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1 このたびはクボタ製品をお買いあげいただきましてありがとうございました。この取扱説明書は, FT240-FK 仕様機について,特に FT240 トラクタと異なる取扱い方法についてのみ説明してあります。 その他の説明については,本編の[取扱説明書] をご覧ください。 仕様について 本機には大径タイヤ付き(J)仕様の安全キャブ仕様は採用されていません。 操作レバー・ペダル A X . D. 3 - 7. 0 . K T2523-1920-2

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このたびはクボタ製品をお買いあげいただきましてありがとうございました。この取扱説明書は,

FT240-FK 仕様機について,特に FT240 トラクタと異なる取扱い方法についてのみ説明してあります。

その他の説明については,本編の[取扱説明書] をご覧ください。

仕様について

本機には大径タイヤ付き(J)仕様の安全キャブ仕様は採用されていません。

操作レバー・ペダル

AX. D. 3 - 7. 0 . K T2523-1920-2

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表示ラベルと貼付け位置

■ FT240-FK 仕様専用ラベル

専用ラベル以外のラベル貼付け位置は本編の[取扱説明書]をご覧ください。

小型特殊自動車としての取扱い

■運転免許

公道を走行する場合は,次の運転免許証が必要です。必ず所持してください。

型式安全鑑定適合番号

型式認定番号又は新型自動車登録番号

農機型式名 適合番号 車両型式名 型式認定番号

クボタ FT240-FK - - FT2A 農 3420(改造型)

型   式 免 許 証

FT240-FK,FT240-FK-PC 小型特殊自動車を運転できる免許証

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エンジンの始動と停止

■始動のしかた

1. 連結解除ペダルロックレバーを[下げ],

連結解除ペダルが踏めないことを確認し

てください。

2. 駐車ブレーキをかけます。

左右を連結したブレーキペダルを踏込み,グリッ

プを[引い]たまま足をはなすと駐車ブレーキが

掛かります。

キースイッチ[入]時,駐車ブレーキを掛ける

と,メータパネル内の ランプが点灯します。

3. 燃料フィルタコックを[開]にします。

* 本編の[取扱説明書]前編の黄色のページの

[安全に作業するために]の内容を必ずお読

みください。

* トラクタに貼ってある 表示ラベルの内容

を必ずお読みください。

* エンジンを始動する前に,必ずシートに座

り,主変速レバー,PTO 変速レバーが[中立]

(N) かどうか,また駐車ブレーキが掛かって

いるかを確認してください。

* トラクタが突然動き出すおそれがあるため,

地上に立ってエンジンを始動したり,スター

タ端子や安全スイッチを直結してエンジン

を始動しないでください。

* 室内やビニールハウス内などで運転する場

合は,換気を十分に行なってください。

換気が不じゅうぶんであると排気ガスによ

り,一酸化炭素中毒になるおそれがありま

す。

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4. 各変速レバーを[中立](N) にします。

* 主変速レバー及び PTO 変速レバーを[中立]

(N)にしないと,安全スイッチが作動してエ

ンジンは始動しません。

5. キースイッチにキーを差込み[入]位置

にします。

[安全フレーム仕様]

[安全キャブ仕様]

6. キースイッチを[入]位置にすると,ラ

ンプ切れチェックのため,下図のランプ

が約 1秒間点灯します。(本編の取扱説明

書[運転のしかた]の章の[メータパネ

ル]の項を参照)

* 各スイッチの状態によりランプ切れチェック

後,消灯や点灯のままのランプもあります。

7. 油圧レバーを[前方に倒し]作業機を下

げます。

* 油圧ロックされている場合は下がりません。

(本編の取扱説明書[作業のしかた]の章の

[作業機昇降装置]の項を参照)

* ポンパランプが点灯又は点滅している場合

は,油圧レバーをいったん上げにして,油圧

レバーを下げ,点灯又は点滅を解除してくだ

さい。点灯又は点滅状態でエンジンを始動す

ると,作業機(ロータリ)が上昇する場合が

あります。[MA 仕様]

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8. アクセルレバーを[中程]まで引きます。

9. クラッチペダルを[踏込み]ます。

* エンジンはクラッチペダルを踏込まなくても

始動できますが,安全確保のため踏込んでく

ださい。

10.キーを[予熱]位置に回します。

[安全フレーム仕様]

