52
平成 29 年度 スポーツ庁委託事業 「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」 オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告集(小学校編) 宮城県教育委員会

› uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29 年度 スポーツ庁委託事業 「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告集(小学校編)

宮城県教育委員会

Page 2: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

小学校の実施報告

1 白石市立大平(おおだいら)小学校 2 川崎町立川崎(かわさき)小学校 3 富谷市立あけの平(あけのだいら)小学校

4 山元町立山下(やました)小学校 5 栗 原 市 立 宮 野 ( み や の ) 小 学 校 6 石巻市立貞山(ていざん)小学校 7 登 米 市 立 佐 沼 ( さ ぬ ま ) 小 学 校 8 南三陸町立志津川(しづがわ)小学校 9 仙台市立旭丘(あさひがおか)小学校

Page 3: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1 実践テーマ 【 Ⅳ・Ⅴ 】

2 実践対象者 白石市立大平小学校 1~6年生 103名

3 展開の形式 (1)学校における活動

①教科名( 総合的な学習の時間・生活科 )

②行事名( )

③その他( )

(2)地域における活動

①イベント名( )

②その他 ( )

4 目標

(ねらい)

・オリンピックに参加する国の文化や歴史等を知ることで,国際教育

の充実を図り,豊かな心の育成を推進する。 ・オリンピック競技選手と児童の直接的な交流を通し,オリンピック

とスポーツに興味・関心をもたせる。 5 取組内容 (1)事前学習

【6年生】

・ベラルーシについて調べ,交流会の準備をする。

(応援旗の作成,日本の昔遊びの準備)

【4・5年生】

・もちつき体験やもち試食会のためのもち米を準備する。

(2)当日

①始めの会

②ベラルーシ新体操チームによる種目紹介,児童の体験

③伝統文化体験

・こま,竹とんぼ,けん玉,お手玉での遊び方を紹介し,体験し

てもらう

・もちをついてもらい,準備してあるもちを試食してもらう

④応援・プレゼント

・4年生以上でソーラン節を踊り,最後に手作りの応援旗をプレ

ゼントする。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成 Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築 Ⅳ 日本の伝統,郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成 Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

1

Page 4: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

⑤終わりの会

6 主な成果 交流をもったことで,国際交流に対する意欲が高まった様子が児童

の感想文から感じられた。選手を身近に感じることができたため,オ

リンピックへの関心も高まっている。東京オリンピックでの新体操以

外の種目や活躍が期待される日本の選手を調べようとする児童も見ら

れた。

【児童の感想文から】

・6mあるリボンを投げたり取ったりしていて,さすがオリンピック

選手だなと思いました。実際に見ることができてよかったです。

・3年後のオリンピックではベラルーシの選手も応援したいです。そ

して,もっとたくさんの選手を応援できるように調べたいと思いま

した。

・私たちからのおもてなしで,昔遊びを楽しそうにやっていたのでよ

かったです。ソーラン節も思いが伝わったと思います。

・オリンピックではこれ以上のものが見れると思うと行きたくなりま

した。

7 実践におい

て工夫した点

(事業の特色)

東京オリンピックでも活躍が期待され,白石市で合宿を行っていた

ベラルーシ新体操チームへ交流をお願いした。教育委員会や市役所の

方々に協力いただき,交流会を設定することができた。

交流会では,日本の文化に触れさせる機会を設けた。昔遊びやソー

ラン節の紹介を通して,国際的な交流ができるよう工夫した。

8 主な課題等 学校で行われている教育活動と関連付けることが難しかった。さら

に,交流が決まってから様々なことに取り組み始めたので,見通しを

もって推進することができなかった。年度当初に年間の計画を立てる

必要があると考える。

9 来年度以降

の実施予定

ベラルーシ新体操チームの来年度の合宿や国際大会の結果などを知

る機会を設け,応援し続ける姿を目指していきたい。さらに,新体操

だけではなく,オリンピック・パラリンピックの様々な種目,出場国

にも関心を広げていきたい。

2

Page 5: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1 実践テーマ 【 Ⅲ・Ⅴ 】

2 実践対象者 白石市立大平小学校 3~6年生 72名

3 展開の形式 (1)学校における活動

①教科名( 総合的な学習の時間・体育科 )

②行事名( )

③その他( )

(2)地域における活動

①イベント名( )

②その他 ( )

4 目標

(ねらい)

・ブラインドサッカーによる視覚障害者との交流,障害への理解,身

体意識の気づき,コミュニケーション能力の向上をはかる。 ・パラリンピックに興味をもたせ,東京パラリンピックへの意識を高

める。 5 取組内容 (1)事前学習(総合的な学習の時間)

【3年生】

・盲導犬訓練センターに見学に行き,視覚障害者について知る。

【4年生】

・パラリンピックについて調べる。

【5年生】

・バリアフリーについて調べる。

(2)当日

①始めの会(3~6年生)

②体験(3・4年生)

③給食での交流(4~6年生)

④体験(5・6年生)

【体験で行った内容】

・目隠しをして前の人の肩をつかみ,列になり体育館を一周する。

・目隠しをした人としていない人でペアになり,指示してもらいな

がら障害物をよけて歩く。

・目隠しをしてボールを手渡しする時間を競う。

・目隠しした状態で学年別,血液型別などのグループをつくる。

・目隠しした人へ指示を出して,ボールのところまで導く。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成 Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築 Ⅳ 日本の伝統,郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成 Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

3

Page 6: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

・目隠しをしてボールを蹴ってコーンに当てる。

・サッカーチームの方々のプレーの様子を見学する。

6 主な成果 交流をもったことで,障害者に対する理解が深まったという内容が

感想文に多く見られた。また,自分たちもスポーツを頑張ろうという

気持ちも高まっている。サッカーに限らず,自分ができる運動に取り

組もうと意気込む児童が増えている。

【児童の感想文から】

・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

か分かったので,今度から助けられるようにしたい。

・目隠しをしてサッカーをする大変さと楽しさを知ることができた。

・目が見えないからこそボールの渡し方に工夫があったり,声を掛け

合ったりしていることが分かった。

・自分も勉強やスポーツで活躍できるように頑張りたいと思った。

7 実践におい

て工夫した

(事業の特色)

昨年度まで総合的な学習の時間の福祉教育として,白状体験を行っ

ていた。そこから発展させ,ブラインドサッカーを行おうと考え,

「コルジャ仙台ブラインドサッカーチーム」へ体験会をお願いした。

今年度も福祉教育として,障害者について学習している学年が多いた

め,関連づけて取り組むことができた。自分たちで調べていたこと

と,実際に見て体験したことを結び付けることで,学習を深められる

ように工夫した。

8 主な課題等 体験会の事後学習として調べ学習などを行うことで,体験後に学習

内容を広げることもできた。そのためには,体験会のおおまかな日程

を設け,指導計画作成の段階で組み込む必要があった。

9 来年度以降

の実施予定

「コルジャ仙台ブラインドサッカーチーム」の活動の様子を知る機

会を定期的に設けていきたい。学校だよりで Facebook のページも紹

介しているので,活用していけたらよい。さらに,ブラインドサッカ

ーだけはなく,パラリンピックの様々な種目にも関心を広げていきた

い。

4

Page 7: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29 年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【Ⅴ】

2実践対象者 川崎町立川崎小学校

第 1 学年 38名,第2学年 28名

第 3 学年 30名,第4学年 42名

第 5 学年 42名,第6学年 37 名

3展開の形式 (1)学校における活動

① 教科名( 体 育 )

② 行事名( )

③ その他( )

(2)地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4目標

(ねらい)

外部講師を招いて走ること(特に長距離走)に関しての技術指導を通して,

校内で体力づくりの一環として取り組む「業間マラソン」への興味・関心を高

めるとともに,日頃から運動に慣れ親しむ態度を育成する。

5取組内容 「陸上クリニック(川小ランラン RUN)」

宮城県内で陸上に関する指導を幅広く展開する「アスリートジャパン

Esashi」代表の江刺善之氏を講師に招き,全校児童を対象にランニングの動き

作りや,走り方のこつを教えていただいた。

低学年,中学年,高学年を 1 つのグループ

として,それぞれのグループが 1 時間ずつ指

導を受けた。

前半は,タオルを使って腕の振り方の練習

をしたり,スキップやダッシュなどをとおし

て足さばきの練習に取り組んだりと,走るた

めの体の使い方の基礎を学ぶことができた。

後半は,直線やトラックを走りながら,個別

に走り方のチェックや指導を受けることがで

きた。

また,高学年では,短距離走と長距離走の

違いを理論的に教えていただいた。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック・パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統,郷土の文化や世界の文化の理解,多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上,スポーツを楽しむ心の育成

5

Page 8: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

6主な成果 楽しい雰囲気づくりや一人一人への声掛け

を工夫していただいたことで,子どもたちは走

ることの楽しさを十分に感じることができた。

ここでの学びが,業間時間の体力づくりとして

取り組んでいる「業間マラソン」への意欲的な

取り組みとして生かされている。本校児童は体

力・運動能力調査において「シャトルラン」の

結果がどの学年も落ちていることから,学校課

題の底上げに寄与する取組となったと考える。

7実践におい

て工夫した点

( 事 業 の 特

色)

