40
2.盛岡市の地域特性 16 2. 盛岡市の地域特性 にいかした エネルギー するために、 、エネルギー エネルギー い、 エネルギ からそれら した。 2.1 自然的・社会的条件 (1)自然環境特性 ①位置と地勢 38km、 24km にわたる 489.15km 2 5 に大き あり、 に位 し、 、滝 、大 8 している( 2.1-1)。 また、 に位 し、 々に、 々に囲まれ、 ける「蔵 *1」 している。 図 2.1-1 盛岡市の位置 ホームページ) 1) 「蔵 ち、 をいい、 から した ある。(

2. 盛岡市の地域特性 2.1 自然的・社会的条件 - Morioka...平成12年度 46,447 - 29,112 17,335 127 平成13年度 44,097 - 27,655 16,442 121 平成14年度 41,584

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  • 2.盛岡市の地域特性

    16

    2. 盛岡市の地域特性

    本市の持つ特性を十分にいかした新エネルギーの活用方策を検討するために、自然的・社会的

    条件、エネルギー需給構造、市民・事業者意識、新エネルギー賦存量の調査を行い、新エネルギ

    ー導入の視点からそれらの特性を整理した。

    2.1 自然的・社会的条件

    (1)自然環境特性

    ①位置と地勢

    本市は、東西に約 38km、南北に約 24km にわたる総面積 489.15km2の県内では 5番目に大き

    な市であり、県の中央部に位置し、雫石町、滝沢村、玉山村、岩泉町、川井村、大迫町、紫波

    町、矢巾町の8町村に隣接している(図2.1-1)。

    また、北上盆地の北部に位置し、東側を北上高地の山々に、西側を奥羽山脈の山々に囲まれ、

    南側が開ける「蔵風得水*1」」の地域的特徴を有している。

    図2.1-1 盛岡市の位置

    (出典:岩手県ホームページ)

    1)「蔵風得水」とは、北に山を負い東西に丘陵を持ち、南に平地流水を臨む地形をいい、古来から日本人が好んで居住の地とした地形である。(盛岡市環境基本計画参照)

  • 2.盛岡市の地域特性

    17

    ②気象

    本市は、北上高地と奥羽山脈の両山系に囲まれた盆地状の地形に位置するため、寒暖差の大

    きい内陸性の気候特性を有する。このため、最高気温が28.1℃(8月の平年値)である一方で、

    最低気温は-5.9℃(1月の平年値)となっている。日照時間は1,739.7時間であり、全国平均

    (1,934時間)を下回っているが、東京より若干少ない程度(図2.1-2)。また、風速は、年平

    均で2.8m/sと少ないが、山間部では強い地域もある。最低気温は-6℃程度と低いが積雪は多

    くない。

    図2.1-2 盛岡市の気象

    (出典:気象庁電子閲覧室ホームページ)

    月別日照時間(年間:1,739.7時間)

    124.0

    194.9

    143.2158.8

    123.7149.0

    118.8104.4

    151.7175.1

    167.3128.9

    1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月-10

    -5

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

    平均気温(℃) 最高気温(℃)最低気温(℃)

    ③河川と土地利用

    河川は、北上高地から中津川や簗川等、奥羽山脈から北上川や雫石川等が流れているほか、

    15の一級河川と18の準用河川がある(図2.1-3)。このように河川が多いことから、地下水が

    多く、井戸の掘削が容易な地点が多い。また、市郊外には温泉源があり、観光資源として利用

    されている。土地利用は約7割が森林である(図2.1-4)。

    図2.1-3 盛岡市の緑の現況図

    (出典:緑の基本計画 平成13年より作成)

  • 2.盛岡市の地域特性

    18

    図2.1-4 土地利用の状況(全体=48,915ha)

    (出典:国土利用計画盛岡市計画 平成6年)

    森林69.4%

    農用地10.9%

    原野0.5%

    道路5.0%

    宅地6.7%

    その他3.3%

    水面・河川・水路4.2%

    (2)社会環境特性

    ①人口

    平成 12 年の国勢調査によると、人口は 288,843 人であり、平成 7 年と比較すると、2,365

    人、0.8%増加している。世帯数は115,293世帯で、6,077世帯、5.6%増加し、増加傾向にあ

    る。また、1世帯あたりの人口は減少傾向にあり、昭和55年には2.94人であったが、平成12

    年には2.51人にまで低下している(図2.1-5)。年齢三区分別人口では高齢化が進展しており、

    平成12年には、老年人口(15.6%)が年少人口(15.3%)を上回る結果となっている(図2.1-6)。

    図2.1-5 人口・世帯数の推移

    (出典:国勢調査、盛岡市ホームページ)

    88,136 94,277 100,547 109,216115,293

    258,740 272,776 278,497286,478 288,843

    2.51

    2.892.942.62

    2.77

    0

    50,000

    100,000

    150,000

    200,000

    250,000

    300,000

    350,000

    昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年

    0.00

    0.50

    1.00

    1.50

    2.00

    2.50

    3.00

    3.50

    4.00

    世帯数(世帯) 人口(人) 1世帯当たり人口(人)

  • 2.盛岡市の地域特性

    19

    図2.1-6 年齢別人口の推移

    (出典:国勢調査、盛岡市ホームページ)

    23.3

    22.0

    19.4

    17.3

    15.3

    69.6

    69.7

    70.3

    69.9

    69.1

    8.3

    10.3

    12.8

    15.6

    7.1

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    昭和55年

    昭和60年

    平成2年

    平成7年

    平成12年

    0~14歳(年少人口) 15~64歳(生産年齢人口) 65歳以上(老年人口)

    ②交通

    鉄道は、東京~八戸間を結ぶ東北新幹線、東京~秋田間を結ぶ秋田新幹線の中継地である。

    また、在来線では、盛岡~上野を結ぶ東北本線と盛岡~目時を結ぶIGRいわて銀河鉄道が南北

    に、秋田県と結ぶ田沢湖線と陸中海岸と結ぶ山田線が東西に走る。

    幹線道路網は、市域西部を南北に縦走する東北縦貫自動車道と市街地から放射状に伸びる5

    つの国道(国道4号、46号、106号、396号、455号)が中心である(図2.1-7)。

    図2.1-7 盛岡市内の主要な交通網

    (出典:もりおかの環境 平成14年度版)

  • 2.盛岡市の地域特性

    20

    自動車の保有台数は緩やかな増加傾向にある。鉄道利用者は横ばい傾向であり、バスの利用

    者は、減少傾向にあったが、平成 12 年度以降、オムニバスタウン計画の推進等により、減少

    に歯止めがかかっている(図2.1-8)。

    図2.1-8 自動車保有数・JR鉄道乗客数・バス乗降人員の推移

    (出典:盛岡市ホームページ)

    ③公共施設

    市内には、複数の大規模な公共施設が立地しており、また、小中学校、高校等の教育施設、

    公民館等の文化施設も多数立地し、多くの市民に利用されている。これらの公共施設は行政の

    率先導入の有力な対象となることが考えられる(表2.1-1)。

    表2.1-1 主要な公共施設の構造と延床面積

    (出典:盛岡市財産表 平成14年3月31日現在) 名称 構造 延床面積(m2) 名称 構造 延床面積(m2)

    市庁舎本館 鉄骨鉄コ・八 9,834.94 プラザおでって 鉄骨鉄コ・六 5,408.98

    市庁舎別館 鉄骨鉄コ・八 5,872.92 中央卸売市場 鉄骨・五 55,687.12

    クリーンセンター 鉄骨鉄コ・二 10,288.69 中央公民館 鉄コ・瓦・三 5,975.61

    市立病院 鉄コ・八 18,344.65 盛岡体育館 鉄コ・三 7,593.78

    ④衛生

    平成14年の旧盛岡市地区、旧都南地区の合計の総ごみ量は124,500トンであり、平成12年

    をピークに緩やかに減少傾向に転じている(図 2.1-9)。し尿処理量は、平成 10 年度には

    52,695kl であったが、平成14年度には41,584kl に減少している(表2.1-2)。また、下水処

    理施設における 1 日平均処理水量は、平成 10 年度以降、10 万 m3の水準で推移している(表

    2.1-3)。これらのごみやし尿、下水処理施設の汚泥等は、エネルギーとしての利用の可能性が

    ある。

    自動車保有台数

    100,000

    120,000

    140,000

    160,000

    180,000

    200,000

    平成10年度

    平成11年度

    平成12年度

    平成13年度

    平成14年度

    バス乗降人員

    10,000,000

    12,000,000

    14,000,000

    16,000,000

    平成10年度

    平成11年度

    平成12年度

    平成13年度

    平成14年度

    JR鉄道乗客数

    5,000,000

    7,000,000

    9,000,000

    平成10年度

    平成11年度

    平成12年度

    平成13年度

    平成14年度

  • 2.盛岡市の地域特性

    21

    図2.1-9 総ごみ量の推移 (出典:盛岡市ホームページ)

    *単位は、t。上記の数値は、旧盛岡市地区と旧都南村地区の合計値。

    127,033 125,432 124,500123,605121,601

    平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年

    表2.1-2 し尿処理量の推移

    (出典:盛岡市ホームページ)

    収集処理量 市営し尿処理施設

    (門事業所)

