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Autodesk Revit MEP
製造用パーツ トレーニングテキスト (製造用部品構成の設定・製造用パーツ編集)
2020年 9月 1日
Ver.1.0
Autodesk “Product” Training Text
目次
このトレーニング資料について ............................................................................................ 1
1. Autodesk Fabrication(CADmep, ESTmep, CAMduct) ................................................... 2
2. 製造用部品構成 ................................................................................................................. 4
2.1 製造用部品構成の設定 ................................................................................................. 5
2.2 製造用部品構成の削除とリンクの削除方法 ................................................................11
2.3 部品種別 Service の書き出しと取り込み ....................................................................12
2.4 製造用部品構成の再ロード .........................................................................................16
3. 部品種別(Service) ........................................................................................................17
3.1 部品種別(Service)と部品種別テンプレートの作成 .................................................17
3.2 部材種別の編集 ...........................................................................................................24
4. Revit MEPファミリと MEP製造用パーツのマッピング方法 ...........................................33
4.1 設備(MEP)コンテンツのダウンロード ...................................................................33
4.2 ダクトとダンパーの配置 .............................................................................................34
4.3 製造用パーツとファミリのマッピング(変換の準備) ...............................................36
4.4 Revitでファミリを製造用パーツへ変換 ......................................................................38
5. Revit Extension for Fabrication 2019 について .................................................................41
6. 付録 ..................................................................................................................................42
Autodesk Revit MEP Training Text 1
このトレーニング資料について
Revitでは製造向け CAD[Autodesk Fabrication]製品ライン(CADmep、ESTmep、
CAMduct)により作成・使用される製造用パーツ(Item)を使用することができます。製造用パ
ーツを使用することで、より正確で詳細なモデルを作成することができます。これにより設計意
図を反映したモデルから製造意図をモデルに反映させ、施工業者あるいは製造メーカとの連携が
図りやすくなります。
このトレーニング資料では、CADmepで行う Revitへの製造用部品の環境設定や、Revitファ
ミリと Itemのマッピングなど、データ管理者が製造用パーツの管理できることを目的としてい
ます。
トレーニング資料で使用しているバージョンは CADmep2019及び Revit2019.2です。バージ
ョンによって画面表示や動作が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
2 Autodesk Revit MEP Training Text
1. Autodesk Fabrication(CADmep, ESTmep, CAMduct)
製造向け CADソフト Autodesk Fabricationは、主に 3つのソフトウェアで構成されていま
す。各ソフトの使用目的は異なりますが、情報製造メーカの仕様部品、現実世界に即したパター
ンライブラリなどの情報を同じデータベースとして共有しています。