* 安全キャブ仕様機は,キースイッチ[入]時,

自動的に予熱が作動します。

11.キーを[始動]位置に回します。

* 主変速レバー及び PTO 変速レバーを[中立]

(N)にしないと,安全スイッチが作動してエ

ンジンは始動しません。

* セルモータは,大電流を消費しますので,10

秒以上の連続使用は避けてください。

10 秒以内で始動しなかった場合は,いったん

スイッチを切って,30 秒以上休止してから同

じ操作をくり返してください。

12.エンジンが始動したら,キーから手をは

なします。

自動的に[入]にもどります。

* エンジン回転中は,キーを始動位置にしない

でください。セルモータの故障原因になりま

す。

13.イージーチェッカランプが[消灯]した

か確認します。

もし,ランプが消灯しない場合は,エンジンを停

止し,点検してください。

(本編の取扱説明書[運転のしかた]の章の[メー

タパネルの取扱い]の[イージーチェッカ]の項

を参照)

14.エンジン回転を下げ,クラッチペダルか

らゆっくり足を離し,そのまま5分程度

暖機運転しましょう。

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走行装置の取扱い

■発進・走行

◆ 発進のしかた

1. ブレーキ連結解除ペダルが踏めないことを確

認します。

  ・[道路走行時]は連結解除ペダルロックレ

バーを必ず[下げ]て,連結解除ペダルが

踏めないことを確認してください。

2. 駐車ブレーキを確認し,エンジンを始動しま

す。

(本編の取扱説明書[運転のしかた]の章の

[エンジンの始動と停止]の項を参照)

3. 油圧レバーを[後方に引き]作業機を上げま

す。

(本編の取扱説明書[作業のしかた]の章の

[作業機昇降装置]の項を参照)

4. クラッチペダルを踏込みます。

5. 作業に応じ必要なレバー類を操作します。

(本編の取扱説明書[運転のしかた],[作業の

しかた]の章を参照)

6. エンジン回転を調整します。

7. 副変速レバーを[低]・[中]又は[高]に入

れます。

8. 駐車ブレーキを解除します。

9. クラッチペダルをゆっくり離します。

10.主変速(グライドシフト)レバーをゆっくり

操作し発進します。

* トラクタを発進するときは前後左右をよく

確認し,付近に人(特に子供)を近づけな

いでください。

また,安全キャブや安全フレームに当たる

障害物がないかも確認してください。

* 子供はもちろん,運転者以外の人を乗せて

トラクタを運転しないでください。また,必

ずシートに座って運転してください。

* 溝や穴の近く,路肩などトラクタの重みで

くずれやすい所では運転しないでくださ

い。

転落事故のおそれがあります。

* 急な坂道の登坂はバックで行なうか,作業

機をできるだけ下げ,転倒防止に心がけて

ください。

* 下り坂は,エンジンブレーキを使用してく

ださい。ブレーキペダルを踏むだけで降り

ないでください。

* 負荷の大きいけん引をする場合や湿田脱出

の場合には,徐々に発進し,トラクタが後

へ転倒しないように注意してください。

* 高速で旋回すると,横転するおそれがあり

ます。

デフロックペダルの解除を確認して,必ず

スピードを落としてゆっくりと回ってくだ

さい。

* 後進は前進とほぼ同じ速度が出ます。

周囲の状況をよくみて,安全であることを

確認してから主変速レバーを後進位置に入

れて,安全な速度で後進してください。

また後進中は,特に周囲の状況によく注意

して運転してください。

* 運転席足元に空缶,部品などの物を置くと

ブレーキペダルやクラッチペダルの下には

さまり,ブレーキ操作,クラッチ操作がで

きなくなり危険です。

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■停車・駐車1. アクセルレバーを前方に押して,エンジン回

転をアイドリング状態にします。

2. クラッチ及びブレーキペダルを[踏込み]ま

す。

3. 完全に停止してから,主変速及び PTO 変速レ

バーを[中立](N)にします。

4. 作業機を取付けている場合は,油圧(ポジショ

ンコントロール)レバーをゆっくり[前方に

倒し]作業機を下げます。

5. 駐車ブレーキを確実に[ロック]してくださ

い。

6. キースイッチを[切]にして,エンジンを停

止します。

* グライドシフト仕様は油圧ミッションのた

め,変速ギヤを入れてエンジンを止めても,

エンジンブレーキはききません。駐車後ト

ラクタが動き出さないよう,必ず駐車ブ

レーキをかけてください。

* 駐車するときは,平たんでトラクタが安定

する場所を選び,各変速レバー(主変速・

PTO)を[中立](N),作業機を[下げ],駐

車ブレーキを[掛け],エンジンを[停止]

