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1 Autodesk Revit Building 9.1 基本操作マニュアル Copyright(C)2007 ITAI LAB All rights reserved

Autodesk Revit Building 9.1 基本操作マニュアル 0, Autodesk Revit Building 9.1基本操作マニュアル 目次 1, Autodesk Revit Building 9.1を起動、新規ファイルの作成

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Autodesk Revit Building 9.1

基本操作マニュアル

Copyright(C)2007

ITAI LAB

All rights reserved

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0, Autodesk Revit Building 9.1 基本操作マニュアル 目次

1, Autodesk Revit Building 9.1 を起動、新規ファイルの作成 (p3)

2, Revit の画面構成(p4)

3, 建築モデルを作成する(p5~19)

3-1 階層(レベル)を設定する

3-2 壁を作成する

3-3 柱を作成する

3-4 建具を作成する

3-5 床、天井を作成する

3-6 階段、スロープを作成する

4, パース、図面を作成する (p20~32)

4-1 材質を割り当てる

4-2 パースを作成する

4-3 レンダリングを行う

4-4 レンダリング画像を保存する

4-5 レンダリングの詳細設定について

4-6 図面を作成する

4-7 図面データを書き出す

5, 各出力をする (p33~37)

5-1 出力する前に

5-2 PDF で出力する

5-3 プロッターで出力するー(Designjet4000_ps で出力する)

5-4 プリンタで出力するー(DocuPrintC3540 で出力する)

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1, Autodesk Revit Building 9.1 を起動、新規ファイルの作成

1)スタート⇒すべてのプログラム⇒Autodesk⇒Autodesk Revit Building 9.1⇒Revit Building

9.1 を選択し Revit を起動させます。

2)起動後、ファイル→新規作成→プロジェクトを選択し、OKを選択します。

新規ファイルが作成されました。

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2, Revit の画面構成

まず、Revit の画面構成について説明をします。

デザインバー コマンド選択のメイン画面です。

オプションバー コマンドの詳細設定を行うバーです。

プロジェクトブラウザ プロジェクトにある全ビュー(画面)をツリー表示している。

ここで、平面、立面、断面図、3Dとビューを切り替えます。

ビュー 3次元のモデリングデータの表示、また図面が表示されま

す。一度に複数のビューを開くこともできます。

ビューコントロールバー 表示をワイヤーフレームやシェーディングに切り替えたり、

表示しているビューの縮尺に関する設定を行うバーです。

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3, 建築モデルを作成する

3-1 階層(レベル)を設定する

1)プロジェクトブラウザから立面図をクリックしビューを切り替えます。

この画面のレベルの差が各階の高さとなります。

2)各レベルのラインをクリックすることで、高さを自由に設定することができます。

レベルを追加する場合は、デザインバー⇒基本⇒レベルをクリックし、レベルを作りたい

位置でビューをクリックします。

クリック

クリック クリック

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3-2 壁を作成する

1)デザインバー⇒基本機能、モデリング⇒壁をクリックし、ビューで作成します。

Revit でのモデリングは基本的には平面図でのビューで作業がやりやすい

ようにできています。(ここでは両方の画面を使い説明します)

平面図での作成 3D ビューでの作成

2)壁の設定についてはオプションバーを使います。

赤く囲まれた部分が壁の種類、厚みを示します。

青で囲まれた部分は壁の高さを示し、この場合はレベル 1からレベル 2までの高さを持つ

壁が作成できます。

バーをクリックすることで好みの壁を選択でき

ます。

また要素プロパティ(赤で囲まれた部分)で、さら

に詳細に壁を設定できます

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3)壁の厚さを設定するには、要素プロパティ・編集/新規作成⇒タイププロパティ・構造編

集⇒アセンブリを編集で壁の厚さを変更できます

4)高さで指定を選択することで壁の高さを自由に設定できます。

5)さらに、直線、曲線などモデリングする壁の形を選ぶことができます。

曲線の壁 多角形の壁

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6)作成した壁は3Dビューに切り替えると作成したものが確認できます。