【CADmep】
CADmepは、AutoCADベースの詳細モデリングソフトです。AutoCAD 、AutoCAD MEP、
Revit で作図または描画されたモデルを、LOD400※以上のモデルへ詳細度を拡張するためにデザ
インされています。
また、CADmepは今回のトレーニングで使用するソフトウェアです。CADmepは
Architecture, Engineering & Construction Correction(AECC)に含まれる 1ソフトですので、
AECCサブスクリプションをお持ちの方は、Autodesk Accountから AutoCAD2019(日本語)と併
せ CADmep2019(英語)をインストールしてください。
※ Level of Development(LOD)とは、BIMモデリング目的に応じた情報量や詳細度を定義
したもので、USの BIM Forumより公開された Specificationによってそのレベルが定義さ
れています。
※ 製品のダウンロードは、https://manage.autodesk.com/home/から Autodesk Accountにログイ
ンしてください。
Autodesk Revit MEP Training Text 3
【ESTmep】
ESTmepは詳細な部品の製作や取付け方法などのデータベースを編集することができ、プロジ
ェクト費用をより正確に積算することが出来ます。プロジェクトごとに見積データを製造パーツ
に取り込むことで、従来より工数を削減して見積を作成することができます。
【CAMduct】
CAMductは製作及び生産管理ツールです。シートメタルの自動ネスティング機能により生産
性向上を実現します。ダクト製作に使用されることが多いですが、パイプの曲げや切断などのレ
イアウトにも使用されます。
※ ネスティングとは、切断機を用いてシートメタルなどから部品を切断して取り出すため
に、CADを用いて板の上に部品を並べる作業です。
※ 今後 MEP製造パーツの普及状況によりますが、2020年現在のところ、ESTmep及び
CAMduct日本では未発売となります。
4 Autodesk Revit MEP Training Text
2. 製造用部品構成
製造用部品構成フォルダは複数のファイルから構成されます。
アイテム Item
Autodesk Fabrication製品ラインで作成された、非グラフィカルデータを伴う、グラフィカ
ルオブジェクトです。AutoCADでいうブロックや Revitでいうファミリに似たコンセプトで、
パラメトリックなオブジェクトです。ファイル形式は ITMです。
また Revit内では製造用パーツ、パーツとも呼びます。フォルダには、選択時のパレットに
表示される、ボタンイメージ Button Image(サムネイル)を含みます。
データベース database
部品種別 Service、仕様 Specification、製品情報 Product Informationなどのデータです。
※ Specification内では、コネクタ Connectors、ハゼ Seams、定尺 Standard Straight Length
マテリアル Materials、呼び寸法などを定義しています。
製造レポート Reports ※別途解説を作成中です
Autodesk Fabrication製品ラインで作成される部品表です。
Revit内でレポートを出力したい場合は、別途アドインを使用して可能となります。
リソースマテリアル Resource Materials(Fabricationソフトでの描画に使用)
Plot Configs、DWG template、CAD Blocks、Scripts、Processesを含みます。
Autodesk Revit MEP Training Text 5
2.1 製造用部品構成の設定
Revit内で製造用パーツを使用するためには、CADmepで作成された製造用部品構成の設定を
する必要があります。
【MEP製造用パーツパレットの表示】
MEP製造用パーツパレットの表示方法は複数あります。
リボンの[設備]タブから[製造パーツ]をクリックしてオンにします。
リボンの[表示]タブから[ユーザーインタフェイス]をクリックし、[MEP製造用パー
ツ]をクリックします。[MEP製造用パーツ]パレットが表示されます。
※ または、ビュー上で右クリックし、[ブラウザ]内の[MEP製造用パーツ]をクリックし
ます。
6 Autodesk Revit MEP Training Text
【製造用部品の設定】
MEP製造用パーツパレットの右下にある[設定]をクリックします。[製造用部品設定]
画面が立ち上がります。
製造用部品構成を選択すると、Revit2019のインストール時には 4つの製造用部品構成が
同梱されていることが確認できます。
※ Revitへ複数の構成を設定したり、複数の構成切り替えて同じプロジェクトで使用すること
はできません。1プロジェクトには 1構成の設定となります。
Autodesk Revit MEP Training Text 7
【日本仕様の製造用部品構成の追加】
この作業で使用する、日本用の製造部品構成「FabricationMEP JPN Content_v1」は、BIM-
design(http://bim-design.com/)に公開予定です。作業時点で未公開の場合には、操作方法の確
認飲みを行い、次の【製造用部品構成が表示されない場合の対処(Autodesk Fabrication
Migration Tool)】から作業を再開してください。
追加したい製造部品構成「FabricationMEP JPN Content_v1」を
(***作業中)よりダウンロードします。
C:\Users\Public\Documents\Autodesk\Fabrication 2019にアクセスします。
「FabricationMEP JPN Content_v1」を Fabrication2019フォルダ内にコピー/貼り付けを
