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82 AUGUST 2010 1. はじめに ツイッターとは Twitter(以下ツイッターと表記)は,2006 年 に米国で始められたミニブログ・サービスだが, 2008 年に日本語化され,日本でも急速に普及 しつつある。このサービスは参加者が PCや携 帯から自分専用のサイトに接続し,短文のメッ セージ「つぶやき」を投稿すると,あらかじめ 設定したフォロワーと呼ばれる人々に送られるし くみになっている。仲間たちとの情報交換に利 用されることが多いが,数十万人のフォロワー を持つような有名人もおり,大きな影響力を持 つようになっている。 ツイッターの第一の特 徴はリアルタイム性で ある。ブログなどと異なり,待ち時間無しに配 信されることで人気が高まった。今どこにいて, 何をしているのかといった個人的な情報を仲間 に伝えることができる。もちろん携帯電話のメー ルなどでもメッセージを送ることができるが,携 帯メールは 1 対1の送受信を前提としているため に,ただちに「返信」をしなければならないと いうマナーがある。このため心理的負担が大き い。それに対してツイッターは数十名程度のフォ ロワーの中から数名が返信し,それを他のフォ ロワーも見ることができる。いわばチャットのよ うな集団性があって,心理的負担が少ないのが 特徴だ。さらに話題の言葉を手がかりに,メッ セージを見る人もいて,そうした未知の人が新 しいフォロワーになったりする。このような「ゆる い連帯感」がツイッターの第二の特徴といえる。 ツイッターの第三の特徴ともいえるのがプッ シュ型のサービスである点だ。テレビのようにコ ンテンツが自動的に送られてくるものをプッシュ 型メディアと呼ぶ。ツイッターでは発信者がフォ ロワーに対してメッセージを送るので,利用者 は自分の画面で自分宛てに送られてきた全ての メッセージを見ることになる。反対に,自分か らコンテンツを意識的に取りに行くタイプをプル 型と呼ぶ。ブログのように読者がアクセスする 必要があるものはプル型サービスである。プル 型に比べてプッシュ型のサービスは受け身です むためにハードルが低く,気楽である。 このように,ツイッターはこれまで無かった新 しいコミュニケーション体験をもたらしているよう である。なかでも,われわれが注目したのは, ツイッターとテレビの関係である。テレビを見な がら感想をリアルタイムで共有するユーザーが “テレビの見方が変わる” ~ツイッターの利用動向に関する調査~ メディア研究部(メディア動向) 三浦 基 / 小林憲一

“テレビの見方が変わる” - NHK · 人から男女別に10代~40代(10代は15歳以 ... かったのは「GoogleやYahoo!などの検索サイ ... 図6 1日の平均書き込み回数(自宅)

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82  AUGUST 2010

1. はじめに

ツイッターとはTwitter(以下ツイッターと表記)は,2006年

に米国で始められたミニブログ・サービスだが,2008年に日本語化され,日本でも急速に普及しつつある。このサービスは参加者がPCや携帯から自分専用のサイトに接続し,短文のメッセージ「つぶやき」を投稿すると,あらかじめ設定したフォロワーと呼ばれる人々に送られるしくみになっている。仲間たちとの情報交換に利用されることが多いが,数十万人のフォロワーを持つような有名人もおり,大きな影響力を持つようになっている。

ツイッターの第一の特徴はリアルタイム性である。ブログなどと異なり,待ち時間無しに配信されることで人気が高まった。今どこにいて,何をしているのかといった個人的な情報を仲間に伝えることができる。もちろん携帯電話のメールなどでもメッセージを送ることができるが,携帯メールは1対1の送受信を前提としているために,ただちに「返信」をしなければならないというマナーがある。このため心理的負担が大きい。それに対してツイッターは数十名程度のフォ

ロワーの中から数名が返信し,それを他のフォロワーも見ることができる。いわばチャットのような集団性があって,心理的負担が少ないのが特徴だ。さらに話題の言葉を手がかりに,メッセージを見る人もいて,そうした未知の人が新しいフォロワーになったりする。このような「ゆるい連帯感」がツイッターの第二の特徴といえる。

ツイッターの第三の特徴ともいえるのがプッシュ型のサービスである点だ。テレビのようにコンテンツが自動的に送られてくるものをプッシュ型メディアと呼ぶ。ツイッターでは発信者がフォロワーに対してメッセージを送るので,利用者は自分の画面で自分宛てに送られてきた全てのメッセージを見ることになる。反対に,自分からコンテンツを意識的に取りに行くタイプをプル型と呼ぶ。ブログのように読者がアクセスする必要があるものはプル型サービスである。プル型に比べてプッシュ型のサービスは受け身ですむためにハードルが低く,気楽である。

このように,ツイッターはこれまで無かった新しいコミュニケーション体験をもたらしているようである。なかでも,われわれが注目したのは,ツイッターとテレビの関係である。テレビを見ながら感想をリアルタイムで共有するユーザーが

“テレビの見方が変わる”~ツイッターの利用動向に関する調査~

メディア研究部(メディア動向) 三浦 基 /小林憲一

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83AUGUST 2010

図1 パソコン歴 半年以下

 1年

 2年

 3年

 5年

 7年

 10年以上

61%

10年以上

20%

12%

半年以下2年, 1%2%1年,1%

3年,

5年

7年

3%

大いにプラス

5%ある程度プラス

37

ほとんど影響なし

13

ある程度マイナス

29

大いにマイナス

8

その他

5

不明

3

非常に多いのである。そこで今回は,ツイッター利用者の利用実態

を調べると同時にテレビとの関係についても調査を試みた。

調査および調査方法ツイッターの利用状況,テレビとの関係など

を探るため,インターネット・アンケート調査とオンライン・ディスカッションの2本の調査を行った。調査の詳細は以下のとおりである。

インターネット・アンケート調査は,調査会社に登録している人たちの中からこちらで定める条件に該当する調査相手を抽出し,インターネットのサイトに掲載した質問に答えてもらう形式の調査である。今回は「ツイッターの書き込みを1日に1回以上している」人をツイッターのハードユーザーと位置づけ,調査対象とした。調査相手の抽出は50,000人の登録者からツイッターの利用者7,129人を選び,その人たちに利用頻度を聞いたところ,1日1回以上利用している人は2,121人であった。①PCによるインターネット利用者で,②調査会社に登録している,という前提条件のもとでのツイッター利用者はネットユーザーのうち14%,1日1回以上使うハードユーザーは4%となる。アンケート調査は,この2,121人から男女別に10代~ 40代(10代は15歳以上)各層129人,合計1,032人を抽出して調査相手とした。対象地域は日本全国,調査期間は2010年3月29日(月)~ 31日(水)である。

オンライン・ディスカッションはインターネット掲示板を利用して,司会者が提示する課題や事柄について参加者に意見を交わしてもらうオンラインの座談会である。参加者の条件は,調査会社への登録者の中から,①ツイッターの書き込みをほぼ毎日していて,②テレビ番組を

見ながら内容についてリアルタイムで書き込むことがよくある人,である。グループは,書き込みの多いテレビ番組のジャンルと性別で区分けし,(1)ニュースや政治/社会番組の男性グループ10人(社会男),(2)バラエティーやドラマ番組の男性グループ10人(エンタメ男),(3)女性グループ11人の,3グループを設定した。

