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R1 後-032B01-表紙 令和元年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 マーケティング 試 験 問 題 (12ページ) 1.試験時間 110分 2.注意事項 (1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。 (2) 試験問題は、40題あります。 (3) 試験問題の配点及び合格基準は、次のとおりです。 (配 点)問題1~問題40 各2.5点 合計100点 (合格基準)試験全体として概ね60%以上の正答。 (4) 関係法令、会計基準、JIS等の各種規格等に基づく出題については、問題文中に 断りがある場合を除き、令和元年11月1日時点で施行されている内容に基づくもの とします。 (5) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、 ⑤生年月日を正確に記入してください。 なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように 注意してください。 (6) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルのい ずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。 なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり ますので、きれいに消してください。 (7) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。 なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。 (8) マークシートにはア~エまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。 (9) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。 (10) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく ださい。 (11) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に 従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。 なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。 (12) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。 (13) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰 ることができます。 なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。 (14) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。 禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

3級 マーケティング - JAVADA...R1後-032B01-表紙 令和元年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 マーケティング

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  • R1 後-032B01-表紙

    令和元年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験

    営業・マーケティング分野

    3級 マーケティング

    試 験 問 題 (12ページ)

    1.試験時間 110分

    2.注意事項

    (1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。

    (2) 試験問題は、40題あります。

    (3) 試験問題の配点及び合格基準は、次のとおりです。

    (配 点)問題1~問題40 各2.5点 合計100点

    (合格基準)試験全体として概ね60%以上の正答。

    (4) 関係法令、会計基準、JIS等の各種規格等に基づく出題については、問題文中に

    断りがある場合を除き、令和元年11月1日時点で施行されている内容に基づくもの

    とします。

    (5) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、

    ⑤生年月日を正確に記入してください。

    なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように

    注意してください。

    (6) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルのい

    ずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。

    なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり

    ますので、きれいに消してください。

    (7) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。

    なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。

    (8) マークシートにはア~エまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ

    て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。

    (9) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。

    (10) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく

    ださい。

    (11) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に

    従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。

    なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。

    (12) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。

    (13) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰

    ることができます。

    なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。

    (14) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。

    禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

  • R1後-032B01-1

    問題1 顧客志向のマーケティングの考え方として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.世のため人のために役立つ機能を果たさない企業は、存在価値がない。

    イ.企業は事業を運営するに当たり、まずは自社の繁栄を考慮すべきである。

    ウ.企業は社会的存在である。したがって、その目的は利潤追求のみに置くべきではな

    い。

    エ.ある企業の理念は「作って喜び、売って喜び、使って喜んでもらう」ことである。

    問題2 マーケティング組織に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.工場別組織は、モノづくり志向が強くなりがちな組織である。

