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平成 22 年災害事例集 土木工事編 平成 25 年 6 月 一般社団法人 日本建設業連合会 安全対策本部 安全委員会

平成22年災害事例集...平成22年災害事例集 土木工事編 平成25年6月 一般社団法人 日本建設業連合会 安全対策本部 安全委員会 死亡災害発生状況一覧表(平成22年

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平成22年災害事例集

土木工事編

平成25年6月

一般社団法人 日本建設業連合会

安全対策本部 安全委員会

死亡災害発生状況一覧表(平成22年 土木工事)

No

発生年月 災害の分類 被 災 者備   考(状況概要等)発生

年月曜日

発生時刻

天候

工事の種類 災害の型 起 因 物作業種別

墜落高さ(m)

職  種年齢 経験

年数就労日数

請負次数コード 工事の種類 コード 災害の型 コード 起 因 物 コード 職  種

1 22 年 5 月 金 10:55 晴 2-1 トンネル(山岳)建設工事 5 崩壊・倒壊 711 地山・岩石 ずい道コソク作業 18 トンネル工 26 8 124 1 次 作業横坑切羽で、コソク作業中にロックボルト位置をマーキングしようとし

たところ、岩塊が肌落ちした

2 22 年 10 月 木 3:30 晴 2-1 トンネル(山岳)建設工事 7 はさまれ・巻き

込まれ 229 アジテータ車 アジテータ整備作業 18 トンネル工 49 6 360 1 次 アジテータ車に付着したコンクリートをハツリ中に、アジテータ車のドラムとアジテータ車のガイド枠との間に挟まれた状況で発見された

3 22 年 11 月 木 14:46 晴 5 橋梁建設工事 1 墜落・転落 411 足場 足場組立作業 7 鳶工 30 3 159 3 次 組立中の張出し足場に乗り移った際、張出し足場を固定していたインサートが抜け、足場材ごと墜落

4 22 年 12 月 月 10:20 曇 5 橋梁建設工事 1 墜落・転落 412 支保工 支保工解体作業 7 鳶工 28 10 17 2 次 仮設ブラケット支保工の解体作業中、ブラケットと一緒に墜落

5 22 年 12 月 土 10:30 晴 6 道路建設工事 4 飛来落下 372 玉掛用具 橋脚柱鉄筋揚重作業 10 鉄筋工 57 30 25 3 次 柱筋を吊上げた際、鉄筋を玉掛けしたナイロンスリングが吊フックから外れ、落下・倒れた鉄筋が頭部を激突

6 22 年 2 月 土 15:25 曇 6 道路建設工事 7 はさまれ・巻き込まれ 142 バックホウ 掘削作業 29 交通誘導員 50 0 3 2 次 誘導員がバックホ-後退時にキャタに踏まれた

7 22 年 7 月 木 13:50 曇 6 道路建設工事 7 はさまれ・巻き込まれ 212 移動式クレーン

車ハンドホール設置作業 3 土工 51 28 240 1 次 吊り荷を移動中、クレーン車が傾き作業を指示していた被災者が逃げ遅れて

ガードレールとの間にはさまれた

8 22 年 9 月 金 9:00 晴 11 港湾・海岸工事 5 崩壊・倒壊 419 大組型枠 型枠組立作業 3 土工 50 11 99 1 次やらずにて固定した上部工大組型枠背面でブラケット足場(コンクリート打設用)の取付補助作業を行っていた。その際、突然大組型枠が背面(ブラケット足場側)に倒れ、型枠背面にいた被災者が下敷きになった

9 22 年 1 月 火 10:55 晴 11 港湾・海岸工事 10 おぼれ 713 水 潜水作業 21 潜水夫 49 8 21 2 次 潜水作業中に何らかのトラブルがあり、別のダイバーに発見された

10 22 年 12 月 水 23:20 晴 12 その他の土木工事 7 はさまれ ・巻き込まれ 149 その他の建設用

機械 舗装準備作業 31 協力会社社員 26 6 16 2 次 舗装用機械の動力を切らずに準備作業をしていた

11 22 年 6 月 木 2:30 12 その他の土木工事 17 交通事故(場内) 229 その他の動力運搬機(生コン車)

吹付コンクリート運搬作業 14 自動車運転工 58 32 1,458 1 次 生コン車を運転中に、クモ膜下出血を発症して下り坂を逸走し、側壁に激突

して横転

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

トンネル切羽付近でコソク作業中、肌落ちした岩塊に当たる1

2-1 トンネル建設工事 平成 22 年5月(金)  時刻 10:55  天候 晴

5 崩壊・倒壊 26 歳 8年 124 日

711 地山・岩石 1次 民間

18 トンネル工 ずい道コソク作業

 作業横坑(トンネル)切羽で、コソク作業中にロックボルト位置をマーキングしようとした(不要な作業)ところ、切羽左側部より岩塊(1.1 × 0.6 × 0.3)が肌落ちし、被災者に当たった。

