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平成22年度-23年度 市政課題研究・実践チーム「チーム京都力」 平成23年9月 京都市 環境にやさしい食生活への改善プロジェクト

平成22年度-23年度 - Kyoto...平成22年度-23年度 市政課題研究・実践チーム「チーム京都力」 平成23年9月 京都市 環境にやさしい食生活への改善プロジェクト

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平成22年度-23年度

市政課題研究・実践チーム「チーム京都力」

平成23年9月

京都市

環境にやさしい食生活への改善プロジェクト

活 動 報 告 書

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余白

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【もくじ】

はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 活動概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

活動スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

1 現状分析 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

2 活動方針の決定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

3 冊子作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

冊子内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

4 普及活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 アンケート結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19

メンバーズコラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 資料編 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31

活動企画案(①~④)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31

アンケート結果(試作段階)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 アンケート結果(完成版)

① プロジェクトチームによる調査・・・・・・・・・・・・・・・・51 ② 京都府立大学による調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54

アンケート様式 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55 プロジェクトチーム名簿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57

チーム京都力 設置要綱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58

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余白

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はじめに

私たちは,市政課題研究・実践チーム「チーム京都力」の「環境にやさしい食生活

への改善」チームとして平成22年12月から活動を開始しました。

プロジェクトチームのメンバーは,環境,食育,都市計画,上下水道,農業振興等,

様々な業務に携わる有志の若手職員8名で構成されています。

日常生活に欠かせない「食生活」について,「環境」という視点から,すぐにでも

できることを出し合い,市民やNPO,若手研究者等とも協働して実践することを目

指して活動してきました。

活動の開始時は「環境にやさしい食生活への改善」というテーマ以外はほぼ何も決

まっておらず,そもそも「環境にやさしい食生活」とは一体何なのかという点から議

論を始めました。

月2回程度の会議を重ねながら,様々な業務に携わるメンバー同士が意見を交換し

合い,また必要に応じて自らの携わる専門業務について,メンバーに対してプレゼン

テーションを行う等,全員で情報を共有しました。

このように,プロジェクトチームの強みを活かして,多角的な視点から物事を捉え,

課題解決に向けた問題点や実現方法・手段を挙げ,それらの調査,検証を入念に行い

議論した結果,私たちは平成23年6月に「京都の伝統的な知恵を生かした環境にや

さしい食生活」を提案する冊子「しぶちん」の作成に至りました。

この報告書では,約10箇月にわたるプロジェクトの成果をまとめるとともに,こ

れから同様のプロジェクトに取り組もうとする方への参考となるように,活動の経過

や関係資料を整理しています。メンバーの「想い」が形になっていく過程を一緒に辿

りながら,プロジェクト活動の熱気を少しでも感じていただければ幸いです。

市政課題研究・実践チーム「チーム京都力」 「環境にやさしい食生活への改善」チーム 一同

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活動概要 活動スケジュール

年 月 取 組 内 容 会議開催 平成22年 12月 平成23年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月

1 現状分析 (1)本市の取組についての情報共有 (2)環境にやさしい食生活とは? (3)問題点の抽出 (4)ターゲットの決定 2 活動方針の決定 (1)活動内容 (2)啓発方法 3 冊子作成 (1)項目検討 (2)担当振り分け①(項目ごと) (3)担当振り分け②(冊子完成に向けて) (4)モニタリング (5)冊子完成

報告書完成

第1回会議 第2回会議 第3回会議 第4回会議 第5回会議 第6回会議 第7回会議 第8回会議 第9回会議 第10回会議 第11回会議 第12回会議 第13回会議 第14回会議

※ その他,担当ごとの打合せ等 26回 実施 関連イベント等への参加 4回 参加

4 普及活動 (1)市民しんぶん(6月号) (2)冊子の配布 (3)広報発表 (4)広報活動

大学・高校の授業での説明 環境関連イベントでの紹介

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1 現状分析

ここでは,「環境にやさしい食生活への改善」の実現に向けて現状を分析した結 果を述べます。

(1)本市の取組についての情報共有

テーマに関する業務に携わる中で抱えている問題点について,情報共有を図り

ました。メンバー同士のプレゼンテーションからわかったことは,各業務単位で

既に様々な取組がなされているにもかかわらず,意外にも,旬野菜や京の農作物,

京都市の水について知られていないことが多いという現状でした。情報の提供の

みに留まっており,相手方に十分理解されず活用されていないのではないだろう

かと皆で議論しました。 これらの“知らない”現状を解消し,興味・関心を持っていただくためにも,

“どのような行動が環境にやさしい食生活につながるのか”一連の流れをもつ情

報の提供が必要ではないかと考えました。

以下は各専門業務に携わるメンバーからの情報です。

【環境政策局】より ・ 地球温暖化対策をはじめとする京都市の環境施策 ・ 環境にやさしい食生活に関する取組事例の紹介

【産業観光局】より

・ 京都市の農林業,旬野菜の取組についての概要説明 ・ どの地域でどのような野菜が作られているのかあまり知られていない現状 ・ 市街化地域で伝統野菜のほとんどを作っている。 ・ 旬の時期に作られた地元の野菜は,栄養価が高く環境負荷が低い。

【保健福祉局】より

・ 京都市の食育に係る業務及び食育アンケート調査の説明 ・ 年代が下がるにつれ,「地域の産物,旬の食材を知らない」,「京の食文化を

知らない」割合が高い。 ・ 食育に関心のある人ほど地元の農産物を購入する傾向がある。 ・ 地元の農産物がわからない人が全体の25% ・ 京の食文化を継承するために,地元の農産物の生産促進への注力を望む人が

全体の6割 ・ 平成23年3月策定の新「京(みやこ)・食育推進プラン」において,“気づ

きから行動へ”と目標が設定されている。 【上下水道局】より

・ 京都市の水道水の検査項目は他都市に比べて多く,飲み水として安全である。

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・ 京都市の水道水は,市販されているミネラルウォーターよりも環境負荷が小

さい。 (2)環境にやさしい食生活とは?

まず,「環境にやさしい食生活」とは 何なのかということを議論しました。

様々な視点から出た意見を大まかに 分類し,食べ残しをしない,地元で採 れた旬の農作物を食べる,ごみを減ら すという3点に集約しました。

(3)問題点の抽出 今後の活動方針決定に向け,主テーマである「環境にやさしい食生活への改善」

を実現する上での現状の問題点をメンバーがそれぞれ出し合いました。その結果,

大きく分けて以下4点の問題点が挙がりました。

① 知識不足 まず,主テーマを実践しようにも,旬野菜や京都の農作物を知らないという

問題が挙がりました。メンバー間でも知らない者が多く,まずは知識が必要だ

という結論に至りました。 ② 取り組みやすい機会やきっかけの不足

食育等に関する調査から,環境や食に関する知識はあっても,どこから取り

組んだらよいか分からない,取り組むきっかけがない,長続きしない等の理由

により具体的な行動に移りにくいという現状が明らかになりました。イベント

等を開催することで,取り組みやすい機会を提供できるのではないだろうかと

の意見がありました。 ③ 過剰包装

「過剰包装によるごみの増加」という問題です。環境保全を考慮すると,な

るべくごみを減らしたほうがよいのですが,衛生面からみると包装がきちんと

されていたほうがよい場合もあり,環境面と衛生面をあわせた検証が必要では

ないかとの意見がありました。 ④ 食べ残し,食品の廃棄

「家庭から出る食品の廃棄,外食産業など事業者からの大量の食品廃棄」の

問題です。上記②と同様,衛生面から考えると,食品の廃棄が出てしまうこと

はやむを得ないない部分もあるかと思われますが,そのままごみとして排出す

るのではなく,環境保全を考慮し,廃棄を飼料に変換する等の仕組みを活用す

ることができるのではないだろうかとの意見がありました。

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(4)ターゲットの決定

上記の問題点を踏まえ,「環境にやさしい食生活への改善」を広げていくため

に,どのような働きかけを行うのかを議論しました。その結果,方法手段を議論

する前段階で1つに絞るのではなく,以下2つの対象を設定し,それぞれについ

て議論を進めました。

① 大学生,新社会人 京都市保健福祉局保健衛生推進室保健医療課の作成した「平成22年度食育

に関するアンケート調査報告書」からもわかるように,地域の産物,旬の食材

に関する認知度,また食育への関心度が低く,環境保全活動に対しても関心が

低いと思われる層です。上記4点の問題点すべてに関連があると推測されます。 ② 事業者

個人や家庭と比較すると,事業者の規模は大きく,生産量,廃棄量ともに大

量です。事業者への働きかけは問題点の解決に繋がるとともに,主テーマの実

現に大きく影響を与えると考えられます。事業者と行政が「共汗」し,主テー

マの実現に向かっていくことができると推測されます。

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2 活動方針の決定 (1)活動内容

「1 現状分析」のとおり,「環境にやさしい食生活への改善」を広げていく

ためには,“知らない”現状を解消し,興味・関心を持っていただくことが必要

だという結論に至りました。では,一体どのように情報を提供するのか,議論す

ることにしました。 京都市から情報を提供するのか,大学等を通じて情報提供を試みるのか,また

は民間企業と協働で情報提供をするのか,様々な案が挙がりました。

以下の図は議論の中で出た提案をターゲット毎に分類したものです。

これらの案の中から4点(図内の下線の提案)に絞ってさらに検討を行うこと

にしました。1点について2人のメンバーが担当し,先行事例を調査研究し,計

画案を考えました。それぞれの計画案について,次項のとおり,会議の中で問題

点や懸念事項について議論を行いました。 ※計画案の内容についてはP31~資料編 活動企画案(①~④)を参照

・鍋コンテスト

・駅ナカビジネスと提携

・婚活事業と提携

・参加型メールマガジン「弁当道場」

・大学間対抗「弁当男子甲子園」

・おにぎりでエコ

・学生が作った京の旬野菜を利用し

た料理レシピ集の作成

・単位互換プログラムの活用

・京都で一人暮らし「ことはじめブ

ック」の作成・配布

・エコ学食マップ

・エコちゃんポイント制度

・駅ナカビジネスと提携

・婚活事業と提携

・食育に関心を持つ企業

と学生を繋ぐ場を提供

・イベントの開催

・コンポストの推奨

・駅ナカビジネスと提携

・環境にやさしいことが利益に結びつく

仕組み作り

・フードバンク

・「京なか歩く」を活用

・婚活支援料理教室

・市民新聞の利用

・食品廃棄量とリサイクルの実態調査

・地元野菜を購入場所のマップ作成

・食育に関する情報だけではなく食育

活動の場を提供する

・間食・残業夜食調査

・おばんざい・鍋キャンペーン

・庁内おにぎり屋

ターゲット:大学生 ターゲット:事業者

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① 単位互換プログラム ~環境にやさしい食生活への改善を大学のカリキュラムに~