平面図 3D ビュー

3-3 柱を作成する

1)デザインバー⇒モデリング⇒柱をクリックし壁と同じように柱を作成していきます。

2)壁の作成と同じようにオプションバーで太さ、形状、高さなどの詳細設定ができます。

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3-4 建具を作成する

扉、窓などを作成します。

1)デザインバー⇒モデリング⇒ドアまたは窓をクリックします。

2)扉を挿入したい壁でクリックします。

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この記号をクリックしドラッグす

ると、扉の大きさが変更できます。

フリップ記号をクリックすること

で扉の向きを変えることができます。

3)要素プロパティ、又はオプションバーのロード⇒Metric Library フォルダからさらに多く

の種類の建具が選択できます。(これは扉などだけでなく柱、家具などのダウンロードでき

ます

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4)窓も扉と同じ要領で作成していきます。

3-5 床、天井を作成する

床を作成します。

1)デザインバー⇒基本機能⇒床⇒床プロパティをクリックします。

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2)[床プロパティ]を選択すると

(床の)[要素プロパティ]に切り替

わります。作りたい床を設定して

OK をクリックします。レベルの

設定を間違えると壁と離れた位

置に床ができてしまうので注意

して下さい。

3)[壁を選択]を選択し、壁をク

リックしていきピンク色の線

で囲みます。

床を作りたい部分を囲んだら

[スケッチを終了]をクリック

すると床が作成されます。

[線分]を使うと、線分で囲ん

だ場所が床となります。(より

自由な床が作れます)

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4)天井も同じ要領で作成しま

す。

デザインバー⇒モデリング⇒

天井⇒スケッチ⇒天井プロパ

ティをクリックし、天井を設定

し、床と同じ要領で作成して行

きます。

[レベルからの高さオフセット]

で天井高を設定できます。

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3-6 階段、スロープを作成する

「階段を作成」

1)デザインバー⇒モデリング⇒階段をクリックします。[階段プロパティ]で幅、基準階レベ

ル、上部レベルなどの詳細を設定します。

2)任意の位置でクリックします。

カーソルを移動させて[0継続中]と

表記されたら、再度クリックします。

最初にクリックした場所が階下、後

にクリックした側が階上となります。

[スケッチを終了]をクリックすると

階段が作成されます。

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[0 継続中]が表示されていな

いと階段は[スケッチを終了]

するを選択してもうまく作成

されません。

階段を作成すると自動的に手すりも作成されます。手すりは3Dビュー上で選択することに

よって自由に設定を変えることができます。

「手すりの設定」

1)手すりをクリックします。(両方クリッ

クする場合は[Ctrl]キーを押しながら両方

クリックする。)

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2)右クリックからプロパティを選択(又は、

オプションバーの要素プロパティを選択)

します。

3)編集/新規作成をクリックし、タイ

ププロパティを開くことで細かな設定がで

きます。

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手すりが変更されました。

「らせん階段を作成する場合」

らせん階段、曲線沿った階段を作りたい場

合、デザインバーの曲線のマークをクリッ

クします。あとは、直線の階段と同じ要領

で作ることができます。

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「スロープの作成」

次にスロープを作成します。階段と同じように作ることができます。

1)デザインバー⇒モデリング⇒スロープをクリックします。[スロープのプロパティ]で幅、

基準階レベル、上部レベルなどの詳細を設定します。

2)階段を作成する時と同じように任

意の位置でクリックします。

[スケッチを終了]をクリックすると

スロープが作成されます。

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3)踊り場がある場合は一度踊り場があ

るところまでクリックし、また再度任

意の場所でクリックすることで、自動

的にスロープがつながり、踊り場があ

るスロープが作成されます。(これは階

段も同様です)

4)スロープが作成されました。また、踊り場も自動的に作成されていることがわかります。

これで、1階部分が完成できたので、次からはレベルを変えて、2階、3階と作成してい

きます。

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4, パース、図面を作成する

4-1 材質を割り当てる

壁や柱の材質を細かく設定し

ます。

1)材質を変更したいオブジェ

クトを選択し、右クリック⇒

プロパティで[要素プロパテ

ィ]を開きます。

2)編集/新規作成からタイプ

プロパティを開き、パラメー

ター、[構造の値]の編集をク

リックします。

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3)アセンブリを編集が開かれるので、

構造[1] のマテリアル、[カテゴリ別]

