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AN958:カスタム設計のデバッグおよびプログ ラミング・インターフェイス Silicon Labs MCU、ワイヤレス・スターター・キット、および Simplicity Studio には、強力な開発およびデバッグ環境が用意 されています。 カスタム・ハードウェアのこれらの機能と特長を活かすために、Silicon Labs では、デ バッグおよびプログラミング・インターフェイス・コネクタをカスタム・ハードウェア 設計に含めることをお勧めしています。オプションには、STK のデバッグとプログラミ ングのすべての機能から、シリアル・ワイヤ・プログラミングのみまでの完全なサポー トが含まれています。このアプリケーション・ノートには、これらのコネクタ・インタ ーフェイスをカスタム・ハードウェア設計に含めることの利点と、これらのインターフ ェイスに関する詳細が説明されています。 要点 • ワイヤレス・スターター・キットおよび Simplicity Studio には、強力な開発およ びデバッグ環境が用意されています。 • デバッグおよびプログラミング・インター フェイス・コネクタを使用して、これらの 機能の利点を活用します Simplicity デバッグ・アダプタ・ボード silabs.com | Building a more connected world. Rev. 0.6

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AN958:カスタム設計のデバッグおよびプログラミング・インターフェイス

Silicon Labs MCU、ワイヤレス・スターター・キット、およびSimplicity Studio には、強力な開発およびデバッグ環境が用意されています。

カスタム・ハードウェアのこれらの機能と特長を活かすために、Silicon Labs では、デバッグおよびプログラミング・インターフェイス・コネクタをカスタム・ハードウェア設計に含めることをお勧めしています。オプションには、STK のデバッグとプログラミングのすべての機能から、シリアル・ワイヤ・プログラミングのみまでの完全なサポートが含まれています。このアプリケーション・ノートには、これらのコネクタ・インターフェイスをカスタム・ハードウェア設計に含めることの利点と、これらのインターフェイスに関する詳細が説明されています。

要点

• ワイヤレス・スターター・キットおよびSimplicity Studio には、強力な開発およびデバッグ環境が用意されています。

• デバッグおよびプログラミング・インターフェイス・コネクタを使用して、これらの機能の利点を活用します

Simplicity デバッグ・アダプタ・ボード

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第 1章 背景

Silicon Labs MCU スターター・キット(STK)およびワイヤレス・スターター・キット(WSTK)を Simplicity Studio と併用すると、強力な開発およびデバッグ環境が実現します。STK と WSTK には、以下のようないくつかのデバッグ機能と特長があります:

• ピン(SWCLK と SWDIO)を使用する、プログラミングとデバッグ用の SWD (シリアル・ワイヤ・デバッグ)

• 2 ピン・シリアル・ワイヤ・デバッグ・インターフェイス

• ピン(TCK、TMS、TDI、および TDO)を使用する、プログラミングとデバッグ用の JTAG

• 4 ワイヤ・インターフェイス

• ほとんどの Silicon Labs 8 ビット MCU で使用される、C2 インターフェイス(8 ビット・デバイス用)

• 2 ワイヤ・プログラミング・インターフェイス。

•『AN124:C2 インターフェイスのピン共有テクニック』を参照してください。ここで C2 デバイスのピン共有について説明されています。

• ETM*(エンベデッド・トレース・マクロセル)

• デバッグ・コンポーネント。これは、プログラム実行の再構成を可能にし、高速、低消費電力デバッグ・ツールとして設計されたもので、命令トレースのみをサポートしています。

• AEM(高度なエネルギー・モニタリング)

• STK/WSTK の電力選択スイッチが AEM 位置にある場合、正確な高速電流測定およびエネルギー・デバッグ/プロファイリング。Simplicity Studio Energy Profiler perspective と共に使用します。

• PTI(パケット・トレース・インターフェイス [WSTK のみ])

• ネットワーク・レベルのデバッグを効率的に行える物理層(PHY)レベルの PTI。MAC モジュールとベースバンド・モジュール間の PHY 送信および受信パケットのすべてを、正常な動作に影響を及ぼさずに無線内でモニタします。

• VCOM(仮想 COM ポート)