    盛岡地区

    衛生処理組合

    紫波、稗貫

    衛生処理組合 一日平均処理量

    平成10年度 52,695 16,787 17,564 18,344 144

    平成11年度 48,180 - 31,208 16,972 132

    平成12年度 46,447 - 29,112 17,335 127

    平成13年度 44,097 - 27,655 16,442 121

    平成14年度 41,584 - 26,077 15,507 114 *単位は、kl。

    表2.1-3 公共下水道施設状況 (出典:盛岡市ホームページ)

    下水管施設総延長 総処理水量(m3) 1日平均処理水量(m3) 終末処理場数

    平成10年度 1,414,000 39,203,090 107,405 2

    平成11年度 1,455,000 36,643,405 100,117 2

    平成12年度 1,496,572 37,927,713 103,912 2

    平成13年度 1,533,273 36,672,315 100,472 2

    平成14年度 1,573,825 39,944,410 109,437 2

    ⑤住宅

    平成13年の市営住宅管理戸数は、約2,700戸(表2.1-4)、市全体の家屋数は111,001棟と

    なっている。また、新築住宅戸数の推移は年間 3,000 戸前後となっており(表 2.1-5)、特に

    家庭用新エネルギーの導入対象となることが考えられる。

  • 2.盛岡市の地域特性

    22

    表2.1-4 市営住宅管理戸数

    (出典:盛岡市ホームページ)

    現在管理

    戸数計 公営住宅 改良住宅 密集住宅 その他

    新築

    戸数計 公営住宅 改良住宅 密集住宅 その他

    平成10年度 2,711 2,228 437 42 4 42 - - 42 -

    平成11年度 2,723 2,240 437 42 4 18 18 - - -

    平成12年度 2,684 2,201 437 42 4 - - - - -

    平成13年度 2,706 2,223 437 42 4 24 24 - - -

    表2.1-5 構造別課税家屋と着工新設住宅の推移

    (出典:盛岡市ホームページ) 家屋総数 着工新設住宅

    棟数 床面積 戸数

    平成10年 110,874 14,947,518 2,824

    平成11年 111,020 15,186,366 3,248

    平成12年 110,923 15,322,675 2,934

    平成13年 111,001 15,514,558 3,131

    (3)産業特性

    ①産業構造

    平成 12 年の国勢調査によると就業者数 144,830 人のうち 79.9%を第 3 次産業が占め(図

    2.1-10)、その比率は、県庁所在都市の中で那覇市、福岡市、鹿児島市に次いで 4 番目の高さ

    となっている。

    産業分類(中分類)別では、サービス業(約5万人)が最も多く、次いで卸売・小売業・飲

    食店(約4万人)であり、この2業種で約6割を占める(表2.1-6)。

  • 2.盛岡市の地域特性

    23

    図2.1-10 産業分類(大分類)別就業者数の推移

    (出典:国勢調査、盛岡市ホームページ)

    3.2

    3.9

    3.4

    79.9

    80.1

    79.5

    79.9

    3.8

    16.5

    16.4

    16.5

    16.2

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    昭和60年

    平成2年

    平成7年

    平成12年

    第1次産業 第2次産業 第3次産業

    表2.1-6 産業分類(中分類)別就業者数の推移

    (出典:国勢調査、盛岡市ホームページ)

    農業 林業 漁業 鉱業 建設業 製造業

    電気・ ガス・ 熱供給・水道業

    運輸・ 通信業

    卸売・ 小売業・飲食店

    金融・ 保険業

    不動産業 サービス業

    公務 他に分類されないもの

    総数

    昭和60年 3,952 265 16 148 9,053 8,672 910 7,929 33,214 5,563 1,184 33,168 6,202 110,297

    平成2年 3,455 207 11 83 8,818 9,979 965 7,139 33,697 5,859 1,344 36,225 6,262 114,160

    平成7年 5,382 231 12 130 13,069 10,687 1,141 8,971 42,648 6,333 1,390 47,926 7,180 145,310

    平成12年 4,711 187 10 124 13,722 10,062 1,217 8,848 40,809 5,833 1,537 50,096 7,448 144,830*総数には、分類不能の産業を含む。

    ② 事業所

    平成13年の事業所・企業統計調査による事業所数は15,624事業所、従業者数は139,006人

    であり、共に平成8年と比較すると減少している。業種別では、事業所数は全業種にわたり平

    成8年から横ばいもしくは減少しており、従業者は不動産業を除く業種で平成8年よりも減少

    している(図2.1-11、12)。

    図2.1-11 産業別事業所数の推移(上位5業種)

    (出典:事業所・企業統計調査、盛岡市ホームページ)

    0

    1,000

    2,000

    3,000

    4,000

    5,000

    6,000

    7,000

    8,000

    卸・小売、飲食 サービス業 不動産業 建設業 製造業

    平成61年 平成3年 平成8年 平成13年

  • 2.盛岡市の地域特性

    24

    図2.1-12 産業別従業者数の推移(上位5業種)

    (出典:事業所・企業統計調査、盛岡市ホームページ)

    0

    10,000

    20,000

    30,000

    40,000

    50,000

    60,000

    サービス業 卸・小売、飲食 建設業 製造業 運輸・通信業

    平成61年 平成3年 平成8年 平成13年

    ③ 農林業

    平成12年の農家数は3,975戸で、平成7年よりも352戸減少している。農業粗生産額は平

    成12年に98.8億円であり、種類別では、米と野菜が共に約3割で(図2.1-13)、耕地種類別

    面積の約7割は田となっている(図2.1-14)。これら農業からの廃棄物のエネルギー利用や農

    業施設での新エネルギー導入が考えられる。

    図2.1-13 農業粗生産額(平成12年)の割合 図2.1-14 耕地種類別面積(平成12年)の

    割合

    野菜28.5%

    米31.5%

    果実25.1%

    肉用牛2.6%

    耕種その他3.8%

    畜産その他7.8%

    田69.4%

    畑17.1%

    樹園地13.6%

    (出典:農業センサス、盛岡市ホームページ)

    平成12年の林家数は2,118戸、林野面積は33,821haで市域の約7割を占める(表2.1-7)。

    平成2年と比較して、林家数、林野面積が増加しているが、これは平成4年の都南村との合併

    によるものであり、林家数、林野面積とも実質的には減少している。現況森林面積における国

    有林の割合は17.9%(6,041ha)で、民有林が82.1%(27,762ha)である。また、人工林(17,050ha)

    と天然林(15,610ha)の割合は、52:48 である。これら森林からの間伐材等のエネルギー利

  • 2.盛岡市の地域特性

    25

    用の可能性が考えられる。

    表2.1-7 森林の概況

    (出典:盛岡市統計書 平成13年度) 土地面積(ha) 林野面積(ha) 国有林(ha) 林家数(戸) 林野率(%) 山林率(%)

    昭和45年 39,872 30,727 5,327 1,096 77.0 73.0

    昭和55年 39,872 30,366 5,340 1,649 76.0 72.0

    平成2年 39,883 29,947 5,410 2,043 75.0 71.0

    平成12年 48,915 33,821 6,041 2,118 69.0 69.0 *林野面積は、現況森林面積に森林以外の草生地面積を加えたもの。 *山地率は、(林野面積+林野面積から除いた国有林野除地)/土地面積。

    ④ 商工業

    商業統計調査によると、平成11年の商業の店数は4,658店、従業者数は35,917人、年間販

    売額は1兆6,032億円であり、平成9年と比較すると、店数、従業者数、年間販売額の全てで

    若干増加している(図2.1-15)。これら商業施設での新エネルギーの導入の可能性が考えられ

    る。

    図2.1-15 商業の推移

    (出典:商業統計調査、盛岡市ホームページ)

    平成 13年の工業統計調査によると、事業所数は242事業所、従業者数は6,580 人、製造品

    出荷額等は2,068 億円であり、事業所数、従業者数、製造品出荷額等の全てで平成12年より

    も減少している(図2.1-16)。これら工場からの排熱利用や工場での新エネルギーの導入の可

    能性が考えられる。

    店数

    0

    1,000

    2,000

    3,000

    4,000

    5,000

    6,000

    平成3年

    平成6年

    平成9年

    平成11年

    従業者数

    0

    10,000

    20,000

    30,000

    40,000

    平成3年

    平成6年

    平成9年

    平成11年

    年間販売額(億円)

    0

    5,000

    10,000

    15,000

    20,000

    平成3年

    平成6年

    平成9年

    平成11年

  • 2.盛岡市の地域特性

    26

    図2.1-16 工業の推移

    (出典:工業統計調査、盛岡市ホームページ)

    ⑤観光

    平成13年の盛岡市街とつなぎ温泉の観光入込客数は約375万人で、平成10年以降とほぼ同

    水準で推移している(図2.1-17)。観光施設での新エネルギー導入や温泉廃湯のエネルギー利

    用の可能性が考えられる。

    図2.1-17 盛岡市街とつなぎ温泉の観光入込客数の推移

    (出典:盛岡市統計書 平成13年度版)

    3,159,808

    3,125,3963,092,230

    3,087,747

    3,220,196

    729,545627,535 603,084 617,832 589,326

    平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年

    盛岡市街 つなぎ温泉

    事業所数

    0

    50

    100

    150

    200

    250

    300

    350

    平成9年

    平成10年

    平成11年

    平成12年

    平成13年

    従業者数

    0

    2,000

    4,000

    6,000

    8,000

    10,000

    平成9年

    平成10年

    平成11年

    平成12年

    平成13年

    製造品出荷額等(億円)