をクリックします。

4)マテリアルが開かれる

ので、ここで素材の割り

当て、詳細の編集をしま

す。

窓や扉などもマテリアル

を開くことで、より細か

な設定や材質の割り当て

ができます。

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4-2 パースを作成する

1)平面図で任意のレベルを選択し、デザインバー⇒表示⇒カメラを選択します。

2)任意の位置をカメラの位置

としてクリックし、パースを作

成する範囲を(赤い放射線)をク

リックするとパースが出来上

がります。

平面図で選んだレベルがアイ

ラインとなります。

1 クリック

2 クリック

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3)外観パースができました。

同じような要領で内観パース

も作ることができます。

4)パースを作成すると、3Dビューの中

に新たに3D ビュー1と作成されてい

きます。

右クリック⇒名前変更で名前を変える

ことができるので、名前を変えておくと

整理がしやすいでしょう。

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4-3 レンダリングを行う

モデリングデータをレンダリングします。ビューを3Dビューにし、デザインバー⇒レンダ

リングを選択します。

1)レイトレーシング

をクリックし、

をクリッ

クするとレンダリン

グが開始されます。

[領域をレイトレーシ

ング]を選択すると選

択した領域だけレン

ダリングします。

2)レンダリング画像が

作成されました。

3)[モデルを表示]をク

リックすると、元の表

示に戻ります。

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4-4 レンダリングの詳細設定について

レンダリングは細かな詳細設定を行うことでより良いイメージを作り上げることができま

す。

「レンダリングの設定」

1)デザインバー⇒レンダリング⇒設定をクリックします。

2)〔シーン設定〕

まず、レンダリングが内部か外部を選択できます。

環境をクリックするとモデリングしたデータ以外の環境を設定します。

3)環境 メイン

背景色の決定 空、地面などの背景

を表示するのか、またアルファチャ

ンネルの設定ができます。

高度の設定で背景イメージを選択す

ることで、自分の使いたい背景を取

り込むことができます。

高度な設定で選択されているものは

さらに詳細な設定ができます。

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4)シーンの照明

太陽光などの照明のオン、オフを設

定します。

5)太陽光と空の設定

太陽光源の色、光源の強さなどを設

定します。

6)ラジオシティ設定,レイトレーシング設定

ラジオシティ、レイトレーシ

ングそれぞれのレンダリング

の設定が出来ます。

品質設定は、メッシュの相対

的な粗さとパターンの処理時

間に影響します。品質を[優

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良]または[最良]に設定すると、美しい画像が作成されますが、レンダリングにかかる時間