・ スケジュールに課題有り。 ・ 新しい企画ができるのは平成23年9月からになってしまう。

② 啓発イベントの開催 ~旬野菜のレシピ開発と,「大学生弁当の日」の普及~ ・ スケジュール,予算に課題有り。 ・ 核となるスタッフを集められるかどうか。

③ 京都で一人暮らしの学生を対象とした「ことはじめブック」 ・ 冊子の配布をどのようにするのか。

・ 「すいすい自炊」(大学生協発行 定価500円 次項参照)との差別化はど

うするのか。

④ エコ学食マップ

・ 調査⇒作成⇒配布 時間がかかる。 ・ 「エコ」の選定基準から考える必要がある。 様々な可能性と課題点を検証した結果,多数の学生に働きかけることができ,な

おかつ活動期間や予算面も踏まえて③の冊子作成を採用することに決まりました。

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(2)啓発方法

① 当初方針 主な対象である大学生に配布するために有効な方法として,当初は大学生協

京都事業連合が大学生向けに発行しているレシピ集「すいすい自炊」(※)に

挟み込めるような小冊子を作成するという方針で進めることになりました。 「すいすい自炊」内では触れられていない,京都の食文化やエコについてわ

かりやすくまとめ,京都のことを知りながら,エコの大切さを知れるようなも

のであること,また本冊子のみでも読み物として成り立つようなものの作成を

目指しました。 また,対象である大学生が手に取りたくなるような,親しみやすいポップな

デザインを目指しました。 ② 終方針

しかし,冊子の作成を進めていくにつれ,記載内容も幅広いものとなり,「す いすい自炊」の配布対象である,新入大学生に配布するだけではもったいない

のではないかという意見が出てきました。そのため,単独でも読み物として成

り立つような冊子を作成することで,新入大学生だけを対象とするのではなく,

市役所,区役所などでも配架し,広く市民の方に読んでいただけるような冊子

を目指すことになりました。 また,できる限り多くの方に知っていただけるよう,6月の環境月間及び食

育月間にあわせて,市民しんぶんや広報発表などを通じて広く周知することと

しました。

※ すいすい自炊 (http://www.kyoto-bauc.or.jp/service/food_health/008863.php)

京滋・奈良地域の大学生協の運営に関わる学生スタッフ,生協職員,栄養士さんの協力を得て,制作さ

れた,厳選された栄養価表示付きの献立,時間のかからない簡単な調理,食の情報,栄養価,先輩のメッ

セージなど,学生の食を見つめた50年の知恵が詰まった大学生協ならではのレシピ集です。

レシピは野菜のメニューを多くしています。また,大学生が手作りできるように,レンジを使用する料

理を多く掲載したことも特徴です。

出来る限り,「きめ細かく,わかりやすく」をコンセプトに制作されています。

編集:大学生協京都事業連合

管理栄養士 飯田朋子

管理栄養士 久保田緑

発行:大学生協京滋・奈良ブロック 2010年10月1日

価格:500円(ただし,一部大学では新入生に無料配布あり)

販売方法:京滋・奈良地域の大学生協書籍・購買部にて販売

発行部数:20,000部

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3 冊子作成

<冊子完成までの流れ> 冊子の項目とページ 割り,担当を決めて います。

(1)項目検討

(2)担当振り分け①(項目ごと)

項目大枠決定

(3)担当振り分け②(冊子完成に向けて)

冊子班 渉外班

(5)冊子完成

表紙・

裏表紙 京の 食文化

京の 旬野菜

広報 エコスタ

イル提案

京の旬な

伝統行事 有識者 への取材

記事作成 デザイン インタビュー

モニタリング 広報

(4)モニタリング

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(1)項目検討

まず,主テーマである「食べ残しの削減」,「地産地消」,「ごみの削減」を踏ま

えて,項目の検討を行いました。その結果,以下の項目が出てきましたので,こ

れらをもとに冊子の構成について大まかな枠を作成しました。

・ 「京の食文化」を“知る” ⇒賢く食べて「食べ残しの削減」につなげる

・ 「京の旬野菜」を“覚える” ⇒「地産地消」で CO2 削減につなげる

・ 「京の旬な伝統行事」を“体験する” ⇒「地産地消」で CO2 削減につなげる

・ 「京のしぶちん的食生活」を“実践する”(エコスタイルの提案) ⇒「ごみの削減」につなげる

(2)担当振り分け①(項目ごと)

次に,冊子の項目についてある程度固まったところで,各項目に対する担当を

振り分けました。各々が紙面の大まかな作成を行い,それをもとに,全体会議で

の話し合いを行い,各項目を練り上げていきました。また,紙面の中で必要とな

ってくる,有識者へのインタビュー担当,冊子配布についての検討を行う広報担

当についても,新たに設けました。 (3)担当振り分け②(冊子完成に向けて)

各項目の検討が進んできたところで,作業のスムーズな進行と,責任の所在の

明確化のために,再度担当を振り分けました。 冊子を完成させる【冊子班】(記事作成・デザイン・有識者へのインタビュー)

と,冊子を普及させる【渉外班】(モニタリング・広報)の2つに振り分けを行

いました。各班の担当内容は以下の通りです。

【冊子班】 (記事作成) 記事の調整,モニタリング結果の反映,全体構成 (デザイン) 写真撮影,デザイン,レイアウト (インタビュー)有識者へのインタビュー,記事作成

【渉外班】 (モニタリング)アンケートの配布・回収,大学,大学生協等へのヒアリング

(広報) 印刷業者選定,調整(入稿など),冊子配布,市民しんぶん

広報発表

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(4)モニタリング 主なターゲットである大学生の環境に対する意識調査及びニーズに合わせた

冊子づくりを目指して,冊子(案)を配布し,以下のとおりアンケート調査を実

施しました。 [調査対象] 大学生,大学の学生課職員,大学生協関係者,

インタビュー実施の有識者 等 466名 [調査方法] 冊子及びアンケートを配布,回収

いただいた御意見については,以下のとおり,紙面に反映させました。

主 な 意 見 反 映 結 果

表紙を見ても内容がわからない 表紙の写真が渋すぎる

文字が多く読みにくい レシピをもっと増やしてほしい

表紙にサブタイトルを追加 写真の変更 (鹿ケ谷かぼちゃについてはそのまま)

写真や絵を増やした。 レシピ数を1→3(裏表紙込み)へ変更

※アンケート調査の結果は,P19アンケート結果及び資料編のP41~を参照 (5)冊子完成

二回目の担当振り分け後は担当に別れて作業を行い,担当ごとの会議を適宜行

いました。また,2週間に1回程度,全体会議を開催し,担当ごとの進捗状況に

ついては確認し合うとともに,担当ごとで固めた内容及び今後の進め方等につい

て確認しました。こうして 終的に,平成23年6月に冊子が完成し,配布を開

始しました。

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冊子内容 (1)タイトルとキャラクター

若者が手に取りたくなるような冊子を目指すうえで,重要であるタイトルにつ

いても何度も検討を行いました。結果として,「何かとしぶる人のこと。腰の重

い人のこと。ものやお金をなかなか出さない人。けちんぼ。」など,マイナスの

意味で捉えられがちな京言葉である「しぶちん」に,「賢くエコを実践する人」

という意味を見出し,タイトルは「しぶちん」に決定しました。それに伴い,京

野菜である鹿ケ谷かぼちゃをモチーフにした,「しぶちん先生」というキャラク

ターが生まれました。 (2)項目 冊子の方向性が決定したところで,内容についての具体的検討を行いました。

以下の項目に分け,冊子を作成していくことに決定しました。 ① 表紙・裏表紙

京都らしさを示し,かつパッと見て手に取りたくな るようなインパクトをもった素材ということで,「鹿

ケ谷かぼちゃ」の写真を起用しました。 表紙には,「鹿ケ谷かぼちゃ」の写真と共に,タイト

ルである「しぶちん」を大きく配置し,また表紙から 内容もわかるように,サブタイトルも付けました。

裏表紙には,京言葉「おあがりやしておくれやす」 と共に,「鹿ケ谷かぼちゃの炊いたん」のレシピと完成

写真を配置しています。冊子の中に出てくるしぶちん先 生が,美味しく調理されたという設定です。

② しぶちん先生とエコちゃんの巻頭対談(冊子P1)

鹿ケ谷かぼちゃの姿をもとに,しぶちん先生という キャラクターを作成し,京都市の環境啓発のキャラク ターであるエコちゃんとの対談の形で,本冊子のキー ワードをわかりやすく説明しています。 また,各コーナー内にもエコちゃんとしぶちん先生

の掛け合いを入れるなど,紙面の読みやすさを向上さ

せる工夫を行っています。

③ 本冊子でお伝えしたいこと(冊子P2) この冊子を作るうえでの核となった,チームメンバ ーの伝えたい事と全体の大まかな構成を記していま

す。日頃の生活の中で気軽に取り組めるような,京都

ならではの環境にやさしい食生活を提案しています。

エコちゃん

裏表紙・表紙

しぶちん先生

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以下の4つの大きな柱の下で,読みながら京都の食

文化や旬野菜について学んでいく中で,気がつけばエ

コ生活に近づいているという構成になっています。

④ 京の食文化(冊子P3~P6) 京都特有の食文化や,京都のおばんざいのレシピを

紹介する中で,食べ残しの問題やごみの削減について

伝えています。

⑤ 京の旬野菜(冊子P7~P8) 京都の旬野菜について紹介するなかで,フードマイ

レージ等に触れ,地産地消の重要性について伝えてい

ます。また,京都市農林業マップも配置し,京都市内

で栽培されている野菜等について,ひと目でわかるよ

うにしています。

⑥ 京の旬な伝統行事(冊子P9~P10)

野菜の旬や行事食などをカレンダーにすることで,

ひと目で見やすく,また,保存し,冊子自体を繰り返

し見てもらえるようなものにすることを目指しまし

た。

・ 聖護院だいこんを食べに行こう!

・ ずいき神輿を食べに行こう! ・ 鹿ケ谷かぼちゃを食べに行こう!

