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統合バックアップbaculaを使ってみようの続きの資料です。 baculaコミュニティ版GUIツールのbatのインストール、設定、バックアップ、リストアの手順になります。
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統合バックアップBaculaを使ってみよう
GUI編
サワダ ケン (@ksawada1979)
Version 1.12014/11/14
改訂履歴
2
Version 日付 改訂内容
1.0 2014/11/14 初版
1.1 2015/03/24 Macからbatへアクセスを追記参考資料追記目次にページ番号追記
はじめに
本ドキュメントはBaculaのGUIツールであるbatについて記載します。
batを使用して「バックアップ実行」「リストア」をします。
Baculaの基本、インストールおよび設定については以下のドキュメントを参照ください。
http://www.slideshare.net/kensawada14/140801oscbacula/
3
目次
構築概要
batインストール
bat設定
bat起動
bat基本画面
バックアップ
リストア
Windowsからbatへアクセス
Linuxからbatへアクセス
Macからbatへアクセス
参考資料4
・・・・・・・・ 5
・・・・・・・・ 8
・・・・・・・・ 10
・・・・・・・・ 13
・・・・・・・・ 16
・・・・・・・・ 21
・・・・・・・・ 27
・・・・・・・・ 35
・・・・・・・・ 40
・・・・・・・・ 45・・・・・・・・ 52
構築概要
5
Bacula構築概要
6
構成図
Baculaサーバ バックアップ対象サーバ
バックアップ取得
IP 192.168.0.10
ホスト名 bacula
IP 192.168.0.20
ホスト名 backup-side
本手順書は上記の構成を想定した手順書になります。
batはBaculaサーバにインストールします。
Bacula構築概要
7
Virtualbox上に以下の2台のサーバを構築します。
・BaculaサーバOS: CentOS6.5(x86_64) minimalインストール
ベースパッケージ追加DB: MySQL 5.1.73Bacula 5.0.0
・バックアップ対象サーバOS:CentOS6.5(x86_64) minimalインストール
ベースパッケージ追加Bacula5.0.0(クライアントのみ)
batインストール
8
batインストール
9
# yum -y groupinstall "X Window System"
# yum -y install bacula-console-bat
GUIを使用するためにX Window Systemを追加でインストールします。
次にbatをインストールします。
bat設定
10
bat設定
11
batの設定ファイル/etc/bacula/bat.conf
bat設定
12
/etc/bacula/bat.conf
## Bacula Administration Tool (bat) configuration file#
Director {Name = bacula-dirDIRport = 9101address = 192.168.0.10Password = “osc2014"
}
DirectorのIPアドレスとパスワードを設定します。Directorと同じサーバにbatをインストールしましたので「192.168.0.10」になります。
PasswordはDirectorにアクセスするためのパスワードになります。
bat起動
13
bat起動
14
# bat
batをインストールしたBaculaサーバにデスクトップ環境があればターミナルから以下のコマンドでbatが起動します。
WindowsからのbatアクセスとLinuxからのbatアクセスについては後述のページに記載しております。
bat起動
15
無事に起動すると以下のようなGUIインターフェイスが表示されます。
Bat基本画面
16
bat基本画面
17
画面左側のSelect Pageより「Client」を選択するとBaculaに登録されているクライアントの一覧が表示されます。
bat基本画面
18
画面左側のSelect Pageより「FileSets」を選択するとBaculaに登録されているFileSetの一覧が表示されます。
bat基本画面
19
画面左側のSelect Pageより「Jobs」を選択するとBaculaに登録されているジョブの一覧が表示されます。
bat基本画面
20
画面左側のSelect Pageより「Jobs Run」を選択するとジョブの実行結果が一覧で表示されます。
バックアップ
21
バックアップ
22
バックアップを実施する前にまずラベルを作成します。Label作成ボタンをクリックします。
Volume Nameに任意の名前を入力しOKをクリックします。
上記の例では「bacula」と入力しています。
バックアップ
23
引き続きLabel作成画面にて再度Volume Nameを入れます。以下の例では「bacula」と入力します。
入力したらExcute Automaountの「On」ボタンをクリックします。
これによりバックアップ領域がマウントされます。
バックアップ
24
Labelを作成とマウントが完了しましたので、バックアップを実施します。画面左側のSelect PageのClientsからバックアップを実施したいジョブを選択します。
ジョブを選択したらジョブ実行ボタンをクリックします。
バックアップ
25
以下のような画面が表示されます。
バックアップ内容を確認して「OK」ボタンをクリックします。
バックアップ
26
バックアップ実行の確認をします。
画面左側のSelect Pageから「Jobs Run」を選択します。
上記のような画面が表示されます。
Job Statusが「Completed successfuly」となっていることを確認します。
リストア
27
リストア
28
リストアを実施します。
リストアボタンをクリックします。
リストア
29
以下のような画面が表示されます。リストア対象となる「Job」と「Client」を選択します。
上記の例ではリストア対象とする「backup-side」サーバを選択します。最後に「OK」ボタンをクリックします。
リストア
30
以下のような画面が表示されます。リストアするファイルおよびディレクトリをクリックで選択します。
画面下部で1,348files markdとなってますが1348ファイル選択されていることを示しています。最後に「OK」をクリックします。
リストア
31
最後にリストアの確認が表示されます。
以下のような画面が表示され内容を確認します。
問題がなければ「OK」をクリックします。
リストア
32
リストア実行の確認をします。
