学校法人 福岡国際学園 福岡インターナショナルスクール 地域と 共生する FFG 地域と 共生する FFG

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学校法人 福岡国際学園 福岡インターナショナルスクール民族衣装を着た生徒たち

グローバル教育の拠点地域と共生するFFG

地域と共生するFFG

学校法人 福岡国際学園 福岡インターナショナルスクール民族衣装を着た生徒たち

グローバル教育の拠点地域と共生するFFG

地域と共生するFFG

 今回は、九州で唯一のイン

ターナショナルスクールである

福岡インターナショナルスクー

ル(学校法人福岡国際学園、以

下FIS、所在地:福岡市早

良区百道)についてご紹介しま

す。同校には3歳(幼児科)から

18歳(高等科)までの生徒、約

210名が通っており、その国

籍は20ヵ国以上、先生の国籍も

14ヵ国にのぼります。

 多様な国籍の生徒たちが、

英語での授業を受け、また、先

生や友人たちと英語でコミュ

ニケーションをとっており、

FISに一歩足を踏み入れる

と、福岡にいながらして、強く

「外国」を実感することができ

ます。

 多くの日本人にとっては馴染

みの薄い「インターナショナルス

クール」。

 どういった学校なのか、どの

ような教育が行われているのか

等、理事長、校長、事務局長に

お話しを伺いました。

FISってこんな学校です!!国際バカロレア・プログラムを導入した3歳からの15年間一貫教育を行っています。 鬼木和夫(理事長) 福岡県出身

福岡銀行副頭取、親和銀行頭取を経て現在FFG顧問2013年5月にFIS理事長に就任

カート・デービス(事務局長)

ダイアン・ルースウェイト(校長) ニュージーランド出身(日本在住2年)タイ国インターナショナルスクール、ボン・インターナショナルスクール(ドイツ)教頭を経て2011年からFIS校長

アメリカ出身(日本在住25年)アメリカ九州松下勤務等を経て2002年からFIS2011年からFIS事務局長

Beyond the academic, we look for opportunities to develop our students as well-rounded individuals who have a strong sense of self worth and respect for others and who can be positive forces for good in our communities. The Mission Statement of Fukuoka International School describes the profile of students who we are trying to

develop: students who are highly academically successful and who therefore can pursue further education in

top universities and colleges around the world. In order to ensure this, FIS hires teachers who can guide and

inspire students through a process of enquiry-based learning so as to fully develop their critical thinking

skills. These skills are extremely necessary to equip our young people for success in their future life in our

increasingly globalized society.

Diploma Programme(後期中等教育課程、DP)

Middle Years Programme(中等教育課程、MYP)

Primary Years Programme(初等教育課程、PYP)

沖縄 1校

北海道・東北 2校

東海/甲信越・北陸 4校

関東 6校

近畿 10校

東京 18校

中国/四国 1校

九州 1校

九州唯一の

スクールです

全国にインターナショナルスクールは43校。FISもそのひとつです。

6~10年生小学6年生~高校1年生

11~12年生(高校2~3年生)

幼稚園~5年生幼稚園~小学5年生

28FFG MONTHLY SURVEY Vol.64

 今回は、九州で唯一のイン

ターナショナルスクールである

福岡インターナショナルスクー

ル(学校法人福岡国際学園、以

下FIS、所在地:福岡市早

良区百道)についてご紹介しま

す。同校には3歳(幼児科)から

18歳(高等科)までの生徒、約

210名が通っており、その国

籍は20ヵ国以上、先生の国籍も

14ヵ国にのぼります。

 多様な国籍の生徒たちが、

英語での授業を受け、また、先

生や友人たちと英語でコミュ

ニケーションをとっており、

FISに一歩足を踏み入れる

と、福岡にいながらして、強く

「外国」を実感することができ

ます。

 多くの日本人にとっては馴染

みの薄い「インターナショナルス

クール」。

 どういった学校なのか、どの

ような教育が行われているのか

等、理事長、校長、事務局長に

お話しを伺いました。

FISってこんな学校です!!国際バカロレア・プログラムを導入した3歳からの15年間一貫教育を行っています。 鬼木和夫(理事長) 福岡県出身

福岡銀行副頭取、親和銀行頭取を経て現在FFG顧問2013年5月にFIS理事長に就任

カート・デービス(事務局長)

ダイアン・ルースウェイト(校長) ニュージーランド出身(日本在住2年)タイ国インターナショナルスクール、ボン・インターナショナルスクール(ドイツ)教頭を経て2011年からFIS校長

アメリカ出身(日本在住25年)アメリカ九州松下勤務等を経て2002年からFIS2011年からFIS事務局長

Beyond the academic, we look for opportunities to develop our students as well-rounded individuals who have a strong sense of self worth and respect for others and who can be positive forces for good in our communities. The Mission Statement of Fukuoka International School describes the profile of students who we are trying to

develop: students who are highly academically successful and who therefore can pursue further education in

top universities and colleges around the world. In order to ensure this, FIS hires teachers who can guide and

inspire students through a process of enquiry-based learning so as to fully develop their critical thinking

skills. These skills are extremely necessary to equip our young people for success in their future life in our

increasingly globalized society.

Diploma Programme(後期中等教育課程、DP)

Middle Years Programme(中等教育課程、MYP)

Primary Years Programme(初等教育課程、PYP)

沖縄 1校

北海道・東北 2校

東海/甲信越・北陸 4校

関東 6校

近畿 10校

東京 18校

中国/四国 1校

九州 1校

九州唯一の

スクールです

全国にインターナショナルスクールは43校。FISもそのひとつです。

6~10年生小学6年生~高校1年生

11~12年生(高校2~3年生)

