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平成28年度冷媒管理技術向上支援事業 (フロン排出抑制法に関する普及啓発事業(説明会事業)) 報告書 平成 29 年 3 月 一般財団法人 日本冷媒・環境保全機構

平成28年度冷媒管理技術向上支援事業 (フロン排出抑制法に関す … · また、各説明会において、参加者との質疑応答及びアンケート調査を実施するとと

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平成28年度冷媒管理技術向上支援事業

(フロン排出抑制法に関する普及啓発事業(説明会事業))

報告書

平成 29 年 3 月

一般財団法人 日本冷媒・環境保全機構

Page 2: 平成28年度冷媒管理技術向上支援事業 (フロン排出抑制法に関す … · また、各説明会において、参加者との質疑応答及びアンケート調査を実施するとと

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目次

Ⅰ.事業の目的

Ⅱ.事業概要

Ⅲ.「冷凍空調機器を使用する事業者」に対する説明会の実施

1.参加者の募集方法

1.1 説明会開催の周知

1.2 集客管理システム

2.開催場所、回数、参加者の結果

3.説明会の内容

4.説明会使用資料

5.説明会講師

Ⅳ.「業種・団体別」の説明会の実施

1.説明会の募集方法及び開催回数

1.1 募集方法

1.2 開催団体、回数

2.説明会の内容

3.説明会使用資料、講師

Ⅴ.説明会での質疑、アンケート集計結果

1.説明会での質疑事項

2.アンケート調査

2.1 設問内容

2.2集計結果

2.3自由意見

3.質疑、アンケート結果のまとめ

Ⅵ.説明会全般のまとめと今後の課題

1.説明会全般のまとめ

2.今後の課題

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Ⅰ.事業の目的

冷凍空調機器の冷媒等として使用されるフロン類は、地球温暖化係数が高く、特に

HFC等の代替フロン類は気候変動枠組条約に基づく温暖化対策における削減対象

物質であり、オゾン層破壊物質のような生産・消費規制が存在しないため、大気中へ

の放出を抑制する必要がある。

平成27年4月より施行された、「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の

確保等に関する法律の一部を改正する法律案(以下、「フロン排出抑制法」という。)」

では、新たにフロン類及びフロン類使用製品の製造段階における規制、業務用冷凍空

調機器の使用段階におけるフロン類の漏えい防止対策等を講じ、フロン類のライフ

サイクル全般にわたる抜本的な対策を推進するための措置が規定されている。

また、新たに各種の規制等が講じられることとなる幅広いステークホルダーに対

し て本制度の普及促進を図ることが、フロン排出抑制法によるフロン類の排出抑制

等の対策の実効性を高めるために必要不可欠であるため、平成26年度より、業務用冷

凍空調機器からのフロン類の漏えい防止対策を講じることにより機器の省エネルギ

ーを実現し、事業者の意識向上を図り、省エネ及びフロン類の排出削減を実現する

ため、冷凍空調機器を使用する事業者等に対して、フロン排出抑制法の制度概要、

特に第一種特定製品の管理者及び充塡回収業者に係る新たな規制等に関する説明会

の実施等の普及啓発等を実施してきた。

ついては、フロン排出抑制法の施行を踏まえ、新たに規制が生じる事業者に対して

切なフロン類の漏えい防止を通じた省エネ対策が講じられるよう、フロン排出抑制

法に基づく義務等に関する説明会の実施による普及啓発を行う。

Ⅱ.事業概要

(1)「冷凍空調機器を使用する事業者」に対する説明会の実施

主に業務用冷凍空調機器を使用する事業者(ユーザー)を対象とした、フロン排

出抑制法における新たな義務及び枠組みを周知するための説明会を全国41ヶ所で

開催した。 説明会では、フロン排出抑制法の枠組み・概要に関して、特に当該機器を使用す

る事業者に対する定期点検及び算定漏えい量報告等の新たな義務、情報処理センタ

ーを通じた情報管理等について説明を実施した。また、各説明会において、参加者

との質疑応答及びアンケート調査を実施するとともに、アンケートの集計・分析を

行い、以後の取り組みの改善を図ると共に、全説明会終了後、すべてのアンケート

の集計・分析を行い、改善点を整理した。

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(2)「業種・団体別」説明会の実施

平成27年度冷媒管理技術向上支援事業(フロン排出抑制法に関する普及啓発事

業)における説明会と同様に、法規制が直接生じる業務用冷凍空調機器を所有・使用

する業種等(例えば、小売業、医療業、農林水産業、ビル管理業、廃棄物処理業、建

物解体工事業等)に対しても幅広く丁寧に周知を行う必要があると考えられるため、

業種・団体単位での応募を受け、説明会を計22回開催した。説明内容は、(1)を基本

としつつ、必要に応じて、業種・団体にあわせて必要な分野を重点的に説明すること

とした。

また、各説明会において、参加者との質疑応答及びアンケート調査を実施するとと

もに、アンケートの集計・分析を行い、以後の説明内容等の改善を図った。加えて、

全説明会終了後、すべてのアンケートの集計・分析を行い、改善点を整理した。

Ⅲ.「冷凍空調機器を使用する事業者」に対する説明会の実施

1.参加者の募集方法

1.1 説明会開催の周知

説明会開催は以下の方法で周知を図った。

1)当機構ホームページでの案内 2)開催案内チラシを作成し、関連団体、展示会等を通じた配布 3)冷凍空調機器ユーザー団体への周知とその傘下企業への周知 4)商工会議所等ユーザー団体を通じた周知 5)開催都道府県にある企業への参加勧誘 6)自治体を通じた周知を実施