• デバッガからターゲットへの UART COM ポート・インターフェイス(パス・スルー UART)。

• 仮想 UART

• デバッガからターゲットへの SWD ベースの仮想 UART インターフェイス。SWD インターフェイスを介して利用可能 (SWDIO、SWCLK、および SWO)。

これらの機能はいくつかの異なるインターフェイス手段で利用可能です。ただし利用可能な機能は、カスタム・ターゲット・ハードウェア設計で必要となる機能、およびこれらのインターフェイス・コネクタまたはテスト・ポイントに使用できる基板スペースにより異なります。これらの詳細は、以下のセクションで説明します。

*注:STK と WSTK は、ETM キャプチャをサポートする外部デバッガを使用する場合は、ETM のみをサポートします。STK と WSTK には、ETM キャプチャ・ユニットは含まれていません。デバッガ機能にかかわらず、ETM マクロセルを搭載したデバイスのみが ETM キャプチャをサポートします。デバイスで ETM がサポートされているかどうかの詳細は、対応する MCU またはワイヤレス・デバイス・データ・シートで確認してください。Silicon Labs MCU およびワイヤレス開発キットには、ETM のサポートが含まれる場合があります。詳細については、キットの資料を参照してください。

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背景

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第 2章 インターフェイス機能のマッピング

下の表は、以降のセクションで説明するさまざまなインターフェイスの機能と特長の概要です。列ヘッダのハイパーリンクをクリックすると、各インターフェイスの説明セクションに直接移動します。

表 2.1. Interface Capabilities and Features

Feature 20-pin StandardARM Cortex Debug+ETM Connector

20-pinSimplicityConnector

Simplicity Debug Adapter Board Interfaces(Standard or Tag-Connect 10-pin cable)

Tag-Connect6-pin

InterfaceMini

SimplicityConnector

Cortex DebugConnector

ISA3 PacketTrace Port

Connector1

SWD (serial wire debug) X X X X X

JTAG X X X

C2 X X

ETM (embedded trace module) X

AEM (advanced energymonitoring)

X X

PTI (packet traceinterface)

X X X

VCOM (virtual COM port) X X

Virtual UART X X X X X

Note:

1. ISA3 Packet Trace Port Connector interface is not yet supported by the WSTK.

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インターフェイス機能のマッピング

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第 3章 コネクタ・インターフェイス

このセクションでは、STK と WSTK が提供する標準デバッグ・コネクタ・インターフェイス、および、これらのデバッグ機能を活用するために、カスタム・ターゲット・ハードウェア設計にコネクタ・インターフェイスを含める上での推奨事項を紹介します。

3.1 標準 ARM Cortex Debug+ETM コネクタ

ETM および/または JTAG デバッグ機能と特長がカスタム・ターゲット・ハードウェアで必要な場合、20 ピン(2x10、1.27 mm ピッチ)

標準 ARM Cortex Debug+ETM コネクタ(Sullins™ 部品番号 GRPB102VWQS に類似)を設計に含める必要があります。WSTK デバッグ・コ

ネクタとカスタム・ターゲット・ハードウェア基板コネクタの接続には、20 ピン 2x10 1.27 mm ピッチのリボン・ケーブル(Samtec™

部品番号 FFSD-10-D-6.00-01-N に類似)が必要です。

Note: Silicon Labs は ARM 標準とわずかに異なり、このコネクタのこのバージョンにはキー・ピンが含まれています。

3.1.1 コネクタ・ピン配列

このデバッグ・コネクタ・インターフェイス用のピン配列を、下の図と表に示します。ETM および/または JTAG が必要でない場合、ターゲット・ハードウェア設計に含めるその他のデバッグ・インターフェイス・オプション用の 第 4章 代替インターフェイス を参照してください。

1 24

86

10

35

912

13 1411

15 1617 18

2019

TMS / SWDIO / C2DTCK / SWCLK / C2CKTDO / SWOTDI / C2Dps

TRACECLKTRACED0TRACED1TRACED2TRACED3

RESET / C2CKps

GNDNC

NC

GND

GNDGND

7

GNDVTARGET

Cable Detect

NC

図 3.1. デバッグ・コネクタ

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コネクタ・インターフェイス

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表 3.1. Debug Connector Pin Descriptions