してキーを[抜いて]ください。

やむをえず坂道で駐車する場合は,タイヤ

に車止めをしてください。

* 乾いた草やわらなど可燃物の堆積した場所

には,駐車しないでください。

* 格納などでトラクタにシートをかける場合

は,マフラやエンジンがじゅうぶん冷えて

から行なってください。

* トラクタから降りるときは,ロータリなど

の PTO 作業機が完全に止まるまで待ってく

ださい。

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各変速レバーの取扱い

下記レバーを組合わせて各作業に適した速度に

します。

A 主変速レバー

A 副変速レバー

各作業に適した速度(目安)

([付表]の章の[走行速度表]の項を参照)

■主変速(グライドシフト)レバー

◆ 主変速操作

主変速(グライドシフト)レバーは,停止・走行

中に関係なくノンクラッチで,前進 16 段・後進

10 段に変速できます。

変速はレバーをシート側に倒し,1段ずつゆっく

り操作してください。レバーから手を離すと選択

した車速段数で固定されます。

* 主変速(グライドシフト)レバーを前進又は

後進にしたままクラッチを使用して発進させ

ないでください。

◆ 副変速レバー

[低]位置で低速,[中]位置では停止から中速ま

で,[高]位置で停止から高速までの作業に合っ

た適切な車速段を選択してください。

* 副変速レバーは,走行中に変速することはで

きません。必ず主変速(グライドシフト)レ

バーを[中立](N) の位置にし,トラクタを

停止させてから行なってください。

* 副変速レバーの切換えはトラクタを停止さ

せ,クラッチペダルを踏込んでから行なって

ください。

* 副変速レバーの操作時,レバーが入りにくく

なるときがあります。そのときは,クラッチ

ペダルを離し,そのまま主変速レバーを少し

動かしてから[中立](N)に戻し,再度クラッ

チペダルを踏込み、副変速レバーを操作して

ください。

作業名 速度 km/h

あぜ塗り ~ 0.6

ロータリ 0.5 ~ 3.0

代かき 2.9 ~ 4.1

プラウ 4.0 ~ 6.5

走行 10.0 ~

* 安全のため,主変速(グライドシフト)レ

バーの急激な変速は避けてください。また,

前後進の切換えはレバーを[中立](N)の

位置にし,走行をいったん止めてから行

なってください。

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■坂道での運転

1. 坂道状況に応じた安全なスピードで,エンジ

ンにできるだけ負担をかけないように走行し

ましょう。

2. 登り坂ではノッキングさせないように早めに

遅い変速位置にしましょう。

3. 下り坂ではエンジンブレーキを活用しましょ

う。車速を下げるほどエンジンブレーキはよ

くききます。

■ほ場への出入り時の注意

1. 作業機を下げて進むと,前輪が浮き上がりま

せん。常に前・後輪のバランスを考えながら

操作してください。

2. あぜを上がるとき,4輪駆動の特色を生かし

て,バックで上がると格段にあがる能力が増

します。

* ブレーキペダルの連結及びデフロックの解

除を確認してください。

* 坂道では主変速を[中立]にしたり,クラッ

チを切ったりして惰性で走行しないでくだ

さい。

* 急な坂では途中で変速しないでください。

あらかじめ安全な車速に変速してから走行

してください。

* グライドシフト仕様は,油圧ミッションの

ため,マニュアルシフト仕様よりエンジン

ブレーキがききにくくなります。下り坂は

副変速を低速にしてじゅうぶんスピードを

おとして走行してください。スピードをさ

らに落とす必要があるときはクラッチを踏

まず,主変速(グライドシフト)レバーで

減速してください。

* 必ず連結解除ペダルロックレバーを[ロッ

ク]位置にするとともに,デフロックの解

除を確認してください。

* ほ場への出入りは,高低差が大きいと危険

です。

あゆみ板などを利用してください。

* ほ場への出入りは,あぜと直角に行なって

ください。

* ほ場への出入りの際は,あらかじめ遅い車

速で運転し,途中で変速しないでください。

* グライドシフト仕様は,油圧ミッションの

ため,マニュアルシフト仕様よりエンジン

ブレーキがききにくくなります。下り坂は

副変速を低速にしてじゅうぶんスピードを

おとして走行してください。スピードをさ

らにおとす必要があるときはクラッチを踏

まず,主変速(グライドシフト)レバーで

減速してください。