1.2 集客管理システム

本説明会は、全国40ヶ所の会場にて約5ヶ月の短期間のうちに集中的に開

催すること、数千人規模の受講者の動員を企画することにより、効率的な運用

が必要であることから、開催の案内、参加者の参加登録、登録データの維持管

理等をワンストップで行うことができるよう、昨年同様、ウェブ上に「集客管

理システム」を導入して、実施した。

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図1説明会開催案内チラシ

2. 開催場所、回数、参加者の結果 表1に開催結果を示す。

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表1 「冷凍空調機器を使用する事業者(管理者)」向け説明会開催結果

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説明会は全国40ヶ所での開催の予定であったが、終盤になって、関東圏での

会場がほとんど満席となり、問合わせ、要望に応じて、東京開催を追加し、計41

ヶ所の開催となった。 開催地は、中規模の地方都市、大都市とし、全国的に実施した。会場は参加者

の規模や公共交通機関の状況等を踏まえ、80〜100人収容可能なところを選定

した。効率的な実施のため、同日の午前、午後で近隣の2地域をまわることや、1

日目の午後と2日目の午前で2地域をまわること等の工夫を取り入れた。 また、今年度は参加者の都合を勘案し、序盤ではトライアルとして、休日開催、

夜間開催を行い、状況を見た後、以降の実施曜日、時間を決定することとした。 表2 地域別開催回数

地域 開催回数 都市圏開催

北海道 2 札幌1、旭川1

東北 6 仙台2、郡山1、盛岡1

秋田1、青森1

関東 13 東京6、横浜2、つくば1 前橋1、さいたま2 千葉1

中部 5 名古屋2、金沢1、富山1 浜松1

近畿 7 大阪3、神戸2、京都2

中国 3 広島2、岡山1

九州・沖縄 5 福岡2、佐賀1、鹿児島1

那覇1

計 41

各説明会の参加結果は以下の通り。

表3 説明会開催結果 定員 申込者数 参加者数 参加率

4,654 3,506 2,927 83%

3. 説明会の内容

説明会プログラムを表4に示す。

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表4 「管理者」向け説明会プログラム

(1)全体約2時間の構成とした。

(2)開始時間は標準的に平日の午後2〜4時設定とした。

ただし、参加者の都合を勘案し、序盤では休日、夜間に試行的に実施し、

反応をみた。この結果、顕著な効果が見られなかったことから、中盤以降は

標準の時間開催としている。

また、近隣都市開催の場合、2日目の午前開催を幾つか実施した。内訳は以

下の通り。

・休日開催:3回(10/2 仙台、10/15 名古屋、10/22 金沢)

・夜間開催:3回(10/14 浜松、10/21 富山、10/26 千葉)

・平日午前:8回

・平日午後(標準):27回

(3)都府県報告は、事前に可否を問合わせ、可能な都府県のみの実施とした。実

施都府県は計15ヶ所で以下の通り。

・福島県(10/3 郡山)

・東京都(11/16、12/12、1/31、2/27、2/28 東京)

・京都府(11/21、2/20 京都)

・大阪府(11/22、1/17、2/21 大阪)

・兵庫県(11/22、1/16 神戸)

・福岡県(11/15 福岡)

・佐賀県(1/24 佐賀)