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    3,000

    平成9年

    平成10年

    平成11年

    平成12年

    平成13年

  • 2.盛岡市の地域特性

    27

    2.2 エネルギー需給構造

    平成 14 年度の本市におけるエネルギー需給構造と二酸化炭素排出量を推計した。また、本市

    におけるエネルギー消費動向の推移を整理し、新エネルギーの導入に向けた特性分析を行った。

    なお、エネルギー需給構造の推計方法等の詳細は参考資料に示す。

    (1) エネルギー需給構造と二酸化炭素排出量

    ①エネルギー需給構造

    エネルギー需給構造の推計に当たって、エネルギーの種類と最終消費区分は国の統計に準じ、

    電気と都市ガスは本市の消費データ、LPGと石油製品は岩手県の消費データをベースにして、各

    種統計や既存アンケート結果を用いてエネルギー源別消費部門別に推計した。また、本市の推計

    結果と他都市とのエネルギー需給構造の比較を行った。

    なお、電力に関しては、消費サイドでの熱量(電力二次換算)と発電に要する熱量(電力一

    次換算)の2種類を推計した。電力二次換算の値は、消費部門におけるエネルギー消費そのもの

    であるが、電力一次換算の値は、実際に使用したエネルギーに発電のために失われた熱量が加算

    されたものである。

    a)盛岡市のエネルギー需給構造

    電力二次換算の推計による部門構成は、家庭30.8%、業務26.8%、産業11.5%、運輸30.8%

    (旅客15.7%、貨物15.1%)であり、エネルギー構成は、電力21.9%、ガス8.1%(LPG3.6%、

    都市ガス4.5%)、石油製品70.0%(ガソリン17.5%、灯油18.6%、軽油14.4%、A重油19.5%)

    である(図2.2-1、表2.2-1)。

    図2.2-1 エネルギー源別構成及び消費部門別構成(電力二次換算)

    エネルギー源別構成

    電力

    21.9%

    LPG

    3.6%

    都市ガス

    4.5%

    ガソリン

    17.5%灯油

    18.6%

    軽油

    14.4%

    A重油

    19.5%

    消費部門別構成

    家庭

    30.8%

    業務

    26.8%

    産業

    11.5%

    旅客

    15.7%

    貨物

    15.1%

  • 2.盛岡市の地域特性

    28

    表2.2-1 部門別エネルギー構成(電力二次換算)

    (構成比:%)民生 産業 運輸 エネルギー別

    家庭 業務 旅客 貨物 構成比電力 29.3 30.6 41.0 - - 21.9LPG 7.9 0.7 3.9 3.5 - 3.6都市ガス 7.2 7.2 2.8 - - 4.5ガソリン - - - 90.5 21.6 17.5灯油 55.6 3.5 4.7 - - 18.6軽油 - - 13.6 6.0 78.4 14.4A重油 - 58.0 34.0 - - 19.5合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0部門構成比 30.8 26.8 11.5 15.7 15.1 100.0 電力一次換算の部門構成は、家庭33.4%、業務29.5%、産業13.9%、運輸23.2%(旅客11.8%、

    貨物11.4%)であり、エネルギー構成は電力41.2%、ガス6.1%(LPG2.7%、都市ガス3.4%)、

    石油製品 52.6%(ガソリン 13.2%、灯油 14.0%、軽油 10.8%、A重油 14.6%)である(図

    2.2-2、表2.2-2)。

    図2.2-2 エネルギー源別構成及び消費部門別構成(電力一次換算)

    エネルギー源別構成

    電力

    41.2%

    ガソリン

    13.2%

    灯油

    14.0%

    軽油

    10.8%

    A重油

    14.6%

    LPG

    2.7%

    都市ガス

    3.4%

    消費部門別構成

    家庭

    33.4%

    業務

    29.5%

    産業

    13.9%

    旅客

    11.8%

    貨物

    11.4%

    表2.2-2 部門別エネルギー構成(電力一次換算)

    (構成比:%)民生 産業 運輸 エネルギー別

    家庭 業務 旅客 貨物 構成比電力 50.8 52.4 63.5 - - 41.2LPG 5.5 0.5 2.4 3.5 - 2.7都市ガス 5.0 4.9 1.7 - - 3.4ガソリン - - - 90.5 21.6 13.2灯油 38.7 2.4 2.9 - - 14.0軽油 - - 8.4 6.0 78.4 10.8A重油 - 39.8 21.0 - - 14.6合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0部門構成比 33.4 29.5 13.9 11.8 11.4 100.0

  • 2.盛岡市の地域特性

    29

    b)全国や岩手県との比較

    図2.2-2と図2.2-3から、本市は、県全体に比較して電力の割合が高く、また、A重油、灯

    油の割合が高い結果となっている。部門別では、民生部門が大きく、産業部門が小さな構成と

    なっている。これは、本市における商業施設、宿泊施設、業務施設等が集積している特徴を示

    していると考えられる。

    図2.2-1と図2.2-4から、全国のエネルギー需給構造と比較すると、本市は、電力はほぼ全

    国並みで、ガソリンをはじめとした石油製品の割合が高い。特に重油と灯油は全国構成の2倍

    以上であり、これは、本市の気象条件の特徴を示していると考えられる。消費部門別では、本

    市の家庭、業務を合計した民生部門は、全国に比べて倍以上の構成となっている。

    図2.2-3 岩手県のエネルギー源別構成及び消費部門別構成(電力一次換算 平成11年度)

    (出典:「岩手県省エネルギービジョン基礎調査報告書」(平成14年3月)より作成)

    岩手県消費部門別構成

    家庭

    22.3%

    業務

    16.0%

    産業

    36.7%

    自動車

    24.1%

    その他運輸

    0.8%

    岩手県エネルギー源別構成

    石炭

    6.0%ガソリン

    10.8%

    ジェット燃

    0.2%

    軽油

    15.1%

    電気

    36.1%

    灯油

    10.8%

    C重油

    1.3%

    LPG

    4.4%

    石油コーク

    5.1%

    都市ガス

    0.7%

    A・B重油

    9.5%

    図2.2-4 全国のエネルギー源別構成及び消費部門別構成(電力二次換算 平成13年度)

    (出典:「総合エネルギー統計:資源エネルギー庁」より作成)

    全国消費部門別構成

    運輸旅客

    15.0%

    運輸貨物

    9.8%

    民生業務

    15.6%

    民生家庭

    13.0%

    産業

    46.5%

    全国エネルギー源別消費構成

    石炭等

    9.4%

    ナフサ

    5.5%

    ガソリン

    13.1%

    電力

    21.3%

    4.6%

    その他石油

    製品

    6.9%

    都市ガス

    6.5%

    LPG

    5.0%

    灯油

    7.9%

    軽油

    10.1%重油

    9.7%

  • 2.盛岡市の地域特性

    30

    c)他都市との比較

    本市のエネルギー需給構造を青森市(図2.2-5)、秋田市(図2.2-6)の需給構造と比較して

    みる。

    図2.2-2と図2.2-5から、青森市との比較では本市のエネルギー源別構成は、電力消費が少

    なく、ガソリン、灯油等の石油製品の構成が高い構造となっている。

    図2.2-1と図2.2-6から、秋田市との比較では、本市のエネルギー源別構成は、ほぼ同構成

    である。また、秋田市の部門構成との比較では、家庭と業務、運輸の構成が高く、産業部門が

    低い構成となっている。これは、秋田市が、本市に比べて製造業の集積度が高いことによると

    考えられる。

    図2.2-5 青森市のエネルギー源別構成(平成6年度 電力一次換算)

    灯油

    7.4%

    軽油

    7.3%

    重油

    11.2%

    都市ガス

    0.5%

    LPG

    0.9%

    電気

    67.9%

    揮発油

    4.8%

    (出典:「平成7年度青森市新エネルギー導入促進調査報告書(平成8年3月)」より作成)

    図2.2-6 秋田市のエネルギー源別構成及び消費部門別構成

    (平成11年度 電力二次換算)

    出典:「平成13年度秋田市地域新エネルギービジョン報告書(平成14年3月)」より作成

    秋田市エネルギー源別構成

    化石燃料等

    77.7%

    電気22.3%

    秋田市消費部門別構成

    家庭21.2%

    業務15.5%

    産業39.3%

    運輸24.0%

  • 2.盛岡市の地域特性

    31

    ②二酸化炭素排出量

    本市の二酸化炭素排出量は、1,783 千トンであり、家庭と業務の排出量が多く、それぞれ

    31.6%、28.6%を占める。次に運輸部門が 26.8%、産業部門 12.9%の構成である。本市では

    家庭と業務を合わせた民生部門で、市全体の約6割を排出している(表2.2-3、図2.2-7)。

    表2.2-3 二酸化炭素排出量

    図2.2-7 二酸化炭素排出量の部門構成

    家庭31.6%

    業務28.6%

    産業12.9%

    旅客13.6%

    貨物13.2%

    民生 産業 運輸 合計単位 家庭 業務 産業 旅客 貨物

    電力 千トン 240 218 125 - - 584LPG 千トン 32 3 6 7 - 48都市ガス 千トン 26 22 4 - - 52ガソリン 千トン - - - 221 51 272灯油 千トン 265 15 8 - - 288軽油 千トン - - 24 15 185 224A重油 千トン - 251 63 - - 315合計 千トン 563 510 231 243 236 1,783構成比 % 31.6 28.6 12.9 13.6 13.2 100.0