します。
C:\Users\Public\Documents\Autodesk\Fabrication 2019
CADmepを開きます。[New]ボタンをクリックします。
先ほど保存した「FabricationMEP JPN Content_v1」を選択し[Select]をクリックします。
名前を変更せず、OKをクリックします
8 Autodesk Revit MEP Training Text
CADmep上で部品構成が追加されました。
Revitの[製造用部品設定]画面で新しく製造用部品構成が追加されたことを確認します。
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【製造用部品構成が表示されない場合の対処(Autodesk Fabrication Migration Tool)】
製造用部品構成は、フォルダ名を変えるとパスが切れ、表示されなくなります。また、製造用
部品構成一覧には AutodeskFabrication (CADmep / ESTmep / CAMduct) と同じバージョンの
構成のみが表示されます。Revitへ表示できない場合、以下の方法で構成を再度設定します。
※ Revit2018には CADmep2018 / ESTmep2018 / CAMduct2018、 Revit2019には
CADmep2019 / ESTmep2019/ CAMduct2019の構成が表示されます。
「Revit2018で使用している製造部品構成を Revit2019で使用したい」など古いバージョン
の製造部品を利用したい場合は、以下の手順でコピーを作成します。また、受け取ったデータ
のバージョンが不明で Revitに表示がされない場合にも、同様にコピーを作成します。
Windowsスタートボタンをクリックし、検索ボックスで Autodesk Fabrication Migration
とタイプしツールを検索します。
※ アップグレードをしたいバージョンでツールを開きます。ここでは Migration Toolのバー
ジョンは 2019を使います。
ツールを選択し、開いたダイアログから「Import Fabrication Configuration」を選択しま
す。
10 Autodesk Revit MEP Training Text
Browse For Folder上で、C:\Users\Public\Documents\Autodesk\Fabrication 2018\Revit
MEP Metric Content\v2.0を選択し、「select」をクリックします。
名前を「V2.0_R2019」に変更し「OK」をクリックします。
自動的に Fabrication2019フォルダに複製され、Revitに表示されます。
※③で新しいバージョンの構成を選択すれば、構成を古いバージョンに構成を変更することが可能で
す。
Autodesk Revit MEP Training Text 11
2.2 製造用部品構成の削除とリンクの削除方法
【部材構成の削除】
ローカルに配置した不要な製造用部品構成を削除したい場合は、部品構成フォルダの削除をす
ることで、Revitの製造用部品設定画面では選択できなくなります。
【部材構成のリンクの削除】
ネットワークに製造用部品構成のフォルダを他のユーザーと共有している場合は、フォルダの
リンクを削除することで、Revitの製造用部品設定画面では選択できなくなります。
CADmepを立ち上げ、構成 Configurationの選択画面を開きます。削除したい構成名の下にあ
るリンクを右クリックします。Removeを選択し、リンクを削除します。
※ 構成データセット(フォルダ)は元の保存場所に残りますが、Revitや CADmepからはア
クセスできなくなります。
※ Revitと同様、CADmepの job作成では複数構成の設定や、複数構成を切り替えて同じプ
ロジェクトで使用することはできません。1jobには 1構成の設定となります。
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2.3 部品種別 Service の書き出しと取り込み
製造用パーツには屋内給水、排水などの系統分け(部材種別)が CADmep内で定義されてい
ます。部材種別は Revitのシステムにあたります。
製造用部材構成ファイルから、特定の部品種別のみを部材構成をエクスポート及びインポート
することができます。
※ プロジェクトでファミリに設定したシステムは、製造用パーツに切り替えた場合、システ
ムブラウザから削除されます。
【書き出し】
CADmepを開き、部材種別の書き出しに使用する構成 Configurationを選択します。
ここでは、「Metric Content V7.06」を選択します。
画面の下のコマンドウィンドウに「EXPORTSYS」と入力します。ExportSystemsダイア
ログが立ち上がります。
※ コマンドラインが表示できない場合は Ctrl+9で表示できるようになります。
Autodesk Revit MEP Training Text 13
「Chemical-Fuel-Gas」にチェックを入れ、「Export」をクリックします。
部品種別 iez.ファイルの取り出しが完了しました。
※ SysExp.iezという名前で保存されます。
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【取り込み】
この作業で使用する製造部品構成「FabricationMEP JPN Content_v1」は、BIM-design
(http://bim-design.com/)に公開予定です。作業時点で未公開の場合には、「Metric Content」
など既存の部品構成を使って同様の作業を行ってください。
CADmepを開き、部材種別を取り込みたい構成 Configurationを選択します。ここでは、
「FabricationMEP JPN Content_v1」を選択します。
