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エクセルで学ぶ ビジネス・シミュレーション(超入門) 元・外資系投資銀行マンが教える

ビジネス・シミュレーション①:超入門

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Page 1: ビジネス・シミュレーション①:超入門

エクセルで学ぶ ビジネス・シミュレーション(超入門)

元・外資系投資銀行マンが教える

Page 2: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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プロフィール

■ 熊野 整

新卒でモルガン・スタンレー投資銀行本部に入社。

顧客企業のM&A、資金調達案件に携わりました。

現在は、インターネット企業で事業計画の作成、予算管理などを

行っています。

⇒ 金融業界と事業会社の両方で、モデルつくってます

■ お問い合わせ先

Facebook: https://www.facebook.com/kumanoism

※お気軽に友達申請してください!

メール: [email protected]

Page 3: ビジネス・シミュレーション①:超入門

2

個人向けセミナー開催日程は、こちらにあります

■ https://www.facebook.com/simulation2013

Page 4: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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最近のセミナー実績

■ ビジネスマインドが非常に高い企業・病院様からも、セミナーのご依頼をいただいてます

✔ 楽天株式会社 様

✔ 聖路加国際病院 様

■ 企業向けセミナーや、勉強会への出張セミナーもできます!

✔ 熊野までお問い合わせください

Page 5: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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目次

1. ビジネス・シミュレーションとは

2. 講座概要

3. モデルをつくってみよう

4. ケースをつくってみよう

5. ケースの結果をまとめてみよう

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ビジネス・シミュレーションとは

エクセルを活用して、

様々なシミュレーションを行えるモデルを作成して、

ビジネスの意思決定力を高める

Page 7: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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シミュレーションで、ビジネスの意思決定力を高める、とは?

「社長!

このままだと我が社はいつか赤字

になります!しかし、

(1) 新商品の開発による販売数アップ

(2) 人件費の削減

をはやく実現できれば、今期は

かなり利益が出ると思います!」

× シミュレーションができない人

「社長!

このままだと我が社は7ヶ月後に赤字

になります!しかし、

(1) 新商品の開発による販売数10%アップ

(2) 人件費の15%削減

を3ヶ月間で実現できれば、今期は

10億円の黒字の見通しです!」

○ シミュレーションができる人

モデルを作成すると、かんたんにシミュレーションできるようになります

Page 8: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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シミュレーションで、ビジネスの意思決定力を高める、とは?

営業マンの増員

既存顧客のアフターケア

インターネット広告

営業店の統合

営業戦略(案)

新規顧客10%~30% ↑

リピート率20%↑

新規顧客10%↑、広告費5%↑

賃貸料を年1,200万円↓

予想効果

300万円~1,000万円

700万円

500万円

1,200万円

利益インパクト

■ 利益インパクトをシミュレーションすることで、やるべきことの優先順位が決められる

優先!

モデルを作成すると、かんたんにシミュレーションできるようになります

Page 9: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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エクセルの正しい使い方も、細かくレクチャーします

× ダメなエクセル ○ よいエクセル

収益計画

普通ケース

今月 来月 再来月

売上 円 1,000,000 1,100,000 1,210,000

販売数 個 1,000 1,100 1,210

成長率 % 10% 10%

値段 円 1,000 1,000 1,000

費用 円 500,000 840,000 884,000

材料費 円 300,000 330,000 363,000

1個あたり材料費 円 300 300 300

賃貸料 円 100,000 200,000 200,000

店数 店 1 2 2

1店あたり賃貸料 円 100,000 100,000 100,000

人件費 円 0 200,000 200,000

従業員数 人 0 1 1

1従業員あたり人件費 円 200,000 200,000 200,000

その他費用 円 100,000 110,000 121,000

売上比 % 10% 10% 10%

営業利益 円 500,000 260,000 326,000

Page 10: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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目次

1. ビジネス・シミュレーションとは

2. 講座概要

3. モデルをつくってみよう

4. ケースをつくってみよう

5. ケースの結果をまとめてみよう

Page 11: ビジネス・シミュレーション①:超入門

対象

10

今回の講座の対象者

■ ビジネスを考えるのは好き。もっと数字に強くなりたい

■ エクセルでバシバシ分析できる人に憧れる

■ エクセルの計算ミスをなくしたい、ショートカットをもっと覚えたい

■ 財務・会計の知識はない(売上-費用=利益、くらいなら分かる)

対象じゃない ■ お金関係の仕事をしている(金融、会計、経理など)

■ 財務・会計の勉強大好き

■ エクセル大好き(マクロがんがん使ってます!)