・危険個所への立入 ・素掘り面に入らない

・防止設備の欠陥・未設置 ・立入禁止表示をしたA型バリケードを設置する

・作業・安全計画・作業手順の不完全・未作成・作業主任者・指揮者・監視人配置不適切

・現場監視員の増員・地山特性を理解するために新規入場者教育と作業手順

周知会時に教育し、掘削作業に活かす

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

被災者は、アジテータ車のドラムに付着したコンクリートの斫作業中、ドラムと挟まれ防止柵の間に挟まれた状態で発見された 2

2-1 トンネル(山岳)建設工事 平成 22 年 10 月

7 はさまれ 49 歳 6年 360 日

229 その他の動力運搬機 1次

18 トンネル工 アジテータ整備作業

 アジテータ車に付着したコンクリートをハツリ中に、アジテータ車のドラムとアジテータ車のガイド枠との間にはさまれた状況で発見された。

・作業手順の違反・間違い ・チェックリストによる作業内容の確認を徹底する

・連絡調整の不足・不履行 ・作業手順の周知徹底を図る

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

張出し足場組立作業中に墜落3

5 橋梁建設工事 平成 22 年 11 月(木)  時刻 14:46  天候 晴

1 墜落・転落 30 歳 3年 159 日

411 足場 3次 民間

7 とび工 足場組立作業

 高架橋橋面上において、橋梁点検車を使用して壁高欄を施工するための張出し足場の組立作業中、腕木を取り付け、足場板を一部結束した後、その足場から被災者は一旦材料(足場板)を取りに橋面上へ上がった。材料を持って再度その足場に乗り移った時、腕木を固定していたインサートボルトのねじ込みが不十分であったために抜け落ち、張出し足場材料ごと墜落した。

・保護具の不使用・誤使用 ・高所での作業場所の移動は、安全帯の使用を徹底させる

・安全帯取付け設備の欠陥・未設置 ・親綱の先行設置を行う

・作業・安全計画・作業手順の不完全・未作成 ・インサートボルトのねじ込み深さのマーキングと確認を必ず行う

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

仮設ブラケット支保工解体中、ブラケットと一緒に墜落4

5 橋梁建設工事 平成 22 年 12 月 20 日(月)  時刻 10:20  天候 曇

1 墜落・転落 28 歳 10 年 17 日

412 支保工 2次 公共

7 鳶工 仮設ブラケット支保工解体作業

 仮設ブラケット支保工を解体作業中、仮設ブラケットがはずれ、ブラケットと一緒に仮設足場から約 15 m下に墜落した。

・作業手順違反・指示、合図、誘導の無視 ・作業手順の順守の徹底

・安全指示の内容不足、未実施・作業方法教育不足 ・安全指示事項の確認、記録

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

吊上げた鉄筋のナイロンスリングが吊りフックから外れ、鉄筋が落下し頭部を激突5

6 道路建設工事 平成 22 年 12 月(土)  時刻 10:30  天候 晴

4 飛来・落下 57 歳 30 年 25 日

372 玉掛用具 3次 公共

10 鉄筋工 橋脚柱鉄筋揚重作業

 施工中の橋脚近くの鉄筋資材ヤードで、合図者・玉掛け者の被災者は 10 時の休憩時に一旦取り外した鉄筋4本が玉掛けされた専用吊冶具を改めてクレーンフックに掛け直し鉄筋を1m程度吊上げた。その後、被災者は鉄筋の下端を番線で縛るために鉄筋に近寄ったところ、突然吊冶具のフックからナイロンスリング1本が外れて落下、倒れてきた鉄筋約 188㎏が被災者の頭部に激突した。(ナイロンスリングのアイが吊冶具フック先端にかかった状態で揚重された結果、知恵の輪現象に類似した事象が起きてフックからナイロンスリングが外れたと推定される)

