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“頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

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Page 1: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

〒113-6591東京都文京区本駒込二丁目28番8号 文京グリーンコートセンターオフィス(総合受付13階)TEL:03-5978-7620 FAX:03-5978-7510

産業サイバーセキュリティセンター(秋葉原)〒101-0021東京都千代田区外神田4丁目14-1秋葉原UDXビル 北20階TEL:03-3258-8808 FAX:03-3258-8807

[所在地]

■都営三田線「千石駅」(A1またはA3出口)徒歩4分■東京メトロ南北線「駒込駅」徒歩9分■JR山手線「駒込駅」徒歩10分■JR山手線「巣鴨駅」徒歩12分

[最寄駅]

2020.08.21

本冊子は、古紙配合率 80%再生紙に、環境に配慮した植物油インキを使用して印刷しています。本冊子は、古紙配合率 80%再生紙に、環境に配慮した植物油インキを使用して印刷しています。

Page 2: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

理事長あいさつ

理事長富田 達夫

“頼れるIT社会”の実現を目指して

IPAの役割

IPAの事業領域

2 3

社会動向・産業動向・技術動向ITを取り巻く社会

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

指針の策定・ガイドラインの公開、IT利活用のための基盤構築

IT社会や先端技術の動向に関する情報収集・調査・分析

時流に沿ったサービスの提供

情報セキュリティ対策の実現 IT人材の育成

IPAは、経済産業省所管の政策実施機関として2004年に発足し、

IT施策の一翼を担う活動を推進してまいりました。

ITが絶え間なく進化し続ける近年、

IoT、ビッグデータ、AIなどの技術革新が

第4次産業革命という時代のうねりを生み、

私たちの社会や産業構造は、大きくその姿を変えようとしています。

また、そうした中で日本は、技術革新によってさまざまな社会課題を解決し

人々に豊かさをもたらす「Society5.0(超スマート社会)」を未来像に掲げ、その実現

に向けて新たに舵を切り進みはじめました。

私たちIPAは、その航路に光を灯し、未来の実現を加速させる力強い追風を生み出すべ

く、絶えず変容するIT社会の潮流や技術動向を大きな視野で捉え、社会課題の解決や産

業の発展につながる指針を示していくとともに、情報セキュリティ対策の強化や、優れた

IT人材を育成するための活動に取り組み、安全で利便性の高い“頼れるIT社会”の実現

に貢献してまいります。

皆さまのますますのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

情報セキュリティ対策の実現 IT人材の育成

● IoT製品・システムの安全性・信頼性を確保する ● データ利活用を促進する

● IT社会の動向調査・分析、情報発信

● 地域のIoTビジネス創出の取り組みを支援する ● IT社会に求められる人材・スキルの指針を示す

● 社会を守る

● 対策を促す

● 安全を担保する

● サイバーセキュリティ人材を育てる

● ITイノベーション人材を磨き上げる

● IT人材の知識・スキルを認定する

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

指針の提言ガイドラインの公開サービスの提供動向把握

Page 3: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

理事長あいさつ

理事長富田 達夫

“頼れるIT社会”の実現を目指して

IPAの役割

IPAの事業領域

2 3

社会動向・産業動向・技術動向ITを取り巻く社会

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

指針の策定・ガイドラインの公開、IT利活用のための基盤構築

IT社会や先端技術の動向に関する情報収集・調査・分析

時流に沿ったサービスの提供

情報セキュリティ対策の実現 IT人材の育成

IPAは、経済産業省所管の政策実施機関として2004年に発足し、

IT施策の一翼を担う活動を推進してまいりました。

ITが絶え間なく進化し続ける近年、

IoT、ビッグデータ、AIなどの技術革新が

第4次産業革命という時代のうねりを生み、

私たちの社会や産業構造は、大きくその姿を変えようとしています。

また、そうした中で日本は、技術革新によってさまざまな社会課題を解決し

人々に豊かさをもたらす「Society5.0(超スマート社会)」を未来像に掲げ、その実現

に向けて新たに舵を切り進みはじめました。

私たちIPAは、その航路に光を灯し、未来の実現を加速させる力強い追風を生み出すべ

く、絶えず変容するIT社会の潮流や技術動向を大きな視野で捉え、社会課題の解決や産

業の発展につながる指針を示していくとともに、情報セキュリティ対策の強化や、優れた

IT人材を育成するための活動に取り組み、安全で利便性の高い“頼れるIT社会”の実現

に貢献してまいります。

皆さまのますますのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

情報セキュリティ対策の実現 IT人材の育成

● IoT製品・システムの安全性・信頼性を確保する ● データ利活用を促進する

● IT社会の動向調査・分析、情報発信

● 地域のIoTビジネス創出の取り組みを支援する ● IT社会に求められる人材・スキルの指針を示す

● 社会を守る

● 対策を促す

● 安全を担保する

● サイバーセキュリティ人材を育てる

● ITイノベーション人材を磨き上げる

● IT人材の知識・スキルを認定する

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

指針の提言ガイドラインの公開サービスの提供動向把握

Page 4: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

標的型サイバー攻撃かな?感染? と思ったら… IPAへご相談ください

https://www.ipa.go.jp/security/tokubetsu/

4 5

情報セキュリティ対策の実現

標的型サイバー攻撃特別相談窓口E-mail : [email protected]: 03-5978-7599

ITの利便性が私たちの暮らしや社会に豊かさをもたらす一方で、その安全を脅かす脅威が存在しています。

企業・組織や社会基盤を狙ったサイバー攻撃や、コンピュータウイルス、不正アクセスなどの

セキュリティ上の脅威への防護力を高め、IT社会をより安全なものにするため、

IPAでは、サイバー攻撃から企業・組織を守る取り組みや、

国民に向けた情報セキュリティ対策の普及啓発、IT製品・システムの安全性を確保するための

制度運用などを推進しています。

主な対象・公的機関 ・教育機関 ・一般法人 ・重要産業 ・業界団体 ・社団/財団

J-CSIP・J-CRAT 近年、企業や組織を狙ったサイバー攻撃が大きな脅威となり、特に標的

型サイバー攻撃への対策が社会的な課題となっています。

 IPAでは、重要産業や社会基盤を標的型サイバー攻撃の脅威から守る

「J-CSIP(ジェイシップ)」「J-CRAT(ジェイクラート)」の活動に取り組

んでいます。

 J-CSIPは、標的型サイバー攻撃情報等の収集と分析、脅威および対策

情報の参加組織・業界間の共有により、攻撃の早期検知や防御を実現し

ます。

 J-CRATは、標的型サイバー攻撃を受けてしまった組織の被害状況の分

析と対策の早期着手を支援し、被害の拡大防止と低減を図ります。

社会を守る

サイバー情報共有イニシアティブ(Initiative for Cyber Security Information sharing Partnership of Japan)

サイバーレスキュー隊(Cyber Rescue and Advice Team against targeted attack of Japan)