幼稚園~5年生幼稚園~小学5年生

29 FFG MONTHLY SURVEY Vol.64

FISの設立経緯・学校運営の現況につい

て教えてください。

国際都市に必要なインフラとして「住居」

「医療」「教育」の3つがあげられますが、

「福岡の国際化を進めるには、教育インフラとして

のインターナショナルスクールの整備が不可欠」と

いうことで、1990年(平成2年)、福岡県、福岡

市、地元財界の支援の下、現在の「学校法人福岡

国際学園」が設立されました。経営陣は福岡県、福

岡市、地元財界、外国領事館等の関係者で構成さ

れています。FISは設立から現在に至るまで、地

域社会から幅広いご支援を頂き運営が行われてい

ます。

FISの教育の特色、教育方針等について

教えてください。

FISでは、幼児科から高等科までの15年

間一貫教育を行っています。生徒数は、合計

で現在210名程度。生徒の約3割が日本人、残

り7割が外国籍(20ヵ国以上)の生徒です。また、先

生も主に海外で採用しており、国籍14ヵ国・約40名

の経験豊富な先生が教育にあたっています。1クラ

スあたりの生徒数は15名程度で、先生の目が充分

行き届くアットホームな雰囲気の中で授業が行わ

れ、生徒たちは自然に国際感覚を身につけていきま

す。授業はもちろん全て英語で行っています。

 FISの教育方針は、「コミュニケーション」「好

奇心」「クリティカル・シンキング」「人格」「地域社

会」というキーワードに基づき、こうしたスキルやマ

インドを形成していくための教育を行うというも

のです。特に、他人の言うことを鵜呑みにせず自分

の頭で考えること(「クリティカル・シンキング」)は、

社会に出てからも必要になる能力ですし、考えたこ

とを自分の言葉で上手く相手に伝達すること(「コ

ミュニケーション」)は、一般的に日本人が苦手とさ

れることであるため、日頃から訓練を行っていく必

要があると考えています。FISでは、毎日の授業

の中でディスカッションやプレゼンテーションを行う

機会が多く、こうした能力を自然と身につけること

ができます。

 このような教育の更なる水準向上に寄与してい

るのが、「国際バカロレア・プログラム(IB)」に基づ

いた教育プログラムです。

 IBとは世界139カ国、2,400校近くで

導入されている「国際的に標準化された教育プログ

ラム」で「主体性を持ち、バランス感覚に優れ、国際

社会に貢献できる人材」の育成を目指したプログ

ラムです。IBには、初等教育課程のPYP、中等

教育課程のMYP、大学受験課程のDP(国際バ

カロレア・ディプロマ・プログラム)の3つがあり、現在

FISではDPについて認可を取得しています。

 DPの教育内容は世界中の大学で高く評価さ

れており、また入学審査においても、国際標準で厳

格に管理されている履修状況(成績等)は、世界中

の有力大学で重要視されています。日本国内では

現在DP認定校は16校に過ぎませんが、文部科学

省が「国際的に活躍できる人材育成に適したプロ

グラム」と高く評価し、将来的にはDP認定校を

200校に増やすとの提言を行ったことから、全

国の高校において導入に向けた動きが始まってい

ます。

 なお、FISはPYP(初等教育課程)について

も認可候補校となっており、近々認可を得られる見

込みです。D

Pではユニークな授業を行われているよ

うですね。

まず、生徒たちは在校中にものすごく勉強し

ています。先日、卒業生と話す機会がありま

した。2年前にFISを卒業した日本人です。成績

優秀で、福岡県の海外留学奨学金『アンビシャス奨学

金』を受け、現在米国の有力大学で学んでいます。彼

が言うには、「今の大学も大変厳しいが、FISの

DPの方がもっと大変だった」とのことです。

 彼は、DPで修めた優秀な成績が大学で単位と

して認められ、大学を3年間で卒業できる見込みだ

そうです。「FISのDPで取得した単位が米国の

有力大学で単位として認定され、大学の卒業が1

年早まる」、DPの授業レベルの高さを物語る一例

だと思います。

 授業方法に関しては、日本人から見ると確かにユ

ニークに見えると思います。例えば、歴史の授業で

は、「第二次世界大戦」について、多様な国籍の生徒

たちがその是非を英語で議論しあったりもしていま

す。また、勉強だけではなく、「社会奉仕活動」と

いったこともプログラムに含まれており、重要視さ

れます。

 こうして、「社会貢献のマインドを持ち、自分の

考えを表現できる人材」へと成長していくため、文

部科学省が『国際的に活躍できる人材育成に適し

たプログラム』と高く評価し、また世界中の有力大

学が(最近では日本の有力大学も)、このプログラム

修了者の入学を歓迎しているということは、よく理

解できます。

FISを卒業した後の進路はどうなるので

しょうか。

まず前提となるのは、FISが米国の学校

認定機関WASC(米国西部地域私立学

校大学協会)の認定校であるということです。つま

り、「FIS高等科を卒業する」ことは、「米国の高

校を卒業する」ことと同じ意味を持ちます。これに

加えて、先程ご説明したIBの認可も取得してお

り、卒業後は世界中の大学の受験資格を得ること

ができます。

「日本の大学に入るためには、高校卒業検

定(旧・大検)を受ける必要があるのか」とい

う質問がよくありますが、FISを卒業すると日

本の大学受験資格も自動的に付与されるため、そ

の必要はありません。

卒業後の進路は、生徒たちの国籍の関係も

あり海外の大学が中心ですが、DPによる

質の高い授業成果を反映して、世界各国の有力大

学にも進学しています。例えば、今年の卒業生の中

には、エール大学シンガポール校に進学した日本人

がいます。入学希望者1万人以上に対して合格者

155名(うち日本人は2名)と、超難関を突破し

ての入学でした。

 また、日本国内の有力大学もDPを修了した生

徒の確保に積極的になってきており、最近では早

稲田大学や立命館大学等へ進学した卒業生もい

ます。

日本人の入学について教えてください。

日本人は入学できないと思われているかも

しれませんが、FIS生徒の約3割は日本

人となっています。いわゆる帰国子女の方々だけで

なく、幼児期からグローバルな人財としての教育を

受けさせたいとお考えのご家族の子弟等も通って

おられます。

幼児科では、実際に日本人のお子様も多数

通っています。是非、幼いうちからFISの

素晴らしい教育を体験して頂きたいですね。

幼児科は、3歳の誕生日を迎えた段階で随

時入学可能です。入学時点での英語力は問

いません。各クラスには日本語を話せるアシスタン

トがおり、入学早々のお子様のサポートはもちろ

ん、英語を話されない保護者向けのお手伝いも行っ

ています。FISでは『日本人向け幼児科説明会』

を定期的に開催していますので、ウェブサイトをご

覧頂くか、直接事務局にご連絡ください。

FISのその他の取り組みについて教えて

ください。

FISは、その設立経緯等から、極めて公

的な性格が強いと考えています。よって、こ

のインフラを『外国人子女のための教育機関』とし

てだけではなく、『日本人の人材育成(国際化)の

場』として生かし、地域に貢献すべく、以下のような

取り組みも積極的に行っています。

1.地域の方のための英語教室

『福岡インターナショナルコミュニティースクール』の運営

インターナショナルスクールの授業終了後(夕方もしく

は土曜日)に、幼稚園児から主婦の方まで、現在750

人もの方々を対象に英語教室を開催中。

2.社会人向け英語教室の開催

企業向け英語教室の開催(「社員の英語力底上げ」「新

入社員の英語研修」「社員の自己啓発」等、研修目的に

あわせてカスタマイズを行っています。)