以下の報告では全体を二分し,第二章を「ツイッターの利用状況」,第三章を「テレビとツイッター」とする。それぞれについてまずインターネット・アンケート調査の結果を用いて概観し,次に具体的な事例や特徴のある意見などをオンライン・ディスカッションの発言から紹介する。

2.ツイッターの利用状況

(インターネットアンケート調査)まず,インターネットアンケート調査の結果を

紹介する。

パソコン歴が長いハードユーザーまずこのツイッター・ハードユーザーのパソコ

ン歴だが,「10年以上」が61%で最も多く,次いで「7年」20%,「5年」12%と,パソコン歴が長いほど多いという結果となった(図1)。ツイッターというインターネットを利用した新しい

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84  AUGUST 2010

図 3 ツイッターの利用期間

図 4 ツイッターを利用するのに使っている機器

 1年半以上

 1年

 6か月  3か月

 2か月

 1か月

 はじめたばかり

14%

1か月

17

15

はじめたばかり

3か月

大いにプラス

5%ある程度プラス

37

ほとんど影響なし

13

ある程度マイナス21

20

67

大いにマイナス

8

その他

5

不明

3

98%

85

82

80

71「mixi」「MySpace」などのSNS

飛行機,電車,バスなどの交通機関サイト・路線検索

「Wikipedia」,「OKWAVE」などの知識・情報サイト

「ニコニコ動画」や「YouTube」などの動画サイト(無料)

「Google」や「Yahoo」など検索サイト

98%

85

82

80

71「mixi」「MySpace」などのSNS

飛行機,電車,バスなどの交通機関サイト・路線検索

「Wikipedia」,「OKWAVE」などの知識・情報サイト

「ニコニコ動画」や「YouTube」などの動画サイト(無料)

「Google」や「Yahoo!」など検索サイト

サービスは,パソコンを使い込んだ人ほど手が出しやすいということであろう。次に,インターネットを利用した情報サービスやコミュニケーション・サービスを提示し,現在使っているものをすべて選んでもらったところ,最も多かったのは「GoogleやYahoo! などの検索サイト」98%であった(図2)。ほとんどすべての回答者が使っているという数字である。その他で多かったのは「ニコニコ動画やYouTubeなどの動画サイト」85%,「Wikipedia,OKWAVEなど知識・情報サイト」82%,「飛行機,電車,バスなどの交通機関サイト・路線検索」80%,

「mixi,MySpaceなどのSNS」71%などである。男女年層別にみると,男10代は「2ちゃんね

るなどの掲示板」,男30,40代は「新聞社,ポータルサイトなどのニュースサイト」が高い。女10代は「ニコニコ動画やYouTubeなどの動画サイト」,女20代は「mixi,MySpaceなどのSNS」,女30,40代は「アットコスメ,価格.com,食べログなどのクチコミサイト」「テレビやラジオ局,ケーブルテレビなどの番組サイト」「旅行・グルメやイベント情報のサイト」などが高くなっている。

意外に多い携帯電話での利用ツイッターを利用している期間は,「3か月」

が21%で最も多く,次いで「6か月」が20%であった。「はじめたばかり」から「6か月」までを

合計すると87%になる(図3)。このサービスはごく最近になって普及が始まった,と判断してよいだろう。なおこの「期間」は,アカウントの登録からではなく,よく利用するようになってからの「期間」を答えてもらった。

ふだんツイッターを利用するのに使っている機器を,「パソコン」「携帯電話(iphoneなどのスマートフォンは除く)」「iphoneなどのスマートフォン」の3つの選択肢から選んでもらった。まず使っている機器を1つに限らず選んでもらい,次に一番多く使うものを聞いた。複数選択で一番多いのは「パソコン」96%,次に「携帯電話」が55%であった。半数を超える人が「携帯電話」でもツイッターを利用していることになる。「スマートフォン」は17%であった(図4)。ただ,一番多く利用する機器ということになると,「パソコン」73%,「携帯電話」18%,「スマートフォン」8%で,

「パソコン」が圧倒的に多い。男女年層別でみると複数選択では男30,40

代は「スマートフォン」が,女10,20代は「携

図 2 使っている情報・コミュニケーションサービス

95%

55

17

2

96%

55

17

2その他

スマートフォン

携帯電話

パソコン

その他

スマートフォン

携帯電話

パソコン

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85AUGUST 2010

図 6 1日の平均書き込み回数(自宅) 20回以上

 10~19回

 6~9回

 4~5回

 2~3回

 1回以下

13%

39%

2~3回

22%

1回以下

6~9回

10~19回

4~5回

20回以上大いにプラス

5%ある程度プラス

37

ほとんど影響なし

13

ある程度マイナス

8

98

大いにマイナス

8

その他

5

不明

3

帯電話」が全体より高くなっている。また,一番多く利用する機器では,女10代では39%が

「携帯電話」と回答しており,これは全体平均の18%に比べてはるかに高い数字である。携帯電話は10代後半の女の子にとって必須アイテムであり,それを使ってツイッターもやっている,という図式なのだろう。

仕事中や授業中に“こっそり”もツイッターの書き込みや閲覧をどこでしている

か,場所の選択肢をあげて聞いた。該当するものはすべてあげてもらう複数回答の形式である。最も多いのは「自宅」の95%で,次いで「通勤や通学の途中の電車・バスの中」49%,「職場・学校」44%などとなっている(図5)。ただ,「仕事中や授業中」も18%あり,職場や教室で合間に(こっそり?)使っている様子がうかがえる。男女年層別では,男20代は「電車・バスの中」,男30代は「職場・学校」「仕事中や授業中」がそれぞれ全体に比べて高くなっている。女10代は「電車・バスの中」と「休憩中に喫茶店など」,女20代は「電車・バスの中」,女30代は「休憩中に喫茶店など」が高い。

では,その場所で1日平均どれくらいの回数利用しているのだろうか。1日の平均利用回数を書き込みと閲覧に分けて聞いた。書き込み

回数では,自宅の場合「2 ~ 3回」が39%で最も多く,次いで「4 ~ 5回」22%,「1回以下」13%となっている(図6)。1日に4 ~ 5回以上も書き込みをする人が,半数近くにおよぶ。「電車・バスの中」「職場・学校」も最も多いのは「2~ 3回」だが,次に多いのは「1回以下」である。

「昼食時の食堂」は「1回以下」が最も多く,「休憩中の喫茶店」「仕事中や授業中」では「1回以下」と「2 ~ 3回」並んでトップになっている。

閲覧はどの場所でも「2 ~ 3回」が最も多く,回数が増えると数字は減少して,「20回以上」でまた増える。図7のように高頻度と低頻度の2つのピークがある形になっている。自宅では

「20回以上」が「4 ~ 5回」と並び20%で2位を占めている。「仕事中や授業中」も「20回以上」が16%と多い。

図 5 ツイッターの利用場所

図 7 1日の平均閲覧回数95%

49

44

33

30

18仕事中や授業中

休憩中に喫茶店など

昼食時に食堂など

職場・学校

通勤や通学の途中の電車・バスの中

自宅

0

10

20

30

40

50 休憩中に喫茶店など仕事中や授業中昼食時に食堂など通勤や通学の途中の電車・バスの中職場・学校自宅

 20回  以上

10~ 19回

6~ 9回

4~ 5回

2~ 3回

1回以下

(%)