画面の下のコマンドウィンドウに「IMPORTSYS」とタイプします。
先ほど書きだした、SysExp.iezを選択し「開く」をクリックします。
Autodesk Revit MEP Training Text 15
項目全てにチェックを入れ、「Import」をクリックします。
上書き(All全て、または Newerまたは新しいもの)をしますか、というダイアログが開
きます。ここでは重複アイテムがないので、全てを上書きする「All」を選択します。
見積表 EstimatingTableがデータにある場合上書きをするか、既存を残すか確認のダイア
ログがでます。ここでは「Keep Exsisting」を選択します。
部品種別の取り込みが完了しました。
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2.4 製造用部品構成の再ロード
部品構成に変更があった場合や、プロジェクトに部品種別を追加したい場合は、構成の再ロー
ドを行います。
Revitの MEP製造用パーツパレットの[設定]をクリックし、[製造用部品設定]ダイアログ
を開きます。[構成を再ロード]をクリックします。
5.2で取り込んだ新しいサービスが表示されたことを確認します。
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3. 部品種別(Service)
この作業で使用する製造部品構成「FabricationMEP JPN Content_v1」は、BIM-design
(http://bim-design.com/)に公開予定です。作業時点で未公開の場合には、「Metric Content」
など既存の部品構成を使って同様の作業を行ってください。
3.1 部品種別(Service)と部品種別テンプレートの作成
CADmepでは、予めいくつかの部品種別が用意されていますが、必要に応じて部品種別を作
成します。
部品種別を作成する場合、レイヤ、線種、ボタンマッピング、オフセットルールなどを新規テ
ンプレートから作成することができます。既存の部品種別テンプレート(Service template)を
複製して作成することで、カスタマイズの効率化が図れます。既存部品種別テンプレートから新
規部品種別を作成し、部品種別とテンプレートの編集手法を紹介します。
【CADmepのユーザーインタフェイス】
CADmepを立ち上げ、構成 Configuration 「FabricationMEP JPN Content_v1」を選択しま
す。
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CADmepの既定画面設定では以下のように Service & Section Windowが上部に表示されて
いますが、以下のようにレイアウトを変更します。
※ Service & Section Windowを移動して、Service Palletの下に配置します。
※ Service Palletが消えてしまった場合は、Command Windowに「USESYSTEMS」と入力
すると表示されます。
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【既存の部材種別(Service)を複製し部品種別を作成】
Service & SectionWindowから部材種別(Service)「給気ダクト JIS_ 低速_亜鉛鉄板」
を選択します。「Service」の横にあるアイコン[Edit Service Database]をクリックしま
す。
Setup Service Windowが立ち上がります。[NewService]アイコンをクリックし、「複製し
ますか?」という問いに Yesを選択します。
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[Edit Service TemplateWindow]が開きます。[Service Name]を「給気ダクト JIS_低速_亜
鉛鉄板_pjXX」とします。OKをクリックして保存します。
※ 上記の名前はトレーニング用の架空のサービス名です。
構成に新しい部品種別が追加されたことが確認できます。
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【既存の部材種別テンプレート(Service Template)を複製し部品種別作成】
[Service]の横にあるアイコン[Edit Service Database]をクリックします。
[Setup Service Window]が立ち上がります。
今度は先ほど Yesで選択したダイアログで、Noをクリックします。
部品種別名を、「給気ダクト JIS_低速_ステンレス」グループ名を、「ダクト_ステンレス
_低速」とします。
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既存のテンプレートを Use Service Templateから選択します。ここでは「ダクト JIS_低
速_亜鉛鉄板」を選択します。
ドロップダウン横にある New Templateを選択します。続いて複製をしますか?という問
いに対して Yesを選択します。
Edit System Templateをクリックし、名前を「ダクト JIS_低速_ステンレス」へ変更しま
す。
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Template Specificationで低速ダクト_ステンレス-500Paを選択します。
OKをクリックして閉じます。構成に新しい部品種別が追加されたことが確認できます。
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3.2 部材種別の編集
【製造用パーツ(Item)を部材種別に追加する】
「Service」で部品種別「給気ダクト JIS_低速_亜鉛鉄板」を選択し、横にあるアイコン