Pin Number(s) Function Note

1 VTARGET Target voltage on the debugged application

2 TMS / SDWIO / C2D JTAG test mode select, Serial Wire data or C2 data

4 TCK / SWCLK / C2CK JTAG test clock, Serial Wire clock or C2 clock

6 TDO/SWO JTAG test data out or Serial Wire Output

8 TDI / C2Dps JTAG test data in, or C2D "pin sharing" function1

10 RESET / C2CKps Target device reset, or C2CK "pin sharing" function

12 TRACECLK Not connected

14 TRACED0 Not connected

16 TRACED1 Not connected

18 TRACED2 Not connected

20 TRACED3 Not connected

9 Cable detect Connect to ground

11, 13 NC Not connected

3, 5, 15, 17, 19 GND

Note:

1. See "AN124: Pin Sharing Techniques for the C2 Interface", which discusses pin sharing for C2 devices.

3.1.2 コネクタ・フットプリント

コンポーネント・フットプリントの例は、Sullins の部品番号 GRPB102VWQS のものです。カスタム・ターゲット・ハードウェア PCB用 の こ の コ ネ ク タ ・ フ ッ ト プ リ ン ト の 詳 細 に つ い て は 、 http://www.sullinscorp.com/catalogs/82_PAGE90-91_.050_MALE_HDR_ST_RA_SMT.pdf を参照してください。

3.2 20 ピン Simplicity コネクタ

AEM、PTI、および VCOM 機能が必要な場合、ターゲット・ハードウェア設計に 20 ピン(2x10、1.27 mm ピッチ)Simplicity コネクタ(Sullins 部品番号 GRPB102VWQS に類似)を含めてください。WSTK Simplicity コネクタとカスタム・ターゲット・ハードウェア基板コネクタの接続には、20 ピン 2x10 1.27 mm ピッチのリボン・ケーブル(Samtec 部品番号 FFSD-10-D-6.00-01-N に類似)が必要です。スペースの制約でターゲット・ハードウェア設計にこのコネクタを含めることができない場合、同様なデバッグ機能を持つ、より小さいサイズのインターフェイス用の 第 4章 代替インターフェイス を参照してください。

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コネクタ・インターフェイス

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3.2.1 コネクタ・ピン配列

この Simplicity コネクタ・インターフェイス用のピン配列を、下の図と表に示します。

VAEM 133V355V

15GND13GND11GND9GND7GND

17Board ID SCL19Board ID SDA

2 Virtual COM TX / MOSI4 Virtual COM RX / MISO6 Virtual COM CTS / SCLK8 Virtual COM RTS / CS10 Packet Trace 0 Sync12 Packet Trace 0 Data14 Packet Trace 0 Clock16 Packet Trace 1 Sync18 Packet Trace 1 Data20 Packet Trace 1 Clock

図 3.2. Simplicity コネクタ

表 3.2. Simplicity Connector Pin Descriptions

Pin Number(s) Function Note

1 VAEM 3.3 V power rail, monitored by the AEM

3 3V3 3.3 V power rail

5 5V 5 V power rail

2 VCOM_TX_MOSI Virtual COM Tx/MOSI

4 VCOM_RX_MISO Virtual COM Rx/MISO

6 VCOM_CTS_#SCLK Virtual COM CTS/SCLK

8 VCOM_#RTS_#CS Virtual COM RTS/CS

10 PTI0_SYNC Packet Trace 0 Sync

12 PTI0_DATA Packet Trace 0 Data

14 PTI0_CLK Packet Trace 0 Clock

16 PTI1_SYNC Packet Trace 1 Sync

18 PTI1_DATA Packet Trace 1 Data

20 PTI1_CLK Packet Trace 1 Clock

17 EXT_ID_SCL Board ID SCL

19 EXT_ID_SDA Board ID SDA

7, 9, 11, 13, 15 GND

Note: パケット・トレース 0 をパケット・トレース・ポート選択のデフォルトにする必要があります。パケット・トレース 1 は、同じ IC に複数の無線を含む実装用に予約されています。