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今回のケーススタディ

■ あなたはハンバーガーショップを経営しています

■ お店は人気を集め、来月の販売数は、今月の10%増になりそう

■ 一方、ハンバーガーの値上げをすることもできます。

おそらく10%値上げすると、来月の販売数は今月と同じくらいになると予想します

さて、あなたは、

① 値段はそのまま、販売数10%増

② 値段を10%増、販売数そのまま

のどちらのほうが、利益が増えると思いますか?

モデルを作成すると、一瞬で分かるようになります

Page 13: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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さらに・・・

■ 複数の数値をまとめてシミュレーションすることができたら、便利!

モデルを作成すると、一瞬で分かるようになります

それでも黒字でいられるだろうか?

最悪の事態(悲観ケース)

販売数の成長率 : -20%

1個あたり材料費: 200円高騰して500円

値段: 200円値下げして800円

Page 14: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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さらに、さらに・・・

モデルを作成すると、一瞬で分かるようになります

■ 1クリックで、様々なケースの収益を見通すことができたら、すごく便利!

-20%

800円

500円

悲観ケース

販売数の成長率

値段

1個あたり材料費

10%

1,000円

300円

普通ケース

20%

1,200円

200円

楽観ケース

??? 営業利益(来月) ??? ???

⇔ ⇔

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さらに、さらに、さらに・・・

■ 複数のケース結果を1枚にまとめて比較できたら、超便利!

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講座を始める前に

■ このセミナーは、進行スピードが速いので、無理してついてこなくてOKです

✔ セミナーの内容は、この資料にくわしく記載されているので、あとで復習できます

■ 無理してエクセルのショートカットを覚えなくてOKです

✔ 目標はあくまで、ビジネスのシミュレーションを行うこと

✔ エクセルが上手な人は、正確な分析ができる人 (≠ ショートカットを知っている人)

✔ マウスはとっても便利なツール

✔ エクセルを使った分析を好きになれれば、ショートカットは自然と覚えます

Page 17: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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目次

1. ビジネス・シミュレーションとは

2. 講座概要

3. モデルをつくってみよう

4. ケースをつくってみよう

5. ケースの結果をまとめてみよう

Page 18: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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今回のケース

■ 1人で運営しているハンバーガーショップ

■ 販売数は、月1,000個

■ 販売数は、毎月10%くらい伸びそうな勢い

■ 値段は1個1,000円

■ 材料費は、1個あたり300円

■ 賃貸料は、月10万円

■ 水道光熱費などはゼロと仮定

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まず、収益構成を考える

売上

販売数

値段

今月の販売数

来月以降の成長率

材料費

販売数

1個あたり材料費 費用

賃貸料

営業利益

×

×

×

・・・・・・ 1,000個

・・・・・・ 毎月10%ずつ増加

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1,000円

・・・・・・ 300円

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10万円

営業利益を生みだす要因

Page 20: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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収益構成を考える上で、大事なこと

■ 最初は、構成を細かくしすぎない

✔ たとえば、材料費を、パン、肉、トマト・・・と分ける、など

✔ 構成をわかりやすくするため、最初はざっくり。あとから細かくしていきましょう

✔ 項目は、あくまで「シミュレーションするうえで、変えたい数字」のレベル

■ できるだけ、数字を連動させる

✔ 今回は、賃貸料は月10万円で固定していますが、たとえば

(1) 賃貸料=売上×10%

(2) 賃貸料=前月の賃貸料から毎月10%ずつ増加

でも、かまいません!(賃貸料に一番影響を与えるものが何かを考える)