3.福岡市教育委員会との協業

①中学生に対する「国内留学プログラム」の提供

福岡市内の選抜された中学生が数日間FISに通学

し、『留学体験』をしてもらうもの。

②小中学校教師向けの英語教室の開催

 幅広く福岡の人材育成に取り組んでおられるので

すね。これからも、ここ福岡の地から、世界に通用す

る人材を輩出して頂けることを期待しております。

理事長校 長

1972年

米軍板付基地撤退に伴い私塾として創立

1989年

米国西部地域私立学校大学協会(WASC)認定

1990年

学校法人福岡国際学園設立・早良区百道の現在地に福岡インターナショナルスクール開設

2007年

国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(DP)認定

2014年

国際バカロレアPYP認定取得予定

▲生徒が集うホール▲絵を描く幼児科の児童たち

▲初等科の学習風景

福岡インターナショナルスクールの沿革

30FFG MONTHLY SURVEY Vol.64

FISの設立経緯・学校運営の現況につい

て教えてください。

国際都市に必要なインフラとして「住居」

「医療」「教育」の3つがあげられますが、

「福岡の国際化を進めるには、教育インフラとして

のインターナショナルスクールの整備が不可欠」と

いうことで、1990年(平成2年)、福岡県、福岡

市、地元財界の支援の下、現在の「学校法人福岡

国際学園」が設立されました。経営陣は福岡県、福

岡市、地元財界、外国領事館等の関係者で構成さ

れています。FISは設立から現在に至るまで、地

域社会から幅広いご支援を頂き運営が行われてい

ます。

FISの教育の特色、教育方針等について

教えてください。

FISでは、幼児科から高等科までの15年

間一貫教育を行っています。生徒数は、合計

で現在210名程度。生徒の約3割が日本人、残

り7割が外国籍(20ヵ国以上)の生徒です。また、先

生も主に海外で採用しており、国籍14ヵ国・約40名

の経験豊富な先生が教育にあたっています。1クラ

スあたりの生徒数は15名程度で、先生の目が充分

行き届くアットホームな雰囲気の中で授業が行わ

れ、生徒たちは自然に国際感覚を身につけていきま

す。授業はもちろん全て英語で行っています。

 FISの教育方針は、「コミュニケーション」「好

奇心」「クリティカル・シンキング」「人格」「地域社

会」というキーワードに基づき、こうしたスキルやマ

インドを形成していくための教育を行うというも

のです。特に、他人の言うことを鵜呑みにせず自分

の頭で考えること(「クリティカル・シンキング」)は、

社会に出てからも必要になる能力ですし、考えたこ

とを自分の言葉で上手く相手に伝達すること(「コ

ミュニケーション」)は、一般的に日本人が苦手とさ

れることであるため、日頃から訓練を行っていく必

要があると考えています。FISでは、毎日の授業

の中でディスカッションやプレゼンテーションを行う

機会が多く、こうした能力を自然と身につけること

ができます。

 このような教育の更なる水準向上に寄与してい

るのが、「国際バカロレア・プログラム(IB)」に基づ

いた教育プログラムです。

 IBとは世界139カ国、2,400校近くで

導入されている「国際的に標準化された教育プログ

ラム」で「主体性を持ち、バランス感覚に優れ、国際

社会に貢献できる人材」の育成を目指したプログ

ラムです。IBには、初等教育課程のPYP、中等

教育課程のMYP、大学受験課程のDP(国際バ

カロレア・ディプロマ・プログラム)の3つがあり、現在

FISではDPについて認可を取得しています。

 DPの教育内容は世界中の大学で高く評価さ

れており、また入学審査においても、国際標準で厳

格に管理されている履修状況(成績等)は、世界中

の有力大学で重要視されています。日本国内では

現在DP認定校は16校に過ぎませんが、文部科学

省が「国際的に活躍できる人材育成に適したプロ

グラム」と高く評価し、将来的にはDP認定校を

200校に増やすとの提言を行ったことから、全

国の高校において導入に向けた動きが始まってい

ます。

 なお、FISはPYP(初等教育課程)について

も認可候補校となっており、近々認可を得られる見

込みです。D

Pではユニークな授業を行われているよ

うですね。

まず、生徒たちは在校中にものすごく勉強し

ています。先日、卒業生と話す機会がありま

した。2年前にFISを卒業した日本人です。成績

優秀で、福岡県の海外留学奨学金『アンビシャス奨学

金』を受け、現在米国の有力大学で学んでいます。彼

が言うには、「今の大学も大変厳しいが、FISの

DPの方がもっと大変だった」とのことです。

 彼は、DPで修めた優秀な成績が大学で単位と

して認められ、大学を3年間で卒業できる見込みだ

そうです。「FISのDPで取得した単位が米国の

有力大学で単位として認定され、大学の卒業が1

年早まる」、DPの授業レベルの高さを物語る一例

だと思います。

 授業方法に関しては、日本人から見ると確かにユ

ニークに見えると思います。例えば、歴史の授業で

は、「第二次世界大戦」について、多様な国籍の生徒

たちがその是非を英語で議論しあったりもしていま

す。また、勉強だけではなく、「社会奉仕活動」と

いったこともプログラムに含まれており、重要視さ

れます。

 こうして、「社会貢献のマインドを持ち、自分の

考えを表現できる人材」へと成長していくため、文

部科学省が『国際的に活躍できる人材育成に適し

たプログラム』と高く評価し、また世界中の有力大

学が(最近では日本の有力大学も)、このプログラム

修了者の入学を歓迎しているということは、よく理

解できます。

FISを卒業した後の進路はどうなるので

しょうか。

まず前提となるのは、FISが米国の学校

認定機関WASC(米国西部地域私立学

校大学協会)の認定校であるということです。つま

り、「FIS高等科を卒業する」ことは、「米国の高

校を卒業する」ことと同じ意味を持ちます。これに

加えて、先程ご説明したIBの認可も取得してお

り、卒業後は世界中の大学の受験資格を得ること

ができます。

「日本の大学に入るためには、高校卒業検

定(旧・大検)を受ける必要があるのか」とい

う質問がよくありますが、FISを卒業すると日

本の大学受験資格も自動的に付与されるため、そ

の必要はありません。

卒業後の進路は、生徒たちの国籍の関係も

あり海外の大学が中心ですが、DPによる

質の高い授業成果を反映して、世界各国の有力大

学にも進学しています。例えば、今年の卒業生の中

には、エール大学シンガポール校に進学した日本人

がいます。入学希望者1万人以上に対して合格者

155名(うち日本人は2名)と、超難関を突破し

ての入学でした。

 また、日本国内の有力大学もDPを修了した生

徒の確保に積極的になってきており、最近では早

稲田大学や立命館大学等へ進学した卒業生もい

ます。

日本人の入学について教えてください。

日本人は入学できないと思われているかも

しれませんが、FIS生徒の約3割は日本

人となっています。いわゆる帰国子女の方々だけで

なく、幼児期からグローバルな人財としての教育を

受けさせたいとお考えのご家族の子弟等も通って

おられます。

幼児科では、実際に日本人のお子様も多数

通っています。是非、幼いうちからFISの

素晴らしい教育を体験して頂きたいですね。

幼児科は、3歳の誕生日を迎えた段階で随

時入学可能です。入学時点での英語力は問

いません。各クラスには日本語を話せるアシスタン

トがおり、入学早々のお子様のサポートはもちろ

ん、英語を話されない保護者向けのお手伝いも行っ

ています。FISでは『日本人向け幼児科説明会』

を定期的に開催していますので、ウェブサイトをご

覧頂くか、直接事務局にご連絡ください。

FISのその他の取り組みについて教えて

ください。

FISは、その設立経緯等から、極めて公

的な性格が強いと考えています。よって、こ

のインフラを『外国人子女のための教育機関』とし

てだけではなく、『日本人の人材育成(国際化)の

場』として生かし、地域に貢献すべく、以下のような

取り組みも積極的に行っています。

1.地域の方のための英語教室

『福岡インターナショナルコミュニティースクール』の運営

インターナショナルスクールの授業終了後(夕方もしく

は土曜日)に、幼稚園児から主婦の方まで、現在750

人もの方々を対象に英語教室を開催中。

2.社会人向け英語教室の開催

企業向け英語教室の開催(「社員の英語力底上げ」「新

入社員の英語研修」「社員の自己啓発」等、研修目的に

あわせてカスタマイズを行っています。)