プログラム 説明内容 説明者

フロン排出抑制法の概要 20分

・法改正の背景とポイント

経済産業省、

環境省、JRECO 登録説明員

第一種特定製品管理者の

責務と対応実務 35分

・フロン排出抑制法における

管理者の位置づけ

・管理者の実施すべき事項

JRECO 登録説明員

休憩 10分 電子的な冷媒管理システム

の DVD 放映

電子的な冷媒管理システムの紹介15分

・利用方法の説明

(DVD)JRECO 登録説明員

簡易点検の実施方法

10分

・実施方法の説明

(DVD)JRECO 登録説明員

都府県報告

10分

・都府県の取組内容、立入

検査結果等の報告都府県担当部署

質疑応答アンケート記入・回収

20分

・参加者の質問への口頭回答

・アンケート記入依頼、回収

環境省、

JRECO 登録説明員

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4.説明会使用資料

1)フロン排出抑制法説明会資料

・フロン排出抑制法の概要 ・業務用冷凍空調機器使用者(管理者)の責務と対応実務

2)簡易点検の手引き

・業務用エアコン編

・冷凍冷蔵ショーケース、業務用冷凍冷蔵庫編

3)リーフレット「フロンの漏えい点検が義務化されました」

4)リーフレット「冷媒管理システム RaMS」

5)リーフレット「警告!指定以外の冷媒を使用しない」

6)説明会に関するアンケート

上記1)フロン排出抑制法 説明会資料は、計7,000部制作した。参加者見

込数が下回ったことから、結果的に余りが生じたが、内訳は以下のとおり。

・説明会使用(事項Ⅳ「業種・団体別」説明会と併せて):5,200部

・展示会での配布:900部

・希望団体等への配布:900部

5.説明会講師

説明会講師は当機構の他、従来はフロン対策に関係が深い一般社団法人日本冷凍

空調設備工業連合会、一般社団法人日本冷凍空調工業会の登録説明員に派遣を依頼

していたが、今年度は1名の依頼に留まり、大半は当機構職員が担った。また、「フ

ロン排出抑制法の概要」の説明は経済産業省または環境省に依頼した。

Ⅳ.「業種・団体別」の説明会の実施

1.説明会の募集方法及び開催回数

1.1募集方法

自治体、業界団体、グループ会社等を対象に、説明会開催募集の案内を当機構ホ ームページに掲載した。応募の条件は下記とした。 ・説明員派遣、説明資料の提供は当機構が行う。 ・受講者は基本的に50名〜150名とする。 ・開催場所、候補日の申し込みを頂き、調整の上決定する。 ・会場費、会場の設定費は開催団体(応募団体)が負担頂く。 ・時間、内容は開催団体の要望になるべく沿うような形で開催する。 1.2開催団体

表5に開催結果を示す。 開催回数は22回となり、参加者は計1,200名であった。内訳は自治体が9団体、 業界団体が6団体、企業が7団体となった。

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表5 「業種・団体別」説明会開催結果 2. 説明会の内容 基本的にⅢ.の説明会と同様とするが、開催団体の要望に応じ、時間、内容の調整

を行った。 3. 説明会使用資料、講師 使用資料、アンケート内容、講師共に、Ⅲ.の説明会と共通とした。 ただし、法律の概要紹介の部分は、経済産業省、環境省にお願いしていたが、この 説明会では、この内容も含め当機構登録説明員が担当することとした。

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Ⅴ.説明会での質疑、アンケート集計結果

1.説明会での質疑事項

主な質問内容は以下のとおり。各回での質疑応答の結果を集約し、経済産業省及

び環境省にフィードバックを行った。また、説明会講師に情報共有を行うことで、

より効果的な応答が可能となった。 <全般> ・法対象機器の範囲(家電との区別、特殊冷却装置の該当の有無等) ・法施行後の状況 ・これまでの説明会からの変更点 ・罰則の内容

<管理者判断基準> ・「管理者」の定義(メンテナンス契約、リース物件等) ・簡易点検の実施内容 ・複数台圧縮機使用の場合の圧縮機定格出力の算定方法 ・点検困難な場所に設置されている機器の扱い ・冷媒充填での、「止むを得ない場合」の基準 ・冷凍冷蔵機器とエアコンディショナーの違い ・休止機器の点検 ・点検記録簿の様式

<算定漏えい量報告> ・算定漏えい量の報告単位(自治体の単位、チェーン店等の扱い等) ・機器の初期充填量の扱い ・廃棄時の回収量の扱い ・報告先と報告の様式

<充填回収関係> ・回収証明書、充填証明書の様式と交付の仕方及び交付期限 ・「十分な知見を有する者」の解釈

<情報処理センター> ・登録の仕方(管理者か充填回収業者か) ・センターの業務範囲(法的な範囲と付随業務) ・利用する場合の費用 ・利用状況

<都府県報告関係> ・立ち入り検査の実施計画

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2. アンケート調査 2.1 設問内容 表6 アンケート設問・選択肢

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2.2 集計結果 表 10 アンケート回収結果

参加者数(人) アンケート回収数 A使用者(管理者)向け説明会 2,927 2,759

B業種・団体別説明会 1,200 783

計 4,127 3,542

(1) 参加者の業種 図2 (2)所属先従業員数

図3

A 使用者(管理者)向け説明会

B 業種・団体別説明会

横軸単位:人

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(3)所属先で管理または整備している冷凍空調機器の種類

図4 (4)所属先で管理または整備の対象となるフロン利用製品の台数

図5 (5)管理者による簡易点検実施の有無

図6

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

0 200 400 600 800 1,000

10

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0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800

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(6)本説明会をどこから知ったか

図7 (7)これまでの「フロン排出抑制法」説明会参加の有無

図8 (8)法律で点検や記録の保存義務が新たに設けられたことを知っていたか

図9

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000

0 500 1,000 1,500 2,000

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

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(9)管理者の判断基準(簡易点検、定期点検、点検記録簿)についての理解

図10 (10)漏えい量報告についての理解

図11 (11)充塡証明書・回収証明書の交付についての理解 図12

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600

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(12)破壊証明書・再生証明書についての理解 図13 (13)本説明会全般についての感想 図14 (14)今後、同様な説明会への参加が可能な曜日 図15