0

10

20

30

40

50 休憩中に喫茶店など仕事中や授業中昼食時に食堂など通勤や通学の途中の電車・バスの中職場・学校自宅

 20回以上10~19回6~9回4~5回2~3回1回以下

(%)

49

11

21

3227

19

37

12

37

21

48

14

28

25

48

18

(%)

0

10

20

30

40

50

60《友好の促進》《文化の向上》《参加の増大》

《権利の擁護》《秩序の維持》《福祉の向上》《経済の発展》

2008年2003199819931988198319781973《経済の発展》:日本の経済を発展させる《福祉の向上》:国民の福祉を向上させる《秩序の維持》:国内の治安や秩序を維持する《権利の擁護》:国民の権利を守る《参加の増大》:国民が政治に参加する機会をふやす《文化の向上》:学問や文化の向上をはかる《友好の促進》:外国との友好を深める

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86  AUGUST 2010

フォローとフォロワーツイッターでは他人が書いた書き込みを自分

の端末で閲覧できるように,そのユーザー名を登録することを「フォローする」という。また,自分をフォローしているユーザーを「フォロワー」と呼ぶ。自分がフォローしているフォロー数と,フォローされているフォロワー数をたずねた。フォロー数は「20 ~ 49」が最も多くて24%,次いで多いのが「1 ~ 9」22%である。フォロワー数は「1 ~ 9」が27%で最も多く,次に多いのが「20 ~ 49」の21%である(図8)。フォロー数,フォロワー数ともにほとんど同じ傾向を示し,50を過ぎると数字が減少する。49までを合計すると,フォロー数では67%,フォロワー数では69%を占める。ツイッターでは,50の線が大半の人にとって認識できる限界なのかもしれない。

男女年層別にみると,男30,40代がフォロー数,フォロワー数ともに全体平均より高くなっている。

自分の書き込みを誰でも見たい人に見せるのがツイッターの一般的な使い方だが,対象を絞ってそれ以外の人には見せない,という使い方もある。「フォロワーを限定する」という使い方である。このフォロワーの限定を「している

人」が21%,「していない人」が79%であった。フォロワーを限定している人にとっては,仲間内で短い会話を交わすことができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の簡易版という位置づけなのだろう。

一番人気は「ネットで知り合った人」どういった種類の人の書き込みが,人気があ

るのだろうか。どのような人をフォローしているか選択肢を提示して聞いたところ,最も多かったのは「ネットで知り合った人」70%で,以下「芸能人,タレント」57%,「職場や学校の友人」36%,「芸術家(作家や画家,音楽家など)」32%,「政治家」27%となっている(図9)。「ネットで知り合った人」がダントツで1位になっているところに,インターネットを利用したお手軽なコミュニケーション・ツールとしての特長が感じられる。「実名を知らない。実際に会ったこともない。だけど話は合いそう」という,心地よくて安全で,でも面倒になったらすぐ切り離せる,そういった関係を求める延長線上の結果なのだろう。

男女年層別では,男10代は「職場や学校の友人」,男20代は「評論家・ジャーナリスト」と

「デザイナー・プログラマー」で高い。男30代は最もジャンルが多岐にわたり「芸能人,タレント」「政治家」「評論家・ジャーナリスト」「デザイナー・プログラマー」「仕事上で知り合った人」

図 8 フォロー数とフォロワー数

図 9 フォローしている人

70%

57

36

32

27政治家

芸術家(作家や画家,音楽家など)

職場や学校の友人

芸能人,タレント

ネットで知り合った人

0

5

10

15

20

25

30

フォロワー数フォロー数

1,000以上

500~999

100~499

50~99

20~49

10~19

1~90

(%)

0

10

20

30

40

50 休憩中に喫茶店など仕事中や授業中昼食時に食堂など通勤や通学の途中の電車・バスの中職場・学校自宅

 20回以上 10~19回 6~9回 4~5回 2~3回 1回以下

(%)

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87AUGUST 2010

で全体より高く,男40では「政治家」「評論家・ジャーナリスト」「仕事上で知り合った人」で高い。男30,40代が「仕事上で知り合った人」が高いところに,ツイッターでも仕事に関する情報収集をしている様子がうかがえる。女10代も男10代と同様に「職場や学校の友人」が高い。男女とも10代では『友人』が関心事の中心を占めているのだろう。女20 ~ 40代では「芸術家」が全体平均より高い数字を示している。「芸能人,タレント」「芸術家」「政治家」をフォ

ローしている人には,具体的な個人名やグループ名,団体名を聞いた。「芸能人,タレント」で多いのは,伊集院光,広瀬香美,堀江貴文,水道橋博士,ガチャピン(子ども番組のキャラクター),つぶやきシローなどである。「芸術家」では坂本龍一が圧倒的に多いが,そのほか芸能人のところでも名前の出た広瀬香美や,オノ・ヨーコがあがっている。「政治家」で人気が高かったのは,鳩山前首相(調査時点では首相)がずば抜けた存在で,つづいて浜田幸一元代議士,原口総務大臣,山本一太参議院議員などが並んでいる。

ツイッターの利用も柔軟に「新しい世界に自分から入っていく方だ」「世

の中の変化に柔軟に対応できると思う」「どんな時も自分らしさを出すように心がけている」など自分の生き方や世の中とのかかわり方を提示し,自分自身が「十分あてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」の5段階に分けて,どれに該当するかを聞いた。それぞれの考え方やかかわり方が「十分あてはまる」と答えた層と,他の「ややあてはまる」から「まったくあてはまらない」までの4つの選択肢を選んだ層

の間でツイッターの使い方にどのような差異があるか調べてみた。

まず,「世の中の変化に柔軟に対応できると思う」に十分あてはまると答えた層は,ふだんツイッターを利用する機器として「iphoneなどのスマートフォン」を使う率が,他の層より多くなっている(図10)。またこの層は,ツイッターの利用場所を聞いた質問で,「職場・学校」「通勤の電車・バスの中」「昼食時の食堂」での使用が他の層より高い。フォロワーの限定についても,この層は他の層より高い。機器,利用場所,利用方法など,ツイッターの利用に関しても柔軟に対応している様子がうかがえる。

次に,「新しい世界に自分から入っていく方だ」「みんなで協力して物事に取り組むことが好き」「どんな時も自分らしさを出すように心がけている」に「十分あてはまる」と答えている人たちは,ツイッターを利用する時に一番多く使う機器として「携帯電話」をあげる人が多い。ただ,この人たちも携帯電話をパソコンより多く使っているわけではなく,「ややあてはまる」以下の4層が携帯電話を一番多く利用すると答えた割合より高いということである。「どんな時も自分らしさを出すように心がけて

いる」が十分あてはまる人は,芸術家をフォローしている割合が高い。独自性,パフォーマンスといった観点から,興味をひかれるのだろう。

図10 「世の中の変化に柔軟に対応できる」と思う人のツイッターにおける iphone 利用率

25%

18

14

8

0まったくあてはまらない

あまりあてはまらない

どちらともいえない

ややあてはまる

十分あてはまる

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88  AUGUST 2010

(オンライン・ディスカッション)つづいて,オンライン・ディスカッションでツイッ

ター利用の詳細をたずねた結果を紹介する。

きっかけは様々発言を紹介するにあたり,性と10歳きざみの

年齢を付記するが,男は社会派とエンタメ派の2組があるため,それぞれ,社会男20代,エンタメ男30代といった表記とする。

ツイッターを始めたきっかけは,「よく見に行っていたブログの主催者が始めたので,それにつられて」(エンタメ男40代),「地元の単館シネマの支配人がブログに加えてツイッターを始めたので」(エンタメ男40代),「掲示板で国会中継などの政治系の話をしていて,リアルタイムで同じ話題で話せる友達を作りたいと思い」(女30代)と,人それぞれに多様である。もちろん,

