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目次
• 背景
ー押出し加工とはなんぞや?
• 目的
ーデッドメタル、ダイス角、断面減少率の影響検討
• 原理
ー材料の流れ、上限法、上界定理、軸対称変形問題
• 方法
ー装置、試験片、手順
• 結果
ーダイス角と押出し比の組み合わせによる押出し力
• 考察
ーなんでこんなグラフになってんねん!!
• 感想
ーふぅ…
2
原理(3/3)
• 押出加工における材料の流れを4タイプに分類し、図1に示す。
• A型は材料とコンテナの間の摩擦がない理想的な状態で,均質な材料を押し出す場合である。
• B型は摩擦が少ない状態で,均質な材料を押し出す場合である。
• C型は摩擦があって均質な物質を押し出す場合である。
• D型は摩擦があって不均質な物質を押し出す場合である。ダイス開口部近辺に材料がほとんど流動しない領域がある。これをデッドメタル(dead metal)といい,この領域が押出されると材料の中に酸化された表面層が巻き込まれ不良品になる。
7
方法(2/2)
9
• ポンチをセットし,押出し試験装置をRU 式油圧型万能試験機のステージ上に設置する。
• 下部クロスヘッドを適当な高さに移動し,荷重をかける。
• 押出し加工を行い,定常状態になったら押出し力を測定する。
• ダイスを変え,繰り返し実験を行う。
ダイスの種類と実験結果
ダイス角
[deg] 60 90 120 150 180
押出し比[-]
4 31556 26852 24696 27244 25725
9 42777 33418 35260 32781 34006
16 52234 42355 40552 40630 76244
25 77812 66836 60270 66816 4802010
[N]
図示
12
0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
80000
90000
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
押出し力
[N]
ダイス角[deg]
ダイス角と押出し力の関係
押出比:4
押出比:9
押出比:1
6
考察(1/3)‐ダイス角と押出し力の関係が下に凸である
13
0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
80000
90000
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
押出し力
[N]
ダイス角[deg]ダイス角と押出し力の関係
(曲線近似)
押出比:4
押出比:9
押出比:16
押出比:25
Poly. (押出比:4)
Poly. (押出比:9)
Poly. (押出比:16)
Poly. (押出比:25)
考察(2/3)‐押出し比が大きいほど押出し力も大きくなる
14
0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
80000
90000
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
押出し力
[N]
ダイス角[deg]
ダイス角と押出し力の関係
押出比:4
押出比:9
押出比:1
6
考察(3/3)‐ダイス角180°押出し比25で押出し力が低下
17
0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
80000
90000
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
押出し力
[N]
ダイス角[deg]
ダイス角と押出し力の関係
押出比:4
押出比:9
押出比:1
6
原理(3/3)(再掲)
• 押出加工における材料の流れを4タイプに分類し、図1に示す。
• A型は材料とコンテナの間の摩擦がない理想的な状態で,均質な材料を押し出す場合である。
• B型は摩擦が少ない状態で,均質な材料を押し出す場合である。
• C型は摩擦があって均質な物質を押し出す場合である。
• D型は摩擦があって不均質な物質を押し出す場合である。ダイス開口部近辺に材料がほとんど流動しない領域がある。これをデッドメタル(dead metal)といい,この領域が押出されると材料の中に酸化された表面層が巻き込まれ不良品になる。
18
まとめ
• 基本的に、押出し比が大きければ大きいほど、荷重は大きくなる。
• ただし、押出し比が大きく、ダイス角も180°と大きい場合では酸化されたデッドメタルの表面に沿って材料が流れるので摩擦力が減少し、押出し力が低下する。
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考察(1/3)‐ダイス角と押出し力の関係が下に凸である
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0
10000
20000
30000
40000
50000
60000
70000
80000
90000
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
押出し力
[N]
ダイス角[deg]ダイス角と押出し力の関係
(曲線近似)
押出比:4
押出比:9
押出比:16
押出比:25
Poly. (押出比:4)
Poly. (押出比:9)
Poly. (押出比:16)
Poly. (押出比:25)
理論値(Wsa=Wsb,押出し比16)
27
0
5000
10000
15000
20000
25000
40 60 80 100 120 140 160 180 200
Wsa=W
sb[N]
ダイス角[deg]
Wsa=Wsbとダイス角の関係
Wsa=Wsb
理論値(Wf,押出し比16)
28
0
100
200
300
400
500
600
700
800
40 60 80 100 120 140 160 180 200
Wf[N]
ダイス角[deg]
Wfとダイス角の関係
Wf
理論値(Wd,押出し比16)
29
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
40 60 80 100 120 140 160 180 200
Wd[N]
ダイス角[deg]
Wdとダイス角の関係
Wd
理論値(比較,押出し比16)
30
0
5000
10000
15000
20000
25000
40 60 80 100 120 140 160 180 200
Wa=Wb,W
f,Wd[N]
ダイス角[deg]
Wa=Wb,Wf,Wdとダイス角の関係
Wsa=Wsb
Wf
Wd
利点
• 製造プロセスとしての利点は、非常に複雑な断面形状を形成できる点と、素材にかかる応力が圧縮応力とせん断応力だけであるためもろい素材も成形できる点である。
• また、押し出された表面は非常に滑らかになり仕上げが不要である。
• 押出成形は理論的には無限に長い物体を形成でき、実際にも多数の部品を連続的に製造できる。
• 押出成形プロセスは熱い素材にも冷たい素材にも適用可能である。
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