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.水資源に関する気候変動リスク情報の創出 a.気候変動に伴う水資源に関する社会・経済的 影響及びその不確実性の評価研究 2013/2/28 創生プロ成果報告会 水資源量変動及び水需給バランスへの影響評価 田中・佐藤(京大防)、萬(京大工)、高瀬(石川県大) 渡邉(地球研)、長野(神戸大)、中川(中央農総研セ) 水域(河川、地下水、湖沼)環境への影響評価 竹門・城戸・山敷・浜口(京大防) 水資源施設への影響評価 角・堀・野原(京大防) 社会・経済への影響評価 大野・森杉(名城大)、大西(富山県立大)、嘉田(地球研) 実施体制 参加機関:8機関、研究メンバー:18名

a....GCM,RCPシナリオ,バイアス補正手法の選択が 降水量極値の将来予測に与える影響の考察 GCM 将来 シナリオ アンサンブル ラン バイアス補正

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ⅱ.水資源に関する気候変動リスク情報の創出 a.気候変動に伴う水資源に関する社会・経済的

影響及びその不確実性の評価研究

2013/2/28 創生プロ成果報告会

水資源量変動及び水需給バランスへの影響評価 田中・佐藤(京大防)、萬(京大工)、高瀬(石川県大) 渡邉(地球研)、長野(神戸大)、中川(中央農総研セ) 水域(河川、地下水、湖沼)環境への影響評価 竹門・城戸・山敷・浜口(京大防) 水資源施設への影響評価 角・堀・野原(京大防) 社会・経済への影響評価 大野・森杉(名城大)、大西(富山県立大)、嘉田(地球研)

実施体制

参加機関:8機関、研究メンバー:18名

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陸面過程モデル・作物生育モデル・灌漑モデル・貯水池操作モデル・分布型流出モデル等を結合した統合水循環水資源モデルを構築し、日本をはじめ世界の様々な地域における水資源量及び水域環境の変動を推定する。

様々な社会経済変化シナリオから得られる人口動態や経済活動、産業セクター別水需給予測情報を用いて、気候変動が各地域における水需給バランスに与える影響とその不確実性を推定する。

河川流況の変化が、貯水池群を中心とする水資源システムの脆弱性にどのような影響を与えるか、リスク分析的視点から定量的に把握し、水資源施設の運用を高度化することによる利水供給や水力発電への影響緩和策について検討する。

水資源賦存量変化による被害の波及・帰着構造を解析し、適応策実施の効率性と地域や主体間の公平性を費用便益分析で評価する。

研究の概要(サブ課題a)