* AD 倍速を[切]にしてください。

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作業機昇降装置

作業機昇降装置の操作に関わるモンローマチッ

クの取扱いに関して,本機特有の使い方のみ掲載

しています。その他の説明については,本編の

[取扱説明書]の FT240 トラクタの説明をご覧く

ださい。

■バックアップ/オートアップ切替スイッチ

◆ バックアップの使い方

1. バックアップ/オートアップ切替スイッチを

押し,バックアップを[入]にします。

バックアップ[入]のとき,メータパネルの

バックアップランプが点灯します。

2. 主変速レバー[グライドシフト]を[後進]

に入れると,ポンパランプが点灯し,作業機

が自動で上昇します。

3. ポンパレバーで作業機を下げるには:

ポンパレバーを[下げ]方向に操作します。

油圧レバーで作業機を下げるには:

油圧レバーをいったん 上位置に上げた後,

油圧レバーを[下げ]方向に操作します。

4. バックアップ/オートアップ切替スイッチを

押すと,バックアップが[切]となります。

(バックアップランプ消灯)

* バックアップを[入]にしておくと,後進時,

作業機が自動的に上昇し,(うっかりバック)

からの作業機の損傷を防ぎます。

* スイッチの操作はエンジンを始動した後に

行なってください。エンジン始動により

バッテリ電圧が一瞬下がりますので,ス

イッチの操作が無効になる場合がありま

す。

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トラクタの簡単な手入れと処置

トラクタの点検に関して,本機特有の点検箇所の

み掲載しています。

その他の点検については,本編の[取扱説明書]

の FT240 トラクタの説明をご覧ください。

日常点検

■オイルクーラの清掃

目詰まりがないよう点検清掃してください。

* 高圧洗車機を使用する場合には,ラジエータ・

オイルクーラのフィンを損傷させないよう

に,注意してください。

50 時間ごとの点検・整備

■エンジン始動システムの点検

◆ 点検

1. 運転席に座り,主変速レバー,PTO 変速レバー

を[中立](N)にします。

2. 駐車ブレーキを掛け,エンジンを停止します。

3. アクセルレバーを[低回転]位置にします。

4. クラッチペダルを一杯踏込み,キースイッチ

を瞬時[始動]位置に回します。

このとき,エンジンが回れば正常です。

キースイッチを[切]にし,エンジンを停止

します。

5. 次に,主変速レバー又は PTO 変速レバーをい

ずれかの位置に変速し,クラッチペダルを一

杯踏込み,キースイッチを瞬時[始動]位置

に回します。

このとき,エンジンが回らなければ正常です。

6. もし,不良の場合は,購入先へご相談くださ

い。

* エンジンを必ず停止して清掃してくださ

い。

* 点検中,トラクタに人を近づけないように

してください。

* 装置に異常があれば必ず整備をした後,ご

使用ください。

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■油圧ホースの点検

油圧ホースは,使わなくても劣化する消耗品で

す。2年ごと又はいたんだときには新品と交換す

る必要があります。

ホースがいたんでいないか常に注意してくださ

い。

* 交換時にホースなどにごみが入らないように

注意してください。ごみが入ると作動不良の

原因になります。

200 時間ごとの点検・整備

■油圧オイルフィルタ/油圧ミッションフィルタカートリッジの交換

純正部品のカートリッジと交換してください。

指定の純正部品を使用しないと,油圧システムに

問題を起こすおそれがあります。

1. ミッションオイルを抜きます。

2. フィルタレンチでフィルタを取外します。

3. 新しいカートリッジのOリングにオイルを薄

く塗布してから,O リングが取付け面に接す

るまで手で回し,接した位置からフィルタレ

ンチで下に示す回転数で増し締めします。

* オイルフィルタの締めすぎは,O リングの損

傷や緩みを生じさせ,油漏れの原因となる可

能性があります。

4. ミッションオイルを規定量まで補給します。

5. 約2分間運転し,作業機の昇降に異常がない

か確認し,作業機(ロータリなど)を下げて

からエンジンを止めます。

6. 再びオイルゲージで油面を確認し,不足して

いれば補給してください。

(本編の取扱説明書[トラクタの簡単な手入れ

と処置]の章の[400 時間ごとの点検・整備]