・走ることの指導をしてくれる講師はたくさんいるが,子どもの実態に応じて

楽しい雰囲気の中で指導をしてくれる人を探すために,これまでの経験やウ

ェブサイト等を活用して情報取集を綿密に行い,本校児童の実態に合う講師

を選定した。

・講師との事前打ち合わせにおいて持久力に課題のある本校児童の実態を伝

え,苦手意識を植え付けないような活動となるように,1時間の内容を講師

とともに吟味した。

・講師の他に,現役陸上部の大学生 2 名が指導に加わり,動きの手本を示した

り,活動中の子どもたちへの励ましを行った。これにより,子どもたちを指

導する人数が増えるだけでなく,子どもたちにとってコミュニケーションを

とりやすい環境ができ,活動の意欲向上につながった。

8主な課題等 ・本事業を受けて今年度 1 回の実施であったが,継続して年に 2~3 回指導

を受けることでより効果が上がると感じる。そのためには,講師に対する謝

金や旅費といった財源の保証が必要である。

9来年度以降

の実施予定

・講師も来校することを望んでいるので,来年度も実施したいと考える。

6

Page 9: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29 年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【Ⅴ】

2実践対象者 川崎町立川崎小学校

第 3 学年 31 名,第4学年 42 名

3展開の形式 (1)学校における活動

① 教科名( 体 育 )

② 行事名( )

③ その他( )

(2)地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4目標

(ねらい)

ベガルタ仙台アカデミーコーチによるサッカー教室を通して,サッカー

の楽しさを味わうとともに,スポーツを通して助け合う心やコミュニケー

ションの重要性を学ぶ。

5取組内容 「ベガルタ仙台サッカーキャラバン」

ベガルタ仙台やガンバ大阪で活躍した佐々木勇人氏(他 3 名)から,サ

ッカーの基礎となるパス,ドリブル,シュートについて教えていただいた。

その後,少人数のグループに分かれミニゲームを行った。

(1)ウォーミングアップとしてのボールタッチと,コーチングスタッフ

によるデモンストレーション

ウォーミングアップとして蹴ったボールをキャッチしたり,リフテ

ィングの回数を徐々に増やしていったりと,ボールに慣れ親しむ活動

に取り組んだ。リフティングでは,ベガルタ仙台のコーチの方が手本

を示すと共に,続けて蹴るためのこつを教えてくださった。また,児

童代表とリフティングの回数を競う勝負をするなど,楽しい活動とな

るような展開の工夫で児童の意欲向上を図ってくれた。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック・パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統,郷土の文化や世界の文化の理解,多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上,スポーツを楽しむ心の育成

7

Page 10: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

(2)パス、ドリブル、シュートの基礎練習

ボールをしっかり止めることやボールを蹴る場所など,それぞれの

練習の前にどんなことに気を付ければよいかを確認しながら活動に取

り組んだ。コーチの方々が巡回しながら,子どもたちの良いところを

素早く褒めてくれることで,子どもたちは自信をもって生き生きと活

動に取り組んだ。

(3)少人数のチームに分かれてのミニゲーム

ミニゲームでは、「失敗を恐れずにどんどんシュートを打とう」という

コーチの声掛けで,子どもたちは積極的にゴールを狙う姿が見られた。

また,シュートを外したり相手にボールを奪われたりしても「ドンマイ」

と声を掛け合う姿や,チャンスの時にパスを要求する姿が見られた。

6主な成果 ・どのメニューも楽しみながら取り組めるように工夫され,ボール運動に

苦手意識のある子どもたちも意欲的に取り組むことができた。

・一つ一つの動きに対して,上手にできるポイントを教えていただいた。

そのおかげで,子どもたちは集中して話を聞き,自分で考えながら動く

ことに取り組むことができた。

・ミニゲームを通して,助け合うことやコミュニケーションの重要性を学

ぶことができた。

7実践において

工夫した点

(事業の特色)

・ACL 出場など,J リーガーとして第一線で活躍してきたコーチの技術を

間近に見たり直接指導を受けたりすることで,子どもたちがスポーツ選

手への憧れを抱き,スポーツへの興味関心を高められるようにした。

8主な課題等 ・サッカー教室等,スポーツ振興に積極的に携わっているベガルタ仙台に

はノウハウがあるので,実施においての課題は特にない。

9来年度以降の

実施予定

・児童にも教員にも好評だったので,来年度も申請してみたいと思う。

8

Page 11: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29 年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【Ⅰ,Ⅲ,Ⅴ】

2実践対象者 川崎町立川崎小学校

第 1 学年 38名,第2学年 28名

第 3 学年 31名,第4学年 42名

第 5 学年 42名,第6学年 38名

3展開の形式 (1)学校における活動

① 教科名(体育,道徳 )

② 行事名( )

③ その他( )

(2)地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4目標

(ねらい)

車椅子バスケットの強豪チーム「宮城マックス」の選手による車椅子バ

スケの体験活動や,チームのヘッドコーチによる講演を通して,パラリン

ピックへの興味・関心を高めるとともに,スポーツを通して助け合う心や

努力することの大切さを学ぶとともに,コミュニケーションの重要性につ

いて考える。

5取組内容 『車椅子バスケット「宮城マックス」に学ぼう』

前人未到の全日本選手権9連覇を達成し,日本代表選手を多数輩出して

いる車椅子バスケットチームの強豪「宮城

マックス」のヘッドコーチと選手を招い

て,車椅子バスケットの体験会と講演会を

行った。

車椅子バスケットの体験活動では,5,

6年生がシュート練習や選手とのミニゲ

ームを体験し,その迫力や大変さ,そして

面白さを学ぶことができた。ミニゲームで

は,ゴールが決まるたびに全校児童の大歓

声がおき,大変盛り上がった。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック・パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統,郷土の文化や世界の文化の理解,多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上,スポーツを楽しむ心の育成

9

Page 12: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

全校児童を対象にしたヘッドコーチの岩佐義明氏の講演では,前人未到

の9連覇までの苦労,チームとして助け合うことの大切さ,障害を乗り越

え活躍していくための努力について,日本代表キャプテンも務めた藤井選

手のコメントを交えながら,教えていただいた。

6主な成果 ・車椅子バスケットの体験を通して,競技の難しさを実感するとともに,

障害がありながらも巧みに車椅子を操作する選手の凄さを実感すること

ができた。

・選手がものすごいスピードで移動する姿を見せる一方で,自力で起き上

がれない様子を実際に見せてくれたことで,障害者スポーツに取り組む

選手の苦労や努力,パラリンピック競技への理解が深まった。

・5年生の子どもたちが、宮城マックスの方々からたくさんのことを教え

ていただいた感謝の気持ちや,10 連覇に向けてのエールを伝えたいと

いうことで,自主的にメッセージボードを作成した。

7実践において

工夫した点

(事業の特色)

・実際に児童が体験できる場面や選手の動きを見る場面を取り入れ,ハン

ディキャップのある人の大変さを感じるとともに,障害がありながらも

アスリートとして活躍する選手の凄さを実感できるよう,場の展開を工

夫した。

・講演では,9 連覇に向けての選手個々の努力の様子やチーム一丸となっ

て取り組む姿勢について,ヘッドコーチとして支えてきた岩佐氏の苦労

と選手である藤井氏のコメントをいただき,子どもたちにスポーツを通

して助け合う心や努力の大切さ,障害に負けない心の強さを実感しても

らうように配慮した。

8主な課題等 ・講師は今後も要請に応じると言ってくださった。しかし,2020 東京大

会に向け,県内外から講演や体験会の依頼が増加していることや,ヘッ

ドコーチを含め選手が日本代表に選出され海外遠征に出かけなければい

けない状況にあることから,来校の日程調整が難しい。

9来年度以降の

実施予定

・来年度もお呼びしたいと思う。

10

Page 13: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29 年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【Ⅰ,Ⅳ】

2実践対象者 川崎町立川崎小学校

第 1 学年 38名,第2学年 28名

第 3 学年 31名,第4学年 42名

第 5 学年 42名,第6学年 38名

3展開の形式 (1)学校における活動

① 教科名( 学級活動 )

② 行事名( )

③ その他( )

(2)地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4目標

(ねらい)

オリンピック・パラリンピック2020東京大会マスコット投票に向け,

オリンピックやパラリンピックの理念と大会マスコットの役割について理

解を深めるとともに,各クラスで1つのマスコットを選ぶ活動を通して,

2020東京大会への参加意識を啓発するとともに,オリンピック・パラ

リンピックについての関心を一層高めることができるようにする。

5取組内容 「オリンピック・パラリンピック2020東京大会マスコットを選ぼう」

(1)マスコット投票に向け,オリンピックやパラリンピックの理念と大

会マスコットの役割について理解を深める。【学級活動 1 時間】

「オリンピック・パラリンピックに関する指導参考資料」(スポーツ

庁)や国際パラリンピック委員会公認教材「I'm POSSIBLE」等を活

用し,指導に当たった。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック・パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統,郷土の文化や世界の文化の理解,多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上,スポーツを楽しむ心の育成

11

Page 14: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

(2)第1時の授業を受け,2020東京大会のマスコット候補の中から,

自分が良いと思ったものについて,その理由をワークシートに書か

せた。その記述から子どもの考えを集約し,次時の指導に生かした。

(3)各クラスで1つのマスコットを選ぶ話合い活動を通して,2020

東京オリンピック・パラリンピック競技大会への参加意識を啓発す

るとともに,オリンピック・パラリンピックについての関心を一層

高める。【学級活動 1 時間】

〈学習の流れ〉

(1) 本時の学習の見通しをもつ。

・話合いを通して,クラスで1つマスコットを選ぶ。

(2) マスコットを決めるにあたってポイントとなることを整理する。

①オリンピック・パラリンピックの理念や価値が反映されているか?

②東京や日本らしさを感じるか?

③個性的でデザインが優れているか?