制御システムのセキュリティリスク分析事業 社会インフラを支える制御システムは、サイバー攻撃などの脅威に阻まれるこ

となく、どのような状況下でも安定して稼動し続けることが求められています。

 IPAでは、制御システムのセキュリティレベル向上のため、重要インフラ分野

を対象とした制御システムのリスク分析実施と対策立案を支援するとともに、リ

スク分析手法やその活用を推進しています。

社会インフラ・産業基盤を持つ事業者・機関

対象

独立行政法人等のセキュリティ監査・監視事業 各独立行政法人および指定法人*におけるサイバーセキュリティ対策の自立

的かつ継続的な改善を推進するため、IPAは、サイバーセキュリティ戦略本部/

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)から事務の一部の委託を受けるなど

して、情報セキュリティ監査(助言型のマネジメント監査およびペネトレーショ

ンテスト)や不正な通信の監視によるサイバー攻撃の検知等の業務を実施して

います。

*特殊法人および認可法人のうち、サイバーセキュリティ戦略本部が指定するもの。

独立行政法人・指定法人

対象

すべての企業・組織

対象

サイバーセキュリティ基本法

サイバーセキュリティ戦略本部

セキュリティ監査

セキュリティ監視

セキュリティ監視

支援・指導監督

セキュリティ監査 独立行政法人・指定法人

NISC(内閣サイバー セキュリティセンター)

事務委託(一部)

府省庁

情報セキュリティ対策の実現

Page 5: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

標的型サイバー攻撃かな?感染? と思ったら… IPAへご相談ください

https://www.ipa.go.jp/security/tokubetsu/

4 5

情報セキュリティ対策の実現

標的型サイバー攻撃特別相談窓口E-mail : [email protected]: 03-5978-7599

ITの利便性が私たちの暮らしや社会に豊かさをもたらす一方で、その安全を脅かす脅威が存在しています。

企業・組織や社会基盤を狙ったサイバー攻撃や、コンピュータウイルス、不正アクセスなどの

セキュリティ上の脅威への防護力を高め、IT社会をより安全なものにするため、

IPAでは、サイバー攻撃から企業・組織を守る取り組みや、

国民に向けた情報セキュリティ対策の普及啓発、IT製品・システムの安全性を確保するための

制度運用などを推進しています。

主な対象・公的機関 ・教育機関 ・一般法人 ・重要産業 ・業界団体 ・社団/財団

J-CSIP・J-CRAT 近年、企業や組織を狙ったサイバー攻撃が大きな脅威となり、特に標的

型サイバー攻撃への対策が社会的な課題となっています。

 IPAでは、重要産業や社会基盤を標的型サイバー攻撃の脅威から守る

「J-CSIP(ジェイシップ)」「J-CRAT(ジェイクラート)」の活動に取り組

んでいます。

 J-CSIPは、標的型サイバー攻撃情報等の収集と分析、脅威および対策

情報の参加組織・業界間の共有により、攻撃の早期検知や防御を実現し

ます。

 J-CRATは、標的型サイバー攻撃を受けてしまった組織の被害状況の分

析と対策の早期着手を支援し、被害の拡大防止と低減を図ります。

社会を守る

サイバー情報共有イニシアティブ(Initiative for Cyber Security Information sharing Partnership of Japan)

サイバーレスキュー隊(Cyber Rescue and Advice Team against targeted attack of Japan)

制御システムのセキュリティリスク分析事業 社会インフラを支える制御システムは、サイバー攻撃などの脅威に阻まれるこ

となく、どのような状況下でも安定して稼動し続けることが求められています。

 IPAでは、制御システムのセキュリティレベル向上のため、重要インフラ分野

を対象とした制御システムのリスク分析実施と対策立案を支援するとともに、リ

スク分析手法やその活用を推進しています。

社会インフラ・産業基盤を持つ事業者・機関

対象

独立行政法人等のセキュリティ監査・監視事業 各独立行政法人および指定法人*におけるサイバーセキュリティ対策の自立

的かつ継続的な改善を推進するため、IPAは、サイバーセキュリティ戦略本部/

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)から事務の一部の委託を受けるなど

して、情報セキュリティ監査(助言型のマネジメント監査およびペネトレーショ

ンテスト)や不正な通信の監視によるサイバー攻撃の検知等の業務を実施して

います。

*特殊法人および認可法人のうち、サイバーセキュリティ戦略本部が指定するもの。

独立行政法人・指定法人

対象

すべての企業・組織

対象

サイバーセキュリティ基本法

サイバーセキュリティ戦略本部

セキュリティ監査

セキュリティ監視

セキュリティ監視

支援・指導監督

セキュリティ監査 独立行政法人・指定法人

NISC(内閣サイバー セキュリティセンター)

事務委託(一部)

府省庁

情報セキュリティ対策の実現

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SECURITY ACTION

すべての企業・組織、IT利用者

対象

情報セキュリティ安心相談窓口E-mail : [email protected] TEL: 03-5978-7509

6 7

 サイバー攻撃の脅威が増す中、日本の中小企業における情報セキュリティ対

策の実施率の低さが懸念されています。

 IPAでは、中小企業の自発的な対策実施を促すため、2017年4月から

「SECURITY ACTION」を運営しています。本制度では、情報セキュリティ対

策への取り組み目標を2段階で設定しており、中小企業がいずれかの取り組み

の実施を宣言し、それらを実践することで中小企業におけるセキュリティ意識の

向上と対策実施の促進を目指しています。

IT導入補助金(平成30年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業)の申請要件に指定。

中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン付録の「情報セキュリティ5か条」に取り組むことを宣言する。

対策を促す

セキュリティ対策の普及啓発事業 ITを安全に利用するには、利用者自身が情報セキュリティに対する意識を高

め、対策を行うことが必要です。IPAでは、情報セキュリティ対策の普及啓発の

ため、対策をわかりやすくまとめた冊子や映像コンテンツなどを公開するととも

に、各種セミナー・イベントを実施しています。

 また、インターネット利用者向けにウイルスや不正アクセスに関する相談を受

け付ける窓口を運営し、利用者から寄せられる相談に対して事象の分析や助言

を行っています。さらに手口の解説や対策方法などを公開することでセキュリティ

対策の促進を目指しています。

脆弱性対策促進事業 OSやソフトウェア、または、それらが組み込まれた製品のセキュリティ上の弱

点「脆弱性」は、放置すると不正アクセスやウイルス感染、個人情報の漏えいな

どにつながります。

 IPAでは、「脆弱性届出制度」の運営と「脆弱性対策情報データベース」の

提供を通じて、脆弱性対策情報の受付と公表を行い、製品開発者、ウェブサイ

ト運営者による修正および利用者の対策を促進しています。

すべての企業・組織、IT利用者

対象

中小企業対象

★一つ星

情報セキュリティ5か条❶ OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!❷ ウイルス対策ソフトを導入しよう!❸ パスワードを強化しよう!❹ 共有設定を見直そう!❺ 脅威や攻撃の手口を知ろう!