  • 2.盛岡市の地域特性

    32

    (2) エネルギー消費動向

    本市のエネルギー消費動向として、エネルギー源別の供給量、公共施設と家庭のエネルギー消

    費動向を整理した。また、家庭については他都市との比較を行った。

    ①エネルギー源別の供給量

    エネルギー源別供給量(消費量)*1)のうち、電気と都市ガスは、東北電力(株)と盛岡ガスの提

    供による本市のデータであるが、石油製品とLPGは、岩手県全体のデータである。

    a)電力供給量

    市内の電灯・電力消費量は平成 10 年度より 6.5%増加し、そのうち家庭や小規模店舗が中

    心の電灯は 10.8%増加した(図 2.2-8)。なお、電力消費量の内訳は、オフィス等の業務用が

    62.8%で最大である(図2.2-9)。

    図2.2-8 電灯・電力消費量の推移 図2.2-9 契約形態別の電力消費量構成

    0

    200,000

    400,000

    600,000

    800,000

    1,000,000

    1,200,000

    1,400,000

    1,600,000

    2年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    千kW

    h

    電 力

    電 灯

    小口電力

    15.5%

    その他の電力5.8%

    大口電力

    15.9%

    業務用電力62.8%

    資料:東北電力(株)

    b)都市ガス供給量

    市内の都市ガス販売量(一部滝沢村を含む)は平成10年度より14%増加しており、家庭用

    が販売量全体の半数を占めている(図2.2-10,11)。月別変動は、冬場にピークとなり、夏場

    の2倍程度の消費量である(図2.2-12)。

    1)本節で使用するエネルギー源別供給量のデータは、いずれも供給サイドから収集されたものであり、電気と都市ガスは、供給量と消費量は同じと考えられる。ただし、石油製品とLPGは販売量であり、必ずしも消費量と同じとはいえない(購入地域と消費地域が異なる等)。

  • 2.盛岡市の地域特性

    33

    図2.2-10 都市ガス販売量とメーター個数の推移 図2.2-11 都市ガス販売量の構成

    0

    5,000

    10,000

    15,000

    20,000

    25,000

    30,000

    2年 10年 11年 12年 13年 14年

    販売

    量(千

    m3)

    0

    5,000

    10,000

    15,000

    20,000

    25,000

    30,000

    35,000

    40,000

    45,000

    50,000

    メー

    ター

    個数

    (個

    その他

    工業用

    商業用

    家庭用

    メーター個数

    家庭用49.8%商業用

    43.2%

    工業用0.4%

    その他6.7%

    図2.2-12 都市ガスの月別変動

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    3,000

    3,500

    14年4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 15年1月 2月 3月

    千m

    3

    家庭用

    商業用

    工業用

    その他

    合計

    資料:盛岡ガス(株)

    c)石油製品供給量

    本市を対象とした石油製品販売統計は公表されていないため、ここでは県の動向を示す。

    平成14年の岩手県の石油販売量は、平成10年より8.4%増加し、14年の内訳は、揮発油、

    灯油、軽油はそれぞれ約25%、A重油が20.6%の構成である(図2.2-13,14)。

    図2.2-13 岩手県の石油製品販売量の推移 図2.2-14 岩手県の石油製品販売量の構成

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    3,000

    7年度 8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (千

    kl)

    (重油計)

    軽油

    灯油

    ジェット燃料

    揮発油

    揮発油

    26.6%

    灯油

    24.7%

    軽油

    25.9%

    A重油

    20.6%

    C重油

    1.9%

    ジェット

    燃料

    0.4%

    (出典:石油等販売統計)

  • 2.盛岡市の地域特性

    34

    d)LPG 供給量

    本市を対象としたLPG販売統計は公表されていないためここでは県の動向を示す。

    平成14年度の岩手県のLPG販売量は、平成10年度より13.9%増加しており、平成14年度

    の内訳は、家庭業務用が 67.4%で最も多い。月別変動は、冬場にピークとなる(図 2.2-15~

    17)。

    図2.2-15 岩手県LPガス販売量の推移 図2.2-16 岩手県LPガス販売量

    の用途別構成

    0

    20,000

    40,000

    60,000

    80,000

    100,000

    120,000

    140,000

    160,000

    180,000

    7年度 8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (ト

    ン)

    自動車用

    都市ガス用

    工業用

    家庭業務用工業用

    12.9%

    家庭

    業務用67.4%

    自動車用

    4.1%都市

    ガス用

    15.6%

    図2.2-17 岩手県LPガス販売量の月別変動

    (出典:日本LPガス協会)

    ②公共施設と家庭のエネルギー消費動向

    a)公共施設のエネルギー消費

    全国の各地域における新エネルギーの導入は、行政の率先行動として公共施設への導入が多

    く見受けられ、導入の検討のためには、公共施設のエネルギー消費量を把握する必要がある。

    盛岡市役所エコオフィス行動計画に報告されている公共施設でのエネルギー消費の状況によ

    れば、電力消費量は、平成10年度より30.4%増、都市ガスは71.7%減、 LPGは6.9%増であ

    る。なお、電力消費量の増加は主に大型施設の増加によるものであり、都市ガスが大幅に減少

    しているのは熱量規格の変更による。石油製品消費量は、平成10年度よりガソリン2.6%減、

    灯油58.1%増、軽油8.3%減、重油33.0%減である(図2.2-18)。

    0

    5,000

    10,000

    15,000

    20,000

    14年4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 15年1月 2月 3月

    (ト

    ン)

    家庭業務用

    工業用

    都市ガス用

    自動車用

    合計

  • 2.盛岡市の地域特性

    35

    図2.2-18 公共施設のエネルギー消費量の推移

    電気

    0

    10,000

    20,000

    30,000

    40,000

    50,000

    60,000

    10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (千

    kW

    h)

    事業系

    事務系

    都市ガス

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (千

    m3)

    事業系

    事務系

    LPG

    0

    20,000

    40,000

    60,000

    80,000

    100,000

    10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (m

    3) 事業系

    事務系

    ガソリン

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    120

    140

    10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (kl) 事業系

    事務系

    灯油

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (kl) 事業系

    事務系

    軽油

    0

    50

    100

    150

    200

    250

    300

    10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (kl) 事業系

    事務系

    重油

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (kl) 事業系

    事務系

    電気床面積当たりの原単位

    60.00

    65.00

    70.00

    75.00

    80.00

    85.00

    90.00

    10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

    (kW

    h/

    ㎡) 事務系

    事業系

    合計

    備考:事務系:本庁舎、分庁舎、水道庁舎 事業系:浄水場、小中学校、市立病院等

  • 2.盛岡市の地域特性

    36

    b)家庭のエネルギー消費

    市の家庭を対象としたエネルギー統計は存在しないため、平成 14 年度に行われた一般家庭

    のエネルギー消費実態調査(環境自治体会議環境政策研究所)の結果を整理した。この調査は、

    平成14年8月と平成15年1月の夏、冬の2回行われ、エネルギー消費量についてまとめられ

    ている。

    夏のサンプル数が少なく、また調査対象が同一家庭ではないため、単純な比較はできないが、

    この調査結果による本市市民の家庭におけるエネルギー消費は、冬場の1ヶ月当たりの世帯平

    均消費量は、電気524kWh、都市ガス30m3、LPガス20m3、灯油247L、自動車用燃料110Lで

    あり、都市ガス、LP ガス、灯油に関して、冬場の消費量は夏場の 2 倍ほどになっている(表

    2.2-4、5)。

    表2.2-4 夏調査(8月)による家庭のエネルギー消費量 エネルギー種 電気 都市ガス LPガス 灯油 自動車燃料 サンプル数 19 9 3 6 21 世帯平均/月 531kWh 17m3 10m3 121L 127L 1人平均/月 163kWh 6m3 1.8m3 36L 61L/台

    備考:1人平均の欄の自動車燃料は1台当たり消費量

    表2.2-5 冬調査(1月)による家庭のエネルギー消費量 エネルギー種 電気 都市ガス LPガス 灯油 自動車燃料 サンプル数 125 33 66 127 123 世帯平均/月 524kWh 30m3 20m3 247L 110L 1人平均/月 161kWh 8.5m3 6.8m3 75L 55L/台

    備考:1人平均の欄の自動車燃料は1台当たり消費量

    c)家庭のエネルギー消費の他都市との比較

    家計調査年報(総務省統計局)による世帯当たりのエネルギー消費量・金額の推移を、本市

    と青森市、秋田市、仙台市と比較した。この結果、ガソリンは秋田市に次いで多いものの青森

    市、仙台市とあまり変わらない。灯油は仙台市に次いで少ないが、LPGは最も多い。また、電

    気は各都市とも同程度であり、都市ガスは仙台市、秋田市に比べて大幅に少なく、青森市並み

    である(図2.2-19)。

  • 2.盛岡市の地域特性

    37

    図2.2-19 東北4市の世帯当たりエネルギー消費の比較

    ガソリン消費量

    0100200300400500600700

    1990 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002

    L/

    世帯

    盛岡市

    青森市

    仙台市

    秋田市

    灯油消費量

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    1990 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002