④多くの人に好まれるか?

(3) マスコット候補案を確認する。

・マスコットの動画を視聴する。

(4) 考えを同じくする人同士でグループになり,それぞれのマスコット

の良さをまとめて発表する。【グループ活動】

・私はこのマスコットの○○がいいと思う。理由は○○だから。

・私たちのグループとしては、このマスコットを推薦します。理由は、

12

Page 15: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

○○だからです。

(5) グループの発表を受け,クラスとしてマスコットを一つ選定する。

(6) クラスとしての最終意見を確認し,投票への期待を膨らませるとと

もに,2時間の学習を振り返る。

6主な成果 ・オリンピック・パラリンピックのマスコット投票に参加することによっ

て,子どもたちが2020東京大会への参加意識と,オリンピック・パ

ラリンピックについての関心を一層高めることができた。

・2020 東京大会マスコット選定における話合い活動の授業風景をテレビ

局3社から取材を受けた。取材によって子どもたちの意識が高まっただ

けでなく,放送をとおして保護者や地域の方々にもオリンピック・パラ

リンピックが身近に感じることができるきっかけづくりとなった。

7実践において

工夫した点

(事業の特色)

・本事業を学校だけの取組にとどめるのではなく,保護者や地域にも周知

できるように,活動の様子についてメディアを使って広報したこと。

8主な課題等 ・指導資料は例示されているものがあるが,実態に合わせて差し替えたり

修正したりする必要がある。

・メディアの取材に関する連絡調整(ねらいや活動の詳細の説明等)。

9来年度以降の

実施予定

・特になし

13

Page 16: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【運動の楽しさを実感し,主体的に運動に親しむ児童の育成

~オリパラ教育の実践を通して~ 】

2実施対象者 富谷市立あけの平小学校全校児童

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名(国語・体育・社会・総合的な学習の時間)

② 行事名(学習発表会)

③ その他( )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

・オリンピック・パラリンピックを契機に運動に主体的に親しむ児童を育て

る。 ・パラリンピック種目を体験することで,多様性を認め合う心情を養う。 ・日本の文化を学ぶことで,伝統を重んじる心を養うとともに,おもてなしの

気持ちを一層高める。 ・世界の国々を調べることを通して,異文化に触れ視野を広げる。

5 取組内容 ★スポーツに対する興味。関心の向上,スポーツを楽しむ心の育成

【校内研究(体育科公開授業)】 3年生「キックベースボール」,5年生「バスケットボール」 (1)授業の視点 ① 技能の向上に向けて 運動の技能を向上させるための手立てを工夫し,楽しみながらゲームを行

い技能の向上を図った。 ・ 用具の工夫(柔らかいボールの利用) ・ ルールの工夫(ベースの位置,アウトの取り方,得点の仕方等)

・条件付きのゲームを行い,次第に発展させていく。 ② 関心・意欲・態度の育成(学びに向かう姿勢の育成)

・ゲームの振り返りを行い、良いプレーを見つけ自チームの参考にしたり

賞賛したりする。 ・教師が積極的に声掛けを行い,学び合いを促す。 〈3年生の成果〉 〇用具やルールを簡易化したり,ボールを蹴る運動を補助運動として取り

上げたりしたことで,技能の低い児童も楽しんで活動する様子が見られ,

技能の向上も図られた。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

14

Page 17: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

〇他のゲームを見て,自分たちの作戦に生かすなどゲームを見る目が養わ

れると共に,チームで作戦に生かすなど深い学びに繋がった。

〈5年生の成果〉 〇ルールを工夫したことで,ほとんどの児童がボールに触れることができ,

楽しくプレーすることができた。 〇自分たちのチームや相手チームの特徴にあわせて,作戦を考え実践する

ことができた。

【楽天未来塾】 講師 楽天ジュニアコーチ 後藤 光尊氏 (1)バッティング体験 (2)講話「夢や目標に向かって」 ・夢や目標を持つことの大切さ。 ・目的と手段を考えること。 ・今を大切にすること。 ・今できることを一つ一つ積み重ねること。 ・様々な学びや体験をポケットにたくさん詰め込んで魅力ある大人にな

ってほしい。 〈事業の成果〉 トップアスリートの夢の実現(自己実現)への話を聞き,自ら目標に向かって

努力しようとする心情を育むことができた。また,トップアスリートの技を間

近に見ることでスポーツのすばらしさを経験することができた。 【トップアスリート講演会】 講師:三浦洋希選手(日清食品陸上部) ※本校卒業生 都道府県対抗駅伝(16年度宮城県選抜アンカー) (1)講話(5・6年生対象) ・夢や目標をもって頑張ること ・目標をもつことで,その競技だけでなく,日頃の生活も変化してくる ・夢の実現に向けて小さなことの積み重ねがとても大切である

(規則正しい食事や気持ちよい挨拶など) ・今は東京オリンピックに出場することを目標に努力している。 (2)陸上教室(全校児童) ・模範走法

・6年生12人の選抜メンバーとの1500m競争 ・正しい走り方(フォーム) ・三浦選手と一緒に走ろう

15

Page 18: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

〈事業の成果〉

講師のアスリートが本校の卒業生ということもあり,全校児童が大変興味・

関心をもって陸上教室に参加した。走ることの楽しさ,目標をもっていろいろ

なことに挑戦しようという意欲を育むことができた。

【ふれあい陸上教室:4年生】 クイーンズ駅伝出場チーム ヤマダ電機

(1)アップ(準備体操・体幹運動等) ヤマダ電機の選手を手本に,ジャンプやバービー,体幹トレーニングを実施

(2)鬼ごっこ(手つなぎ鬼) ヤマダ電機の選手を鬼にした手つなぎ鬼(3分間)

(3)正しい走り方クイズと模範走法 (4)選手と一緒に折り返しリレー 〈事業の成果〉 ヤマダ電機の選手の皆さんとの交流活動を通して,体を動かすことの楽し

さや,一流選手の走るフォームなどを間近に見たことにより,スポーツへの関

心を一層高める機会となった。 また,これまでの活動を通して,児童自身も,夢をもち努力しようとする気

持ちをもつことができた。

★スポーツを通したインクルーシブな社会(共生社会)の構築

【パラリンピックスポーツ体験(シッティングバレーボール:6年生)】 (1)国際パラリンピック委員会公認教材「I”mPOSSIBLE」の活用 ①パラリンピックの種目について

②競技をする上での工夫 ③パラリンピックの歴史

④パラリンピックの意義 (2)種目体験をしよう 「シッティングバレーボール」 ①床におしりをつけたままパスの練習

16

Page 19: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

【パラリンピックスポーツ体験(ボッチャ・ゴールボール:3年生)】 (1)国際パラリンピック委員会公認教材「I”mPOSSIBLE」の活用 ①パラリンピックの種目について

②競技をする上での工夫 ③パラリンピックの歴史

④パラリンピックの意義 (2)種目体験をしよう ※パラスポーツについて,詳しく

調べた児童も多数いた。

〈活動の成果〉

★日本の伝統,郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

【ジャック オウ ランタンつくり:5年生】 ハロウィンにあわせて,外国語指導員(ALT)の 協力を得て,本格的なランタン作りを行い,外国の文 化に触れることができた。

【「世界の国からメッセージ」:2年生】 各国の代表的な挨拶や,歌,踊りなどを紹介

(イギリス・フランス・アメリカ・ロシア・ニュージーランド・日本) ・万国旗をステージに掲示 ・最後は,2020東京オリンピックに向けて「五輪音頭」を披露 ・世界の国々への関心を高め,東京オリンピックの開催を大きくアピールし