中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン付録の「5分でできる! 情報セキュリティ自社診断」で自社の状況を把握したうえで、情報セキュリティ基本方針を定め、外部に公開したことを宣言する。

★★二つ星

脆弱性届出制度ソフトウェアやウェブサイトの脆弱性の届出を受付け、開発者や運営者に修正を依頼。ソフトウェアの修正情報は、ポータルサイト「JVN」で公表。届出累計件数:15,224 件

(2019 年 12 月末時点)

脆弱性対策情報データベースJVN で公表された情報だけでなく、米国政府の脆弱性対策情報も日本語で提供。情報保有件数:112,084 件

(2019 年 12 月末時点) 消去

脆弱性があるシステム

IoT機器等の脆弱性も攻撃の対象に

ホームページ改ざん

ウイルス配布サイト

情報漏えい ウイルス感染

システム・サービスへの負荷・停止

データ消去・システム破壊

パソコンのウイルス感染など、困った事態が発生したら

不正アクセス

ウイルス感染

ワンクリック請求

IPAへご相談ください

https://jvndb.jvn.jp

https://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/

https://www.ipa.go.jp/security/anshin/

情報セキュリティ対策の実現

Page 7: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

SECURITY ACTION

すべての企業・組織、IT利用者

対象

情報セキュリティ安心相談窓口E-mail : [email protected] TEL: 03-5978-7509

6 7

 サイバー攻撃の脅威が増す中、日本の中小企業における情報セキュリティ対

策の実施率の低さが懸念されています。

 IPAでは、中小企業の自発的な対策実施を促すため、2017年4月から

「SECURITY ACTION」を運営しています。本制度では、情報セキュリティ対

策への取り組み目標を2段階で設定しており、中小企業がいずれかの取り組み

の実施を宣言し、それらを実践することで中小企業におけるセキュリティ意識の

向上と対策実施の促進を目指しています。

IT導入補助金(平成30年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業)の申請要件に指定。

中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン付録の「情報セキュリティ5か条」に取り組むことを宣言する。

対策を促す

セキュリティ対策の普及啓発事業 ITを安全に利用するには、利用者自身が情報セキュリティに対する意識を高

め、対策を行うことが必要です。IPAでは、情報セキュリティ対策の普及啓発の

ため、対策をわかりやすくまとめた冊子や映像コンテンツなどを公開するととも

に、各種セミナー・イベントを実施しています。

 また、インターネット利用者向けにウイルスや不正アクセスに関する相談を受

け付ける窓口を運営し、利用者から寄せられる相談に対して事象の分析や助言

を行っています。さらに手口の解説や対策方法などを公開することでセキュリティ

対策の促進を目指しています。

脆弱性対策促進事業 OSやソフトウェア、または、それらが組み込まれた製品のセキュリティ上の弱

点「脆弱性」は、放置すると不正アクセスやウイルス感染、個人情報の漏えいな

どにつながります。

 IPAでは、「脆弱性届出制度」の運営と「脆弱性対策情報データベース」の

提供を通じて、脆弱性対策情報の受付と公表を行い、製品開発者、ウェブサイ

ト運営者による修正および利用者の対策を促進しています。

すべての企業・組織、IT利用者

対象

中小企業対象

★一つ星

情報セキュリティ5か条❶ OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!❷ ウイルス対策ソフトを導入しよう!❸ パスワードを強化しよう!❹ 共有設定を見直そう!❺ 脅威や攻撃の手口を知ろう!

中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン付録の「5分でできる! 情報セキュリティ自社診断」で自社の状況を把握したうえで、情報セキュリティ基本方針を定め、外部に公開したことを宣言する。

★★二つ星

脆弱性届出制度ソフトウェアやウェブサイトの脆弱性の届出を受付け、開発者や運営者に修正を依頼。ソフトウェアの修正情報は、ポータルサイト「JVN」で公表。届出累計件数:15,224 件

(2019 年 12 月末時点)

脆弱性対策情報データベースJVN で公表された情報だけでなく、米国政府の脆弱性対策情報も日本語で提供。情報保有件数:112,084 件

(2019 年 12 月末時点) 消去

脆弱性があるシステム

IoT機器等の脆弱性も攻撃の対象に

ホームページ改ざん

ウイルス配布サイト

情報漏えい ウイルス感染

システム・サービスへの負荷・停止

データ消去・システム破壊

パソコンのウイルス感染など、困った事態が発生したら

不正アクセス

ウイルス感染

ワンクリック請求

IPAへご相談ください

https://jvndb.jvn.jp

https://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/

https://www.ipa.go.jp/security/anshin/

情報セキュリティ対策の実現

Page 8: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

IT人材の育成

8 9

JISEC・JCMVP・CRYPTREC

 IPAでは、国際規格ISO/IEC 15408に基づき、IT製品のセキュリティの適切

性・確実性を評価する制度を運営しています。

 機密性の高い情報を扱う政府のシステムの調達において、評価済みの市販

IT製品を導入することで、システムのセキュリティリスクを低減できます。本制度

で評価された結果は、同様の制度を持つ28カ国(2018年4月現在)の政府調

達においても、相互に承認されています。

 スマートフォンや暗号化USBメモリなどの電子機器には、情報の盗み見や改ざ

んを防ぐ暗号機能が組み込まれています。

 IPAでは、国際規格ISO/IEC 19790に基づき、電子機器に使用されている暗号

機能の実装の適切性・正確性を確認する制度を運営し、安全なソフトウェアや電

子機器の利用促進を図っています。

 暗号技術はサイバーセキュリティのコア技術のひとつです。IPAでは、暗号技術

の調査・評価を行う「CRYPTREC」を関連機関*と協力し運営しています。

CRYPTRECでは、「CRYPTREC暗号リスト」を作成し、政府機関におけるシステ

ム調達やシステム利用時に推奨する暗号技術等を公開しています。

 また、安全な暗号技術の利用促進のため、政府機関や一般企業などが暗号技

術を使用する際の設定方法を示すガイドライン等を作成し、公開しています。

*総務省、経済産業省および国立研究開発法人情報通信研究機構

安全を担保する

政府機関・自治体・ベンダー企業

対象

ITセキュリティ評価および認証制度(Japan Information Technology Security Evaluation and Certification Scheme)

暗号モジュール試験および認証制度(Japan Cryptographic Module Validation Program)

(Cryptography Research and Evaluation Committees)