    L/

    世帯

    盛岡市

    青森市

    仙台市

    秋田市

    LPG消費量

    0

    50

    100

    150

    1990 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002

    トン

    /世

    盛岡市

    青森市

    仙台市

    秋田市

    電気消費金額

    020406080

    100120

    1990 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002

    千円

    /世

    帯 盛岡市

    青森市

    仙台市

    秋田市

    都市ガス消費金額

    0

    20

    40

    60

    80

    1990 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002

    千円

    /世

    帯 盛岡市

    青森市

    仙台市

    秋田市

  • 2.盛岡市の地域特性

    38

    2.3 市民・事業者意識

    本市の市民及び事業者が、地球温暖化問題や新エネルギー等に関してどのような考えを持って

    いるのかを把握するために、アンケート調査を実施した。

    (1)市民意識

    市民アンケートの対象者は、住民基本台帳から1,000名を無作為に抽出し、調査票を郵送した

    うえでアンケートへの協力を依頼した。実施期間は平成15年8月22日(発送)~9月6日(回

    収締め切り)で、420票の有効回収数(有効回収率42.0%)を得た。

    ①回答者の特性

    回答者の性別は、全体(420票)の中で「男性」が約4割、「女性」が約5割となっており、

    年齢別では「50代」、「60代」、「40代」がそれぞれ約2割を占め、「20代」、「30代」、「70代以

    上」がそれぞれ約1割を占めている。 職業は「会社員(会社役員、公務員、団体職員を含む)」が39.3%で最も多く、次いで「主

    婦(パートタイマーも含む)」が27.4%、「無職」が18.1%で続く。

    世帯人数は、「2 人」が 29.3%で最も多く、次いで「3 人」、「4 人」が 23.1%で続く。世帯

    主の年齢区分は、「30~65歳未満」が6割を占め、最も高い。

    ② 地球温暖化・エネルギー問題

    地球温暖化問題及びエネルギー問題への関心度をみると、「非常に関心がある」は「地球温

    暖化問題」で 38.8%、「エネルギー問題」で 40.7%となっている。「ある程度関心がある」を

    含めた関心度は、「地球温暖化問題」「エネルギー問題」共に 95%を超えており、それぞれの

    問題に対する市民の関心の高さを示している(図2.3-1)。

    図2.3-1 地球温暖化問題・エネルギー問題への関心度

    どの程度関心があるか(N=420)

    38.8

    40.7

    56.7

    55.0

    4.5

    3.80.0

    0.0

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    地球温暖化問題

    エネルギー問題

    非常に関心がある ある程度関心がある あまり関心がない まったく関心がない

  • 2.盛岡市の地域特性

    39

    地球温暖化問題の中心的な課題である二酸化炭素の増加防止に向けたエネルギー対策とし

    ては、「太陽光・熱や風力、バイオマスなどの自然エネルギーの導入」が 82.9%と最も高く、

    次いで「省エネルギー製品の普及や省エネルギー行動の推進」が 64.0%となっている。市民

    の間において、自然エネルギー導入の必要性への認識が広く浸透していると言える(図2.3-2)。

    図2.3-2 二酸化炭素の増加を防ぐために必要なエネルギー対策

    二酸化炭素の増加を防ぐために、どのようなエネルギー対策が必要か(N=420)

    82.9

    64.0

    21.7

    7.6

    4.0

    3.6

    太陽光・熱や風力、バイオマス等自然エネルギーの導入

    省エネルギー製品の普及や省エネルギー行動の推進

    環境悪化への影響が小さい天然ガスへの切り替え

    化石燃料を使わない原子力発電の推進

    わからない

    その他

    本市として地球環境問題に対してどう取り組むべきかという問いに対しては、「積極的に取

    り組むべき」が70.7%であり、「ある程度積極的に取り組むべき」も含めると約98%に達して

    おり、市として地球環境問題へ積極的に取り組むことを、ほとんどの市民が望んでいる(図

    2.3-3)。

    図2.3-3 盛岡市の地球環境問題に対する取組について

    盛岡市として、地球環境問題に取り組むべきか(N=420)

    70.7 27.4

    1.7 0.20.0

    0% 20% 40% 60% 80% 100%積極的に取り組むべき ある程度積極的に取り組むべきあまり積極的に取り組まなくて良い まったく取り組まなくて良い無回答

    ③新エネルギー導入への取組

    新エネルギーの認知度(「聞いたことがあり、内容も知っていた」「聞いたことはあるが、内

    容は知らなかった」をあわせた数値)は約9割に達する一方、内容理解度は約4割にとどまっ

    ており、今後、新エネルギーについての具体的な内容についての情報提供が、新エネルギーの

    さらなる浸透のためには重要である(図2.3-4)。また、新エネルギーへの関心度(「非常に関

    (%)

  • 2.盛岡市の地域特性

    40

    心がある」「ある程度関心がある」をあわせた数値)は9割を超えている。

    図2.3-4 新エネルギーの認知度・内容理解度

    新エネルギーを知っていましたか(N=420)

    聞いたことがあり、内容も知っていた39.8%

    無回答1.0%

    聞いたことはあるが、内容は知らなかった48.8%

    知らなかった10.5%

    本市で導入すべきエネルギーとしては、「太陽光発電」(61.1%)、「太陽熱利用」

    (57.0%)、「廃棄物発電・熱利用」(54.1%)、「雪氷冷熱」(44.0%)、「廃棄物燃料製造」

    (43.5%)等が上位に挙げられている(図2.3-5)。

    図2.3-5 盛岡市の新エネルギー導入に関して

    盛岡市で導入すべき新エネルギーはどれか(N=386)

    61.1

    57.0

    54.1

    44.0

    43.5

    40.7

    36.5

    33.7

    16.8

    15.0

    7.5

    太陽光発電

    太陽熱利用

    廃棄物発電・熱利用

    雪氷冷熱

    廃棄物燃料製造

    風力発電

    バイオマスエネルギー

    クリーンエネルギー自動車

    燃料電池

    温度差エネルギー

    天然ガスコージェネレーション

    *新エネルギーに「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と回答した人が対象。

    本市として新エネルギーを導入した場合の活用法については、「道路の照明や融雪に活用す

    (%)

  • 2.盛岡市の地域特性

    41

    る」(81.6%)、「公共施設等の電源、暖房、給湯に活用する」(74.9%)といった公共の場所に

    おいての活用を期待する声が上位2位を占めている。また、新エネルギー導入を促進するため

    に実施すべき施策としては、「公共施設・公共交通機関への新エネルギーの積極的な導入」

    (66.8%)が最も高く、次いで「新エネルギー導入に関しての必要な情報の提供」(57.5%)、

    「新エネルギー導入に関しての支援・助成制度」(57.0%)となっている(図2.3-6)。

    図2.3-6 新エネルギー導入を促進するための施策

    新エネルギー導入を促進するためにどのような点に力を入れていくと良いか(N=386)

    66.8

    57.5

    57.0

    44.0

    39.6

    1.8

    公共施設・公共交通機関への新エネルギーの積極的導入

    新エネルギー導入に関しての必要な情報の提供

    新エネルギー導入に関しての支援・助成制度

    地球温暖化対策への行動や目標の設定

    地球温暖化問題についてのイベントやPR活動

    その他

    *新エネルギーに「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と回答した人が対象。 現在利用している新エネルギーは、最も高い「太陽熱利用」で 4.3%にとどまっているが、

    今後の利用意向率は全ての新エネルギーにわたり現利用率を大幅に上回っている。ただし、導

    入に際してのコスト意識をみると、「コストが多少高くなっても導入したい」という積極的な

    導入意向者は3.3%であり、意向は持ちつつも、実際の導入に際しては、今以上のコストの負

    担に消極的な層がほとんどである(図2.3-7)。

    図2.3-7 家庭での新エネルギーの利用について

    新エネルギーの家庭での利用について(N=420)

    2.4

    4.3

    3.1

    0.2

    49.8

    42.4

    13.6

    33.6

    14.3

    0.7

    太陽光発電

    太陽熱利用

    小型風力発電

    クリーンエネルギー自動車

    木質バイオマス

    その他

    現在、利用している新エネルギー 今後、利用したいと思う新エネルギー

    (%)

    (%)

  • 2.盛岡市の地域特性

    42

    ④省エネルギーへの取組

    家庭での省エネルギーへの取組は、「積極的に取り組んでいる」「ある程度積極的に取り組

    んでいる」あわせて 47.9%、「あまり積極的には取り組んでいない」「ほとんど取り組んでい

    ない」あわせて 49.0%であり、省エネ取組の積極層と消極層はほぼ同数となっている(図

    2.3-8)。

    図2.3-8 家庭での省エネルギーの取組

    家庭で省エネルギーに取り組んでいるか(N=420)