3.福岡市教育委員会との協業

①中学生に対する「国内留学プログラム」の提供

福岡市内の選抜された中学生が数日間FISに通学

し、『留学体験』をしてもらうもの。

②小中学校教師向けの英語教室の開催

 幅広く福岡の人材育成に取り組んでおられるので

すね。これからも、ここ福岡の地から、世界に通用す

る人材を輩出して頂けることを期待しております。

理事長校 長

1972年

米軍板付基地撤退に伴い私塾として創立

1989年

米国西部地域私立学校大学協会(WASC)認定

1990年

学校法人福岡国際学園設立・早良区百道の現在地に福岡インターナショナルスクール開設

2007年

国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(DP)認定

2014年

国際バカロレアPYP認定取得予定

▲生徒が集うホール▲絵を描く幼児科の児童たち

▲初等科の学習風景

福岡インターナショナルスクールの沿革

31 FFG MONTHLY SURVEY Vol.64

FISの設立経緯・学校運営の現況につい

て教えてください。

国際都市に必要なインフラとして「住居」

「医療」「教育」の3つがあげられますが、

「福岡の国際化を進めるには、教育インフラとして

のインターナショナルスクールの整備が不可欠」と

いうことで、1990年(平成2年)、福岡県、福岡

市、地元財界の支援の下、現在の「学校法人福岡

国際学園」が設立されました。経営陣は福岡県、福

岡市、地元財界、外国領事館等の関係者で構成さ

れています。FISは設立から現在に至るまで、地

域社会から幅広いご支援を頂き運営が行われてい

ます。

FISの教育の特色、教育方針等について

教えてください。

FISでは、幼児科から高等科までの15年

間一貫教育を行っています。生徒数は、合計

で現在210名程度。生徒の約3割が日本人、残

り7割が外国籍(20ヵ国以上)の生徒です。また、先

生も主に海外で採用しており、国籍14ヵ国・約40名

の経験豊富な先生が教育にあたっています。1クラ

スあたりの生徒数は15名程度で、先生の目が充分

行き届くアットホームな雰囲気の中で授業が行わ

れ、生徒たちは自然に国際感覚を身につけていきま

す。授業はもちろん全て英語で行っています。

 FISの教育方針は、「コミュニケーション」「好

奇心」「クリティカル・シンキング」「人格」「地域社

会」というキーワードに基づき、こうしたスキルやマ

インドを形成していくための教育を行うというも

のです。特に、他人の言うことを鵜呑みにせず自分

の頭で考えること(「クリティカル・シンキング」)は、

社会に出てからも必要になる能力ですし、考えたこ

とを自分の言葉で上手く相手に伝達すること(「コ

ミュニケーション」)は、一般的に日本人が苦手とさ

れることであるため、日頃から訓練を行っていく必

要があると考えています。FISでは、毎日の授業

の中でディスカッションやプレゼンテーションを行う

機会が多く、こうした能力を自然と身につけること

ができます。

 このような教育の更なる水準向上に寄与してい

るのが、「国際バカロレア・プログラム(IB)」に基づ

いた教育プログラムです。

 IBとは世界139カ国、2,400校近くで

導入されている「国際的に標準化された教育プログ

ラム」で「主体性を持ち、バランス感覚に優れ、国際

社会に貢献できる人材」の育成を目指したプログ

ラムです。IBには、初等教育課程のPYP、中等

教育課程のMYP、大学受験課程のDP(国際バ

カロレア・ディプロマ・プログラム)の3つがあり、現在

FISではDPについて認可を取得しています。

 DPの教育内容は世界中の大学で高く評価さ

れており、また入学審査においても、国際標準で厳

格に管理されている履修状況(成績等)は、世界中

の有力大学で重要視されています。日本国内では

現在DP認定校は16校に過ぎませんが、文部科学

省が「国際的に活躍できる人材育成に適したプロ

グラム」と高く評価し、将来的にはDP認定校を

200校に増やすとの提言を行ったことから、全

国の高校において導入に向けた動きが始まってい

ます。

 なお、FISはPYP(初等教育課程)について

も認可候補校となっており、近々認可を得られる見

込みです。D

Pではユニークな授業を行われているよ

うですね。

まず、生徒たちは在校中にものすごく勉強し

ています。先日、卒業生と話す機会がありま

した。2年前にFISを卒業した日本人です。成績

優秀で、福岡県の海外留学奨学金『アンビシャス奨学

金』を受け、現在米国の有力大学で学んでいます。彼

が言うには、「今の大学も大変厳しいが、FISの

DPの方がもっと大変だった」とのことです。

 彼は、DPで修めた優秀な成績が大学で単位と

して認められ、大学を3年間で卒業できる見込みだ

そうです。「FISのDPで取得した単位が米国の

有力大学で単位として認定され、大学の卒業が1

年早まる」、DPの授業レベルの高さを物語る一例

だと思います。

 授業方法に関しては、日本人から見ると確かにユ

ニークに見えると思います。例えば、歴史の授業で

は、「第二次世界大戦」について、多様な国籍の生徒

たちがその是非を英語で議論しあったりもしていま

す。また、勉強だけではなく、「社会奉仕活動」と

いったこともプログラムに含まれており、重要視さ

れます。

 こうして、「社会貢献のマインドを持ち、自分の

考えを表現できる人材」へと成長していくため、文

部科学省が『国際的に活躍できる人材育成に適し

たプログラム』と高く評価し、また世界中の有力大

学が(最近では日本の有力大学も)、このプログラム

修了者の入学を歓迎しているということは、よく理

解できます。

FISを卒業した後の進路はどうなるので

しょうか。

まず前提となるのは、FISが米国の学校

認定機関WASC(米国西部地域私立学

校大学協会)の認定校であるということです。つま

り、「FIS高等科を卒業する」ことは、「米国の高

校を卒業する」ことと同じ意味を持ちます。これに

加えて、先程ご説明したIBの認可も取得してお

り、卒業後は世界中の大学の受験資格を得ること

ができます。

「日本の大学に入るためには、高校卒業検

定(旧・大検)を受ける必要があるのか」とい

う質問がよくありますが、FISを卒業すると日

本の大学受験資格も自動的に付与されるため、そ

の必要はありません。

卒業後の進路は、生徒たちの国籍の関係も

あり海外の大学が中心ですが、DPによる

質の高い授業成果を反映して、世界各国の有力大

学にも進学しています。例えば、今年の卒業生の中

には、エール大学シンガポール校に進学した日本人

がいます。入学希望者1万人以上に対して合格者

155名(うち日本人は2名)と、超難関を突破し

ての入学でした。

 また、日本国内の有力大学もDPを修了した生

徒の確保に積極的になってきており、最近では早

稲田大学や立命館大学等へ進学した卒業生もい

ます。

日本人の入学について教えてください。

日本人は入学できないと思われているかも

しれませんが、FIS生徒の約3割は日本

人となっています。いわゆる帰国子女の方々だけで

なく、幼児期からグローバルな人財としての教育を

受けさせたいとお考えのご家族の子弟等も通って

おられます。

幼児科では、実際に日本人のお子様も多数

通っています。是非、幼いうちからFISの

素晴らしい教育を体験して頂きたいですね。

幼児科は、3歳の誕生日を迎えた段階で随

時入学可能です。入学時点での英語力は問

いません。各クラスには日本語を話せるアシスタン

トがおり、入学早々のお子様のサポートはもちろ

ん、英語を話されない保護者向けのお手伝いも行っ

ています。FISでは『日本人向け幼児科説明会』

を定期的に開催していますので、ウェブサイトをご

覧頂くか、直接事務局にご連絡ください。

FISのその他の取り組みについて教えて

ください。

FISは、その設立経緯等から、極めて公

的な性格が強いと考えています。よって、こ

のインフラを『外国人子女のための教育機関』とし

てだけではなく、『日本人の人材育成(国際化)の

場』として生かし、地域に貢献すべく、以下のような

取り組みも積極的に行っています。

1.地域の方のための英語教室

『福岡インターナショナルコミュニティースクール』の運営

インターナショナルスクールの授業終了後(夕方もしく

は土曜日)に、幼稚園児から主婦の方まで、現在750

人もの方々を対象に英語教室を開催中。

2.社会人向け英語教室の開催

企業向け英語教室の開催(「社員の英語力底上げ」「新

入社員の英語研修」「社員の自己啓発」等、研修目的に

あわせてカスタマイズを行っています。)

3.福岡市教育委員会との協業

①中学生に対する「国内留学プログラム」の提供

福岡市内の選抜された中学生が数日間FISに通学

し、『留学体験』をしてもらうもの。

②小中学校教師向けの英語教室の開催

 幅広く福岡の人材育成に取り組んでおられるので

すね。これからも、ここ福岡の地から、世界に通用す

る人材を輩出して頂けることを期待しております。

理事長

▲初等科の学習風景

▲初等科の学習風景▲中等科の学習風景

32FFG MONTHLY SURVEY Vol.64

FISの設立経緯・学校運営の現況につい

て教えてください。

国際都市に必要なインフラとして「住居」

「医療」「教育」の3つがあげられますが、

「福岡の国際化を進めるには、教育インフラとして

のインターナショナルスクールの整備が不可欠」と

いうことで、1990年(平成2年)、福岡県、福岡

市、地元財界の支援の下、現在の「学校法人福岡

国際学園」が設立されました。経営陣は福岡県、福

岡市、地元財界、外国領事館等の関係者で構成さ

れています。FISは設立から現在に至るまで、地

域社会から幅広いご支援を頂き運営が行われてい

ます。

FISの教育の特色、教育方針等について

教えてください。

FISでは、幼児科から高等科までの15年

間一貫教育を行っています。生徒数は、合計

で現在210名程度。生徒の約3割が日本人、残

り7割が外国籍(20ヵ国以上)の生徒です。また、先

生も主に海外で採用しており、国籍14ヵ国・約40名

の経験豊富な先生が教育にあたっています。1クラ

スあたりの生徒数は15名程度で、先生の目が充分

行き届くアットホームな雰囲気の中で授業が行わ

れ、生徒たちは自然に国際感覚を身につけていきま

す。授業はもちろん全て英語で行っています。

 FISの教育方針は、「コミュニケーション」「好

奇心」「クリティカル・シンキング」「人格」「地域社

会」というキーワードに基づき、こうしたスキルやマ

インドを形成していくための教育を行うというも

のです。特に、他人の言うことを鵜呑みにせず自分

の頭で考えること(「クリティカル・シンキング」)は、

社会に出てからも必要になる能力ですし、考えたこ

とを自分の言葉で上手く相手に伝達すること(「コ

ミュニケーション」)は、一般的に日本人が苦手とさ

れることであるため、日頃から訓練を行っていく必

要があると考えています。FISでは、毎日の授業

の中でディスカッションやプレゼンテーションを行う

機会が多く、こうした能力を自然と身につけること

ができます。

 このような教育の更なる水準向上に寄与してい

るのが、「国際バカロレア・プログラム(IB)」に基づ

いた教育プログラムです。

 IBとは世界139カ国、2,400校近くで

導入されている「国際的に標準化された教育プログ

ラム」で「主体性を持ち、バランス感覚に優れ、国際

社会に貢献できる人材」の育成を目指したプログ

ラムです。IBには、初等教育課程のPYP、中等

教育課程のMYP、大学受験課程のDP(国際バ

カロレア・ディプロマ・プログラム)の3つがあり、現在

FISではDPについて認可を取得しています。

 DPの教育内容は世界中の大学で高く評価さ

れており、また入学審査においても、国際標準で厳

格に管理されている履修状況(成績等)は、世界中

の有力大学で重要視されています。日本国内では

現在DP認定校は16校に過ぎませんが、文部科学

省が「国際的に活躍できる人材育成に適したプロ

グラム」と高く評価し、将来的にはDP認定校を

200校に増やすとの提言を行ったことから、全

国の高校において導入に向けた動きが始まってい

ます。

 なお、FISはPYP(初等教育課程)について

も認可候補校となっており、近々認可を得られる見

込みです。D

Pではユニークな授業を行われているよ

うですね。

まず、生徒たちは在校中にものすごく勉強し

ています。先日、卒業生と話す機会がありま

した。2年前にFISを卒業した日本人です。成績

優秀で、福岡県の海外留学奨学金『アンビシャス奨学

金』を受け、現在米国の有力大学で学んでいます。彼

が言うには、「今の大学も大変厳しいが、FISの

DPの方がもっと大変だった」とのことです。

 彼は、DPで修めた優秀な成績が大学で単位と

して認められ、大学を3年間で卒業できる見込みだ

そうです。「FISのDPで取得した単位が米国の

有力大学で単位として認定され、大学の卒業が1

年早まる」、DPの授業レベルの高さを物語る一例

だと思います。

 授業方法に関しては、日本人から見ると確かにユ

ニークに見えると思います。例えば、歴史の授業で

は、「第二次世界大戦」について、多様な国籍の生徒

たちがその是非を英語で議論しあったりもしていま

す。また、勉強だけではなく、「社会奉仕活動」と

いったこともプログラムに含まれており、重要視さ

れます。

 こうして、「社会貢献のマインドを持ち、自分の

考えを表現できる人材」へと成長していくため、文

部科学省が『国際的に活躍できる人材育成に適し

たプログラム』と高く評価し、また世界中の有力大

学が(最近では日本の有力大学も)、このプログラム

修了者の入学を歓迎しているということは、よく理

解できます。

FISを卒業した後の進路はどうなるので

しょうか。

まず前提となるのは、FISが米国の学校

認定機関WASC(米国西部地域私立学

校大学協会)の認定校であるということです。つま

り、「FIS高等科を卒業する」ことは、「米国の高

校を卒業する」ことと同じ意味を持ちます。これに

加えて、先程ご説明したIBの認可も取得してお

り、卒業後は世界中の大学の受験資格を得ること

ができます。

「日本の大学に入るためには、高校卒業検

定(旧・大検)を受ける必要があるのか」とい

う質問がよくありますが、FISを卒業すると日

本の大学受験資格も自動的に付与されるため、そ

の必要はありません。

卒業後の進路は、生徒たちの国籍の関係も

あり海外の大学が中心ですが、DPによる

質の高い授業成果を反映して、世界各国の有力大

学にも進学しています。例えば、今年の卒業生の中

には、エール大学シンガポール校に進学した日本人

がいます。入学希望者1万人以上に対して合格者

155名(うち日本人は2名)と、超難関を突破し

ての入学でした。

 また、日本国内の有力大学もDPを修了した生

徒の確保に積極的になってきており、最近では早

稲田大学や立命館大学等へ進学した卒業生もい

ます。

日本人の入学について教えてください。

日本人は入学できないと思われているかも

しれませんが、FIS生徒の約3割は日本

人となっています。いわゆる帰国子女の方々だけで

なく、幼児期からグローバルな人財としての教育を

受けさせたいとお考えのご家族の子弟等も通って

おられます。

幼児科では、実際に日本人のお子様も多数

通っています。是非、幼いうちからFISの

素晴らしい教育を体験して頂きたいですね。

幼児科は、3歳の誕生日を迎えた段階で随

時入学可能です。入学時点での英語力は問

いません。各クラスには日本語を話せるアシスタン

トがおり、入学早々のお子様のサポートはもちろ

ん、英語を話されない保護者向けのお手伝いも行っ

ています。FISでは『日本人向け幼児科説明会』

を定期的に開催していますので、ウェブサイトをご

覧頂くか、直接事務局にご連絡ください。

FISのその他の取り組みについて教えて

ください。

FISは、その設立経緯等から、極めて公

的な性格が強いと考えています。よって、こ

のインフラを『外国人子女のための教育機関』とし

てだけではなく、『日本人の人材育成(国際化)の

場』として生かし、地域に貢献すべく、以下のような

取り組みも積極的に行っています。

1.地域の方のための英語教室

『福岡インターナショナルコミュニティースクール』の運営

インターナショナルスクールの授業終了後(夕方もしく

は土曜日)に、幼稚園児から主婦の方まで、現在750

人もの方々を対象に英語教室を開催中。

2.社会人向け英語教室の開催

企業向け英語教室の開催(「社員の英語力底上げ」「新

入社員の英語研修」「社員の自己啓発」等、研修目的に

あわせてカスタマイズを行っています。)