Page 21: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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では、さっそくモデルをつくりましょう

■ 最後にはこんなモデルができあがります

収益計画

今月 来月 再来月

売上 円 1,000,000 1,100,000 1,210,000

販売数 個 1,000 1,100 1,210

成長率 % 10% 10%

値段 円 1,000 1,000 1,000

費用 円 400,000 430,000 463,000

材料費 円 300,000 330,000 363,000

1個あたり材料費 円 300 300 300

賃貸料 円 100,000 100,000 100,000

営業利益 円 600,000 670,000 747,000

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エクセルを開きましょう

Page 23: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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最初にフォーマットをきれいにしよう

■ フォーマットはとても大事です

✔ 見やすいエクセルは、読み手にとって理解されやすい

✔ チームでフォーマットを共通化すると、仕事の効率がぐっと上がります

✔ フォーマットの乱れは、心の乱れ

Page 24: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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きれいなフォーマット(1): すべてのセルを選択

■ ショートカット派は、Ctrl + A

■ マウス派は、赤いところをクリック

Page 25: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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きれいなフォーマット(1): 文字フォントをArial

■ どこかのセルを右クリックして、赤い部分に 「Arial」 と打ちこむ

Page 26: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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きれいなフォーマット(2): 縦幅を18

■ もう一度、右クリックして、「行の高さ」を18に

✔ 縦幅が余裕があると、数字が見やすくなります

Page 27: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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きれいなフォーマット(3): 数字にカンマをつける(1,000,000)

■ Shift + Ctrl + 1 を押して、すべてのセルが自動的にカンマがつくように

Page 28: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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数字を入れよう(1): まずは、左側の項目

売上

販売数

値段

今月の販売数

来月以降の成長率

材料費

販売数

1個あたり材料費 費用

賃貸料

営業利益

×

×

×

・・・・・・ 1,000個

・・・・・・ 毎月10%ずつ増加

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1,000円

・・・・・・ 300円

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10万円

営業利益を生みだす要因

Page 29: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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数字を入れよう(2): 左側の項目

■ 項目だけ入力しましょう。単位も忘れずに!

売上

費用

営業利益

Page 30: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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数字を入れよう(3): つづいて中央の項目

売上

販売数

値段

今月の販売数

来月以降の成長率

材料費

販売数

1個あたり材料費 費用

賃貸料

営業利益

×

×

×

・・・・・・ 1,000個

・・・・・・ 毎月10%ずつ増加

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1,000円

・・・・・・ 300円

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10万円

営業利益を生みだす要因

Page 31: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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数字を入れよう(4): 中央の項目を入力

■ 値段・賃貸料は、数値も入力

販売数

値段

材料費

賃貸料

Page 32: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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数字を入れよう(5): 最後に、右側の項目

売上

販売数

値段

今月の販売数

来月以降の成長率

材料費

販売数

1個あたり材料費 費用

賃貸料

営業利益

×

×

×

・・・・・・ 1,000個

・・・・・・ 毎月10%ずつ増加

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1,000円

・・・・・・ 300円

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10万円

営業利益を生みだす要因

Page 33: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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数字を入れよう(6): 右側の項目を入力

■ 販売数は、すでに入力して販売数の項目を使うので、ここで入力する必要なし

✔ %表示は、右クリックして%をクリックするか、Shift + Ctrl + 5 を押す

今月の販売数

来月以降の成長率

販売数

1個あたり材料費

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計算式を入力しよう(1): 販売数

■ 来月の販売数=今月の販売数×(1+成長率)

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計算式を入力しよう(2): 材料費

■ 材料費=販売数×1個あたり材料費

Page 36: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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計算式を入力しよう(3): 売上

■ 売上=販売数×値段

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計算式を入力しよう(4): 費用

■ 費用=材料費+賃貸料

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計算式を入力しよう(5): 営業利益

■ 営業利益=売上-費用

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計算式をチェックしよう(1)

