20
2.教科に関する調査の結果 (1)国語 ○調査問題の趣旨・内容 国語A-基礎的・基本的な言語活動や言語事項に関する知識・技能が身に付いて いるかどうかをみる問題。 (例)■手紙の後付けの適切な書き方を選択する。 ■文学的な文章に描かれた場面と表現についての適切な説明を選択する。 ■電話の相手の話に不足している情報について質問する。 ■漢字を正しく書き、正しく読む。適切な敬語を選択する。 国語B-基礎的・基本的な言語活動や言語事項に関する知識・技能を活用するこ とができるかどうかをみる問題。 (例)■ロボットと共存する未来社会について想像し、自分の考えを書く。 ■「蜘蛛の糸」(芥川龍之介)の「三」の場面の有無に関して、自分の考えを80字 以上120字以内で書く。 ■中学生が作成した広告カードに共通して書かれている情報を書く。 ○課題等 話すこと・聞くこと ◇(A) 聞き手を意識して使用する語句を工夫することや不足している情報を適 切な表現で話し手に確かめることは、相当数の生徒ができている。 書くこと ◇(A、B)グラフから必要な情報を読み取って記述すること、文学作品の内容や構 成について自分の考えを書くことについては、相当数の生徒ができている。 ◆(A) 手紙の後付けの書き方についての理解に課題がある。 ◆(B) 複数の資料から得た情報を整理して、伝えたい事柄や自分の考えを明確 にして書くことに課題がある。 読むこと ◆(A) 情景描写を書き手の工夫に着目して的確に読み取ることに課題がある。 ◇(B) 文章全体の内容や表現の特徴についておおまかに読み取ることは、相当数 の生徒ができている。 ◆(B) 文章の展開や心情の変化に着目して、工夫しながら朗読することに課題 がある。 言語事項 ◇(A) 語句の意味を理解して文脈の中で正しく使うこと、文の成分の照応に注 意して書くこと、生活の場面で敬語を適切に使うことは、相当数の生徒 ができている。 ◆(A) 文脈に即して漢字を正しく読んだり書いたりすることに課題がある。 ◇・・・相当数の生徒ができている点 ◆・・・課題のある点 ( )内の記号は、A=国語A、B=国語B 8

2.教科に関する調査の結果 (1)国語 調査問題の趣旨・内容 · 漢字を正しく書き、正しく読む。適切な敬語を選択する。 国語B-基礎的・基本的な言語活動や言語事項に関する知識・技能を活用するこ

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2.教科に関する調査の結果

(1)国語

○調査問題の趣旨・内容

国語A-基礎的・基本的な言語活動や言語事項に関する知識・技能が身に付いて

いるかどうかをみる問題。

(例)■手紙の後付けの適切な書き方を選択する。■文学的な文章に描かれた場面と表現についての適切な説明を選択する。■電話の相手の話に不足している情報について質問する。■漢字を正しく書き、正しく読む。適切な敬語を選択する。