    あまり積極的には取り組んでいな

    い29.0%

    ほとんど取り組んでいない20.0%

    積極的に取り組んでいる7.4%

    ある程度積極的に取り組んでいる40.5%

    無回答3.1%

    家庭で省エネルギーに取り組むうえでの問題点としては、「成果が実感しにくい(42.1%)」、

    「自分や家族だけが気をつけても、全体的な効果は薄いと感じている(38.6%)」といった成

    果・効果が実感できない点が上位2項目として挙げられている。次いで「行政の一般家庭に対

    する働きかけが十分でない(34.0%)」が挙げられており、行政サイドから家庭への働きかけ

    と共に、省エネルギーを実行した成果、効果についても、具体的に情報提供していくことが重

    要である。

    省エネルギーを推進するために行うべきこととして、家庭内においては「電気器具やガス器

    具を買い換えるときは省エネタイプにする」(65.0%)や「個人の日常行動でできる省エネ活

    動をする」(60.0%)と、普段の生活の中で無理せずに取り組んでいくことが重視されている。

    こうした意識は、交通機関の利用において「近い場所への移動は徒歩や自転車にする」

    (77.4%)が最も重視されていることにも現れている。

    また、行政の施策としては、「公共施設における省エネを率先的に実践して市民に示す」

    (48.6%)、「市民や事業者が省エネ機器や住宅を導入する際に助成を行う」(41.2%)、「小中

    学校で省エネ教育を充実させる」(38.3%)と、行政指導による補助や教育を含めた省エネの

    推進が期待されている。

  • 2.盛岡市の地域特性

    43

    (2)事業者意識

    事業所を対象にしたアンケート調査は、市内にある事務所の中から産業分類の業種別に比例

    配分し、500事業所を抽出し、アンケートに協力を求めた。実施期間は平成15年8月22日(発

    送)~9月6日(回収締め切り)であり、郵送による配布回収を行い、136票の有効回収数(有

    効回収率27.2%)を得た。

    ①回答事業所の特性

    今回アンケートを配布した 10 業種のうち「電気・ガス・熱供給・水道業」を除く全ての業

    種から回答を得た。各業種の割合は、図2.3-9に示すとおりである。また、回答事業所の平均

    従業員数は68人、施設の平均延床面積は4,521m2である。

    図2.3-9 回答事業所の業種・従業者数

    業種(N=136)

    不動産業1.5%

    農業4.4%

    卸・小売・飲食店25.7%

    金融・保険業5.9%

    運輸・通信業11.0%

    サービス業24.3%

    製造業9.6%

    建設業16.9%

    ②事業用のエネルギー消費

    エネルギーの使用量を業種別でみると、従業員 1 人あたりの使用量は、電気、LPG、灯油で

    は「製造業」、都市ガスでは「サービス業」、軽油では「運輸・通信業」が最も高い。なお、「卸・

    小売・飲食店」で重油が多いのは、デパートが含まれているためである。

    自動車の平均保有台数は、「小型貨物車・乗用車」が20.9台で最も高い。燃料の使用量を業

    種別でみると、ガソリンでは「サービス業」が、軽油では「製造業」が最も高くなっている。

    ③地球温暖化問題・エネルギー問題

    地球温暖化問題に関しては、「非常に関心がある」「ある程度関心がある」あわせて 95%、

    エネルギー問題では85%を超えており、どちらの問題についても関心度は高い(図2.3-10)。

  • 2.盛岡市の地域特性

    44

    図2.3-10 地球温暖化問題とエネルギー問題への関心度

    総数(N=136)

    37.5

    33.1

    58.1

    53.7

    3.7

    11.80.0

    0.0

    1.5

    0.7

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    地球温暖化問題

    エネルギー問題

    非常に関心がある ある程度関心がある あまり関心がない まったく関心がない 無回答 二酸化炭素の増加防止のためのエネルギー対策としては、「太陽光・熱や風力、バイオマス

    などの自然エネルギーの導入」(78.7%)と「省エネルギー製品の普及や省エネルギー行動の

    推進」(76.5%)が上位 2 項目として挙げられており、新エネルギーの導入と省エネルギーの

    推進という総合的エネルギー対策が必要であるという認識が強い(図2.3-11)。

    図2.3-11 二酸化炭素の増加を防ぐために必要なエネルギー対策

    総数(N=136)

    78.7

    76.5

    25.0

    8.1

    3.7

    4.4

    太陽光・熱や風力、バイオマス等自然エネルギーの導入

    省エネルギー製品の普及や省エネルギー行動の推進

    環境悪化への影響が小さい天然ガスへの切り替え

    化石燃料を使わない原子力発電の推進

    わからない

    その他

    本市が地球温暖化問題に取り組むことに対しては、「積極的に」「ある程度積極的に」あわせ

    て98.5%と、ほとんどの事業所が積極的な取組を望んでいる(図2.3-12)。

    図2.3-12 盛岡市の地球温暖化問題に対する取組

    総数(N=136)

    58.8 39.7

    0.7 0.0 0.70% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

    積極的に取り組むべき ある程度積極的に取り組むべきあまり積極的に取り組まなくて良い まったく取り組まなくて良い無回答

    各事業所における省エネルギー対策や従業員の省エネ意識をみると、「省エネ設備が整い、

    従業員の省エネ意識が高い」「省エネ設備は整っているが、従業員の省エネ意識が低い」を合

    わせたハード面での省エネルギー対策への取組は11.0%にとどまっているが、「省エネ設備が

    (%)

  • 2.盛岡市の地域特性

    45

    整い、従業員の省エネ意識が高い」「省エネ設備は不十分だが、従業員の省エネ意識は高い」

    を合わせた省エネ意識については 46.3%と高く、従業員に対する省エネ意識の浸透が若干先

    行した状態である。「省エネ設備も従業員の省エネ意識も進んでいない」が 4 割を占めること

    から、今後も省エネ意識の浸透に向けた啓発は必要であるとともに、従業員の省エネ意識が高

    い割りに設備が不充分な事業所をサポートする施策も重要と考えられる(図2.3-13)。

    図2.3-13 省エネルギー対策や従業員の省エネ意識

    総数(N=136)

    省エネ設備も従業員の省エネ意識も進んでいない40.4%

    その他0.7%

    無回答4.4%

    省エネ設備は不十分だが、従業員の省エネ意識は高い43.4%

    省エネ設備が整い、従業員の省エネ意識が高い2.9% 省エネ設備

    は整っているが、従業員の省エネ意識が低い8.1%

    ④新エネルギー導入への取組

    新エネルギーへの関心度をみると、「非常に」「ある程度」をあわせて 67.6%である。関心

    がある新エネルギーとしては、「太陽光発電」(52.2%)、「太陽熱利用」(43.5%)、「クリーン

    エネルギー自動車」(39.1%)が上位に挙げられている(図 2.3-14)。また、新エネルギーを

    導入するか否かの判断要因としては、「エネルギー費用等のコスト削減効果」(64.0%)、「初

    期投資額の規模」(60.3%)の費用に関する2項目が6割を超え高い。

    新エネルギーの導入状況をみると、「導入している」「導入を予定している」「導入を検討し

    ている」が各5.1%(7事業所)で、7割の事業所が「導入の予定はない」としている。

    導入している新エネルギーは、「クリーンエネルギー自動車」が5事業所、「天然ガスコージ

    ェネレーション」が2事業所、「バイオマスエネルギー」が1事業所となっている。

    新エネルギーの導入の予定はない理由としては、「初期投資が大き過ぎるから」が57.7%で

    最も高く、次いで「情報が不足しているから」が40.2%となっている(図2.3-15)。初期投資

    という費用面での障害は依然として大きいものの、新エネルギーに関する情報不足も、導入を

    阻害する要因の一つとして挙げられており、今後、質、量ともに十分な情報提供を行っていく

    ことが重要である。

  • 2.盛岡市の地域特性

    46

    図2.3-14 新エネルギーへの関心度と関心があるエネルギー

    総数(N=136)

    27.9

    0.7

    17.6

    50.0

    3.7

    非常に関心がある

    ある程度関心がある

    あまり関心がない

    まったく関心がない

    無回答

    関心がある新エネルギー(N=92)

    52.2

    43.5

    39.1

    31.5

    26.1

    25.0

    21.7

    21.7

    15.2

    14.1

    5.4

    太陽光発電

    太陽熱利用

    クリーンエネルギー自動車

    風力発電

    廃棄物発電・熱利用

    燃料電池

    バイオマスエネルギー

    廃棄物燃料製造

    雪氷冷熱

    天然ガスコージェネレーション

    温度差エネルギー

    *新エネルギーに「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と回答した事業所が対象。

    図2.3-15 新エネルギーの導入の予定はない理由

    総数(N=136)

    57.7

    40.2

    20.6

    20.6

    12.4

    3.1

    9.3

    17.5

    初期投資が大きすぎるから

    情報が不足しているから

    コスト削減効果が不十分だから

    物理的に設置できないから

    今ある設備が無駄になるから

    性能が不十分だから

    関心がないから

    その他

    (%)

    (%)

    (%)

  • 2.盛岡市の地域特性

    47

    ⑤ 盛岡市の新エネルギー導入について

    本市の新エネルギーの導入については、「積極的に取り組むべき」「ある程度積極的に取り

    組むべき」あわせて94.1%となっている。

    また、導入すべき新エネルギーとしては、「太陽光発電」(46.3%)、「廃棄物発電・熱利用」

    (45.6%)、「太陽熱利用」(36.8%)、「クリーンエネルギー自動車」(35.3%)が上位に挙げら

    れている。また、「雪氷冷熱」(30.9%)、「廃棄物燃料製造」(30.1%)、「風力発電」(29.4%)、

    「バイオマスエネルギー」(26.5%)についても25~30%の水準で導入すべき新エネルギーと

    して挙げられている(図2.3-16)。

    導入した場合の新エネルギーの活用法としては、「公共施設等の電源、暖房、給湯に活用す

    る」が 80.9%で最も高く、次いで「道路の照明や融雪に活用する」が 79.4%となっており、

    公共の場所での活用が上位に挙げられている。

    新エネルギーを促進するための施策としては、「公共施設・公共交通機関への新エネルギー

    の積極的な導入」(59.6%)、「新エネルギー導入に関しての支援・助成制度」(58.1%)、「新エ

    ネルギー導入に関しての必要な情報の提供」(56.6%)が上位3項目として挙げられている。

    図2.3-16 盛岡市の新エネルギー導入について

    総数(N=136)