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研究グループ間のつながり

水資源管理の高度化

陸面過程

水資源施設への

影響評価グループ

水資源量変動・水需給バランスへの影響予測

湖沼環境

地下水環境

河川環境

水域環境への

影響評価グループ

不特定利水

水力発電

新規利水利水容量

治水容量

堆砂容量

社会・経済への

影響評価グループ

人口動態・経済活動

産業構造変化

土地利用変化

水利用の純便益

水資源施設管理・運用の純便益

水質改善の純便益

生態環境保全

の純便益

取水

農業用水

生活用水

工業用水

排水

河川流量

容量再配分 高度運用操作規則

ダム流入量

ダム貯水量

ダム放流量 土砂流入

影響予測の精緻化

水需要量

革新・創生CMIP3/5データ

生産量水利用料金

種数個体数漁獲高

三次元閉鎖性水域モデル

塩水浸入モデル平面地下水モデル

水量水質

統合水資源管理モデル

SCGEモデル

湖沼流入量

地下水涵養量

土砂供給量生息環境

田中・佐藤・高瀬

堀・野原・角

山敷・城戸・浜口・竹門

渡邉・中川・長野

大野・森杉・大西・嘉田

田中・佐藤・高瀬・萬

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水資源量変動及び水需給 バランスへの影響評価

time

River discharge

Demand

withdrawn

Stress

季節性を考慮した水ストレス計算

現在気候の月流量を基準としたナッシュ係数

近未来 21世紀末

気候変動による水ストレス変化

近未来 21世紀末

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寒冷多雪地域(手取川流域)での検討

石川県

富山県

岐阜県

福井県 手取川ダム

大日川ダム

白山頭首工

流域面積:809km2

y = -6.0596x + 12953

R2 = 0.0745

0

1000

2000

1970 1980 1990 2000 2010 2020

降雪量が減少している

APR MAY

0

100

200

300

1980

1985

1990

1995

2000

2005

2010

0

100

200

300

1980

1985

1990

1995

2000

2005

2010

4~5月の河川流量が減少している

年間約6mmの降雪量の減少傾向 (年間約500万m3の水資源量の減少)

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0

100

200

300

400

500

SEP

NO

V

JA

N

MA

R

MA

Y

JU

L

AGCM (1979-2003)

AGCM (2075-2099)

0

100

200

300

400

500

SEP

NO

V

JA

N

MA

R

MA

Y

JU

L

AGCM (1979-2003)

AGCM (2075-2099)

m3 /

s

Snowfall Water equivalent of snow cover

mm

mm

River discharge

-50

0

50

100

150

JAN

MA

R

MA

Y

JUL

SE

P

NO

V

Future-PresentAGCM (1979-2003)AGCM (2075-2099)

温暖化が寒冷多雪流域の 水資源に及ぼす影響

1. 河川流量の季節変化の消失 2. 降雪期間の短期化 3. 積雪深・積雪期間の短縮

1. 農業用水期別水利権の見直し 2. ダム操作規程の見直し 3. 道路・鉄道・空港除雪費用の軽減 4. スキー場営業期間短縮 等々

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EVI(植生指標) LSWI (陸面水指標)

1. 収穫可能日の推定 2. 収穫日と冠水開始日の時間関係を照合

衛星解析による農作物の冠水被害判別

2009 2010 2011

EVI &

LSW

I 冠水

冠水

部分的な

冠水

収穫前に冠水

冠水被害なし

収穫後の冠水

収穫後の冠水

収穫可能日

×

洪水影響面積の年変化(タイ・チャオプラヤデルタ)

2011年

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水域環境への影響評価

• 地下水環境への影響評価 温暖化による沿岸地下水環境への影響 地下水モデルの流域全体への連続的適用性を検討

• 河川環境への影響評価 土砂供給:土砂移動量と粒形分布で評価 流況変動:洪水流量と頻度で評価 川幅:年最大流量時の流路幅で評価

• 湖沼環境への影響評価 湖の諸元情報の収集 貯水池(ダム)情報の収集 三次元生態系モデルの琵琶湖、タホ湖への適用

海面

地下水面

塩水くさび

取水

塩水コーン

真水or塩水涵養 河床

井戸

河床低下の著しく高水敷化した砂州

低水路沿いが低い砂州 比高分布が

一様な砂州

好適なたまりポテンシャル域

←好適比高

砂州比高

側点数

砂州形状の類型および生息場としての好適性との関係

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0.00.10.20.30.40.50.60.70.80.91.01.11.21.31.41.5

0

25

50

75

100

125

150

175

200

225

250

275

300

日数(縦軸の比流量を下回らない年間日数)

比流量(m

3 /sec/km2 )

E地点

D地点

95日

E地点 豊水量(0.167m3/sec/km2)

D地点 豊水量(0.111m3/sec/km2)

D地点豊水量以上の流入量合計を求める対象範囲

気候変動の影響(大規模流入,平水流量などの変化)

