26
五島市の紹介 2020 5 五島市政策企画課 長崎県立大学 「しまなび」プログラム

五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

五島市の紹介

2020年 5月 五島市政策企画課

長崎県立大学「しまなび」プログラム

Page 2: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

プロフィール(位置)

●小笠原村

五島市

1

  五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100kmに位置しています。大小152の島々からなる五島列島の南西部にあって、総面積 420.90㎢、 11の有人島と52の無人島で構成されています。

位  置

  福江島の西側の海岸は、東シナ海の荒波を受け海蝕崖がつらなり、特に大瀬崎の断崖、嵯峨島の火山海蝕崖は有名です。また、福江島、嵯峨島には、小型のホマーテ(臼状火山)及びアスピーテ(楯状火山)の火山群があり、その特異な火山形は我が国でも珍しい存在となっています。島全体の景観は非常に美しく、その大部分が西海国立公園に指定されています。

地  勢

  五島地方は対馬暖流の影響が大きく、冬は暖かく夏は比較的涼しいといった海洋性の気候区(西海型気候区)に属しています。平成 30年の平均気温は17.2度で対馬暖流の影響を受け比較的温暖で、年間降水量は 1,863mmとなっています。

気  候

Page 3: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

3

プロフィール(歴史) 日本は、 630年から 838年にかけて、朝鮮など東アジアの

情報を収集し、唐の進んだ制度や文化などを学ぶため、4隻

の船に分乗し数百人の使節団(遣唐使)を派遣した。 遣唐使船は、当初、壱岐・対馬を通り、朝鮮半島を経て中国大陸に渡っていたが、 663年の白村江の戦い後、新

羅との外交関係が悪化すると、五島から東シナ海を横断し、

中国大陸に入る危険な航路を取るようになった。 804年、第16次遣唐使船4隻が、久賀田之浦に寄泊後、

唐に出発したと言われている(肥前国風土記) この船団の中に、当時31才の空海、38才の最澄が乗船

しており、二人は大変な苦労をしながらも見事入唐し、帰国

後、五島各地を巡り数多くの伝説を残している。 遣唐使船の航路としては、「北路」「南島路」「南路」の3種

類があり、8世紀後半から最終的に選ばれたのが、五島列

島を経由する「南路」です。筑紫・博多津(福岡)を出航し、値

嘉島 (五島 )の、相子田の停(上五島青方)、川原浦(岐宿川

原)などの港で風待ちしながら、最後に美弥良久の崎(三井

楽柏崎)から一気に東シナ海を横断し、中国大陸を目指すも

ので、うまくいけば航海期間を大幅に短縮できる最短のコー

スだった。

三井楽(みみらくのしま)

2015年、「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~」として、日本遺産に認定された。

Page 4: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

1955196019651970197519801985199019952000200520102015202020252030203520402045205020552060

0

10000

20000

30000

40000

50000

60000

70000

80000

90000

100000

ピーク時1955年( S30)91,973人

2015年( H27)37,327人※

2060年約 12,700人

※2015年人口は、 2015年 10月 1日現在の国勢調査より

20,000人27,000人

人口対策により約 7,300人増加

戦後のピーク時に比べ60年間で約 55,000人減少

(△ 60%)

今後 45年で約 24,000人減少の推計

見通し見通し

実績実績

五島市の人口の推移

2

Page 5: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

※ 自然動態:出生児数-死亡者数※ 社会動態:市外転入者数-市外転出者数+「入国者数-出国者数」

(出典:長崎県異動人口調査)

5

人口の社会動態・自然動態

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1

▲ 1

0

▲ 444 ▲ 546

▲ 342 ▲ 283 ▲ 240

▲ 183

▲ 363

▲ 212 ▲ 221 ▲ 135 ▲ 166

33

▲ 347

▲ 328

▲ 390 ▲ 402

▲ 427 ▲ 441

▲ 399

▲ 452 ▲ 439

▲ 469 ▲ 442

▲ 422

自然動態 社会動態

(年)