3.2.2 コネクタ・フットプリント

コンポーネント・フットプリントの例は、Sullins の部品番号 GRPB102VWQS のものです。カスタム・ターゲット・ハードウェア PCB用 の こ の コ ネ ク タ ・ フ ッ ト プ リ ン ト の 詳 細 に つ い て は 、 http://www.sullinscorp.com/catalogs/82_PAGE90-91_.050_MALE_HDR_ST_RA_SMT.pdf を参照してください。

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第 4章 代替インターフェイス

STK と WSTK で提供される標準コネクタ・インターフェイスに加えて、デバッグの必要性と使用可能なスペースにより異なりますが、いくつかの代替インターフェイスを利用できます。以下のセクションでこれらの代替インターフェイスについて概説します。

4.1 Simplicity デバッグ・アダプタ・ボード・インターフェイス

Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードは、STK または WSTK の 2 つの 20 ピン・コネクタに差し込むと、より小さいフォーム・ファクタのコネクタ・インターフェイスを介して、これらのインターフェイスを再マップし、デバッグ機能と特長のサブセットを提供します。Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードは、15 cm(6 インチ)ケーブルを使用してスタンドアロンで利用できます。このケーブルは部品番号 SLSDA001A で注文できます。

スペースに制約のあるカスタム・ハードウェア設計には、Mini-Simplicity コネクタ、10 ピン(2×5)スモール・フォーム・ファクタ(1.27 mm ピッチ、3.05 mm ピン長)ヘッダ・コネクタ(Samtec 部品番号 FTSH-105-01-L-DV-K に類似)をお勧めします。これはSLSDA001A キットに含まれる、標準の 10 ピン・リボン・ケーブル(Samtec 部品番号 FFSD-05-D-6.00-01-N)と嵌合し、Simplicityデバッグ・アダプタ・ボードの Mini Simplicity インターフェイス・コネクタに接続します。

Note: ETM および JTAG 機能はこのインターフェイスでサポートされていないため、20 ピン・デバッグ・コネクタを介してのみ利用可能です。または、JTAG は Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードの Cortex ポートを介して利用可能で、これは、セクション4.1.2 コネクタ・ピン配列(Cortex) で説明されているように、標準 10 ピン ARM Cortex ピン配列に従います。

Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードをこれらの 2 つの 20 ピン・コネクタに差し込んで使用することにより、10 ピン・コネクタ・インターフェイスが露出します(下の図の右の画像のミニ・コネクタを参照)、標準化されたスモール・フォーム・ファクタ・コネクタにデバッグ機能と特長のサブセットを提供します。これらの機能には以下が含まれます。

• SWD(シリアル・ワイヤ・デバッグ、SWO を含む)

• AEM(高度なエネルギー・モニタリング)

• PTI(パケット・トレース・インターフェイス [WSTK のみ])

• VCOM(仮想 COM ポート)

下の図に Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードを示します。

図 4.1. Simplicity デバッグ・アダプタ・ボード

これらの機能の利点を活用するために、Silicon Labs は、カスタム・ハードウェア設計に Mini Simplicity コネクタを含めることをお勧めします。または、シリアル・ワイヤ/ JTAG プログラミングおよびデバッグ機能のみが必要な場合は、Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードの Cortex ポートを介して、標準 10 ピン ARM Cortex プログラミング・インターフェイスを利用できます。

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4.1.1 コネクタ・ピン配列(MINI)

