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APIラ イ ン パ イ プ規 格 抜 粋*1*6

冥 賀 文 男*2・ 藤 野 逸*3・ 金 本 耕 一*4・ 吉 村 和 敏*5

目 次

1 適用範囲

2 種 類

3 製造法

4 化学成分

5 機械的性質

6 水 圧試験

7 寸法,重 量,長 さ,お よび許容 差

8 管端形状

9 ジ ョインター

10 試 験お よび検査

10.1 非破壊検査

10.2 外観 および形状検 査

11 補 修溶接

12 表 示お よび塗装

1表 管の種類

2表 製造法

3表 化学成分

4表 機械的性質

5表 寸法,重 量,お よび水圧試験圧力(ね じ付)

6表 寸法,重 量,お よび水圧試験圧力(プ レンエン ド)

7表 寸法 および重量 の許容差

8表 長 さ範囲

9表 管端形状 の種類 および適用区分

10表 管端形状 の概 要

11表 非破壊検査 の種類お よび適用区分

12表 外観,検 査判 定基 準

13表 補修溶接

14表 表示お よび塗装

1図 ライン パイプ用ね じ

2図 表示例

1. 適 用範 囲

1.1 本 文 はAMERICAN PETROLEUM INSTI-

TUTE(API)規 格 の 中 ラ イ ン パ イ プ に 関 す る 規 格

(5L,5LX,5LS,5LU)よ り抜 粋 作 成 した もの で

あ る。

2. 種 類

2.1 こ の規 格 に 規 定 され る管 の種 類 お よび グ レ ー ドを

1表 に 示 す 。

1表 管 の 種 類

(注)5LUは 仮規格であり,製造実績は極めて少なく,製造法,化学

成分,機械的性質以外は省略した。

3. 製造法

3.1 管の種 類,グ レー ド別の製鋼 法,製 管法,熱 処理

方法を2表 に示す 。

4. 化学所分

4.1 管の製管法,グ レー ド別 の化学成分を3表 に示す 。

5. 機械的性質

5.1 管 の機械的性質を4表 に示す。

6. 水圧試験

6.1 管 の寸法,グ レー ド別 水圧試験圧 力を5表 お よび

6表 に示す。

ここに示す 水圧試験 圧力は工場における検査用 の試験

圧力であ り,設 計用,作 業上の圧力 とは直 接 関 係 は な

い。

7. 寸法,重 量,長 さお よび許容差

7.1 管の外径,厚 さお よび重量を5表 と6表 に示す。

7.2 寸法お よび重量 の許容差を7表 に示す。

7.3 8表 に長 さ範 囲を示す。

8. 管端形状

8.1 管端形状 の種類 および適用 区分 を9表 に,ま たそ

の概要 を10表 に示す。

9. ジ ョインター

*1 油井用鋼管研究会の研 究活動としてまとめた 。

*2 日本 鋼管(株)技 術部標 準室

*3 川崎 製鉄(株)技 術本部技術管理部

*4 住友金属工業(株)東 京技術部

*5 新 日本製鉄(株)生 産 管理部標準課

*6 American Petroleum Instituteの 許可 による。

石油技術協会誌Vol.40 No.4(1975)

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9.1 ジ ョインター とは2本 の管をね じ継 手(5Lの み),

または溶接(5L,5LX,5LS)に よって標準長 さ

にした製品 をい う。

使用管長 さ1.52m以 上

接続方 法 (1) プレン エ ン ド管 は溶接継 ぎ(コ イル

溶接部か ら300mm以 上離す)と す

る。

(2) ね じ付管は溶接 またはね じ継 ぎ とす

る。

なお,溶 接継 ぎの 場合 はAppendix A

の要求を満足す る こと。

9.2 混入量 は指定 のない限 り注 文量 の5%ま で許容 さ

れ る。

10. 試験 および検査

10.1 非破壊検査,そ の種類お よび適用 区分 を11表 に示

す。

10.2 外観 および形状検査,そ の欠陥項 目の判定お よび

処置 を12表 に示す。

11. 補修溶接

11.1 欠陥 の補修 溶接要領を13表 に示す 。

12. 表示 および塗装

12.1 管の表示方法 および塗装 につ いて14表 に示す。

2表 製 造 法

*1 製管法の()内 英文字は各製法 の略号を示す。以下各表中 の製管法表示はすべて本略号による[14表 を除 く]。

*2 電気溶接管の継 目は5L,5LXに よるものは全て縦 シーム,5LSは スパイ ラル,5LUは 縦 シーム,ま たは スパ イ ラル シー ムとす る。*3 サブマージ ド アー ク溶接管 の溶接は内外面よ り行な う。また縦 シーム2本 のものは外径914 .4mm(36in)超 え に適用 してもよい。*4 ○ 印は実施す る。△ 印は製造者の裁量に よる。