・ 野菜の旬とは? ・ 地元の旬野菜は環境にもやさしい ・ フードマイレージって? ・ 京都市農林業マップ

・ 京都の自然環境から生まれた食文化 ・ 京都の文化から生まれた食文化 ・ バランス良い食事ための,4つの「五」 ・ 代表的なおばんざいを作ってみよう ・ 食材食べきり!まるごとレシピ

・ 「京の食文化」を知る→賢く食べて「食べ残しの削減」につなげる ・ 「京の旬野菜」を覚える→「地産地消」でCO2の削減につなげる ・ 「京の旬な伝統行事」を体験する→「地産地消」でCO2の削減につなげる ・ 「京のしぶちん的食生活」を実践する→「ごみの削減」につなげる

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⑦ 京のしぶちん的食生活(冊子P11~P13)

レジ袋の代わりに風呂敷を使う,外食ではなく手作

りのお弁当を持参するなど,ちょっとした生活スタイ

ルの転換が,過剰包装の問題や,ごみの削減につなが

るということを伝えています。また,上下水道局の協

力のもと,環境にやさしい水道水についても紹介して

います。写真を多く入れたり,配置に動きを出すこと

で,読んで楽しく,実践したくなるような紙面づくり

を心がけました。

⑧ チームメンバーのオススメ本を紹介(冊子P14)

チームメンバーの自己紹介と,エコや食に関連する

オススメ本の紹介を行っています。この冊子を読んで,

エコや食について関心を持った読者が,さらに知識を

深めるための足掛かりとして,メンバーの紹介する本

を読んでくれることを狙いとしています。 (3)有識者へのインタビュー

専門家の知識を付加して内容を裏付けるとともに,読者に親しみを持ってもら

うために,それぞれの項目に関する有識者へのインタビューを行い,冊子内に盛

り込むこととなりました。

<御協力いただいた有識者の方々>

・ 園部晋吾氏(山ばな平八茶屋21代目) 【京の食文化】 ・ 渡邉幸浩氏(京の旬野菜認定農家) 【京の旬野菜】 ・ 浅利美鈴氏(京都大学環境科学センター助教) 【京のしぶちん的食生活】

・ 湯浅靖代氏(京の食空間コーディネーター) 【京のしぶちん的食生活】

・ 西川玄房氏(妙心寺東林院住職) 【京のしぶちん的食生活】

・ エコバッグを持って,買い物に行こう! ・ 水道水で,お茶を淹れよう♪ ・ 料理を作って,みんなで食べよう♪

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4 普及活動

冊子「しぶちん」をできる限り多くの方に知っていただけるよう,6月の環境月

間及び食育月間にあわせて,市民しんぶんや広報発表などを通じて広く周知すると

ともに,大学や高校での説明など,普及活動についても積極的に取り組みました。

また,新聞媒体(京都新聞)において,冊子「しぶちん」を取上げていただきまし

た。 (1)市民しんぶんへの掲載 環境月間や食育月間にあわせて,平

成23年6月1日号の市民しんぶん (16面)で環境にやさしい食生活へ の改善の大切さ,及び冊子「しぶちん」 の内容,配布について掲載しました。

(2)冊子「しぶちん」の配布

平成23年6月に冊子「しぶちん」初版2,000部を作成し,市役所・区役

所等で配布しました。 市民しんぶんや京都新聞に掲載されたこともあり,配布に関する問合せもたく

さんいただきました。初版では不足したこともあり,追加で2,000部の重版

を行うこととなりました。 (3)広報発表(お知らせ)

冊子「しぶちん」の作成にあ

わせて,平成23年6月28

日に広報発表(お知らせ)を

行いました。 平成23年7月26日付け

「京都新聞」の夕刊で取り上

げていただきました。

主な配布先 : 市役所,区役所 600部 大学など学校関係 700部

大学生協 800部 イベント等で配布 300部

京都新聞社のホームページより引用

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(4)広報活動

① 大学・高校の授業での説明 作成した冊子「しぶちん」をもとに,大学での広報活動を行いました。当

初のターゲットである大学に加えて,直接問合せをいただいた京都府立鳥羽

高校に出向き,授業の場等をお借りして説明を行いました。 あわせて,完成した冊子に対するアンケートも実施しました。

<授業での説明,アンケート調査を実施した大学・高校>

○ 京都女子大学 食物栄養学科の生徒に冊子「しぶちん」を配布

する際に,内容について説明を行いました。

○ 京都府立鳥羽高校 3年生の選択科目「フードデザイン」の授業でチ

ームメンバーが冊子の説明を行いました。 配布部数 :60部 アンケート実施数:49部

※アンケート調査の結果は,P19アンケート結果及び資料編P41~を参照

(大学) (高校) ・ 京都大学 ・ 京都府立鳥羽高校 ・ 京都女子大学食物栄養学科 ・ 京都府立大学食保健学科 ・ 京都光華女子大学

京都府立大学食保健学科の東あかね教授から,御意見をいただきました!

~「しぶちん」を読んで実践したこと~

節電の今夏,毎日,冷茶用のボトルに水道水と麦茶や

番茶のパックを入れて,冷蔵庫で一晩おいてお茶を淹れ

ました。

湯沸かしとお茶冷やしの手間から解放され,ペットボ

トルのお茶はほとんど飲まなくなりました。

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京都府立鳥羽高校の川畑由美子教諭から,御意見をいただきました!

~「チーム京都力」の活動及び冊子「しぶちん」についての感想~

初に冊子を読んだ印象としては,内容が食生活だけでなく,色々なエ

コな生活スタイルについて盛りだくさんでびっくりしました。「しぶちん」

という大テーマと,サブテーマの「エコな食」との結びつきが初めは分か

りにくく感じましたが,多様な内容がコンパクトにまとまっており,3年

生の選択科目「フードデザイン」の授業で活用させていただきました。

7月13日にはメンバーの皆さんに出前学習の講師として来ていただき

ましたが,熱意溢れるすばらしい授業でした。プレゼンテーションの仕方

にさらなる工夫があれば,より興味深く印象深い学習になったかもしれま

せん。

また,7月28日に開催された全国家庭科研修会でも,冊子「しぶちん」

を配布させていただきました。多くの先生方が興味をお持ちになって,準

備していただいた冊子は全て持ち帰られました。

出前学習と併せて京野菜を用いた調理実習も実施したため,生徒たちの

京野菜や地産地消への関心はかなり高まったように思います。

実習では,「あらめの炊いたん」が人気でした。「鹿ケ谷かぼちゃ」も初

めて知る生徒ばかりで,京野菜のおいしさや素晴らしさ,地元の旬の物を

食べる価値について実感できたようでした。

冊子を読み,私自身も,普段の食事で旬の野菜をより積極的に取り入れ

るようになりました。

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② 環境関連イベントでの紹介

有識者インタビューを行った浅利美鈴氏(京都大学環境科学センター助教) の御協力により,高島屋京都店で開催されたイベント「びっくり!エコ100

選2011」の中で,冊子「しぶちん」の展示・配布を行いました。

展示期間:平成23年8月5日(金)~9日(火)

展示場所:高島屋京都店1階ゆとりうむ

配布部数:150部

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アンケート結果

市内の大学・高校の学生等を対象に行ったアンケート結果をもとに,冊子「しぶち

ん」による,学生の「環境にやさしい食生活」への行動変化について分析しました。

(1)試作段階の冊子「しぶちん」による調査

試作段階の冊子「しぶちん」を読んだことで,環境のために何か行動しようと

思った割合は,63.6%と高い値となり,冊子「しぶちん」が環境のための行動

への意識付けとして有効に働くことが示唆されました。

また,現状では環境のために何も行動していない,あるいはあまり行動してい

ないと回答した方が,冊子「しぶちん」を読んで行動しようと思った割合も61.

8%と高い値を示しました。

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(2)完成版の冊子「しぶちん」による調査

① プロジェクトチームによる調査

完成版の「しぶちん」を読んだことで,環境のために何か行動しようと思った

割合は79.2%と,高い値をとりました。アンケート回答者の属性やサンプル

数等の条件が同じではないので単純に比較はできないものの,試作段階で挙がっ

た改善点を反映した完成版では,試作段階と比較して15.6%値が伸びました。

また,具体的にやってみようと思うことは,「食材を使い切る」ことや「エコ

バッグを持つ」など取り組みやすいことが多く選択されていました。

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② 京都府立大学による調査

京都府立大学食保健学科の東あかね教授が学生を対象に行った調査では,冊子

「しぶちん」を読んだ学生のうち,約3割が環境にやさしい食生活のための取組

を行い,1割が継続的に取り組み続けているという結果が出ました。

具体的な行動変化としては,自炊・弁当作り・お茶を煎れる(8.6%),水

筒を持参する(5.7%)の割合が多くなりました。

このように,一定の効果は認められたものの,7 割の学生が「実行しなかった」

と答えており,課題も残りました。

N=70

N=70

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プロジェクト活動を終えて

産業観光局農林振興室農業振興整備課 松重 伸明 約10箇月の活動期間を終えて,プロジェクトが開始した時には全く想像もしていなか

った光景が,今,目の前に広がっています。 この10箇月の間に,東日本大震災とそれに伴う原発事故によって,環境と食の重要性

は格段に増しました。この先の見えない過酷な状況の中で未来に希望を持つには,より持

続可能な未来へと転換するために少なからず寄与できているという実感が必要だと感じて

います。そのためにも,本活動で提供しようとしてきた情報やきっかけを,今後,より一

層多くの人が必要とするのではないかと考えています。 個人的な変化としては,様々な視点や経験を持ったメンバーと活動する中で,また,リー

ダーとして取り組ませていただく中で,本活動に応募した当初に期待していた以上の視野

と経験を得ることができた様に思います。メンバーはじめ,様々なバックグラウンドを持

つ方々とゼロから活動を作り上げる過程で,本市業務の守備範囲の広さと人的資源の豊か

さを垣間見ました。また,今まで自らの業務とは関係が無いと考えていた部局や担当と協

働によって,モノクロが一気に3D になるような,自治体業務の持つ可能性の劇的な広が

りを体感しました。 一方で,プロジェクトを進めて行く上での難しさも多く感じました。仕事と生活の境界

を超えて問題の本質に近づくことで,仕事の精度とモチベーションの高まりを実感すると

同時に,業務過多となって生活や他の仕事を圧迫するというジレンマが生じました。また,

メンバー個々の強みをじっくりと活かすアプローチだけでなく,時間や予算等の制限が多

い中では強引にでもリードするというような,切り替えが求められる場面も多々ありまし

た。 ともあれ,何かとトップダウンの意思決定が幅を利かせている現状において,本プロジ

ェクト活動は,合意形成プロセスを大事にできた貴重な機会だったように思います。冊子

「しぶちん」という形で一つの実を結び,活動も終わりを迎えましたが,活動の過程で生

まれた大小の種子が,今後一人ひとりの仕事や生活の中で芽吹き,活きていくことを願っ

ています。 後になりましたが,活動を通して力添えいただいた多くの皆様,そして,山あり谷あ

りの10箇月間を一緒に走りぬいたチームメンバーと事務局の皆様,本当にありがとうご

ざいました。

浅 利 美 鈴 助 教

(左・京都大学

環境科学センタ

ー)への取材を

終えて。

メンバーズコラム

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プロジェクトチームの活動で学んだこと

文化市民局市民スポーツ振興室スポーツ振興課 田中 美紗

多種多様な考え方,環境と食に関する知識,チームメンバーとの繋がり・・・この3点

が本活動によって主に学んだことです。

● 多種多様な考え方

私が本活動に応募した一番の理由は,環境問題に関する視野を広げたかったからです。 私には,中学生くらいの頃から「馬のような人間になりたい」という思いがありました。

馬は,350度という大変広い視野を持っており,盲点は鼻先と頭の後ろくらいしかあり

ません。私も狭い視野で物事を考えるのではなく,馬のように広い視野をもちたいと考え

てきました。しかし,環境職として環境総務課で1年半仕事をさせていただく中で,自分

でも気づかないうちに,物事に対して偏った考え方や自分の思いこみで判断しているので

はないかという思いをもち,多岐にわたる環境問題を考えていくには,様々な分野の知識,

人脈,企画力,想像力がまだまだ必要だということを痛感しました。そこで,このプロジ

ェクトに応募しました。プロジェクトチームの活動では,様々なバックグラウンドを持つ

職員同士が意見をぶつけ合いました。たとえば,「環境にやさしい食生活とはどのようなも

のと考えるか」という話を1つとってみても,私は「ごみを出さないレシピやマイボトル

やリユース食器の活用」といった「ごみ減量」という発想がまず出てきましたが,メンバ

ーからは「地産地消,旬産旬消」「地元の旬な食材を使ったレシピ」などといった発想が多

く聞かれました。自分でも気づかないうちに「環境にやさしい食=ごみの少ない食事」と

いった既成概念というものがあったのだということに気づき,反省しました。

↓エコちゃんに扮して PR 活動☆ ↓びっくり!エコ100選でのブース出展

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● 環境と食に対する知識

今回,活動の中で多くの文献を読んだり,聞き取り調査を行うことで環境や食に対する

知識が深まりました。 も勉強になったことは事業者対策の難しさです。活動の中で,規

模の大きい事業者に対策を打とうという話が出た際,飲食店に対してメニューの S サイズ

を作っていただく提案を行うこと等を考えましたが,聞き取りを行う中でどうしてもコス

ト面を重視してしまう事業者の意識を変えていくには,「消費者の意識変革が必要である」

が必要だということを痛感しました。今でも,私達の根底には事業者を変えたいという想

いがありますが,そのためには消費者の意識変革がマストだということを学びました。 ● チームメンバーとの繋がり

サブリーダーとして活動に参加させていただきましたが,松重リーダーをはじめチーム

メンバーと何度も議論を重ねたことで,生みの苦しさや仕事の楽しさを学びました。大切

にしていきたい絆です。

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チーム京都力の活動を振り返って 都市計画局都市景観部風致保全課 内村 聡子