「Edit Service Database」をクリックします。
「Setup Service」が立ち上がります。
左の Item Folder 04_ダクト‐01_角ダクトから、「角ダクト_Sカーブ_Sカーブ(内 R外
R)」、「角ダクト_Sカーブ_Sカーブ(内角外角)」、「角ダクト_直管_ホッパー」を
それぞれ、右の Fittingにドラッグ&ドロップで追加します。
Autodesk Revit MEP Training Text 25
設定した Itemを右クリックし Locationを選択すると、元のフォルダの位置を示します。
[Item Folder]を Other Templateに切り替えて Itemを追加することも可能です。
26 Autodesk Revit MEP Training Text
【Itemの削除】
「Coupler」 を選択し、右クリックをします。[Delete Button]で削除します。
【ボタンプロパティ Button Properties】
ボタンプロパティ設定を行うと、Revitで製造用パーツを選択した際、プルダウンで他のパー
ツを選択できるようになり便利です。
Service名の横にある[Service Information]をクリックします。
「クロス管両 R_内 R外 R」を選択し右クリックします。
Autodesk Revit MEP Training Text 27
[Button Properties]ダイアログの+をクリックします。
「角ダクト_クロス管両 R_内角内 R」を選択し Openをクリックします。
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Revitを再度開き、製造用部品設定で構成を再ロードします。
※ プルダウンでの優先順位は上位にあるアイテムが優先となります。
OKをクリックしダイアログをすべて閉じます。
先ほど編集したパーツを選択し、ブルダウンでパーツが追加されたことを確認します。
Autodesk Revit MEP Training Text 29
【部材種別の中での優先順位の変え方】
Itemは左上を最優先として Revit上で表示されます。必要に応じて順序を変更することができ
ます。
【最適長さの設定】
Revitの製造パーツへの[長さを最適化]に使用される、最適長さ(定尺長さ)は、CADmepで
設定出来ます。ここでは、最適長さの設定方法について解説します。
※ 参照:基本操作編 4.自動充填ツール 4.2長さを最適化
CADmepの[Service Pallet]のから「角ダクト_直管」を選択し Edit▶指定したい Itemを選
択します。
※ [Button Properties]で複数設定している場合は複数の Itemが表示されます。
30 Autodesk Revit MEP Training Text
プロパティ編集内で、Itemを選択し[Edit]で開きます。[Dimensions]で長さが Auto設定さ
れていることを確認します。
続いて、プロパティダイアログの下にある[Database]アイコンをクリックします。Fitting
から Connections、角ダクト_共板工法、フカガワ共板工法-33を選択します。
Turnoverが 46mmで設定されていることが確認できます。[Breakpoint]をクリックします
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ここではガスケットの厚=2mm、ハゼの出幅=33mmが設定されていることが確認できま
す。
Cancelで戻り、再度 Fittingを選択し、Specificationを開きます。Specificationは今回調整
したいダクト、「低速ダクト亜鉛鉄板-500Pa」を選択します。
32 Autodesk Revit MEP Training Text
最適長さは STD Straightで定義されます。ここでは 1830mmとなっており、折り返し
Turnover=46mm両端を差し引いた 1738mmが製品長さとなります。
STD Straightをダブルクリックし、値を 1907mmに変更し Closeをクリックします。
Revitで構成を再ロードし、ダクトを長さを最適化で描き、値が変更されたことを確認し
ます。(製品長さ=1907-46×2=1815mm)
Autodesk Revit MEP Training Text 33
4. Revit MEPファミリと MEP製造用パーツのマッピング方法
4.1 設備(MEP)コンテンツのダウンロード
BIM Designの RUGライブラリにアクセスします。
http://bim-design.com/rug/library/
設備(MEP)ジェネリックファミリの Revit 2019設備ファミリ及び設備テンプレートの
Revit2019設備テンプレートをサイトからそれぞれダウンロードします
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4.2 ダクトとダンパーの配置
Revitを開き、ファイル>新規作成>プロジェクトを選択し、先ほどロードした
RUGJPN_MEP_Template_2019でプロジェクトを開始します。
機械>60.空調ダクト>M60.2_空調ダクト平面図>平面>1 - 空調ダクト設備平面図を開きま
す。設備タブのダクトツールで 00_Common_Tapを選択し、オプションバーで幅と高さを
550、オフセットを 2800として以下のようにダクトを描きます。
挿入タブから、ファミリロードを選択します。先ほどダウンロードしたファミリから 4_機
械設備>ダクト付属品>060_ダンパー_角型をプロジェクトにロードします。
Autodesk Revit MEP Training Text 35
タイプ SMD_排煙ダンパーを図のようにダクトに配置します。
※ ここでは詳細レベルを“詳細”に設定しています。
36 Autodesk Revit MEP Training Text