国語B-基礎的・基本的な言語活動や言語事項に関する知識・技能を活用するこ

とができるかどうかをみる問題。

(例)■ロボットと共存する未来社会について想像し、自分の考えを書く。

■「蜘蛛の糸」(芥川龍之介)の「三」の場面の有無に関して、自分の考えを80字く も

以上120字以内で書く。■中学生が作成した広告カードに共通して書かれている情報を書く。

○課題等

話すこと・聞くこと

◇(A) 聞き手を意識して使用する語句を工夫することや不足している情報を適

切な表現で話し手に確かめることは、相当数の生徒ができている。

書くこと

◇(A、B)グラフから必要な情報を読み取って記述すること、文学作品の内容や構

成について自分の考えを書くことについては、相当数の生徒ができている。

◆(A) 手紙の後付けの書き方についての理解に課題がある。

◆(B) 複数の資料から得た情報を整理して、伝えたい事柄や自分の考えを明確

にして書くことに課題がある。

読むこと

◆(A) 情景描写を書き手の工夫に着目して的確に読み取ることに課題がある。

◇(B) 文章全体の内容や表現の特徴についておおまかに読み取ることは、相当数

の生徒ができている。

◆(B) 文章の展開や心情の変化に着目して、工夫しながら朗読することに課題

がある。

言語事項

◇(A) 語句の意味を理解して文脈の中で正しく使うこと、文の成分の照応に注

意して書くこと、生活の場面で敬語を適切に使うことは、相当数の生徒

ができている。

◆(A) 文脈に即して漢字を正しく読んだり書いたりすることに課題がある。

◇・・・相当数の生徒ができている点 ◆・・・課題のある点 ( )内の記号は、A=国語A、B=国語B

8

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○指導改善のポイント

話すこと・聞くこと

○目的に沿って話したり、適切に聞き取ったりする実践的な言語活動の継続

・目的に沿って効果的に話す力を身に付けるために、具体的な場面を設定して、

話し言葉と書き言葉の違いに気付かせたり、聞き手を意識して話させたりす

ることを今後とも重視することが大切である。

・話の内容をとらえながら適切に聞き取る力を身に付けるために、意図や目的

を考えてメモを取るなど、具体的な言語活動を通して知識・技能の定着を図

ることを今後とも重視することが大切である。

書くこと

○手紙文の書き方など基礎的・基本的な学習内容の確実に習得させる指導の充実

・手紙の書き方などの基礎的・基本的な学習内容を確実に理解させる必要がある。

手紙文の指導に当たっては、相手や目的に応じた書き方があることを併せて指

導したり、書写や敬語の指導と関連付けて指導したりすることが効果的である。

○収集した情報をより的確に整理して自分の考えを書く言語活動の充実

・根拠を明らかにして書く力や論理の展開の仕方などを工夫して書く力を高め

るために、図やグラフなどを含めた多様な素材を学習に用いることを今後も

重視することが必要である。

・収集した情報を整理し、目的に応じて活用する力を更に身に付けるためには、

複数の資料を比較して、その共通点や相違点を整理しながら自分の考えを書

きまとめる言語活動を充実することが大切である。

読むこと

○文学的な文章の描写や表現に注意して内容をとらえる言語活動の充実

・本文中の表現などに着目して、人物や情景を思い浮かべながら読み味わう指

導を工夫することが大切である。また、音読や朗読をするに当たっては、文

章の展開や構成、登場人物の心情の変化などに着目し、それらとの関連を踏

まえたものとなるように指導を工夫することが大切である。

○文章を的確に読み取り、活用する言語活動の工夫

・社会生活に役立つ読む能力を身に付けるためには、様々な文章の内容や構成、

表現に注意しながら、的確に読み取るよう指導する必要がある。その際、自分

の表現に役立てるために情報を活用して読むことも重視することが大切である。

言語事項

○使用頻度の低い漢字の正しい読み書きについての指導の工夫

・漢字の指導に当たっては、日常の生活の中で使用頻度が低いものを意図的に

取り上げることも必要である。その際には、具体的な使用場面に即して使用

できるようにすることが大切である。

9

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【国語A】

○分布の状況

・生徒の正答数の分布は、右よりの単峰分布の形状となっている。

(問題数 37、平均正答数 30.4、中央値 32.0、最頻値 34、標準偏差 5.5)

30.4問 / 37問

正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) 正答数累積グラフ(横軸:正答数、縦軸:累積割合)

1,076,177人 82.2% 32.0問

生徒数 平均正答数 平均正答率 中央値 標準偏差

5.5

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

16%

18%

20%

22%

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

024681012141618202224262830323436

分類・区分別集計結果  正答率別問題数(横軸:正答率,縦軸:設問数)

8

4

7

18

3

8

4

7

18

20

16

1

平均正答率(%)区分 対象設問数(問)分類

学習指導要領の領域

読む能力

90.3

73.7

81.0

80.8

話すこと・聞くこと

記述式

83.7

90.3

73.7

80.8言語についての知識・理解・技能

短答式

書く能力

話す・聞く能力

書くこと

国語への関心・意欲・態度

読むこと

言語事項

評価の観点

81.0

問題形式

84.5

79.8

72.8

選択式

0問

1問

2問

3問

4問

5問

6問

7問

8問

9問

10問

11問

12問

13問

14問

0%~ 10%~ 20%~ 30%~ 40%~ 50%~ 60%~ 70%~ 80%~ 90%~ 100%

10

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設問別集計結果学習指導要領の領域 評価の観点 問題形式

話すこと・聞くこと

書くこと

読むこと

言語事項

国語への関心・意欲・態度

話す・聞く能力

書く能力

読む能力

言語についての知識・理解・技能

選択式

短答式

記述式

1一 ○ ○ ○ 87.0 4.4

1二 ○ ○ ○ 88.1 0.3

2一 ○ ○ ○ 85.6 0.3

2二 ○ ○ ○ 81.0 0.2

2三 ○ ○ ○ 55.3 0.4

3一 ○ ○ ○ 70.5 0.3

4一 ○ ○ ○ 76.3 0.6

4二① ○ ○ ○ 92.1 2.7

4二② ○ ○ ○ 76.8 4.0

4三 ○ ○ ○ 90.8 0.5

5一1 ○ ○ ○ 95.5 1.4

5一2 ○ ○ ○ 98.1 1.2

5一3 ○ ○ ○ 90.7 1.3

5二 ○ ○ ○ ○ 90.3 5.1

6一 ○ ○ ○ 92.3 0.5

6二 ○ ○ ○ 80.8 0.5

7一 ○ ○ ○ ○ 72.8 9.7

8一1 ○ ○ ○ 69.2 12.2

8一2 ○ ○ ○ 67.2 14.4

8一3 ○ ○ ○ 59.0 7.0

8二1 ○ ○ ○ 83.6 4.7

8二2 ○ ○ ○ 31.3 27.3

8二3 ○ ○ ○ 67.3 3.5

8三ア ○ ○ ○ 87.8 0.6

8三イ ○ ○ ○ 97.8 0.5

8三ウ ○ ○ ○ 89.8 0.9

8三エ ○ ○ ○ 96.2 0.6

8三オ ○ ○ ○ 87.2 0.8

8三カ ○ ○ ○ 91.8 0.9

8四 ○ ○ ○ 78.5 0.6

8五 ○ ○ ○ 83.9 0.9

8六 ○ ○ ○ ○ 88.0 5.6

8七ア ○ ○ ○ 92.0 4.1

8七イ ○ ○ ○ 88.6 4.6

8八ア ○ ○ ○ 93.9 0.9

8八イ ○ ○ ○ 89.7 1.0

語句の意味に注意して内容を読み取る

電話の内容をメモする(行事の内容)

伝える必要のある内容を簡潔なメモにまとめる

電話の内容をメモする(場所)