3.福岡市教育委員会との協業

①中学生に対する「国内留学プログラム」の提供

福岡市内の選抜された中学生が数日間FISに通学

し、『留学体験』をしてもらうもの。

②小中学校教師向けの英語教室の開催

 幅広く福岡の人材育成に取り組んでおられるので

すね。これからも、ここ福岡の地から、世界に通用す

る人材を輩出して頂けることを期待しております。

理事長

▲初等科の学習風景

▲初等科の学習風景▲中等科の学習風景

33 FFG MONTHLY SURVEY Vol.64

FISの設立経緯・学校運営の現況につい

て教えてください。

国際都市に必要なインフラとして「住居」

「医療」「教育」の3つがあげられますが、

「福岡の国際化を進めるには、教育インフラとして

のインターナショナルスクールの整備が不可欠」と

いうことで、1990年(平成2年)、福岡県、福岡

市、地元財界の支援の下、現在の「学校法人福岡

国際学園」が設立されました。経営陣は福岡県、福

岡市、地元財界、外国領事館等の関係者で構成さ

れています。FISは設立から現在に至るまで、地

域社会から幅広いご支援を頂き運営が行われてい

ます。

FISの教育の特色、教育方針等について

教えてください。

FISでは、幼児科から高等科までの15年

間一貫教育を行っています。生徒数は、合計

で現在210名程度。生徒の約3割が日本人、残

り7割が外国籍(20ヵ国以上)の生徒です。また、先

生も主に海外で採用しており、国籍14ヵ国・約40名

の経験豊富な先生が教育にあたっています。1クラ

スあたりの生徒数は15名程度で、先生の目が充分

行き届くアットホームな雰囲気の中で授業が行わ

れ、生徒たちは自然に国際感覚を身につけていきま

す。授業はもちろん全て英語で行っています。

 FISの教育方針は、「コミュニケーション」「好

奇心」「クリティカル・シンキング」「人格」「地域社

会」というキーワードに基づき、こうしたスキルやマ

インドを形成していくための教育を行うというも

のです。特に、他人の言うことを鵜呑みにせず自分

の頭で考えること(「クリティカル・シンキング」)は、

社会に出てからも必要になる能力ですし、考えたこ

とを自分の言葉で上手く相手に伝達すること(「コ

ミュニケーション」)は、一般的に日本人が苦手とさ

れることであるため、日頃から訓練を行っていく必

要があると考えています。FISでは、毎日の授業

の中でディスカッションやプレゼンテーションを行う

機会が多く、こうした能力を自然と身につけること

ができます。

 このような教育の更なる水準向上に寄与してい

るのが、「国際バカロレア・プログラム(IB)」に基づ

いた教育プログラムです。

 IBとは世界139カ国、2,400校近くで

導入されている「国際的に標準化された教育プログ

ラム」で「主体性を持ち、バランス感覚に優れ、国際

社会に貢献できる人材」の育成を目指したプログ

ラムです。IBには、初等教育課程のPYP、中等

教育課程のMYP、大学受験課程のDP(国際バ

カロレア・ディプロマ・プログラム)の3つがあり、現在

FISではDPについて認可を取得しています。

 DPの教育内容は世界中の大学で高く評価さ

れており、また入学審査においても、国際標準で厳

格に管理されている履修状況(成績等)は、世界中

の有力大学で重要視されています。日本国内では

現在DP認定校は16校に過ぎませんが、文部科学

省が「国際的に活躍できる人材育成に適したプロ

グラム」と高く評価し、将来的にはDP認定校を

200校に増やすとの提言を行ったことから、全

国の高校において導入に向けた動きが始まってい

ます。

 なお、FISはPYP(初等教育課程)について

も認可候補校となっており、近々認可を得られる見

込みです。D

Pではユニークな授業を行われているよ

うですね。

まず、生徒たちは在校中にものすごく勉強し

ています。先日、卒業生と話す機会がありま

した。2年前にFISを卒業した日本人です。成績

優秀で、福岡県の海外留学奨学金『アンビシャス奨学

金』を受け、現在米国の有力大学で学んでいます。彼

が言うには、「今の大学も大変厳しいが、FISの

DPの方がもっと大変だった」とのことです。

 彼は、DPで修めた優秀な成績が大学で単位と

して認められ、大学を3年間で卒業できる見込みだ

そうです。「FISのDPで取得した単位が米国の

有力大学で単位として認定され、大学の卒業が1

年早まる」、DPの授業レベルの高さを物語る一例

だと思います。

 授業方法に関しては、日本人から見ると確かにユ

ニークに見えると思います。例えば、歴史の授業で

は、「第二次世界大戦」について、多様な国籍の生徒

たちがその是非を英語で議論しあったりもしていま

す。また、勉強だけではなく、「社会奉仕活動」と

いったこともプログラムに含まれており、重要視さ

れます。

 こうして、「社会貢献のマインドを持ち、自分の

考えを表現できる人材」へと成長していくため、文

部科学省が『国際的に活躍できる人材育成に適し

たプログラム』と高く評価し、また世界中の有力大

学が(最近では日本の有力大学も)、このプログラム

修了者の入学を歓迎しているということは、よく理

解できます。

FISを卒業した後の進路はどうなるので

しょうか。

まず前提となるのは、FISが米国の学校

認定機関WASC(米国西部地域私立学

校大学協会)の認定校であるということです。つま

り、「FIS高等科を卒業する」ことは、「米国の高

校を卒業する」ことと同じ意味を持ちます。これに

加えて、先程ご説明したIBの認可も取得してお

り、卒業後は世界中の大学の受験資格を得ること

ができます。

「日本の大学に入るためには、高校卒業検

定(旧・大検)を受ける必要があるのか」とい

う質問がよくありますが、FISを卒業すると日

本の大学受験資格も自動的に付与されるため、そ

の必要はありません。

卒業後の進路は、生徒たちの国籍の関係も

あり海外の大学が中心ですが、DPによる

質の高い授業成果を反映して、世界各国の有力大

学にも進学しています。例えば、今年の卒業生の中

には、エール大学シンガポール校に進学した日本人

がいます。入学希望者1万人以上に対して合格者

155名(うち日本人は2名)と、超難関を突破し

ての入学でした。

 また、日本国内の有力大学もDPを修了した生

徒の確保に積極的になってきており、最近では早

稲田大学や立命館大学等へ進学した卒業生もい

ます。

日本人の入学について教えてください。

日本人は入学できないと思われているかも

しれませんが、FIS生徒の約3割は日本

人となっています。いわゆる帰国子女の方々だけで

なく、幼児期からグローバルな人財としての教育を

受けさせたいとお考えのご家族の子弟等も通って

おられます。

幼児科では、実際に日本人のお子様も多数

通っています。是非、幼いうちからFISの

素晴らしい教育を体験して頂きたいですね。

幼児科は、3歳の誕生日を迎えた段階で随

時入学可能です。入学時点での英語力は問

いません。各クラスには日本語を話せるアシスタン

トがおり、入学早々のお子様のサポートはもちろ

ん、英語を話されない保護者向けのお手伝いも行っ

ています。FISでは『日本人向け幼児科説明会』

を定期的に開催していますので、ウェブサイトをご

覧頂くか、直接事務局にご連絡ください。

FISのその他の取り組みについて教えて

ください。

FISは、その設立経緯等から、極めて公

的な性格が強いと考えています。よって、こ

のインフラを『外国人子女のための教育機関』とし

てだけではなく、『日本人の人材育成(国際化)の

場』として生かし、地域に貢献すべく、以下のような

取り組みも積極的に行っています。

1.地域の方のための英語教室

『福岡インターナショナルコミュニティースクール』の運営

インターナショナルスクールの授業終了後(夕方もしく

は土曜日)に、幼稚園児から主婦の方まで、現在750

人もの方々を対象に英語教室を開催中。

2.社会人向け英語教室の開催

企業向け英語教室の開催(「社員の英語力底上げ」「新

入社員の英語研修」「社員の自己啓発」等、研修目的に

あわせてカスタマイズを行っています。)

