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第 164 2013/9 発行所・(福)横浜市社会福祉協議会 障害者支援センター 〒231 横浜市中区桜木町1丁目1番地 -8482 横浜市健康福祉総合センター9階 TEL045 (681) 1211・FAX045 (680) 1550 http://www.yokohamashakyo.jp/siencenter/ 編集発行人・森 和雄 4 西11 12 - in 生前の横田弘さん ) - - in !? 25 宿宿) 『分教室はっぱ隊』の源泉、 「YATTA !」

第 164 号 - yokohamashakyo.jp · 弘さんが亡くなった。 ていた横田さん。 思想的にはとても厳 業所をやるう。当時、 「横田が作のひとつだったのだろた運動を展開する手段めたのも時代に合わせ

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第 164 号

2013/9

発行所・(福)横浜市社会福祉協議会    障害者支援センター〒231 横浜市中区桜木町1丁目1番地-8482 横浜市健康福祉総合センター9階TEL045(681)1211・FAX045(680)1550http://www.yokohamashakyo.jp/siencenter/編集発行人・森 和雄

はばたけ! 分教室はっぱ隊

横田弘さんを偲ぶ

 

分教室はっぱ隊は2

008年秋、瀬谷養護

学校大和東分教室の生

徒で結成されたパ

フォーマンスグルー

プ。今まで歌やダンス

で多くの観客を魅了し

ている。7月6日も、

旭区地域作業所等交流

イベント・ぱれぱれ

フェスタに出演した。

「YATTA(やっ

た)!」(※注1)な

ど4曲を演じ、ステー

ジを盛り上げた。

♪活動の軌跡

 

初めて「Y

ATTA!」

を披露したの

は、2008

年、分教室内

の発表会。担

任の星野英俊

先生(現・県

立藤沢養護学

校教諭)の発

案だった。メ

ンバーは、初

め乗り気では

なく、恥ずか

しくて覆面で

踊った。しか

し観客にとて

もうけて、

歌って踊る快

 

星野先生は「コント

にも挑戦してレパート

リーを広げ、一般のイ

ベントでも発表した

い」と語る。

 「みんなに笑顔を届

けたい」「いつか有名

になってテレビに出演

したい」と分教室はっ

ぱ隊の夢が膨らむ。

感に目覚め、分教室

はっぱ隊としての活動

が始まった。

 

一度は解散したが卒

業後の2012年に再

結成。オリジナル曲「す

げぇぜ!大和の境川」

などレパートリーを増

やして、独自のパフォー

マンスを磨いてきた。

曲作りは、星野先生が

作詞、音楽の西川陽平

先生(現・県立大井高

等学校教諭)が作曲を

担当している。

 

11名のメン

バーは、普段

は作業所、企

業等別々の所

に通ってい

る。月1回の

神奈川県立藤

沢養護学校で

の練習は、仲

間と過ごすか

けがえのない

時間だ。

♪これからも…

 

昨年12月の

第5回D-

グランプリin

あさひ(※注

2)では、2

回目のグラン

プリを受賞。

生前の横田弘さん

※注1 「YATTA(やっ

た)

!」 

テレビ番組で生ま

れたコントグループはっぱ

隊の持ち歌。分教室はっぱ

隊にとっては結成のきっか

けとなり、代表曲でもある。

※注2 

D-

1グランプリは横

浜市障害者地域作業所連絡

会研修部主催で団体ごとに

歌、踊りなどを披露するイ

ベント。

 

D-

1グランプリinあさひは

その旭区版で旭区地域生活

支援フォーラム(旭区地域

自立支援協議会主催)の時

に行われた。Dは「出し物」

と「ドリーム」を表す。

横田弘さんの足跡

 