(人)

自然減が社会減を上回る

Page 6: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

3

5歳毎階級別人口、年齢3区分人口推移5歳毎階級別人口・年齢 3区分別人口(平成 27年国勢調査)

0 ~ 4

5 ~ 9

10 ~ 14

15 ~ 19

20 ~ 24

25 ~ 29

30 ~ 34

35 ~ 39

40 ~ 44

45 ~ 49

50 ~ 54

55 ~ 59

60 ~ 64

65 ~ 69

70 ~ 74

75 ~ 79

80 ~ 84

85 ~ 89

90 以上

05001,0001,5002,000

0 500 1,000 1,500 2,000男 女

・ 20 代の若者が極端に少ない。 50 代、 60 代が多く、極端な少子高齢化の状況である。

S30 S40 S50 S60 H7 H12 H17 H22 H270.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

90.0

100.0

40.4 38.829.0

23.419.2 16.1 13.8 11.8 11.1

53.4 52.7

59.061.3

58.657.5

55.754.8

52.0

6.2 8.6 12.0 15.322.3

26.430.5 33.4 36.8

65 歳以上 15 ~ 64 歳 0 ~ 14 歳

※ 高齢化比率(65歳以上の人口の割合)    全  国・・・ 26.6 %  長崎県・・・ 29.6 %    五島市・・・ 36.8 %

Page 7: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

①福江島S30年 73,891人⇒ H 30年 34,247

⑦ 黒島S30年 190人⇒ H 30年 1人

⑤ 黄島S30年 651人⇒ H 30年 36

⑥ 赤島S30年 368人⇒ H 30年 14人

②久賀島S30年 3,807人⇒ H 30年 305

⑩ 奈留島S30年 8,492人⇒ H 30年 2,184

④ 椛島S30年 3,152人⇒ H 30年 126人

⑪ 前島S30年 223人⇒ H 30年 24

③ 蕨小島S30年 78人⇒ H 30年 11

島ごとの人口推移※ H30年は、12月末現在五島市合計:37,088人

⑨嵯峨島S30年 591人

⇒ H 30年 122人

⑧島山島S30年 182人⇒ H 30年 18人

⑫ 葛島S30年 267人⇒ H 30年 0人

⑬ 姫島S30年 81人⇒ H 30年 0人

5

Page 8: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

雇用機会の拡充 ①

●事業者ベース

 平成 29年に施行された有人国境離島法による雇用機会拡充事業を最大限活用し、雇用の増加に直接寄与する創業又は事業拡大を行う事業者を支援

8

区分H29

H30

R1 計創  業 事業拡大

事業者数 41 49 37 127 19 108

雇用創出数 152 133 63 348 41 307

<レストラン>

<グランピング施設>

●産業分類別

区分商工業その他

観 光物産業

農林業 水産業 再エネ 計

事業者数 63 27 22 5 10 127

雇用創出数

187 70 51 12 28 348

<ホテル・移動販売>

Page 9: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

9

有効求人倍率

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1.110.00

0.20

0.40

0.60

0.80

1.00

1.20

1.40

1.60

1.80

2.00

1.02

0.77

0.45 0.56

0.68

0.82

0.97

1.11

1.23

1.39

1.54

1.62 1.63

0.61

0.53

0.41

0.49 0.60

0.65

0.75

0.87

1.01

1.14 1.20 1.25 1.22

0.29 0.35

0.40 0.42 0.47

0.56

0.66

0.83 0.83

0.97

1.06

1.41

1.72

全国 長崎県 五島市

(年度)

