物性編 ∫∫ - Plametal€¦ · プラメタルFRW 用途外装パネル特徴不燃材表面材：アルミ厚み：0.5mm 塗装：フッ素樹脂焼付（裏面材はポリエステル樹脂焼付

2062014.0801 ②F

∫∫ 物性編 ∫∫

複合板

技術資料

名古屋市中区丸の内2-20-25丸の内STビル 9F

大阪市北区西天満2-4-4堂島関電ビル 6F

東京都千代田区内神田2-3-9MECビル 4F

052-229-1915 052-229-1933

目　　次

1．アルミ樹脂積層複合板の概要…………………………………… … 1… 1-1　特長………………………………………………………………………… … 1… 1-2　規格・構成………………………………………………………………… … 2

2．基本的性質………………………………………………………… … 5… 2-1　比重………………………………………………………………………… … 5… 2-2　線膨張率…………………………………………………………………… … 6… 2-3　熱伝導率…………………………………………………………………… … 7… 2-4　荷重たわみ温度…………………………………………………………… … 8… 2-5　音響透過損失……………………………………………………………… … 9

3．機械的性質………………………………………………………… …10… 3-1　引張試験…………………………………………………………………… … 10… 3-2　曲げ試験…………………………………………………………………… … 11… 3-3　等価剛性…………………………………………………………………… … 12… 3-4　衝撃試験…………………………………………………………………… … 13… 3-5　側圧試験…………………………………………………………………… … 14

4．応用物性…………………………………………………………… …15… 4-1　熱的性質…………………………………………………………………… … 15… 4-2　防火性能…………………………………………………………………… … 16

5．強度・たわみ……………………………………………………… …17… 5-1　曲げ強度設計……………………………………………………………… … 17… 5-2　たわみ設計………………………………………………………………… … 18… 5-3　サッシ深さ設計…………………………………………………………… … 19

6．静荷重試験………………………………………………………… …20… 6-1　パンチング加工製品の静荷重試験……………………………………… … 20

※記載されている数値は、測定値の代表値です。※記載されている情報の誤った使用または不適切な使用等によって生じた損害につきましては、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。※内容は予告なく変更することがありますので、最新の情報については弊社までお問い合わせください。※記載された内容の無断転載や複製はご遠慮ください。

1．アルミ樹脂積層複合板の概要

1-1　特長　積水樹脂プラメタル㈱が提供するアルミ樹脂積層複合板は、アルミニウムシート（スチールシート）とプラスチック（発泡タイプ、ソリッドタイプ、不燃性無機フィラー混入タイプ）のサンドイッチ構造で構成された化粧材料で、表 1に示すような特長を有しており、幅広い用途に使用できる素材です。

アルミ樹脂積層複合板の特長を表 1に示します。

【表1　アルミ樹脂積層複合板の特長】

軽量性剛性

アルミシート（スチールシート）と樹脂（発泡タイプ、ソリッドタイプ、不燃無機質混入タイプ）との積層構造で製品比重が0.3～2.2以下と軽く、等価剛性でアルミニウム単板に比べ約10％から50％軽減され軽くて強い材料です。高分子プラスチックの両面に張力の高いアルミニウムを配置した複合材で剛性が高く耐衝撃性、耐風圧性に優れています。

平滑性金属樹脂積層複合技術により優れた平滑性を有します。

耐食性耐候性＊1、＊2 アルミニウム素材に高耐候性焼付塗装を施すことにより耐食性、耐候性に優れています。

防火性＊3 難燃認定品と不燃認定品ならびに特定メディアシートとの組合せた不燃認定品を新たにラインナップしております。

寸法安定性線膨張係数がアルミニウム（スチール）とほぼ同等で、温度変化に対する寸法安定性に優れています。

加工性＊4 構成素材の特長を活かし、切断、切削、Vカット曲げ、R曲げ、接合、パンチング、UVダイレクトプリンターによる印刷等の加工性に優れています。

断熱性遮音性

軽量なアルミシートと樹脂（発泡タイプ、ソリッドタイプ、不燃無機質混入タイプ）との積層複合板ですので断熱性、遮音性に優れています。

＊1　製品銘柄により、塗装仕様が異なりますので、都度御確認ください＊2　�表面材にスチールシートを使用した製品は、基材の防錆性能、表面塗装の耐候性が他の製品と異なるため、屋内