一九三三年、横浜市鶴見区生

まれ。「青い芝の会」の一員と

して、七十年、障害児殺しの母

親の減刑嘆願運動反対を皮切り

に、バス乗車拒否への闘争や映

画「さようならCP」を製作・

上映するなど、障害者の生存権

確立運動の展開に身を投じた。

一方、地域においては、「きょ

うの会」(磯子区・作業所)を

開設。障害者支援センター運営

委員でもあり、詩人としても生

きぬいた。「否定されるいのち

からの問い」等著書多数。

 

去る6月3日、横田

弘さんが亡くなった。

本当に突然の事だった。

 「健全者は差別者だ」

という一方で、「介助者

を大切にしろ」と言っ

ていた横田さん。

 

思想的にはとても厳

格だったが、一方で運

動を進める、又その手

段を選ぶ事に関しては

極めてリアリストだっ

た。そして障害の有無

にかかわらず人をとて

も大切にしていた。

 「きょうの会」を始

めたのも時代に合わせ

た運動を展開する手段

のひとつだったのだろ

う。当時、「横田が作

業所をやる!?」と「青

い芝の会」の仲間たち

を唖然とさせたらし

い。あれから25年余り

が経ち作業所は法人化

したが、横田さんの運

動としては未だ道半ば

だろう。何とか「成功

だった」と言わせたい

ものだ。

 

横田さんは多くの

「格言」を残している

が、私がいつも思い出

すのは「やるなら大き

なエゴをやれ、小さな

エゴは人を傷つける」

というものだ。スケー

ルの大きな人間になれ

ということだろうが、

私は未だにそれには応

えていないようだ。

 

横田さんが最後に取

り組んでいた運動は

「県立病院では出生前

診断をしない」という

当時の県衛生部と神奈

川「青い芝の会」との

間で交わされた確認書

の再確認であった。血

液検査による出生前診

断が国内で実施された

ことを受けてのことで

ある。

 

横田さんは多くの運

動を展開し、たくさん

の成果を挙げ、同時に

多くの宿題を残して

逝ってしまった。

 

残された宿題をみん

なで受け止めていくこ

とが横田さんへのはな

むけではないだろうか。

(横浜市の障害者施策を

考える連絡会・障害者

支援センター運営委員

渋谷治巳)

『分教室はっぱ隊』の源泉、「YATTA!」

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平成25年9月 お 元 気 で す か 2№164

ー礎

いしずえ・

麻実の会

 真ま

木き

伊い

八はち

郎ろう

さんー

 

礎・麻実の会は港

南プールを中心に毎

週土曜日に活動して

いる障害児地域訓練

会だ。そこでボラン

ティアの取りまとめ

をしているのが真木

伊八郎さん。   

 

本郷特別支援学校

の校内介助員をして

いる奥様からの訓練

会でボランティアを

探しているとの情報

が活動のきっかけと

なった。自分に出来

ることならと参加し

はじめた。奥様を通

じて障害のある子ど

ものことは少し知っ

ていたことや、少年

野球の監督をしてい

たので子どもと関わ

ることはすんなり出

来たとのこと。

 

一番の喜びは、成

長がみられること。

初めは、潜れなかっ

た子供が、顎まで入

れるようになり、鼻

まで、頭までと励ま

したり、褒めたりし

ながらやっている。

 

今一番の悩みは、

男性でボランティア

をしてくれる人が少

ないこと。「人脈を

駆使して声をかけて

いるのだが…」との

こと。平成十八年十

一月にボランティア

を開始。もうすぐ七

十四才になるそう

だ。「始めた頃に比

べるとちょっぴり子

どもたちの元気につ

いていけないことも

あるけど、毎週の活

動は自分でも生活の

リズムになり、プー

ルで体を動かすこと

が健康にも役立って

います。」と笑顔で

話してくれた。

 

横浜のグループホー

ム(以下、「GH」)は、

昭和六〇年、国に先だ

ち制度化され、二十八

年が経過。当時二十代

だった入居者も現在は

五十代。高齢になって

も、希望すればGHで

暮らせるよう、横浜市

グループホーム連絡会

(以下、連絡会)は高

齢化に関するアンケー

ト調査を行った。

調査の内容と結果

 