有効容量の減少は発電量の減少に影響

長期的には、温暖化による貯水池流入流況の変化とダム堆砂進行による有効容量の減少の両者が、最終的な「発電運用(水使用率)」に影響する

A発電所B発電所

E発電所

G発電所

C発電所

D発電所

F発電所

50%

55%

60%

65%

70%

75%

80%

85%

90%

95%

100%

105%

0.00 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 1.50 1.75 2.00

豊水量以上流入量合計/95日間最大発電時使用水量合計

水使用率

流況曲線と水使用率には 明確な相関関係がある

水資源施設への影響評価 将来気候下の流入量データを用いた治

水・利水操作計画 容量配分,貯水量嵩上げ,ダム群の連携

操作の検討 施設計画と操作変更とのバランシング

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日本全体におけるセクター別の用水量の推計結果

社会・経済への影響評価

積雪深と入場者数の関係

積雪量や入場者数のデータを、富山県にあるスキー場に個別に問い合わせ、入手・整理。

温暖化がスキー場に与える影響

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(気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次報告書第3回主要執筆者会合第3章「淡水資源」 、2012年10月、ブエノスアイレス、アルゼンチン)

東京大学生産技術研究所 沖 大幹 気候変動リスク情報創生プログラム チームD平成24年度第1回研究運営委員会 京都大学宇東京オフィス 2012年2月28日

課題対応型の精密な影響評価 水資源に関する気候変動リスク情報の創出

水資源・水循環の評価研究

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• 取排水や貯留・放流など人間活動を明示的に組み込んだ全球水循環水資源モデルの構築。

• 不確実性を考慮した将来の水資源・水循環推計 – 気候変動リスクを考慮した農業生産及び食料消費水準の予測モデルの開発。

• 気候変動下での水資源・水循環の脆弱性及び頑強性の評価及びそれらの不確実性を提示。 – (農業分野における)気候変動リスク軽減のための市場メカニズムを活用した政策手法の提示。

概要

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• 渡部哲史(東京大学工学系研究科) – バイアス補正技術開発・ストック型水資源モデル開発

• 沖 大幹 (東京大学生産技術研究所) – 資源・水循環モデルの人間活動モジュールの高度化 – 将来シナリオの準備

• 鼎 信次郎 (東京工業大学情報理工学研究科) – 誤差要因および不確実性の定量化のためのデータおよび手法の整理

• 増本隆夫(農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所) – 農業水利用を対象とした広域水配分・管理モデルの開発と影響評価 – 広域排水管理モデルの構築 – 農業生産及び農産物価格への影響評価のための計量経済モデルの作成

体制

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• 境界条件の準備、単一シナリオ・単一気候外力で動作。 • 水資源モデル用にもっとも適切なバイアス補正手法を構築してCMIP5データに適用し、マルチモデルの気候外力を作成。 (以上3年度目までの達成目標)

• ストック型水資源モデル・人間活動モデル・次世代型陸面モデルを結合した統合水循環水資源モデルを構築。

• マルチ気候シナリオ・マルチ社会シナリオを外力とした水資源に関する将来予測・評価。

• シナリオやモデルに内在する不確実性を定量的に取り扱い、最終的な水資源評価に不確実性の情報を寄与した形で社会に提示。

成果目標

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GCM,RCPシナリオ,バイアス補正手法の選択が 降水量極値の将来予測に与える影響の考察

GCM 将来 シナリオ

アンサンブルラン

バイアス補正手法

MIROC5 MRI-CGCM MPI ・・・

RCP8.5 RCP6.0 RCP4.5 RCP2.6

r1i1p1 r2i1p1 r1i1p2 ・・・

Piani et al. 2010 Li et al. 2010 Watanabe et al. 2012

(水文シミュレーションに向けた)降水量の将来予測に生じる差

多数の既往研究により調査されている

水文シミュレーションでは重要.しかし,これまでのところ検討は不十分 バイアス補正手法の不確実性についても考慮した上で, GCM, RCPシナリオ,アンサンブルランによる予測差を比較する

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M1a M1b M1c M2 M3 M4 M5 M6 M7 M8S 2 1 2 3 4 4 3 3 4 1C 2 2 2 2 4 4 3 2 4 1W 2 1 1 3 4 4 2 2 2 1S 1 3 4 4 2 3 1 1C 1 2 4 4 2 2 1 1W 1 3 1 4 2 2 2 1