■ 計算式のチェックはとても大事です

✔ 一度間違えた計算式を、あとで見つけるのは本当に難しい

✔ 計算するたびに、計算式をチェックするクセを身につける

■ 計算式のチェックに必要なエクセル・ショートカット

✔ F2

✔ トレース(Alt → T → U → T)

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計算式をチェックしよう(2): F2

■ 計算式の参照元を色別に見られるので、わかりやすい

Page 41: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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計算式をチェックしよう(3): トレース

■ 参照元を間違えてないか、だけを確認するならトレース

✔ トレースの良いところは、参照元・参照先をいくつでも表示できる

Page 42: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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計算式をチェックしよう(4): トレース

■ この数値が、どこの数値から来ているのか(参照元)を知りたい

✔ Alt → T → U → T (マウスでは、数式→参照元のトレース)

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計算式をチェックしよう(5): トレース

■ この数値が、どこの数値に行くのか(参照先)を知りたい

✔ Alt → T → U → D (マウスでは、数式→参照先のトレース)

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計算式をチェックしよう(6): トレース

■ トレースを消したい

✔ Alt → T → U → A (マウスでは、数式→トレース矢印の削除)

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フォーマットをきれいに(1): 背景色

■ 全セル選択(Ctrl+A) → 右クリック → 白を選択し

Page 46: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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フォーマットをきれいに(2): 罫線

■ 表を選択して、Ctrl+1で書式設定を表示 → 罫線タブ → 上下を太線、中央を細い点線

✔ マウス派は、表を選択して、右クリック → セルの書式設定

Page 47: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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フォーマットをきれいに(3): 罫線

■ 数字がないところを指定し、書式設定(Ctrl+1) → 中央の罫線をクリックして消す

✔ 1回クリックして消えなかったら、もう一回クリックしてみてください

Page 48: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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フォーマットをきれいに(4): 横幅

■ 横幅を整えて、「今月」「来月」再来月」を、右寄せにする

✔ Alt → H → A → R または、ホーム→右寄せ(マウスの場合)

Page 49: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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フォーマットをきれいに(5): 入力数値を青に

■ 入力した数値は青にすることは、とても大事です

✔ シミュレーションできる数字をわかりやすく

✔ 入力数値と計算式を同じセルに入れてしまうと、ミスが起きやすくなります

Page 50: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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フォーマットをきれいに(6): ハイライト

■ 最後に、重要な数値をハイライトして、完成!

Page 51: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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シミュレーションしてみましょう(1): まずはこちら!

■ あなたはハンバーガーショップを経営しています

■ お店は人気を集め、来年の販売数は、今年の10%増になりそう

■ 一方、ハンバーガーの値上げをすることもできます。

おそらく10%値上げすると、来年の販売数は今年と同じくらいになると予想します

さて、

① 値段はそのまま、販売数10%増

② 値段を10%増、販売数そのまま

のどちらのほうが、利益が増えると思いますか?

Page 52: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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シミュレーションしてみましょう(2): つづいてこちら!

販売数が20%落ち込む

さらに、1個あたり材料費が200円高騰

さらに、200円値下げせざるをえない

それでも黒字でいられるだろうか?

最悪の事態を想定

Page 53: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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モデルを、もっと細かくしていきましょう(1)

■ 来月から従業員を雇ったら?

✔ 人件費=従業員数×1人あたり20万円

■ 行列ができてお客さんに迷惑なので、来月から隣にもう1店出したら?

✔ 2店目の賃貸料は、1店目と同じ月10万円

■ 光熱費などの少額費用をまとめて、「その他費用」という費用を追加したら?

✔ その他費用=売上×10%

Page 54: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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モデルを、もっと細かくしていきましょう(2)

■ 計算式のチェック( F2とトレース)と、フォーマット修正を忘れずに!