今回調査の回答率は

四十三.四%で、アン

ケート内容は資料1の

とおり。

 

年齢構成:入居者の

年齢構成は、四十代以

上が五十六.二%をし

め、入居者の高齢化が

進行しつつある実態が

わかった(資料2参照)。

 現場の課題

 

医療など:資料3の

とおり、特に医療に関

する課題を感じている

回答が多く高齢分野に

も精通し、障害者に理

解のある医療機関の必

要性が明らかになった。

また、高齢化した入居

者が望む日中の場が必

要であるという声も多

い。

 

入居者の親の高齢化

については、「連絡が

つきづらい、家族の緊

急時も心配」、「家族に

よる金銭の確認が難し

くなった」、「家族の体

力も低下し、入居者の

帰省が困難となり、本

人は不安を感じている」

等が挙げられた。

 高齢化への本人の理

解や現場での適切な対

応など

 

また、自由記載や訪

問の聞き取り調査では、

「入居者自身の高齢化

に対する理解」や「本

人の状態の変化が障害

によるものか、認知症

によるものなのかの判

断ができず、適切な対

応が困難」、「医療的ケ

アが必要になった」「通

院が増え、職員の同行

も増加している。見守

りも含め介助体制の強

化が必要」、「看取りを

どうするのか」、「後見

人との連携」等の課題

に悩んでいる実態も明

らかになった。

高齢化への対応

その提言

 

今回のアンケート調

査報告書には、「高齢化

は、複数の分野にわた

る多くの課題をはらん

でおり、GH単独で解

決できる問題ではない。

 

高齢期、豊かに地域

70代 7人2.3%

60代 32人10.3%

50代 38人12.3%

医療 40人26.8%

その他 6人4.0%

障害の状況37人 24.8%

日中の過ごし方35人 23.5%

成年後見制度22人 14.8%

障害と高齢サービスの利用9人 6.0%

40代 97人31.3%

40代未満136人43.8%

80代以降0人 0%

資料2

資料3

グループホーム入居者の高齢化

課題への対応を早急に

~横浜市グループホーム連絡会

アンケート調査

対象:152ホーム� 資料1期間:平成24年10月~11月 アンケート内容○入居者の年齢構成○高齢化によると思われる現場での課題 �①医療 ②障害の状況 ③日中の過ごし方� �④障害と高齢サービスの利用について� �⑤成年後見制度の活用 ⑥その他○親の高齢化について○必要なサービスや場所等

「入居者の年齢構成」

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お 元 気 で す か3 №164 平成25年9月

セイフティーネットプロジェクト横浜の取り組み 〜コミュニケーションカードをつくろう!〜

 横浜市内15の障害児者関係機関・団体で構成されている「セイフティーネットプロジェクト横浜」(Sプロ横浜)では、障害のある人が地域の中で安心して暮らしていくため、さまざまな取り組みを行なっています。今回はその中から、コミュニケーションカードをご紹介します。 「コミュニケーションカード」とは、分かりやすい絵記号の載った名刺サイズのカードです。自閉症や知的障害のある人の中には、わかりやすい絵記号や写真等を使うことでコミュニケーションがスムーズになる人もいます。Sプロ横浜はコミュニケーションのバリアフリーを図るため、誰にでも簡単にコミュニケーションカードを作成できるシステムをホームページに公開しています。ぜひご活用ください!

 瀬谷養護学校に通う八木澤平君とお母さん。一緒にコミュニケーションカードをつくってみました。 お母さんからはこんな声が寄せられています。「瀬谷養護学校では、全校生徒にコミュニケーションカードの案内チラシが配布されました。障害のある子たちの見守りには、学校と地域での連携が不可欠!との思いから、広く知らせてくださったそうです。子どもたちが自分の思いを伝えるのは一人ではなかなか難しいですが、バックアップしてくれる先生方がいると思うととても心強いです。このような取り組みが少しずつでも広がっていくといいですね」

221種類のイラストから必要なものを選んで印刷するだけ。簡単です!