3.福岡市教育委員会との協業

①中学生に対する「国内留学プログラム」の提供

福岡市内の選抜された中学生が数日間FISに通学

し、『留学体験』をしてもらうもの。

②小中学校教師向けの英語教室の開催

 幅広く福岡の人材育成に取り組んでおられるので

すね。これからも、ここ福岡の地から、世界に通用す

る人材を輩出して頂けることを期待しております。

校 長校 長校 長 事務局長事務局長事務局長

▲高等科の学習風景

▲幼児科の学習風景

▲集中して学習に取り組む幼児科の児童 ▲IBの教育理念

34FFG MONTHLY SURVEY Vol.64

FISの設立経緯・学校運営の現況につい

て教えてください。

国際都市に必要なインフラとして「住居」

「医療」「教育」の3つがあげられますが、

「福岡の国際化を進めるには、教育インフラとして

のインターナショナルスクールの整備が不可欠」と

いうことで、1990年(平成2年)、福岡県、福岡

市、地元財界の支援の下、現在の「学校法人福岡

国際学園」が設立されました。経営陣は福岡県、福

岡市、地元財界、外国領事館等の関係者で構成さ

れています。FISは設立から現在に至るまで、地

域社会から幅広いご支援を頂き運営が行われてい

ます。

FISの教育の特色、教育方針等について

教えてください。

FISでは、幼児科から高等科までの15年

間一貫教育を行っています。生徒数は、合計

で現在210名程度。生徒の約3割が日本人、残

り7割が外国籍(20ヵ国以上)の生徒です。また、先

生も主に海外で採用しており、国籍14ヵ国・約40名

の経験豊富な先生が教育にあたっています。1クラ

スあたりの生徒数は15名程度で、先生の目が充分

行き届くアットホームな雰囲気の中で授業が行わ

れ、生徒たちは自然に国際感覚を身につけていきま

す。授業はもちろん全て英語で行っています。

 FISの教育方針は、「コミュニケーション」「好

奇心」「クリティカル・シンキング」「人格」「地域社

会」というキーワードに基づき、こうしたスキルやマ

インドを形成していくための教育を行うというも

のです。特に、他人の言うことを鵜呑みにせず自分

の頭で考えること(「クリティカル・シンキング」)は、

社会に出てからも必要になる能力ですし、考えたこ

とを自分の言葉で上手く相手に伝達すること(「コ

ミュニケーション」)は、一般的に日本人が苦手とさ

れることであるため、日頃から訓練を行っていく必

要があると考えています。FISでは、毎日の授業

の中でディスカッションやプレゼンテーションを行う

機会が多く、こうした能力を自然と身につけること

ができます。

 このような教育の更なる水準向上に寄与してい

るのが、「国際バカロレア・プログラム(IB)」に基づ

いた教育プログラムです。

 IBとは世界139カ国、2,400校近くで

導入されている「国際的に標準化された教育プログ

ラム」で「主体性を持ち、バランス感覚に優れ、国際

社会に貢献できる人材」の育成を目指したプログ

ラムです。IBには、初等教育課程のPYP、中等

教育課程のMYP、大学受験課程のDP(国際バ

カロレア・ディプロマ・プログラム)の3つがあり、現在

FISではDPについて認可を取得しています。

 DPの教育内容は世界中の大学で高く評価さ

れており、また入学審査においても、国際標準で厳

格に管理されている履修状況(成績等)は、世界中

の有力大学で重要視されています。日本国内では

現在DP認定校は16校に過ぎませんが、文部科学

省が「国際的に活躍できる人材育成に適したプロ

グラム」と高く評価し、将来的にはDP認定校を

200校に増やすとの提言を行ったことから、全

国の高校において導入に向けた動きが始まってい

ます。

 なお、FISはPYP(初等教育課程)について

も認可候補校となっており、近々認可を得られる見

込みです。D

Pではユニークな授業を行われているよ

うですね。

まず、生徒たちは在校中にものすごく勉強し

ています。先日、卒業生と話す機会がありま

した。2年前にFISを卒業した日本人です。成績

優秀で、福岡県の海外留学奨学金『アンビシャス奨学

金』を受け、現在米国の有力大学で学んでいます。彼

が言うには、「今の大学も大変厳しいが、FISの

DPの方がもっと大変だった」とのことです。

 彼は、DPで修めた優秀な成績が大学で単位と

して認められ、大学を3年間で卒業できる見込みだ

そうです。「FISのDPで取得した単位が米国の

有力大学で単位として認定され、大学の卒業が1

年早まる」、DPの授業レベルの高さを物語る一例

だと思います。

 授業方法に関しては、日本人から見ると確かにユ

ニークに見えると思います。例えば、歴史の授業で

は、「第二次世界大戦」について、多様な国籍の生徒

たちがその是非を英語で議論しあったりもしていま

す。また、勉強だけではなく、「社会奉仕活動」と

いったこともプログラムに含まれており、重要視さ

れます。

 こうして、「社会貢献のマインドを持ち、自分の

考えを表現できる人材」へと成長していくため、文

部科学省が『国際的に活躍できる人材育成に適し

たプログラム』と高く評価し、また世界中の有力大

学が(最近では日本の有力大学も)、このプログラム

修了者の入学を歓迎しているということは、よく理

解できます。

FISを卒業した後の進路はどうなるので

しょうか。

まず前提となるのは、FISが米国の学校

認定機関WASC(米国西部地域私立学

校大学協会)の認定校であるということです。つま

り、「FIS高等科を卒業する」ことは、「米国の高

校を卒業する」ことと同じ意味を持ちます。これに

加えて、先程ご説明したIBの認可も取得してお

り、卒業後は世界中の大学の受験資格を得ること

ができます。

「日本の大学に入るためには、高校卒業検

定(旧・大検)を受ける必要があるのか」とい

う質問がよくありますが、FISを卒業すると日

本の大学受験資格も自動的に付与されるため、そ

の必要はありません。

卒業後の進路は、生徒たちの国籍の関係も

あり海外の大学が中心ですが、DPによる

質の高い授業成果を反映して、世界各国の有力大

学にも進学しています。例えば、今年の卒業生の中

には、エール大学シンガポール校に進学した日本人

がいます。入学希望者1万人以上に対して合格者

155名(うち日本人は2名)と、超難関を突破し

ての入学でした。

 また、日本国内の有力大学もDPを修了した生

徒の確保に積極的になってきており、最近では早

稲田大学や立命館大学等へ進学した卒業生もい

ます。

日本人の入学について教えてください。

日本人は入学できないと思われているかも

しれませんが、FIS生徒の約3割は日本

人となっています。いわゆる帰国子女の方々だけで

なく、幼児期からグローバルな人財としての教育を

受けさせたいとお考えのご家族の子弟等も通って

おられます。

幼児科では、実際に日本人のお子様も多数

通っています。是非、幼いうちからFISの

素晴らしい教育を体験して頂きたいですね。

幼児科は、3歳の誕生日を迎えた段階で随

時入学可能です。入学時点での英語力は問

いません。各クラスには日本語を話せるアシスタン

トがおり、入学早々のお子様のサポートはもちろ

ん、英語を話されない保護者向けのお手伝いも行っ

ています。FISでは『日本人向け幼児科説明会』

を定期的に開催していますので、ウェブサイトをご

覧頂くか、直接事務局にご連絡ください。

FISのその他の取り組みについて教えて

ください。

FISは、その設立経緯等から、極めて公

的な性格が強いと考えています。よって、こ

のインフラを『外国人子女のための教育機関』とし

てだけではなく、『日本人の人材育成(国際化)の

場』として生かし、地域に貢献すべく、以下のような

取り組みも積極的に行っています。

1.地域の方のための英語教室

『福岡インターナショナルコミュニティースクール』の運営

インターナショナルスクールの授業終了後(夕方もしく

は土曜日)に、幼稚園児から主婦の方まで、現在750

人もの方々を対象に英語教室を開催中。

2.社会人向け英語教室の開催

企業向け英語教室の開催(「社員の英語力底上げ」「新

入社員の英語研修」「社員の自己啓発」等、研修目的に

あわせてカスタマイズを行っています。)