詩(歌詞)のリズムについての適切な説明を選択する

表現の仕方や詩の特徴に注意して音読し,詩の韻律(リズム)について理解する

歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直して読む

手紙の後付けの適切な書き方を選択する

小説の中の表現についての適切な説明を選択する

歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す(かをる)

文脈における自然描写を的確に読み取る

歴史的仮名遣いで書かれた表現を読み取り,様子についての適切な説明を選択する

設問番号 設問の概要

無解答率

(%

正答率

(%

手紙の後付けについて理解している

歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す(ふるふ)

比喩ゆ等の表現技法に注意して内容

手紙の主文の書き出しの語について理解している

手紙の頭語について理解している

出題の趣旨

「満天の星」を聞き手に分かりやすい表現に直す

手紙の主文の書き出しの語を選択する

話し手の意図を理解し,内容にふさわしい題名を付ける

聞き手を意識して使用する語句を工夫する

スピーチの内容にふさわしい題名をつける

手紙の結語「敬具」に対応する頭語を選択する

電話の内容をメモする(連絡先)

インタビューの一部を読み,改善点として適切なものを選択する

効果的なインタビューの仕方について理解している

グラフから読み取れる内容について提示された文章に合うように書く

グラフから情報を読み取り,文章の結論につながるように書く

電話の相手の話に不足している情報について質問する

不足している情報に気付き,適切な表現で話し手に確かめる

インタビューの目的にあった質問内容を考え,質問しなくてもよいものを選択する

目的に沿った質問をする

漢字を読む(草木が繁茂している)

漢字を読む(入会を勧める)

適切な同訓異字を選択する(税金を納める)

語句の意味を理解し,文脈の中で適切に使う

適切な慣用句を選択する(努力が水の泡となってしまった)

適切な四字熟語を選択する(単刀直入にものを言う)

適切な語句を選択する(「絶対安静にしなさい。」)

行書の書き方を理解している

文字を読みやすくするための改善点を選択する

文字の大きさや配列・配置を考えて書く

漢字を書く(会社のリエキを上げる)

文脈に即して漢字を正しく書く漢字を書く(おもしろみがハンゲンした)

漢字を書く(友達に本をカす)

適切な語句を選択する(のどのかわきをいやした)

漢字を読む(道路を拡張する)

文脈に即して漢字を正しく読む

「枕草子」の冒頭を書く 代表的な古典に親しんでいる

適切な語句を選択する(放送は,B劇場から中継した)

適切な敬語を選択する(尊敬語)

生活の場面で敬語を適切に使う

適切な敬語を選択する(謙譲語)

文を推敲する(主語・述語の対応)

文の成分の照応に注意して書く

文を推敲する(副詞の呼応)

行書で書かれた漢字を楷書で書いたときの総画数を選択する

72.1 0.43二 ○ ○ ○をとらえる

小説に描かれた場面と表現についての適切な説明を選択する

11

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【国語B】

○分布の状況等

・生徒の正答数の分布は、右よりの単峰分布の形状となっている。

(問題数 10、平均正答数 7.2、中央値 8.0、最頻値 9、標準偏差 2.4)

・記述式問題の平均無解答率は、10.3%(最小 9.2%、最大 11.9%)である。

7.2問 / 10問

正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) 正答数累積グラフ(横軸:正答数、縦軸:累積割合)

標準偏差

2.4

生徒数 平均正答数 平均正答率 中央値

1,076,690人 72.0% 8.0問

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

16%

18%

20%

22%

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

012345678910

分類・区分別集計結果  正答率別問題数(横軸:正答率,縦軸:設問数)

1

3

9

1

3

1

3

9

1

5

2

3記述式

選択式

短答式 64.3

65.1

評価の観点

71.3

問題形式

65.1

81.7

65.1

69.4

79.9

平均正答率(%)区分 対象設問数(問)

話すこと・聞くこと

学習指導要領の領域読むこと

分類

言語事項

書くこと

言語についての知識・理解・技能

書く能力

国語への関心・意欲・態度

読む能力

話す・聞く能力

81.7

65.1

71.3

69.4

0問

1問

2問

3問

4問

5問

6問

7問

8問

9問

10問

11問

12問

13問

14問

0%~ 10%~ 20%~ 30%~ 40%~ 50%~ 60%~ 70%~ 80%~ 90%~ 100%

12

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設問別集計結果学習指導要領の領域 評価の観点 問題形式

話すこと・聞くこと

書くこと

読むこと

言語事項

国語への関心・意欲・態度

話す・聞く能力

書く能力

読む能力

言語についての知識・理解・技能

選択式

短答式

記述式

1一 ○ ○ ○ 81.7 0.4

1二 ○ ○ ○ 92.8 0.4

1三 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 76.5 9.2

2三 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 75.5 9.8

3一 ○ ○ ○ 73.8 0.8

3二(1) ○ ○ ○ 73.8 6.5

3二(2) ○ ○ ○ 54.8 9.6

3三 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 43.4 11.9中学生の広告カードと,店員が作成した広告カードを比較し,違いを説明する