【問合せ】セイフティーネットプロジェクト横浜 事務局 障害者支援センター☎045(681)1211 薨045(680)1550

http://www.yokohamashakyo.jp/siencenter/safetynet/safetynet.html

で暮らすためには様々

な社会資源との連携・

協力体制が必須である。

そのためには、今から

どのような対応策を

とっておくかが大切」

とし、主に次のような

具体的な提言を行って

いる。

○高齢・障害分野に精

通したケースワーカー

の必要性や相談支援事

業所等とのチームづく

りや分担を

・区福祉保健センター

に高齢分野と障害分野

どちらにも精通してい

るワーカーが必要。後

見や人権擁護分野との

調整も必要性が高まる。

・障害があると医療機

関が不安になり診てく

れない事態を減らすた

め、医療関係制度に精

通したつなぎ役となる

ワーカーの存在も必要。

・入居者の生活を長期

にわたり見守れるよう

な体制の充実が必要。

・相談支援事業所と区

のワーカーとの役割分

担の明確化と連携の充

実を。

○高齢になった方たち

への施策の見直し

・高齢になった入居者

の希望を満たし得る通

所プログラムの検討。

・また、通院や入院等

に十分対応できる現場

体制の充実。

○地域でGHを支える

体制作り

・高齢化に伴う急激な

援助の変化等に備え、

GHを支える身近な

キーステーションによ

る支援策等の検討。

・GHを巡回して相談

に応ずる体制の強化。

次期障害者プランで

の実現を望む

 

連絡会室津滋樹会長

は、「作業所作りが始

まった頃、どんなに障

害が重くても色々な人

と交じり合いながら生

きていくことを大切に

受けとめてきた。しか

し、高齢化すると行き

場所がなくなり、日中

もGHにずっといると

いう入居者が増えてい

る。 

 

高齢化してもその人

にとっての役割がある

ことは、全ての人に

とって大事なこと。高

齢期になった今こそ、

これまでやれなかった

ことをチャレンジし、

実現してもらいたい。

調査結果と提言を踏ま

えた施策を、次期障害

者プランでしっかり実

現できるようにしても

らいたい。」と語った。

70代 7人2.3%

60代 32人10.3%

50代 38人12.3%

医療 40人26.8%

その他 6人4.0%

障害の状況37人 24.8%

日中の過ごし方35人 23.5%

成年後見制度22人 14.8%

障害と高齢サービスの利用9人 6.0%

40代 97人31.3%

40代未満136人43.8%

80代以降0人 0%

資料2

資料3

「現場での課題」

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平成25年9月 お 元 気 で す か 4№164

特別支援学校等卒業生

700人近くに急増

~平成二十五年度進路

対策研究会(「進路研」)

調査結果~

 

平成十五年度以降、

特別支援学校等卒業生

は急激な増加傾向にあ

り、生徒数の推移は図

1のとおり(※小中学

校については、個別支

援級に在籍する生徒数

もカウント)。平成二

十七年度は700名、

平成三十一年度には8

00名を超える見通し

だ。進

路結果

 

平成二十四年度卒業

生(573名)の進路

先は図2のとおり。

 

生活介護や就労移行

支援・就労継続事業な

ど障害福祉サービス事

業所が約四割、地域活

動支援センター作業所

型、機能強化型・社会

福祉法人型活動ホーム

などが約二割と、福祉

系の活動場所への進路

は合わせて約六割と

なった。就労した卒業

生は約三割で若干の伸

びを見せている。

今後の進路希望と対策

 

今後三年間の進路希

望・予測では作業所等

を含めた福祉系への進

路が約五割(1134

名)を占め、その受け

皿をどうするか抜本的

な対策が必要となる。

 「進路研」と障害者

支援センターは、急増

し多様化する卒業生一

人一人にあった進路先

の確保を目指している。

 