JISEC認証書 JCMVP認証書

IT人材の育成

新しい技術の進展とともに多様化するセキュリティ脅威から組織や社会を守ること。

ITの技術革新を次のイノベーションにつなげ、新たな価値を創造すること。

ITが社会基盤の根幹を担う今、これらを実現するIT人材の育成はますます重要になっています。

IPAでは、高度な能力を持ったサイバーセキュリティ人材や、ITイノベーション人材などを

育成するとともに、IT人材の活躍のフィールド、IT人材同士のネットワークの拡大に貢献する

事業に取り組んでいます。

セキュリティ・キャンプ IPAでは、一般社団法人セキュリティ・キャンプ協議会と共催で、未来の IT

社会を支える、若く優れたサイバーセキュリティ人材の発掘・育成を目的に、「セ

キュリティ・キャンプ」を実施しています。

 合宿形式で開催している「セキュリティ・キャンプ全国大会」は、22 歳以下

の学生を対象に、情報セキュリティ業界の最前線で活躍する講師陣が、高度な

情報セキュリティ技術や情報倫理などについて指導します。また、国内各地で少

人数制の「セキュリティ・キャンプ地方大会」も開催しています。

IT技術者対象

サイバーセキュリティ人材を育てる

Page 9: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

IT人材の育成

8 9

JISEC・JCMVP・CRYPTREC

 IPAでは、国際規格ISO/IEC 15408に基づき、IT製品のセキュリティの適切

性・確実性を評価する制度を運営しています。

 機密性の高い情報を扱う政府のシステムの調達において、評価済みの市販

IT製品を導入することで、システムのセキュリティリスクを低減できます。本制度

で評価された結果は、同様の制度を持つ28カ国(2018年4月現在)の政府調

達においても、相互に承認されています。

 スマートフォンや暗号化USBメモリなどの電子機器には、情報の盗み見や改ざ

んを防ぐ暗号機能が組み込まれています。

 IPAでは、国際規格ISO/IEC 19790に基づき、電子機器に使用されている暗号

機能の実装の適切性・正確性を確認する制度を運営し、安全なソフトウェアや電

子機器の利用促進を図っています。

 暗号技術はサイバーセキュリティのコア技術のひとつです。IPAでは、暗号技術

の調査・評価を行う「CRYPTREC」を関連機関*と協力し運営しています。

CRYPTRECでは、「CRYPTREC暗号リスト」を作成し、政府機関におけるシステ

ム調達やシステム利用時に推奨する暗号技術等を公開しています。

 また、安全な暗号技術の利用促進のため、政府機関や一般企業などが暗号技

術を使用する際の設定方法を示すガイドライン等を作成し、公開しています。

*総務省、経済産業省および国立研究開発法人情報通信研究機構

安全を担保する

政府機関・自治体・ベンダー企業

対象

ITセキュリティ評価および認証制度(Japan Information Technology Security Evaluation and Certification Scheme)

暗号モジュール試験および認証制度(Japan Cryptographic Module Validation Program)

(Cryptography Research and Evaluation Committees)

JISEC認証書 JCMVP認証書

IT人材の育成

新しい技術の進展とともに多様化するセキュリティ脅威から組織や社会を守ること。

ITの技術革新を次のイノベーションにつなげ、新たな価値を創造すること。

ITが社会基盤の根幹を担う今、これらを実現するIT人材の育成はますます重要になっています。

IPAでは、高度な能力を持ったサイバーセキュリティ人材や、ITイノベーション人材などを

育成するとともに、IT人材の活躍のフィールド、IT人材同士のネットワークの拡大に貢献する

事業に取り組んでいます。

セキュリティ・キャンプ IPAでは、一般社団法人セキュリティ・キャンプ協議会と共催で、未来の IT

社会を支える、若く優れたサイバーセキュリティ人材の発掘・育成を目的に、「セ

キュリティ・キャンプ」を実施しています。

 合宿形式で開催している「セキュリティ・キャンプ全国大会」は、22 歳以下

の学生を対象に、情報セキュリティ業界の最前線で活躍する講師陣が、高度な

情報セキュリティ技術や情報倫理などについて指導します。また、国内各地で少

人数制の「セキュリティ・キャンプ地方大会」も開催しています。

IT技術者対象

サイバーセキュリティ人材を育てる

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産業サイバーセキュリティ人材育成事業 IPAでは、社会インフラ・産業基盤のサイバーセキュリティ対策の抜本的強

化に向けて、経営層と現場の連携を促し産業界のサイバーセキュリティ戦略

をリードしていく「中核人材」の育成に取り組んでいます。

 約 1年間の研修プログラム「中核人材育成プログラム」では、各業界のシス

テムを想定した模擬システムを活用し、実践的なサイバー攻撃対策の演習を

行うことで現場のリスクへの理解を深めつつ、情報システム(IT)と制御システ

ム(OT)の総合的な技術スキルを習得します。さらに、海外の産業セキュリティ

関連機関との連携トレーニングを継続的に実施し、海外有識者との人脈を

形成しつつ、海外の最先端のセキュリティ対策に関する知見やノウハウの習得

を目指します。

社会インフラ・産業基盤のIT技術者

対象

遠藤センター長による挨拶(開講式)

公募・採択

髪の毛で音を感じる新しいユーザーインタフェース 「ONTENNA」

空間知覚拡張のための “聞こえる化”デバイス 「SIGHT」

ホビー性と実用を兼ね備えた手のひらサイズ飛行ロボット 「PHENOX」

発表・評価育成期間(合同合宿など)

インシデント報告の演習

模擬システムを用いた演習

元米国国家安全保障局長官の視察

IT人材の育成

未踏IT人材発掘・育成事業・未踏アドバンスト事業・未踏ターゲット事業

IT技術者対象

ITイノベーション人材を磨き上げる

7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月

中核人材育成プログラム年間スケジュール

未踏IT人材発掘・育成事業の流れ

過去の主な成果物

レベル合わせ(プライマリー)

上級演習(アドバンス) 卒業プロジェクト基礎演習

(ベーシック)

ビジネス・マネジメント・倫理

プロフェッショナルネットワーク(含む海外)

「未踏IT人材発掘・育成事業」は、優れたIT人材の発掘と育成を目指す事業で

す。独創的なアイディアと優れた技術を持つ若いITクリエータを集め、プロジェ

クトマネージャーのサポートのもとで行う開発プロジェクトを通じて、その才能

やアイディアを磨きます。これまでビッグデータ、AI、ロボット技術を応用した画

期的なプロダクトや、さらに起業へと発展したプロジェクトなどが数多く誕生し

ています。(対象年齢:25歳未満 育成期間:約9ヶ月)

 2017年から開始された「未踏アドバンスト事業」は、IT起業家を育成する事業

です。製品やサービスの企画・構想や、開発段階のプロトタイプのアイディアにつ

いて、技術と経営の観点から専門家が指導・助言を行い、ITビジネスを創出する人

材を育成します。(対象年齢制限なし 育成期間:約7ヶ月)

 2018年5月から開始された「未踏ターゲット事業」は、先進分野に特化したIT人

材の育成を目指す事業です。

 世界で研究開発が進む新たな技術や、数学等の専門性を必要とする分野の中

からテーマを定め、そのテーマに関する開発プロジェクトを通じて人材の育成を行

います。(対象年齢制限なし 育成期間:約1年6ヶ月)

未踏IT人材発掘・育成事業 

未踏アドバンスト事業

未踏ターゲット事業

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産業サイバーセキュリティ人材育成事業 IPAでは、社会インフラ・産業基盤のサイバーセキュリティ対策の抜本的強

化に向けて、経営層と現場の連携を促し産業界のサイバーセキュリティ戦略

をリードしていく「中核人材」の育成に取り組んでいます。

 約 1年間の研修プログラム「中核人材育成プログラム」では、各業界のシス

テムを想定した模擬システムを活用し、実践的なサイバー攻撃対策の演習を

行うことで現場のリスクへの理解を深めつつ、情報システム(IT)と制御システ

ム(OT)の総合的な技術スキルを習得します。さらに、海外の産業セキュリティ

関連機関との連携トレーニングを継続的に実施し、海外有識者との人脈を

形成しつつ、海外の最先端のセキュリティ対策に関する知見やノウハウの習得

を目指します。

社会インフラ・産業基盤のIT技術者

対象

遠藤センター長による挨拶(開講式)