「メディアで話題だったから」(社会男20代),「メルマガで流行っていると聞いたのと,鳩山総理もつぶやいているそうなので」(社会男20代),「勝間和代さんが始めたのが話題になり,興味がわいて始めた」(エンタメ男30代),「知り合いがやっていて」(女20代)と,ごく一般的なきっかけもある。

1日の書き込み回数は,「5 ~ 10回,利用時間帯は決まっていない」(社会男30 代),「10 ~20回ぐらいで,一気にたくさん発言する感じ」

(女20 代)といったところがディスカッションに参加した人たちの平均像だが,「1日に30回以上はしていますね」(女30 代)や「少ない日で10 ~ 20くらい,多い日は50 ~ 60くらいです」

(エンタメ男30 代)と回数の多い人もいる。「少なかったり多かったりしますが,40 ~ 80回ぐらいが一番多い」(エンタメ男20 代)という豪傑もいる。

1,000 を超えると違った世界が見える?フォロー数,フォロワー数は,「フォロー数は

2人,フォロワー数も2人です。フォローやフォロワーが増えすぎると,発言がたくさんでごちゃごちゃしてしまうので,友人2人に絞って発言しあっています」(エンタメ男20代)という人から,「フォロー数は約2,000,フォロワー数は約1,600」(エンタメ男30代),「メインアカウントを2つ,サブを2つ持っているので,合計するとフォローもフォロワーも約2,000です」(社会男20代)という人まで,千差万別である。「フォロー数とフォロワー数が100を超えないとツイッターの面白さが分からない。1,000を超えるとまた違った世界が見える,と聞いたことがあります」(エンタメ男30代)というのは,この世界で一般的にいわれているものなのか,それともツイッターオタク特有の“思いこみ”なのか,判断がつきかねる。

ブログや掲示板では,自分の書いた文章や意見に対しての中傷や攻撃に対処する方法がないが,ツイッターでは見たくない書き込みを簡便に排除することができる。そのため,中傷や攻撃が嫌で,ブログや掲示板からツイッターへ乗り換えたという人も多々いるようだ。「誹謗中傷や違法な書き込みでなかったら,愚痴やぼやきもありじゃないですかね。それが嫌なら,フォローをやめたらいい」(社会男30 代),「ブログより気軽に簡単に,某巨大掲示板ほど他人に攻撃されることなく,自分の気持ちがつぶやける」(エンタメ男40 代),ということらしい。攻撃についてはさらに,「攻撃的な発言が少ないのは,見たくなければブロックが気軽にできるし,攻撃されても応戦せずにうまく受け流している人がほとんどです。コミュニケーション能力の高い人が利用者に多いと感じます。利用

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89AUGUST 2010

者の平均年齢が高いということなのですかね」といった意見もある。

魅力のひとつは『ゆるい連帯感』ツイッターを始めてよかったと思うことにはい

ろいろな事例があげられた。まず,実際の生活で役立った例としては,「テレビで芸能人がしていた時計が素敵だと思い書き込むと,フォローがあった(詳細が分かった)」(女40代),「ライブのチケット発売情報をツイッターで知って,あわてて予約したことがある」(女20代)などがある。ブログや掲示板ではここまで小回りのきく対応は期待できないので,ツイッター様様といったところであろう。

精神的というと大げさだが「こんなことが感じられてよかった」という事例として,女性では「似たような悩みを持っている人とつながることができてうれしい。愚痴をこぼす場所になっています」(女20代)や,「同じ話題で盛り上がったり,共通の感想を持った時などうれしい」(女40代),

「有名人あてにつぶやいたら,いろいろな人からフォローをもらった」(女30代)などがある。男性では,「自分の発言に何人もの人が反応してくれたりするとうれしい」(エンタメ男30代),「同じ趣味の人と気軽に話しができる」(社会男30代)や,「なんだか世界とつながっている感覚があるところ。妙な一体感があったりするところ」

(エンタメ男20代)などの,『ゆるい連帯感』がツイッターの魅力のひとつであるようだ。

もう一点は,「“今”が感じとれる。始めるまではさほど気にしなかったが,いざ始めてみると実感する」(社会男30代)や,「今流行っていることがすぐ伝わってくる時」(社会男30代)などである。『今が感じられる』こともツイッターの魅力であるようだ。

3.テレビとツイッター

(インターネットアンケート調査)ツッコミを入れながらテレビを見る

ところでテレビを見ながら,ツイッターに書き込みをする人は,どのくらいいるのだろうか?これについては,「よく書き込みをする」15%,

「たまに書き込みをする」49%。あわせて全体の64%が書き込みをしていると答えた(図11)。

それでは,どのような番組に書き込みが多いのだろうか。複数選択で選んでもらったところ,バラエティー番組が54%でトップにあげられた。次にニュース45%,スポーツ中継35%,ドラマ32%,ドキュメンタリー番組18%,討論番組・

図12 書き込みをした番組

図11 テレビを見ながら,その番組についてツィッタ―で書き込みをする

テレビを見ながらの書き込みはやったことがない

たまに書き込みをする

よく書き込みをする15%

たまに書き込みをする

よく書き込みをするテレビを見ながらの書き込みはやったことがない

大いにプラス

5%ある程度プラス

37

ほとんど影響なし

13

ある程度マイナス

29

49

36

大いにマイナス

8

その他

5

不明

3

45%

35

32

54

18

8

12討論番組・国会中継

歴史番組

ドキュメンタリー番組

バラエティー番組

ドラマ

スポーツ中継

ニュース

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90  AUGUST 2010

国会中継12%,歴史番組8%であった(図12)。男女年層別に見ると,全体に比べてバラエティー番組が高いのは女10代と20代である。その他,ニュースでは男30,40代,スポーツ中継, 討論番組・国会中継では男30代が高い。

続いて,どのような書き込みをしているのかを複数回答で聞いたところ,バラエティー番組では,「ツッコミを入れた」54%,「驚きを表現した」31%,「誰かに知らせようと思った」24%,

「同意・賛成の書き込みをした」23%などとなった(図13)。

最も多い書き込み1つに絞ると,ニュースでは「ツッコミ」25%,「驚き」26%,「誰かに知らせようと思った」26%が同じようなレベルで並んだ。それに対してスポーツ中継では「驚き」が41%と群を抜いて高い。また,ドラマ(42%),バラエティー番組(48%),討論番組・国会中継(49%)と,いずれも「ツッコミ」が高い比率を占めた。ドキュメンタリーや歴史番組はニュースと同じような傾向を示した。

書き込みに対する反響テレビを見ながらの書き込みに対する反響

はどうだろうか。自分の書き込みについて他の

人から反応があったのかどうか聞いてみた。すると57%の人が「反応があった」と答えている(図14)。なかでも男30代では特に高く,実に70%が「反応があった」と答えている。さらに,そうした反応の71%は「書き込みに賛成するものだった」という結果が出ている。ツイッターユーザーの間ではテレビをきっかけとしてコミュニケーションが生まれている。