そのため、毎年市内

を四ブロックに分け、

情報共有のための連絡

会を開催している。構

成は福祉、教育、行政

などの関係者で、卒業

生の進路希望や在宅者

の状況、新規受入れ状

況や新設状況など

を検討している。

 

また、重心や自

閉症など障害別の

進路や生活に関す

る懇談会を開催す

る予定だ。

◆平成二十五年度

「進路研」委員長・

鍋田厚氏(横浜市

立上菅田特別支援

学校)

 

今年度卒業する

生徒から『在宅』を余

儀なくされる可能性が

出てきたということが

わかりました。このま

まいくと『在宅』とい

う厳しい現実が待ち受

けている危機的な状況

です。 

 

行政による福祉系活

動場所の新設支援、就

労支援など各種制度・

施策の充実を強く願い

ます。我々「進路研」

もこの危機に対し、福

祉、行政等関係各所と

の連携を一層強化し、

生徒のよりよい進路を

目指し取り組んでまい

ります。

グループスヌーピー田た中なか 陽

はる隼としさん

 「今日はこれでおし

まいです。」という先

生の言葉に、一呼吸お

いて泣きだしたのは田

中陽隼君(七歳)。地

域訓練会『グループス

ヌーピー』の月一回の

音楽療法が終わると悲

しくなり泣いてしまう

そうだ。

 

音楽が大好きな陽隼

君。歌が始まるとハン

サムな顔にとびきりの

笑顔。ウィンド

チャイムや太鼓が

回ってくると、集

中した表情で積極

的に音を鳴らす。

会に入ったばかり

の頃は、一曲終わ

る度に涙を流したが、

最近は療育センター時

代からの友達と手を握

りあったりしながら、

次の曲が始まるのを上

手に待つようになっ

た。 

 

もともと音にはとて

も敏感で、特に鳥の鳴

き声がお気に入り。家

族で出かけた動物園で

は、鳥のケージの前で

大きな声で笑うそうだ。

 

陽隼君は中原養護学

校小学部の二年生。お

父さんに車イスをおし

てもらい、十分程の道

のりを毎日元気に通っ

ている。「音楽に集中

しすぎて動きが止まっ

てしまうのが少し困る

ことかな。でも、彼は

アクティブで何事もあ

きらめない性格。その

やる気を沢山引き出し

たいですね。」と、ご

両親が語って下さった。

楽器を鳴らす顔は真剣です

お父さんと一緒に!

*進路対策研究会

 昭和五九年(一九八

四年)より横浜市内在

住の生徒が通う盲・聾・

特別支援学校、養護学

校、サポート校、技能

連携校、高等専修学校、

フリースクール等四十

一校(分教室を含める

と五十五校)の進路担

当者及び行政担当者、

教育委員会担当者が集

まって進路に関する調

査、諸問題の検討を

行っている。

図2 平成24年度特別支援学校等高等部卒業生(573名)進路結果の割合

就労29.1%

職業訓練3.0%

障害福祉サービス事業所38.4%

地域作業所・地域活動支援センター

作業所型12.0%

機能強化型活動ホーム2.4%

法人型活動ホーム6.1%

その他4.5%

入所施設1.2%

職能訓練0.3%

進学2.8%

図1 特別支援学校等卒業生推移(結果・予測)卒業年度 卒業生徒数(人)

平成15年度 301平成19年度 406平成20年度 481平成24年度 573平成25年度(現高3) 677平成30年度(現中1) 748平成31年度(現小6) 803平成32年度(現小5) 819

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お 元 気 で す か5 №164 平成25年9月 

平成二十二年十月か

らスタートした横浜市

障害者後見的支援制

度。平成二十五年三月

には三区増え、現在七

区で展開中。今回は三

月に開所したうちのひ

とつ、鶴見区の「障が

い者後見的支援室

んくるつるみ」を紹介

する。

~りんくるつるみ~

 「りんくるつるみ」

は、JR鶴見駅西口か

ら歩いて三分のビルの

一階。

 