Page 10: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

H 21 H 22 H 23 H 24 H 25 H 26 H 27 H 28 H 29 H 30 R 元見込190,000

200,000

210,000

220,000

230,000

240,000

250,000

260,000

45.0

50.0

55.0

60.0

65.0

70.0

75.0

80.0

85.0

90.0

95.0

208,583

201,700

208,169

195,424

198,444

203,765

211,316

206,555

213,371

240,131

255,000

72.8

70.471.6

67.6

69.1

72.1

73.672.3

75.8

86.7

92.1

観光入込客(人) 観光消費額(億円)

観光客数と観光消費額の推移

観光の振興 ①

10(暦年)

Page 11: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

 五島市の定住人口は、年 650人程度の減少となっている。経済効果の面から交流人口拡大の目安を推測すると以下のとおり。 

 

        

            203,765人(H26)

         260,000人(R1)

●インバウンド対策の強化 ①WIFI環境の充実 ②観光ガイドの育成 ③外国人に喜ばれる体験メニューの開発 ④祭り、歴史を観光コンテンツに   (日本遺産の積極的な活用)

●世界遺産ツーリズム ①観光ルートの形成 ②拠点整備 ③世界遺産ガイドの育成

●ジオパークの推進 ①ジオサイトの選定 ②ジオパーク認定への取り組み

●観光インフラ整備 ①フラワーロードの整備 ②釣り公園の整備 ③クルーズ船整備によるマリン観光 ④ボーダーツーリズムの取組

観光施策(交流人口拡大)

総合戦略における数値目標(観光客数)

定住人口 1人当たりの年間消費額( 125万円)は、旅行者の消費に換算すると外国人旅行者 8人分、国内旅行者(宿泊) 25人分、国内旅行者(日帰り) 80人分になる。(観光庁発表)

外国人旅行者:毎年  1,000人増加した場合      1,000人 ÷8人= 125人(定住者相当)

国内旅行者(宿泊):毎年  13,125人増加した場合     13,125人 ÷25人= 525人(定住者相当)

今後の具体的な取組

8

Page 12: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

平成 29年度の移住者数:県内トップクラス(佐世保市についで 2番目)

20 歳未満112

30 代135

40 代64

50 代26

60 代以上45

■男女別の状況(年度) ■年代別の状況

H25 H26 H27 H28 H29 H30

-40

10

60

110

160

210

12 1230 38

67

99

16 6

2228

62

103女性

男性129人

66人

52人

18人28人

9

移住促進データUIターンの状況(H25年度~H30

年度) (H 31.3月末現在)202人

約 73 %が 40 代未満

Page 13: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

雇用機会拡充支援事業補助金

事業費の4分の3助成※国境離島新法活用

移住希望者定住支援補助金 

旅費6万円補助対象: 40 歳未満の者

※対象経費の 2/3

短期滞在住宅

3か月無料でお試し移住福江6、富江3、奥浦1、奈留1

※奥浦、奈留は最大6か月

子育て世帯等移住促進補助金

引越費用 15万円補助対象:子育て世帯か、 40 歳未満の夫婦

空き家活用促進事業補助金

空家改修費半額補助上限: 100万円

※ 空き家バンク登録物件

奨学金返還支援助成金

年間 36万を 10年間補助対象: 35 歳未満の者

※ Iターン者は 24万円

都市圏(東京、名古屋、大阪、福岡等)において、移住相談会を実施10

移住施策(UIターン促進支援)

Page 14: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

【現 状】■路線バスの利用者数は、H16年とH30年を比較すると約43%減  H16 633,850人 ⇒ H30 361,779人(△272,071人)■路線数の見直し 9路線廃止(H16⇒H30)■市補助金 約1億円弱で毎年推移 ⇒路線の廃止、経費削減による便数削減など、ますます利便性悪化が懸念■一方、周辺地域からの五島病院への路線バスの要望、ダイヤの検討など要望

【課題】 交通空白地域など生活交通の存続が危機に瀕している地域等において、最適な移動手段の確保など

 