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600

0 500 1,000 1,500 2,000

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800

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(15)今後、同様な説明会への参加が可能な時間帯 図16

2.3自由意見

アンケートの 後に、説明会の感想、不明点、要望等についての自由記述欄を

設けた。以下に代表的なものを抜粋し掲載する。

(1) 説明会運営(会場、運営、説明の仕方等)・説明会の時間がもう少し長くても良いと思いました。

・講習内容を多少知っている人が聞くのであれば良いですが、知らない人の場合

もう少し内容、説明するスピードを考えてほしい。

・ビデオがわかりやすい。

・非常にわかりやすかったです。

・今後、第一種フロン類充填回収業者となるため、先に説明会を聞きました。お

客様の観点から、どのように説明していけばいいか、よい勉強となりました。

・会場がせまくメモがとりづらかった。机があるとよかった。

・ビデオの内容も大切なので、RaMS の放映は休憩時間ではなく説明時間内に流し

て頂きたい。

・東京都環境局からの説明が具体的でわかりやすかったです。

・フロン排出抑制法をすでに理解している者向けの説明会と感じた。まだ理解し

ていない者にとっては、特に概要部分の説明が早すぎ、理解しにくい。

・資料がしっかり作ってあり、見やすかった。時間が2時間というのは短かい。

もう少し長く、しっかり教えてほしい。(4時間程度)

・説明が早過ぎて、後ろの席では、聞き取りがよくできなかった。半日程度の説

明会にして欲しい。

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

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・専門知識が全くない管理者は、知らない単語が多いと思う。もっと管理者が何

をしなければいけないかを分かりやすい言葉で、例を挙げて伝えるべきだと思

う。

・説明会の会場を都市部外にも増やして欲しい。

・駐車場が一杯で苦労をした。

・企業の管理事例などの紹介があると良かった。

・法施行後、2年ほど経った時期でのこの内容の説明会を開催するのかが分から

ない。

・もっと詳しい内容をして欲しかったと思いますが、総じて分かり易い内容で、

勉強になりました。

・今回、フロン排出抑制法の全体像が理解できた。自動車リサイクル法、家電リ

サイクル法での関連ルールへも触れて頂ければなおよかったです。

・音響、スクリーン等、見やすく、聞きやすい設営をお願いしたい。スライド資

料と配付資料は要点ごとに見やすく作りわけてほしい。

・実務のイメージがまだ湧いてこないのが理解不足の要因でした。

・立入検査状況や内容を具体的に知りたかった。(都府県報告がなかった所)

(2)管理者の責務全般

・業務用パッケージエアコンを、家庭用(住宅)として用いた場合においてもフ

ロン排出抑制法の対象となるのでしょうか?

・管理者がフロン類の規制に関してしなければならないことについて、スケジュ

ールを含む、解り易い説明資料がほしい。

・専門の知識もなし経験もない者が点検者、管理者となることに不安を感じます。

機器のリストアップくらい、国によって専門家にしてもらうことはできません

か?

・簡易点検、定期点検等に係る管理を計画的に行っているので、今回の説明会で

の内容に則っていることがよく理解出来ていると感じた。

・フロン漏えい点検の義務があっても点検したという行政への報告義務がないの

が不思議。

・点検業務にはコストがかかるが、業種によっては行っていない。不公正感が有

る。しっかりと立ち入り検査を行ってほしい。

・簡易点検・定期点検の具体的な事例を説明してほしい。例:点検困難な時の対

応方法・屋根裏配管・高所の配管点検等

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・今後、報告書等は、設備会社の優劣に係るので、統一書式にした方が良いと考

えます。

・簡易点検未実施の場合の罰則は適用されるのか?

・フロンが使用されている設備は他にも沢山あると思うので、資料にのせてほし

かった。

・修理せずに冷媒の充填することは、やむを得ない場合許されるという内容があ

るが、どのような場合なのか?

また、漏えい確認後の60日以内に修理とあるが、何をもって60日以内に修

理とするのか?

・機器が古く銘版に記載された型式や値がわからない場合どのように対応をした

ら良いですか?

・フロンを使用している業務用の設備の量が多いので、3ヶ月に1度の点検は重

荷です。

・法的に必ずやらなければならない事、やった方がよい事、できたらやれば良い

事の区別ができない。

・報告について何をどのような書式で準備してよいかわからず不安です。

・どんな場合に第一種特定製品となるのか、また管理者となるのはどのような場

合かといった具体的な事項について説明頂けると良かったと思います。

・管理台数が多い事業所に対してケアーが必要と勝手ながら感じます。

(3)簡易点検、定期点検

・簡易点検項目とフロン漏洩の関係が理解できない。また、3ヶ月に一度の必要

性も理解できない。

・簡易点検をしていて、業務用と家庭用と混在しているので、もう一度リストの

整理をする必要があると思いました。医療設備で勤務している為、医療ガス設

備や医療機器設備の冷媒についても一つ一つ把握していこうと思います。

・簡易点検のビデオが誰でも見られるのは知らなかったので、知ることができて

よかったです。

・フロンがもれていることをどのように知るか?・簡易点検用のフォーマットをネットから入手できればありがたい。

・一番知りたい部分は何が点検の対象でどの様な点検と書類が必要なのかだと思

う。・点検業者を紹介してほしい。

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・定期点検のできる業者は、どうやって調べればよいか。フロン充てん回収業者

なら定期点検ができると理解してよいか。

・簡易及定期点検に遠隔監視は利用可能か?