資料に表れているものの見方や考え方をとらえ,伝えたい事柄や考えを明確にして書く

「三」の場面の有無に関して,自分の考えを80字以上120字以内で書く

作品の内容や構成,表現上の特色を踏まえ,自分の考えを書く

広告カードについての会話文とカードの内容から,書いた人を特定する

表現の仕方の特徴をとらえる

中学生が作成した広告カードに共通して書かれている情報を二つ書く

広告カードを比較して,共通して書かれている情報を読み取る

○ ○ 81.8 0.6ての適切な説明を選択する

○ ○ ○2二アイ 「蜘く蛛もの糸」の一部分を朗読する場合の適切 作品の展開や心情の変化に着目し

て朗読する ○ 0.6な工夫を選択する

69.4

話題を具体化するために資料を用いる箇所を選択する

話すことの内容に応じて,適切な資料を提示する

ロボットと共存する未来社会について想像し,自分の考えを書く

情報を基に,根拠を明らかにしながら,自分の考えが適切に相手に伝わるように書く

2一 「蜘く蛛もの糸」を読み,その内容や表現につい 作品の内容や表現上の特徴をとら

える

正答率

(%

無解答率

(%

ロボットを開発した人の考えに合う内容を表から選択する

必要な情報を収集し,表現に生かす

設問番号 設問の概要 出題の趣旨

13

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(2)数学

○調査問題の趣旨・内容

数学A-数量や図形などについての基礎的・基本的な知識・技能が身に付いてい

るかどうかをみる問題。(例)■正の数と負の数の四則計算、整式の計算をする。一元一次方程式、連立二元

一次方程式を解く。■文字式や方程式の意味をよみとる。■証明をよみ、三角形の合同条件を答える。■反比例のグラフ、一次関数のグラフを選ぶ。

数学B-数量や図形などについての基礎的・基本的な知識・技能を活用すること

ができるかどうかをみる問題。(例)■レストランのセットメニューの合計金額をもとに、条件に合う注文をした人

がいたかどうかを答え、その理由を説明する。■総当たり戦の順位の決め方を求める計算式を、条件を基につくる。■線分の垂直二等分線の証明で、誤りの部分を指摘し、正しく書き直す。■グラフを基に2つの速さを比較し、どちらが速かったかを説明する。

○課題等

数と式

◇(A) 指数を含む計算、式の値を求めること、一元一次方程式を解くことは、

相当数の生徒ができている。

◆(A) 文字式が表す意味の理解や方程式における移項の意味の理解に課題がある。

◆(B) 結論が成り立つことを説明するために必要な条件を示すことに課題がある。

◆(B) 条件に合う式を見いだし、文字式を用いて表し説明することに課題がある。

図形

◇(A) 基本的な平面図形の性質の理解については、相当数の生徒ができている。

◆(A) 円柱と円錐の体積の関係の理解に課題がある。すい

◆(B) 仮定と結論の意味を理解して証明の構想を立てることに課題がある。

数量関係

◆(A) 反比例の表を完成させることに課題がある。

◆(A) 確率の意味の理解に課題がある。

◇(B) 説明すべき事柄を正しく選択し判断することは、相当数の生徒ができて

いる。

◆(B) 数量の関係を理想化したり、実際のデータを単純化したりして数学的に

表現することに課題がある。

◇・・・相当数の生徒ができている点 ◆・・・課題のある点 ( )内の記号は、A=数学A、B=数学B

14

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○指導改善のポイント

数と式

○文字式が表す意味や方程式における移項の意味を理解する活動の重視

・文字式を具体的な事象に即して言葉で表すことを通して、文字式が表す意味

を理解したり、文字式に数を代入して自分の判断を確かめたりする活動を一

層重視することが大切である。

・方程式を解く際に、等式の性質を使った解き方との対比を通して、移項によ

る解き方が、等式の性質による解き方を形式的に簡略化したものであること

を理解する活動を一層重視することが大切である。

○結論が成り立つ理由を説明するために何を示せばよいかを構想する活動の充実

・事柄が成り立つことを説明するために、結論となる事柄を明確にし、それが

正しいことを説明するためには何が必要かを逆向きに考えるなどして、見通し

をもって説明を構想し、評価・改善する活動を充実させることが大切である。

○見通しをもって試行を繰り返し、条件に合う式をつくる活動の充実

・条件に合う式をつくる際に、仮の式に数値を代入するなどして式が条件を満

たすかを確かめたり、どのように式を修正すればよいかを考えたりするなど、

見通しをもって試行を繰り返す活動を充実させることが大切である。

図形

○実験や実測を通して、実感を伴って図形の性質を理解する活動の重視

・柱体と錐体の体積の関係について、予想を立て、例えば、水を円柱から円錐すい

に移す場面と円錐から円柱に移す場面の両方を取り上げ、実験や実測を通し

て確かめる活動を一層重視することが大切である。

○証明を振り返り、その評価に基づいて証明を改善する活動の充実

・証明の学習において、不十分な証明や誤った証明を基に証明の不十分なとこ

ろや誤りを指摘し、よりよい記述や正しい表現の仕方について考え、証明を

改める活動を充実させることが大切である。

数量関係

○反比例の意味と性質を理解する活動の重視

・反比例の意味や性質について、比例との対比を通して共通点や相違点をまと

めたり、変化と対応の両側面から考えたりする活動を一層重視することが大

切である。

○確率の意味を理解する活動の重視

・確率が事象の起こり得る程度を表す数であることを確認するために、確率を

求める際には、その確率を基にして事象を振り返る活動を一層重視すること

が大切である。

○数量の関係を理想化したり、実際のデータを単純化したりする活動の充実

・日常的な場面や他教科の学習の場面において、数量の関係を理想化したり、

実際のデータを単純化したりして、数学的な表現や処理を基に特徴を明らか

にし、分かりやすく説明する活動を充実させることが大切である。

15

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【数学A】

○分布の状況

・生徒の正答数の分布は、右よりの単峰分布の形状となっている。

(問題数 36、平均正答数 26.2、中央値 29.0、最頻値 35、標準偏差 8.7)