4.3 製造用パーツとファミリのマッピング(変換の準備)
CADmepで FabricationMEP JPN Content_v1を開き、[部品種別 Service]の中の「給気ダ
クト JIS_低速_亜鉛鉄板」を選択します。
[角ダクト_ダンパー]タブから、「SMD-SS排煙ダンパー_FG式」を選択し、右クリックで
[Button Properties]を開きます。
[Button Code]に「SMD」と入力します。
OKをクリックして閉じます。
Autodesk Revit MEP Training Text 37
部品種別 Serviceの横にある、[Edit Service Database]をクリックして[Setup Service]を開
きます。ダイアログの中央に表示された[Button Mappings]を開きます。
Newをクリックするとボタンマッピングを定義するための、[Define Button Mapping]のダ
イアログが立ち上がります。以下のように、[Button Code]に変換元のファミリの、ファミ
リ名_タイプ名、を入力します。
また、[Alternates]には変換先の Button Codeである、SMDを設定します。
OKをクリックして、ダイアログを閉じます。
38 Autodesk Revit MEP Training Text
4.4 Revitでファミリを製造用パーツへ変換
Revitで製造用部品構成を再ロードし正しく変換されることを確認します。
製造用パーツブラウザから設定を選択します。
FabricationMEP JPN Content_v1 の部品種別(Service)から「ダクト_亜鉛鉄板_低速:給
気ダクト JIS_低速_亜鉛鉄板」を選択し、プロジェクトへロードします。
※ 既に入っている場合は、「構成を再ロード」をクリックします。
Autodesk Revit MEP Training Text 39
モデル全体を選択します。修正コンテキストタブに表示される、[設計から製造]を選択し
部品種別を選択して OKをクリックします。
40 Autodesk Revit MEP Training Text
製造用パーツへの変換が完了しました。
※ 警告が出ますが、ここでは無視します。
Autodesk Revit MEP Training Text 41
5. Revit Extension for Fabrication 2019 について
Revitで配置されたMEP製造用パーツの書き出しや CADmepで作成されたパーツ(job※)の取
り込みはアドインを使用することで可能となります。
併せて、CADmepで作成できる部品表などのレポートを印刷することができます。
※ AKN参照:製造レポートを印刷する
※ バージョン 2020以降は製造パーツに設定されたデータの書き出しが可能です。
AKN参照:製造パーツの書き出し
尚、アドインのインストールは以下 Revit>更新プログラムとアドインから行います。
※ CADmepにおける jobは、図面やモデルと同じ意味です。
42 Autodesk Revit MEP Training Text
6. 付録
【Revit / CADmep ITMのデータ構成】
【用語】
製造用部品構成(Fabrication Configuration)
→3製造用部品構成を参照
Autodesk Revit MEP Training Text 43
部材種別(Service)
Revitで設定されるシステムにあたります。用途に分け、使用するアイテムを設定すること
ができます。
部材種別(Service)テンプレート
部品種別のアイテムをあらかじめ設定し、テンプレートとして使用できます。また、Revit
とのファミリマッピングもサービスで設定します。
データベース(Database)
マテリアル、仕様、コネクタ情報、定尺長さなどメタ情報を格納しています。
その他コストの割り当てなども行います。
パターンと CID
すべてのアイテムはパターンと呼ばれる形状の型を使用して作成されます。パターンは
Autodeskのみが追加できますが、ライブラリにあるパターンを拡張することができます。そ
れどれのパターンにはユニーク IDPatternNumberが割り当てられており、ユーザーが変更す
ることはできません。
一方、CID(Customer Identification Number)に既定値は入りますがユーザーがアイテムプ
ロパティ内で変更することができます。アイテムをパターンから作成する場合、CADmep内
でコマンド「MAKEPAT コマンド+PatternNumber」で検索することができます。
※ 参考ページ:よく使用されるパターン Common Pattern Numbers (CIDs)
44 Autodesk Revit MEP Training Text
・アイテムプロパティ(ItemProperty)
パターン(CID)毎に異なるパラメータを保有しています。製品個々に決定される製品情報、
アイコンイメージを設定します。また、コネクタ、ハゼの種類などの情報をデータベースから
引き出し設定します。パラメータの既定値やカタログの設定もここで行います。
・ボタンプロパティ(ButtonProperties)
CADmep/Revitで PropertyPalletや製造パーツブラウザに表示されるアイテムの表示設定や
描画時にプルダウンで選択できるボタンの設定を行います。
・ボタンマッピング
CADmepで作成されたアイテムを Revit上のファミリとマッピングを行います。部品種別内
のボタンプロパティで設定される ButtonCodeとファミリ名_タイプ名でマッピングさせま
す。
・製造パーツのインスタンスパラメータ
Revit内では CADmepで設定された情報の一部と、Revit内で決定されるパラメータについ
ては表示または編集することができます。
HELP参照:MEP 製造用パーツのインスタンス プロパティ
Autodesk Revit MEP Training Text 45
【データ構成と設定の参考資料】