の[ミッションオイルの交換]の項を参照)

* 交換するときは,必ずエンジンを止めて

じゅうぶん冷えてから行なってくださ

い。ヤケドのおそれがあります。

締付け回転数

油圧オイルフィルタ

約 1/3 回転

油圧ミッションオイルフィルタ

約 7/8 回転

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主要諸元

■トラクタの主要書元

型式 FT240-FK

駆動方式 4輪駆動

機体寸法

全長   mm安全フレーム仕様 2900

安全キャブ仕様 2900

全幅   mm安全フレーム仕様 1180

安全キャブ仕様 1180

全高   mm安全フレーム仕様 1905[1935]

安全キャブ仕様 1940

軸距 mm 1500

輪距前輪 mm 970

後輪 mm 950,1070

低地上高 mm 325[330]

質量(重量) kg

安全フレーム仕様 950[955]

安全キャブ仕様 1075

エンジン

機関型式安全フレーム仕様 クボタ D1503-M-E3-KT13

安全キャブ仕様 クボタ D1503-M-E3-KT14

型式 水冷4サイクル3気筒立形ディーゼル

総排気量 L 1.499

出力 / 回転速度 kW(PS)/rpm 17.7/2600 (24/2600)

使用燃料 ディーゼル軽油

燃料タンク容量 L 28

始動方式 セルモータ式(グロープラグ式)

バッテリ 75D26R

タイヤ

前輪 6-14

後輪 9.5-22[9.5-24]

車体

クラッチ方式 乾式単板

制動装置 一系統左右独立(連結装置付),湿式ディスクブレーキ(機械式)

かじ取り方式 ボールスクリュ式(インテグラルパワーステアリング)

差動方式 2ピニオンかさ歯車式(デフロック付)

変速方式 グライドシフト(HST 仕様)

変速段数(段)副変速 3 段

主変速前進 16主変速後進 10

走行速度 km/h前進 0 ~ 14.05[14.83]

後進 0 ~ 10.81[11.41]

小旋回半径(ブレーキ使用時)  m 1.95

PTO

回転速度 / エンジン回転速度 rpm

正転 490,709,1103/2600

逆転 597/2600

軸寸法 mm JIS 35

作業機昇降装置

制御方式 ポジションコントロール

装着方式 三点リンク JIS 1形

                                       [ ]は大径タイヤ仕様※この主要諸元は,改良のため予告なく変更することがあります。

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型式 FT240-FK-PC

駆動方式 半装軌式(パワクロ)

機体寸法

全長   mm 安全フレーム仕様 2900

安全キャブ仕様 2900

全幅   mm 安全フレーム仕様 1380

安全キャブ仕様 1380

全高   mm 安全フレーム仕様 1970

安全キャブ仕様 2020

軸距 mm 1500

輪距前輪 mm 1050

クローラ中心間距離 mm

1030<1020>

低地上高 mm 380

質量(重量) kg

安全フレーム仕様 1205<1185>

安全キャブ仕様 1335<1320>

エンジン

機関型式 安全フレーム仕様 クボタ D1503-M-E3-KT13

安全キャブ仕様 クボタ D1503-M-E3-KT14

型式 水冷4サイクル3気筒立形ディーゼル

総排気量 L 1.499

出力 / 回転速度 kW(PS)/rpm 17.7/2600 (24/2600)

使用燃料 ディーゼル軽油

燃料タンク容量 L 28

始動方式 セルモータ式(グロープラグ式)

バッテリ 75D26R

前輪タイヤ 7-16

クロ|ラ

パターン ハイラグ,< 幅狭 >

接地長 mm 925

幅 mm 330<200>

接地面積 cm 6105<3700>

接地圧kPa(kgf/cm )

安全フレーム仕様10.6 (0.108)

<17.2 (0.176)>

安全キャブ仕様11.7 (0.120)

<19.2 (0.195)>

緩衝方式 揺動式(±9°)

車体

クラッチ方式 乾式単板

制動装置 一系統左右独立(連結装置付),湿式ディスクブレーキ(機械式)