26.2問 / 36問

正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) 正答数累積グラフ(横軸:正答数、縦軸:累積割合)

1,077,011人 72.8% 29.0問

生徒数 平均正答数 平均正答率 中央値 標準偏差

8.7

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

16%

18%

20%

22%

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 360%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

024681012141618202224262830323436

分類・区分別集計結果  正答率別問題数(横軸:正答率,縦軸:設問数)

12

12

12

0

0

14

22

18

18

0

学習指導要領の領域

平均正答率(%)区分 対象設問数(問)

75.3

76.1

分類

数学的な表現・処理評価の観点

図形

記述式

数と式

数学的な見方や考え方

71.5

73.5

66.7

問題形式

71.6

73.8

選択式

短答式

数量関係

数学への関心・意欲・態度

数量・図形などについての知識・理解

0問

1問

2問

3問

4問

5問

6問

7問

8問

9問

10問

11問

12問

13問

14問

0%~ 10%~ 20%~ 30%~ 40%~ 50%~ 60%~ 70%~ 80%~ 90%~ 100%

16

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設問別集計結果学習指導要領の領域 評価の観点 問題形式

数と式

図形

数量関係

数学への関心・意欲・態度

数学的な見方や考え方

数学的な表現・処理

数量・図形などについての知識・理解

選択式

短答式

記述式

1(1) ○ ○ ○ 83.2 6.7

1(2) ○ ○ ○ 85.7 0.3

1(3) ○ ○ ○ 88.7 1.4

1(4) ○ ○ ○ 77.8 1.8

2(1) ○ ○ ○ 73.5 3.6

2(2) ○ ○ ○ 83.8 7.0

2(3) ○ ○ ○ 63.9 0.6

2(4) ○ ○ ○ 57.1 12.4

3(1) ○ ○ ○ 61.7 1.3

3(2) ○ ○ ○ 83.6 6.8

3(3) ○ ○ ○ 71.2 11.8

3(4) ○ ○ ○ 72.7 9.4

4(1) ○ ○ ○ 83.9 0.8

4(2) ○ ○ ○ 86.2 0.7

5(1)① ○ ○ ○ 66.6 3.8

5(1)② ○ ○ ○ 70.9 4.4

5(2) ○ ○ ○ 87.2 0.7

5(3) ○ ○ ○ 88.6 0.6

5(4) ○ ○ ○ 38.1 0.8

6(1) ○ ○ ○ 91.7 2.4

6(2) ○ ○ ○ 85.8 6.1

6(3) ○ ○ ○ 67.2 0.8

7 ○ ○ ○ 73.6 1.2

8 ○ ○ ○ 73.9 1.0

9(1) ○ ○ ○ 83.7 1.1

9(2) ○ ○ ○ 67.7 9.6

10(1) ○ ○ ○ 47.7 4.7

10(2) ○ ○ ○ 68.8 1.3

11(1) ○ ○ ○ 64.5 1.7

11(2) ○ ○ ○ 60.4 1.7

12(1) ○ ○ ○ 75.8 9.2

12(2) ○ ○ ○ 62.1 11.4

13 ○ ○ ○ 69.5 2.0

14(1) ○ ○ ○ 49.9 1.5

14(2) ○ ○ ○ 68.1 7.5

15 ○ ○ ○ 82.5 1.7

確率を表した事象を選ぶ 確率の意味について理解している

総当たり戦の試合数を求める

平均の意味を表した記述を選ぶ 平均の意味について理解している

比例のグラフから式を求めることができる

反比例の関係を表す表から,表中の値を求めることができる

反比例の関係を表すグラフの特徴を理解している

一次関数のグラフ(時間と道のりの関係を表したグラフ)から速さを求める

グラフから速さを求めることができる

連立方程式の解をグラフ上の点から選ぶ連立方程式の解が,2直線の交点の座標として求められることを理解している

一次関数のグラフを選ぶ

一次関数のグラフ(時間と道のりの関係を表したグラフ)から速さを求める

証明の意義や必要性について,正しいものを選ぶ

証明で用いられた三角形の合同条件を選ぶ

比例の意味を表した記述を選ぶ

比例のグラフから式を求める

反比例の表を完成する

反比例のグラフを選ぶ

一次関数を表した事象を選ぶ

証明の意義について理解している

証明をよみ,用いられた三角形の合同条件を理解している

比例の意味を理解している

平行線の同位角の大きさが等しいことを利用して,角の大きさを求める

円周角から中心角を求める

平行四辺形になるための条件を表した記号をもとに,正しく述べられた文を選ぶ

平行線に直線が交わってできる角の性質を理解している

同じ弧に対する円周角と中心角の関係を理解している

記号を用いて表された辺の位置関係や相等関係の意味を理解している

円柱と円錐すい

の体積を比較し,正しい図を選ぶ

底面が合同で高さが等しい円柱と円錐の体積の関係について理解している

角の二等分線の作図の手順を選ぶ

直方体において,与えられた面に垂直な辺を書く

長方形を1回転させてできる立体を選ぶ円柱が長方形の回転により構成されていることについて理解している

円  

錐すい

の展開図 

を選ぶ円錐の見取図を展開図へ置き換えることを理解している

線対称な図形の対称軸を理解している

角の二等分線の作図の手順を理解している

空間での平面と直線の位置関係(面と辺の垂直)について理解している

直方体において,与えられた辺とねじれの位置にある辺を書く

空間での直線と直線の位置関係(ねじれの位置)について理解している

線対称な図形の対称軸を選ぶ

連立方程式 5x +7y =3,2x +3y =1 を解く簡単な連立二元一次方程式を解くことができる

等式を目的に合うように変形することができる

四則を含む正の数と負の数の計算をすることができる

指数を含む正の数と負の数の計算をすることができる

2/3÷5/7 を計算する

8-5×(-6) を計算する

設問番号 設問の概要

正答率

(%

無解答率

(%

出題の趣旨

分数の除法の計算をすることができる

正の数と負の数の大小関係を理解している

縦a ,横b の長方形において,2(a +b )が表す量を選ぶ

2x +3y =9 を y について解く

( )を含む一元一次方程式を解くことができる

(2x +7y )-2(x -3y ) を計算する

a =5,b =-4のときの式 3a +5b の値を求める

文字式に数値を代入して式の値を求めることができる

整式の加法と減法の計算をすることができる

1/3,0,-2,4,-1/2の中から,最小の数を選ぶ

2×(-3)2 を計算する

2つの数量の関係が一次関数になることを理解している

一次関数のグラフの傾きや切片の意味とグラフの特徴を理解している

速さの求め方を理解している

樹形図や表などを利用して,場合の数を求めることができる

数量の関係を連立二元一次方程式で表す

文字式の意味を,具体的な事象の中でよみとることができる

一次方程式を解くとき,移項の意味を選ぶ方程式の移項と等式の性質の関係を理解している

数量の関係をとらえ,連立二元一次方程式を立式することができる

4(x +5)=80 を解く

17

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【数学B】

○分布の状況

・生徒の正答数の分布は、右よりの単峰分布の形状となっている。

(問題数 17、平均正答数 10.4、中央値 11.0、最頻値 15、標準偏差 4.4)

・記述式問題の平均無解答率は、22.2%(最小 2.4%、最大 38.9%)である。

10.4問 / 17問

正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) 正答数累積グラフ(横軸:正答数、縦軸:累積割合)

1,077,209人 61.2% 11.0問

生徒数 平均正答数 平均正答率 中央値 標準偏差

4.4

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

16%

18%

20%

22%

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0246810121416

分類・区分別集計結果  正答率別問題数(横軸:正答率,縦軸:設問数)

5

2

10

0

13

3

1

3

7

7

学習指導要領の領域

分類 平均正答率(%)区分 対象設問数(問)