た。

【餃子でニーハオ:あけの平小学校児童及び保護者】 中国に数年,滞在した経験のある本校職員を講師に,異国の食文化に触れ,

日本との食べ方の違いに関心をもち,一層世界の文化に目を向けるきっかけ

となった。 (参加児童の感想) 上手にできたので,家でも挑戦したい

(指導者の感想) 水餃子というなじみのあるものでも,食文化の違いを感じられたのではな

いかと思う。

〈活動の成果〉 いろいろな国の文化に触れ,外国に関する関心を高めることができた。

ボッチャ ゴールボール

児童にとって初めて体験する種目であったが,様々な不自由さを感じな

がらも,一生懸命ボールを追いかけたり,的に向かってボールを投げたり

スポーツのもつ楽しさを味わうことができた。

17

Page 20: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

【日本の伝統文化を体験しよう(生け花・茶道・百人一首:6年生)】 ①一人一人が剣山の代替品のオアシスに,思い思いに花を生ける活動を行っ

た。友達の作品と見比べながら,思い思いに個性的な作品を完成させた。 ②茶道の基本所作を理解しながら,茶道の歴史,所作の意味などを踏まえ,一

人一人がお茶を点てて試飲した。自分たちで初めて点てたお茶は苦いなが

らも美味しく飲み干していた。 ③百人一首は4年生のときに体験しているので,スムースに活動に取りかか

ることができた。和歌の意味を一首一首確認しながら,楽しんで取り組むこ

とができた。

〈活動の成果〉

初めて体験する児童も多っかたが,伝統文化に触れることにより,改めて作

法の難しさや,おもてなしをする心などに気付くことができ,よりよい体験活

動になった。

【世界の国調べ:4年生・和菓子調べ:5年生】

国語や総合的な学習の時間の一環として,5年生では和菓子についての調

べ学習を行った。日本古来のお菓子について調べることで,日本の文化を改め

てしるきっかけとなった。

また,4年生では児童一人一人が興味をもった国々について,様々な視点で

調べとめる活動を行った。まとめを発表することで,それぞれに調べた国々を

共有し,世界へ目を向けることができた。今後,国際交流として,県内在住の

外国の方との交流も計画していきたい。

生け花 百人一首 茶道

【児童の感想】 〇茶道や華道,百人一首を体験しました。楽しかったので外国の人にも紹

介してみたいと思いました。 〇将来,外国の人に会ったら,日本にはこういう伝統文化があることを教

えたいです。 〇生け花は同じ花なのに,生け方で全く違う雰囲気になるのがとてもすて

きだなあと思いました。 〇お茶は難しかったけど,日本人っていいなあと思いました。

国語:和菓子について調べよう 総合:世界の国々について調べよう

18

Page 21: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

★ボランティア精神の育成

【飯舘雪っ娘カボチャ栽培(草取り)】 富谷市「スイーツ博覧会」にあたり,被災地支援の一環として福島県飯舘村

のブランドカボチャ「飯舘雪っ娘」の栽培に取り組んだ。畑で育てていたカボ

チャも,児童の自主的なボランティアのおかげでたくさん収穫することがで

た。収穫したカボチャは市の産業振興課の方に渡し,10月28日に開催され

た「とみやスイーツ博」のお菓子(はちみつのカボチャタルト)の原料として

使用され好評を博した。

【6年学区内公園清掃】 常日頃,学校支援ボランティアさんや,地域の方の安全見守りに感謝の気持

ちを表すとともに,自分たちにできることは何かと考え,ボランティアとし

て,地区内の公園清掃活動を行った。 〈活動の成果〉 様々なボランティア活動を通して,自分たちにできることことは何かを積

極的に考えるようになり,身近にできる,自分たちでもできる小さなボランテ

ィア活動に意欲的に取り組むようになってきた。 【★その他】 〇掲示物の工夫 〇オリンピック・パラリンピック関連図書の購入 〇マスコット選定に係る投票への参加

掲示物の工夫 関連図書の購入

19

Page 22: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

6 主な成果

〇校内研究としても体育科に取り組んでおり,進んで運動する児童の育成が

図られ,校庭で遊ぶ児童も増加し,体力の向上も図られた。また,運動好き

になるとともに,一流選手とふれあうことで,自ら地域のマラソン大会等に

参加する児童も増えた。 〇3年生の総合的な学習について,福祉をテーマに学習しているが,実際にパ

ラスポーツを体験したことで,パラスポーツについてテーマをもち,調べ学

習に取り組む児童が多く,パラスポーツへの関心を高めることができた。 〇様々な日本文化を体験することで,今まで知らなかった作法等を理解し,日

本再発見に繋がった。 〇ボランティア活動を継続して行ったことにより,自分たちから進んで活動

する児童が増加した。 〇校内研究で体育に取り組んだり,パラスポーツ体験を積極的に行ったりし

たことで,児童のみならず,教員の意識化が図らた。そのため,マスコット

投票の活動でも,教員が率先して取り組み、各クラス楽しく話合い活動を展

開しながら候補を選ぶことができた。 7実践におい

て工夫した点

(事業の

特色)

〇オリンピック・パラリンピック教育を新たに年間計画に取り入れることは

なかなか困難であるが,現在実施している教科や総合的な学習の時間,道徳

などにオリパラの価値を意味づけ取り組んだ。 〇県や市の事業を有効に活用することで,オリパラ教育との関連を図った。 〇掲示物等を工夫することで,教員及び児童への意識の啓蒙を図った。 〇活動を学校便り等でお知らせすることで,保護者の理解を図った。 〇オリンピック・パラリンピック関連の図書を購入し,調べ学習に活用した。

8主な課題等 〇既存のカリキュラムにオリパラ教育を意味づけて取り組んだため,オリン

ピズムの教育的価値については十分指導することができなかった。年度当

初に確実に計画に位置づけることが必要であった。 〇オリンピアンやパラリピアンの講演は大変有効であるが,講師選定等ある

程度の人脈がないと難しいと感じた。これらの方を招聘するための窓口が

あるとよいと思う。 〇一つ一つの活動は大変意味深く,内容の濃いものであったが,それぞれが

独立したものであった。オリパラをキーワードにそれぞれの活動を線で繋

ぐ必要があった。 9来年度以降

の実施予定

指定校の希望なし

※学校独自で今年度の活動を継続する。

20

Page 23: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名

【 宮城県 】

1実践テーマ 【 Ⅰ・Ⅴ 】

2実施対象者 実施学校 山元町立山下小学校

対象学年 全児童 195名

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( )

② 行事名(朝会・持久走記録会)

③ その他(環境整備 )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

・オリンピックやパラリンピックの意義を理解させるために,歴史

に触れることを通して,オリンピック、パラリンピックの精神を

理解し,興味関心を高める。

5 取組内容 1 53年前の今日,何があったか

○ 53年前の10月10日に何が

あったのかを知る。

○ オリンピックに関するクイズに

答えながら,オリンピックについ

て興味・関心を高める。

・2020東京オリンピックの

開会式はいつ?

・日本人がこれまで取ったメダルの数はいくつか。

・日本人金メダリストで一番若い人は何歳か。

・宮城県の人で金メダルを取った人は誰か。

2 君原健二選手のことを知らせ,子供たちに頑張る気持ちをもた

せる。

○ 君原健二選手について知らせる。

○ 君原選手を参考にし,全員が完走してほしいことを伝える。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

21

Page 24: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

3 オリンピック・パラリンピックに興味・関心を高める環境

○ オリンピック・パラリンピックコー

ナーを設置し,子供たちの興味・関心

を高める。

○ オリンピック,パラリンピックに関

する図書資料の充実を図る。

○ 走り幅跳びや走り高跳びの世界記録を実感

できる場を設置する。

・廊下や壁面を活用し,走り幅跳びや走り高

跳びの世界記録を掲示する。

・実際の距離や高さを実感し,オリンピック

に出場する選手の能力の高さを知る。

6 主な成果

オリンピック・パラリンピックについてのアンケートの実施を

通して次のような成果が考えられる。

○ オリンピック・パラリンピックに関する児童の意識調査から,

次のことが成果として考えられる。

[東京オリンピックについての興味・関心度合い]

・低学年児童の調査でも,80%程度の児童が興味・関心を持

っている。高学年では,90%程度の児童が興味・関心を持

っている。

[東京パラリンピックについての興味・関心度合い]

・低学年児童では,50%程度の児童が興味・関心を持ってい

るが,高学年では 70%程度の児童が興味・関心を持ってい

ると答えている。

[東京開催を受けて,どのようなことを外国に発信したいか]

・日本の伝統文化,東日本大震災からの復興した姿などを伝え

たいと回答した割合が高い。

以上の取組から,オリンピック・パラリンピックに対する興味・

関心が高まったことが分かる。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特

色)

○ 視聴覚教材の積極的活用を図ることで,オリンピック・パラリ

ンピックへの関心や知識・理解を高めるようにした。

○ オリンピック・パラリンピックについての環境整備を図ること

で,実感をもって理解できるよう工夫した。

○ 児童に対してオリンピック・パラリンピックについての意識調

査を行い,客観的なデータの収集を行った。

8主な課題等 ○ 学校教育全体を通した,継続的計画的な指導を展開する必要が

ある。

○ 児童の作文や感想文など,事業の評価に結びつく評価の在り方

を検討する必要がある。

9来年度以降

の実施予定

○ 東京オリンピック・パラリンピックに対する意識の高まりを継

続発展させるために,各教科,特別活動,総合的な学習の時間等

に計画を位置付け,実践を継続していく。

22

Page 25: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名

【 宮城県 】

1実践テーマ 【 Ⅳ 】

2実施対象者 実施学校 山元町立山下小学校

対象学年 全校児童 195名

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( )

② 行事名( )

③ その他(総合的な学習の時間,学級活動)

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

・外国の方との交流を通して,自分たちと異なる文化,言語,食生 活

などを直接実感し,外国の人々と共に生きていくために必要な異文

化理解の心を育てる。

・異文化理解を通して,自国の文化を大切にしようとする心情を育て

る。

5 取組内容 1 インドネシアのアンディさんと交流しよう。【低学年】

(1)お互いを知ろう(自己紹介)

(2)インドネシアについて教えてもらおう。

① インドネシアで盛んなスポーツを教えてもらおう。

② インドネシアの食事や歌や遊びを教えてもらおう。

2 中国のチョウさんと交流しよう。

【中学年】

① 中国の国技のスポーツを知ろう。

② 中国の文化や食生活を知ろう。

3 ロシアのイリナさんと交流しょう。【高学年】

① ロシアで盛んなスポーツを教えて

もらおう。

② ロシアの文化

について教えて

もらおう。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

23

Page 26: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

6 主な成果

○ 活動を終えての児童の感想文から,異文化に触れての驚きや喜び

を味わうことができた。

○ 直接体験の機会を設定することで,活動に対する児童の意欲が高

まり,外国の文化や言語等に対する興味・関心が高まった。

○ 事前に自国の文化等について学習する機会を設定することで,異

文化のみならず自国の文化についての理解が高まった。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特色)