リアルタイム情報の入手情報入手手段としてツイッターはどのように評

価されているのだろうか。リアルタイムで「今,何が起きているのか」を

知る手段について選択肢をあげて複数回答で答えてもらった結果は,テレビが69%,ツイッ

図13 書き込みの内容(バラエティー番組)

図15 リアルタイム情報の入手

図14 他の人から反応

54%

31

24

23

6

9

13

特に意味はなかった

その他

間違いの指摘や否定の書込みをした

同意・賛成の書込みをした

誰かに知らせようと思った

驚きを表現した

ツッコミを入れた

48%

36

33

16

4

24

13特に意味はなかった

その他

間違いの指摘や否定の書込みをした

同意・賛成の書込みをした

誰かに知らせようと思った

驚きを表現した

ツッコミを入れた

特に意味はなかった

その他

間違いの指摘や否定の書込みをした

同意・賛成の書き込みをした

誰かに知らせようと思った

驚きを表現した

ツッコミを入れた

なかった

あった

57%

あったなかった大いにプラス

5%ある程度プラス

37

ほとんど影響なし

13

ある程度マイナス

2943

大いにマイナス

8

その他

5

不明

3

69%

34

51

27

64

68

2その他(具体的に)

ツイッター

インターネットの掲示板やSNS, 検索サイト

同僚 , 友人

携帯電話

ラジオ

テレビ

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91AUGUST 2010

ターが68%,ネットの掲示板やSNS,検索サイトが64%となった(図15)。女10代ではテレビが83%,男30代ではツイッターが79%と高い。このようにツイッターユーザーはリアルタイム情報の入手手段としてツイッターを活用している。

テレビに関する情報の入手次に,テレビ番組の放送時間,内容,評判

などの情報をどこから知るのか,情報の入手先を新聞や情報誌に加えて,クチコミやネットまで利用しているものをすべてあげてもらった。トップは新聞で52%,インターネットのホームページ49%,EPG34%,ツイッター 31%。それに対して「番組ガイドなどの情報誌」や,「放送を使った番組宣伝」,「知人・友人」はいずれも20%台にとどまった。番組表を持っている新聞の優位は揺るがないもののインターネットのホームページが健闘していることが注目される。

さらに,どのような情報を入手したのか選択肢をあげて該当するものすべてを選んでもらったところ,「話題になっている番組」が63%,

「大事件の発生」が47%,「スポーツの途中経過や結果」47%,「タレントの情報」が44%となった(図16)。

世間を感じるテレビを見ながらツイッターを利用している時

感じたことをたずねたところ,「みんなでテレビを見ているような一体感を感じた」46%,「なんとなく世間を感じた」42%となった(図17)。テレビを見ることができない場所にいる時にツイッターでテレビの情報を知った経験があるかたずねると45%が経験ありと答えた。この数字は男30代では60%に達した。

また「他人が書き込んだテレビの内容に関心を持ったか」という問いには69%の人が関心を持ったと答えた。そうした書き込みについて「テレビ局の人が読んで番組に役立ててくれたら良いと思う」と答えた人は69%にのぼっている(図18)。このようにテレビとツイッターの関係はきわめて密接なものがある。

図16 リアルタイム情報の内容

図17 テレビを見ながらツィッターを利用して感じたこと

図 18 テレビ局の人にみてもらいたい47%

29

44

47

37

63

24

6その他(具体的に)

気になったCM

今話題になっている番組

政治の動き

スポーツ試合の途中経過や結果

タレントの情報

ドラマのあらすじ

大事件の発生

46%

42

37

3

20特に何も感じなかった

その他

テレビを見ているのが自分ひとりではないと感じた

なんとなく「世間」を感じた

みんなでテレビを見ているような一体感を感じた

思わない

思う

69%

思う思わない大いにプラス

5%ある程度プラス

37

ほとんど影響なし

13

ある程度マイナス

29

31

大いにマイナス

8

その他

5

不明

3

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92  AUGUST 2010

テレビとツイッターの関係を男女年層で見ると男30代が全般に高い数字を示している。このグループがテレビとツイッターをうまく使いこなしているということなのだろう。

(オンライン・ディスカッション)次いで,オンライン・ディスカッションで,テ

レビとツイッターのかかわりについてたずねた。

感動を伝えたい,他人の感想を知りたいテレビを見ている時に感動したり,驚いた時

に,そうした感情を誰かと分かち合いたいという意識は誰もが持っている。テレビを「ひとりで見る時はツイッターを利用する」(女40代),

「ほかの人が,どう感じているか知りたいので利用している」(女20代),「テレビを見ている時に話題が盛り上がりそうになったり,他の人がどう感じているかすぐ知りたい時に利用している」(女20代)などのようにツイッターはテレビを見ている人をつないでいる。

放送専用のサイトテレビとツイッターをつなげるサイトに「ツイ

テレ」(http://twtv.jp/)や「ピーチク」(http://ptic.jp/)がある。「ツイテレ」は全キー局の放送についての書き込みがリアルタイムで流れる。各局のテレビを見ている人の「つぶやき」を一目で見ることができるようなサービスである。これを見ていれば,どの局の放送が盛り上がっているのか,一目で分かる。また「ピーチク」は画面右側に裏番組の情報が見えるようになっており,ラジオについての書き込み欄もある。ラジオはリアルタイム性が高く,聴取者のセグメント化が進んでいるので,聞き逃せない番組をチェックするには便利である。こうしたサービス

を利用して「ザッピングの頻度が増えた」(女20代),「同じ番組を見て,時間を共有している感じが楽しい」(女40代),「いろんな人の意見を,こんなに簡単に知ることができるなんてすごい」

(女40代)という経験をしている。

何をつぶやくか参加者はドラマやバラエティー番組,スポー

ツ中継でつぶやくという人が多かった。ドラマは「役者の演技や衣装について,紅白歌合戦では衣装についての話題が多かった」(エンタメ男40代)というように,出演者に関するコメントを書き込んでいるという。

ちょうど,オンライン・ディスカッションを行った時期がバンクーバーオリンピックと重なったのでスポーツ中継に関する体験談も多く出てきた。なかでもフィギュアスケートの話題が盛り上がったようで「真央ちゃんかわいい」を連発したという声がいくつも出た。話題は衣装やライバル選手に関するものが多かったという。「いろんな人と話しながら見ている感じが,とっても楽しかった」(女40代)。

ツイッターでスポーツ中継の実況をするという人も多い。実況といっても「おしい!」「あぶない!」というように「ひと言」書き込むのだ。「いけえええ!」「あぶない!」「きめた!」というような「雄叫びをあげる」(社会男40代)と「スポーツバーにいるような感覚が味わえる」(エンタメ男20代)のだ。

ツイッターを通して,テレビで感じたささいな疑問を解消することもある。今年春,SEIYUが流したテレビCMについても話題が盛り上がったという。それは「『SEIYUにとりあえずいけや』というコメントを聞いて『SEIYUとニトリ,それにIKEAをかけているのだな』と思ってつぶやい

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93AUGUST 2010

たら,やっぱり同じように考えている人がいっぱいいた」(社会男40代)。テレビのCMに関して,疑問や,感動,さらに不愉快だという反応まで,様 な々感想がツイッターで広まっているという。