も増加します。また、影設定、ガラスなどの反射、透過の設定などもできます。

ラジオシティ光源を再計算を設定すると、この再計算処理には長い時間がかかりますが、

アンチエイリアス処理の設定を高くするとともに柔らかい影を指定してこの再計算を行う

と、ラジオシティ処理による粗さが最小限に抑えられた高品質のレンダリング結果を得る

ことができます。

7)イメージサイズの設定

デザインバー⇒レンダリング⇒設定をクリックします。

解像度の数値が大きいほどより

高品質のレンダリング結果が得

ることができます。

幅、高さの設定はレンダリング

して完成する画像の大きさを表

します。

どちらも数値が大きいほどレン

ダリングにかかる時間が増大し

ます。

8)レンダリングのキャプチャ

レンダリング完了後、レンダリングをキャプチャをクリックするとプロジェクトブラウザ

にレンダリングが追加され、選択するといつでもレンダリングした画像を確認できます。

レンダリングのビューが作成されました。

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4-5 レンダリング画像を保存する

作成したレンダリング画像を保存します。

1)レンダリングが終了したら、デザインバー⇒レンダリング⇒イメージを書き出しを選択し

ます。

2)名前を付けて保存の画面が表示されるので、フォルダを指定し、ファイル名、ファイル形

式(jpg など)を決め保存します。

3)画像が保存されました。

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4-6 図面を抽出する

3次元でモデリングしたものから図面を抽出します。

「平面図、立面図を抽出する」

平面図、立面図は新規作成の段階からすでに選択できます。プロジェクトブラウザに表示

されている中で任意の図面を開くことで図面を確認することができます。

平面図 立面図

「断面図を抽出する」

1)任意の場所の断面図を抽出します。

ビューを3D以外(平面図、立面図)を表示させ、デザインバー⇒表示⇒断面図を選択します。

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2)任意の断面を切りたい個所をク

リックします。

3)切り取る範囲、方向を設定しま

す。

空白の部分をクリックすると断面

図が作成されます。

で示された場所をクリック

すると、切り取る範囲が設定

できます。

で示された場所をクリック

すると、切り取る方向が設定

できます。

4)断面図が作成されました。

プロジェクトブラウザの中

にも、断面図のビューが追

加されています。

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4-7 図面データを書き出す

3次元 Object CAD が作り出す図面は完全ではありません。そこで、作成した各図面のデー

タを書き出すことで、AutoCAD や Bentley MicroStation のような2次元 CAD 上で図面の修

正などの編集ができるようにします。

1)ファイル⇒書き出し⇒CAD 形式を選択し、書き

出しを表示させます。

2)ファイルの種類で利用する

CAD のファイル形式を選択しま

す。

3)書き出しの範囲で選択された

ビューシートにチェックをいれ、

選択をクリックします。

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4)書き出したいビュー(図面)

にチェックを入れます。

チェックを入れたらOKをクリ

ックし、保存先を指定し、保存

します。

5)図面データが作成されました。

これで各々が使用する CAD ソフ

トで図面を開き、編集が可能にな

ります。

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5, 各出力をする

作成した各図面、または画像を PDF やプリンタ出力をします。

5-1 出力する前に

出力する前に出力する図面の表示、出力後の縮尺の指定などの準備をします。

1) 出力する図面を選択します。

出力する図面のビューを開きます。

2)出力の時の縮尺を決めます。

ビューコントロールバーから縮尺選択のバーから縮尺を選

択します。

ここで選択した縮尺が出力時の縮尺となります。

指定したい縮尺がない場合はカスタムを選択し、縮尺を

追加します

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5-2 PDF で出力する

1) ファイル⇒印刷を選択します。

2) 名前から PDF を選択します。

このプリンタの名前をどれに選択

するかで、どの出力になるかが決

まります。

3)設定を選択し( で示した部分)

印刷設定を開きます。ここで用紙

のサイズ、方向、ラスター品質、

線の色などを決定します。

ラスター品質は仕上を選択します。

ズームは 100%にします。

用紙の配置を中心に設定します。

設定ができたら OKをクリックし

印刷の画面に戻ります。

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4)印刷の表示から選択範囲の選択をします。

[現在のウインド]は現在使用しているビュー

のすべてのデータを、

[現在のウインドの表示部分]では表示されて

いるものだけ。

[選択されたビュー/シート]を選択すると図面

データ書き出しの時と同じ要領で出力したい

図面のビューを選択します。

5)設定が終わったらプレビューを選択し

て、出力される図面を確認します。

確認ができたら OKをクリックし印刷を

開始します。

6)PDF で出力されました。

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5-3 プロッターで出力するー(Designjet4000_ps で出力する)

プロッターでの出力も PDF と同じ要領で行うことができます。

1) ファイル⇒印刷を選択します

2) PDF で出力するときと同じよう

に、名前から、出力するプロッタ

ー(Designjet4000_ps)を選びます。

3)基本的な設定は PDF 出力の時と

同様です。

今回はプロッター出力なので、用

紙サイズを選択したら、カット紙

かロール紙か、用紙のソースを選

択します。

あとは PDF 出力時と同じように印

刷まで設定していき、出力します。

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5-4 プリンタで出力するー(DocuPrintC3540 で出力する)

1)ファイル⇒印刷を選択します

2)名前から、出力するプリンタ

(DocuPrintC3540)を選びます。

あとは他の出力と同じように設定

していき出力します。