・判断ミス・勘違い等・危険状態をつくる

・合図者は、玉掛け用具のアイがフックに確実にかかっている事等を確認し、常に吊荷の安定を確保してから合図する

・フックに玉掛けのアイを掛けた状態で一旦荷重を解除し、再度吊上げる際には「知恵の輪現象」に注意する

・その他・クレーンフック以外で、ワイヤロープ等の先に取付け

る吊りフックは、ラッチロック式を必ず使用させること

・作業・安全計画・作業手順の不完全・未作成・作業手順書の内容と実際の施工方法との間に乖離が生

じた場合は、その都度作業手順の見直しを行いリスク評価を実施させること

導員がバックホ-後退時にキャタに轢かれたシート№

6

工事の種類 6 道路建設工事 発 生 年 月 平成 22 年2月 13 日

災 害 の 型 7 はさまれ・巻き込まれ 年 齢 50 経 験 年 数 1ヶ月 就 労 日 数 3日

起 因 物 142 ショベル系機械 請 負 次 数 2次 発 注 機 関 公共

職 種 29 交通誘導員 災害時の作業 掘削作業

災害発生状況

 乳剤スタビ路盤改良を施工後、余剰土を搬出する為 BH により積み込み作業を行っていた。被害者のガードマンは BH の周辺で4tDT の出入りの誘導と BH 旋回を誘導する為配置されていた。BH のオペレータは一連の掘削作業の中で、BH を後退させたが、その時被害者が後部に居る事に気がつかず轢いてしまった。原因:物的要因① BH が 0.45 で当作業には過大であった。人的要因①オペは誘導無しでバックした。 ②オペは後部に人がいないと思い込んだ、重機死角の認識不足。 ③誘導員は自分の合図位置をオペに知らせなかった ④誘導員はミーティングで指示された位置で合図を行っていなかった。 ⑤誘導員は入社1ヶ月で作業に慣れていなかった。管理的要因①職長・安全衛生責任者は巡視による不安全行動不安全状態の是正指導をしていなかった。 ②ガードマン職長は部下の配置を把握していなかった。

要   因 対   策

人 的

・危険箇所への立入・未経験・未熟練での不慣れな作業・判断ミス・勘違い等

・〝グーパー運動、誘導無しではバックしない〟をステッカー・シールにより周知し完全実施する

・作業終了時に終礼を実施し、その中でその日起きたヒヤリハットを話し合う

・KYK は現場の状況を的確にとらえ、マンネリ化しないよう、記憶に残るよう行い、掲示していつでも確認できるようにする

・作業班ごとの KY の後、作業者全員が一人 KY を行う物 

的・機械・器具の形状・構造の欠陥

・BH 死角減少の為 BH を 0.4 から 0.25 とする・バックホウセンサーを使用する。作業者が2m 以内に近づいた

場合音と振動で注意喚起する

管理的

・連絡調整の不足・不履行・安全指示の内容不足・未実施・新規入場者教育・作業方法教育不足

・安責者は作業時の重機、作業員、誘導員の配置を工種ごとに作成し、朝礼で全員に指示する

・死角教育訓練、重機・作業員・誘導員配置実地訓練を再開前に全員参加で行い検討する

・誘導員の位置や本人の自覚を明確にする為、誘導員チョッキ、帽子を装着する(全現場)

・安責者、作業リーダーは新規入場者教育時に経験年数1年未満の者や高齢者(65 歳才以上)の教育指導を重点的に行う

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

移動式クレーンが横転しガードレールとの間にはさまれる7

6 道路建設工事 平成 22 年7月 15 日(木)  時刻 13:50  天候 曇

7 はさまれ・巻き込まれ 51 28 年 8ヶ月

212 移動式クレーン 1次 公共

31 協力会社 社員 ハンドホール設置作業

 移動式クレーン(4t)で情報管路のハンドホール(2,340kg)を荷台から吊り上げ設置場所まで移動中クレーン車が傾きかけたため操作を中断したオペが後方のバックホウのバケットを荷台に載せたが、クレーン車が急に傾き、クレーン車の運転席側の横で作業の指示をしていた下請会社の社員(職長)が逃げ遅れクレーン車とガードレールの間にはさまれた。

・作業手順違反・間違い・危険箇所への立入・不適当な道具・機械の使用

・作業計画を作成し作業方法・作業手順の遵守を徹底する

・機械・器具の形状・構造の欠陥・防止設備の欠陥・未設置

・定格荷重適応した機械の選択・アウトリガーの完全設置

・作業・安全計画・作業手順の不完全・未作成・作業主任者 ・ 指揮者・監視人配置不適切

・有資格者の選任と資格証の事前確認及び教育の徹底を実施

・作業監視者を配置し作業半径内に立ち入らせない

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

大組型枠が突然倒れ下敷きになった8

11 港湾・海岸工事  平成 22 年9月(金)  時刻 9:00  天候 晴

5 崩壊・倒壊   50 歳 11 年 93 日

911 その他の起因物 1次 公共

3 普通作業員 型枠組立作業

 朝礼後、やらずにて固定した上部工大組型枠背面でブラケット足場(コンクリート打設用)の取付補助作業及び、原地盤上の片付けを行っていた。その際、大組型枠が突然背面(ブラケット足場側)に倒れ、型枠背面にいた被災者が下敷きになった。