○ 交流の観点やねらいについて講師と十分な打ち合わせすること

により,活動のねらいを達成することができた。

○ 児童の交流会に対する興味・関心を高めるために,活動場所には

国旗を掲示したり,当該国についての図書資料を準備したりした。

○ 活動や体験で終わるのではなく,事前の調べ学習や活動を振り返

ってのまとめなど,指導過程を工夫した。

8主な課題等 ○ 事前の打ち合わせを行いねらいの達成に向けた活動になるよう

工夫したが,より綿密な打合せが必要であった。

○ 学年の発達段階に応じた活動の在り方について工夫する必要が

あった。

○ 教科,特別活動,総合的な学習の時間における年間指導計画に意

図的計画的に位置付ける必要がある。

○ 活動の評価をどのようにし,次年度の計画につなげていくのか検

討する必要がある。

9来年度以降

の実施予定

○ 交流活動は非常に意義深く有益である。したがって,教育課程に

位置付け実施したいと考える。しかし,活動のための予算の裏付け

も必要となる。

○ 今年度の評価を踏まえ,より充実した活動となるよう綿密な計画

を立て,実践する。

24

Page 27: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【 Ⅰ Ⅳ 】

2実施対象者 実施学校 山元町立山下小学校

対象学年 第1学年 児童数27名

第2学年 児童数34名

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( 音楽(1年) 生活科(2年) 図工(2年) )

② 行事名( )

③ その他( )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

【1年】

・様子を思い浮かべ,伸び伸びと歌うことができる。

【2年】

・世界の給食の比較をきっかけに,食文化や生活様式の違いを知ると

ともに,世界中にはたくさんの国があり,いろいろな人たちがいる

ことに気付くことができる。

・地図をもとに世界中からたくさんの人たちが参加していることを知

るとともに,オリンピックやパラリンピックをなぜ行っているのか

自分なりに考えることができる。

・オリンピック・パラリンピックで観てみたい,応援したい種目を絵

で表現することができる。

5 取組内容 1 1年 音楽 「ようすをおもいうかべよう」(歌唱 ひのまる)

(1)日本の国旗や世界中の国旗について知る。

①学校生活の中で,日本の国旗を観た経験

を発表し合う。

・入学式や運動会での経験を発表する。

②世界の国々の国旗を知る。

(2)「ひのまる」を歌詞の意味を考えながら

歌う。

(3)国際交流会でおいでになるゲストティー

チャーの母国であるインドネシアのことについて知る。

①インドネシアはどこにあるのか。

②インドネシアの国旗はどれか。

2 2年 生活 「世界の給食」

(1)世界の給食を比べよう。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

25

Page 28: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

①インターネットなどを活用し,世界の給食を調べる。

②気付いたことを発表し合う。

(2)文化や生活の違いを調べる。

①挨拶の言葉を知る。

②服装を知る。

3 2 年 図工 「オリンピックやパラリンピックで応援した種目

を絵に表そう。

(1)絵に表す。

①応援したい

種目の絵を

描く。

2に ②知らせる。

4 2年 生活 「オリンピックやパラリンピックがなぜ行われてい

るのか考える。

(1) オリンピックやパラリンピックのことについて調べる。

(2) 調べたことを発表し合う。

(3) なぜ行われているのか自分なりの考えを書く。

6 主な成果

1 1年生の実践より

(1)意識調査の結果から

・2020東京オリンピック・パラリンピックの開催につい

て知っているのかという設問に対して,80%以上の児童が

知っていると回答している。

・約90%の児童が,興味・関心を持っていることが分かっ

た。

(2)1年生なりに,オリンピック・パラリンピックに対して興味・

関心が高まっているととらえられる。

2 2年生の実践より

26

Page 29: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

(1)意識調査の結果から

・オリンピックやパラリンピックが東京で開催されることに

ついての理解は,80%を超えている。

・興味・関心も非常に高く,約90%に達している。

(2)児童の作文等から

・オリンピック・パラリンピックに関する学習を通して,次

のような感想を述べている。

ア オリンピック・パラリンピックによって,世界中の人が

仲よくしていることが分かった。自分もいろいろな人たち

と仲よくなりたいと思ったこと。

イ 外国の言葉が分からなくても,一緒にスポーツをすること

でとても仲よくなれること。

ウ オリンピック・パラリンピックでは,日本の選手だけでは

なく,一生懸命頑張っている他の国の選手にも活躍してほ

しいと思ったこと。

エ オリンピックやパラリンピックを通して絆を深めること

ができるということが分かったこと。

以上のことから,オリンピック・パラリンピック教育を通して,

他者を思いやり相手の立場を尊重しようとする心も育ってきている

のではないかと考える。さらに,国際理解や異文化に対する理解も高

まってきていると考えられる。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特色)

○ 視聴覚教材の積極的活用や児童による主体的な調べ活動を取り

入れることで,学習に対する興味・関心が高まった。

○ オリンピック・パラリンピックそのものに対する学習と,それを

通した学習を効果的に組み合わせた単元計画を立てた。

○ 意識調査を実施し,児童の意識の変容を客観的に把握し,指導改

善に役立てた。

8主な課題等 ○ 効果的な学習を展開するために有効な教材の開発や選択はどう

あれば良いか学校全体で吟味する必要がある。

○ 児童の作品等を次年度に引継ぎ,児童の意識の継続と向上を目指

していく必要がある。

9来年度以降

の実施予定

○ 今年度の成果と課題を整理し,次年度に引継ぎながら,さらに実

践を図る予定である。

27

Page 30: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【 Ⅴ 】

2実施対象者 実施学校 山元町立山下小学校

実施学年 第5学年 34名

第6学年 32名

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名(体育 )

② 行事名( )

③ その他( )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

・トップアスリートとの出会いと交流を通してスポーツに対する興

味・関心を高め,自ら進んでいろいろなスポーツに親しもうとす

る態度を育てる。

・夢や志を持ち諦めずに取り組もうとする心情を高める。

5 取組内容 1 アルティメット日本代表の森 友紀さんと交流しよう。

(1)自己紹介

(2)ゲームで交流しよう。

・ウォーミングアップ,サブ-ゲームで心と体をリラック

スしよう。

・チームワークゲームにチャレンジしよう。

(3)森 友紀さんと夢トークをしよう。

・森友紀さんの子供の頃の話を聞く。

・夢をもったきっかけや夢をつかむまでの話を聞こう。

・挫折や失敗を乗り越えた話を聞こう。

・これからの夢を聞こう。

(4)みんなの夢をワークシートに書こう。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

28

Page 31: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

2 プロ野球選手との交流をしよう。

(1)自己紹介

(2)ウォーミングアップで心と体をリラックスしよう。

(3)プロ野球選手のバッティングを実感しよう。

(4)夢や志を持つことの大切さを知り,自分の生活を振り返る。

6 主な成果

○ 活動を通して子供たちは次のような感想を持った。

・トップアスリートとの交流を通して,夢や志を持ち,日々努力

することの大切さや挫折しても前向きに取り組む大切さを学び

取った。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特

色)

○ 事前指導の時間を十分に確保し,交流に対する心構えや意識を

高めるように工夫する。

○ 本時の活動を体育の時間の指導に結びつけていくよう指導計画

を工夫する。

8主な課題等 ○ 活動が単発に終わることなく,継続的計画的に進められるよう

に,活動に対する学校全体としての共通理解が必要である。

○ 体験活動や話合い活動なども組み合わせた展開の工夫が必要で

ある。

9来年度以降

の実施予定

○ 交流の機会を設定し,年間計画に位置付け実践したいと考えて

いる。

ぼくは、今日から自分で立てた目標をこつこつがんばり

ます。そして,いつかプロ野球選手になって世界一になり

たいです。今日はありがとうございました。

29

Page 32: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【 Ⅴ 】

2実施対象者 実施学校 山元町立山下小学校

実施学年 第6学年児童 32名

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( )

② 行事名( )

③ その他(学級活動 )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

・東日本大震災以降、継続して支援をいただいているアスリートの

思いに触れることで,感謝や思いやりの心を育むとともに,郷土

の復興のために自分なりの役割を果たそうとする心情を育てる。

5 取組内容 1 プロゴルファー有村智恵さんについて調べる。

(1) 有村智恵さんが山下小学校と関わりを持ったきっかけを知

る。

○学校に残る記録をもとに調べる。

・熊本県出身ではあるものの高校時代を仙台で過ごした有村さん

は,東日本大震災後,何らかの形で被災地を応援したいと考えた。

当時,同じ高校ゴルフ部出身の仲間と山下小学校を訪問したこと

をきっかけに交流が続いている。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

30

Page 33: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

2 有村さんから,夢をもち挑戦することの大切さについて話を聞

く。

(1)有村智恵さんの夢やその実現に向けての話を聞く。

・有村さんは,自身の夢を実現するためにアメリカに渡り,メジャー

に挑戦したが,思うような結果を得られず,挫折を繰り返したと

いう話を聞く。

・挫折を繰り返したが,その都度,自分を応援してくれている人のこ

とを思い出し,前向きに挑戦できたという話を聞く。

(2)自分たちの夢について発表する。

6 主な成果

○ 有村さんとの交流を通して次のような感想を持つ子供たちが多

かった。

○ 児童の作文や感想から,夢や志を持つ大切さを感じ取ったよう

に思われる。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特

色)

○ ゲストティーチャーやスポーツの内容について,事前指導を行

い,予備知識を持って交流することが大切である。

○ ゲストティーチャーと児童との双方向交流が図ることができる

よう,コーディネートしていく必要がある。

○ 映像資料等を効果的に活用し,学習を進めていくことが大切で

ある。

8主な課題等 ○ ゲストティーチャーの日程に合わせた計画を立案しなければな

らない。年間を見通した計画が立てにくい。

○ ゲストティーチャーからの講話という一方向での交流にならな

いような工夫が必要である。

9来年度以降

の実施予定

○ ゲストティーチャーの思いをしっかり受け止め,交流を継続し

たいと考える。

□有村さんの話を聞き,失敗してもあきらめない心を持つこと

が大切だと感じた。

□誰かのために努力する大切さを学んだ。

□夢を実現するために,目標を決めて努力し続けることの大切

さを学んだ。

□感謝の気持ちを持ち続けることの大切さを感じた。

31

Page 34: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テ

ーマ

【 Ⅰ Ⅴ 】

2実施対象

者 実施学校 山元町立山下小学校

実施学年 第4学年 児童 39名

第5学年 児童 34名

第6学年 児童 32名

3展開の形

(1) 学校における活動

① 教科名(総合的な学習の時間)