Page 55: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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モデルをたくさんいじって、経営リスクを肌で感じましょう

-20%

800円

500円

悲観ケース

2

1

販売数の成長率

値段

1個あたり材料費

出店数

従業員数

10%

1,000円

300円

普通ケース

2

1

20%

1,200円

200円

楽観ケース

1

0

??? 営業利益(来月) ??? ???

Page 56: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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目次

1. ビジネス・シミュレーションとは

2. 講座概要

3. モデルをつくってみよう

4. ケースをつくってみよう

5. ケースの結果をまとめてみよう

Page 57: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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ケースをつくるって、どういうこと?

■ それぞれのケースの条件を1つずつ変更するのは、かなり面倒

-20%

800円

500円

悲観ケース

2

1

販売数の成長率

値段

1個あたり材料費

出店数

従業員数

10%

1,000円

300円

普通ケース

1

1

20%

1,200円

200円

楽観ケース

1

0

??? 営業利益(来月) ??? ???

Page 58: ビジネス・シミュレーション①:超入門

57

ケースをつくるって、どういうこと?

■ 1クリックで、ケースごと切り替えることができたら、すごくシミュレーションしやすい!

-20%

800円

500円

悲観ケース

2

1

販売数の成長率

値段

1個あたり材料費

出店数

従業員数

10%

1,000円

300円

普通ケース

1

1

20%

1,200円

200円

楽観ケース

1

0

??? 営業利益(来月) ??? ???

⇔ ⇔

Page 59: ビジネス・シミュレーション①:超入門

58

ケース切替えのイメージ

■ スイッチを切り替えると、そのケースの収益計画が表示されます

Page 60: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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ではさっそく、ケースを作ってみましょう

■ 前提条件シートを作成し、スイッチ(①)によって、選択されたケースが切り替わる(②)

■ 選択されたケースの条件が、収益計画シートに反映される(③)

前提条件シート 収益計画シート ①

Page 61: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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前提条件シートをつくる(1): スイッチをつくる

■ 新しいシートをつくり、フォーマットを整えて、スイッチ関数を作成する

✔ =CHOOSE(A1,"悲観ケース", "普通ケース", "楽観ケース")

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前提条件シートをつくる(2): 各ケースの数値を入力

■ 入力数値を青にすることを忘れずに!

✔ 来月以降、各ケースの値段を入力

Page 63: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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前提条件シートをつくる(3): 条件のケース切り替え

■ 選択されたスイッチによって、条件が切替わるようにする

✔ Choose 関数の中の「A1」を絶対参照にする(F4を押して$マークを表示)

Page 64: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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前提条件シートをつくる(4): 条件のケース切り替えのチェック

■ A1セルのスイッチ(①)によって、値段の選択ケースが切替わるか確認(②)

■ A1セルを選択して、参照先が正しいか確認 (Alt → T → U → D)

Page 65: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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前提条件シートと収益計画シートをつなげる(1)

■ 収益計画シートの、値段のセルを、前提条件シートの値段を参照するように変更

✔ 他セルを参照しているセルは、緑に変更

Page 66: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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前提条件シートと収益計画シートをつなげる(2): チェック

■ 他シートのセルを参照している場合、参照のチェックには以下が有効です

✔ Ctrl + 「

✔ トレース (Alt → T → U → T)

Page 67: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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前提条件シートと収益計画シートをつなげる(3): チェック

■ Ctrl + 「 を押すと、このセルが参照しているセル(参照元)に移動します

✔ 逆に、 Ctrl + 」 を押すと、このセルを参照しているセル(参照先)に移動

Page 68: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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前提条件シートと収益計画シートをつなげる(4): チェック

■ トレース (Alt → T → U → T)を押して、点線の矢印をダブルクリック(①)

✔ 複数のセルを参照している場合には、Ctrl+「 よりも、トレースのほうが便利

✔ 逆に、参照先を知りたい場合は、 Alt → T → U → D

Page 69: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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この作業を繰り返して、前提条件項目を増やしましょう

■ ①販売数の成長率、②1個あたり材料費、③出店数、④従業員数

Page 70: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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スイッチの場所を、収益計画シートに移しましょう(1)