私が環境問題に関心を持つようになったのは,小学校での授業がきっかけでした。いか

に人間が環境を破壊しているかという事を学び,「自然環境」に対してとても申し訳ないよ

うな気持ちになったものです。大人になった今でもその申し訳ない気持ちはどこかで持ち

つつも,日々の生活に追われる毎日を過ごしていました。娘を出産したことを機に,食に

対しても関心を持つようになりましたが,ただ関心を持っているだけで,なかなか実行に

移すことができませんでした。そんな時にこのプロジェクトチームの募集を知り,応募し

ました。 今回の活動を振り返ると,「何をするか」を決めるのにかなりの時間がかかったように思

います。予算や時間に制限があり,諦めた案もたくさんあります。 終的には「学生に向

けて冊子を作成し配布する」ことに決まりました。 初のコンセプトは「一人暮らしの学

生さんに自炊をしてもらうための“ことはじめブック”」だったと思いますが,生協さんが

配布している「すいすい自炊」というすばらしい冊子の存在がありましたので,「すいすい

自炊」には書かれていない食文化や旬野菜,京都らしさなどに力を入れた冊子になりまし

た。 私は主に大学生協や大学との連絡,アンケート調査などを担当しました。アンケートの

作成や集計作業などは始めての経験であったので,行き届かない部分もありましたが,皆

様のおかげでたくさんの学生の方にアンケートの御協力をしていただきました。本当にあ

りがとうございました。 私はまだ京都市の職員になって4年程しかたっておらず,経験が少ない私にとって,通

常の業務では出会えなかった方々と出会うことができたこと,建築職ではめぐり合わない

ような仕事をさせてもらえたことはとても貴重な経験になりました。 さて,このプロジェクトを通して私自身が改善したことは,できる限りお弁当を持参し

マイボトルを携帯するということです。まだまだ私の生活は「無駄」や「もったいない」

ことだらけですので,これからも「環境にやさしい食生活への改善」をしていきたいと思

います。

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有識者へのインタビューを通じて

上下水道局総務部九条営業所 加藤 真理子

私が今回のプロジェクトチームに応募したのは,地元の野菜や旬の食べ物に興味があっ

たからです。エコというよりは,少々不純な動機だったのですが,この活動を通じて環境

のことや環境を守るための取り組みを直接に感じることができました。 とくに,冊子を作っていくなかで3名の方々にインタビューをするという役割をいただ

き,有識者の意見を直接聞くことができました。 1人目は京の食空間コーディネーターの湯浅靖代さんでした。インタビューするのは初

めての経験だったのですが,湯浅さんは優しく和やかな印象の方で京都の行事食やコーデ

ィネーターになられるまでの経緯や動機をお話くださいました。私も知らなかった行事食

を実際に作られた写真つきで教えていただき,大変興味を持ちました。 2人目は,京都大学環境科学センター助教の浅利美鈴先生でした。東日本大震災の直後

で浅利先生は震災地を行き来しながら支援活動をされており,忙しい合間をぬってお時間

を作っていただいてのインタビューでした。実際に見てこられた震災地のごみの現状を聞

かせていただき,ごみ問題の深刻さを感じました。また,浅利先生からは,冊子の中のメ

ンバー紹介の部分にそれぞれお勧めの本を紹介してはどうかという提案をいただきました。

メンバーだけでは思いつかない発想や構成をいただけたのも良かった点です。浅利先生に

は,後ほど「びっくり!エコ100選2011」にも呼んでいただきました。 3人目は山ばな平八茶屋の園部晋吾さんでした。お店にお伺いし,日本料理に対する思

いや食育に関する考え方など,たくさんのお話を聞かせていただきました。私たちの冊子

の事も真剣に細かくみていただき,本当に丁寧な方でした。記事をなかなか上手くまとめ

られず何度も見ていただきご迷惑もお掛けしてしまいましたが,快く引き受けていただき

ました。 緊張もしましたが,貴重な経験をさせていただきました。また,冊子というかたちで完

成したときは,すごくうれしかったです。普段の通常業務では経験できなかったことだと

思うので参加してよかったと思っています。

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活動を終えて

総合企画局市長公室秘書担当 北村 友香里

「環境にやさしい食生活への改善」チームの一員として活動し,政策立案の難しさを感

じました。一つの政策を実現させるために,現状分析,過去の事例の検証,チーム内での

議論,多方面からの助言を必要とするからです。 限られた会議時間,限られた予算,限られた活動期間等の制約の中でどのような政策を

立案するのか,皆で考えれば考えるほど案が出てきて面白いけれども,方針がなかなか決

まらず,もどかしい気持ちになることもありました。しかしながら,私たちの想いが詰ま

った冊子「しぶちん」ができ上がった時の嬉しさは,今でも忘れることができません。 チームのメンバーは,事務職の私を除き,専門職の職員で構成されており,通常業務で

はほとんど知り合うことのできない職員の方々と交流をもつことができました。メンバー

間でのプレゼンテーション等により,様々な業務内容について知ることができ,またメン

バーを通して市政を垣間見ることができたと感じています。 この活動の中で私が特に意識していたことは,PDCA サイクル1を螺旋状に向上させ,政

策立案を目指すことでした。“何名かに分かれて案を検証し,プレゼンテーションを行い,

そこから見えた課題についてまた議論を重ね,より良い案を再構築し,第三者にも意見を

頂き,意見を案に反映させる”という流れの中で,幅広く情報収集をし,「しぶちん」をよ

り良いものに仕上げようと努めました。 冊子完成後は大学や高校等に赴き,私たちの想いを伝える場をいただき,作成だけにと

どまらず広報活動にも力を注ぎました。嬉しいことに初版は完配され,多くの方に「環境

にやさしい食生活への改善」のきっかけを提供できたと考えています。 同じ問題意識を持つ職員が一丸となって,目的達成に向けて皆で考え,議論したことは,

私にとって大変貴重な経験となったと感じています。この活動を通して得られたメンバー

同士の信頼関係をこれからも大切にしていきたいです。 後になりましたが,活動を支え

てくださった事務局の方々,そして冊子作成にご協力いただいた方々に心より感謝申し上

げます。

1 PDCA サイクル:事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の 4段階を繰り返すことにより,業務を継続的に改善す

る。この 4段階を順次行い 1周したら,最後の Act を次の PDCA サイクルにつなげ,継続的に業務改善する。

http://ja.wikipedia.org/wiki/PDCA サイクル(2011/10/06 閲覧)