3.福岡市教育委員会との協業

①中学生に対する「国内留学プログラム」の提供

福岡市内の選抜された中学生が数日間FISに通学

し、『留学体験』をしてもらうもの。

②小中学校教師向けの英語教室の開催

 幅広く福岡の人材育成に取り組んでおられるので

すね。これからも、ここ福岡の地から、世界に通用す

る人材を輩出して頂けることを期待しております。

校 長校 長校 長 事務局長事務局長事務局長

▲高等科の学習風景

▲幼児科の学習風景

▲集中して学習に取り組む幼児科の児童 ▲IBの教育理念

35 FFG MONTHLY SURVEY Vol.64

FISの設立経緯・学校運営の現況につい

て教えてください。

国際都市に必要なインフラとして「住居」

「医療」「教育」の3つがあげられますが、

「福岡の国際化を進めるには、教育インフラとして

のインターナショナルスクールの整備が不可欠」と

いうことで、1990年(平成2年)、福岡県、福岡

市、地元財界の支援の下、現在の「学校法人福岡

国際学園」が設立されました。経営陣は福岡県、福

岡市、地元財界、外国領事館等の関係者で構成さ

れています。FISは設立から現在に至るまで、地

域社会から幅広いご支援を頂き運営が行われてい

ます。

FISの教育の特色、教育方針等について

教えてください。

FISでは、幼児科から高等科までの15年

間一貫教育を行っています。生徒数は、合計

で現在210名程度。生徒の約3割が日本人、残

り7割が外国籍(20ヵ国以上)の生徒です。また、先

生も主に海外で採用しており、国籍14ヵ国・約40名

の経験豊富な先生が教育にあたっています。1クラ

スあたりの生徒数は15名程度で、先生の目が充分

行き届くアットホームな雰囲気の中で授業が行わ

れ、生徒たちは自然に国際感覚を身につけていきま

す。授業はもちろん全て英語で行っています。

 FISの教育方針は、「コミュニケーション」「好

奇心」「クリティカル・シンキング」「人格」「地域社

会」というキーワードに基づき、こうしたスキルやマ

インドを形成していくための教育を行うというも

のです。特に、他人の言うことを鵜呑みにせず自分

の頭で考えること(「クリティカル・シンキング」)は、

社会に出てからも必要になる能力ですし、考えたこ

とを自分の言葉で上手く相手に伝達すること(「コ

ミュニケーション」)は、一般的に日本人が苦手とさ

れることであるため、日頃から訓練を行っていく必

要があると考えています。FISでは、毎日の授業

の中でディスカッションやプレゼンテーションを行う

機会が多く、こうした能力を自然と身につけること

ができます。

 このような教育の更なる水準向上に寄与してい

るのが、「国際バカロレア・プログラム(IB)」に基づ

いた教育プログラムです。

 IBとは世界139カ国、2,400校近くで

導入されている「国際的に標準化された教育プログ

ラム」で「主体性を持ち、バランス感覚に優れ、国際

社会に貢献できる人材」の育成を目指したプログ

ラムです。IBには、初等教育課程のPYP、中等

教育課程のMYP、大学受験課程のDP(国際バ

カロレア・ディプロマ・プログラム)の3つがあり、現在

FISではDPについて認可を取得しています。

 DPの教育内容は世界中の大学で高く評価さ

れており、また入学審査においても、国際標準で厳

格に管理されている履修状況(成績等)は、世界中

の有力大学で重要視されています。日本国内では

現在DP認定校は16校に過ぎませんが、文部科学

省が「国際的に活躍できる人材育成に適したプロ

グラム」と高く評価し、将来的にはDP認定校を

200校に増やすとの提言を行ったことから、全

国の高校において導入に向けた動きが始まってい

ます。

 なお、FISはPYP(初等教育課程)について

も認可候補校となっており、近々認可を得られる見

込みです。D

Pではユニークな授業を行われているよ

うですね。

まず、生徒たちは在校中にものすごく勉強し

ています。先日、卒業生と話す機会がありま

した。2年前にFISを卒業した日本人です。成績

優秀で、福岡県の海外留学奨学金『アンビシャス奨学

金』を受け、現在米国の有力大学で学んでいます。彼

が言うには、「今の大学も大変厳しいが、FISの

DPの方がもっと大変だった」とのことです。

 彼は、DPで修めた優秀な成績が大学で単位と

して認められ、大学を3年間で卒業できる見込みだ

そうです。「FISのDPで取得した単位が米国の

有力大学で単位として認定され、大学の卒業が1

年早まる」、DPの授業レベルの高さを物語る一例

だと思います。

 授業方法に関しては、日本人から見ると確かにユ

ニークに見えると思います。例えば、歴史の授業で

は、「第二次世界大戦」について、多様な国籍の生徒

たちがその是非を英語で議論しあったりもしていま

す。また、勉強だけではなく、「社会奉仕活動」と

いったこともプログラムに含まれており、重要視さ

れます。

 こうして、「社会貢献のマインドを持ち、自分の

考えを表現できる人材」へと成長していくため、文

部科学省が『国際的に活躍できる人材育成に適し

たプログラム』と高く評価し、また世界中の有力大

学が(最近では日本の有力大学も)、このプログラム

修了者の入学を歓迎しているということは、よく理

解できます。

FISを卒業した後の進路はどうなるので

しょうか。

まず前提となるのは、FISが米国の学校

認定機関WASC(米国西部地域私立学

校大学協会)の認定校であるということです。つま

り、「FIS高等科を卒業する」ことは、「米国の高

校を卒業する」ことと同じ意味を持ちます。これに

加えて、先程ご説明したIBの認可も取得してお

り、卒業後は世界中の大学の受験資格を得ること

ができます。

「日本の大学に入るためには、高校卒業検

定(旧・大検)を受ける必要があるのか」とい

う質問がよくありますが、FISを卒業すると日

本の大学受験資格も自動的に付与されるため、そ

の必要はありません。

卒業後の進路は、生徒たちの国籍の関係も

あり海外の大学が中心ですが、DPによる

質の高い授業成果を反映して、世界各国の有力大

学にも進学しています。例えば、今年の卒業生の中

には、エール大学シンガポール校に進学した日本人

がいます。入学希望者1万人以上に対して合格者

155名(うち日本人は2名)と、超難関を突破し

ての入学でした。

 また、日本国内の有力大学もDPを修了した生

徒の確保に積極的になってきており、最近では早

稲田大学や立命館大学等へ進学した卒業生もい

ます。

日本人の入学について教えてください。

日本人は入学できないと思われているかも

しれませんが、FIS生徒の約3割は日本

人となっています。いわゆる帰国子女の方々だけで

なく、幼児期からグローバルな人財としての教育を

受けさせたいとお考えのご家族の子弟等も通って

おられます。

幼児科では、実際に日本人のお子様も多数

通っています。是非、幼いうちからFISの

素晴らしい教育を体験して頂きたいですね。

幼児科は、3歳の誕生日を迎えた段階で随

時入学可能です。入学時点での英語力は問

いません。各クラスには日本語を話せるアシスタン

トがおり、入学早々のお子様のサポートはもちろ

ん、英語を話されない保護者向けのお手伝いも行っ

ています。FISでは『日本人向け幼児科説明会』

を定期的に開催していますので、ウェブサイトをご

覧頂くか、直接事務局にご連絡ください。

FISのその他の取り組みについて教えて

ください。

FISは、その設立経緯等から、極めて公

的な性格が強いと考えています。よって、こ

のインフラを『外国人子女のための教育機関』とし

てだけではなく、『日本人の人材育成(国際化)の

場』として生かし、地域に貢献すべく、以下のような

取り組みも積極的に行っています。

1.地域の方のための英語教室

『福岡インターナショナルコミュニティースクール』の運営

インターナショナルスクールの授業終了後(夕方もしく

は土曜日)に、幼稚園児から主婦の方まで、現在750

人もの方々を対象に英語教室を開催中。

2.社会人向け英語教室の開催

企業向け英語教室の開催(「社員の英語力底上げ」「新

入社員の英語研修」「社員の自己啓発」等、研修目的に

あわせてカスタマイズを行っています。)

3.福岡市教育委員会との協業

①中学生に対する「国内留学プログラム」の提供

福岡市内の選抜された中学生が数日間FISに通学

し、『留学体験』をしてもらうもの。

②小中学校教師向けの英語教室の開催

 幅広く福岡の人材育成に取り組んでおられるので

すね。これからも、ここ福岡の地から、世界に通用す

る人材を輩出して頂けることを期待しております。

理事長

▲別館 ▲西館

▲本館

 FISでは幼児科説明会を定期的に開催しています。学校の施設、実際の授業風景等もご覧いただけます。この機会に是非親子で福岡インターナショナルスクールを体験してみませんか? 幼児科は3歳になり次第、随時入学が可能です。入学時点で英語が話せないのはあたりまえです。各クラスには国際的な教師資格を持つネイティブスピーカーの先生と日本語を話せるアシスタントがつきます。お問い合わせは電話もしくはホームページへ アクセス▶▶▶

福岡インターナショナルスクール福岡市早良区百道3-18-50地下鉄空港線「藤崎駅」または西鉄バス「百道浜4丁目」下車

藤崎

博多

姪浜

吉塚

箱崎

薬院

西鉄平尾

西鉄天神大牟田線

JR鹿児島本線

高宮

地下鉄空港線

福岡都市高速環状線

地下鉄七隈線

地下鉄箱崎線

西鉄福岡

貝塚

大濠公園

ヤフオクドームFIS

FIS幼児科説明会を定期的に開催中!!FIS幼児科説明会を定期的に開催中!!

お問い合わせ・資料請求は

※7月8月はサマースクール 夏休み

年間を通じて多くのイベントを開催!1年間のスケジュール

9月

10月

11月12月1月2月3月4月

5月6月

スピリットウィークスポーツデイ国連(UN)デイハロウィン

クリスマスコンサート

ジャパンデイ演劇会タレントショースプリングフェスティバルチャリティーウォーク

卒園式、修了式福岡インターナショナルスクール

http://www.fis.ed.jpTEL092-841-7601

FISでは、米国の学校認定機関WASCや国際バカロレア(ディプロマプログラム)の認可を取得しており、卒業後は世界中の大学(日本の大学を含む)に門戸が開かれています。現在奨学生の申し込み受け付け中です。

Fukuoka International School offers the International Baccalaureate Diploma program and is accredited by the Western Association of Schools and Colleges (WASC), providing the foundation for students to attend universities and colleges in many countries around the world including Japan.

   海外の大学進学を考えている中学生、高校生の方々へFIS高等科・奨学生募集中!!

現在日本の学校に通っていること(国籍は問いません)各教科で優秀な成績であること中学3年以上であること英語堪能であること  など

応募条件

詳細については当校ホームページ(http://www.fis.ed.jp)をご覧ください。

Be currently attending a Japanese school (regardless of nationality)

Have excellent grades across a range of academic subjects

Be in grade 9 or above in the Japanese system

Display strong English language skills

Applicants must

For more details, please refer to the Fukuoka International Schoolwebsite at http://www.fis.ed.jp