問題形式

64.7

74.9

46.2

選択式

短答式

記述式

数と式

数量・図形などについての知識・理解

数学的な表現・処理

数学的な見方や考え方評価の観点

49.5

54.3

68.6

図形

数量関係

93.3

数学への関心・意欲・態度

57.5

67.2

0問

1問

2問

3問

4問

5問

6問

7問

8問

9問

10問

11問

12問

13問

14問

0%~ 10%~ 20%~ 30%~ 40%~ 50%~ 60%~ 70%~ 80%~ 90%~ 100%

18

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設問別集計結果学習指導要領の領域 評価の観点 問題形式

数と式

図形

数量関係

数学への関心・意欲・態度

数学的な見方や考え方

数学的な表現・処理

数量・図形などについての知識・理解

選択式

短答式

記述式

1(1) ○ ○ ○ 69.1 1.7

1(2) ○ ○ ○ 45.7 0.5

1(3) ○ ○ ○ 53.9 2.4

2(1) ○ ○ ○ 56.0 1.6

2(2) ○ ○ ○ 42.5 28.1

3(1) ○ ○ ○ 86.9 2.7

3(2) ○ ○ ○ 92.4 0.8

3(3)式 ○ ○ ○ 51.1 33.9

3(3)理由 ○ ○ ○ 43.9 38.9

4(1) ○ ○ ○ 59.5 22.6

4(2) ○ ○ ○ 49.0 16.7

5(1) ○ ○ ○ 93.3 4.3

5(2) ○ ○ ○ 32.1 28.5

5(3) ○ ○ ○ 40.2 37.3

6(1) ○ ○ ○ 88.8 7.9

6(2) ○ ○ ○ 75.9 5.8

6(3) ○ ○ ○ 62.1 3.5

水温が80℃になる時間を求める方法を説明する

問題解決の方法を数学的に説明することができる

グラフをもとに,図書館にいた時間を答える事象を数学的に解釈し,グラフと対応させてよみとることができる

家から公園までの速さと,公園から図書館までの速さのどちらが速かったかを選び,その理由を説明する

グラフから情報をよみとり,考えを数学的な表現を用いて説明することができる

家から公園を通り図書館まで往復したときの時間と距離の関係を表したグラフの線分が表す事象を答える

グラフから情報をよみとり,事象に対応させて解釈することができる

線分の垂直二等分線の証明で,誤りを指摘する

図形の証明を振り返り,評価することができる

証明の中の誤りを正しく書き直す証明の評価にもとづき,改善することができる

水を熱したときの時間と温度(水温)のグラフから,10分後の水温を求める

グラフから情報をよみとることができる

時間と水温の関係が一次関数であることが分かるグラフの特徴を説明する

グラフ上の点の並び方を理想化,単純化してとらえることができる

説明を振り返って考えることができる

連続する5つの自然数の和が5の倍数になることを説明する

ものごとを発展的に考えることができる

サッカー大会の総当たり戦での順位の決め方から,指定されたチームの点数を計算する

与えられた情報を的確に処理することができる

チームの順位の決め方をもとに,1位のチームを選ぶ

情報を的確に処理し,その結果を比較することができる

正答率

(%

無解答率

(%

レストランのセットメニューで,条件を満たすメニューの選び方が何通りあるかを求める

情報を分類整理することができる

条件に合った計算式を新たにつくる問題解決の構想を立て,結果を振り返りながら,数学的な表現を用いて説明することができる新たにつくった計算式が,条件に合うことを説

明する

レストランのセットメニューの代金から,条件に合う注文をした人がいたかどうかを答え,その理由を説明する

筋道を立てて考えることができ,数学的な表現を用いて説明することができる

連続する3つの自然数の和の性質について,式からよみとることを選ぶ

レストランのセットメニューで,条件を満たすメニューを選択する

情報を分類整理し適切に選択し,判断することができる

設問番号 設問の概要 出題の趣旨

19

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■国語Aと国語Bの相関

○ 国語B(活用)の正答数が多い生徒は、国語A(知識)の正答数も多い。

○ 国語A(知識)の正答数が多い生徒は、国語B(活用)の正答数におい

て広く分布している。

国語A(知識)の正答数、国語B(活用)の正答数、正答生徒数の相関をバブルチャート※

に表したもの。

※バブルチャート:2軸の座標軸の上に、大きさが3軸目の指標を示す円状の図(バブル)を配置した図表。

   ※0.1%以上のデータを表示

正答数(国語A) × 正答数(国語B)