下の図に、この 10 ピン Mini Simplicity コネクタ用のピン配列を示し、下の表に、このピン配列に関連付けられたピン関数を示します。

1 2

3 4

5 6

7 8

9 10 PTI_DATA

SWDIO

SWO

VCOM_RX

GNDVAEM

RST

VCOM_TX

PTI_FRAME

SWCLK

図 4.2. Mini Simplicity コネクタ・ピン配列

表 4.1. Mini Simplicity Connector Pin Function

Pin # Pin Name Pin Function EFR32 Functionality

1 VAEM Target Advanced Energy Monitor Voltage Net VDD

2 GND Target Ground VSS

3 RST Target Reset (Active Low) RESETn

4 VCOM_RX Target Pass-through UART/Virtual COM Port Receive US0_RX

5 VCOM_TX Target Pass-through UART/Virtual COM Port Transmit US0_TX

6 SWO Target Serial Wire Output SWO

7 SWDIO Target Serial Wire Data Input/Output SWDIO

8 SWCLK Target Serial Wire Clock SWCLK

9 PTI_FRAME Target Packet Trace Interface Frame Signal FRC_DFRAME

10 PTI_DATA Target Packet Trace Interface Data Signal FRC_DOUT

Note: Mini Simplicity コネクタ・ピン配列は、デバイスのターゲット側から参照されます。

Note: WSTK メイン・ボードの電源スイッチは、WSTK VAEM ピンがターゲットに電流を供給するかどうかを決定します。この電源スイッチが「AEM」位置に設定されていると、WSTK は VAEM をターゲットに接続し、AEM を使用して外部ターゲットの電流をモニタします。ターゲット・ボードが外部電源を必要とする場合、WSTK の電源スイッチを「BAT」位置に設定し、オンボード・レギュレータと AEM 回路を切り離す必要があります。

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4.1.2 コネクタ・ピン配列(Cortex)

下の図に Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードからの、この 10 ピン標準 ARM Cortex デバッグ・コネクタ用のピン配列を示し、下の表に、このピン配列に関連付けられたピン関数を示します。

Note: Silicon Labs は、キー・ピンを含まない点で、このコネクタ用の ARM 標準とわずかに異なります。

1 2

3 4

5 6

7 8

9 10 nRESET/C2CKps

KEY

SWO/TDO

SWCLK/TCK/C2CK

SWDIO/TMS/C2DVTARGET

GND

GND

GNDDetect

NC/TDI/C2Dps

図 4.3. 10 ピン標準 ARM Cortex コネクタのピン配列

表 4.2. 10-pin Standard ARM Cortex Connector Pin Descriptions

Pin Number Pin Name

1 VTARGET

2 SWDIO/TMS/C2D

3 GND

4 SWCLK/TCK/C2CK

5 GND

6 SWO/TDO

7 KEY

8 NC/TDI/C2Dps

9 GNDDetect

10 nRESET/C2CKps

4.1.3 コネクタ・ピン配列(ISA3)

このインターフェイスはまだ正式にサポートされていませんが、WSTK インターフェイスを、10 ピン・パケット・トレース・コネクタ設置面積の、既存の EM3x ワイヤレス製品で使用できるようにするためのものです。

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4.1.4 コネクタ部品番号

下の表に、このコネクタを使用するカスタム設計に配置できるコネクタの例を示します。

表 4.3. Example Connector Part Numbers

Manufacturer Manufacturer PN Notes

Samtec FTSH-105-01-L —

Samtec FTSH-105-01-L-DV Add –K for keying shroud

Samtec FTSH-105-01-L-DH Right-angle

Samtec FTSH-105-01-L-D-K Through hole, add –K for keying shroud

Samtec FTSH-105-01-L-D-R Through hole, right-angle

4.1.5 コネクタ・フットプリント

推奨されるコネクタ・フットプリントについては、該当するコネクタ部品データ・シートのメーカー仕様および推奨事項を参照してください。

4.2 タグ接続™ 10 ピン・インターフェイス

Simplicity デバッグ・アダプタ・ボード・インターフェイスの同じ機能(Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードの MINI または

CORTEX ポートのいずれかを介して)が必要ですが、設計スペースに制約がある場合、タグ接続™ 10 ピン・インターフェイスを代わりに使用できます。このインターフェイスは、4.1 Simplicity デバッグ・アダプタ・ボード・インターフェイス に説明されているように、10 ピン機能セットを維持し、同じ Simplicity アダプタ・ボードを使用します。このインターフェイスでは別のケーブル(TC2050-IDC-NL-050-ALL または TC2050-ICD-050-ALL のいずれか)も使用でき、ターゲット・ハードウェア設計に必要なコネクタがない場合に、カスタム・ターゲット・ハードウェア・ボード上でより小さいフットプリント領域を使用します。NL バージョンにはレグがありませんが、標準バージョンには、PCB 上にケーブルを配置して固定するためのレグが含まれています。このオプションによるターゲット・ハードウェア設計とのインターフェイスに必要なインターフェイス・ケーブルの詳細については、http://www.tag-connect.com/TC2050-IDC-050-ALL または http://www.tag-connect.com/TC2050-IDC-NL-050-ALL を参照してください。