    2.90.0

    46.347.8

    2.9

    積極的に取り組むべき

    ある程度積極的に取り組むべき

    あまり積極的に取り組まなくてよい

    取り組まなくてよい

    無回答

    導入すべき新エネルギー(N=136)

    46.3

    45.6

    36.8

    35.3

    30.9

    30.1

    29.4

    26.5

    17.6

    8.8

    8.8

    太陽光発電

    廃棄物発電・熱利用

    太陽熱利用

    クリーンエネルギー自動車

    雪氷冷熱

    廃棄物燃料製造

    風力発電

    バイオマスエネルギー

    燃料電池

    温度差エネルギー

    天然ガスコージェネレーション

    (%)

    (%)

  • 2.盛岡市の地域特性

    48

    (3)市民・事業者の意識とニーズ

    市民・事業者の意識調査結果からみた新エネルギーや省エネルギーに対する意識と期待されて

    いる新エネルギーの種類を整理した。

    ①新エネルギー導入

    市民・事業者に意識による新エネルギー導入の可能性は表2.3-1のとおり。

    表2.3-1 市民・事業者意識と新エネルギー導入の可能性 項 目 意 識 新エネルギー導入の可能性

    エネルギー対策

    ・温暖化対策のためには自然エネルギーの導入が必要(市民83%、事業者79%)

    ・自然エネルギー利用の可能性

    導入すべき新エネルギー

    ・太陽光発電(市民1位、事業者1位) ・太陽熱利用(市民2位、事業者3位) ・廃棄物発電・熱利用(市民3位、事業者2位) ・雪氷冷熱(市民4位、事業者5位) ・クリーンエネルギー自動車(市民8位、事業者4位)

    ・太陽光発電、熱利用、廃棄物発電熱利用の可能性 ・雪氷冷熱の可能性 ・事業所へのクリーンエネルギー自動車の導入可能性

    新エネルギーの活用法

    ・道路の照明や融雪利用(市民1位、事業者2位) ・公共施設の電源、暖房、給湯(市民2位、事業者1位) ・家庭内での活用(市民3位、事業者4位) ・児童や市民向けの環境教育施設として活用(市民4位、事業者3位)

    ・道路照明や融雪利用の可能性 ・公共施設への導入可能性 ・家庭への導入可能性 ・環境教育のための導入可能性

    導入促進策 ・公共施設、公共交通機関への積極的導入(市民1位、事業者1位) ・必要な情報の提供(市民 2 位、事業者 3位) ・支援、助成制度(市民3位、事業者2位)

    ・行政の率先導入の必要性 ・情報提供の必要性 ・支援、助成の必要性

    a)エネルギー対策

    市民、事業者ともに、二酸化炭素の増加を防ぐために必要なエネルギー対策としては、自

    然エネルギーの導入が最も必要と考えており、自然エネルギーによる新エネルギーの導入可

    能性がある。また、あわせて省エネルギーも必要としている(表2.3-2)。

    表2.3-2 必要なエネルギー対策 対 策 市民 事業者

    1.太陽光・熱やバイオマス等の自然エネルギーの導入 82.9% 78.7% 2.省エネルギー製品の普及や省エネルギー行動の推進 64.0% 76.5% 3.環境悪化への影響が小さい天然ガスへの切り替え 21.7% 25.0% 4.化石燃料を使わない原子力発電の推進 7.6% 8.1% 5.その他 4.0% 3.7% 6.わからない 3.6% 4.4%

  • 2.盛岡市の地域特性

    49

    b)本市で導入すべき新エネルギー

    市民、事業者ともに、本市に導入すべき新エネルギーとして太陽光発電を第1位に挙げてい

    る。太陽熱利用、廃棄物発電・熱利用、雪氷冷熱も高い順位である。事業者の場合、クリーン

    エネルギー自動車を導入すべきという意見が多い(表2.3-3)。

    表2.3-3 導入すべき新エネルギー 市民 事業者

    新エネルギーの種類 割合(%) 順位 割合(%) 順位

    1.太陽光発電 61.1 1 46.3 1 2.太陽熱利用 57.0 2 36.8 3 3.廃棄物発電・熱利用 54.1 3 45.6 2 4.雪氷冷熱 44.0 4 30.9 5 5.廃棄物燃料製造 43.5 5 30.1 6 6.風力発電 40.7 6 29.4 7 7.バイオマスエネルギー 36.5 7 26.5 8 8.クリーンエネルギー自動車 33.7 8 35.3 4 9.燃料電池 16.8 9 17.6 9 10.温度差エネルギー 15.0 10 8.8 10 11.天然ガスコージェネレーション 7.5 11 8.8 10

    c)新エネルギーの活用方法

    市民、事業者ともに、道路や公共施設等での利用が望ましいと考えている。また、家庭内で

    の利用は市民の半数程度が望ましいと考えており、環境教育施設としての活用も望まれている

    (表2.3-4)。

    表2.3-4 新エネルギーの活用法 市民 事業者

    新エネルギーの活用法 割合(%) 順位 割合(%) 順位

    1.道路の照明や融雪に活用 81.6 1 79.4 2 2.公共施設等の電源、暖房、給湯に活用 74.9 2 80.9 1 3.家庭内で活用 45.9 3 30.1 4 4.児童や市民向けの環境教育施設として活用 42.0 4 32.4 3 5.地域内での防災用非常電源として活用 33.7 5 27.2 5 6.発電した電力を販売し収益を得るために活用 18.1 6 19.1 6 7.観光スポットとして活用 7.5 7 10.3 7

    d)新エネルギー導入の促進策

    市民、事業者ともに、公共の率先導入が最も促進策になると考えている。また、情報提供と

    支援・助成制度が必要としている(表2.3-5)。

  • 2.盛岡市の地域特性

    50

    表2.3-5 新エネルギー導入の促進策 市民 事業者

    新エネルギー導入の促進策 割合(%) 順位 割合(%) 順位

    1.公共施設・公共交通機関への積極的導入 66.8 1 59.6 1 2.必要な情報の提供 57.5 2 56.6 3 3.支援・助成制度 57.0 3 58.1 2 4.地球温暖化対策の行動や目標の設定 44.0 4 36.8 6 5.地球温暖化問題についてのイベントやPR 39.6 5 43.4 5

    e)自由意見による特徴

    新エネルギーに対する期待や方策として、市民からは、太陽光発電、木質バイオマス、風力

    発電とともに、下水道の圧力の利用といった未利用資源の活用に関する意見も挙げられている。

    また、活用方法については、寒冷地でも可能な活用方法や自然エネルギーを利用した融雪シス

    テムなど本市の地域特性を活かした導入・活用を求める意見が挙げられている。また、事業者

    からは、具体的な方策として、下水汚泥の燃料化、廃棄物燃料製造、協議会の設立、LPガス

    車の導入等が挙げられている。

    経済性に関する意見として、市民から、家庭での新エネルギー導入については、その必要性

    は感じながらもコスト面での障害を訴える意見が挙げられている。コスト以外の導入阻害要因

    としては、集合住宅に居住しているなど物理的な制約についての意見が挙げられている。事業

    者からは、機器の低コスト化、性能やメンテナンス方法などの課題が挙げられている。

    行政、施策への要望として、市民から、新エネルギー導入の実態、効果や利点など、より具

    体的な情報提供を求める意見が多い。一方で、助成金制度の確立についての意見もあり、市民

    向けの導入支援制度の充実が求められている。また、新エネルギーの導入を推進していくため

    には、行政が率先して行動していくことが求められ、さらに、行政、市民、事業者の協働体制

    の構築を求める意見も挙げられている。事業者からは、情報提供の必要性、補助金の予算化、

    公用車へのLPガス車導入等の行政への要望が挙げられている。

    ②省エネルギー対策

    市民・事業者意識によるとエネルギー対策として、省エネルギー製品の普及や省エネルギー

    行動の推進を挙げているものが多く、自由意見として、市民から行政の積極的な省エネへの取組

    を求める声が挙げられているとともに、市民や事業者を含めた取組の推進を示唆する意見も挙げ

    られている。また、事業者からも省エネの必要性の意見が挙げられている。これらの意識から、

    本市において省エネルギーを推進する可能性がある。

  • 2.盛岡市の地域特性

    51

    2.4 新エネルギー賦存量・期待可採量

    本市で導入可能性のある新エネルギーの賦存量及び期待可採量を算出した。ここで賦存量及び

    期待可採量を下記のように定義した。 賦存量 :利用の可否に関係なく理論的に算出しうる潜在的なエネルギー量

    期待可採量:賦存量にエネルギー転換効率等の制約を考慮したエネルギー量

    (1)対象とした新エネルギー

    算定の対象とした新エネルギーは、表 2.4-1 に示すとおりであり、本格的な実用化に至って

    いない燃料電池を除く全ての新エネルギーと、再生可能エネルギーとして中小水力発電を対象と

    した。

    なお、本市の都市ガスの燃料は、天然ガスではないため、天然ガスコージェネレーションは

    対象とならないが、将来的な可能性として含めることとした。

    表2.4-1 算定の対象とした新エネルギー

    エネルギー区分 エネルギー種別 算定の対象

    太陽エネルギー(熱・発電利用) ○

    風力エネルギー(発電) ○

    廃棄物エネルギー(熱・発電利用) ○

    バイオマスエネルギー(熱・発電利用) ○

    温度差エネルギー(地中熱、温泉熱、下水熱、工場排熱利用) ○

    供給サイド

    雪氷エネルギー(雪氷熱利用) ○

    クリーンエネルギー自動車 ○

    天然ガスコージェネレーション ○

    新エネルギー

    需要サイド

    燃料電池 ×

    再生可能エネルギー 水力エネルギー(中小水力発電) ○

    注)燃料電池については本格的な実用化に至っていないことから対象外とした。ただし、燃料電池は“天然ガスコージェネレーション”における原動機と考えることができる。

  • 2.盛岡市の地域特性

    52

    (2)賦存量・期待可採量の推計結果

    本市における新エネルギー種類別の熱利用及び発電利用の期待可採量は図 2.4-1、表 2.4-2

    のとおり。熱利用では、太陽熱利用と一般廃棄物の直接燃焼の期待可採量が大きく、また、発

    電利用では、太陽光発電と風力発電が大きな期待可採量と推計された。なお、算出方法等の詳

    細については参考資料に示した。

    図2.4-1 盛岡市の新エネルギー期待可採量(左図:熱利用、右図:発電利用)

