第1回 福島第一廃炉国際フォーラム 2016年4月10/11日

セッションV

セラフィールドの廃棄物管理戦略

フィル・ハリントン – Sellafield Ltd

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仮訳

背景

• 2平方マイル

• 200を超える原子力施設

• 大量のインベントリ

• 原子力発電を支援

• 主要な国家的優先課題

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セラフィールドの60年以上の歴史

1940/50年代

• 原子力施設着工

• 当初は、軍事用プログラム

• 後に民生用プログラムを開始

1960/70年代

• 廃棄物を安全に 貯蔵－処理保留

• 貯蔵容量を徐々に拡張

• 各種プロセスにより発生した廃棄物は大まかに区分

• マグノックス再処理開始

1980年代

• サイト主要部の拡張

• 主要廃棄物の処理へ注力

• 環境への影響を大幅に低減

1990年代

• 再処理の商業化－THORP再処理工場の運転開始

• 各種プロセスにより発生した廃棄物の「リアルタイム」処理

• 処分概念と合致した廃棄物形態

• THORP再処理工場の再処理停止を決定

• 海外向け高レベル放射性廃棄物のガラス固化が完了

• 廃止措置の加速

• FGMSP（第1世代マグノックス貯蔵プール）よりスラッジを初搬出

2000年代

• NDA（原子力廃止措置機関）設立

• 廃止措置における スタート/ストップ・ プロセスの進展

• 47年間の運転後、コールダーホールの 発電を停止

2010年代

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廃止措置の課題

• 危険性のある材料

• 大量かつ不明確なインベントリ

• 不確かな物質の状態；元々の状態と現状

• 性状把握が難しいものから極めて困難なものまでさまざま

• 不十分な貯蔵施設

• 不明確な設計

• 経年劣化（半世紀以上）

• 現状と今後の耐用年数が不明確

• 長期にわたるハザード排除期間（数十年）

• 複雑で前例のないタスク

• スケジュールの確実性の変動

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最近の成功事例 – パイル燃料貯蔵プール

最後の金属燃料容器の撤去 デカナー(被覆管除去装置) の撤去

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過去1年でインベントリの70%以上を安全に回収

IWM（廃棄物総合管理）原則 – 政府方針との連携

廃棄物総合管理の目的：

• 現在および将来にわたり、人々や環境を保護し、政府の方針に合致し、なおかつ高いコストパフォーマンスを実現できる方法により、廃棄物を確実に管理すること。

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英国における廃棄物区分

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HLW:高レベル廃棄物 ILW：中レベル廃棄物 LLW：低レベル廃棄物 VLLW：高体積極低レベル廃棄物 Exempt: 規制免除（クリアランス）

放射能レベル（Bq/g)

放射性廃棄物の管理

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Safety & Risk Reduction

Avoid

Minimise

Reduce

Re-use

Recycle

Energy Recover

Abate

Dispose

廃棄物 ⇒ 梱包 ⇒ 中間貯蔵 ⇒ 輸送 ⇒廃棄物敷設⇒監視下貯蔵⇒密封閉鎖

廃棄物管理戦略

• 発生物を把握し、オプションを理解する

• 以下への影響を考慮する

• 高いハザードとリスク低減

• 環境

• ALARP（合理的に実行可能な限り低く）/BAT（技術的に最善の手段）

• 費用

• 10～50年先の見通し

• 地層処分施設

• 中レベル廃棄物については2040年を目処

• 高レベル廃棄物については2075年を目処

• レガシー廃棄物回収

• 利用できる最善の方法を引き続き模索中

• 英国では使用済燃料は、廃棄物には分類されない

• ほぼリアルタイムで再処理廃棄物の処理を実施

• 狙いを定めた目覚しい革新の可能性

• パラダイムに挑む

• 技術的に堅固な解決策

• 規制当局や主要利害関係者からの幅広い支援獲得の意志

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パラダイムに挑む – 例

基本プラン

ILW代替手法

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革新的な技術

11

0

10000

20000

30000

40000

50000

60000

70000

80000

90000

100000

パッケ

ージ

数

会計年度

PP14 Data - Cumulative ILW Arisings to 2120 Prior to Rework (excluding PCM)

MBGWS AGR Graphite/St Steel AGR Graphite to Class 2

Operations (MEP/WEP/WPEP) LP&S (incl. SWR) High Order Decom & Windscale ILW

Low Order Decom & Windscale Piles Windscale (WAGR boxes) Decommissioning direct to GDF

Current Decommissioning (no route) Contaminated Land Calder

パッケージ = ドラム缶4缶

パレットまたは3m3の箱

理解とプランニング

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エンド・ステートへの到達を可能にする戦略 2013

2020

2030

2040

2050

2060

2070

2080

2090

2100

2110

2120

THORP

MAGNOX

Calder

Others

Lead time for

POCO

planning

Lead time for waste

route development

SR&DP

PFSP

FGMSP

MSSS

PFCS

High hazard &

risk reduction

Operations

Broadfront decommissioning

Deco

mm

issio

nin

gO

pera

tio

ns

Broadfront decommissioning

Broadfront

decommissioning

Includes Waste Treatment, Storage and Effluent Management

Site Remediation

DILWEP1

BUFT

SDP

BEP SPP1 P&E

SWR

PFCS TP

DILWEP2 FILWEP2

WTC2

BEPPS-

DIF Stores

中レベル廃棄物（ILW）用

地下処分施設（GDF） 高レベル廃棄物（HLW）/

使用済燃料（SF）用地下処分施設（GDF）

SIXEP

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リスクベースの管理体制

リスク

セラフィールドでの規制

• 堅固で独立した規制 – エンフォースメント

• ハザードやリスク低減を実現する共同作業 – エンゲージメント＆エンカレッジメント

• 厳格かつ効果的な内部規制機能

• 「エンゲージメントWeek」モデルによる効率的な成果

• 規制連絡会議

• 透明性と公表

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今後について

• 継続して原子力安全・セキュリティに注力

• 問題なく移行を完了－現在はNDAの完全子会社

• 以下のような、目的にかなった解決策の推進：

- パイル燃料被覆管サイロ

- 排気筒(パイル炉煙突)の撤去

- マグノックス再処理完了

- 新しいHA蒸発缶の始動

• 公的資金を効果的・効率的に投入し、継続的な価値をもたらす

• 廃棄物の総合管理戦略が効果的な成果への鍵

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