② 行事名( )

③ その他( )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい

・車いすバスケットチーム「宮城マックス」との交流を通して,障害

者スポーツに対する理解を高めるとともに,パラリンピックへの

興味・関心を高める。

・交流を通して,他者を思いやり,相手の立場を尊重する「共生の

心」を育むようにする。

5 取組内

1 出会いの会

(1)宮城マックスのみなさんの入場

(2)校長挨拶

宮城マックスの紹介

自己紹介

(3)活動予定の説明

2 体験活動

(1)競技用車いすと一般の車いすの違いを知ろう。

・実際に体験し,違いを実感させる。

(2)車いすバスケットのルールについて知ろう。

・ 体育で行っているバスケットボールとの違いを知る。

(3) 選手によるデモンストレーションを見学しよう。

(4) ミニゲームを行おう。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

32

Page 35: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

3 監督や選手のみなさんから話を聞いたり質問したりする。

(1)東京オリンピック・パラリンピックに向けての話

(2)夢や志を持って生活することの大切さについての話

(3)子供たちに伝えたいことの話

4 終わりの会

(1)感想発表

(2)お礼の言葉

(3)宮城マックスのみなさんから

(4)終わりの挨拶

5 事後指導

(1) 学年ごと学習カードを活用し,活動を振り返る。

(2) お礼の手紙や作文を書く。

6 主な成

○ 活動を通して,児童からは次のような感想が寄せられた。

7実践にお

いて工夫し

た点

(事業の特

色)

○ 総合的な学習の時間の単元である「人権福祉」に位置付け,児

童の学びとなるよう工夫する。

○ パラリンピックについて,図書資料やインターネットを活用し

調べ,学習に対する課題意識を持たせるよう工夫する。

○ 障害者スポーツの視点ではなく,アスリートという視点で学習が

展開できるよう工夫する。

8 主な課題

○ 「人権福祉」の観点のみから学習を展開するのではなく,スポー

ツやアスリートの観点で学習を進めていく必要がある。

○ 夢や志の視点を大切にした指導計画の工夫が必要である。

33

Page 36: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

9来年度以

降の実施予

○ 非常に有意義な取組となった。年間計画に位置付け,継続した取

組を図りたい。

34

Page 37: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【Ⅴ】

2実施対象者 栗原市立宮野小学校

全校児童129名(男子61名,女子68名)

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名(道徳)

② 行事名(栗原市小学校陸上競技大会・栗原市南部小学校水泳大会)

③ その他(業間マラソン・オリンピックパラリンピックコーナーの設置)

4 目 標

(ねらい)

〇全員が自己ベストを目指す児童の育成

・ 体力向上に向け,業間マラソンや長縄跳び,陸上・水泳競技に取り組ませる。

・ オリンピック・パラリンピックの知識理解を深めさせる。

・ 自分の目標に向かって努力し,自己ベストを目指し,自らを高めようとする態度を育成する。

5 取組内容 〇体力向上に向けた取組

・ 体力向上に向け,年間を通して業間マラソンを行ったり,各種大会に向けた放

課後練習会を行ったりしてきた。

陸上や水泳の練習では,学区内の築館高等学校陸上部の皆さんや,水泳部の皆

さんに来校していただき,指導してもらった。先輩方の走りや泳ぎを参考にし,

自分の記録を伸ばそうと熱心に練習に取り組む児童の姿が見られた。

〇オリンピック・パラリンピックの知識理解を深めさせる取組

・ 校内にオリンピック・パラリンピックの掲示コーナーを設置し,競技種目やマ

スコットキャラクターの紹介などの掲示を行った。

自分が入っているスポーツクラブの種目や,パラリンピックの選手の写真の前

で足を止め,興味深く眺めたり,それぞれの種目を覚えたりする児童の姿が見ら

れた。

「東京大会ではサッカーを見に行きたい。」「私はホッケーを見に行きたい。」と

いう会話から,関心の高まりも感じた。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

35

Page 38: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

・ オリンピック・パラリンピック関連図書を購入し,図書室に特設コーナーを設

置しました。子どもたちが興味をもって本を読んでいた。

〇努力し,自らを高めようとする態度を育てる取組

<3年:道徳「かがやく自分になろう」>

・ シドニーオリンピック,女子マラソンの金メダリスト高橋尚子選手を題材にし

た資料で授業を行った。シドニーオリンピックの映像資料や,高橋選手のインタ

ビュー映像などを活用して,「あきらめず努力する心」について考えを深めた。

6 主な成果

・ 業間マラソンの実施や,陸上や水泳の練習では,体力が向上しただけでなく,異

学年や,地域の先輩方との関わりから,より高い目標をもって運動する意欲が向上

した。

・ オリンピック・パラリンピックに関連する写真の掲示や図書コーナーの設置によ

り,オリンピック・パラリンピックに関する知識・理解や興味・関心を深めること

ができた。特に,東京大会に対する期待や興味の高まりが感じられた。

・ 道徳の指導では,オリンピアンの活躍や生き方から,憧れを抱いたり,困難なこ

とでもあきらめず頑張る心の大切さを学んだりすることができた。

7実践におい

て工夫した点

(事業の

特色)

・ これまで本校で実施してきた体力づくりの活動と本事業を関連させ,地域の先輩

やオリンピック選手への憧れをもたせ,志教育の視点で本事業を推進した。

・ 授業では,映像資料を活用することで,オリンピック競技の実際と選手の活躍す

る姿を,学習目標に照らし合わせ,伝えることができた。

・ 校舎内にオリンピック・パラリンピックコーナー(掲示・図書)を設置したこと

により,児童が進んでオリンピック・パラリンピックに親しむことができた。

8主な課題等 ・ 全学年の年間指導計画にオリンピック・パラリンピック教育についての授業を

位置付けて指導することで,さらに本事業のねらいに迫ることができたと思う。

・ 家庭や地域に,オリンピック・パラリンピック教育について情報を発信するこ

とにより,本事業を地域全体で推進することができたと思う。

9来年度以降

の実施予定

・ オリンピック・パラリンピックコーナーの継続設置。

【児童のワークシートより】 ・ わたしも髙橋選手のように,空手の練習をあきら

めないでがんばりたいです。 ・ 苦しくてもがんばれば,夢がかなうと思いまし

た。 ・ 自分はすぐいやなことがあるとすぐあきらめてし

まうけれど,あきらめずにがんばりたいです。

36

Page 39: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【 Ⅰ・Ⅴ 】

2実施対象者 石巻市立貞山小学校 全校児童191名

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( )

② 行事名(「冬季オリンピックを知ろう」 )

③ その他(総合的な学習の時間「ボブスレー教室」)

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

(1)ボブスレー競技について知り,冬季オリンピックやその競技につい

て関心を深める。

(2)選手が競技に取り組む姿勢や心構えを知り,オリンピックの価値「卓

越」「友情」「敬意・尊重」について考える。

5 取組内容 (1)ボブスレー教室〔H29.9.27〕

・ 仙台大学副学長鈴木省三先生と仙

台大学ボブスレー・リュージュ・スケ

ルトン部コーチ進藤亮祐氏をお招き

し,ボブスレー競技について教えてい

ただいた。

・ 前半は全校児童を対象に鈴木先生

から講話をいただいた。鈴木先生は,

ボブスレー競技の魅力について映像

を使って教えてくださった。また,氷でできたコースを最高時速130

km でそりが進む様子を見せていた

だき,子供たちは驚きの声を上げてい

た。

さらに,オリンピックの価値「卓

越」「友情」「敬意・尊重」についてお

話しされ,「目標をもちながら挑戦す

る大切さ」を子供たちに伝えてくださ

った。

・ 後半は,6年生の子供たちを対象に,スケルトンの体験をさせていた

だき,体験用のそりにうつぶせになり,体育館の床すれすれに滑走した。

子供たちは,目を輝かせながら「氷上のF1」と呼ばれるスケルトンの

世界を,体験することができた。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

37

Page 40: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

【2017年10月5日「石巻かほく」の記事より】

6 主な成果

(1)冬季オリンピックの種目について詳しく説明をしていただいたこと

で,2018年2月に行われるピョンチャンオリンピック・パラリン

ピックについて関心を高めることができた。

(2)地元の仙台大学から,日本代表として2人の選手がピョンチャンオ

リンピック男子スケルトンの競技に出場することを知り,ふるさと宮

城を誇りに思う心が育った。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特色)

(1)前半は,全校児童を対象に講話をいただき,後半は,6年生を対象

に体験活動をさせていただいた。発達段階に応じ,活動を設定したこ

とで,子供たちは集中して活動に参加することができた。

(2)ピョンチャンオリンピック目前の時期に,直接競技に関わっている

方からお話を聞くことができたのは,大変幸運なことであった。

8主な課題等 ・ 冬季オリパラに対し,子供たちが高い関心がもてるよう活動を工夫し

ていかなければならない。選手一人一人の競技に向う姿から,「夢」や「希

望」そして「生き方」をどのように学ばせられるかが課題である。

9来年度以降

の実施予定

・ 仙台大学の鈴木先生とのつながりを大切に冬季オリパラに関する活動

を継続していきたい。

38

Page 41: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【 宮城県 】

1実践テーマ 【 Ⅰ・Ⅱ 】

2実施対象者 石巻市立貞山小学校 第5学年1組 41名

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( )