0問

1問

2問

3問

4問

5問

6問

7問

8問

9問

10問

11問

0問

1問

2問

3問

4問

5問

6問

7問

8問

9問

10問

11問

12問

13問

14問

15問

16問

17問

18問

19問

20問

21問

22問

23問

24問

25問

26問

27問

28問

29問

30問

31問

32問

33問

34問

35問

36問

37問

38問

39問

正答数(国語A)

正答数(国語B)

相関係数 r=0.709相関係数(r):2つの変数間の関係の程度を1つの     数値で表す指標。 相関係数(r)は-1から1までの範囲        の値をとり、1に近いほど正の相関、        -1に近いほど負の相関が強いこと を表す。

20

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■数学Aと数学Bの相関

○ 数学B(活用)の正答数が多い生徒は、数学A(知識)の正答数も多い。

○ 数学A(知識)の正答数が多い生徒は、数学B(活用)の正答数におい

て広く分布している。

数学A(知識)の正答数、数学B(活用)の正答数、正答生徒数の相関をバブルチャート

に表したもの。

   ※0.1%以上のデータを表示

正答数(数学A) × 正答数(数学B)

0問

1問

2問

3問

4問

5問

6問

7問

8問

9問

10問

11問

12問

13問

14問

15問

16問

17問

18問

0問

1問

2問

3問

4問

5問

6問

7問

8問

9問

10問

11問

12問

13問

14問

15問

16問

17問

18問

19問

20問

21問

22問

23問

24問

25問

26問

27問

28問

29問

30問

31問

32問

33問

34問

35問

36問

37問

38問

39問

正答数(数学A)

正答数(数学B)

相関係数 r=0.827

21

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(3)地域の規模等の状況

○ 平均正答数、平均正答率、中央値、標準偏差を見ると、地域の規模等

(公立:大都市、中核市、その他の市、町村、へき地)による大きな差

は見られない。

※大都市(政令指定都市及び東京23区)、中核市、その他の市、町村の値は、当該地方公共団体の教育委員会が設置管理する公立学校に在籍する生徒の調査結果(正答数)を集計したものである(都道府県立学校は含まない)。

※へき地の値は、へき地教育振興法及び各都道府県の条例(規則)によって指定された学校に在籍する生徒の調査結果を集計したものである。大都市、中核市、その他の市、町村の値に重複する。

[国語A] 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

[国語B] 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

生徒数 平均正答数 平均正答率 中央値 標準偏差

大都市 209,626 人 30.2 問 / 37 問 81.6% 32.0 問 5.7

中核市 123,569 人 30.5 問 / 37 問 82.4% 32.0 問 5.5

その他の市 561,902 人 30.2 問 / 37 問 81.6% 32.0 問 5.5

町村 122,783 人 30.2 問 / 37 問 81.6% 32.0 問 5.4

へき地 27,355 人 30.0 問 / 37 問 81.1% 31.0 問 5.5

全国(公立) 1,022,518 人 30.2 問 / 37 問 81.6% 32.0 問 5.5

生徒数 平均正答数 平均正答率

(%) 中央値 標準偏差

大都市 209,807 人 7.2 問 / 10 問 72.0% 8.0 問 2.5

中核市 123,653 人 7.2 問 / 10 問 72.0% 8.0 問 2.4

その他の市 562,091 人 7.2 問 / 10 問 72.0% 8.0 問 2.5

町村 122,823 人 7.2 問 / 10 問 72.0% 8.0 問 2.4

へき地 27,350 人 7.1 問 / 10 問 71.0% 8.0 問 2.4

全国(公立) 1,023,009 人 7.2 問 / 10 問 72.0% 8.0 問 2.4

22

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[数学A] 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

