスと共有

91 オムサロ遺跡公園

92 コムケ湖

93 三室番屋

94 市営大山スキー場

個人 Q マガ使用「みんなの声」

タイトル

95 ま～坊ぶらり旅 96 がんぼのぶらり紀

行

97 のんぶり、街の思い出

98 札幌から 99 ゴマったことを 100 がんぼの日々是口実

101 じゃんく堂 102 もんべつだより 103 なんみのねぇ

104 国道 238 号線 105 オホーツク日々の暮

らし

106 はまなす街だより

107 オホーツク季節めぐ

り

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発行日 平成２１年２月

作 成 財団法人ニューメディア開発協会

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平成２０年度先導的地域情報システムの開発・調査事業

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