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36FFG MONTHLY SURVEY Vol.64

FISの設立経緯・学校運営の現況につい

て教えてください。

国際都市に必要なインフラとして「住居」

「医療」「教育」の3つがあげられますが、

「福岡の国際化を進めるには、教育インフラとして

のインターナショナルスクールの整備が不可欠」と

いうことで、1990年(平成2年)、福岡県、福岡

市、地元財界の支援の下、現在の「学校法人福岡

国際学園」が設立されました。経営陣は福岡県、福

岡市、地元財界、外国領事館等の関係者で構成さ

れています。FISは設立から現在に至るまで、地

域社会から幅広いご支援を頂き運営が行われてい

ます。

FISの教育の特色、教育方針等について

教えてください。

FISでは、幼児科から高等科までの15年

間一貫教育を行っています。生徒数は、合計

で現在210名程度。生徒の約3割が日本人、残

り7割が外国籍(20ヵ国以上)の生徒です。また、先

生も主に海外で採用しており、国籍14ヵ国・約40名

の経験豊富な先生が教育にあたっています。1クラ

スあたりの生徒数は15名程度で、先生の目が充分

行き届くアットホームな雰囲気の中で授業が行わ

れ、生徒たちは自然に国際感覚を身につけていきま

す。授業はもちろん全て英語で行っています。

 FISの教育方針は、「コミュニケーション」「好

奇心」「クリティカル・シンキング」「人格」「地域社

会」というキーワードに基づき、こうしたスキルやマ

インドを形成していくための教育を行うというも

のです。特に、他人の言うことを鵜呑みにせず自分

の頭で考えること(「クリティカル・シンキング」)は、

社会に出てからも必要になる能力ですし、考えたこ

とを自分の言葉で上手く相手に伝達すること(「コ

ミュニケーション」)は、一般的に日本人が苦手とさ

れることであるため、日頃から訓練を行っていく必

要があると考えています。FISでは、毎日の授業

の中でディスカッションやプレゼンテーションを行う

機会が多く、こうした能力を自然と身につけること

ができます。

 このような教育の更なる水準向上に寄与してい

るのが、「国際バカロレア・プログラム(IB)」に基づ

いた教育プログラムです。

 IBとは世界139カ国、2,400校近くで

導入されている「国際的に標準化された教育プログ

ラム」で「主体性を持ち、バランス感覚に優れ、国際

社会に貢献できる人材」の育成を目指したプログ

ラムです。IBには、初等教育課程のPYP、中等

教育課程のMYP、大学受験課程のDP(国際バ

カロレア・ディプロマ・プログラム)の3つがあり、現在

FISではDPについて認可を取得しています。

 DPの教育内容は世界中の大学で高く評価さ

れており、また入学審査においても、国際標準で厳

格に管理されている履修状況(成績等)は、世界中

の有力大学で重要視されています。日本国内では

現在DP認定校は16校に過ぎませんが、文部科学

省が「国際的に活躍できる人材育成に適したプロ

グラム」と高く評価し、将来的にはDP認定校を

200校に増やすとの提言を行ったことから、全

国の高校において導入に向けた動きが始まってい

ます。

 なお、FISはPYP(初等教育課程)について

も認可候補校となっており、近々認可を得られる見

込みです。D

Pではユニークな授業を行われているよ

うですね。

まず、生徒たちは在校中にものすごく勉強し

ています。先日、卒業生と話す機会がありま

した。2年前にFISを卒業した日本人です。成績

優秀で、福岡県の海外留学奨学金『アンビシャス奨学

金』を受け、現在米国の有力大学で学んでいます。彼

が言うには、「今の大学も大変厳しいが、FISの

DPの方がもっと大変だった」とのことです。

 彼は、DPで修めた優秀な成績が大学で単位と

して認められ、大学を3年間で卒業できる見込みだ

そうです。「FISのDPで取得した単位が米国の

有力大学で単位として認定され、大学の卒業が1

年早まる」、DPの授業レベルの高さを物語る一例

だと思います。

 授業方法に関しては、日本人から見ると確かにユ

ニークに見えると思います。例えば、歴史の授業で

は、「第二次世界大戦」について、多様な国籍の生徒

たちがその是非を英語で議論しあったりもしていま

す。また、勉強だけではなく、「社会奉仕活動」と

いったこともプログラムに含まれており、重要視さ

れます。

 こうして、「社会貢献のマインドを持ち、自分の

考えを表現できる人材」へと成長していくため、文

部科学省が『国際的に活躍できる人材育成に適し

たプログラム』と高く評価し、また世界中の有力大

学が(最近では日本の有力大学も)、このプログラム

修了者の入学を歓迎しているということは、よく理

解できます。

FISを卒業した後の進路はどうなるので

しょうか。

まず前提となるのは、FISが米国の学校

認定機関WASC(米国西部地域私立学

校大学協会)の認定校であるということです。つま

り、「FIS高等科を卒業する」ことは、「米国の高

校を卒業する」ことと同じ意味を持ちます。これに

加えて、先程ご説明したIBの認可も取得してお

り、卒業後は世界中の大学の受験資格を得ること

ができます。

「日本の大学に入るためには、高校卒業検

定(旧・大検)を受ける必要があるのか」とい

う質問がよくありますが、FISを卒業すると日

本の大学受験資格も自動的に付与されるため、そ

の必要はありません。

卒業後の進路は、生徒たちの国籍の関係も

あり海外の大学が中心ですが、DPによる

質の高い授業成果を反映して、世界各国の有力大

学にも進学しています。例えば、今年の卒業生の中

には、エール大学シンガポール校に進学した日本人

がいます。入学希望者1万人以上に対して合格者

155名(うち日本人は2名)と、超難関を突破し

ての入学でした。

 また、日本国内の有力大学もDPを修了した生

徒の確保に積極的になってきており、最近では早

稲田大学や立命館大学等へ進学した卒業生もい

ます。

日本人の入学について教えてください。

日本人は入学できないと思われているかも

しれませんが、FIS生徒の約3割は日本

人となっています。いわゆる帰国子女の方々だけで

なく、幼児期からグローバルな人財としての教育を

受けさせたいとお考えのご家族の子弟等も通って

おられます。

幼児科では、実際に日本人のお子様も多数

通っています。是非、幼いうちからFISの

素晴らしい教育を体験して頂きたいですね。

幼児科は、3歳の誕生日を迎えた段階で随

時入学可能です。入学時点での英語力は問

いません。各クラスには日本語を話せるアシスタン

トがおり、入学早々のお子様のサポートはもちろ

ん、英語を話されない保護者向けのお手伝いも行っ

ています。FISでは『日本人向け幼児科説明会』

を定期的に開催していますので、ウェブサイトをご

覧頂くか、直接事務局にご連絡ください。

FISのその他の取り組みについて教えて

ください。

FISは、その設立経緯等から、極めて公

的な性格が強いと考えています。よって、こ

のインフラを『外国人子女のための教育機関』とし

てだけではなく、『日本人の人材育成(国際化)の

場』として生かし、地域に貢献すべく、以下のような

取り組みも積極的に行っています。

1.地域の方のための英語教室

『福岡インターナショナルコミュニティースクール』の運営

インターナショナルスクールの授業終了後(夕方もしく

は土曜日)に、幼稚園児から主婦の方まで、現在750

人もの方々を対象に英語教室を開催中。

2.社会人向け英語教室の開催

企業向け英語教室の開催(「社員の英語力底上げ」「新

入社員の英語研修」「社員の自己啓発」等、研修目的に

あわせてカスタマイズを行っています。)

3.福岡市教育委員会との協業

①中学生に対する「国内留学プログラム」の提供

福岡市内の選抜された中学生が数日間FISに通学

し、『留学体験』をしてもらうもの。

②小中学校教師向けの英語教室の開催

 幅広く福岡の人材育成に取り組んでおられるので

すね。これからも、ここ福岡の地から、世界に通用す

る人材を輩出して頂けることを期待しております。

理事長

▲別館 ▲西館

▲本館

 FISでは幼児科説明会を定期的に開催しています。学校の施設、実際の授業風景等もご覧いただけます。この機会に是非親子で福岡インターナショナルスクールを体験してみませんか? 幼児科は3歳になり次第、随時入学が可能です。入学時点で英語が話せないのはあたりまえです。各クラスには国際的な教師資格を持つネイティブスピーカーの先生と日本語を話せるアシスタントがつきます。お問い合わせは電話もしくはホームページへ アクセス▶▶▶

福岡インターナショナルスクール福岡市早良区百道3-18-50地下鉄空港線「藤崎駅」または西鉄バス「百道浜4丁目」下車

藤崎

博多

姪浜

吉塚

箱崎

薬院

西鉄平尾

西鉄天神大牟田線

JR鹿児島本線

高宮

地下鉄空港線

福岡都市高速環状線

地下鉄七隈線

地下鉄箱崎線

西鉄福岡

貝塚

大濠公園

ヤフオクドームFIS

FIS幼児科説明会を定期的に開催中!!FIS幼児科説明会を定期的に開催中!!

お問い合わせ・資料請求は

※7月8月はサマースクール 夏休み

年間を通じて多くのイベントを開催!1年間のスケジュール

9月

10月

11月12月1月2月3月4月

5月6月

スピリットウィークスポーツデイ国連(UN)デイハロウィン

クリスマスコンサート

ジャパンデイ演劇会タレントショースプリングフェスティバルチャリティーウォーク

卒園式、修了式福岡インターナショナルスクール

http://www.fis.ed.jpTEL092-841-7601

FISでは、米国の学校認定機関WASCや国際バカロレア(ディプロマプログラム)の認可を取得しており、卒業後は世界中の大学(日本の大学を含む)に門戸が開かれています。現在奨学生の申し込み受け付け中です。

Fukuoka International School offers the International Baccalaureate Diploma program and is accredited by the Western Association of Schools and Colleges (WASC), providing the foundation for students to attend universities and colleges in many countries around the world including Japan.

   海外の大学進学を考えている中学生、高校生の方々へFIS高等科・奨学生募集中!!

現在日本の学校に通っていること(国籍は問いません)各教科で優秀な成績であること中学3年以上であること英語堪能であること  など

応募条件

詳細については当校ホームページ(http://www.fis.ed.jp)をご覧ください。

Be currently attending a Japanese school (regardless of nationality)

Have excellent grades across a range of academic subjects

Be in grade 9 or above in the Japanese system

Display strong English language skills

Applicants must

For more details, please refer to the Fukuoka International Schoolwebsite at http://www.fis.ed.jp

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37 FFG MONTHLY SURVEY Vol.64