    熱利用の場合の期待可採量(GJ/年)

    0

    200,000

    400,000

    600,000

    800,000

    1,000,000

    太陽熱利用

    一般廃棄物(直接燃焼)

    一般廃棄物(メタン発酵)

    森林資源・木質系廃棄物(直接燃焼)

    畜産廃棄物(メタン発酵)

    農業廃棄物(直接燃焼)

    下水汚泥(メタン発酵)

    し尿処理(メタン発酵)

    温度差エネルギー(地中熱)

    温度差エネルギー(温泉熱)

    温度差エネルギー(下水処理水)

    温度差エネルギー(下水未処理水)

    温度差エネルギー(工場排熱)

    雪氷エネルギー

    発電利用の場合の期待可採量(MWh/年)

    0

    20,000

    40,000

    60,000

    80,000

    100,000

    120,000

    140,000

    160,000

    180,000

    太陽光発電

    風力エネルギー

    一般廃棄物(直接燃焼)

    一般廃棄物(メタン発酵)

    森林資源・木質系廃棄物(直接燃焼)

    畜産廃棄物(メタン発酵)

    農業廃棄物(直接燃焼)

    下水汚泥(メタン発酵)

    し尿処理(メタン発酵)

    中小水力エネルギー

  • 2.盛岡市の地域特性

    53

    表2.4-2 盛岡市の新エネルギー賦存量・期待可採量

    期待可採量※1)

    熱利用の場合 発電利用の場合

    賦存量 (GJ/年)

    期待可採量

    (GJ/年)※2)

    世帯熱量

    使用量

    換算※3)

    (世帯)

    期待可採量

    (MWh/年)※2)

    世帯電力

    使用量

    換算※4)

    (世帯)

    発電利用 - - 164,724 29,457太陽エネルギー

    熱利用 2,212,638,719

    903,753 34,677 - -

    風力エネルギー 2,826,636 - - 127,193 22,745

    一般廃棄物(直接燃焼) 1,042,314 833,851 31,995 57,906 10,355廃棄物 一般廃棄物(メタン発酵) 60,813 48,605 1,867 3,378 604

    森林資源・木質系廃棄物(直接燃焼) 56,303,134 131,867 5,060 9,157 1,638

    農業廃棄物(直接燃焼) 252,812 40,270 1,545 2,797 500

    畜産廃棄物(メタン発酵) 7,660 4,902 188 340 61

    下水汚泥(メタン発酵) 241,458 193,166 7,412 13,414 2,399

    バイオマス

    し尿処理(メタン発酵) 6,335 4,779 183 332 59

    地中熱 77,128,315 208,609 8,004 - -

    温泉熱 148,009 34,304 1,316 - -

    下水熱(処理水) 836,037 334,415 12,831 - -

    下水熱(未処理水) 624,730 249,892 9,588 - -

    温度差

    エネルギー

    工場排熱 366,304 73,261 2,811 - -

    雪氷エネルギー 106,126,932 110,000 4,221 - -

    クリーンエネルギー自動車※5) - 1,645,363 - - -

    天然ガスコージェネレーション※6) 2,766,904 256,287 9,834 35,595 6,365

    中小水力 117,562 - - 378 68

    合計※7) 2,458,727,770 3,171,674 1,216,98 379,619 67,886

    ※1)期待可採量はコストを考慮していない値であり、導入目標等の設定に際しては、現実に導入可能な量を十分に検討する必要がある。 ※2)GJはギガジュール。MWhはメガワットアワー。ここでG(ギガ)は十億、M(メガ)は百万を表す。 ※3)それぞれの新エネルギーの期待可採量を全て導入可能と仮定し、熱としてどれだけの世帯数が賄えるか推計した。なお、1世帯当たりの平均的な熱使用量(ガス、灯油)は26,062MJとした(出典:エネルギー経済統計要覧 「2000年度エネルギー源別世帯当たり熱量」)。

    ※4)それぞれの新エネルギーの期待可採量を全て導入可能と仮定し、電力としてどれだけの世帯数が賄えるか推計した。なお、1世帯当たりの平均的な電力使用量は5,592kWhとした(出典:エネルギー経済統計要覧 「2000年度エネルギー源別世帯当たり熱量」)。

    ※5)クリーンエネルギー自動車については、その導入による「エネルギーの期待削減量」を算出した。 ※6)天然ガスコージェネレーションについては、賦存量や期待可採量という概念はあてはまらないため、また、市内にはインフラが整備されていないため、天然ガスコージェネレーションの導入を想定した場合のエネルギー供給可能量を算出した。

    ※7)合計の算出にあたっては、賦存量、期待可採量の捉え方の違いにより、クリーンエネルギー自動車、天然ガスコージェネレーションを除いた。

    表2.4-3 本市の全エネルギー消費量に占める新エネルギー期待可採量の割合 熱利用 3,171,674 GJ

    本市の新エネルギーの期待可採量 発電利用 1,366,628 GJ

    本市の全エネルギー消費量 22,558,000 GJ

    熱利用 14.1 % 本市の全エネルギー消費量に占める

    新エネルギー期待可採量の割合 発電利用 6.1 %

  • 2.盛岡市の地域特性

    54

    (3)他都市との比較

    本市の特徴を見るために、東北地域の県庁所在都市の新エネルギー賦存量(期待可採量)を比

    較した。なお、この推計値は、本調査で行っている期待可採量の推計と前提条件が異なるため、

    本調査の推計量との単純な比較はできない。

    ①都市特性

    人口は、仙台市を除いてほぼ同水準である。面積は、仙台市、福島市、青森市が大きく、本

    市は秋田市と同程度である。

    図2.4-2 東北各都市の人口と面積

    出典:「東北地域における地域新エネルギー導入促進調査」(平成8年3月(財)新エネルギー財団)(この調査結果では、県庁所在都市の風力賦存量はゼロとなっている。)

    人口

    0

    200

    400

    600

    800

    1000

    1200

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    千人

    面積

    0

    200

    400

    600

    800

    1000

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    km

    ②エネルギー種別比較

    本市の太陽光発電の賦存量は、6市の中では最も少ないが、青森市と同程度である。地熱は

    青森市、山形市に比べて少ないが、秋田市よりは多い。波力は本市は海がないため、波力の賦存

    量はゼロである(青森市は外海に面していないためゼロとなっている)。一般廃棄物(RDF)は、

    仙台市は人口が多く廃棄物量も多いため、賦存量が大きいが、本市は他の4都市と同水準である。

    畜産廃棄物は、仙台市は鶏の羽数が多いため、賦存量が大きく、福島市を除いて本市を含めた 4

    市は少ない。し尿廃棄物は、仙台市は人口が多いため、賦存量が最も大きく、本市は福島市に次

    いで多い。下水汚泥消化ガスは、仙台市は人口が多いため、賦存量が最も大きく、本市は他の 5

    市の中で最も少ない。下水処理熱は、本市は、仙台市に次いで、2 番目に賦存量が多い。雪エネ

    ルギーは、本市は、他の5市に比較して、最も賦存量が少ない。

  • 2.盛岡市の地域特性

    55

    図2.4-3 東北各都市の賦存量比較

    太陽光発電

    0

    500

    1000

    1500

    2000

    2500

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    百万

    kWh

    地熱

    0

    50000

    100000

    150000

    200000

    250000

    300000

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    百万

    kcal

    波力

    0.00

    20.00

    40.00

    60.00

    80.00

    100.00

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    百万

    kWh

    一般廃棄物(RDF)

    0

    20000

    40000

    60000

    80000

    100000

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    百万

    kcal

    畜産

    0

    5000

    10000

    15000

    20000

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    百万

    kcal

    し尿

    0

    200

    400

    600

    800

    1000

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    百万

    kcal

    汚泥

    0

    5000

    10000

    15000

    20000

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    百万

    kcal

    下水処理熱

    0

    200000

    400000

    600000

    800000

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    百万

    kcal

    0

    5000

    10000

    15000

    20000

    25000

    青森市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 福島市

    百万

    kcal