共感のコミュニケーションこれまでテレビは一方向的なメディアである

といわれてきた。そうした印象もツイッターは変えつつある。「テレビは一方通行なので,テレビ局の意見を聞かされている感じがする。そんな時に,そうじゃないって思って,ツイッターでつぶやくと,同感です,という反響がある」(女40代)という。

テレビをひとりで見ていて,誰かと感動を分かち合いたいと思った時に「ツイッターが救いになった」(女40代)というように,自分のつぶやきにほかの人が賛成してくれるとうれしいという意見が多い。また「身近な人には素直になれないのに,ツイッター仲間には素直な自分が出せる」(女40代)。

こうした共感だけでなく,テレビを見ながら「他人の意見が聞けたり,自分の思っていることを素直にいえたりするので,とても勉強になる」

(女40代)など,受け身で見るのではなく自分からも発信することでテレビの見方が変わって,主体的に情報を受け止めるという変化が出ている。

「僕が考えるツイッターとメディアの理想はリアルタイムで影響を与えあうことです。これまでのテレビは放送局のいいたいことを伝えることに熱心で,ツイッターを通じたコミュニケーションができていない」(エンタメ男30代)。

ツイッターのフィードバック機能このように,ツイッターにはテレビとの親和

性が見られる。ツイッターに見られるリアルタイ

ム性とプッシュ型という性格は,放送が持っている性格でもある。テレビを見るのと同じようにツイッターを見ることも簡単である。さらに発信する相手も,ゆるい連帯感で結ばれたフォロワーであり緊張せずにコミュニケーションができる。

こうしたことからテレビを見ていて感心したり,面白い情報だと思った時に,ツイッターで仲間に発信する。それを読んだ仲間が同調したり,違う意見を送ってきたりする。またテレビを見ている時に,自分と同じような感想を持っている人がいるかどうかも確かめられる。ツイッターを使ってテレビの前でささやきあっている雰囲気がみられる。

これまで視聴者による放送のリアクションは,かなり時間がたってからという限定がついていた。ところがツイッターでは,ほぼリアルタイムで情報が飛び交う。先に紹介した「ツイテレ」などのようにテレビのチャンネルごとに,ツイッター上のメッセージを一覧できるサイトもあり,視聴者の反応を瞬時に知ることができる。このようにツイッターは,放送のフィードバック手段として重要な意味を持ちつつあるのではないか。テレビはリアルタイムに何が起きているのかを知ることができるメディアであり,これに加えてツイッターは,テレビに対する共感や反論をみんなで共有する場になっている。ツイッターとテレビが組み合わさることで,新しい魅力が生まれているようである。ツイッターに限らず,次 と々開発されるネットのコミュニケーション・サービスがマスメディアの新しい利用スタイルを作り出す可能性を持っていることが今回の調査で見えてきた。

(みうら もとい / こばやし けんいち)

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94  AUGUST 2010

Q1 次にあげるものごとの考え方や世の中との関わり方について,あなた自身にどの程度あてはまると思うか,それぞれお知らせください。

Q2  以下について,あなたは家で平均して何時間ぐらい見たり,読んだりしていますか。次の中から一番近いものを一つだけお答えください。平日・休日それぞれについてお考えください。

【平日】

【休日】

「ツイッターの利用動向に関する調査」単純集計結果

1. 調査時期:2010 年 3 月 29 日(月)~ 31 日(水)2. 調査方法:インターネットによるアンケート3. 対象地域:全国4. 調査対象:15 歳から 49 歳のツイッターユーザーで, 1 日に 1 回以上書き込みを行う人5. 調査数:1,032 人(10 代から 40 代まで各年層 129 人)

2(男女)× 4 層× 129 人

1 2 3 4 5

(%)

十分

あてはまる

やや

あてはまる

どちらとも

いえない

あまりあて

はまらない

まったくあて

はまらない

1. 世の中の変化に柔軟に対応できると思う 12.7 51.3 24.4 10.3 1.42. 新しい世界に自分から入っていく方だ 16.9 46.6 22.7 12.1 1.73. 新しい世代や若者の行動から学ぶことが多い 13.6 41.9 30.1 12.9 1.64. ルールや常識などを大切にしている 27.1 52.5 15.6 4.0 0.85. 現在の社会に変革,改革は必要だと思う 30.7 49.5 17.5 1.6 0.66. 失敗を恐れないでいろいろなことにチャレンジしたい 20.3 46.1 23.7 8.6 1.27. 人に頼らないで生きていきたい 20.2 39.7 28.8 9.8 1.68. 物事を一人で進めることが多い 20.0 46.9 24.9 7.5 0.89. 人から指図を受けるのは好きではない 21.3 39.2 27.4 10.9 1.2

10. 自分の意志を尊重する方だと思う 18.2 52.0 23.6 5.5 0.611. みんなで協力して物事に取り組むことが好き 12.4 40.4 31.3 13.1 2.812. どんな時も自分らしさを出すように心がけている 15.3 40.2 32.5 10.2 1.813. 周りの人からは個性的だと思われていると思う 21.0 41.1 27.1 8.5 2.214. お互いに自分の意見や考え方をぶつけることは大切だと思う 23.7 51.5 21.2 3.3 0.315. さまざまな考え方やスタイルを取り入れて,自分なりに楽しむようにしている 22.9 53.6 19.1 4.0 0.516. 人と考え方が違うと不安に感じることが多い 9.6 25.8 27.5 26.9 10.217. 人とよい関係を築くのは大切なことだと思う 36.9 46.3 14.3 1.9 0.5

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

(%)

30分未満

30分

1時間

1時間30分

2時間

3時間

4時間

5時間

6時間以上

ほとんど見ない/

読まない

まったく見ない/

読まない

1. テレビ 7.7 5.7 20.5 7.3 19.8 13.2 6.6 4.7 5.6 5.3 3.62. 新聞 30.3 21.3 9.8 1.2 1.2 0.1 0.2 0.1 0.0 17.2 18.63. PC を使ったインターネット(※メールは除く) 2.0 2.2 9.8 7.5 20.2 21.0 9.7 8.8 18.3 0.5 0.04. 携帯電話を使ったインターネット(※メールは除く) 23.7 16.0 16.2 4.9 9.7 4.8 1.6 0.5 1.9 10.2 10.4

1. テレビ 5.3 4.6 12.8 5.5 18.8 16.9 9.7 6.3 11.3 5.0 3.82. 新聞 26.7 20.5 11.5 2.2 1.6 1.0 0.1 0.2 0.0 16.5 19.63. PC を使ったインターネット(※メールは除く) 2.0 2.4 8.4 4.7 16.0 17.1 11.1 8.2 28.5 1.6 0.04. 携帯電話を使ったインターネット(※メールは除く) 26.8 14.2 13.0 4.1 8.3 5.2 2.7 1.2 2.9 10.1 11.4

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95AUGUST 2010

Q3  あなたはふだん,どんなテレビをご覧になっていますか。以下の一つ一つについて,あてはまるものを一つだけ選んでください。

Q4 あなたは,NHK の番組と民放の番組のどちらを多く見ていますか。あてはまるものを一つお答えください。

1. NHK の方をずっと多く見る ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6.9 % 2. どちらかといえば,NHK の方を多く見る ‥‥‥‥9.8 3. NHK と民放,同じくらい見る ‥‥‥‥‥‥‥‥ 19.0 4. どちらかといえば,民放の方を多く見る ‥‥‥ 28.8 5. 民放の方をずっと多く見る ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 28.1 6. ほとんど・全然テレビは見ない ‥‥‥‥‥‥‥‥7.5