画面左側のSelect Pageより「Jobs Run」を選択します。
上記のような画面が表示されます。
Job Statusが「Completed successfuly」となっていることを確認します。
リストア
33
Backup-sideサーバに実際にデータがリストアされていること確認をします。
サーバにログインし以下のコマンドでリストアファイル出力先に移動します。
デフォルトでは/tmp/bacula-restoresがリストアファイルの出力先となります。
# cd /tmp/bacula-restores
リストア
34
lsコマンドでディレクトリがリストアされていることを確認します。
以下の例では「/etc」ディレクトリをリストアしましたので「/etc」が出力されています。
# lsetc# cd etc# ls -ldrwxr-xr-x 3 root root 4096 3月 4 12:10 2014 abrtdrwxr-xr-x 4 root root 4096 3月 4 12:11 2014 acpi-rw-r--r-- 1 root root 45 11月 12 21:42 2014 adjtime-rw-r--r-- 1 root root 1512 1月 12 22:28 2010 aliases
<以下省略>
Windowsから
batへアクセス
35
Windowsからbatへアクセス
36
Windowsマシンからbatへアクセスする手順を記載します。
まずBaculaサーバ側の設定を行います。
Baculaサーバ側のSSHの設定を確認します。以下のコマンドで設定を確認します。
# cat /etc/ssh/sshd_configX11Forwarding yesX11DisplayOffset 10
上記の2つの項目がコメントアウトされていることを確認します。コメントアウトされていない場合はviなどでコメントアウトを外して「service sshd restart」を実行してください。
※cat の例は対象の項目以外は省略しています。
Windowsからbatへアクセス
37
次にWindows環境の設定を行います。Windows環境からbatへアクセスするために「tera term」と「Xming」というソフトウェアでX Window環境を構築します。
ソフトウェアのインストールと設定は以下のサイトを参考にさせていただきました。http://keitetsu.blogspot.jp/2012/07/teraterm-xmingx-window.html
ブログの作者様に感謝いたします。
Windowsからbatへアクセス
38
Tera termとXmingの設定が終わったら「tera term」を使ってBaculaサーバにアクセスします。
batコマンドを入力し実行します。
Windowsからbatへアクセス
39
batコマンドを入力すると以下のようにbatが起動します。
その後の操作は既に記載しましたbat操作手順を使用できます。
Linuxから
batへアクセス
40
Linuxからbatへアクセス
41
Linuxマシンからbatへアクセスする手順を記載します。
まずBaculaサーバ側の設定を行います。
Baculaサーバ側のSSHの設定を確認します。以下のコマンドで設定を確認します。
# cat /etc/ssh/sshd_configX11Forwarding yesX11DisplayOffset 10
上記の2つの項目がコメントアウトされていることを確認します。コメントアウトされていない場合はviなどでコメントアウトを外して「service sshd restart」を実行してください。
※cat の例は対象の項目以外は省略しています。
Linuxからbatへアクセス
42
次にデスクトップ環境のあるLinuxマシンからbatへアクセスする手順を記載します。
以下のコマンドでBaculaサーバにアクセスします。
# ssh -Y [email protected]
Linuxからbatへアクセス
43
Baculaサーバにログイン後にbatコマンドでbatを起動します。
Linuxからbatへアクセス
44
batコマンドを入力すると以下のようにbatが起動します。
その後の操作は既に記載しましたbat操作手順を使用できます。
Macから
batへアクセス
45
Macからbatへアクセス
46
Macからbatへアクセスする手順を記載します。
まずBaculaサーバ側の設定を行います。
Baculaサーバ側のSSHの設定を確認します。以下のコマンドで設定を確認します。
# cat /etc/ssh/sshd_configX11Forwarding yesX11DisplayOffset 10
上記の2つの項目がコメントアウトされていることを確認します。コメントアウトされていない場合はviなどでコメントアウトを外して「service sshd restart」を実行してください。
※cat の例は対象の項目以外は省略しています。
Macからbatへアクセス
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次にMac環境の設定を行います。
Macからbatへアクセスするために「Xquartz」というソフトウェアでX Window環境を構築します。
以下のサイトより「XQuartz-2.x.x.dmg」をダウンロードしインストールします。http://xquartz.macosforge.org/landing/
Macからbatへアクセス
48
次に「Xquartz」 を起動します。アプリケーション → ユーティリティ → X11.appを選択し起動します。
Macからbatへアクセス
49
次にBaculaサーバにログインします。まずX11よりターミナルを起動します。X11からアプリケーション → ターミナルを選択します。
Macからbatへアクセス
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ターミナルが起動したら以下のコマンドでBaculaサーバにログインします。
ログイン後はbatコマンドでbatを起動するとMacの画面にbatが表示されます。
# ssh [email protected]
# bat
Macからbatへアクセス
51
batコマンドを入力すると以下のようにbatが起動します。
その後の操作は既に記載しましたbat操作手順を使用できます。
参考資料
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本手順書に記載している以下のコンフィグファイルはGithubにて公開しておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。
/etc/bacula/bat.conf
Githubアドレスhttps://github.com/ksawada1979/Bacula_gui.git