② 行事名( )

③ その他( 総合的な学習の時間「花で街を明るくしよう」 )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

(1)育てた花を地域に届ける活動を通して,地域のためにできる

ことをしようとする態度を育てる。

(2)自分たちが石巻市の発展に寄与していることを実感させる。

5 取組内容 (1)花を苗から育てる。〔H29.9.7〕

(2)花壇やプランターに定植する。〔H29.10.13〕

(3)石巻市総合運動公園〔H29.11.29〕,陸前山下駅と地域の津

波の碑〔H29.12.14〕,貞山地区の一人暮らしの高齢者

〔H30.1.11〕に花を届ける。

6 主な成果 (1)石巻市総合運動公園,陸前山下駅と地域の津波の碑,貞山地

区の一人暮らしの高齢者に,自分たちが育てた花を贈って喜ば

れることにより,児童は満足感を得ていた。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

39

Page 42: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

(2)1964 年東京オリンピック・パラリンピックの聖火台がある

石巻市総合運動公園に花を贈ることにより,石巻市が 2020 年

東京オリンピック・パラリンピック聖火リレー出発地誘致活動

を行っていることを実感することができた。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特色)

(1)石巻市総合運動公園を訪れ,聖火台を見学することにより,

2020 年東京オリンピック・パラリンピックを身近に感じさせ

ることができた。

(2)石巻市総合運動公園に自分たちが育てた花を置いてもらうこ

とにより,2020 年東京オリンピック・パラリンピック聖火リ

レー出発地誘致活動に自分たちが関わっていると実感させる

ことができた。

8主な課題等 (1)石巻市総合運動公園を訪れるのは 1 回のみである。継続し

て花を世話させることにより,ボランティア精神を意識させ

ることができると考える。

(2)石巻市が2020 年東京オリンピック・パラリンピック聖火

リレー出発地誘致活動を行っている意味を継続して考えさせ

ていきたい。

9来年度以降

の実施予定

・ 5 年生の総合的な学習の時間「花で街を明るくしよう」は,来

年度以降も行う予定である。石巻市総合運動公園にも,花を継続

して贈り続けていきたい。

40

Page 43: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【宮城県】

1実践テーマ 【Ⅰ,Ⅲ,Ⅳ】

2実施対象者 登米市立佐沼小学校

全校児童(男子365名,女子320名,計685名)

3学年(男子45名,女子65名,計110名)

5学年(男子66名,女子57名,計111名)

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( 総合的な学習の時間,外国語活動 )

② 行事名( )

③ その他( )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

・障がいについて調べたり,体験したりして大変さや支援の仕方を学

ぶことをとおして,共生社会について考える素地を養う。

・パラリンピックの意義や内容について理解させる。

・外国語での活動をとおして,外国の方とのコミュニケーションの取

り方や外国の文化のよさについて関心を高める。

5 取組内容 1 東京パラリンピックコーナーの設置(全校児童対象)

1階図工室前に「東京パラリンピッ

ク2020コーナー」を設置した。パ

ラリンピックの意義や東京パラリン

ピックで行なわれる競技を紹介した。

多くの児童が廊下を通行する際に

立ち止まって,写真を見たり,ガイド

ブックを読んだりしていた。

2 外国語活動研究授業(全校児童対象)

本校では今年度より校内研究で外国

語活動に取り組んでいる。子供たちは

担任やALTとの英語の授業に意欲的

で,以前よりALTや担任,友達と積

極的にコミュニケーションをとるよう

になってきた。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

41

Page 44: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

3 盲導犬との触れ合い(3年児童対象)

日本盲導犬協会の方と盲導犬ユーザー

をお招きし,盲導犬と触れ合った。盲導

犬が目の不自由な方を安全に誘導した

り,指示にしっかり従ったりする姿に感

心していた。盲導犬の仕事や盲導犬との

接し方のルールなどについて学んだ。

4 キャップハンディ体験(3年児童対象)

登米市社会福祉事務所の方をお招きし,

キャップハンディ体験をした。車椅子で坂

道を移動したり,目にアイマスクを付けて

白杖1本で歩いたりする体験をとおし,体

に障がいがある方の日常の生活の大変さ

を理解することができた。

5 車椅子バスケについて(3年,5年児童対象)

(1)監督及び選手による講演

車椅子バスケットチーム「宮城MAX」

の監督から車椅子バスケットボールの特

別ルールや専用の車椅子,選手の紹介等

があった。

(2)選手によるデモンストレーション

選手二人によるデモンストレーション。は

じめは車椅子の乗り方や動かし方の説明が

あった。次にボールの運び方やシュートの仕

方について実際に動いて見せてもらった。

(3)選手とのミニゲーム(児童6チーム)

各学級から6人編成のチームを1つずつ

出し,宮城MAXの選手2名と試合をした。

児童は車椅子の動かし方や車椅子に座った

ままでシュートを放つことの難しさを感じ

ていた。最後には教職員チームも試合をし,

児童は大きな声援を送っていた。

(4)質問コーナー

監督が司会を務め,児童が質問をして選

手に答えてもらった。

(5)感想を書き,自分の思いをまとめる。

・足に障がいがあるのに車いすに乗ってバスケットボールをしている

のがおどろきました。

・選手にバスケットボールをやってもらったときはスピードがとても

速くびっくりしました。選手の動きを見ていると体が悪くない気がし

ました。 42

Page 45: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

・ぼくは今回の体験でバスケットボールに興味をもちました。そして

パラリンピックにも興味をもちました。ぼくはもっと他のスポーツも

調べてみたいと思いました。

・パラリンピックとオリンピックのちがいが分かったのでうれしかっ

たです。まだテレビでも見たことがなかったのでテレビで見てみたい

と思います。パラリンピックについて調べてみたいです。おうちの人

にも教えてあげたいです。

6 点字づくり体験(3年児童対象)

登米市社会福祉事務所の方をお招きし,

点字づくり体験をした。点字の歴史やつく

り方を学び,実際にいろいろなことばを点

字でつくっていた。点字が目が不自由な人

へのコミュニケーションの大切なツールと

して理解できた。

6 主な成果

・パラリンピックについて関心をもつことができた。

・キャップハンディ体験や盲導犬との触れ合い,点字づくり体験など

をとおして,障がいをもって生活することの大変さを理解したり,ど

のような手のさしのべ方がいいのかについて考えたりすることがで

きた。

・外国の方や障がいのある方と進んでコミュニケーションを取れるよ

うになってきた。

・車椅子バスケットボールのルールについて関心をもっていた。

・障がいがあってもルールを工夫すればゲームをすることができるこ

と気が付いた。

・車椅子バスケットボールの試合には障がいの軽重によるルールがあ

り,誰でも参加できるようにしていることが理解できた。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特色)

・キャップハンディ体験では,講師の先生方に多く来ていただいたり,

道具を多く借りてきたりしたことで,短時間で3年生全員が体験する

ことができた。

・宮城MAXとの触れ合いでは,教員チームをつくって車椅子バスケ

ットボールの選手と対戦した。

・各種の取組の内容をホームページで発信した。

・一連の活動をパンフレットにまとめ,登米市内の小中学校へ配布。

8主な課題等 ・来年度以降も継続していくためには教育課程上,オリンピック・パ

ラリンピックに関する学習をどこに位置付けるかを検討していく必

要がある。

・パラリンピックの各種目の障がいに対する工夫されたルールに気付

かせるために,いろいろなパラリンピック種目の体験をさせることが

必要である。

9来年度以降

の実施予定

・「東京オリンピック・パラリンピック2020」のコーナーの継続

・総合的な学習の時間の福祉に関する学習の中で,パラリンピックの

種目の体験を行なえるよう協働教育のコーディネーターとふさわし

い講師などについて話し合っていく。

43

Page 46: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【 宮城県 】

1実践テーマ 【 Ⅴ 】

2実施対象者

南三陸町立志津川小学校全校児童 204名

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( 学級活動 )

② 行事名( )

③ その他( )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

・ロンドン五輪銀メダリストの千田健太さんの講演を通して,児童

の東京オリンピック・パラリンピックへの関心を高める。

・オリンピックやパラリンピックの種目に興味をもち,種目や選手

について進んで調べようとする。

・小さい頃からの夢を実現させた千田健太さんの生き方から,自分

の将来について考える機会とする。

5 取組内容 1 事前指導

ロンドン五輪銀メダリストで気仙沼市出身の千田健太さんをゲ

ストティーチャーとしてお招きし,オリンピックでの経験を話し

てもらうことを伝える。

2 各クラスで質問を考える

3 特別授業「ようこそ千田選手」

千田健太さんをお迎えして

全校児童で話を聞いた。千田

選手の子どもの時の話やフェ

ンシングを始めるきっかけ,

銀メダルを獲得するまでの練

習などについて,写真や映像

を交えてお話していただい

た。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

44

Page 47: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

児童からの質問にもしっか

り答えていただき,短時間では

あったが,充実した学習となっ

た。

千田選手の子どもの頃の話か

ら,自分たちと同じ普通の子ど

もだったことを聞き,親近感を

覚えた児童が多かった。

また,ロンドン五輪の銀メダルも持参し,

一人一人に触らせてもらった。ずっしりとし

た重みに驚いていた。

すばらしいお話をしていた

だいた千田選手に全校児童で

感謝の気持ちを伝えることが

できた。

6 主な成果

・千田選手の生き方や考え方を聞いて,児童は努力することの大切

さを改めて認識することができた。また,気仙沼市出身の千田選

手を知って,オリンピックを身近に感じることができた。

・千田選手の話からフェンシング競技に興味をもつ児童が増えた。

また,オリンピックだけでなく,パラリンピックについても関心

をもつ児童が増えてきている。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特

色)