・危険状態をつくる

・大型型枠は枕木上に倒し、安定した状態で作業する。ピーコン(上下)の取付け及びブラケット足場の設置も枕木上で行う。

・吹流しを現場に2箇所設置し、風が強い時は風速計で(簡易式)で測定する。作業継続基準の7m/s 以上の時は職員と協力会社の主任技術者で協議し作業継続を判断する。

・防止設備の欠陥・未設置

・事故前日のくい打ち作業及び風雨により、やらず固定杭周辺の地盤が緩んでいた可能性がある。やらずと固定杭当の緊結に番線(#10)を使用しているが、振動や風圧及び作業荷重等の繰り返し荷重により緊結が緩んだ可能性がある。

・機械・器具の点検不足

・大型枠内を長期間(3日間)立てた状態にも拘らず、点検を怠ってブラケット足場設置作業を行った。事故当日は風が弱まっていたので、大丈夫であるとの確信があった。

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

潜水作業中に何らかのトラブルがあり、潜水士が、海底付近で浮かんでいるところを発見され、病院に搬送したが、でき水が確認された 9

11 港湾・海岸工事 平成 22 年1月(火)  時刻 10:55  天候 晴

10 おぼれ 49 歳 8年 21 日

713 水 2次 公共

21 潜水士 潜水作業

 作業船から潜水終了時間が近づいたので交替する旨、連絡したところ了解する回答があった。時間を過ぎても浮上してこないので次に交替する潜水夫が潜ったところ、同所海底に沈んでいた被災者を発見し、船上に収容した。

(要因は、検証の結果特定されなかった)(類似作業における予防策を対策として記載)

・該当する海域で経験の豊富な潜水士に作業させる

・レギュレーターをマスクにボルトナットで連結し、外れないようにする

・レギュレーターは接着し、インシュロック2本でプライヤー締めとする

・マイクを覆うカバーを取付け、カバー留めで固定する・フーカホース等のホースを機材に這わせるように纏める

・緊急浮上訓練を実施する(予備タンク使用訓練、ナイフで切断・浮上訓練等)

・緊急時対応手順の再教育と徹底を図る・危機管理能力の向上を計る教育を実施する

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

舗装用機械の動力を切らずに作業前準備作業をしていた際、体を巻き込まれた。10

12 その他の土木工事 平成 22 年 12 月(水)  時刻 23:20  天候 晴

7 はさまれ・巻き込まれ 26 6 16

149 その他の建設用等機械 1 公共

31 協力会社社員 準備工

 空港滑走路舗装工事にて、アスファルトフィニッシャーを当日の施行箇所手前に搬入配置し、始業前点検を行ったあと、アスファルト合材を送り出すスクリューへのアスファルト合材付着防止のため、スクリューを回転させながら軽油を噴霧していた。その際、何らかの原因でスクリューに巻き込まれ、被災した。

・作業手順違反・間違い ・服装点検・確認の徹底・作業手順の順守を徹底させる

・その他 ・準備作業を行うときは、必ずスクリューを停止させる・足元の滑り止め対策を徹底する

・作業・安全計画・作業手順の不完全・未作成・不安全作業の見落し・黙認・作業主任者・指揮者・監視人配置不適切

・準備作業の作業方法を見直し、作業手順書を作成し、作業員全員に周知する

・単独作業は行わせない・安全専任者を配置し、チエックリストによる日々の安

全管理を確認・指導する

シート№

工事の種類 発 生 年 月

災 害 の 型 年 齢 経 験 年 数 就 労 日 数

起 因 物 請 負 次 数 発 注 機 関

職 種 災害時の作業

災害発生状況

要   因 対   策

人 的

物 的

管理的

生コン車を運転中に、クモ膜下出血を発症して下り坂を逸走し、側壁に激突して横転11

12 その他の土木工事 平成 22 年6月(木)  時刻 2:30  天候 晴

17 交通事故 58 歳 32 年 1,458 日

229 その他の動力運搬機 1次 公共

15 運転手(一般) 生コン車による吹付用コンクリート運搬作業

 生コン車を運転し、吹付用コンクリート(4㎥)を運搬中、坑口より 1,000 mを過ぎた 12.5%の下り斜路を走行している時、クモ膜下出血を発症して生コン車が逸走しトンネルの右側壁・配管類に激突した後、左側壁側の計測小屋に衝突し生コン車が横転・停止、被災者はハンドルとシート、配管ブラケット部材に挟まれ被災した。

・心身の不調

・事業主に対して、健康診断の所見により再検査・精密検査を期日を決めて実施するよう強く指導する

・健康診断や血圧測定、健康 KY により高リスクに該当する作業員について配置転換を事業主に要請する

・逸走防止設備の増設、一旦停止箇所を追加増設・既存の緊急停止設備の改良

・健康師を健康アドバイザー(意見を聞く)として、健康管理のフォローを行う

・健康に関する勉強会を月1回開催し、継続的な指導を行う