公募・採択

髪の毛で音を感じる新しいユーザーインタフェース 「ONTENNA」

空間知覚拡張のための “聞こえる化”デバイス 「SIGHT」

ホビー性と実用を兼ね備えた手のひらサイズ飛行ロボット 「PHENOX」

発表・評価育成期間(合同合宿など)

インシデント報告の演習

模擬システムを用いた演習

元米国国家安全保障局長官の視察

IT人材の育成

未踏IT人材発掘・育成事業・未踏アドバンスト事業・未踏ターゲット事業

IT技術者対象

ITイノベーション人材を磨き上げる

7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月

中核人材育成プログラム年間スケジュール

未踏IT人材発掘・育成事業の流れ

過去の主な成果物

レベル合わせ(プライマリー)

上級演習(アドバンス) 卒業プロジェクト基礎演習

(ベーシック)

ビジネス・マネジメント・倫理

プロフェッショナルネットワーク(含む海外)

「未踏IT人材発掘・育成事業」は、優れたIT人材の発掘と育成を目指す事業で

す。独創的なアイディアと優れた技術を持つ若いITクリエータを集め、プロジェ

クトマネージャーのサポートのもとで行う開発プロジェクトを通じて、その才能

やアイディアを磨きます。これまでビッグデータ、AI、ロボット技術を応用した画

期的なプロダクトや、さらに起業へと発展したプロジェクトなどが数多く誕生し

ています。(対象年齢:25歳未満 育成期間:約9ヶ月)

 2017年から開始された「未踏アドバンスト事業」は、IT起業家を育成する事業

です。製品やサービスの企画・構想や、開発段階のプロトタイプのアイディアにつ

いて、技術と経営の観点から専門家が指導・助言を行い、ITビジネスを創出する人

材を育成します。(対象年齢制限なし 育成期間:約7ヶ月)

 2018年5月から開始された「未踏ターゲット事業」は、先進分野に特化したIT人

材の育成を目指す事業です。

 世界で研究開発が進む新たな技術や、数学等の専門性を必要とする分野の中

からテーマを定め、そのテーマに関する開発プロジェクトを通じて人材の育成を行

います。(対象年齢制限なし 育成期間:約1年6ヶ月)

未踏IT人材発掘・育成事業 

未踏アドバンスト事業

未踏ターゲット事業

Page 12: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

12 13

IT人材の育成

集合講習の様子

国家資格 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)制度

すべての企業・組織、IT技術者

対象

IT人材の知識・スキルを認定する

登録セキスペ登録・維持の流れ 登録セキスペの担う役割

情報処理安全確保支援士試験に合格

受験毎年4月・10月試験実施

登録セキスペに登録登録 毎年4月1日・10月1日(登録申請は随時受付)

 昨今の急激なサイバー攻撃の増加とともにサイバーセキュリティ対策の重要

性が高まる一方で、その対策を担う人材は不足しています。

 このため、サイバーセキュリティに関する高度かつ実践的な能力を有する人材

に関する登録制の国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」制度

が2016年10月に創設され、IPAは、本制度の実施機関として、試験、登録、講

習の運営を行っています。

 継続的な講習受講義務による人材の質の担保や、登録情報の公開による人

材の見える化などを通じて、企業や組織で必要となるサイバーセキュリティ人材

の育成・確保と、その活用促進を目指します。

登録者数19,417名(2019年10月1日現在)

講習受講維持 オンライン講習(1年に1回)集合講習(3年に1回)

経営サポート・ 経営課題としての  セキュリティリスクの評価

・ セキュリティポリシー・ルールの 作成・定着支援

・ インシデント対応 (経営、利用者、社外との連携支援)

など

技術サポート・ サイバー攻撃動向の収集・分析・ 活用の支援

・ セキュリティ対策の設計・開発・ 運用・保守

・ インシデント対応(技術支援)など

国家試験 情報処理技術者試験「情報処理技術者試験」は、情報処理技術者としての知識・技能が一定以上

の水準であることを経済産業省が認定する国家試験で、「情報処理の促進に

関する法律」に基づき、「情報処理安全確保支援士試験」と併せて、IPAが実

施しています。対象者別(IT技術者・IT利用者)、レベル別、専門分野別に、IT

に関する知識レベルや組織の技術力を示す共通的・客観的な評価指標として、

ベンダー企業をはじめ、ITを利活用するユーザー企業や教育機関等で幅広く活

用されています。

応募者数534,518名(2018年度)

IT技術者・IT利用者対象

アジアにおける情報処理技術者試験 アジア諸国におけるIT人材育成の支援のため、アジア6ヶ国では、現在、日本

の情報処理技術者試験をもとにして作られた「ITPEC試験(アジア共通統一

試験)」が行われています。IPAの「ITパスポート試験」、「基本情報技術者試

験」、「応用情報技術者試験」相当のものが実施されており、IPAは試験実施

の支援や、試験問題作成の指導などを行っています。

 また、IPAでは、アジア圏において独自のIT国家試験を実施している国との相

互認証を推進しています。

IT技術者・IT利用者(アジア)

対象

情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験

情報処理技術者

基本的 知識・技能

応用的 知識・技能 高度な知識・技能

基本情報技術者試験

(FE)

応用情報技術者試験

(AP)

ITストラテジスト試験(ST)

システムアーキテクト試験(SA)

プロジェクトマネージャ試験(PM)

ネットワークスペシャリスト試験(NW)

データベーススペシャリスト試験(DB)

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

ITサービスマネージャ試験(SM)

ITの安全な

利活用を推進する者

ITの安全な利活用を推進するための基本的知識・技能

情報セキュリティマネジメント試験(SG)

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)

安全な情報システムを設計、開発、運用するための

情報セキュリティに関する知識・技能

IT を利活用する者

全ての社会人

ITを利活用するための共通的基礎知識

ITパスポート試験(IP)

システム監査技術者試験(AU)

ITPEC試験を実施している国フィリピン、タイ、ベトナム、ミャンマーモンゴル、バングラデシュ

試験の相互認証を締結している国・地域インド、シンガポール、台湾、中国、韓国

インド

中国

韓国

フィリピン

台湾

ミャンマー

シンガポール

タイベトナム

バングラデシュ

モンゴル

情報処理安全確保支援士試験(SC)

Page 13: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

12 13

IT人材の育成

集合講習の様子

国家資格 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)制度

すべての企業・組織、IT技術者

対象

IT人材の知識・スキルを認定する

登録セキスペ登録・維持の流れ 登録セキスペの担う役割

情報処理安全確保支援士試験に合格

受験毎年4月・10月試験実施

登録セキスペに登録登録 毎年4月1日・10月1日(登録申請は随時受付)