交通の現状

11

交通機関データ

Page 15: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

【施 策】■H25 .4月~ 二次離島地区を結ぶ4航路8区間 運賃割引開始  H26 .4月~  五島市~新上五島町を結ぶ6区間 運賃割引開始           ※バス運賃と比較し、高い路線を割引

■路線の廃止、新たな交通体系の再編 ● デマンドタクシー ●定期乗合バス へ移行し、利便性の向上を図る。

■導入済地区7地区 (三井楽、岐宿、奈留、久賀、富江、奥浦地区、福江商店街巡回バス) ●三井楽半島バス 9人乗りジャンボタクシー  H20 .4月運行開始  利用者数 約5千人を推移  市補助金削減  ⇒自由乗降など利用者にとって利便性が向上。大変好評

        

 

交通施策

12

交通施策

Page 16: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

【現 状】■小・中学校数  S60    47校 ⇒ H30    29校 (△18校)■児童・生徒数  S60 8,714人 ⇒ H30 2,523人                   約30年間で △6,191人(△71.0%)■地域の伝統文化の消滅  ・祭り、例大祭 担い手不足 ⇒ 学生の力を借りて存続 

  

教育・文化の現状教育・文化データと施策

【施 策】■地域の絆再生事業地域コミュニティの維持・再生のため、市民と行政が力を結集して地域の特性を活かした活動を展開。⇒地域再生に向けた新たな組織(岐宿コッパ会、三井楽わっかもん会)の発足■しま留学制度島外学生を対象に、市内小中学校(奈留島、久賀島)への転学を平成28年度から受入開始。【創設の理由】 ① 二次離島の学校存続(児童生徒数の減少、固定化された人間関係) ② 豊かな自然環境(落ち着いた生活環境、豊富な自然体験活動) ③ 島民の期待(学校存続により地域の活性化、UIターン者の増加、経済効果など)

  

 13

学校名H28年度 H29年度 H30年度 R1年度

生徒数うち留学

者生徒数

うち留学者

生徒数うち留学

者生徒数

うち留学者

久賀小中学校 13 3 12 6 17 10 15 10

奈留小中学校 63 0 62 4 55 5 54 2

Page 17: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

17

  しま留学(小中学校)・離島留学(高等学校)①

ソウル

済州島

平成28年度から、「しま留学」を創設【創設の理由】 ① 二次離島の学校存続(児童生徒数の減少、固定化された人間関係) ② 豊かな自然環境(落ち着いた生活環境、豊富な自然体験活動) ③ 島民の期待(学校存続により地域の活性化、UIターン者の増加、経済効果など)

学校名H28年度 H29年度 H30年度 R1年度

留学者実 数生徒数 う ち

留学者生徒数 う ち

留学者生徒数 う ち

留学者生徒数 う ち

留学者久賀小中学

校13 3 12 6 17 11 16 13 23

奈留小中学校

63 0 62 4 55 5 54 2 8

 ・月額9万円 (実親負担 3万円  五島市助成 6万円) ・五島市助成の内訳    国  3万円、市  3万円

留学費用

※ 各年度の生徒数、留学者数は、その年度の在籍者数

Page 18: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

18

  しま留学(小中学校)・離島留学(高等学校)②

ソウル 夢トライコースでは、「新出会い・ふれあい・夢トライ!」をキャッチフレーズに、中学校のときに学校になじめなかったり、登校することが難しかったりした生徒のうち、「学びたい」という意欲を持ち、生活環境や学習環境を変えて、「しま」で高校生活を送りたいという生徒を受け入れている。 

五島南 夢トライコース

県立五島高等学校に加えて、 H 30から新たに県立高校2校に「離島留学」を導

 少人数・マンツーマン授業で生きた英語を学べる。英語でのパンフレット作りや通訳ガイドの練習を授業の中に取り入れ、英語力を伸ばすとともに奈留島の「自然」、「潜伏キリシタン文化」、「食文化」、「海洋再生エネルギー」など多くの魅力を発信し、島の活性化をお手伝いする。

