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Fig.2. Feature of lithium-ion rechargeable battery Fig.1. Mechanism of lithium-ion rechargeable battery 平成 24 年度 実践電気電子工学 レポート 電池と環境のはなし Topics of Battery And Global Environment No.110109 菅埜諒介 1. まえがき 近年注目されている電池に「リチウムイオン電池」が ある.従来のバッテリと比べ以下の長所が挙げられる[1] 高い電圧が得られる. メモリー効果が小さく継ぎ足し充電をする機器 に適している 自己放電特性がよい 氷点下の環境でも使用できる こうした長所から携帯電話やパソコンなどの機器に多 く搭載されている.更なる技術開発が進み小型軽量化など が進んでいる. 現在は普及が進んでいるハイブリッド車 HV)や電気自動車(EV)に搭載されている. 2 .概要 経済産業省[2]は「次世代自動車戦略 2010[3]の中で, リチウムイオン電池の性能向上とコスト低減に力を入れ るとしている.この一環として,同省は 2010 年4月にリチ ウムイオン電池など蓄電池開発の拠点となる「技術研究 組合リチウムイオン電池材料評価研究センター」を、大 阪府池田市の産業技術総合研究所関西センター内に設立 した.今後,リチウムイオン電池の実用化はさらに行われて いくと思われる. リチウムはレアメタルの代表である。埋蔵量は塩湖か ん水として 1866 t, 鉱石として 1050 t と見積もられ ている.これは電気自動車などに需要が急増したとしても 可採年数 400 年以上と十分な量である.しかし,以下のよう な問題がある。 産出地が限定される[4][5] リチウムの埋蔵量ではチリとボリビアが全世界の 80% を占める.[7] 現在チリで採掘されているのはアタカマ塩湖( Salar de Atakama)にある塩の鉱床.未開発で世界の埋蔵量の 50% 近くを保有するボリビアの資源はウユニ塩湖( Salar de Uyuni)にある.このことから各国がボリビアでのリチウ ム採掘に名乗りを上げた.(日本では三菱商事、住友商事 など) しかし,リチウム採掘を管轄するボリビア国営鉱業公社 (COMIBOL) のトップは,「わが国の天然資源に関しては, 以前の帝国主義採掘モルはボリビアでは度とさない」としている. 統領度も「リチウムのある塩湖は世界のものでは なく, ボリビア国のものである」とべている .つま, 採掘によて環境が破壊されることを懸念しているので ある. 3.まとめ 本来,環境をるはのハイブリッド車が,環境を すことにながるということを示唆している .こうした レアメタルをリルするなどにもできること がある. 参考文献 [1]Wikipedia リチウムイオン次電池 [2]経済産業省 http://www.meti.go.jp/press/20100423002/20100423002. html [3]次世代自動車戦略 2010 www.meti.go.jp/press/20100412002/20100412002-3.pdf [4]ECO ネジメント http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/torii/56/03.sh tml [5]金属資源情報センター http://www.jogmec.go.jp/mric_web/current/09_21.html [6]Wikipedia リチウム [7]学業界の話題 http://knak.cocolog- nifty.com/blog/2009/05/post-8406.html 大会講演申込流れ図 www 申込登録 登録締切日 プログラム編成 委員会 コピー添付 原稿作成 締切日 郵送・当日持参 プログラム作成 www プログラム 掲載 講演者に 発表日等通知 論文集作成

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Fig.2. Feature of lithium-ion rechargeable battery

Fig.1. Mechanism of lithium-ion rechargeable battery

平成 24 年度 実践電気電子工学 レポート

電池と環境のはなしTopics of Battery And Global Environment

No.110109 菅埜諒介

1. まえがき近年注目されている電池に「リチウムイオン電池」が

ある.従来のバッテリと比べ以下の長所が挙げられる[1]• 高い電圧が得られる.• メモリー効果が小さく継ぎ足し充電をする機器

に適している

• 自己放電特性がよい

• 氷点下の環境でも使用できる

 こうした長所から携帯電話やパソコンなどの機器に多

く搭載されている.更なる技術開発が進み小型軽量化など

が進んでいる.現在は普及が進んでいるハイブリッド車

(HV)や電気自動車(EV)に搭載されている.

2 .概要経済産業省[2]は「次世代自動車戦略 2010」[3]の中で,

リチウムイオン電池の性能向上とコスト低減に力を入れ

るとしている.この一環として,同省は 2010 年4月にリチ

ウムイオン電池など蓄電池開発の拠点となる「技術研究

組合リチウムイオン電池材料評価研究センター」を、大

阪府池田市の産業技術総合研究所関西センター内に設立

した.今後,リチウムイオン電池の実用化はさらに行われて

いくと思われる. リチウムはレアメタルの代表である。埋蔵量は塩湖か

ん水として 1866 万 t,鉱石として 1050 万 t と見積もられ

ている.これは電気自動車などに需要が急増したとしても

可採年数 400 年以上と十分な量である.しかし,以下のよう

な問題がある。

• 産出地が限定される[4][5] リチウムの埋蔵量ではチリとボリビアが全世界の 80%を占める.[7]現在チリで採掘されているのはアタカマ塩湖(Salar de Atakama)にある塩の鉱床.未開発で世界の埋蔵量の 50%近くを保有するボリビアの資源はウユニ塩湖(Salar de

Uyuni)にある.このことから各国がボリビアでのリチウ

ム採掘に名乗りを上げた.(日本では三菱商事、住友商事

など)

 しかし,リチウム採掘を管轄するボリビア国営鉱業公社

(COMIBOL) のトップは,「わが国の天然資源に関しては,以前の帝国主義採掘モデルはボリビアでは二度と繰り返

さない」としている.大統領も何度も「リチウムのある塩湖は世界のものでは

なく,ボリビア国民のものである」と述べている .つまり,採掘によって環境が破壊されることを懸念しているので

ある.

3.まとめ  本来,環境を守るはずのハイブリッド車が ,地球環境を

壊すことにつながるということを示唆している .こうした

レアメタルをリサイクルするなど私たちにもできること

がある.

参考文献 [1]Wikipediaリチウムイオン二次電池

[2]経済産業省http://www.meti.go.jp/press/20100423002/20100423002.html[3]次世代自動車戦略 2010www.meti.go.jp/press/20100412002/20100412002-3.pdf[4]ECO マネジメントhttp://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/torii/56/03.shtml[5]金属資源情報センターhttp://www.jogmec.go.jp/mric_web/current/09_21.html[6]Wikipediaリチウム

[7]科学業界の話題http://knak.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-8406.html

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