*5 溶接部焼鈍は538℃ 以 上にて実施 のこと。

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3表 化 学 成 分 (レ ー ドル分析%)

備 考 *1 ねじ切 削性向上 のため の復燐材*2 Cb ,V,Tiも し くはそれらの組合せで添加す ること。

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4表 機械 的性質(引 張試験)

備 考 *1 5LUの 引張強 さは範囲を示す 。*2 外径508mm(20in)未 満の全厚 さ

,お よび外径508mm(20in)以 上,厚 さ9.52mm(0.375in)超 え。*3 外径508mm(20in)以 上

,厚 さ9.52mm(0.375in)以 下。*4 50 .8mm(2in)あ た りの最小伸 びは次式に よる。

e=625,000A0.2/U0.9

e=50.8mm(2in)あ た りの 最小伸 び(%)

A=試 験片 の断面積 (in2)

U=引 張強 さ (psi)

上記計算式に よる各試験片,グ レー ド別 の最小仲 び値は各規格Appendix D参 照のこ と。

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4表 (つ づ き)機 械的性質(実 用および溶接試 験)

備 考 *1,2 平板間距離S1,S2は それぞれ

S1=3.07t/0.07+3t/D D=外径

S2=3.05t/0.05+3t/D t=厚 さ

*3 180°曲げ ジグ寸法Aは

A=1.15(D-2t)/eD/t-2e-1-t D=外 径,t=厚 さe=次 表 による

*4 フラクチャー タフネス テス ト

注文者 の要求あ る場合,D≧508mm(20in),グ レー ドX52以 上のものに適 用し次 のいずれ か,ま たは双方 を行 な う。

(1) シャル ピー試験

(2) DROP WEIGHT TEAR TEST.詳 細は各 規格 のAppendix E参 照の こと。

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5表 寸法,重 量,水 圧試験圧力(ね じ付 きスタンダー ド パイプ)

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6-1表 寸 法,重 量,水 圧 試

*1 呼び外径 および呼称は5Lに のみ適 用され る。

*2 適用欄は○と●(ス ペシャル サイズ)で 示す。

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験 圧 力(プ レ ン エ ン ド パ イ プ)

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6-2表 寸 法,重 量,水 圧 試

*1 呼 び外径お よび呼称は5Lに のみ適用 され る。

*2 適用欄 は○と●(ス ペシャル サイズ)で 示す。

(40)

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験 圧 力(プ レ ン エ ン ド パ イ プ)

(41)

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6-3表 寸 法,重 量,水 圧 試

*1 呼び外径お よび呼称は5Lに のみ適用される。

*2 適用欄は○ と●(ス ペ シャル サ イズ)で 示す 。

(42)

197

験 圧 力(プ レ ン エ ン ド パ イ プ)

(43)

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6-4表 寸 法,重 量,水 圧 試

*1 適用欄は○と●(ス ペ シャル サ イズ)で 示す。

(44)

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験 圧 力(プ レン エ ン ド パ イ プ)

(45)

200

6-5表 寸 法,重 量,水 圧 試

*1 適用欄は○ と●(ス ペ シャル サ イズ)で 示す。

(46)

201

験 圧 力(プ レ ン エ ン ド パ イ プ)

(47)

202 6-6表 寸 法,重 量,水 圧 試

*1 適用欄は○ と●(ス ペ シャル サイズ)で 示す。

(48)

験 圧 力(プ レン エ ン ド パ イプ) 203

(49)

204

6-7表 寸 法,重 量,水 圧 試

*1 適用欄は○ と●(ス ペシャル サイズ)で 示す。

(50)

205

験 圧 力(プ レ ン エ ン ド パ イ プ)

(51)