・間接法で問題の無いデータが取れれば直接法はしなくていいのか?

・簡易点検チェックシートがほしい。

・簡易点検3ヶ月/1回は大変。多すぎる。

・点検が実施できていなかった場合、どういった所から指摘を受けるのか知りた

い。

・定期点検が実施できる業者等を具体的に住所、電話、会社名など教えてほしい。

依頼しようとする会社が冷媒フロン類取扱技術者、一定の資格等を有し、かつ

点検に必要となる知識等を伴う講習を受講した者がいるかどうかわからない

(十分な実務経験を有し、かつ点検に必要となる知識等の習得を伴う講習を受

講した者がいるのかどうかがわからない)

・エアコン、冷凍冷蔵機器以外の実験機器に対する点検方法について知りたい

・簡易点検・定期点検の具体的な事例を説明してほしい。例:点検困難な時の対

応方法・屋根裏配管・高所の配管点検等

・今後、報告書等は、設備会社の優劣に係るので、統一書式にした方が良いと考

えます。

・点検・整備記録簿(紙)の具体的な記入例がない。

・定期点検の概算費用について知りたい。

・実際の報告書の書き方の説明がない。

(4)算定漏えい量報告

・特定製品廃棄時には、回収証明書ではなく引取証明書が交付されるということ

だったが、廃棄の際には漏えい量の算定を要しないとなる考え方の根拠を詳し

く教えてほしい(組織内での説明のため)。

・フロン類算定漏えい量の元になる「事業所」の区切りが不明すぎる。

・官公庁の場合の報告単位の考え方、及び所管大臣の考え方についてわからなか

った。

・公表については、企業の事情や本法への取組みが受け手側に伝わるように、そ

の他の情報(様式第2)を提出している事業者が明確にわかるようお願いした

い。また、公表時には、年度をまたぐ整備などにおいては算定上、全て漏えい

量として計上されることがある旨を記載して頂くようお願いしたい。

・船舶関係も詳しく説明ください。漁船等のガス洩れは公海上が多いと思います。

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漁港に帰港する時にはかなりの量のフロンガスが排出され修理し充填した場合、

算定漏えい量が 1000t-CO2 以上越えると思う。

・算定漏えい量報告の集計内容(446 社)について、詳細(傾向)が知りたい。(ど

ういう業界は何割が超えている、平均どれくらい漏れている、どの冷媒の種類

が一番漏えいしている、設備の年数など・・・)

・漏えい量報告について、具体的な情報があまりなく残念でありました。電子的

な冷媒管理システムの導入が必要になるのでしょうか?

(5)情報処理センター、冷媒管理システム関連

・RaMS の利用に関して、公的機関では無料にならないか。

・RaMS の使い方を具体的に操作手順を一通り見せていただいた方が、利用しやす

くなると思います。

・RaMS の説明をもう少し時間をかけて頂きたかった。

・ログブックの開設が1台毎とのことですが、管理者、回収・充塡業者の各々の

立場でどのようなコストが発生するかをまとめた資料(一覧表)があるとわか

りやすいです。無料な部分との対比で説明があるとよかったです。

・情報処理センターは活用したいと思うが説明が短かく理解出来なかった。登録

方法等の動画をネットにアップしてほしい。

・RaMS について、企業への案内(営業)を行なっていますか?

説明会に参加する担当では導入を決める権限がないため、説明会以外での営業

もかけていただきたい。

・地方自治体(県)が情報処理センターに登録する場合、どのようにするのが望

ましいのか?

・RaMS は便利で、管理者のメリットは高いです。しかし、充塡回収業のメリット

が低いと思います。何かメリットを付加して頂けると、より浸透するかと思い

ます。

・電子的情報管理に係る部分については細部に亘って理解出来たとは言えないの

で手引きの刷子などがあると有難い。(冷媒管理システムについて)