図 4.4. TC2050-IDC-NL-050-ALL ケーブル 図 4.5. TC2050-IDC-050-ALL ケーブル

4.2.1 インターフェイス・ピン配列

このインターフェイスのピン配列は、表 4.1 Mini Simplicity Connector Pin Function(8 ページ) または 表 4.2 10-pin StandardARM Cortex Connector Pin Descriptions(9 ページ) にリストしたものと同一です。

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4.2.2 インターフェイス・フットプリント

カスタム・ターゲット・ハードウェアのボード側の、このインターフェイス・フットプリントの詳細は、http://www.tag-connect.com/Materials/TC2050-IDC%20Datasheet.pdf または http://www.tag-connect.com/Materials/TC2050-IDC-NL%20Datasheet.pdf に記載されています。

Note: セクション 4.2.1 インターフェイス・ピン配列 に注記されているピン配列は、模式的な実装では 1 対 1 ですが、PCB フットプリントのピン番号付けは、一般には、Mini Simplicity コネクタおよびタグ・コネクタ部品番号間で異なります。目的のタグ接続部品番号の正しい PCB フットプリント・レイアウトとピン番号付けについては、常にタグ接続資料で確認してください。

4.3 タグ接続 6 ピン・インターフェイス

ターゲット・ハードウェア設計にシリアル・ワイヤ・プログラミングおよびデバッグ・インターフェイスのみ必要な場合、またはスペースの制約で大型のインターフェイスを追加できない場合、タグ接続 6 ピン・インターフェイスが可能なソリューションになります。このインターフェイスはタグ接続 10 ピン・インターフェイスに類似していますが、20 ピン標準 ARM Cortex デバッグ・コネクタに直接接続し、シリアル・ワイヤ・デバッグ機能のみの 6 ピンのみを提供します。ケーブルの部品番号は TC2030-CTX-20-NL と TC2030-CTX-20 です。NL バージョンにはレグがありませんが、標準バージョンには PCB 上にケーブルを配置して固定するためのレグが含まれています。これらのケーブルの詳細については、http://www.tag-connect.com/TC2030-CTX-20 および http://www.tag-connect.com/TC2030-CTX-20-NL を参照してください。

図 4.6. TC2030-CTX-20-NL ケーブル 図 4.7. TC2030-CTX-20 ケーブル

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4.3.1 インターフェイス・ピン配列

下の図と表に、このインターフェイスのピン配列と説明を示します。

1 2

3 4

5 6 SWO

SWCLK

SWDIOVTARGET

nRESET

GND

図 4.8. 6 ピン・インターフェイス・ピン配列

表 4.4. Pin Descriptions

Pin Function

1 VTARGET

2 SWDIO

3 nRESET

4 SWCLK

5 GND

6 SWO

4.3.2 インターフェイス・フットプリント

カスタム・ターゲット・ハードウェア・ボードに配置される、このインターフェイス・フットプリントの詳細は、http://www.tag-connect.com/Materials/TC2030-IDC.pdf および http://www.tag-connect.com/Materials/TC2030-IDC-NL.pdf に記載されています。

Note: セクション 4.3.1 インターフェイス・ピン配列 に注記されているピン配列は、模式的な実装では 1 対 1 ですが、PCB フットプリントのピン番号付けは、一般には、Mini Simplicity コネクタおよびタグ・コネクタ部品番号間で異なります。目的のタグ接続部品番号の正しい PCB フットプリント・レイアウトとピン番号付けについては、常にタグ接続資料で確認してください。