    イ.市場別組織は、顧客志向に適した組織である。

    ウ.製品別組織は、製品の枠にとらわれがちな組織である。

    エ.機能別組織は、マーケティング・コンセプトの共有化に適した組織である。

    問題3 マーケティング・コンセプトに関する記述として正しいものは、次のうちどれか。

    ア.顧客は当該製品の存在や必要性に気づきにくいため、強力なプロモーション活動が

    重要だという考え方である。

    イ.顧客は最高の品質と性能を持つ製品を好むので、焦点を継続的な製品改善に絞ろう

    という考え方である。

    ウ.顧客のニーズを競合他社よりも的確につかみ、顧客満足を提供することが企業の目

    標達成の鍵となるという考え方である。

    エ.顧客は手に入りやすく価格も手頃な製品を好むので、経営者は生産と流通の効率化

    に集中すべきだという考え方である。

    問題4 マーケティング環境におけるタスク環境として適切なものは、次のうちどれか。

    ア.競争環境

    イ.技術環境

    ウ.社会・文化環境

    エ.人口統計学的環境

    問題5 ミクロ環境要因として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.自然環境の変化

    イ.ターゲット顧客のニーズの変化

    ウ.商品ライフサイクル・ポジションの変化

    エ.競合企業の戦略の変化

  • R1後-032B01-2

    問題6 戦略的マーケティングの重要性に関する記述として最も不適切なものは、次のう

    ちどれか。

    ア.戦略的マーケティングでは、企業を取り巻く環境の変化や、企業自身の内部的な変

    化などに対して、適切な対応をするために戦略的視点を持つことが必要である。

    イ.戦略的マーケティングでは、顧客志向という視点とあわせ、競争志向の対応策を持

    つことが必要である。

    ウ.戦略的マーケティングの意思決定では、戦略予算策定時の投資意思決定との整合性

    を持つことが必要である。

    エ.戦略的マーケティングは、会計年度に合わせた短期的な事業計画の実現を優先して

    進めることが必要である。

    問題7 ターゲット・マーケティングの手順として適切なものは、次のうちどれか。

    ア.①:ポジショニング → ②:市場細分化 → ③:ターゲティング

    イ.①:市場細分化 → ②:ターゲティング → ③:流通セレクション

    ウ.①:流通セレクション → ②:市場細分化 → ③:ターゲティング

    エ.①:市場細分化 → ②:ターゲティング → ③:ポジショニング

    問題8 ある企業でSWOT分析をした結果、抽出された次の項目のうち、Wに該当する

    ものはどれか。

    ア.異業種の大手企業が当業界に参入してくる。

    イ.自社の研究開発者の人材が不足している。

    ウ.環境問題の関心が高まっている。

    エ.原材料価格の高騰が予想される。

    問題9 マーケティング・ミックスに関する記述として誤っているものは、次のうちどれ

    か。

    ア.マーケティング・ミックスとは、単なるマーケティング手段の混合ではなく、手段

    や方法、コスト、時間軸という三つの側面を持った多次元的なものである。

    イ.マーケティング・ミックスの構成要素を分担する機能別組織においては、部門間の

    連携が重要である。

    ウ.マーケティング・ミックスとは、マーケティングの理念を実現するため、顧客価値

    を創造、伝達し、かつ目標利益が確保できるようマーケティング諸要素を適切に混合

    し、組み合わせることである。

    エ.マーケティング・ミックスとは、マーケティングを成功に導くための共通の原理原

    則であり、企業の属する業界や業態、またはその規模などに関係なく、同一の内容で

    適用することが可能である。

  • R1後-032B01-3

    問題10 マーケティング・ミックスに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.マーケティング・ミックスについては、単純化した考え方から詳細に分類したもの

