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水環境科学、環境化学 リポート 研究分野 研究内容 私の研究のポイント 助教 三小田 憲史 環境工学講座 水環境を対象とした 物質循環の解明とその制御 人間の健康保護や生態系保全への貢献を目的として、人工化 学物質や重金属などの有害成分に着目しながら、河川や湖沼、 海域など主に水環境中における物質循環や汚染の抑制方法に ついて研究しています。 国内外の様々な場所をフィールドにして、現場調査や室内実 験を行いながら物質動態に関する研究を進めています。これ までの研究成果の例として、水環境での残留が懸念されてい る医薬品類を対象として、自然の自浄作用を活用した低コス トな水処理手法につながる光分解機構を明らかにしています。 また近年では海洋や河川におけるマイクロプラスチックによ る環境汚染の調査・研究にも取り組んでいます。 有害物質の環境動態を解明するための室内実験 (紫外線照射試験) 野外における現地調査 環境中から採取された 漂流プラスチック 67 Environmental and Civil Engineering

67 水環境を対象とした 物質循環の解明とその制御...水環境科学、環境化学 リポート 研究分野 研究内容 私の研究のポイント 助教 三小田

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  • 水環境科学、環境化学リポート

    研究分野

    研究内容

    私の研究のポイント

    助教 三小田 憲史環境工学講座

    水環境を対象とした物質循環の解明とその制御

    人間の健康保護や生態系保全への貢献を目的として、人工化学物質や重金属などの有害成分に着目しながら、河川や湖沼、海域など主に水環境中における物質循環や汚染の抑制方法について研究しています。

    国内外の様々な場所をフィールドにして、現場調査や室内実験を行いながら物質動態に関する研究を進めています。これまでの研究成果の例として、水環境での残留が懸念されている医薬品類を対象として、自然の自浄作用を活用した低コストな水処理手法につながる光分解機構を明らかにしています。また近年では海洋や河川におけるマイクロプラスチックによる環境汚染の調査・研究にも取り組んでいます。

    有害物質の環境動態を解明するための室内実験(紫外線照射試験)

    野外における現地調査

    環境中から採取された漂流プラスチック

    67 Environmental and Civil Engineering