奈留 E-アイランドスクール

学校名H30年度 R1年度

留学者実 数生徒数 う ち

留学者生徒数 う ち

留学者五島南 81 6 74 13 17

奈留 26 9 29 13 16

 ・月額9万円 (実親負担 4万円  五島市助成 5万円)             (財源内訳 国  2.5万円、県  1万円、市  1.5万円) 

留学費用

Page 19: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

19

資料集  A資料31 にあります。

五島列島ジオパーク構想におけるジオストーリーの掘り起こし

五島エコアイランド~海洋再生可能エネルギーの島づくり~

シーボルト革プロジェクト~新時代の体験型観光商品の開発~

Page 20: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

「しまなび」希望取組テーマ

五島列島ジオパーク構想 ジオストーリーの掘り起こし五島列島ジオパーク構想 ジオストーリーの掘り起こしジオパー

クの対象

 ジオパーク活動の目的は、地球科学的に価値のある地質や地形の保全を前提に、ジオパークの仕組みを活かして、郷土愛や地域の魅力を高めていくことです。 現状のジオパーク活動は地質・地形が中心で難しい印象があるため、分かりやすく自分たちに関係があると思わせる取り組みにしていく必要があります。

●今後の展開として…  五島市には島ならではの人の暮らしや多様な歴史、文化 があります。これらが育まれてきた背景を大地の視点で紐 解いていき、ジオストーリーをつくることで、当たり前の ように存在する大地(地球)が人の暮らしを支えているこ とや貴重なものであることを分かりやすく伝えていきたい。

●そこで

 ジオストーリーの掘り起こしを提案 ・島ならでは風習や歴史、文化をテーマに、地域住民へヒアリング  ※場合によっては、郷土史などの資料で調査 ・「なぜ」をキーワードに、その背景や大地のつながりを探す ・テーマと大地とをつなぐストーリーをつくる(イラスト)

ジオストーリーとは? 五島列島の成り立ちや大地の特徴と島に住む人々の暮らしなどとのつながりを物語として構成したもの。見どころとなる場所を、景観や地質学的要素だけではなく、深い視点で分かりやすく楽しむことができる。

生き物(動物・植物…)

大地(地質、地形、化石・・・)

生活歴史・文化

火山噴火で出来た平らな台地に、集落や畑、空港がある。 (鬼岳とその周辺)

テーマと大地とをつなぐストーリーをつくる(イラスト)

テーマと大地とをつなぐストーリーをつくる(イラスト)

Page 21: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

21

要 望 事 項五島エコアイランド~海洋再生可能エネルギーの島づくり~

目的・理由 等

昨年末に国内初の洋上風力発電の促進区域に指定され、今後全国に先駆けて洋上風力発電が推進される地域となる。また、国内初の商用スケールの潮流発電実証事業が進められるなど今後も海洋再生可能エネルギーの先進地域として注目されている。

要望者の所属する機関・団体等の名称

五島市地域振興部再生可能エネルギー推進室

Page 22: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

五島エコアイランド~海洋再生可能エネルギーの島づくり~◆ 要望 ・学生視点による市民や一般向けの再エネ視察ツアーの醸成◆ 背景 ・五島市では、国内初の浮体式洋上風力発電の商用化、ウィ  ンドファーム建設や商用スケールの潮流発電実証事業が進    められており、新たな観光資源となっている。 ・高校生、大学生の参加により、再エネ事業を身近に感じて もらい、就職先の選択肢に市内関連企業を加えてもらう。◆課題 ・視察者は再エネ関連企業や大学 (研究者)がほとんどで、  一般、地元市民の参加はない。 ・海上タクシー、陸上移動等に多額の費用がかかるため、少 人数でのツアーは個人負担が大きい。◆ 検討事項 ・再エネにゆかりがない学生なら、どのような行程であれば 参加するか。 ・行程の中で話しを聞きたい企業やこのような体験ができれ ば参加してみたい。 ・学生が参加しやすい価格や人数は。 などの意見をいただきたい。 浮体式洋上風力発電施設 潮流発電施設