マネジャーの笹生さ

ん、担当職員の清水さ

ん、サポーターの青木

さん、岸さん、馬場さ

ん、菱沼さん、この六

名がチームを組んで、

登録者の支援にあたる。

 ~開所して~

 

制度が始まってか

ら、市内各地で障害者

団体向けに制度の説明

がされてきたが、鶴見

区でも関心を持つご本

人やご家族が多い。

 「りんくるつるみ」

を開所してすぐ、開所

を待っていた

方々が登録に見

えた。

 

ご本人やご家

族の高齢化か

ら、将来に不安

を感じている

方、一般企業に

就職をしたため

福祉関係のつな

がりが薄れてし

まい、情報不足

に陥る不安から

登録を望む方もいる。

開所して五ヵ月、利用

登録者、キーパー登録

は、それぞれ二十名を

超えた。

~使わなければ

始まらない~

 

登録した方のご家族

の中には、「始まった

ばかりの制度。使って

みなければ始まらな

い。使いながら、意見

を言っていかなけれ

ば」と話してくださる

方もいた。

 「これからみんなで

作り上げたり、つな

がっていく制度。ご家

族がそう言ってくださ

ることはうれしい」と

マネジャーの笹生さん

は話す。

~ネットワークを

大切に~

 

キーパー開拓のた

め、民生委員児童委員

協議会等に伺い、制度

の説明と同時に「みな

さんと連携をさせてく

ださい」とお願いをし

てきた。興味を持って

くださる委員の方も多

く、「小学生のお子さ

んを持つご家族にも説

明した方がよい」など、

温かいアドバイスをい

ただいた。

 

なかには、「私たち

がしなくて、誰がやる

の?」と説明を聞いた

全員がキーパーとして

登録してくださった地

区もあるとのこと。

 「何度も説明して、

やっと理解してもらえ

る制度。ネットワーク

を作るため、何度も説

明していきたい」と担

当職員の清水さんは語

る。

 

様々な方から温かい

声援をおくられている

「りんくるつるみ」。登

録者への支援へとつな

がって欲しい。

横浜市障害者後見的支援制度の取り組み

シリーズ

 

トヨタ自動車とトヨ

タ販売店が運営する福

祉車両の総合展示場

「トヨタハートフルプ

ラザ横浜」(横浜市中

区山下町/山下公園、

中華街のすぐ近く)。

 

このプラザでは障が

い者地域作業所で作っ

たクッキーやパン等の

出張販売が行われてい

る。

  

プラザの担当者であ

る奥田さんは言う。

 「福祉車両だけでな

く地域との繋がりを大

切にしたい、地域作業

所での日頃の成果を披

露する場を提

供する事も福

祉のお手伝い

と考えております。」

 

プラザにはレストラ

ンも併設されている。

近隣の方達がこのレス

トランを利用し、その

後にクッキーなどを購

入していく…というの

が定番のようである。

 

企業のスペースを活

用した同じような取組

みが今後も広がってい

くことに期待したい。

☆「メンバーもスタッ

フも対面販売はとても

緊張しますが、常連の

お客さまも増え、毎月

楽しく販売させて頂い

ています」(「ゆめづく

り三番館」職員さん)

「障がい者後見的支援

室りんくるつるみ」の

連絡先

住所:鶴見区豊岡町

   三―四

☎:〇四五(六三三)

  八四七一

薨:〇四五(五八二)

  一三一三

窓口:月~金

   九時~十七時

【耳より情報】トヨタハートフルプラザ横浜では、館内のフリースペースを障がいのある方対象に無料で貸出します。詳細はお問合せください。(662-9691)

トヨタハートフルプラザ

×出張販売

=拡がる!福祉の輪

地域活動支援センター『どーなつ』(パン販売・奇数月)

『ゆめづくり三番館』(クッキー等販売:毎月)

(左から)サポーター岸さん、あんしんマネジャー笹生さん、サポーター馬場さん、青木さん、担当職員清水さん、サポーター菱沼さん

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平成25年9月 お 元 気 で す か 6№164

HEARTMADE通信

せやまる・ふれあい館の

 『販売コーナーふわっと』

素敵な作品ばかりです

 

