（毎月5日・15日・25日発行）　　　第1593号（1）　　　令和元年9月5日（木）　　　　　（昭和49年11月25日第三種郵便物認可）

●主な記事●

埼玉・サンカンパニーの山川大輔社長が語るローカルでの常連客作り、そして…　スタッフをこう定着させる!!スマイルリンクル、神田高架下にビストロ　「エロかっこいい」テーマに和＆フレンチ

「商品だけ」が売りじゃない!!ラーメン「＋α」で価値創出　おいしいのは当り前！商品以外で差をつける

東京・梅屋敷の《梅林》が隣駅の大森町に　《はなれの梅林》オープン

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【連載】印束義則の繁盛店実況中継 38-①　埼玉・さいたま新都心／《焼肉セナラ 大宮店》

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　東京・江戸川区出身の村山

有志さんは高校を卒業後、建

築関係の専門学校に通ってい

たが、実家の看板店を手伝う

ことになった。しかし、初任

給20万円、手取り16万円で睡

眠時間は２〜３時間。「キツ

くて逃げるように辞めた」と

いう。そこから「仕事を転々

とするダメ人間生活が始まっ

た」と振り返る。転機は友人

の紹介で入った運送会社。「地

獄のようにキツかったが、そ

こで忍耐力や社会人としての

常識を身に付けた」という。

　毎週、海に行き、サーフィ

ンをしながら運送会社に勤め

ていた村山さんは、プロを目

指し２年間働いた会社を辞め

た。海に通う日々が続いたが、

プロになった先輩の生活は決

して豊かなものではなく、そ

れを見ているうちに自分の将

来も不安に思えてきた。

　思い悩んだ村山さんは、昼

夜問わず働き、２年間で１０

００万円強を貯めて25歳で東

京・小岩にキャバクラを開業。

スタッフの質に自信のあった

村山さんは、「最初の30分０

円」など革新的なイベントを

実施することで一気に知名度

を上げ、行列ができるほどに

なった。ピーク時は５店舗ま

で広げたが、リーマンショッ

クを機に「感謝されるやり甲

斐のある仕事」を求めて居酒

屋に進出。２００７年４月、

31歳の時に「酔っ手羽　小岩

店」を開店し、２年後に完全

に飲食業に転換した。

　「キャバクラ時代は『こん

な可愛い子を集めて素晴らし

い』と感謝されたが、常連

になればなるほど『一体幾ら

使ったと思っているんだ』と

逆ギレされることが多く、そ

れがストレスだった。飲食業

はお金を頂いて『おいしかっ

た。ありがとう』と感謝され

る素晴らしい仕事。楽しさば

かりではなく大変さもある

が、みんなで楽しく笑顔で生

き生きと働ける職場を作り、

『この会社で働いて良かった』

と思われる会社にしたい」

　現在、居酒屋（２ブランド）、

ラーメン（２）、ステーキ（１）

の三つに絞り35店舗を展開。

当面の目標は１００店舗体制

だ。今年11月には別会社で和

牛食べ放題の新業態を都内に

出店する。

笑顔で生き生きと働ける職場作りを

３業態に絞り１００店舗体制目指す

笑顔で生き生きと働ける職場作りを

３業態に絞り１００店舗体制目指す

プロジェクトＭ代表取締役

村山 有志 氏むらやま ゆうじ