 昨今の急激なサイバー攻撃の増加とともにサイバーセキュリティ対策の重要

性が高まる一方で、その対策を担う人材は不足しています。

 このため、サイバーセキュリティに関する高度かつ実践的な能力を有する人材

に関する登録制の国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」制度

が2016年10月に創設され、IPAは、本制度の実施機関として、試験、登録、講

習の運営を行っています。

 継続的な講習受講義務による人材の質の担保や、登録情報の公開による人

材の見える化などを通じて、企業や組織で必要となるサイバーセキュリティ人材

の育成・確保と、その活用促進を目指します。

登録者数19,417名(2019年10月1日現在)

講習受講維持 オンライン講習(1年に1回)集合講習(3年に1回)

経営サポート・ 経営課題としての  セキュリティリスクの評価

・ セキュリティポリシー・ルールの 作成・定着支援

・ インシデント対応 (経営、利用者、社外との連携支援)

など

技術サポート・ サイバー攻撃動向の収集・分析・ 活用の支援

・ セキュリティ対策の設計・開発・ 運用・保守

・ インシデント対応(技術支援)など

国家試験 情報処理技術者試験「情報処理技術者試験」は、情報処理技術者としての知識・技能が一定以上

の水準であることを経済産業省が認定する国家試験で、「情報処理の促進に

関する法律」に基づき、「情報処理安全確保支援士試験」と併せて、IPAが実

施しています。対象者別(IT技術者・IT利用者)、レベル別、専門分野別に、IT

に関する知識レベルや組織の技術力を示す共通的・客観的な評価指標として、

ベンダー企業をはじめ、ITを利活用するユーザー企業や教育機関等で幅広く活

用されています。

応募者数534,518名(2018年度)

IT技術者・IT利用者対象

アジアにおける情報処理技術者試験 アジア諸国におけるIT人材育成の支援のため、アジア6ヶ国では、現在、日本

の情報処理技術者試験をもとにして作られた「ITPEC試験(アジア共通統一

試験)」が行われています。IPAの「ITパスポート試験」、「基本情報技術者試

験」、「応用情報技術者試験」相当のものが実施されており、IPAは試験実施

の支援や、試験問題作成の指導などを行っています。

 また、IPAでは、アジア圏において独自のIT国家試験を実施している国との相

互認証を推進しています。

IT技術者・IT利用者(アジア)

対象

情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験

情報処理技術者

基本的 知識・技能

応用的 知識・技能 高度な知識・技能

基本情報技術者試験

(FE)

応用情報技術者試験

(AP)

ITストラテジスト試験(ST)

システムアーキテクト試験(SA)

プロジェクトマネージャ試験(PM)

ネットワークスペシャリスト試験(NW)

データベーススペシャリスト試験(DB)

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

ITサービスマネージャ試験(SM)

ITの安全な

利活用を推進する者

ITの安全な利活用を推進するための基本的知識・技能

情報セキュリティマネジメント試験(SG)

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)

安全な情報システムを設計、開発、運用するための

情報セキュリティに関する知識・技能

IT を利活用する者

全ての社会人

ITを利活用するための共通的基礎知識

ITパスポート試験(IP)

システム監査技術者試験(AU)

ITPEC試験を実施している国フィリピン、タイ、ベトナム、ミャンマーモンゴル、バングラデシュ

試験の相互認証を締結している国・地域インド、シンガポール、台湾、中国、韓国

インド

中国

韓国

フィリピン

台湾

ミャンマー

シンガポール

タイベトナム

バングラデシュ

モンゴル

情報処理安全確保支援士試験(SC)