■ スイッチのあるセルを、コピー&ペースト(Ctrl+C→ Ctrl+V)

Page 71: ビジネス・シミュレーション①:超入門

70

スイッチの場所を、収益計画シートに移しましょう(2)

■ 前提条件のスイッチは、収益計画シートのスイッチを参照する

✔ 文字を緑にする

Page 72: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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さらに、収益計画の表に、ケース名を参照させましょう

■ 収益計画を印刷したり、プレゼン資料に貼る際に、どのケースの収益計画か分かるように

✔ 間違ったケースの収益計画をパワポに貼ってしまった、なんてミスがよくあります

Page 73: ビジネス・シミュレーション①:超入門

72

これで完成!スイッチをカチカチ動かしてみましょう

■ ケース1 (悲観ケース)

Page 74: ビジネス・シミュレーション①:超入門

73

これで完成!スイッチをカチカチ動かしてみましょう

■ ケース2 (普通ケース)

Page 75: ビジネス・シミュレーション①:超入門

74

これで完成!スイッチをカチカチ動かしてみましょう

■ ケース3 (楽観ケース)

Page 76: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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目次

1. ビジネス・シミュレーションとは

2. 講座概要

3. モデルをつくってみよう

4. ケースをつくってみよう

5. ケースの結果をまとめてみよう

Page 77: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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ケース比較を1枚にまとめたい

■ 現在のモデルでは、複数のケース結果を1枚にまとめることができない・・・

Page 78: ビジネス・シミュレーション①:超入門

77

そこで、アウトプットシートを作成しよう

■ アウトプットシートは、それぞれのケースの収益計画の数値を比較するためだけのシート

前提条件シート 収益計画シート アウトプットシート

Page 79: ビジネス・シミュレーション①:超入門

78

新しいシート「アウトプット」を作成

■ アウトプットにしたい情報を作成

Page 80: ビジネス・シミュレーション①:超入門

79

選択されているケースを表示

■ 収益計画シートのケース番号、ケース名を参照

Page 81: ビジネス・シミュレーション①:超入門

80

選択されているケースの営業利益を表示(1)

■ 比較表の下に、選択されているケース名を参照

Page 82: ビジネス・シミュレーション①:超入門

81

選択されているケースの営業利益を表示(2)

■ 収益計画シートの営業利益を参照

Page 83: ビジネス・シミュレーション①:超入門

82

選択ケースの営業利益を、比較表に貼り付ける

■ 選択ケースの営業利益を、上の比較表にコピー&値貼り付け

✔ 値貼り付けとは、計算式を貼り付けず、数値だけ貼り付けること

✔ コピー後、①Alt → E → S または、②右クリック → 形式を選択して貼り付け(右図)

Page 84: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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他のケースも、コピー&値貼り付けしましょう(1)

■ 1. 悲観ケースにスイッチを切り替えて(①)、アウトプットシートをコピー&値貼り付け(②)

Page 85: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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他のケースも、コピー&値貼り付けしましょう(2)

■ 3. 楽観ケースにスイッチを切り替えて(①)、アウトプットシートをコピー&値貼り付け(②)

Page 86: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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比較表をグラフにしましょう

■ 比較表を範囲選択して、Alt → N → N で、グラフを表示

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フォーマットを整えて、完成!

■ おつかれさまでした

Page 88: ビジネス・シミュレーション①:超入門

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アウトプットシートの注意点

■ ケースの前提条件を変更した場合は、その都度、アウトプットシートを更新してください

✔ アウトプットシートは、「最終的な分析結果をグラフに見せるため」 のシート

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最後に: これからおねがいしたいこと

■ チーム全員で、担当事業のモデルを共有しましょう

✔ 企画、改善案を考える時も、「その利益インパクトはいくら?」

■ エクセルのルール(特にフォーマット!)を、チームで共有しましょう

✔ 自分だけ正しいエクセルを使っていても、あまり意味がありません

✔ 本セミナーの出張もできますので、熊野までお声掛けください!