Q5 あなたは何年くらいパソコンを使っていますか。一番近いものを一つ選んでください。

1. はじめたばかり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0.2 % 2. 半年 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0.3 3. 1 年 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1.4 4. 2 年 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1.9 5. 3 年 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3.4 6. 5 年 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11.7 7. 7 年 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 19.7 8. 10 年以上 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 61.4

Q6 あなたは,インターネットを利用した以下の情報,コミュニケーション・サービスを使っていますか。現在使っているものをすべて選んでください。

1. 「Google」や「Yahoo!」など検索サイト ‥‥‥ 98.4 % 2. 飛行機,電車,バスなどの交通機関サイト・ 路線検索 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 80.1 3. 新聞社,ポータルサイトなどの ニュースサイト ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 64.1 4. 雑誌などのサイト ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 36.1 5. テレビやラジオ局,ケーブルテレビなどの 番組サイト ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 41.2 6. 旅行・グルメやイベント情報のサイト ‥‥‥‥ 41.1 7. 「Wikipedia」,「OKWAVE」などの 知識・情報サイト ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 82.0 8. 「アットコスメ」,「価格 .com」, 「食べログ」などのクチコミサイト ‥‥‥‥‥ 65.0 9. 「ニコニコ動画」や「YouTube」などの 動画サイト(無料) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 85.1 10. 「GREE」「モバゲータウン」などの 携帯サイト ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25.3 11. 「mixi」「MySpace」などの SNS ‥‥‥‥‥‥ 71.0 12. 「2 ちゃんねる」などの掲示板 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 59.8 13. 「buzzurl」などのソーシャルブックマーク ‥‥‥9.6 14. その他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2.8

Q7 ここからは Twitter についてお聞きします。まず初めに,あなたはどれくらいの期間,Twitter を利用していますか。アカウントの登録からではなく,よく利用するようになってからの期間を次の中から,一番近いものを一つ選んでください。

1. はじめたばかり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 13.7 % 2. 1 か月 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17.0 3. 2 か月 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 14.9 4. 3 か月 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 21.1 5. 6 か月 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 20.1 6. 1 年 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5.9 7. 1 年半以上 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7.4

Q8 あなたが Twitter を利用するのに使っている機器は何ですか。【普段,Twitter を利用する機器】についてはいくつでも,

【一番多く,Twitter を利用する機器】については,ひとつだけお選びください。

Q9 Twitter の書込みや閲覧を,どこでしていますか。該当する場所をすべて選んでください。

1. 自宅 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 95.0 % 2. 職場・学校 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 43.6 3. 通勤や通学の途中の電車・バスの中 ‥‥‥‥‥ 48.8 4. 昼食時に食堂など ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32.6 5. 仕事中や授業中 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 18.4 6. 休憩中に喫茶店など ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 29.5 7. その他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2.4

Q10 あなたは,下記の場所で 1 日に平均して何回ぐらいTwitter に【書き込み】,【閲覧】をしますか。一番近いものを一つ選んでください。

(%)

1 2 3 4よく見る

ときどき見る

あまり見ない

ぜんぜん見ない

1. ニュース 60.1 28.1 6.6 5.22. スポーツ中継 19.8 29.7 27.6 22.93. ドラマ 18.6 32.5 26.8 22.14. バラエティー番組 33.1 37.3 17.2 12.35. ドキュメンタリー番組 20.7 41.3 24.6 13.46. 歴史番組 11.2 30.5 31.7 26.67. 討論番組・国会中継 4.8 23.0 29.4 42.8

1 2 3 4

(%)

パソコン

携帯電話(iP

hone

などのスマートフォンは除く)

iPhone

などの

スマートフォン

その他

1. 普段,Twitter を利用する機器(いくつでも) 95.9 55.1 16.7 1.9

2. 一番多く,Twitter を利用する機器(ひとつだけ) 73.2 18.1 8.2 0.5

1 2 3 4 5 6

(%)

1回以下

2~3回

4~5回

6~9回

10~19回

20回以上 N=

1. 自宅 13.3 39.4 22.3 7.9 8.9 8.3 9802. 職場・学校 30.9 42.9 12.4 4.0 6.4 3.3 450

3. 通勤や通学の途中の電車・バスの中 36.3 42.7 10.9 5.4 2.6 2.2 504

4. 昼食時に食堂など 47.0 38.7 9.8 3.3 0.3 0.9 3365. 仕事中や授業中 36.3 36.3 12.6 4.2 4.7 5.8 1906. 休憩中に喫茶店など 40.1 40.8 11.5 4.3 2.3 1.0 304

【閲覧】1. 自宅 7.2 25.9 20.3 11.8 14.5 20.2 9802. 職場・学校 14.2 33.1 21.3 11.6 6.4 13.3 450

3. 通勤や通学の途中の電車・バスの中 19.0 38.5 19.0 11.5 5.2 6.7 504

4. 昼食時に食堂など 26.5 41.4 16.1 7.4 2.4 6.3 3365. 仕事中や授業中 23.7 29.5 18.9 6.8 4.7 16.3 1906. 休憩中に喫茶店など 24.7 36.8 20.7 6.3 5.6 5.9 304

【書き込み】

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96  AUGUST 2010

Q11 あなたの【フォロー数】と【フォロワー数】を教えてください。次の中から一つ選んでください。

Q12 あなたはフォロワーを限定していますか。   N=986 1. 限定している ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 21.1 % 2. 限定していない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 78.9

Q13 あなたはどのような人をフォローしていますか。次の中から該当するものをすべて選んでください。    N=996

1. 芸能人,タレント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 57.4 % 2. 芸術家(作家や画家,音楽家など) ‥‥‥‥‥ 31.5 3. デザイナー,プログラマー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 20.3 4. 評論家,ジャーナリスト ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 22.6 5. 政治家 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 26.5 6. 職場の上司や学校の先生など ‥‥‥‥‥‥‥‥‥5.5 7. 職場や学校の友人 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 36.2 8. ネットで知り合った人 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 70.3 9. 仕事上で知り合った人 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 13.3 10. その他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 19.3

Q14 あなたは,どのような人をフォローしていますか。そのフォローしている人について,具体的に個人名やグループ名,団体名などご記入ください。

(省略)

Q15 あなたはテレビを見ながら,その番組について Twitterで書き込みをすることがありますか。

1. よく書き込みをする ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 14.9 % 2. たまに書き込みをする ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 49.2 3. テレビを見ながらの書き込みは やったことがない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 35.9

Q16 書き込みをしたのはどのような番組ですか。次の中から該当するものをすべて選んでください。     N=662

1. ニュース ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 44.9 % 2. スポーツ中継 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34.9 3. ドラマ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31.9 4. バラエティー番組 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 53.5 5. ドキュメンタリー番組 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17.5 6. 歴史番組 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7.6 7. 討論番組・国会中継 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11.5 8. その他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11.3

Q17 それは何という番組でしたか。具体的な番組名をいくつでも結構ですのでご記入ください。

(省略)

Q18 書き込みの内容はどのようなものでしたか。次の中から該当するものをすべて選んでください。

Q19 改めてお伺いいたします。書き込みの内容として,最も多いものはどのようなものでしたか。次の中から該当するものを1つ選んでください。

1 2 3 4 5 6 7 8 9

(%)