    まで様々な学説が展開されてきた。

    イ.アメリカ・マーケティング協会による1985年のマーケティング定義では、マーケテ

    ィング・ミックスの考え方には触れていない。

    ウ.マーケティング・ミックスは、マーケティング目標を効果的かつ効率的に達成する

    ための手段、方法として選択すべきである。

    エ.マーケティング・ミックスの要素としては、E.マッカーシーが提唱した4P=製

    品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、チャネル(Place)が

    一般によく知られている。

    問題11 マーケティング・リサーチ及びマーケティング情報システムに関する記述として

    誤っているものは、次のうちどれか。

    ア.マーケティング・リサーチは、マーケティング担当者の意思決定を代行するためで

    はなく、支援するためになされる。

    イ.マーケティング情報システムとは、市場に関する情報を分析するために開発された

    ハードウェアとソフトウェアによって構成される人間の介在しないコンピューターシ

    ステムを指している。

    ウ.マーケティング・リサーチでは、その調査を通じてどのような情報を得る必要があ

    るのかを事前に明確にしておかねばならない。

    エ.マーケティング情報システムを構成するサブシステムの1つであるダイアログ・シ

    ステムは、意思決定者が情報システムを利用する際の環境となるインターフェイス

    の部分を指している。

    問題12 調査標本の有意抽出法に関する記述として誤っているものは、次のうちどれか。

    ア.典型法とは、設定した母集団の典型例だと思われるような特徴を持つ人を標本とし

    て選ぶ方法である。

    イ.紹介法とは、調査に協力してくれた回答者に次の回答者を紹介してもらうような形

    で標本に含まれる人を選ぶ方法である。

    ウ.インターセプト法とは、特定の場所で行き交う人を呼び止めて調査への協力を要請

    し、それに同意してくれた人を標本として選ぶ方法である。

    エ.割り当て法とは、抽出上の偏りを無くすため、重要な回答者属性(例えば性別)が

    常に同じ比率(例えば男女比=1:1)になるように標本を選ぶ方法である。

  • R1後-032B01-4

    問題13 相関係数(ここではピアソンの積率相関係数を指す)を用いた分析に関する記述

    として誤っているものは、次のうちどれか。

    ア.相関係数を使って分析を行う際は、分析対象となる変数のうち少なくとも1つが定

    性的なデータでなければならない。

    イ.相関係数の値がマイナスであった場合、2つの変数間には負の相関関係があること

    が示唆されている。

    ウ.相関関係の強さは、算出された相関係数の絶対値の大きさによって判断される。最

    も関係の強い状態、つまり完全相関の状態では、相関係数の絶対値は1になる。

    エ.相関図の点の配置が右上がりになっている場合、この関係に関する相関係数を算出

    するとプラスの値をとることになる。

    問題14 消費者の購買行動に影響を及ぼす社会的要因に関する記述として不適切なものは、

    次のうちどれか。

    ア.冠婚葬祭等にみられる様々な風習や衣食住等に見られる文化的な習慣が、製品やサ

    ービスの評価基準の選択に影響を及ぼすことがある。

    イ.家族のライフサイクル上のどの段階に位置しているのかによって、知覚されるニー

    ズが異なってくることがある。

    ウ.製品の購入経験がどれぐらいあるのかによって、製品やサービスを選ぶプロセスの

    複雑さが変わってくることがある。

    エ.自分が所属している集団、あるいは自分が所属したいと思う集団が、製品やサービ

    スの選び方を規定することがある。

    問題15 消費者の購買行動に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.消費者は、自分が選んだ製品を批判するような情報に購入後に接したとき、その情

    報を無視することがある。

    イ.消費者は、自分が現に所属している集団や所属したいとあこがれている集団から

    様々な影響を受けている。こういった集団のことを準拠集団という。

    ウ.家族を1つの購買単位と考えると、そこには様々な役割を想定することができるが、

    スーパーマーケットでの買い物の場合、主婦はゲートキーパーとしての役割を果た

    すことが最も多い。

    エ.消費者の中にライバル企業への肯定的な態度が一度形成されてしまうと、それは一

    定期間持続することが一般的であるが、それを変容させることは不可能ではない。

  • R1後-032B01-7

    問題22 コスト志向型の価格設定法に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.コスト・プラス法価格設定

    イ.損益分岐点を用いた価格設定

    ウ.プライス・ライン価格設定

    エ.マークアップ法価格設定

    問題23 需要の価格弾力性に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.需要の価格弾力性とは、価格の変動に対して需要が反応する度合いのことであり、

    ある製品の販売量の変化をその製品の価格の変化率で割ったもので計算する。

    イ.需要の価格弾力性の高い市場では、スキミング価格政策をとる。

    ウ.需要の価格弾力性の大きさは、製品差別化によって影響される。

    エ.価格弾力性の値は、通常、マイナスとなる。弾力性は、-1よりも低い場合は弾力

    的となり、-1よりも高い場合は非弾力的となる。

    問題24 清涼飲料メーカーS社では、5年の歳月をかけて研究を重ねた健康ドリンクを開

    発し、特定保健用食品の許可を得て、他社が追随できない特許成分配合の健康飲

    料「V」を発売することになった。この健康飲料「V」の価格設定の考え方とし

    て最も適切なものは、次のうちどれか。

    ア.市場での早期シェアを上げるために、できるだけ安い価格に設定する。

    イ.画期的な新製品であることから、高い価格に設定する。

    ウ.健康に気を使う人がよく購入する野菜ジュース、ヨーグルト系ドリンクなどの市場

    価格よりも、少し安い価格に設定する。

    エ.健康ドリンクのトップシェアの商品に合わせた価格に設定する。

    問題25 流通チャネルが長くなる要因として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.生産及び消費が地理的に分散されていること

    イ.チャネル統制が必要であること

    ウ.潜在的顧客数が多いこと

    エ.販売や修理などに特別な技術が必要ないこと

  • R1後-032B01-8

    問題26 流通活動及び流通機関に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.倉庫業者は、保管という活動によって空間的隔離を架橋する役割を果たす。