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チーム京都力の活動を通じて

産業観光局農林振興室東部農業振興センター 内藤 光夫 市政課題研究・実践チーム「チーム京都力」(「環境にやさしい食生活への改善」プロジ

ェクトチーム)の紹介の記載が,「環境・食育…様々な業務に携わる有志の若手職員」とあ

り,必ずしも若くない私にとって後ろめたさを感じながらのスタートでした。また,初顔

合わせでは,メンバーの大半が技術職員で,さらには女性であったことは少々驚きでした

が,皆やる気満々の意気込みで,こちらも触発されていい緊張感を与えてもらいました。 今回,チーム京都力のテーマであった「環境にやさしい食生活への改善」は,農業職の

私にとって環境や食への関心が高まっているこの時にこそ,農業が果たしている役割の大

きさを広く伝えられる絶好の機会と思い参加を希望しました。特に日頃の業務において,

「京の旬野菜「時待ち食」(食べ物をその食べ物の旬の時期まで待って食べる)の考え方」

に基づき数々の事業を推進している立場から,是非ともこの「時待ち食」の理念を活動に

反映できればと思いました。世の中が便利になり食生活も豊かになったことが,必ずしも

地球環境やライフスタイルにプラスにばかり働いていないことを掘り下げ,より良い食生

活とは何かを伝えたい一心で取り組んだつもりです。 特にこの活動を通じて印象に残ったのは,冊子「しぶちん」の完成版を携えて,市内の

大学へ広報活動に行ったことでした。この冊子が大学生などの若い人達が手に取りたくな

るようなものを目指していましたから,反応が人一倍気がかりでした。講義の一部を冊子

の説明に提供していただき,精一杯説明したつもりでしたが,学生の方々の顔を見れば「反

応はもうひとつかな…」という感じで,少々意気消沈しながらの帰途でした。しかし,後

日回収したアンケートに一枚ずつ目を通したところ,結構意見が書いてあり色んな反応を

示してくれたことに深く感銘しました。必ずしも肯定的な意見ばかりではありませんでし

たが,これから将来を担っていく若い世代の人達が,我々が作った冊子に 大限の関心を

払い,一生懸命目を通してもらえたことは冊子の完成以上にとてもうれしいことでした。 後になりましたが,チームのメンバーや事務局の方々には,大変お世話になりました。

私自身一戦力として十分な貢献ができなかったかもしれませんが,貴重な体験をさせてい

ただいたことは非常に有意義なものだったと思っています。本当にありがとうございまし

た。

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チーム京都力の活動を振り返って

保健福祉局保健衛生推進室保健医療課 樋越 聖子

「食や健康に関係していない職場の人と仕事をするってどんな感じなんやろう?」 『食育』を仕事にしている私にとって,チーム京都力に参加することは新しい着眼点や

感性を見つけるチャンスでもありました。 初期のチーム会議で,「環境にやさしい食生活への改善」を進めるためにどのようなこと

に取り組んでいこうかという話し合いのときのこと。「大学の授業に食と環境を学ぶカリキ

ュラムを作る」,「弁当男子甲子園の開催」などなど,チームメンバーから,斬新なアイデ

アがどんどん飛び出してきました。「おお~。おもしろいな。こういう発想はなかったわ。」

と,新鮮な気持ちでわくわくしながら聞いていた一方で,これまで,業務として食育に関

する事業を行ってきた者としては,既に実施している事業やしたくても断念したようなも

の,短期間での実現性が難しいものも挙げられ,自分達が行ってきたことが市民の方に届

いていないことを反省しつつ,「アイデアは素敵だけど現実的に考えると難しいかな」と,

もどかしい気持ちにもなったことを覚えています。 溢れるアイデアたちは会議を重ねるうち,実現可能な範囲内で効果的にできる「環境に

やさしい食生活の提案を行う冊子作り」に決まっていき,記事作成やインタビュー,デザ

イン等を分担しながら進めることができました。 このようにして,様々な視点からの熱い意見を出し合い,会議や打合せ,メールのやり

とりを積み重ね,メンバーの愛情で育まれた「しぶちん」が生まれたのでした。私もいつ

もと違うものの見方や考え方をすることができ,チーム京都力「環境にやさしい食生活へ

の改善」プロジェクトチームの皆様に感謝しています。また,「しぶちん」をこれからも見

守りたいと思います。

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しぶちん先生ができるまで

若者達が読みたくなるものを目指す。そのため,表紙のデザインに

ついては,何度も協議を重ねる必要がありました。「インパクトがあり,

なおかつ京都らしいものを…。」頭を抱えていたときに,リーダーが持

ってきた1枚の写真。それが私と鹿ケ谷かぼちゃの初めての出会いで

した。その個性的な渋い姿に,ひと目で私達の心は奪われました。そ

して,鹿ケ谷かぼちゃを本冊子の表紙に用いるということ,また,冊

子の親しみ易さを向上させるために,鹿ケ谷かぼちゃを使ったキャラ

クターを作ろうということが決定しました。表紙のデザインについて

は,試作の段階で実際に鹿ケ谷かぼちゃを育ててらっしゃる農家の方

からのご意見もいただき,野菜に対する愛情を知ることもでき,今の

デザインに落ち着きました。 本冊子のタイトルである「しぶちん」とは,「けちんぼ」などといっ

たマイナスのイメージを持つ京言葉です。しかしそれは裏をかえせば,

京都人が昔から育んできた「始末の心」を表すものではないのでしょ

うか。私達は「しぶちん」という言葉に「賢くエコを実践する人」と

いう新しい意味を付加できないだろうかと考えました。そして,その

「出すところは出す。締めるところは締める。」という姿勢は,鹿ケ谷

かぼちゃのその御姿にぴったりではないかという気持ちが一致しまし

た。こうやって,めでたく「しぶちん」というタイトルと「しぶちん

さん」という新しいキャラクターが誕生したのです。

初期のしぶちんさん

完成版しぶちん先生

初めは震えるような線で描かれてたり,設定が固まらず,女性なのか,男性なのか,

わからない口調だったしぶちんさん。月日を重ねるにつれ,線もしっかりして,エコ

ちゃんに京都の食について教える仙人的存在であるしぶちん先生という設定が固まり ました。鳥羽高校の授業では好評をいただき,冊子を読んでいただく上でも親しみや

すさが増したかなと思います。 こんな熱い思いが隠れているということを忘れないで,皆さんにもしぶちん先生を

愛していただけたらありがたいです。

都市計画局建築指導部建築指導課 藤井 裕子

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チーム京都力 「環境にやさしい食生活への転換プロジェクト」 具体的取組 大学コンソーシアム京都の実施する単位互換制度に「大学生を対象とした、

環境にやさしい食生活がテーマのカリキュラム」を提案する。 【取組内容】カリキュラムを受講する学生に課題(例:エコ食堂マップの作成,京都の地

元食材の調査,事業者向け対策に関するワークショップの実施など)を提示し,主体的に

取り組んでもらうことで環境にやさしい食生活への関心,理解を深める。 ※並行して,大学学食に地元食材の紹介,地産地消,食べ残し,過剰包装に対する消費者

の意識変換の大切さを PR するポスター等を掲示し,理解を促す。 【実現方法】 大学のまち・京都事業を所管する京都市総合企画局市民協働担当に,本取組の趣旨を説

明し,大学コンソーシアム京都の実施するカリキュラムの1つに導入できないか相談。プ

ロジェクトチームメンバーは参加学生のサポートを行う。 市民協働との協議結果(1 月 17 日) 大学コンソーシアム京都は制度のとりまとめのみを行っているため,カリキュラムの導

入については直接,大学側に相談してほしいとのこと。大学側に直接,カリキュラムを提

案するには協力していただける教授の確保が必要であるため,難しいと思われる。よって,

大学が実施するカリキュラムの提案募集に応募する方法などを検討中。 参考:http://www.doshisha.ac.jp/students/curriculum/pbl/boshu.php 【課題と対策】 ① カリキュラム導入自体に時間がかかる。 →今年度までのプロジェクトであれば,実現は困難。(カリキュラムの提案程度であれば k今年度でも可能) ②大学コンソーシアム京都の存在自体を認識していない学生がいる。 →大学コンソーシアム京都のカリキュラム一覧,本カリキュラムの紹介ちらしを配布し,

周知徹底を図る。

田中・北村班

資料編:活動企画案①

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(参考) プロジェクトチーム活動方針:①地産地消の促進,過剰包装,食べ残しの削減 ②①の分野に興味のない人に訴える ③消費者の意識変革が事業者向け対策に必要である

ことを訴える。 ターゲット:大学生

余白

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『大学生による「ご飯」と「おかず」の縁結び紀行』 ~これが私たちの考える食へのやさしさといたわりのアプローチ~

1 目的

古代,我々の祖先が農耕民族として米の生産を始めてから,米は日本人の主食として国

民の胃袋を満たし続けてきた。しかし,食生活が豊かになった結果,米の消費量は年々減少

し,主食としての座を危うくする状況に置かれている。 また,京都においては,千年の都として政治・文化の中心として栄える中で,京の風土と

人々の知恵で守り育ててきた京野菜が,今もなお多く存在する。多くの京都人は巷で売られ

る野菜の種類を見て,季節を感じ,調理への意欲をかきたてられ,知らず知らずのうちに「旬

の時期に旬のものを食するのが,一番おいしく栄養価も高いという。」事実を会得していたに

違いない。 現代では,情報の氾濫と何不自由のない物資的な豊かさが,かえって人間の真の心の豊

かさや,ものに対する感謝の気持ち,環境へ大きな負荷をかけていることに気づかなければ

ならない。 そこで,未来を担う若者達に,日本人の主食である米と京都で守り育てられた京の旬野菜

の生産・流通の実態を知ってもらい,環境にやさしく栄養価に富んだ旬の素材を活用して,

「ご飯」に合う「おかず」の一品を『大学生による「ご飯」と「おかず」の縁結び紀行』として作り

上げる。 2 内容 (1)参加グループの募集 ○ 各大学へ呼びかけを行い,参加グループを募る。 ○ 5 人程度を 1 グループとして,10 グループ程度を選抜する。 ○ 1 グループが,これならご飯に合うというおかずの一品を,旬の素材を活用して作り

上げる。 ○ 1 グループが最低 3 品を提案する。 (2)参加グループへの説明会の開催 (3)京都市中央卸売市場への見学 ○ 市場に流通する近郷の旬野菜の実態を見学 ○ 市場で扱われる農産物・水産物の実態を見学 (4)京都市内の旬野菜生産農家への見学 ○ 旬野菜が生産されている農地を生産農家の案内のもと見学(夏野菜,秋冬野菜を対

象に 2 回)

内藤・松重班① 内藤

資料編:活動企画案②‐1

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(5)旬野菜を活用した料理教室の開催 ○ 参加グループを対象とした料理教室を開催し,料理の手ほどきをする。 ○ 夏野菜,秋冬野菜を使用し,2 回開催する。 ○ 講師は保健福祉局の栄養士の方に依頼する。 (6)「ご飯」に合う「おかず」の一品開発に向けた相談会の開催 ○ 参加グループへの相談やアドバイスを行う。 ・ 素材の調達先のアドバイス

・ 調理法,栄養面でのアドバイス (7)『大学生による「ご飯」と「おかず」の縁結び紀行』成果発表会 ○ 学生文化祭の際の 1 イベントとして位置付けてもらい開催する。 ○ 発表された一品メニューは,大学生からの「環境にやさしい食生活の改善」への取り

組みとして多方面へ活用する。

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内藤・松重班② 松重

学生向け月刊フリーペーパーの一企画として

「エコちゃんと持ち寄りランチ会」を提案

背景と目的

「環境にやさしい食」を大学生に浸透させるうえで課題となるのが,いかに取り組みや

すい機会を提供するかということ。大学生にとって取り組みやすいとは,「安く,手軽で,

楽しい」。この三点を満たす食育の取り組みとして,実践例の多くある「大学生弁当の日」

の取り組みに,伝統的な食文化をもつ環境先進都市である京都市ならではの要素を盛り込

んだ企画を提案する。

「大学生弁当の日」は,未来を担う大学生に,楽しく自炊をする機会を通じて自らの食

生活と健康を維持する力を持たせることを目的とした食育の取り組みである。数人のグル

ープで定期的に昼食会を開き,毎回テーマを設定したおかずを一品持ち寄るというもの。

大学生にとって,毎日の自らの食が環境にやさしいかどうかを問う以前に,環境や食にま

つわる問題を自分の問題として引き寄せることが必要であるが,そのために自炊の経験は

欠かせない。自炊する為には食材の知識は不可欠であり,友達が作ったおかずであれば食

べ残しは減り,タッパー等で持ち寄れば容器や包装材といったゴミも発生しない等,自ず

と環境への負荷も下がる。

この「大学生弁当の日」の持ち寄りおかずのテーマとして,「環境にやさしい」を設定し,

大学生に「環境にやさしい食」を考えてもらうとともに,旬野菜やおから,野菜の皮等を

活用したおばんざいを提案する。

具体的な取組内容

①市内大学生の一品持ち寄り昼食会に,エコちゃんが環境にやさしいおかずを持って参加。

②昼食後,参加者に使用食材とレシピ,及び環境にやさしい食生活への情報を提供。

③取組みの様子を学生向けフリーペーパー(月刊)に掲載(12回)。

■既に行われている関連事例

・大学生弁当の日の取組み(九州大学ほか)

・せんだいお弁当ススメ隊(仙台市)

・京の旬野菜の恋人探しプロジェクト(本市農林振興室)

資料編:活動企画案②‐2

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■課題など

①市内において,大学生の一品持ち寄り昼食会というものが,どれだけ開催されているか。

→自炊したことの無い学生にとってはハードルが高い取組みだが,参加可能な層は一定数

いると思われる。詳細な実態調査が必要。

②実働部隊をいかに確保するか。

→既存の学生フリーペーパーを活用(ガクシン,Yummy,moco,crewなど)

→旬野菜は農林振興室,食育推進員よりレシピの指導,地元の豆腐屋のおから活用

③取り組みの成果をどのように評価するか。

④事業期間が 1年以上必要。

⑤エコちゃんが大学生に受け入れてもらえるか。

⑥企画終了後の展開方法。

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きょうからはじめる新生活!事始めブック(仮称)について

1 目的

京都で新生活をスタートさせる学生を対象に,ひとりで食生活を営む上で必要なことを

伝え,さらに京都ならではの食材や京の食文化を知ってもらうための冊子を作成・配布す

る。

2 内容

・自炊に必要な道具(まずはこれをそろえましょう)

