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タバコと赤ちゃんへの害

平成１３年１０月厚生労働省雇用均等・児童家庭局平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

朝日新聞　平成１３年１０月２４日　

妊婦が吸うタバコの本数が増えるほど、生まれた赤ちゃんは「小さく」「軽くなる」傾向が見られました。（厚生労働省）

23低体重児出生の推移－東京 区－（出生１０００あたりの数）

71.8 73.280.2 77.4 79.6 82.2 84.7 87.6

17.8 16.9 17.6 16.9 15.3 14.5 15.7 13.52.7 2.4 2.3 1.9 1.9 2 1.9 2

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

5年 6年 7年 8年 9年 10年 11年 12年

調査年度（平成）

出生１０００あたりの数

低体重出生児

自然死産

新生児死亡

東京 23区での低体重児出生は 7年間で２２％増加しました。

　複数産の推移 －厚生省－

1.2 1.24

1.78

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

1979 1986 1996

調査年

複数産％

複数産（多胎）も低体重児の原因になりますが 1986年から 1996年の 10年間で0.54ポイントの増加で、出生 1000人当たりでは 5.4 件 /10 年の微増ですから

近年における低体重児増加の主要因ではありません。

東奥日報　 2000年 3月 21日 ( 火 )

喫煙妊婦の約六割が、低体重児を出産していました。

東奥日報　 2000 年 3月 21日 ( 火 ) より

喫煙妊婦の４割強が早産－黒石保健所

43.7

21.4

05101520253035404550

喫煙妊婦 非喫煙妊婦

早産の割合％

東奥日報　 2000 年 3月 21日 ( 火 ) より

妊婦の喫煙率の推移

5.6

10

024681012

平成２年 平成１２年

妊婦の喫煙率％

妊婦の喫煙率は過去十年間で約2倍にも増加しました。

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

年齢別、妊娠中の喫煙状況

0

10

20

30

40

年齢

喫煙率％

喫煙あり

「未成年」妊婦の喫煙率は著しく高い

ことが明らかになりました。

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

WHOは２０２５年には女性の喫煙率が２０％に達し、女性の４人に１人がタバコで死ぬだろうと警告しました。

警察庁の調査によると未成年者の７割は自動販売機でタバコを購入しています。

毎日新聞

世界保健機関（ＷＨＯ）のブルントラント事務局長は、２００２年の制定を目指す「たばこ規制枠組み条約」について日本政府は

「たばこ自動販売機と広告の全面禁止」をするべきだと言いました。共同通信

妊婦の喫煙と出生時の体重

2.80

2.85

2.90

2.95

3.00

3.05

3.10

3.15

0 1～２ ３～５ ６～１０ 11 /本 日以上

( /妊婦の喫煙本数 本 日）

体重Kg

男児女児

妊婦が1日 1本でもタバコを吸うと出生児の体重は軽くなります。

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

妊婦の喫煙と出生児の身長

47.6

47.8

48.0

48.2

48.4

48.6

48.8

49.0

49.2

49.4

0 1～２ ３～５ ６～１０ 11 /本 日以上

/妊婦の喫煙本数（本 日）

身長ｃｍ

男女

妊婦が1日 1本でもタバコを吸うと出生児の身長は低くなります。

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

父親・同居者の喫煙と妊婦の喫煙

41.5

83.6

53.8

16.4

0

20

40

60

80

100

喫煙なし 喫煙あり妊婦の喫煙状況

％

同居者の喫煙なし

同居者の喫煙あり

父親・同居者が喫煙すると妊婦の喫煙率が高くなります。

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

父親・同居者の喫煙と出生時の体重（非喫煙妊婦）

2.90

2.95

3.00

3.05

3.10

3.15

3.20

１～２ ３～５ ６～１０ １１～２０ ２１以上

/同居者の喫煙本数（本 日）

体重ｋｇ

男児女児

妊婦が禁煙しても父親・同居者が喫煙すると出生児の体重が軽くなります。（特に男児で）

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

父親・同居者の喫煙と出生時の身長（非喫煙妊婦）

48.0048.2048.4048.6048.8049.0049.2049.4049.6049.80

/同居者の喫煙本数（本 日）

身長ｃｍ

男児女児

妊婦が禁煙しても父親・同居者が喫煙すると出生児の身長が低くなります。（特に男児で）

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

空気清浄機による喫煙対策には欠陥があります。

空気清浄機は煙の粒子はかなり除去できますが、一酸化炭素や発癌性物質などガス状のものは除去しません。空気清浄機は発癌性物質などの有毒ガスをかえって周囲にまき散らします。一方、外に煙を吸い出す換気扇は空気清浄機より効率がいいと言われています。厚生労働省分煙効果判定基準策定検討会（座長＝内山巌雄・京都大学教授）

平成１３年５月２４日朝日新聞　「分煙」徹底へ　厚労省が評価基準

年齢別、妊娠中の飲酒状況

051015

202530

年齢

飲酒率％

飲酒あり

年齢が高い妊婦ほど飲酒する傾向が見られました。

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

妊娠中の飲酒と出生児の体重

2.802.852.902.953.003.053.103.153.20

妊婦の飲酒頻度

体重ｋｇ

男児女児

妊婦が週 3回以上飲酒すると出生時の体重が軽くなります。

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

妊娠中の飲酒と出生時の身長

47.848.048.248.448.648.849.049.249.449.6

妊婦の飲酒頻度

身長ｃｍ

男児女児

妊婦が週 3回以上飲酒すると出生時の身長が低くなります。

平成１２年　乳幼児身体発育調査報告書より

JTは「喫煙と妊婦・胎児」に関する助成研究を行いました。

喫煙科学研究財団 HPより　http://www.ias.biglobe.ne.jp/srf/histoly/history-frame15.html

JTの助成研究により、既に、昭和 61 年～平成元年の研究で 「喫煙本数 20 本／日以上のいわゆる heavy smoker 母体よりの新生児では、非喫煙妊婦からの児にくらべて平均 290 g 体重が少なかった。」ことが明らかにされています。

37）望月眞人、上田康夫、出口正喜ほか　喫煙の母子相関における臨床内分泌・代謝学的研究 . 　昭和 61年度喫煙科学研究財団研究年報： 592-602.38 ）望月眞人、上田康夫、出口正喜ほか　喫煙の母子相関における臨床内分泌・代謝学的研究 . 　昭和 62年度喫煙科学研究財団研究年報： 566-573.39 ）望月眞人、上田康夫、森川　肇ほか　喫煙の母子相関における臨床内分泌・代謝学的研究 . 　昭和 63年度喫煙科学研究財団研究年報： 537-544.40 ）望月眞人、船越　徹、山崎峰夫ほか　喫煙の母子相関における臨床内分泌・代謝学的研究 . 平成元年度喫煙科学研究財団研究年報： 569-578.

43）岡崎　勲、横山譲太郎　妊娠中の喫煙・飲酒習慣の鎖肛・巨大結腸

など新生児疾患への影響に関する研究 . 　

平成５年度喫煙科学研究財団研究年報： 754-758.

（森　崇英、佐川典正喫煙科学研究 10年の歩み　喫煙と妊婦・胎児）

JTの助成研究により、「総奇形数のうち、16.7% は

喫煙習慣と関連していた。」ことが明らかにされました。

平成１２年８月８日　毎日新聞

WHOと世界銀行は喫煙率抑制のためタバコ税の増税を求めています。

未成年者と妊婦の喫煙を防ぐためにタバコ１箱当たり100円の

増税とタバコ自動販売機の撤去が必要であると言われています。