    イ.産業使用者や官公庁に商品を販売する商業者は、小売業者ではなく卸売業者に分類

    される。

    ウ.流通のプロセスを通じて、生産者の品揃え集合と消費者の期待する品ぞろえ集合と

    のギャップは埋められる。

    エ.卸売業者は、流通において金融機能を果たすこともある。

    問題27 マーケティング・チャネル政策の基礎に関する記述として不適切なものは、次の

    うちどれか。

    ア.ボランタリー・チェーンは、本部と加盟店との縦のつながりを重視する組織である。

    イ.多くの消費者がその商品を理解している場合には、開放的チャネル政策をとること

    ができる。

    ウ.専売的チャネル政策のメリットの1つは、そのチャネル・メンバーである小売店の

    販売意欲が上昇することである。

    エ.垂直的マーケティング・システムには、チャネルメンバーを調整するチャネル・キ

    ャプテンが存在する。

    問題28 物流活動に含まれないものは、次のうちどれか。

    ア.流通加工

    イ.包装

    ウ.危険負担

    エ.荷役

    問題29 ロジスティクスの活動において生じるトレード・オフに関する記述として最も不

    適切なものは、次のうちどれか。

    ア.多頻度小口配送によって需要の不確実性を削減しようとすると、在庫コストが高く

    なる。

    イ.輸送コストを削減するためにロット・サイズを大きくすると、在庫コストが高くな

    る。

    ウ.受注から納品までのリード・タイムを短くしようとすると、輸送コストが高くなる。

    エ.消費者ニーズの多様化に応えようと製品種類を増やすと、在庫コストが高くなる。

  • R1後-032B01-9

    問題30 パッケージングの果たす役割に関する記述として最も不適切なものは、次のうち

    どれか。

    ア.ブランドを識別する。

    イ.需要の価格弾力性を高める。

    ウ.製品の消費を支援する。

    エ.記述的及び説得的な情報を提供する。

    問題31 プロモーションにおけるコミュニケーションの成功条件に関する記述として最も

    不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.メッセージは、意図した受け手の注目を引くように計画し、伝えられなくてはなら

    ない。

    イ.メッセージは、意図を伝えるために、送り手と受け手の共通の社会的地位を踏まえ

    て記号化しなければならない。

    ウ.メッセージは、受け手に必要を喚起し、それらの情報ニーズを満たす方法を示さな

    ければならない。

    エ.メッセージは、受け手が望ましい反応をするように心を動かされたとき、その所属

    集団の状況にふさわしいようなニーズを増す方法を示さなくてはならない。

    問題32 プロモーション・ミックスの要素として最も不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.ブランディング