・情報システムについて、複数の活用事例などを教えていただけるとより分かり

やすくなると思います。

・情報センターの利用状況を教えて欲しい。今後の見込みを含めて。

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(6)説明会の開催、法律の周知方法関連

・フロン法に関する業務をすることにより疑問点が出てきます。定期的に説明会

を開いていただき、質疑させていただけたら助ります。

・管理者(ユーザー)への説明のため、参加しました。いまだに必要性を理解し

ていない管理者が多く、特にガスもれ時に、なぜとりあえずガスを補充しない

のか、以前は補充していただろうということに対しての理解が得られない場合

が多い。

・フロン排出抑制法は使用者及び一般の施工業者には認識が薄く、罰則等テレビ

CM等で大々的に公表してほしい。

・改正法施行後の状況並びに問題点について定期的に説明会(報告会)を行って

ほしい。内容は、①法違反による罰則事例 ②漏えい量報告の現状(事業者の

法令遵守度)③漏えい事例原因 ④有資格者取得人数、稼働人数

・今後も定期に開催いただきたい。

・せめて各県で実施願いたい。

・説明会開催を増やして欲しい

・問い合わせ窓口を明確にして欲しい。

・企業ごとに、フロン抑制法を知ってる所と、知らない所の差があるが、今後ど

うやって広めていくのか、広まっていくのかが、わからない。

・自治体向けの法律に関することや自治体がやらないといけない業務があるので

あれば、そういった説明会を開催していただけませんか

・簡易点検は6回行っていなければならない現時点で入門編の説明会が行われる

のは、十分に周知されてないからだろうが、それはなぜなのでしょうか。

・業務用空調機がある民間業者、一般人は、ほとんどこの法律を知らない。

・フロン法に関する業務をすることにより疑問点が出てきます。定期的に説明会

を開いていただき、質疑させていただけたら助ります。

・管理者としての意見ではないが、今回の説明会を聞いて、この法律やその運用

(点検など)を知らない管理者(事業者)が多数いると思われる。制度周知の

強化や、工夫が必要ではないか。(実際行政でも第一種特定製品の管理者は把

握できないと思うので)

・地方での会場を増やして欲しい(九州なら長崎、熊本など)

・簡易点検の義務化などを、もっとユーザー側に認知してもらうように国レベル

で宜伝してほしい。

・本法律の認知度が(エンドユーザー)低く感じられます。もっと、TV、新聞、

ラシオ、等で宣伝が継続的に必要と思います。

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・管理者の方からの問い合わせに対応するのに業者向Q&A集等を JRECO のホー

ムページ等に掲載してほしい。

・今回のフロン排出抑制法の対象製品は多岐にわたると思うが、業界によっても

う少し踏み込んだ内容の説明等が必要だと思われる。自動車業界における内容

に絞った説明会も開催してほしい。又、都道府県により、見解の相違が見られ

る様だが、法律である以上、ある程度の統一性が必要なのではないか?

・今後も定期的に、説明会を開催希望。

・法改正より1年半余り、Q&Aや、ノウハウの部分をもっとPRしてほしい。ま

だまだ認知度が低いのはわかるが、ユーザ(管理者)、ビギナー向、メーカー、

業界向けのセミナーを分けて実施してほしい。

(7)全般、その他

・今後の相談窓口がほしい。

・私は、フロン充塡回収業者ですが、まだまだこの法律の知名度が低いです。

・廃棄時の「行程管理票」とは、どういったものなのかも、もう少しふれてほし

かった。

・結果的に、管理者・機器メーカーの負担が増加しただけ。管理者は機器の仕様

状況がわからないので、不明なことがあれば全てメーカーサービスへ丸投げと

なる。メーカーは有料にて対応するが、その費用は管理者の負担となるが、こ

れを理解している管理者は少ない。

・立入検査は都道府県で行うとのことだが、政令市の場合も県が行う、という理

解でよいか。

・グレーな部分であった「レンタル」「リース」の考え方を教えて頂き良かった。

JRECO に問合せ、相談の多い内容、グレーな扱いの内容を開示頂きたい。

(エンドユーザー(管理者)、設備管理業者毎に)

・この規制によってどのくらいの地球温暖化防止へのに貢献となるのかの説明が

なかった。

・冷媒の種類の製造年代、製造中止年度などの一覧表があるとわかりやすい。

・各種の書類の書式を JRECO 主導でエクセル書式などでダウンロードできるよう

に作っていただけないか?

一からこちらで作成するのはむずかしい。エクセル書式であれば、それを基に

作り直し、使い易いものにできる。

・立入検査の内容が非常に為になった。自社の取り組みにとり入れたい例がいく

つかあった。

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・メーカーへの問い合わせ先一覧などの情報提供が欲しい。

・法律変更の場合の講習会開催を希望。また、新規冷媒が開発された場合の今後

の方向性について知りたい。

・整備記録簿又は、充填回収証明書について書式を統一したほうが、管理しやす

いと思う。

・空調設備業以外では今でもガスを放出して撤去する業者も多くいます。そんな

会社は見積りも安いのでまじめにやっている業者は見積で負けて仕事がないで

す。

・罰則規定は引き上げて、真面目に取り組んだ管理者が損をすることがないよう

にしてほしいと思います。

・地震等災害時はどうなるのだろう。

・解体業者等の廃棄時の手続等、業界団体に周知した方が良いと思う。

・設備更新の際の参考にしたいので、ノンフロン/低GWP製品の情報が知りた

いです。

・実際、大手企業を除いて簡易点検・定期点検を行っている企業がどれ位あるん

でしょうか?

少なくとも弊社のお客様でちゃんと行っている中小企業は1社もありません。

もちろんこちらからもお伝えしますが、罰則が課された事例も聞こえてきませ

んし、やらなくてはいけない実感を持っていただけません。国や自治体からの

周知をしてもらわないと、腰を上げていただけません。また、見せしめの形に

なってしまいますが、中小企業に罰則を課して、それを周知しないとなかなか

進まないと思います。

・証明書のフォーマットを定めてもらう方が、管理者、業者ともに楽になるので

はないか。

・回収ガスに関して、破壊処理、再生処理どちらを選べば良いか?

