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造影 CT 門脈相 IVR 手技中の造影写真 40.60 歳代の男性。吐血を主訴に来院した。肝硬変で加療中である。腹部造影 CT と IVR 手技中の造影写真 を示す。 誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 硬化剤を用いて治療する。 b 金属コイルを用いて側副路を塞栓する。 c 肝機能の改善が主な目的である。 d 左副腎静脈が手技の経路となる。 e 吐血の急性期処置としても有効である。 ― 37 ―

40.60歳代の男性。吐血を主訴に来院した。肝硬変で加療中 …L:肝臓,S:脾臓 54.40歳代の男性。血尿を主訴に来院した。CTにて右腎に軽度の萎縮が見られ,精査のためMRIが施行さ

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Page 1: 40.60歳代の男性。吐血を主訴に来院した。肝硬変で加療中 …L:肝臓,S:脾臓 54.40歳代の男性。血尿を主訴に来院した。CTにて右腎に軽度の萎縮が見られ,精査のためMRIが施行さ

造影CT門脈相 IVR手技中の造影写真

40.60 歳代の男性。吐血を主訴に来院した。肝硬変で加療中である。腹部造影CTと IVR手技中の造影写真

を示す。

誤っているのはどれか。1つ選べ。

a 硬化剤を用いて治療する。

b 金属コイルを用いて側副路を塞栓する。

c 肝機能の改善が主な目的である。

d 左副腎静脈が手技の経路となる。

e 吐血の急性期処置としても有効である。

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胃体部二重造影写真 胃幽門部二重造影写真

41.40 歳代の女性。40歳のときに大腸腺腫症と診断され,全結腸切除が施行されている。胃X線造影写真を

示す。

胃病変について正しい組み合わせはどれか。1つ選べ。

a 体部―腺腫 幽門部―腺腫

b 体部―腺癌 幽門部―過形成

c 体部―過形成 幽門部―腺腫

d 体部―過形成 幽門部―過形成

e 体部―腺癌 幽門部―腺癌

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背臥位像 立位像

42.70 歳代の女性。腹痛と腹部膨満を主訴に来院した。2年前に上行結腸癌に対する右半結腸切除術の既往

がある。腹部単純X線写真を示す。

可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 正常範囲

b 便 秘

c 麻痺性イレウス

d 機械的腸閉塞

e 腸管穿孔

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43.50 歳代の男性。誘因なく右側腹部痛を自覚したため来院した。腹部単純CTを示す。

可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 結腸癌

b 結腸結核

c 結腸血管腫

d 急性虫垂炎

e 結腸憩室炎

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腹部単純X線写真

単純CT横断像

44.70 歳代の女性。右下腹部痛を自覚するようになり来院した。腹部単純X線写真,CTを示す。

可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 感染性腸炎

b 急性虫垂炎

c 虚血性腸炎

d 大腸憩室炎

e 静脈硬化性大腸炎

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大腸二重造影写真 内視鏡写真

超音波内視鏡写真

45.40 歳代の男性。健診の注腸X線検査で直腸に病変を指摘された。

考えられる疾患はどれか。1つ選べ。

a GIST

b カルチノイド

c 早期直腸癌

d リンパ増殖性病変

e mucosal prolapse syndrome

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脂肪抑制T2強調像 脂肪抑制造影T1強調像

CTAP

46.60 歳代の男性。B型肝硬変にて経過観察中に超音波検査で肝病変を指摘された。MRI と経動脈性門脈造

影下CT(CTAP)を示す。

可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a Caroli 病

b 胆管過誤腫

c peliosis hepatis

d peribiliary cysts

e 類上皮性血管内皮腫

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T1 強調像 脂肪抑制T2強調像

Dynamic MRI 門脈相

47.40 歳代の男性。健診の超音波検査にて肝に高エコーの結節性病変を指摘された。MRI を示す。

可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 肝細胞癌

b 胆管過誤腫

c 海綿状血管腫

d 副腎遺残腫瘍

e 線毛性前腸性肝囊胞

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造影CT

T1 強調像

T2強調像

48.50 歳代の女性。腹痛を認め来院した。糖尿病にて経過観察中である。CEA,CA 19-9 は正常であった。

CTとMRI を示す。

可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 胆囊癌

b 急性膵炎

c 胆囊腺筋腫症

d 急性胆囊炎

e 黄色肉芽腫性胆囊炎

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A B

動脈相

C

門脈相

単純CT

D

dynamic CT

MRCP

49.50 歳代の女性。腹痛を主訴に来院した。dynamic CT(A~C)とMRCP(D)を示す。

可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 膵 癌

b 膵 IPMN

c 膵仮性囊胞

d 膵内分泌腫瘍

e 膵漿液性囊胞腺腫

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造影前CT dynamic CT:早期相

dynamic CT:後期相

50.40 歳代の女性。背部痛を主訴に来院した。外傷の既往はない。dynamic CT を示す。

可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a endocrine tumor

b serous cystadenoma

c acinar cell carcinoma

d mucinous cystadenoma

e solid pseudopapillary tumor

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単純CT dynamic CT:動脈相

dynamic CT:平衡相

51.50 歳代の女性。下腹部痛を主訴に来院した。精査のために施行されたCTで,膵に病変を指摘された。

確定診断に有用な検査はどれか。1つ選べ。

a ERCP

b 血管造影

c EOB造影MRI

d SPIO 造影MRI

e 99mTc 肝脾スズコロイドシンチグラフィ

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T1 強調像 T1強調 Gd造影動脈相

T2強調像 T2強調 SPIO造影後

52.40 歳代の男性。健診の超音波検査で脾に異常を指摘された。MRI を示す。

可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 血管腫

b 過誤腫

c 転移性腫瘍

d 悪性リンパ腫

e 炎症性偽腫瘍

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造影CT

53.40 歳代の女性。腹痛と発熱のため来院した。腹部造影CTを示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 腎盂癌

b 腎梗塞

c 腎結石

d 膿水腎症

e 気腫性腎盂腎炎

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L S L S

T2 強調像 T2強調冠状断像L:肝臓,S:脾臓

54.40 歳代の男性。血尿を主訴に来院した。CTにて右腎に軽度の萎縮が見られ,精査のためMRI が施行さ

れた。

考えられるのはどれか。2つ選べ。

a 糸球体腎炎

b 頻回の輸血

c 先天性溶血性貧血

d 心臓弁置換術の既往

e 発作性夜間血色素尿症

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単純CT

55.40 歳代の男性。背部痛と血尿を主訴に来院した。単純CTを示す。

原因疾患の主成分として考えにくいのはどれか。1つ選べ。

a 尿 酸

b シスチン

c 燐酸カルシウム

d 蓚酸カルシウム

e 燐酸マグネシウムアンモニウム

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造影CT T2 強調矢状断像

56.70 歳代の男性。血尿を主訴に来院し,膀胱鏡にて腫瘍が発見された。CTとMRI を示す。

組織型として考えられるのはどれか。2つ選べ。

a 尿路上皮癌

b 扁平上皮癌

c 腺 癌

d 小細胞癌

e 肉 腫

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脂肪抑制T2強調矢状断像

57.50 歳代の女性。不正性器出血のため来院した。骨盤部MRI を示す。

描出されている所見はどれか。1つ選べ。

a 仙骨転移

b 卵巣転移

c 腹腔内播種

d 体部筋層浸潤

e 頸部間質浸潤

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