Page 14: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

14 15

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

ITを取り巻く環境は、急速に進化しています。

革新的なビジネスの創出による産業の競争力強化や、安全なIT社会の実現のためには、

絶えず変わりゆくIT社会の潮流を的確に捉えていくことが重要です。

IPAでは、新たな技術の動向や情報セキュリティの脅威、求められるIT人材など、ITに関するさまざまな

調査・分析により、産業の発展や社会課題の解決につなげる指針やヒントを社会に発信するとともに、

ITの利活用を促進させ、安全なIT社会の実現に貢献するための基盤づくりに取り組んでいます。

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

IT社会の動向調査・分析、情報発信

新たなITに関する調査・分析 IoT、ビッグデータ、AI、ロボットなどの技術を活用してさまざまな社会課題の

解決を目指す「Society5.0」の実現に貢献するため、IPAでは、新たなITに関す

る技術動向の調査・分析を行っています。

 そして、新たな技術の活用方法や社会実装への課題と解決策を社会の各層

に展開することで、イノベーションの加速とそれによる社会変革の基盤づくりに

貢献します。

 現在、急速に進展しているAI(人工知能)に着目し、その社会実装への課題

の洗い出しと対策の検討などを行い、その検討内容や動向を広く社会に発信し

ています。

すべての企業・組織、IT利用者

対象

情報セキュリティに関する調査・分析 ITが進展する一方で、セキュリティ脅威も多様化、深刻化しています。IPAで

は、最新の攻撃手法・セキュリティ対策の収集・分析等を通じて、セキュリティ

脅威やサイバー攻撃の傾向を把握し、新たな脅威動向の予測と、それによる被

害の未然防止を実現するための取り組みを行っています。

 また、ITを利用する個人や組織における情報セキュリティに関するさまざまな

実態を調査・分析し、課題を明確にするとともに対策を促すための情報を発信

しています。

すべての企業・組織、IT利用者

対象

IT人材動向に関する調査・分析 IT人材を取り巻く環境の変化や、その働き方が多様化していることを踏まえ、

IPAでは、IT業界やIT人材の動向調査・分析を行っています。

 企業や個人を対象としたIT人材の動向調査を通じて、IT人材の現状を明らか

にすることを目指し、IT人材育成やIT人材育成施策の立案に活用しうる情報を

発信しています。

政府機関、IT技術者、経営者、人事担当者

対象

Page 15: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

14 15

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

ITを取り巻く環境は、急速に進化しています。

革新的なビジネスの創出による産業の競争力強化や、安全なIT社会の実現のためには、

絶えず変わりゆくIT社会の潮流を的確に捉えていくことが重要です。

IPAでは、新たな技術の動向や情報セキュリティの脅威、求められるIT人材など、ITに関するさまざまな

調査・分析により、産業の発展や社会課題の解決につなげる指針やヒントを社会に発信するとともに、

ITの利活用を促進させ、安全なIT社会の実現に貢献するための基盤づくりに取り組んでいます。

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

IT社会の動向調査・分析、情報発信

新たなITに関する調査・分析 IoT、ビッグデータ、AI、ロボットなどの技術を活用してさまざまな社会課題の

解決を目指す「Society5.0」の実現に貢献するため、IPAでは、新たなITに関す

る技術動向の調査・分析を行っています。

 そして、新たな技術の活用方法や社会実装への課題と解決策を社会の各層

に展開することで、イノベーションの加速とそれによる社会変革の基盤づくりに

貢献します。

 現在、急速に進展しているAI(人工知能)に着目し、その社会実装への課題

の洗い出しと対策の検討などを行い、その検討内容や動向を広く社会に発信し

ています。

すべての企業・組織、IT利用者

対象

情報セキュリティに関する調査・分析 ITが進展する一方で、セキュリティ脅威も多様化、深刻化しています。IPAで

は、最新の攻撃手法・セキュリティ対策の収集・分析等を通じて、セキュリティ

脅威やサイバー攻撃の傾向を把握し、新たな脅威動向の予測と、それによる被

害の未然防止を実現するための取り組みを行っています。

 また、ITを利用する個人や組織における情報セキュリティに関するさまざまな

実態を調査・分析し、課題を明確にするとともに対策を促すための情報を発信

しています。

すべての企業・組織、IT利用者

対象

IT人材動向に関する調査・分析 IT人材を取り巻く環境の変化や、その働き方が多様化していることを踏まえ、

IPAでは、IT業界やIT人材の動向調査・分析を行っています。

 企業や個人を対象としたIT人材の動向調査を通じて、IT人材の現状を明らか

にすることを目指し、IT人材育成やIT人材育成施策の立案に活用しうる情報を

発信しています。

政府機関、IT技術者、経営者、人事担当者

対象

Page 16: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

16 17

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

IoT製品・システムの開発指針の普及事業 情報共有基盤https://imi.go.jp/

 IPAでは、IoT製品・システムの安全性・信頼性確保のために開発時に考慮す

べきリスクやその対策を「つながる世界の開発指針」として公開しています。

 本指針が業界や国を越えて横断的に活用されるよう、本指針の普及と国際

規格化に取り組み、IoT製品・システムの安全性・信頼性の底上げを目指して

います。

ベンダー企業・ユーザー企業、I T 技術者

対象

複雑化するシステムの高信頼化を実現するためのアプローチや手法の普及事業

 AI や IoT技術の進展により多様化・高度化したシステムが増加し、システム

開発のあり方も大きく変化しています。

 IPAでは、システムとそれを取り巻く環境を統合的に捉えて全体最適を目指す

アプローチや手法の普及に取り組んでいます。主に、このアプローチの中心とな

る「システムズエンジニアリング」や上流工程から適用可能な安全性解析手法

「STAMP/STPA」の普及を推進しています。

技術革新により多様化・高度化するシステム

ベンダー企業・ユーザー企業、I T 技術者

対象

共通語彙基盤整備事業 政府や自治体が所有する公共データ(オープンデータ)の活用推進の課題のひ

とつに「用語の統一」があります。人が理解するには簡単な用語であっても、シス

テムや状況で表記や構造が異なると、用語の意味を機械が独自で判断すること

は困難で、システム間の連携やデータの二次利用の障壁となります。

 このような問題を解決するため、IPAでは、データに用いる用語に「属性」と「意

味」を付加することで定義を統一する「共通語彙基盤整備事業」を推進しています。

自治体・すべての企業・組織、IT利用者

対象

文字情報基盤整備事業 IPAでは、一般のコンピュータで表示できない人名や地名の漢字を扱えるように

するため、約6万文字の漢字の国際規格化と文字フォントの整備に取り組んでき

ました。2017年12月に国際規格化が完了し、これらの漢字に統一的な文字コー

ドが付与されたことで、これまで外字で対応していた漢字も一般のコンピュータで

扱えるようになりました。外字作成のコストや工数が解消され、今後、行政機関の

データの相互利用の促進などが期待されます。

自治体・すべての企業・組織、IT利用者

対象

IoT製品・システムの安全性・信頼性を確保する データ利活用を促進する

航空システムエネルギーシステム

鉄道システム

工場システム

スマートハウス

自動車システム(自動運転)

ITC(高速道路交通 システム)

IoT製品・システムがつながることによって発生するリスクの増大

IoT製品・システムの開発時に考慮すべき事項を指針として示すことにより、安全性・信頼性の底上げを図る

つながる世界の開発指針

故障以外の要因で発生する問題の深刻化

幅広い要因分析が可能なシステム理論に基づく解析手法により安全性を確保する

STAMP/STPA

システムの分野横断化に伴う個別最適の適用限界

複数の分野を俯瞰的に統合するアプローチにより、システム開発を成功に導く

システムズエンジニアリング

大規模災害で実際にあった問題

救援物資の依頼時、システム上で活用する「水」という用語の定義統一がなされていなかったため、物資の供給が遅れた

異なるシステム間でも意思疎通が可能に

共通語彙基盤整備要求物資:「水」

要求物資:「水」

「水道水」?「飲料水」?

「ミネラルウォーター」?「ミネラルウォーター」

被災自治体 自治体A 被災自治体 自治体A

用語に「属性」と「意味」を付加することで、定義を統一

行政業務で起こっている問題

一般のパソコンに搭載されていない文字は、組織が独自で作成する文字「外字」で対応していますが、システムが異なると正常な表記ができないことがあります。

本 一郎はしもと いちろう

□本 一郎

□本 一郎自治体A

自治体B

自治体C

外字

外字の欠点● システム環境に依存するため、文字情報を 共有できる範囲が制限される● 作成や運用に、コストや工数がかかる

Page 17: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

16 17

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

IoT製品・システムの開発指針の普及事業 情報共有基盤https://imi.go.jp/

 IPAでは、IoT製品・システムの安全性・信頼性確保のために開発時に考慮す

べきリスクやその対策を「つながる世界の開発指針」として公開しています。

 本指針が業界や国を越えて横断的に活用されるよう、本指針の普及と国際

規格化に取り組み、IoT製品・システムの安全性・信頼性の底上げを目指して

います。

ベンダー企業・ユーザー企業、I T 技術者

対象

複雑化するシステムの高信頼化を実現するためのアプローチや手法の普及事業

 AI や IoT技術の進展により多様化・高度化したシステムが増加し、システム

開発のあり方も大きく変化しています。

 IPAでは、システムとそれを取り巻く環境を統合的に捉えて全体最適を目指す

アプローチや手法の普及に取り組んでいます。主に、このアプローチの中心とな

る「システムズエンジニアリング」や上流工程から適用可能な安全性解析手法

「STAMP/STPA」の普及を推進しています。

技術革新により多様化・高度化するシステム

ベンダー企業・ユーザー企業、I T 技術者

対象

共通語彙基盤整備事業 政府や自治体が所有する公共データ(オープンデータ)の活用推進の課題のひ

とつに「用語の統一」があります。人が理解するには簡単な用語であっても、シス

テムや状況で表記や構造が異なると、用語の意味を機械が独自で判断すること

は困難で、システム間の連携やデータの二次利用の障壁となります。

 このような問題を解決するため、IPAでは、データに用いる用語に「属性」と「意

味」を付加することで定義を統一する「共通語彙基盤整備事業」を推進しています。

自治体・すべての企業・組織、IT利用者

対象

文字情報基盤整備事業 IPAでは、一般のコンピュータで表示できない人名や地名の漢字を扱えるように

するため、約6万文字の漢字の国際規格化と文字フォントの整備に取り組んでき

ました。2017年12月に国際規格化が完了し、これらの漢字に統一的な文字コー

ドが付与されたことで、これまで外字で対応していた漢字も一般のコンピュータで

扱えるようになりました。外字作成のコストや工数が解消され、今後、行政機関の

データの相互利用の促進などが期待されます。

自治体・すべての企業・組織、IT利用者

対象

IoT製品・システムの安全性・信頼性を確保する データ利活用を促進する

航空システムエネルギーシステム

鉄道システム

工場システム

スマートハウス

自動車システム(自動運転)