・船会社に重視した説明会を開いてほしい。

・冷媒転換に際しての手厚い補助制度を望む。

・いきなり定期点検費数万~数十万は困惑される方がほとんどです。認知・周知

と金銭的な部分をもう少し考慮し進めてもらえればと思います。

・この法律の実態に関し企業ごとに差を感じます。不平等にならないよう各社へ

の対応の強化をお願いします。また、実施している会社を評価する制度も考え

てください

・実際の企業が実施されている管理事例が知りたい(事業所、機器数が多く、効

率的な運用管理方法を模索中)

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・49条業者の存在と役割についての説明を入れて頂きたかった。

・廃棄時の「回収依頼書」を、整備時と混同しやすいので、名前を変更して欲し

い。

3.質疑、アンケート結果のまとめ

(1)説明会参加者業種

図 17 説明会参加者業種

・前年度の管理者向け説明会と比較し、建設業からの参加が大幅に増加している。こ

れは、ユーザーとしての立場と機器を管理する立場の双方があり、多数を占めたの

は、関係業界の案内周知の影響かとも推察できる。

・その他の分類には設備業者、産廃・リサイクル業者、商社、サービス業、電力事業、

コンサルタント等が含まれる。

・自治体からの参加が昨年度より増加の傾向。これは、都府県の担当部署を通じた周

知の結果とみられる。

・大都市では管理者(ユーザー)が主体であるのに対し、地方都市では設備業者の参

加が多い。地方都市での管理者の参加増加が今後の課題である。

・説明会は今年度で3年目を迎え、参加申し込みの勢いが鈍ってきた。これは、ある

程度浸透してきているとも見られるが、まだまだ関心の薄い管理者が多数あるとみ

られ、開催案内周知のルート等の検討が必要と考えられる。

・学校、病院等公的機関からの参加は増加の傾向ではあるが、今後さらに周知を強化

する必要があると思われる。

10 14.8%

10 49 20.6%

50 99 12.3%100 199

9.8%

200 42.5%

<従業員数>

7.0%

4.3%

22.8%

19.7%

15.9%

3.4%2.5%. %

. %

0.6% 21.4%

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(2)管理する機器の種類、台数

・機器の種類では、空調設備が過半を占める。

・管理する台数は幅広く分布しているが、1,000 台以上の多数のところが約 10%とな

っている。

(3)簡易点検実施の有無

簡易点検を既に実施したところが約 75%

となり、昨年の約 70%よりは増加している

が、実施していないところが約 15%となっ

ている。「わからない」のは、自分は担当

でなく、把握していないとの理由が も多

かった。

(4)説明会開催情報の入手先

説明会全体の集計では、官公庁からの連

絡、所属先の企業、インターネットで

約 85%を占める。インターネットは当

機構のホームページと思われる。

図 18 管理する機器の種類、台数

図 19 簡易点検の実施の有無

図 20 開催情報入手先

<台数> <種類>

57.1%

25.2%�

9.9%�

5.0%���

2.8%

75.3%

10.1%

14.6%

36.1%

25.2%

23.6%

9.9%

2.3%

2.4%

0.5%

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(5)説明会への参加、法律への認知度

過去に参加の割合は約 30%。その後の変更点や施行後の実際的な状況を知りたいと

の要望が多かった。点検た記録保存の義務について知っていた割合は、ほぼ昨年と同

様となっている。

(6)本説明会での理解度

管理者の判断基準、算定漏えい量報告に対し、充塡・回収証明書、破壊・再生証

明書への理解が幾分下回るのは、主に、管理者向け説明だったことによると思われ

る。全般内容については、ほぼ 80 数%人がよく理解、概ね理解となっており、説

明会の成果はあったものと評価できる。

図 21 説明会への参加 図 22 法律による点検や記録保存の義務

図 23 本説明会での理解度

69.6%

19.8%

6.7%3.9%

81.2%

18.8%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

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Ⅵ.説明会全般のまとめと今後の課題

1.説明会全般のまとめ

フロン排出抑制法における新たな枠組み及び義務を周知するための説明会を一

昨年度、昨年度に引き続き開催した。機器の所有者(管理者)向け説明会では計41回、計2,927名、業種・団体別説明会では計22回、計1,200名の参加があった。

説明会では、フロン排出抑制法の概要、管理者の責務と実務対応に関して説明を 行い、簡易点検や電子的情報管理についてはビデオを活用した紹介を行った。 今年度は特に一部の都府県から立入検査等の取組報告を行って頂き、好評を得た。 質疑応答では、機器の点検、記録簿、算定漏えい量報告、情報処理センター等の 内容について、多岐にわたる質問が出された。