0 1~9

10~19

20~49

50~99

100~

499

500~

999

1,000以上

わからない

1. フォロー数 2.4 21.5 18.9 24.0 14.7 13.8 1.8 1.7 1.12. フォロワー数 3.4 26.8 18.3 20.9 12.7 12.9 1.9 1.9 1.1

1 2 3 4 5 6 7

(%)

ツッコミを

入れた

驚きを表現

した

誰かに知らせ

ようと思った

同意・賛成の

書込みをした

間違いの指摘

や否定の書込

みをした

その他

特に意味は

無かった

N=1. ニュース 38.0 39.1 38.7 35.4 16.2 5.4 10.1 2972. スポーツ中継 36.4 57.6 39.0 27.7 11.3 12.1 4.8 2313. ドラマ 49.3 32.7 24.6 22.3 4.7 11.8 10.0 2114. バラエティー番組 53.7 30.5 23.7 22.6 5.9 9.3 13.3 3545. ドキュメンタリー番組 35.3 38.8 43.1 36.2 10.3 11.2 8.6 1166. 歴史番組 30.0 42.0 42.0 30.0 16.0 8.0 10.0 507. 討論番組・国会中継 61.8 23.7 36.8 53.9 38.2 10.5 2.6 768. その他 48.0 36.0 33.3 16.0 4.0 24.0 13.3 75

1 2 3 4 5 6

(%)

ツッコミを

入れた

驚きを表現

した

誰かに知らせ

ようと思った

同意・賛成の

書込みをした

間違いの指摘

や否定の書込

みをした

その他

N=1. ニュース 25.1 26.2 26.2 15.0 4.9 2.6 2672. スポーツ中継 21.4 41.4 19.1 8.2 4.1 5.9 2203. ドラマ 42.1 18.4 15.8 12.1 2.1 9.5 1904. バラエティー番組 48.2 18.6 13.7 10.1 2.6 6.8 3075. ドキュメンタリー番組 22.6 24.5 27.4 17.0 1.9 6.6 1066. 歴史番組 26.7 33.3 24.4 13.3 2.2 0.0 457. 討論番組・国会中継 48.6 5.4 13.5 21.6 9.5 1.4 748. その他 38.5 16.9 16.9 10.8 0.0 16.9 65

Page 16: “テレビの見方が変わる” - NHK · 人から男女別に10代~40代(10代は15歳以 ... かったのは「GoogleやYahoo!などの検索サイ ... 図6 1日の平均書き込み回数(自宅)

97AUGUST 2010

Q20 テレビに対する Twitter での書き込みについて,他の人から反応はありましたか。           N=662

1. あった ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 57.4 % 2. なかった ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 42.6

Q21 その反応は,あなたの書き込みに賛成するものでしたか。それとも反対するものでしたか。      N=380

1. 賛成するものだった ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 71.3 % 2. 反対するものだった ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3.2 3. どちらでもなかった ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25.5

Q22 「いま」リアルタイムで何が起きているのかを知る手段として,あなたは何が重要だと思いますか。次の中から該当するものをすべて選んでください。

1. テレビ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 69.0 % 2. ラジオ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 33.5 3. 携帯電話 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 50.9 4. 同僚,友人 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 26.9 5. インターネットの掲示板や SNS,検索サイト ‥ 64.0 6. Twitter ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 68.3 7. その他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1.7

Q23 あなたは,テレビの番組に関する情報(放送時間や内容,評判など)をどこから入手していますか?今までに利用したことのあるものを,すべて選んでください。

1. 新聞 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 52.1 % 2. 番組ガイド情報誌・雑誌 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 23.4 3. EPG(テレビ画面上の電子番組表) ‥‥‥‥‥ 33.8 4. テレビ放送内での紹介番組 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 26.4 5. ホームページ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 48.9 6. Twitter ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31.4 7. メールマガジン ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7.4 8. 家族の話 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 15.7 9. 知人・友人の話 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 22.9 10. その他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4.6 11. 番組情報は入手しない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6.9

Q24 それはどんな情報でしたか。次の中からあてはまるものをすべてお選びください。           N=324

1. 大事件の発生 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 46.9 % 2. ドラマのあらすじ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 29.3 3. タレントの情報 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 43.8 4. スポーツ試合の途中経過や結果 ‥‥‥‥‥‥‥ 46.6 5. 政治の動き ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 37.3 6. 今話題になっている番組 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 63.0 7. 気になった CM ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 24.4 8. その他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6.2

Q25 テレビを見ながら Twitter を利用していて,以下のようなことを感じたことがありますか。該当するものがあればいくつでも結構ですので選んでください。    N=662

1. みんなでテレビを見ているような 一体感を感じた ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 45.5 % 2. なんとなく「世間」を感じた ‥‥‥‥‥‥‥‥ 41.5 3. テレビを見ているのが 自分ひとりではないと感じた ‥‥‥‥‥‥‥‥ 37.2 4. その他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2.7 5. 特に何も感じなかった ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 20.4

Q26 あなたは職場,学校や出先など,テレビが見られない場所にいるとき,テレビが放送している情報を,Twitter で知ったことがありますか。

1. ある ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 45.2 % 2. ない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 54.8

Q27 あなたは Twitter がきっかけで,テレビのチャンネルをかえたことがありますか。

1. ある ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 38.0 % 2. ない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 62.0

Q28 あなたは,他の人がテレビについて書き込んだ内容に,興味をもったことがありますか。

1. ある ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 68.8 % 2. ない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31.2

Q29 あなたは,テレビに関する自分の Twitter の書き込みを,テレビ局の人が読んで番組に役立ててくれたら良いと思いますか。

1. 思う ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 69.2 % 2. 思わない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30.8

Q30 Twitter はテレビの情報を知るのに役立つと思いますか。 1. とても役立つ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12.5 % 2. ある程度役立つ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 53.4 3. どちらともいえない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 23.2 4. あまり役立たない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8.5 5. まったく役立たない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2.4

Q31 テレビを見るうえで,Twitter が役に立つと思う点をあげてください。

(省略)

Q32  あなたが携帯電話や電話帳に書き留めている友人や知人の数は何人くらいですか。一番近いものを一つ選んでください。

1. 9 人以下 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7.5 % 2. 10 人から 49 人 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32.9 3. 50 人から 99 人 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 28.3 4. 100 人から 199 人 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17.9 5. 200 人から 299 人 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5.7 6. 300 人以上 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4.9 7. 携帯電話や電話帳に書き留めていない ‥‥‥‥‥2.7

Q33 あなたは友人とのつきあいのなかで,自分の希望や意見を主張する方ですか。それとも人の意見に合わせる方ですか。次の中から一番近いと思うものを一つ選んでください。

1. できるだけ自分の希望や意見に沿うよう 主張する ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17.7 % 2. 自己主張せず,他人に合わせることが多い ‥‥‥ 18.6 3. 事柄によりケースバイケースで, どちらともいえない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 63.7

Q34 友人とはどんなつきあいをするのが望ましいと思いますか。次の中から一番近いと思うものを一つ選んでください。

1. ときどき連絡を取り合う程度のつきあい ‥‥‥ 23.5 % 2. 気軽に話し合ったり遊んだりするような つきあい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 55.2 3. なにかにつけ相談したり,助け合えるような つきあい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 21.2