[数学B] 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

生徒数 平均正答数 平均正答率 中央値 標準偏差

大都市 209,938 人 25.9 問 / 36 問 71.9% 29.0 問 8.9

中核市 123,692 人 26.4 問 / 36 問 73.3% 29.0 問 8.7

その他の市 562,261 人 25.8 問 / 36 問 71.7% 28.0 問 8.7

町村 122,788 人 25.6 問 / 36 問 71.1% 28.0 問 8.6

へき地 27,308 人 24.8 問 / 36 問 68.9% 27.0 問 8.6

全国(公立) 1,023,316 人 25.9 問 / 36 問 71.9% 29.0 問 8.7

生徒数 平均正答数 平均正答率 中央値 標準偏差

大都市 210,044 人 10.3 問 / 17 問 60.6% 11.0 問 4.4

中核市 123,711 人 10.4 問 / 17 問 61.2% 11.0 問 4.4

その他の市 562,335 人 10.2 問 / 17 問 60.0% 11.0 問 4.3

町村 122,798 人 10.1 問 / 17 問 59.4% 11.0 問 4.2

へき地 27,307 人 9.8 問 / 17 問 57.6% 10.0 問 4.2

全国(公立) 1,023,516 人 10.3 問 / 17 問 60.6% 11.0 問 4.3

23

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(4)都道府県の状況

○ 各都道府県(公立)の状況については、平均正答率を見ると、ほとんど

の都道府県が平均正答率の±5%の範囲内にあり、ばらつきが小さいが、

国語に比べ数学の方が、都道府県の差が大きくなっている。

[国語A] [国語B] 正答率分布グラフ(横軸:平均正答率、縦軸:都道府県数) 正答率分布グラフ(横軸:平均正答率、縦軸:都道府県数)

[数学A] [数学B] 正答率分布グラフ(横軸:平均正答率、縦軸:都道府県数) 正答率分布グラフ(横軸:平均正答率、縦軸:都道府県数)

全 国 ( 公 立 ) の

平均正答率

47 都道府県(公立)中、

最高平均正答率

(全国との差)

47 都道府県(公立)中、

最低平均正答率

(全国との差)

81.6% 85.7%

(+4.1%)

74.3%

(-7.3%)

全国(公立)の

平均正答率

47 都道府県(公立)中、

最高平均正答率

(全国との差)

47 都道府県(公立)中、

最低平均正答率

(全国との差)

72.0%77.0%

(+5.0%)

64.0%

(-8.0%)

全 国 ( 公 立 ) の

平均正答率

47 都道府県(公立)中、

最高平均正答率

(全国との差)

47 都道府県(公立)中、

最低平均正答率

(全国との差)

71.9% 80.3%

(+8.4%)

57.2%

(-14.7%)

全国(公立)の

平均正答率

47 都道府県(公立)中、

最高平均正答率

(全国との差)

47 都道府県(公立)中、

最低平均正答率

(全国との差)

60.6%67.6%

(+7.0%)

47.6%

(-13.0%)

24

学力調査室
スタンプ
学力調査室
スタンプ
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(5)学校の状況

○ 各学校の状況については、全国平均からの離れ具合を表す平均正答率の

標準偏差を見ると、全体としてはそれほど大きなばらつきは見られない

が、国語に比べ数学の方が、また、A(知識)に比べB(活用)の方が、

ばらつきが大きくなっている。

[国語A] [国語B]

学校数

学校の

平均正答数

の全国平均

学校の

平均正答率

の全国平均

学校の

平均正答率

の中央値

標準

偏差

10,535 校 30.3 問 / 37 問 81.9% 82.3% 5.7

正答率分布グラフ(横軸:学校の平均正答率、縦軸:学校の割合) 正答率分布グラフ(横軸:学校の平均正答率、縦軸:学校の割合)

[数学A] [数学B]

学校数

学校の

平均正答数

の全国平均

学校の

平均正答率

の全国平均

学校の

平均正答率

の中央値

標準

偏差

10,533 校 25.9 問 / 36 問 71.9% 72.7% 9.6

正答率分布グラフ(横軸:学校の平均正答率、縦軸:学校の割合) 正答率分布グラフ(横軸:学校の平均正答率、縦軸:学校の割合)

学校数

学校の

平均正答数

の全国平均

学校の

平均正答率

の全国平均

学校の

平均正答率

の中央値

標準

偏差

10,532 校 7.2 問 / 10 問 72.0% 72.8% 8.6

学校数

学校の

平均正答数

の全国平均

学校の

平均正答率

の全国平均

学校の

平均正答率

の中央値

標準

偏差

10,526 校 10.3 問 / 17 問 60.6% 61.0% 9.7

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Page 19: 2.教科に関する調査の結果 (1)国語 調査問題の趣旨・内容 · 漢字を正しく書き、正しく読む。適切な敬語を選択する。 国語B-基礎的・基本的な言語活動や言語事項に関する知識・技能を活用するこ

(6)国・公・私立学校の状況

○ 国立・私立学校は一般的に入学者選抜を行っていることに留意する必要

があるが、平均正答数についてみると、国立・私立学校は、公立学校を上

回っている。

○国語A ○国語B

<公立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) <公立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

<国立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) <国立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

<私立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) <私立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

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Page 20: 2.教科に関する調査の結果 (1)国語 調査問題の趣旨・内容 · 漢字を正しく書き、正しく読む。適切な敬語を選択する。 国語B-基礎的・基本的な言語活動や言語事項に関する知識・技能を活用するこ

○数学A ○数学B

<公立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) <公立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

<国立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) <国立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

<私立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合) <私立> 正答数分布グラフ(横軸:正答数、縦軸:生徒の割合)

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