説明会における質疑、アンケート回答から見た実施結果は、項目別に以下のよう

になった。

(1)説明会の運営(募集、会場、実施曜日・時間、内容、説明の仕方等)について

・予備知識がない参加者にとっては、全体2時間では理解がついていかない面があ

ったようで、もう少し時間をかけてほしかったとの意見が多く見られた。

・説明の仕方に関しては、分かり易かったとの感想が多かったが、一部、時間の関

係で端折り過ぎとの意見もあった。

・説明資料、DVD 放映については、概ね好評であった。

・会場に関して、特に問題はなかった。

・一部の説明会で都府県からの報告をプログラムに加えたが、特に立入検査の状況

については初めての試みであり、参加者の関心を引いた。

・参加者の都合を勘案し、序盤では休日、夜間に試行的に実施し、反応をみた。こ

の結果、休日、夜間希望は少なく、効果が見られなかったことから、中盤以降は

標準の平日開催とした。

・開催情報の入手先は、官公庁からの連絡が も多く、各都道府県担当部署への周

知依頼が功を奏したものと思われる。次の入手先の所属先の企業、インターネッ

トについては、当機構、関係団体からのメール発信の成果である。

(2)管理者の義務(点検実施、記録簿保存、算定漏えい量報告)への理解について

・理解度のアンケート結果では、「よく理解」、「概ね理解」で 80 数%となってお

り、昨年よりも上回っている。「少し理解できた」が約 15%、「あまり理解できな

かった」のは 2%程度であり、当初の目的はほぼ達成できたと考えられる。

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・ただし、参加者の質問、要望等から見ると、法律への理解度の落差が非常に大きい

ことが感じられる。特に、下記の点での理解不足、誤解が多い。

◇廃棄時の回収と整備時の回収の区別ができていなくて、算定漏えい量の計算

に廃棄時の回収も含めているケース。すなわち、引取証明書と回収証明書の

区分けが曖昧になっている。この場合、漏えい量は過少評価となる。

◇機器のメンテナンスを管理会社に委託している所有者が多く、法律上の管理

者と認識していない。従って、機器の把握がなされていない。

◇特に、中小企業にとっては、算定漏えい量の計算が難しい。計算結果が漏え

い量となることの理解に結びつかない。

・義務について理解した上で、以下の要望が見られた。

◇点検内容の事例報告、実施内容の標準化

◇記録簿等の作成文書の雛形の提供

◇実施事項に関しての分かり易いマニュアルの提供

◇点検を依頼する時の仕様書

◇標準的な点検費用の開示

・都府県からの取組報告に対し、今後の立入検査計画、不備時の罰則等についての

関心が高かった。

(3)情報処理センター、冷媒管理システムについて

・実際の利用者が増加していることもあり、昨年に比べ、かなり浸透してきている

とみられ、詳細な質問が多かった。今年度は初めて自治体からの質問が寄せられ

た。

・ただし、内容に比して説明時間の制約もあり、参加者にとっては、消化不良的な

要素も拭えなかった。

・導入メリットがまだ実感できる状況ではなく、今後、事例の紹介を含めた、独自

の広報が必要と思われ、これに関する要望もあった。

・算定漏えい量の公表とこの結果分析が行われれば、このシステムの位置付けの評

価も進むように思われる。

(4)説明会の開催、法律の周知方法について

・地方都市での参加勧誘には苦心をしたが、一方で、各県乃至地方都市での今後の

開催要望が依然寄せられている。

・その後の対応状況等、実際的な紹介の説明会の継続的な開催要望が多い。

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・この法律の存在も知らないユーザーが多数あり、テレビ CM 等を通じた周知の強

化に関する意見は相変わらず多数見られた。

・一般的な説明でなく、対象を細分化した説明会をとの声もあった。

(5)全般、その他

・相談窓口設置の要望があった。

・過去の説明会参加者の比率は約 30%で、その後の変更点、施行後の状況を知りた

いとの理由が多かった。都府県からの報告はこのニーズに応えたものとなった。

・対応し易いように、各種文書のフォーマットを決めてほしいとの要望があった。

・HCFC の生産全廃に関して、今後の冷媒転換についての質問もあった。

2.今後の課題

・施行後ほぼ2年が経過するが、参加者の質問、要望からみて、法律への理解度、

法律に則った実施度には、事業者によって大きな差が感じられる。

未だ情報が行き届いていないユーザーに対し、法遵守徹底のため、今後の周知方

法をどうしていくかが大きな課題である。

・例えば、廃棄時と整備時の回収量の扱いの区別がなされていないケースがあり、

漏えい量の算定にも影響していると見られ、一つの方策として、より分かり易い

リーフレット等の配布が望まれる。

・27年度の算定漏えい量報告のまとめ(公表)が行われたが、この結果、分析を

踏まえた広報活動のあり方の検討が必要かと思われる。

・点検記録簿等各種文書の作成、情報処理センターの利用等に関し、より実際的な

説明が求められており、説明会と共に、法対応事例報告会の開催も効果的かと思

われる。

・施行後の状況がどうなっているのかについての関心が高い。今年度はいくつかの

都府県で、立入検査の結果等に関し報告を行って頂いたが、好評であり、今後の

継続が望まれる。