H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H310

20

40

60

80

100

120

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

4035

84

106

5563

96 95

378437

1449

1685

707 733

1101

836

再エネ視察者数

団体数 視察者数

◆(例)半日コース(最大 35人参加) 福江港→浮体式洋上風力発電→陸域移動→意見交換(メンテナンス事業者など)→福江港

 全体費用 約 10万円(除く:五島市への移動料金)

Page 23: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

23

要 望 事 項

五島列島ジオパーク構想におけるジオストーリーの掘り起こし※ジオストーリー…五島列島の成り立ちや地質・地形の特徴と島に住む人々の暮らしやこれまで育んできた歴史・文化とを関連付けして、見どころとなる場所を景観だけではなく深く楽しむためのもの

目的・理由 等

五島市には島ならではの多様な歴史、文化、風習があり、その背景には大地の存在が大きく関わっている。現状のジオパーク活動では、地質や地形に注目が集まっているため、ジオパークの表面的な魅力しか活用できていないので、ジオストーリーの掘り起こしにより、身近で分かりやすい取り組みとしていきたい。

要望者の所属する機関・団体等の名称

五島市総務企画部政策企画課

Page 24: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

「しまなび」希望取組テーマ

シーボルト革プロジェクト~新時代の体験型観光商品の開発~

シーボルト革プロジェクト~新時代の体験型観光商品の開発~ シーボルト革プロジェクトとは、シーボル

トがかつてオランダに送ったと記録されている五島列島のシカ皮を使って、鳥獣被害対策はもちろん、老人福祉、少子化問題、新たな観光開発など現在の社会問題を斬新な切り口で解決しようとするプロジェクト。

 民泊を利用した体験型観光が増加している中、鳥獣被害対策で捕獲したシカの革を使ったレザークラフト体験などが注目されてきている。しかし、時間や材料費等の制約を受けながら実施することや、高齢化した地域の中であることから、新たなデザインの開発が見込めない。そこで「作ってみたくなる革製

品」を開発したい。 また現在、新型コロナウイルス対策の中、観光が厳しい局面を迎えている。訪問前に狩猟やクラフトの体験をリモートで体験する商品を開発して、訪問先の魅力をより一層感じ

てもらう。

Page 25: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

25

要 望 事 項

シーボルト革プロジェクト~新時代の体験型観光商品の開発~※シーボルト革プロジェクト…シーボルトがかつてオランダに送ったと記録されている五島列島のシカ皮を使って、老人福祉、少子化問題、新たな観光開発など現在の社会問題を斬新な切り口で解決しようとするプロジェクト

目的・理由 等

民泊を利用した修学旅行をはじめとして体験を求める観光が増加している中、鳥獣被害対策で捕獲したシカの革を使ったレザークラフト体験などが注目されてきている。しかし、時間や材料費等の制約を受けながら実施することや、高齢化した地域の中であることから、新たなデザインの開発が見込めない。そこで「作ってみたくなる革製品」を開発したい。

要望者の所属する機関・団体等の名称

玉之浦支所

Page 26: 五島市の紹介 - manabie.sun.ac.jp · 五島市は、九州の最西端、長崎県の西方海上約100 km に位置しています。大小152の島々からなる五島列

26

今日も海は果てしなく広い。夜空を見上げれば、星がキレイ。 隣の漁師さんからもらった魚が美味しい。ああ、極上。 魂の解放、こころの再生。あたりまえの日々の中で、わたしは“人間”に戻る。ここは都会のような“便利さ”も“サービス”も“娯楽”もないけれど、わたしがわたしでいられる、お金では買えない暮らし。 自分を見つめ直し、可能性と向き合い、表現できる場所。 島は私を映し出す万華鏡(カレイドスコープ)。

わたしがわたしに還る島