206

6-8表 寸 法,重 量,水 圧 試

*1 適用欄は○ と●(ス ペ シャル サ イズ)で 示す。

(52)

207

験 圧 力(プ レン エ ン ド パ イ プ)

(53)

208

(54)

209

8表 長 さ 範 囲(5L,5LX,5LS)

1図 ラ イ ン パ イ プ用 ね じ (mm)

9表 管端形状 の種類お よび適用区分

注 1. ○は指 定ない場合に適用。△は指 定可能 なもの。

2. 外 径60.3mm(23/8in)未 満 の管端形状種類は必ず注文書に明記の こと。

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10表 管 端 形 状 の 概 要

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11表 非破壊検査 の種類お よび適用区分(5L,5LX,5LS)

注 (1) コイル端溶接部は溶接法に応じた適 当な検査方法による。ただ しSAWに よる場合はRTに よる。

(2) エキスパン ド前に非破壊検査実施 の場合は,エ キスパ ン ド後に管端部152.4mm以 上を,RT,UT,ETま たはMTの いずれ かで再検 査す る。

(3) 継 目無管の非破壊検査 につい てはAppendix Eを 参照の こと。

12表 外観検査判定基準(5L,5LX,5LS)

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13表 補 修 溶 接*1(5L,5LS,5LX)

*1 熱処理管を溶接補修 した場合 の再熱処理の有無 ,お よび方法は製造 者 と注文者 の協定 による。*2 溶 接法の略号は次に よるSAWサ ブマー ジ ド アー ク溶接,IGMAWイ ナー ト ガ ス メタル アー ク溶接

MAWメ タ リック アー ク溶接,IGAWイ ナー ト ガ ス アー ク溶接

14表 表 示 お よ び 塗 装(5L,5LX,5LS)

備考 *1 同意あるとき管内表面でも可*2 同意あるときステンシル可*3 必要,ま たは要求あるとき表示項目の追加可 表示例を2図 に示す

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表 示項 目説 明(2) グ レー ドX70,及 びX65超 え の 中間 グ レー ドは 表 示 しな い 。

(4) ね じ付 管 は5表 の"ね じ,カ ップ リン グ 付 重 量"を,

プ レン エ ン ド管 は6表 の"ね じな し管 重 量"を 表 示 す る。

(5) (イ) グ レー ドA25 A25 グ レー ドX42 X42 グ レー ドX56 X56

グ レー ドA A グ レー ドX46 X46:

グ レー ドB B グ レー ドX52 X52 以 下 準ず る

(ロ) X42以 上 の 中 間 グ レー ドは × の 文 字 の 後 に 耐 力 の最 小 値(psi)の 頭2数 字 を つ け る。

(ハ) X56以 上(含 中 間 グ レー ド)の 場 合 微 量 元 素C(コ ロン ビ ウム)V(バ ナ ジ ウム)

T(チ タ ニ ウ ム)の 文 字 を 最 後 に つ け る。 例X56C

(ニ) 同 意 あ る と き,5LX,5LS規 格Appendix Eに 従 った 色別 表 示 可。

(6) 継 目無 し S

電 気 溶 接 及 びサ ブマー ヂ ドア ー ク溶 接 E

鍛 接 F

ス パ イ ラ ル溶 接 SW

(7) 電 気 炉 鋼 E

復 燐 材 R

低 合 金 高 張 力鋼 M

(8) 焼 ナ ラシ 又 は焼 ナ ラシ 焼 戻 シ HN

歪 取 り HS

時 効 硬 化 HA

焼 入,焼 戻 し HQ

(9) 試 験 圧 力 が 指定 圧 力 の 場合TESTEDの 文 字 に 続 け て 圧 力 値 を 表示 す る。

(10) 各 規 格 のAppendix E参 照

(11) 外 径48.3mm(1.9in)超 え の表 示個 所 は 管 端 か ら0.6m以 内の適 当 な個 所,又 は 同意 あ る とき

は 管 端 内 表 面 に 表 示 可

2図 表 示 例

参 考 文 献

API Spec 5L: Specification for Line Pipe (1973)

API Spec 5LS: Specification for Spiral-Weld Line

Pipe (1973)

API Spec 5LU: Specification for Ultra High Test

Heat Treated Line Pipe (1973)

API Spec 5LX: Specification for High-Test Line

Pipe (1973)

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