    イ.人的販売

    ウ.広告

    エ.PR

    問題33 セールス・プロモーションに関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

    ア.多くの人々が視聴・参加する各種メディアや、多くの人々の行き交う場所に、時間

    やスペースを確保し、料金を支払って、自社の製品・サービスを提示する活動のこ

    とである。

    イ.広告とは異なり、間接的にメディアを利用しようとする活動である。この活動の中

    心は、テレビ、新聞、雑誌などに、番組や記事として取り上げられることをねらい

    とした、様々な情報提供活動である。

    ウ.セールスマン、販売員などの人を介し、顧客との直接的な会話を通じて、製品・サ

    ービスの販売をする活動である。

    エ.広告、パブリシティ、人的販売に属さない活動の総称であり、試供品、景品、チラ

    シなど、直接買い手の購入につながる活動を中心に構成されている。

  • R1後-032B01-10

    問題34 以下の事例において、( )内に入る語句の組合せとして最も適切なものは、

    次のうちどれか。

    <事例>

    Y社は、アパレル商品を企画・販売するいわゆるSPA(製造小売業)企業であ

    り、企画から販売に至るプロセスが高度に( ① )化された企業である。そのた

    め、商品の企画から店頭に陳列するまでのリードタイムは競合他社に比べて非常に

    短いため、需要の不確実性が( ② )商品にはメリットがある。なぜなら、どの

    商品を市場に投入するか、どれだけ生産するかに関する意思決定はできるだけ

    ( ③ )方が、販売リスクを軽減できるからである。また、グローバルに店舗を

    展開するY社は、店舗のディスプレイなどの管理における( ④ )を重視してい

    る。これは、Y社が店舗を重要なプロモーションのための媒体として、また、店舗

    管理をブランド管理の一環として考えており、その統一的な管理が必要と考えてい

    るからである。

    ア.①:分業 ②:小さい ③:遅らせる ④:分権化

    イ.①:統合 ②:小さい ③:早める ④:集権化

    ウ.①:分業 ②:大きい ③:早める ④:分権化

    エ.①:統合 ②:大きい ③:遅らせる ④:集権化

    問題35 以下の卸売業者の問題と方向性に関する記述において、( )内に入る語句の

    組合せとして最も適切なものは、次のうちどれか。

    食品卸売業界では日本独特の取引としての( ① )があるため交渉の場に

    ( ② )が同席する形をとっていた。しかし最近では大手食品メーカーと大手小売業

    者との取引関係の直結化、メーカーによるオープンプライス制の採用によって卸売業者

    の状況が厳しくなっている。一方で、卸売業者は多くの納品データを持っているため、

    ( ③ )を使いこなしていない小売業に対して納品データを活用した( ④ )を発

    揮することで今後の優位性を確保するような方向性がみられる。

    ア.①:帳合 ②:卸売業者 ③:POSデータ ④:商品提案機能

    イ.①:建値制 ②:金融業者 ③:POSデータ ④:金融機能

    ウ.①:指値 ②:卸売業者 ③:EOSシステム ④:価格決定機能

    エ.①:取引価格 ②:金融業者 ③:EOSシステム ④:危険負担機能

  • R1後-032B01-11

    問題36 小売業の分類に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

    ア.「最寄品店、買回品店、専門品店」は、店舗の立地タイプによる分類である。

    イ.「店舗販売、通信販売、訪問販売、自動販売機による販売」は、店舗の所有形態に

    よる分類である。

    ウ.「完全サービス店、限定サービス店、セルフ・サービス店」は、店舗の提供するサ

    ービスのタイプによる分類である。

    エ.「コンビニエンス・ストア、ディスカウント・ストア、バラエティ・ストア、アウト

    レット・ストアなど」は、小売店舗組織の法的形態による分類である。

    問題37 小売店舗における人的販売に関する記述として最も不適切なものは、次のうちど

    れか。

    ア.特に産業財の販売方法としては中核的な方法であり、また、消費財においては化粧

    品店における美容部員の活動はこの典型的な姿である。

    イ.プロモーションの具体的手段の1つであり、顧客と直接顔を合わせ商品に接しなが

    ら対応することから、的確な情報を伝えられる。

    ウ.顧客と顔なじみになることができれば、購入頻度の低い買回品を販売できるチャン

    スが大きくなる。

    エ.商品知識が豊富な販売員は、効率的に業務を遂行できるため、同時に多数の顧客に

    対応することが容易である。

    問題38 小売ミックスに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

    ア.小売ミックスは営業活動の側面として考えられることが多いが、財務の側面とも密

    接に関係している。日常的な活動は損益計算書に、また、長期的な成果は貸借対照表

    に表現され、小売ミックスと財務諸表とは表裏関係にある。

    イ.小売ミックスの中で最も重視すべき要素は商品構成である。小売業界における商品

    構成の概念は、バラエティと品揃えの2つの領域に区分され、バラエティは異なった

    商品の種類の組合せであるのに対し、品揃えは同一商品の組合せで、消費者の生活水

    準やライフスタイルの変化に合わせて構成される。

    ウ.店内の商品ディスプレイ、POP広告の記述やポスターなどの、店内コミュニケー

    ションは品揃えの個性化・定着化のために重要な役割を果たす。特に店舗を有する小

    売業にとってディスプレイは強力なプロモーションであり、メーカーや卸売業者には

    見られない手段である。

    エ.メーカーのプロモーションも小売業者のプロモーションも、一つ一つの商品を市場

    に浸透させ、知名度を高めるために行われる点で本質的な相違はないが、メーカーは

    テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などのマス媒体が利用できるのに対して、小売業者はチ

    ラシなどの限られた媒体しか選択できない点が異なる。

  • R1後-032B01-12

    問題39 サービスの一般的特性に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。

    ア.サービスは商品であるため、消費と同時に所有権の移転も行われる。

    イ.消費者へのサービスの提供が行われると同時に消費されることは少ない。

    ウ.サービスは一過性の性質があるため、多くの中間媒介業者が存在する。

    エ.サービスは貯蔵することができないため、需要の変動に対して供給能力を調整しな

    ければならない。

    問題40 サービス・マーケティングに関する記述として最も適切なものは、次のうちどれ

    か。

    ア.サービスの適切なマーケティング戦略を展開するためには、サービスの特性を前提

    として考慮しなければならない。

    イ.サービスのマーケティング・ミックスの構成要素は、有形財のものと異なり、チャ

    ネルを含まない。

    ウ.サービスの商品コンセプトは、情緒的なことが中心であるため、イメージが容易で

    ある。そのため、製品よりも商品コンセプトを明確にしやすい。

    エ.新サービスを開発する場合には、ターゲットを決める前にマーケティング・ミック

    スを検討する必要がある。