・基本的な調理法(茹でる,煮る,炒める,揚げる,蒸す,便利なレンジでチンなど。)

・食材の保存法(便利な冷凍保存なども)

・食材の選び方(新鮮なものの選別,食品表示の見方)

・京都ならではの食材(京野菜など)と食べ方(おばんざいやきまりもんの紹介)

・バランスよく食べること(自分に合った量を知る,食事バランスガイドの紹介)

・節約術(食材使いきり作戦)

・エコに関すること(エコクッキング,フードマイレージ,自給率)

・○○の素や○○のタレを作っちゃおう

・お弁当を作ってみよう(残りものの利用,友達と持ち寄って「弁当の日」提案)

※一部,食育指導員ハンドブックに記載あるため,一から作成する必要はない

3 現状

大学で同様の印刷物が配布されていないか,6大学1専門学校に確認した。

質問1 「ことはじめブック(仮称)」のような印刷物を配布しているか。

回答1 ①配布している 1

・「すいすい自炊」(大学生協)を希望者に配布している。

②違った方法で情報提供している。 1

・1回生対象の「食と健康の科学」という科目を開講している。

受講生約100名。

③配布していない 6

・「大学生になる前に知っておきたいこと」世界思想社教学社 (編集)

を配布している。

質問2 もし,作成した場合,配布していただくことは可能か。

回答2 ①配布可能(又は配布を検討したい) 4

②窓口設置可能 2

③未回答 1

内村・樋越班

資料編:活動企画案③

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- 38 -

4 課題

すいすい自炊との差別化

・すいすい自炊が効果をあげているのか。

・配布の範囲(大学に協力してもらうのか,生協に協力してもらうのか。)

5 対応

環境対策や京都らしさ(京都の伝統料理や旬野菜など)を前面に出していく。

・すいすい自炊についてもう少し調査をして,課題を見つけてそれを補うよう

な方向で考える。

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- 39 -

「環境にやさしい食生活への改善」のための活動案 ■エコ学食マップ■ 1 目的

若年層に地場食材を食べてもらいその美味しさを知ってもらう。 リーズナブルな価格で一般の人も学食に関心が高いのでその関心に訴えてエコな取組み

を知ってもらう。 2 内容

京都にある大学の学食のメニューとエコな取組みを紹介するマップをつくる。 各食堂のオススメメニューのレシピも掲載。

フリーペーパーに載せてもらう。 公共施設にチラシとしておく。 学食にアンケート用紙をおいてもらい学食利用者の食に関する調査をする。 3 既存のマップがあるか

調査の範囲では無さそう。 (学食研究会みたいなのは存在する) 4 紹介できそうな学食

○立命館朱雀キャンパスのTAWAWAでは、洛北農家から仕入れた京野菜をつかった料

理を提供していてランチには京野菜のおばんざいバイキングをされている。 また京野菜を紹介するプレートなどもつけられている。

○精華大学の学外学食の「れあた」では、地野菜を材料に使っている。以前は仕入れた 農家の顔写真も紹介していた。

○京都大学 カンフォーラ 京野菜を使ったオリジナルメニューの実施

(2008年度には,「京野菜プロジェクト」と題し京都大学農学部の開発によって生まれ

た「てまり」「京唐菜」などの旬の京野菜を使ったオリジナルメニューなどを企画) ○京都大学 カフェテリアルネ

環境にやさしいエコキャップ (食堂に置いてあるドレッシングには,環境に配慮した「細口キャップ」を使用している。

食べ終わったお皿に残るドレッシングは,食堂排水に含まれる油分の原因となっている。

そこで,水質低下を招く排水中の油分を削減する為に,環境委員会 E-COOP の提案によ

りこのエコキャップを導入。) E-COOP の取り組み http://www.s-coop.net/about_seikyo/committee/e_coop/

加藤・藤井班

資料編:活動企画案④

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5 紹介媒体

○大学生向けフリーペーパー(ガクシン・Yummy!・イマ*イチ・Crew・moco etc) ○バスと電車で ecoグルメ ○ことはじめブック → いくつかの媒体を併用するべき 6 課題・対策

○京都の大学は38校もあるので環境への取組みがあるのかとか調べて取材するのに労力

がかかる。各大学は、委託の民間業者に食堂運営を任せている場合が多いので大学への

問い合わせだけでは、把握できない。 →・チームで手分けすることによって詳細な情報収集が可能では ・エコ食堂選定の基準を定めて厳選 ○魅力的なマップにするためにお手本となるような資料を探す。 →同上 ○学食だけにするか,社員食堂も掲載するか(掲載する場合,まず京都市役所の食堂をも

っとアピールできるものに変えるのが先では?) ○成果をどのように測るか?

→配布数・クーポンで利用者数把握,店でのアンケート実施, 7 関連事例 ① 「地産地消で美味しくエコ!~社員食堂で地産地消キャンペーン」

地産地消に取り組んでいる社員食堂を紹介(主催:京都グリーン購入ネットワーク) ② 産地からお口まで CO2 見える化計画~大学生協フードマイレージキャンペーン~

大学生協共通メニュー(400 メニュー/月)にフードマイレージ,CO2 排出量の表示を

実施(参加大学:京都大学・同志社大学・立命館大学・龍谷大学・京都府立大学・京

都工芸繊維大学・京都橘大学・京都教育大学) ③ 学食丸かじり!(大学生ブログ キャンパスドットコム内)

ブログ上で京都市内の学食の紹介

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0.4%

1.3%

13.4%29.9%

54.9%

関心がある

どちらかといえば関心がある

どちらかといえば関心がない

関心がない

無回答

4.3%

2.5%

2.0%

2.5%

36.4%

17.4%

34.8%

地球温暖化対策

ゴミの削減

省エネルギーの推進

環境教育・環境学習会の利用や機会提供

環境に関するイベントへの参加

その他

無回答

「環境・食」に関する意識調査及び冊子に関するアンケート調査

このアンケートは冊子「しぶちん」を作成するために,大学生,大学院生等を対象に実

施したものです。 「環境」についての意識調査

① 環境問題に関心がありますか?

「関心がある」と「どちらかといえば関心がある」をあわせた“関心がある”が 84.8%と高くなっています。

N=461 ①-1 特にどの事項について関心がありますか?

主な関心事項としては「省エネルギーの推進」が 36.4%,「地球温暖化対策」が

34.8%と高くなっています。

N=396

その他の意見

・ 放射能汚染 ・ 土壌汚染 ・ 森林破壊 ・ 資源の利用 ・ 環境問題の真偽 ・ 食の安全 ・ 環境問題のメカニズム

4.3%

2.5%

2.0%

2.5%

36.4%

17.4%

34.8%

地球温暖化対策

ごみの削減

省エネルギーの推進

環境教育・環境学習会の利用や機会提供

環境に関するイベントへの参加

その他

無回答

資料編:(試作段階)アンケート結果

その他の意見

・ 放射能汚染 ・ 土壌汚染 ・ 森林破壊 ・ 資源の利用 ・ 環境問題の真偽 ・ 食の安全 ・ 環境問題のメカニズム

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家族, 155

友人, 135

新聞, 279

書籍, 199

テレビ, 427

インターネット,294

その他, 129

0 100 200 300 400 500

2.0%

3.3%

27.2%

15.9%

51.6%

している

たまにしている

あまりしていない

まったくしていない

無回答

①-2 関心を持つきっかけとなったことを教えてください。 (自由記入)

主な意見

・ 学校(小,中,高)の授業

・ 大学の授業やゼミ

・ テレビ等のマスメディア

・ 東日本大震災

・ 夏が異常に暑いこと

・ サークル活動

・ 地球温暖化の影響をテレビ等の映像で見て

①-3 環境についての情報はどこから入手していますか? (複数回答可)

「家族」や「友人」など身近な人よりも,「新聞」「書籍」「テレビ」等のマスメデ

ィアが高くなっています。「インターネット」での情報収集が「新聞」や「書籍」よ

りも高くなっています。

その他の意見

・ 学校 ・ 教職員公文書 ・ ごみ捨て場 ・ ラジオ

② 環境を守るために,自分なりに何か行動をしていますか? 「している」と「たまにしている」をあわせた“している”は 67.5%と高くなってい

ます。「あまりしていない」と「まったくしていない」をあわせた“していない”は 29.2%になっています。

N=461

N=461

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51.8%

27.7%

10.2%10.2%

関心が無い

方法がわからない

面倒である

その他

186

154

207

164

152

141

140

0 50 100 150 200 250

家族

先生

友達

恋人

先輩

マスコミ

その他

②-1 普段よく行う行動を具体的にお書きください。 (自由記入)

主な意見

・ 節電(コンセントを抜く,エアコンを控えるなど)

・ ごみの分別,削減

・ 移動手段に自転車を使う

②-2 環境を守るために行動をしないのはなぜですか?

「方法がわからない」が 51.8%ともっとも高く,次いで「面倒である」が 27.7%

になっています。「関心がない」は 10.2%と低い値になっています。

N=134

その他の意見

・ 環境保護デモなど,特別なことをしようと思わない ・ ごみの分別や節水節電をしているが,気がつくと出しっぱなしにしたりしている

ので,行動をしているとは言えないと思う。 ・ 危機感がない ・ 忙しい ・ 環境を意識できない ・ 節水,節電はやっているが,当たり前のことであり,環境のためにやっている意

識は無い ・ 個人で環境を守ることは大きな負荷のわりに,地球規模では何も変らない

②-3 誰に誘われたら,環境を守るために行動しようと思いますか? (複数回答可)

「友達」が 207 件ともっとも多い値になりました。

N=134

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1.5%

9.5%9.8%

34.9% 44.3%

いつももらう

だいたいもらう

あまりもらわない

もらわない

無回答

3.3%

1.5%

57.5%

20.0%17.8%

利用している

たまに利用している

あまり利用していない

利用していない

無回答

その他の意見

・ 好きな芸能人 ・ 誰でも ・ 納得させられれば ・ なし ・ しないと思う ・ 気が向いたら自発的にする ・ 学校全体や社会的団体で

③ 普段の買物で,レジ袋はもらいますか?