かじ取り方式 ボールスクリュ式(インテグラルパワーステアリング)

差動方式 2ピニオンかさ歯車式(デフロック付)

変速方式 グライドシフト(HST 仕様)

変速段数(段)副変速 3 段

主変速前進 16主変速後進 10

走行速度 km/h 前進 0 ~ 14.68

後進 0 ~ 11.30

小旋回半径(ブレーキ使用時)  m 2.1

PTO

回転速度 / エンジン回転速度 rpm

正転 490,709,1103/2600

逆転 597/2600

軸寸法 mm JIS 35

作業機昇降装置

制御方式 ポジションコントロール

装着方式 三点リンク JIS 1形

                                           < >はPC3仕様※この主要諸元は,改良のため予告なく変更することがあります。

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Page 15: )7 ). Ù ] º Û ¡ ± v 1 Â iAX. D. 3 - 7. 0 . K $ T2523-1920-2 2 表示ラベルと貼付け位置 FT240-FK仕様専用ラベル 専用ラベル以外のラベル貼付け位置は本編の[取扱説明書]をご覧ください。小型特殊自動車としての取扱い

■走行速度表

(km/h)

           [ ]は大径タイヤ仕様

(km/h)

         ※エンジン定格回転数時

主な消耗部品一覧表

主な消耗部品に関して,本機特有の点検箇所のみ

掲載しています。

その他の消耗部品については,本編の[取扱説明

書]の FT240 トラクタの説明をご覧ください。

* 油圧ミッションフィルタカートリッジの取付

箇所は,本取扱説明書の[油圧オイルフィル

タ/油圧ミッションフィルタカートリッジの

交換]の頁を参照してください。

副変速レバーFT240-FK

前進 後進

低 0 ~ 3.04[3.21] 0 ~ 2.34[2.47]

中 0 ~ 6.27[6.62] 0 ~ 4.83[5.09]

高0 ~ 13.05 [13.77]

0 ~ 10.04 [10.60]

副変速レバーFT240-FK-PC

前進 後進

低 0 ~ 2.38 0 ~ 1.83

中 0 ~ 5.90 0 ~ 4.54

高 0 ~ 13.63 0 ~ 10.49

図番 品 名 品 番

1油圧ミッションオイルフィルタカートリッジ

T2560-8606-0

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Page 16: )7 ). Ù ] º Û ¡ ± v 1 Â iAX. D. 3 - 7. 0 . K $ T2523-1920-2 2 表示ラベルと貼付け位置 FT240-FK仕様専用ラベル 専用ラベル以外のラベル貼付け位置は本編の[取扱説明書]をご覧ください。小型特殊自動車としての取扱い

インプルメント一覧表

ロータリに関して本機に採用されているロータリのみ記載しています。

補助ユニット一覧表

[補助ユニット]

* トラクタ後部用作業機を装着したとき,かじ取り車輪(前輪)にかかる荷重が総重量の 20

%以上になるようにバランスウエイトを装着し,使用してください。

* 装着可能な 大ウエイトを装着してもかじ取り車輪(前輪)にかかる荷重が総重量の 20%

以上を確保できない作業機は装着しないでください。

* フロントローダを使用するときは,安定性を高めるためトラクタ後部に作業機や適切なウ

エイトを装備してください。(詳細は購入先にご相談ください。)

品 番 品 名(ロータリ)適 応 型 式

FT240-FK FT240J-FK FT240-FK-PC

7A515-00054 RL156T-SCVB ○ - ○

7A516-00054 RL166T-SCVB ○ - ○

7A515-02044 RL156T-SC - ○ -

7A515-05044 RL156T-SCC - ○ -

7A516-02044 RL166T-SC - ○ ○

7A516-05044 RL166T-SCC - ○ ○

トラクタ型式 補助ユニット トップリンクサポート品番 刻印a 寸法(mm)

b 寸法(mm)

FT240-FK UFT22Q-10RF 7A240-5341-0 210 215 19.5

FT240J-FK UFT24JQ-10RF 7A240-5141-0 250J 206 23.5

FT240-FK-PC UFT30Q-10RF 7A240-5141-0 250J 206 23.5

製品名 コード No. 製品名 コード No.

UFT22Q-10RF 7A500-02000 UFT30Q-10RF 7A500-06000

UFT24JQ-10RF 7A500-04000 - -

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