・児童にとって身近な地域出身のオリンピアンを招待すること

で,オリンピックが身近に感じられるようにした。

・千田選手やフェンシング競技について事前に指導することで,

千田選手から話を聞いたときの児童の理解を深めることができ

た。

8主な課題等 ・講師との日程の調整と講演内容の打合せの時間が少なかった。

学校側でもう少し見通しをもって事前準備をすればさらによい

内容となると思った。

9来年度以降

の実施予定

・千田選手をお招きしての講演会を実施する予定はないが,オリン

ピック・パラリンピック出場経験者をお招きすることは検討した

い。

45

Page 48: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【 宮城県 】

1実践テーマ 【 Ⅳ 】

2実施対象者

南三陸町立志津川小学校第5学年 44名

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( 社会科 )

② 行事名( )

③ その他( )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

・地元で産出される「南三陸杉」に興味をもち,新国立競技場の建

築材として使用されるような取組を続けている方々の願いを知

る。

・オリンピック・パラリンピックと自分たちの地域がどのように関

連しているのかに気付き,オリンピック・パラリンピックに対す

る興味・関心を高める。

5 取組内容 1 「南三陸杉」について知る

地元の林業家である佐藤さんと

「山の会」の工藤さんを講師として

招き,地域の杉が「南三陸杉」として

国際的な森林管理認証である FSC

を取得し,新国立競技場の建築材と

して使われるかもしれないことを話

していただいた。

杉は住宅を建てたり,工芸品の材

料になったりするだけでなく,環境

保全にとっても非常に大切なもので

あるということを絵や図を使って分

かりやすく説明していただいた。

また,FSCの認証を取得すること

で,「南三陸杉」がオリンピック・パ

ラリンピックの会場となる新国立競

技場の建築材として使われる可能性が高いことを話していただい

た。

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

46

Page 49: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

2 南三陸杉に触れる

実際に杉の木を削ってスプーンや

フォークの柄の部分を製作する活

動に取り組んだ。

カッターや小刀,やすりを使って

手触りがよくなるように仕上げる

ことができた。製作したフォーク,

スプーンは各自持ち帰り,実際に

食事の際に使っている。

3 自分たちで調べたことを発表する

お話を聞いた後,杉や FSC に

ついて自分たちで調べて模造紙

にまとめた。後日,佐藤さん,工

藤さんにもう一度学校に来てい

ただき,調べた内容を発表した。

6 主な成果

授業後の児童の感想から次のようなことが分かった

・自分たちの地域とオリンピック・パラリンピックが杉を通してつ

ながろうとしていることに気付くことができた。

・地域のすばらしさに気付き,郷土に対する愛着を持つことができ

た。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特

色)

・地元と東京オリンピック・パラリンピック教育をつなげるものと

して,「南三陸杉」を取り上げ,地元の方を講師に招いて話を聞く

ことで,オリンピック・パラリンピックだけでなく,地域につい

てより深く理解できるような学習過程となるよう工夫した。

8主な課題等 ・社会科とふるさと教育と関連させて行ったため,児童の意識を

オリンピック・パラリンピックに向けさせることが難しかっ

た。どうしてFSC認証を得ることが大切なのかをオリンピッ

ク・パラリンピックの精神を踏まえて意識させたかった。

9来年度以降

の実施予定

・「ふるさと教育」とも関連させ,来年度以降も今年度と同様の授業

を実施する予定である。

47

Page 50: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

平成 29年度「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」

事業実施報告書

道府県・政令市名【 仙台市 】

1実践テーマ 【Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ 】

2実施対象者 仙台市立旭丘小学校 1~6年生 397名

(披露会:保護者 地域(来賓) )

3展開の形式 (1) 学校における活動

① 教科名( 体育・創意・道徳 )

② 行事名( 50周年記念事業 )

③ その他( 朝会,朝の活動 )

(2) 地域における活動

① イベント名( )

② その他 ( )

4 目 標

(ねらい)

ダンスや国際理解などの学習を通して,わが国の郷土を愛し,他国を尊重

し,他人を思いやる心や共に助け合って生きようとする心情を育む

5 取組内容 1 タイ王立舞踊学校チェンマイ校との交流活動(6月30日)

協賛:日立システムズホール

① タイの舞踊・音楽鑑賞(全校参加)

② 4~6年生との交流会(給食交流会を含む)

旭小南中ソーラン披露(5・6 年生),合唱披露(4 年生),

タイの舞踊講習会,給食時の交流会

Ⅰ スポーツ及びオリンピック、パラリンピックの意義や歴史に関する学び

Ⅱ マナーとおもてなしの心を備えたボランティアの育成

Ⅲ スポーツを通じたインクルーシブな社会(共生社会)の構築

Ⅳ 日本の伝統、郷土の文化や世界の文化の理解、多様性を尊重する態度の育成

Ⅴ スポーツに対する興味・関心の向上、スポーツを楽しむ心の育成

48

Page 51: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

2 タップダンス

6月5・6日 第1回タップダンス講座(全校児童対象)

講師:荒井道男氏

「タップダンスの由来を知り,タップを踊ろう」(学年ごと)

6月~7月 朝の活動での練習,兄弟学年との練習

9月 11・12 日 第2回タップダンス講座(全校児童対象)

講師:荒井道男氏 「タップを踊ろう」(学年ごと)

10 月 タップダンス練習 ・兄弟学年での練習6 日間

・全校での練習 31 日(朝の活動)

11 月 14 日 第3回タップダンス講座(全校児童対象)

17 日 披露会に向けての全体練習(1回)

18 日 タップダンス披露(全校)と鑑賞会(18日)

3 国際理解

8 月 25 日 オリンピックの義足を作る臼井二美男氏の話(朝会:校長)

12 月 オリンピック・パラリンピック理解教育(道徳)

(マスコットキャラクター選定含む)

22 日 本校から JICA でガーナに派遣された職員からの話(朝会)

2 月 7 日 国際交流活動(1~6年生)講師:東北大学留学生 14名

フィジー,ナイジェリア,ハンガリー,マレーシア,イラン,インド,

中国,ジンバブエ,アルジェリア,フランス,台湾,モンゴル

各学年やクラスごとに,自己紹介やゲームなどを通して,留学生との交流

を深める。留学生からは,自国の文化について紹介してもらい,本校からは

日本の伝統文化などについて伝える活動を行う。 49

Page 52: › uploaded › attachment › 686702.pdf オリンピック・パラリンピック教育 推進校実践報告 …・目隠しをして体育館を歩いたとき,目の不自由な人がどれほど大変

6 主な成果

○タイの方からタイの踊りを見せていただいたり,タップダンスを踊ったりすることにより,世界の様々な踊りを知る機会になった。タップダンスでは,1・6年,2・5年,3・4年の兄弟学年で練習に取り組み,上学年が下学年と思いやりの心で接し,共に助け合いながらタップダンスの振り付けを身に付けようとする姿が見られた。講師からは,本格的なタップダンスを見せてもらうことで,自分もやってみたいという意欲を高め,良いイメージを持って練習に取り組ませることができた。振り付けについては,児童の実態に合わせ,シンプルで分かりやすいものにし,限られた練習時間でも全校児童に身に付けさせることができた。本番では,全校でタップダンスを楽しみ,会場全体が一体となって盛り上がり,50 周年記念行事がより印象深いものとなった。

○タイ舞踏団や東北大学留学生との国際交流活動では,本校からは日本の踊りや合唱などを披露し,外国の方からは自国の文化を紹介してもらい,異文化についての理解を深めることができ,他国を尊重する態度も育まれた。外国の方々も,交流活動を楽しんでくださり,「とても楽しく関わり合うことができた」,「給食も大変おいしかった」などの感想をいただいた。

○オリンピック・パラリンピックについての理解が深まり,東京で開催されることへの期待も高まった。

7実践におい

て工夫した点

(事業の特色)

○タップダンスは,ほぼ全員が未経験者であるものの,発達年齢や運動の得手不得手にあまり左右されずに全校で取り組むことができるのではないかと考え,近隣の日立システムズホールで活動しているタップダンスの団体に講師を依頼して,全校タップダンスに取り組むこととした。その成果発表の場を開校50 周年記念行事とすることで,児童のモチベーションを上げ,意欲的に取り組ませることができた。

○タイ舞踊団や東北大学留学生との国際交流活動では,体験活動を重視した。給食会食なども通して,積極的に互いが関わることができるようにした。特に2月の国際交流活動では,全クラスに一人以上の留学生の方を配置し,2 時間分の授業時間を確保することで,児童一人一人が交流を図れるようにした。

8主な課題等 ○目標にある「郷土愛を育む」ことについては,十分には達成できなかった。 ○オリンピック・パラリンピックに関する指導参考資料・映像資料やI’m

POSSIBLE の発達段階に応じた有効な活用の仕方と指導時間の確保を更に考えていきたい。

9来年度以降

の実施予定

○国際交流活動の実施。 ○オリンピック・パラリンピックに関する指導参考資料・映像資料やI’m

POSSIBLE 等を活用した国際理解教育。 50