「いつももらう」と「だいたいもらう」をあわせた“もらう”の割合が 53.8%,「あま

りもらわない」と「もらわない」をあわせた“もらわない”が 44.7%となっています。“も

らう”の割合が少し“もらわない”を上回っています。 N=461 ④ 普段から,環境に配慮した商品を買って利用していますか? 「利用している」と「たまに利用している」をあわせた“利用している”の割合が 77.5%

と高くなっています。 N=461

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29.1%41.7%

10.7% 18.4% 価格が高い

欲しい商品がない

どこで売っているかわからない

その他

66.1

26.2

65.9

9.5

36.7

10

4.1

8.1

30.8

2.7

1.8

0.9

12.3

0.5

0.5

16.4

5.9

1.8

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

夕食

昼食

朝食

自炊する 学食で食べる 外食する 買って食べる 食べない その他

④-1 環境に配慮した商品を積極的に利用しないのはなぜですか? 「どこで売っているかわからない」の割合が 41.7%で最も高くなりました。 N=103

その他の意見

・ 効果に疑問 ・ 身近に少なく,どの程度効果があるかイメージがわかない ・ 気付いていないかもしれない ・ 特に意識していない ・ あまり見かけない ・ 何が環境に配慮した商品かわからない ・ 根拠が不鮮明

「食」についての意識調査 (一人暮らしの学生対象)

⑤ 普段食事はどうしていますか? N=221

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2.1%

1.4%

12.8%

52.5%

31.2%

面倒である

時間がない

買うほうが経済的である

方法がわからない

その他

3.7%

42.1%34.3%

11.3%8.6%

思う

少し思う

あまり思わない

思わない

無回答

⑤-1 自炊をしないのはなぜですか? 「時間がない」の割合が 52.5%と半数以上をしめています。

N=141

その他の意見

・ 寮で食事がでる ・ バイト先のまかない食をたべる ・ 朝起きられない ・ 弁当を作る余裕がない ・ 時間が無くあまり家にいない ・ 調理器具をまだ買っていない

冊子「しぶちん」についてのアンケート

⑥ 大学にこの冊子が置かれていたら,手に取ろうと思いますか? 「思う」と「少し思う」をあわせた“思う”割合が 50.7%となり,「あまり思わない」

と「思わない」をあわせた“思わない”割合が 45.6%となっています。

N=382 ⑥-1 思わない理由を具体的に教えてください。

主な意見

・ 普段から冊子はとらない

・ 表紙やタイトルを見ても何の冊子かわからない

・ 表紙がぱっとしない

・ 興味がない

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6.5%3.1%

14.7%19.6%

56.0%

伝わった

少し伝わった

あまり伝わらなかった

伝わらなかった

無回答

⑦ タイトル「しぶちん」についての率直な意見や,新たなタイトルの提案があればお聞かせく

ださい。

主な意見

肯定的な意見 ・ 意味を知らなかったが,インパクトがあって良い

・ 何かな?と思って冊子を開いてしまうので,このタイトルは良いと思う

・ 面白くて良いと思う

・ ネガティブなイメージの「しぶちん」を良いイメージにできるような冊子を作っ

て欲しい

否定的な意見

・ 「しぶちん」は悪口にしか受け取れない(ネガティブなイメージ)

・ 京都人にしかわからないのではないか

・ 地味

⑧ この冊子を読んで環境問題に取り組む大切さが伝わりましたか?

「伝わった」と「少し伝わった」をあわせた“伝わった”の割合が 75.6%となり,「あ

まり伝わらなかった」と「伝わらなかった」をあわせた“伝わらなかった”割合は 17.8%になっています。

N=382

⑧-1 伝わらなかった理由を具体的に教えてください。

主な意見

・ ぱっと見て改善点はわかりやすいが,なぜ大切かわからない

・ 京料理の知識を伝えたいのか環境問題を伝えたいのか,情報が多くてわかりにく

・ 環境というより食というイメージが強いから

・ 既知のことが書かれていたから

・ 具体的な環境の深刻さ,エコの大切さに関する記述がないので

・ 具体的な家庭ごみ,食べ残しなどのグラフが欲しい

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7.6%9.7%

4.2%

14.1%

14.9%49.5%

思った

少し思った

あまり思わなかった

思わなかった

すでにしている

無回答

行動をしていなかった学生が行動をしようと思った割合

6.4%

1.8%

5.5%

50.9%

10.9%

24.5%

思った

少し思った

あまり思わなかった

思わなかった

すでにしている

無回答

⑨ この冊子を読んで環境のために何か行動しようと思いましたか?

「思った」と「少し思った」をあわせた“思った”割合が 63.6%と高くなっています。

「すでにしている」割合も 9.7%になっています。

設問②で環境を守るために行動を「あまりしていない」と「していない」と答えた学

生の“思った”割合は 61.8%になっています。 N=382 ⑨-1 どのような行動をしようと思いましたか?

主な意見

・ 地産地消

・ ごみの削減(食材を使い切る)

・ 旬の野菜を食べる

・ エコバッグ,マイボトルを使用する

・ 自炊をする

・ お茶を買わないで,自分でいれて飲む

⑨-2 思わなかった理由を具体的に教えてください? 主な意見

・ 何をすればどのような効果があるのかもっとアピールして欲しい。一応記載があ

るがインパクトが薄い。

・ 冊子に載っている行動はだいたいやっていることだったから

・ エコ押しが弱い

N=110

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・ 何かもっと斬新な話題が欲しい

・ 環境問題というよりは食生活の話題の印象がある

⑩ 冊子「しぶちん」についてのご意見をご自由にお書きください。 主な意見

・ 自販機やコンビニエンスストアの食品など,個人努力以外の無駄や環境負荷があ

り,そちらの改善も必要ではないか

・ 要点がまとめてあって伝わりやすい。地元の方も他地域から来ている方も読みや

すい工夫がしてあると思う。

・ もっとレシピを載せて欲しい

・ 大根食べきりに関して詳しく載せて欲しい

・ 文字が多すぎて読みにくい

・ 鹿ヶ谷かぼちゃは観賞用で美味しくないと聞いているが,味付けを上手にすれば

美味しく食べられるのでしょうか

・ 過不足なくとても良い冊子

・ 表紙がシュールで「おっ!」となった

まとめ

「環境についての意識調査」では,環境問題に「関心がある」割合が 84.8%と8割を超

えていました。主な関心事項としては「省エネルギーの推進」が 36.8%と 1 番高い割合に

なっていました。東日本大震災での原発事故をうけて「省エネルギー」を意識しているこ

とが感じられました。また,少数ですが,原発事故後の放射能汚染についても関心がある

という意見がありました。 環境問題に関心を持つきっかけとしては,学校の授業が圧倒的に多く,学校教育の重要

さが感じられました。東日本大震災をきっかけに関心を持ったという意見も少なくありま

せんでした。 環境についての情報の入手先について,「インターネット」が「テレビ」に次いで多くな

っています。今後のアプローチの方法として参考にすべき点であると思います。 「環境を守るためになにか行動」をしている割合が 67.5%と高くなっています。具体的

な内容は「節電」が大半を占めていて,ここでも東日本大震災の影響が見て取れます。 環境を守るために行動をしない理由は「方法がわからない」の割合が5割になっていま

す。関心があるのに方法がわからない学生へ向けて今後もアプローチをしていくことが必

要であると感じました。

環境に配慮した商品の購入をしない理由として「どこで売っているかわからない」がか

なり高い割合になりました。この設問に関しても情報提供が必要であると感じました。

「食についての意識調査」では一人暮らしの学生の自炊の割合を調べました。自炊をし

ている学生の割合は朝食と夕食に関しては6割を超えていました。昼食は学食が 1 番高い

割合になっていました。自炊をしない理由では「時間がない」が半数を占めていることか

ら,簡単に改善することは難しいと思われますが,手軽にできる自炊の提案は,引き続き

必要であると思われます。

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「しぶちんについてのアンケート」では全体的に“エコと言うよりも京都の食文化を紹

介する冊子”という印象が強かったという意見が多く見られました。「食文化」については

大学生や大学院生の方にも興味を持って読んでもらえたようですが,「環境」については専

門に研究している大学生や大学院生にとってはあまり目新しいことがない内容になってい

たようです。

冊子として読みにくい点やレシピに関するリクエストなどは,改善することになりまし

た。

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0.0%

0.9%

34.9%

58.7%

5.5%

大変良かった

まあまあ良かった

あまり良くなかった

良くなかった

無回答

1.1%

1.1%

42.0%

46.8%

9.0% 伝わった

少し伝わった

あまり伝わらなかった

伝わらなかった

無回答

冊子「しぶちん」についてのアンケート調査

このアンケートは冊子「しぶちん」が完成した後に大学生,高校生等を対象に実施した

ものです。 ① この冊子を読んでいかがでしたか?

「大変良かった」と「まあまあ良かった」をあわせた“良かった”が 93.6%と高くな

っています。 N=109 ② 良かった記事はどれですか? (複数回答可)

「京の食文化」が 57 件と最も多くなっています。 N=109

12

3

57

42

30

34

5

0 20 40 60

チームオススメ本紹介

京のしぶちん的食生活

京の旬な伝統行事

京の旬野菜

京の食文化 

本冊子でお伝えしたいこと

しぶちん先生×エコちゃん巻頭対談 

③ この冊子を読んで環境に取り組む大切さが伝わりましたか?

「伝わった」と「少し伝わった」をあわせた“伝わった”が 88.8%と高くなっていま

す。「あまり伝わらなかった」と「伝わらなかった」をあわせた“伝わらなかった”が 10.1%になっています。

N=188

資料編:(完成版)プロジェクトチームによる調査

‐51‐

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1.1%1.6%

23.9%

55.3%

11.2%

6.9%思った

少し思った

あまり思わなかった

思わなかった

すでにしている

無回答

23

65

53

7

64

37

31

26

18

0 10 20 30 40 50 60 70

京の食文化を意識した食生活

食材を残さず使い切る

旬を覚え,旬のものを購入する

伝統行事に参加する

エコバッグを持って買物に行く

水道水でお茶をいれる

料理を作ってみんなで食べる

弁当を作る

その他

④ この冊子を読んで環境のために何か行動しようと思いましたか?

「思った」と「少し思った」をあわせた“思った”の割合が 79.2%と高くなっていま

す。「思わなかった」と「あまり思わなかった」をあわせた“思わなかった”が 12.3%

になっています。「すでにしている」は 6.9%になっています。

N=188

④-1 具体的にやってみようと思うことはなんですか? (複数回答可)

「食材を残さず使い切る」が 65 件,「エコバッグを持って買物に行く」が 64 件と多く

なっています。

N=188

その他の意見

・ 米を積極的に食べる ・ 料理のレパートリーを増やす ・ マイボトル持参 ・ 地産地消 ・ 自炊をする ・ リサイクル ・ ごみの削減

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⑤ 冊子「しぶちん」についてのご意見をご自由にお書きください。

前回(冊子作成中)にとったアンケートでは「文字が多くて読みにくい」という意見

が多かったですが,その部分に関しては改善したので,「以前より見やすくなった」と

いう意見が多く見られました。その反面「文字が多い」と言う意見や「細かいところま

で読むのは大変」という意見も見られました。

高校生にはしぶちん先生が好評でした。

主な意見

肯定的な意見

・ 以前のものより見やすくなってよかった。内容も面白かった。

・ ためになる話がたくさんあってよい。何かできることから始めてみようと思った。

ただ,細かいところまで読むのは大変だと思う。

・ 食材を残さずに使っていきたいと思った。食と環境が大きく関係しているとわかっ

た。

・ エコは今の時代とても重要な問題なので,この本はすごくいい。エコをしたいと思

っているけど何をしたらいいのかわからない人にとっては実用性があっていいと

思う。

・ 「もったいない」と言う言葉と同様に「しぶちん」もエコを志す上ですばらしい言

葉だと思った。

・ 追加することのない最高の冊子と思う。

・ しぶちん先生がかわいかった。

・ 写真が多く見やすかった。

・ これまで進んでは水道水を飲みませんでしたが,買った水より水道水の方が美味し

いのだったら,進んで飲もうと思った。

否定的な意見

・ 文字が多くて見難い点がありました。写真も暗いものが多くわかりにくいと思った。

・ 京都の伝統について知りたい人にとっては良い冊子だと思うが,エコについて主張

したいのであれば情報が少なすぎる。

まとめ

アンケート回答者の属性やサンプル数等の条件が同じではないので単純には比較できま

せんが,前回のアンケートと比べて「環境に取り組む大切さが伝わった」,「環境のために

何か行動しようと思った」という肯定的な意見が格段に増えていました。

具体的にやってみようと思うことは,「食材を使い切る」ことや「エコバッグを持つ」な

ど取り組みやすいことが多く選択されていました。

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冊子「しぶちん」に関するアンケート調査(京都府立大学)