今号では昨年十一月

瀬谷区せやまる・ふれ

あい館(福祉施設複合

館)一階に開店した『販

売コーナーふわっと』

を特集する。このコー

ナーは障害者の就労体

験やお客様との交流の

場として活用し、すべ

てスタッフはボラン

ティアで運営されてい

る。地域に密着した『ふ

わっと』を紹介しよう。

【販売ボランティア

講座をきっかけに】

 

平成二十四年二月か

ら始まった全三回の販

売ボランティア講座

(横浜市二ツ橋第二地

域ケアプラザ主催)。

「販売コーナーでボラ

ンティアをしたい!」

と十名前後の人が集

まった。

 

販売コーナーの開店

に向け、週一回の定例

会を重ねた。また他の

販売コーナーを見学し

たり地域のお祭りに参

加するなど準備金づく

りにむけて活動を開

始。ほとんどの方は販

売経験がなかった。

【地域交流の場として】

 

販売コーナーには、

コーヒーのほか地域の

野菜・お弁当・パン・

お菓子・生活雑貨など

を準備し、館内を利用

する方々や近隣住民に

も好評だ。曜日によっ

て区内または近隣区よ

り障害者就労支援事業

所等がパンやお弁当、

お菓子などの販売も

行っている。

 

また、販売はボラン

ティアの他に障害者就

労支援事業所「わーく

さぽーと恵の杜」から

も参加、六月からは三

ツ境養護学校の職業実

習の場にもなった。

 

代表の北井さんは

「これからの目標は開

店日を出来る限り増や

して、将来障害のある

方が、少しの時間でも

社会参加しながら工賃

を増やせる場を確保し

ていきたい」と話して

くれた。活気と笑顔溢

れる『販売コーナーふ

わっと』に期待したい。

※開店日 

毎週水曜・

金曜・第三土曜日

 

詳しくは横浜市二ツ

橋第二地域ケアプラザ

へ☎(360)7855

ふわっとサポートのみなさん

販売の様子

パン販売も元気良く

あゆみカフェ開催

 

横浜あゆみ荘では、

第三日曜日に「あゆみ

カフェ」を開催してい

ます。対象は障害のあ

る方とその同行者の方

です。一階奥のラウン

ジにて、喫茶コーナー

を用意しています。

コーヒーを飲みながら

おくつろぎください。

 

今後も毎月第三日曜

日に開催する予定です

ので、ぜひお立ち寄り

ください。

ぬりえコーナーをはじ

めました

 

ご宿泊、ご休憩のお

客様を対象に横浜あゆ

み荘2階のふれあいホー

ルにて「ぬりえコーナー」

をはじめました。季節

のぬりえを用意してお

りますので、お好きな

ぬりえを選んでくださ

い。クレヨンはお貸出

しいたします。

 

ぬりえはお持ち帰り

いただけますが、ご希

望の方はあゆみ荘2階

の廊下で発表すること

もできます。ご興味の

あるお客様は、ぜひご

参加ください。

 都筑ふれあいの丘ま

つり開催日について

 

例年秋に開催し地域

のイベントとして親し

まれている「都筑ふれ

あいの丘まつり」。今

年は十一月十日㈰に開

催いたします。地域作

業所の自主製品バザー

コーナーや、昨年好評

だったバルーンアート

を予定しています。み

なさまのご来場をお待

ちしております。

◯年末年始…平成二十

五年十二月二十八日㈯

~平成二十六年一月三

日㈮まで休館となりま

す。

◯臨時休館…平成二十

六年一月二十三日㈭~

一月三十一日㈮まで施

設内点検のため休館と

なります。

 

お問合せは、横浜あ

ゆみ荘までご連絡くだ

さい。

☎(941)8383

年末年始の休館及び、

施設内点検のための臨

時休館のお知らせ