H (8

.5)

L (4

.5)

NO. NAMEM1 MIROC5M2 MRI-CGCM3M3 CCSM4M4 CanESM2M5 NorESM1-MM6 INM-CM4M7 GFDL-ESM2GM8 CNRM-CM5

mm/day

H RCP8.5L RCP4.5

a,b,c:アンサンブルラン

↑数字は該当するクラスタ番号

• RCPシナリオの選択,バイアス補正手法の選択により生じる推計結果の差の程度はGCMによって異なり,一部のGCMを除いてその大きさは,GCMの選択によって生じる差と同程度.

• MIROC5におけるアンサンブルランの違いによる推計結果の差の程度は,RCPシナリオによ

る結果の差およびバイアス補正手法の差によって生じる結果の差と同程度.

W 将来変化を考慮する手法

C 将来変化を考慮しない手法

S 平均値のみ補正

バイアス補正手法

結果 日降水量 2070~2100 上位10平均

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気候モデルが示す将来変化のシグナルの保存に着目したバイアス補正手法を提案

• 気候モデルが示す将来変化のシグナル →既往手法 補正の前後で変化

• 気候モデルが示す平均値・標準偏差の将来変化のシグナルを保存する手法を提案

• 12の気候モデルを用いて, 気候変動のシグナルの変化を 補正の前後で比較 – 気温:平均,標準偏差 – 降水量:平均,変動係数

気候

モデル

との差

気候変動のシグナル・気温 (上:平均値,下:標準偏差)

気候

モデル

との差

提案手法◆は 既往手法◆◆◆と比べ気候モデルが示すシグナルとの差が小さい

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既存の気候モデルバイアス補正手法の 特徴を明らかにする分類法を提案

• 気候変動の影響評価研究ではバイアス 補正手法が複数提案されているがそれらの 相互比較は十分に行われていない

• 2つの基準により4タイプに分類し それぞれの特徴を明らかにした(→)

• 各タイプの補正手法を用いた場合の 補正結果の差を明らかにした – 20世紀再現実験 ・・・ 手法間の差はそれほど大きくない – 21世紀予測実験 ・・・ 手法間の差は明らか

地域により気温2[k],降水量10[%]以上の差

↑全球および日本におけるVpタイプの手法とCpタイプの手法による補正結果の差

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提案した補正手法を基に,水分野における 気候変動影響評価のための外力データセットを作成

• 水分野での気候変動影響評価のための外力データセットを作成 – 提案バイアス補正手法(気候モデルが示す将来変化のシグナルの保存に

着目したバイアス補正手法)を適用 – 長期(2006~2100)連続のデータを作成

• 既往の長期データセットの問題点を解決 – 既往の長期データセットは ・ 標準偏差に関して観測値の再現性が低い (平均値のみ補正した手法) ・ 気候モデルが示す将来のシグナルとの差 が大きい (将来変化を考慮しない手法)

気温 全球平均 1月

気温 全球平均 7月

◆水分野における気候変動の影響評価に 広く利用可能 ◆将来の水資源賦存量予測に関して バイアス補正の違いなどの不確実性を 考慮した評価に向けた準備が完了 ↑将来変化を考慮しない手法および

提案手法による将来補正データを平均値のみ補正した手法と比較した差

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• 既往のバイアス補正手法では気候モデルによる平均値・標準偏差の将来変化は保存されない。

• RCPシナリオやバイアス補正手法の選択により、 GCMの選択と同程度の差が推計結果に生じる。

• MIROC5のアンサンブル間の違いも、RCPシナリオやバイアス補正手法の差と同程度。

• 2012年度の研究成果を受けて、2013年度はCMIP5の結果に基づいた水資源への影響評価を農業部門も含めて推進する。

• (極値の影響評価にはアンサンブル数も大事)

おわりに