実施主体:京都府立大学 食保健学科(東あかね教授)

調査対象:京都府立大学 食保健学科,及び,京都第一赤十字病院看護学校の生徒,計70名(N=70)

1.食文化について

2.京の旬の野菜について

3.京の旬な伝統行事について

4.京のしぶちん的食生活について

1.とても役に立った  13 15 9 112.役にたった  44 46 38 403.あまり役に立たなかった 13 8 19 174.全く役に立たなかった 0 1 3 1

5.生活や行動を変えた(内容)1.レジ袋・エコバック   32.弁当作成・手作り食事・お茶 63.水筒持参 44.箸持参 15.地産を購入 2

6.行動の実行1.継続的実行 72.数回実行 103.1回程度  34.実行しなかった 50

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行動の実行 1.継続的実行

10.0%

2.数回実行14.3%

3.1回程度4.3%

4.実行しなかった71.4%

冊子「しぶちん」の感想

13

15

9

11

44

46

38

40

13

8

19

17

0

1

3

1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1.食文化について

2.京の旬の野菜について

3.京の旬な伝統行事について

4.京のしぶちん的食生活について

1.とても役に立った

2.役にたった 

3.あまり役に立たなかった

4.全く役に立たなかった

生活や行動を変えた(内容)

4.3%

8.6%

5.7%

1.4%

2.9%

0.0% 2.0% 4.0% 6.0% 8.0% 10.0%

1.レジ袋・エコバック  

2.弁当作成・手作り食事・お茶 

3.水筒持参

4.箸持参

5.地産を購入

資料編:(完成版)京都府立大学による調査

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「環境・食」に関する意識調査及び冊子に関するアンケート調査について

■ パーソナルデーター 年齢を記入し,あてはまるものに○をつけてください。

年齢 男・女 文系・理系 一人暮らし・実家住まい・その他 「 環 境 」 に つ い て の 意 識 調 査 ■ 環境問題に対する関心や行動について伺います。

① 環境問題に関心がありますか? あてはまる番号1つに○をつけてください。 1 関心がある 2 どちらかといえば関心がある 3 どちらかといえば関心がない 4 関心がない

補問①-1(①で1,2と答えた方に伺います。)特にどの事項について関心がありますか?

あてはまる番号1つに○をつけてください。 1 地球温暖化対策 3 省エネルギーの推進 5 環境に関するイベントへの参加

2 ゴミの削減 4 環境教育・環境学習の利用や機会提供 6 その他( )

補問①-2 (①で1,2と答えた方に伺います。)関心を持つきっかけとなった事を教えてください。

補問①-3 (①で1,2と答えた方に伺います。)環境についての情報はどこから入手していますか? あてはまる番号すべてに○をつけてください。

1 家族 3 新聞 5 テレビ 7 その他( )

2 友人 4 書籍 6 インターネット

② 環境を守るために,自分なりに何か行動をしていますか? あてはまる番号1つに○をつけてください。

1 している 2 たまにしている 3 あまりしていない 4 まったくしていない 補問②-1(②で1,2と答えた方に伺います。)普段よく行う行動を具体的にお書きください。

補問②-2(②で3,4と答えた方に伺います。)環境を守るために行動をしないのはなぜですか?

あてはまる番号1つに○をつけてください。

1 関心がない 2 方法がわからない 3 面倒である 4 その他( ) 補問②-3(②で3,4と答えた方に伺います。)誰に誘われたら,環境を守るために行動しようと思いますか?

あてはまる番号すべてに○をつけてください。

1 家族 2 先生 3 友達 4 恋人 5 先輩 6 マスコミ 7 その他( )

■ あなたの普段の買物について伺います。

③ 普段の買物で,レジ袋はもらいますか? あてはまる番号1つに○をつけてください。 1 いつももらう 2 だいたいもらう 3 あまりもらわない 4 もらわない

④ 普段から,環境に配慮した商品を買って利用していますか? あてはまる番号1つに○をつけてください。 ※環境に配慮した商品:リユースビン,詰替え用商品など

1 利用している 2 たまに利用している 3 あまり利用していない 4 利用していない

補問④-1(④で3,4と答えた方に伺います。)環境に配慮した商品を積極的に利用しないのはなぜですか?

1 価格が高い 2 欲しい商品がない 3 どこで売っているかわからない 4 その他( )

☆裏ページへつづきます。

資料編:アンケート様式

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「 食 」 に つ い て の 意 識 調 査 (一人暮らしをされている方に伺います。) ■ あなたの普段の食事について伺います。

⑤ 普段食事はどうしていますか? 朝食・昼食・夕食それぞれあてはまる番号1つずつに○をつけてください。

自炊する 学食で食べる 外食する 買って食べる 食べない その他

朝食 1 2 3 4 5 6

昼食 1 2 3 4 5 6

夕食 1 2 3 4 5 6

補問⑤-1(⑤で1以外を選択された方に伺います。)自炊をしないのはなぜですか?

1 面倒である 3 買うほうが経済的である 5 その他( )

2 時間がない 4 方法がわからない

冊 子「 し ぶ ち ん 」 に つ い て の ア ン ケ ー ト 調 査 ■ 冊子「しぶちん」について伺います。 あてはまる番号1つに○をつけてください。

⑥ 大学にこの冊子が置かれていたら,手に取ろうと思いますか?

1 思う 2 少し思う 3 あまり思わない 4 思わない

補問⑥-1(⑥で3,4と答えた方に伺います。)思わない理由を具体的に教えてください。

⑦ タイトル「しぶちん」についての率直な意見や,新たなタイトルの提案があればお聞かせください。

⑧ この冊子を読んで環境問題に取り組む大切さが伝わりましたか?

1 伝わった 2 少し伝わった 3 あまり伝わらなかった 4 伝わらなかった

補問⑧-1(⑧で3,4と答えた方に伺います。)伝わらなかった理由を具体的に教えてください。

⑨ この冊子を読んで,環境のために何か行動しようと思いましたか?

1 思った 2 少し思った 3 あまり思わなかった 4 思わなかった 5 すでにしている

補問⑨-1(⑨で1,2と答えた方に伺います。)どのような行動をしようと思いましたか?

補問⑨-2(⑨で3,4と答えた方に伺います。)思わなかった理由を具体的に教えてください。

⑩ 冊子「しぶちん」についてのご意見をご自由にお書きください。

(例えば,○○○の内容を追加してほしいなど)

★御協力ありがとうございました。

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「環境にやさしい食生活への改善」プロジェクトチーム 名簿

氏 名 所 属

内村

うちむら

聡子

さ と こ

都市計画局 都市景観部 風致保全課

加藤

か と う

真理子

ま り こ

上下水道局 総務部 九条営業所

北村

きたむら

香里

か り

総合企画局 市長公室 秘書担当

(設立当初:下京区役所 区民部 市民税課)

田中

た な か

美紗

み さ

文化市民局 市民スポーツ振興室 スポーツ振興課 (設立当初:環境政策局 環境企画部 環境総務課)

内藤

ないとう

光夫

み つ お

産業観光局 農林振興室 東部農業振興センター

ごし

聖子

せ い こ

保健福祉局 保健衛生推進室 保健医療課

藤井

ふ じ い

裕子

ひ ろ こ

都市計画局 建築指導部 建築指導課

松重

まつしげ

伸明

のぶあき

産業観光局 農林振興室 農業振興整備課

(設立当初:農業委員会事務局)

資料編:プロジェクトチーム名簿

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「市政課題研究・実践チーム(チーム京都力)」設置要綱

(設置) 第1条 職員の意欲と能力を重要課題の解決に積極的に役立てるとともに,職員の

政策立案能力の向上を図る「市民や産学とも共汗して市政課題を研究・実践するチーム」の事業として,「環境にやさしいライフスタイル」及び「歩くまち・京都の実現」をテーマとした活動を行うことを目的に公募職員等で構成する「市政課題研究・実践チーム」(以下「チーム」という。)を置く。

また,チームには,次の各号に掲げるプロジェクトチームを置く。 (1)「環境にやさしい食生活への改善」プロジェクトチーム (2)都心部における「人が主役の歩いて楽しいまちづくり」プロジェクトチーム

(職務) 第2条 プロジェクトチームは,次の各号に掲げる研究・実践を行う。

(1)「環境にやさしい食生活への改善」プロジェクトチーム 一人ひとりが環境にやさしい暮らしを心がけることは大切であることから,日

常生活に欠かせない「食生活」について「環境」という視点で,すぐにでもできることを出し合い,市民やNPO,若手研究者等とも協働して実践する。

(2)都心部における「人が主役の歩いて楽しいまちづくり」プロジェクトチーム 都心部の細街路を生活道路とする地域住民や事業者の皆様が,区役所職員など

とともにワークショップを開催し「家の前の道」のあり方を考え,細街路の通過交通の抑制など,地域課題の解決に向けた具体的な取組を研究・実践することにより,「人が主役」の「歩いて楽しいまち」の実現を目指す。

(選定) 第3条 プロジェクトチームメンバーは,応募者の中から総合企画局長が担当業務

等を考慮して選定する。

(リーダー,サブリーダー) 第4条 プロジェクトチームにリーダー及びサブリーダーを置く。 2 リーダー及びサブリーダーは,当該プロジェクトチームのメンバーにおいて互

選する。 3 リーダーは,当該グループの事務を掌理する。 4 サブリーダーは,リーダーを補佐し,リーダーに事故あるときは,その職務を

代理する。

(グループ) 第5条 プロジェクトチーム内に,必要に応じてグループを置くことができる。 2 グループを置いた場合は,グループに第4条に定めるリーダー及びサブリーダ

ーを置く。

(庶務) 第6条 チームの庶務は,総合企画局政策企画室において行う。

(服務) 第7条 チームの活動は,本務とする。

(事務局) 第8条 「環境にやさしい食生活への改善」プロジェクトチームの事務局は,環境

政策局地球温暖化対策室に置く。 2 都心部における「人が主役の歩いて楽しいまちづくり」プロジェクトチームの

事務局は,都市計画局歩くまち京都推進室に置く。

(補則) 第9条 この要綱に定めるもののほか,チームに関し必要な事項は,総合企画局長

が定める。 附 則

この要綱は,平成21年8月20日から施行する。 附 則

この要綱は,平成22年12月2日から施行する。

資料編:チーム京都力 設置要綱

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