ITC(高速道路交通 システム)

IoT製品・システムがつながることによって発生するリスクの増大

IoT製品・システムの開発時に考慮すべき事項を指針として示すことにより、安全性・信頼性の底上げを図る

つながる世界の開発指針

故障以外の要因で発生する問題の深刻化

幅広い要因分析が可能なシステム理論に基づく解析手法により安全性を確保する

STAMP/STPA

システムの分野横断化に伴う個別最適の適用限界

複数の分野を俯瞰的に統合するアプローチにより、システム開発を成功に導く

システムズエンジニアリング

大規模災害で実際にあった問題

救援物資の依頼時、システム上で活用する「水」という用語の定義統一がなされていなかったため、物資の供給が遅れた

異なるシステム間でも意思疎通が可能に

共通語彙基盤整備要求物資:「水」

要求物資:「水」

「水道水」?「飲料水」?

「ミネラルウォーター」?「ミネラルウォーター」

被災自治体 自治体A 被災自治体 自治体A

用語に「属性」と「意味」を付加することで、定義を統一

行政業務で起こっている問題

一般のパソコンに搭載されていない文字は、組織が独自で作成する文字「外字」で対応していますが、システムが異なると正常な表記ができないことがあります。

本 一郎はしもと いちろう

□本 一郎

□本 一郎自治体A

自治体B

自治体C

外字

外字の欠点● システム環境に依存するため、文字情報を 共有できる範囲が制限される● 作成や運用に、コストや工数がかかる

Page 18: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

会津若松市におけるIoT活用例

18 19

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

地域におけるIoTビジネスの創出支援事業

IPAホームページhttps://www.ipa.go.jp/index.htmlIPAが取り組む各種事業の詳細や最新情報をお届けしています。

IPA NEWShttps://www.ipa.go.jp/about/ipa_news/index.htmlIPAが隔月で発行している広報誌。月々の活動内容をわかりやすくご紹介しています。

 IPAは、経済産業省が主導する「先進的モデル事業推進ワーキンググループ

(IoT推進ラボ)」の一環として「地方版IoT推進ラボ」事業の運営支援を行ってい

ます。本事業で選定した各地域のIoTビジネス創出の取り組みに対してメンター派

遣による戦略的、技術的支援や、人的ネットワークの構築支援などを行い、IoTに

よる地域の課題解決や、産業発展に寄与する新たなIoTビジネスの創出、地域に

おいて自立的にIoTビジネスが創出されるエコシステムの構築を目指しています。

*選定ラボ数101地域(2019年9月現在)

除雪車(約250台)にGPS端末を搭載し、位置と稼働状況をお知らせ

自治体対象

地域のIoTビジネス創出の取り組みを支援する 名 称:独立行政法人情報処理推進機構

設 立:2004年1月5日(前身の「認可法人情報処理振興事業協会」の設立は1970年10月1日)

理事長 富田 達夫理 事 戸髙 秀史・奥村 明俊監 事 竹田 進亮・宮地 充子(非常勤)

スキル変革推進事業 AI、IoT、ビッグデータなどがもたらすデジタルトランスフォーメーションにより

産業構造が大きく変化するにつれ、求められる人材やスキルも変化していきま

す。IPAでは、IT人材に求められるスキル変革の方向性を捉え、指針を提示する

事業に取り組んでいます。

 現在、IT人材のさらなる活躍に向けた新たなスキル強化の指針「ITSS+」の

拡充によって、時代のニーズに対応できるIT人材の育成に寄与しています。

IT技術者・IT利用者対象

IT社会に求められる人材・スキルの指針を示す

GPS端末

● 日時● 位置情報● 作業種別 等

送信

GPS衛星

メールニュース・ソーシャルメディア https://www.ipa.go.jp/about/mail/https://www.youtube.com/ipajphttps://twitter.com/IPAjphttps://www.facebook.com/ipaprjp/

[ メールニュース ][IPA Channel]

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機構概要

IPAを知る

監事監査部

内部監査部

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セキュリティセンター

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国家資格・試験部

IT人材育成センター

企画部

イノベーション推進部

DX推進部

アーキテクチャ設計部

産業プラットフォーム部

人材プラットフォーム部

社会基盤センター

監 事理事長

理 事 総務部

財務部

戦略企画部

デジタル戦略推進部

Page 19: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

会津若松市におけるIoT活用例

18 19

IT社会の動向調査・分析・基盤構築

地域におけるIoTビジネスの創出支援事業

IPAホームページhttps://www.ipa.go.jp/index.htmlIPAが取り組む各種事業の詳細や最新情報をお届けしています。

IPA NEWShttps://www.ipa.go.jp/about/ipa_news/index.htmlIPAが隔月で発行している広報誌。月々の活動内容をわかりやすくご紹介しています。

 IPAは、経済産業省が主導する「先進的モデル事業推進ワーキンググループ

(IoT推進ラボ)」の一環として「地方版IoT推進ラボ」事業の運営支援を行ってい

ます。本事業で選定した各地域のIoTビジネス創出の取り組みに対してメンター派

遣による戦略的、技術的支援や、人的ネットワークの構築支援などを行い、IoTに

よる地域の課題解決や、産業発展に寄与する新たなIoTビジネスの創出、地域に

おいて自立的にIoTビジネスが創出されるエコシステムの構築を目指しています。

*選定ラボ数101地域(2019年9月現在)

除雪車(約250台)にGPS端末を搭載し、位置と稼働状況をお知らせ

自治体対象

地域のIoTビジネス創出の取り組みを支援する 名 称:独立行政法人情報処理推進機構

設 立:2004年1月5日(前身の「認可法人情報処理振興事業協会」の設立は1970年10月1日)

理事長 富田 達夫理 事 戸髙 秀史・奥村 明俊監 事 竹田 進亮・宮地 充子(非常勤)

スキル変革推進事業 AI、IoT、ビッグデータなどがもたらすデジタルトランスフォーメーションにより

産業構造が大きく変化するにつれ、求められる人材やスキルも変化していきま

す。IPAでは、IT人材に求められるスキル変革の方向性を捉え、指針を提示する

事業に取り組んでいます。

 現在、IT人材のさらなる活躍に向けた新たなスキル強化の指針「ITSS+」の

拡充によって、時代のニーズに対応できるIT人材の育成に寄与しています。

IT技術者・IT利用者対象

IT社会に求められる人材・スキルの指針を示す

GPS端末

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GPS衛星

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Page 20: “頼れるIT社会”の実現を目指して理事長あいさつ 理事長 富田 達夫 “頼れるIT社会”の実現を目指して IPAの役割 IPAの事業領域 理事長

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2020.08.21

本冊子は、古紙配合率 80%再生紙に、環境に配慮した植物油インキを使用して印刷しています。本冊子は、古紙配合率 80%再生紙に、環境に配慮した植物油インキを使用して印刷しています。