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第 5章 特別な考慮事項

5.1 IOVDD < 主電源電圧

IOVDD がターゲット・ハードウェアの主電源電圧より低い場合(たとえば、IOVDD が 1.8 V で、主電源電圧が 3.3 V)、STK またはWSTK のメイン・ボードへのインターフェイスでは注意が必要です。Simplicity コネクタと ARM Cortex Debug+ETM コネクタの両方をターゲット・ハードウェアに接続する場合、IOVDD はデバッグ・コネクタの VTARGET ネットに接続する必要があり、これに対して、ターゲットの主電源電圧ネットは Simplicity コネクタの VAEM ネットに接続する必要があります。これにより、ターゲット・デバッグ・インターフェイス信号の正確な基準電圧が保証されます。この場合、メイン・ボード・レベル・シフタへの電力供給のため、電流測定値は通常よりも概略 50 ~ 100 μA 大きくなります。Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードを、第 4章 代替インターフェイス に詳しく説明されている一部の代替インターフェイス用に使用する際は、VAEM ネットのみ使用でき、VTARGET は VAEM からバッファされます。この場合、メイン・ボード・レベル・シフタを正常に動作させるために、ターゲット IOVDD ネットを Simplicity デバッグ・アダプタ・ボード VAEM ネットに接続する必要があり、Simplicity デバッグ・アダプタ・ボードへのターゲット主電源接続はなくなります。また、このモードでは、ターゲット電力選択スイッチを「BAT」に設定する必要があります。

Note: EFR32xG12 以降のデバイスの場合、DCDC はリセット解除され、切断状態にデフォルト設定されます(EFR32xG1 デバイスのバイパス・モード状態とは異なります)。詳細については、AN0948 のセクション 3.3 および 3.4 と、EFR32xGx リファレンス・マニュアルのエネルギー管理ユニット (EMU) のセクションを参照してください。DCDC 出力を IOVDD に接続する場合は、SWD ピンがフローティング状態となり給電されないため、デバイスをプログラムできないことに留意してください。この構成での初期プログラミングには、IOVDD ネットへの外部電源接続が必要です。このため、EFR32MG12 およびそれ以降の型式の DCDC 出力に IOVDD を接続する場合は注意が必要です。

5.2 ネットワーク・コプロセッサ(NCP)

ターゲット・ハードウェアが無線ネットワーク・コプロセッサ(NCP)の場合、WSTK デバッガへの VCOM インターフェイスが、NCP インターフェイス(SPI または UART のいずれか)用に選択されたピンと同じピンを使用しないように注意する必要があります。これは、NCP 動作または VCOM シリアル・ポート動作のいずれかで競合が発生する可能性があるためです。テスト目的で VCOM インターフェイスが必要で、NCP インターフェイス用に同じピンを選択する場合(QFN32 パッケージまたはこれとは別の GPIO 制約デバイス用などの)、デバッガへの VCOM 接続に合わせてシリーズ 0 Ω 抵抗を入れることをお勧めします(NCP アプリケーションの実行時は取り外します)。これにより、デバッガがターゲット・デバイスに接続される場合の NCP 動作の競合がなくなります。逆に、NodeTest またはRAILtest のようなテスト・アプリケーションの実行時は、NCP へのホスト接続が UART/VCOM 信号と競合する可能性があり、このため、テスト・アプリケーションは正しく機能することができません。このような状況での 良の方法は、回路に抵抗を配置して(レイアウトで)、EFR32 とホストの間、または EFR32 と VCOM ポートの間を接続できるようにすることです(0 Ω 抵抗の配置により異なります)。

また、NCP RESET 信号の NCP とホストの間に 1k Ω の直列抵抗を入れることが推奨されます。

5.3 3 線式 SPI PTI

BLE 2Mbps PHY などの高速 PHY を利用する場合は、2 線式 UART PTI ではなく、3 線式 SPI PTI の使用が推奨されます。ただし、3線式 PTI は Mini Simplicity インターフェイスからはサポートされないため、3 番目の PTI ピン (FRC_DCLK) へのアクセスにはSimplicity インターフェイスを使用する必要があります。

AN958:カスタム設計のデバッグおよびプログラミング・インターフェイス

特別な考慮事項

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第 6章 関連資料

AN124:C2 インターフェイスのピン共有テクニック:

http://www.silabs.com/Support%20Documents/TechnicalDocs/AN124.pdf

AN0043:EFM32 デバッグおよびトレース:

http://www.silabs.com/Support%20Documents/TechnicalDocs/AN0043.pdf

AN961:Mighty Gecko および Flex Gecko ファミリ用のカスタマー・ノードの実現:

http://www.silabs.com/Support%20Documents/TechnicalDocs/AN961-CustomNodesEFR32.pdf

UG162:Simplicity Commander リファレンス・ガイド:

http://www.silabs.com/Support%20Documents/TechnicalDocs/UG162-SimplicityCommanderReferenceGuide.pdf

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関連資料

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