設置限定です。＊3　製品銘柄により、認定の有無が異なりますので、都度御確認ください。＊4　製品銘柄により、加工可能範囲は異なりますので、都度御確認ください。

1

1-2　規格・構成

アルミ樹脂積層複合板は、使用用途と材料構成から、以下の種類に分類されます。

■アートパネル

用途　サイン、看板用、UVダイレクト印刷用特徴　発泡白系樹脂芯材

表面材：アルミ

厚み　：�0.1mm（アートパネル1500

のみ0.15mm）

塗装：ポリエステル樹脂焼付

　　　　製品厚み

1.5、2、3、4、5mm 芯材：発泡ポリオレフィン樹脂系

芯材色：白系

UVダイレクト印刷用は、特定品番品番AP-883UVSです

■スチールアートパネル

用途　ホワイトボード、黒板用特徴　スチールシート（屋内設置限定）

表面材：スチール

厚み　：0.1mm

　　　　�0.27ｍｍ（スチールアート

パネル（SS-008L）のみ）

塗装：アクリル樹脂焼付

（裏面材はポリエステル樹脂焼付

　　サービスコート）

　　　　製品厚み3mm

芯材：発泡ポリオレフィン樹脂系

芯材色：黒系

■ハイエースバン

用途　汎用建材特徴　発泡黒系樹脂芯材


厚み　：0.1mm


　　　　製品厚み3、4mm


芯材色：黒系

■ハイエースバンDP

用途　断熱サッシ用腰パネル、排煙窓ガラス代替特徴　発泡 PSとの複合積層材表面材：ハイエースバン

厚み　：3mm品



芯材色：黒系


芯材：発泡ポリスチレン

芯材色：白系

2

■かまちえーす

用途　框ドアパネル用特徴　発泡黒系樹脂芯材


厚み　：0.1mm




芯材色：黒系■かまちえーすW+

用途　框ドアパネル用特徴　芯材に特殊シート使用

表面材：かまちえーす

厚み　：3mm



芯材色：黒系


芯材：特殊シート

■プラメタル

用途　汎用建材　手摺パネル特徴　ソリッド黒系樹脂芯材


厚み　：0.1mm



芯材：ソリッドポリオレフィン樹脂系

芯材色：黒系■プラメタルED

用途　クリーンルーム特徴　表面塗装に静電気拡散性塗料を使用


厚み　：0.1mm

塗装：�静電気拡散性ポリエステル

樹脂焼付


芯材：ソリッドポリオレフィン樹脂系

芯材色：黒系■プラメタルFRW

用途　外装パネル特徴　不燃材


厚み　：0.5mm

塗装：フッ素樹脂焼付


グレー色サービスコート）


芯材：不燃性無機フィラー混入芯材

芯材色：グレー系

3

■プラメタルFRC

用途　天井パネル特徴　不燃材


厚み　：0.5mm






芯材色：白系

■プラメタルFR

用途　不燃看板、汎用建材特徴　不燃材


厚み　：0.2mm




芯材色：白系

■プラメタルFR305-SIGN

用途　特定メディアシート用下地材特徴　不燃材　特定メディアシートとの　　　組合せによる不燃認定


厚み　：0.5mm

塗装：フッ素樹脂焼付





芯材色：グレー系

製品銘柄によっては、表記以外の製品仕様もございますので、別途お問い合せください。

4

2　基本的性質

2-1　比重

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄の比重は、表面材であるアルミニウム（スチール、ステンレス）と構成する芯材の密度とそれぞれの厚さ構成により決まります。

【表2-1-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の比重・重量】

銘柄製品厚み比重重量Kg/㎡銘柄製品厚み比重重量Kg/㎡

アートパネルカラーアートパネル※1

ハイエースバン※2

かまちえーす※1

1.5mm 0.95 1.43 かまちえーすW+ 6mm 0.85 5.10

2mm 0.87 1.74プラメタル

3mm 1.10 3.30

3mm 0.68 2.04 4mm 1.03 4.12

4mm 0.70 2.80 プラメタルFR302 3mm 1.87 5.61

5mm 0.68 3.40 プラメタルFRW4054mm 1.90 7.60

アートパネル1500※4 3mm 0.80 2.40 プラメタルFRC405

スチールアートパネル※3

3mm�1.14 3.42 プラメタル

FR305-SIGN 3mm 1.97 5.91スチールアートパネル※3

（SS-008L） 1.96 5.88

ハイエースバンDP12mm 0.36 4.32

18mm 0.25 4.50

上記の数値は測定値であり、保証値ではありません。※1　カラーアートパネル、かまちえーすは、製品厚み3mmのみのラインナップとなります。※2　ハイエースバンの製品厚み2mm、4mm、5mmは受注生産となります。※3　スチールアートパネルとスチールアートパネル（SS-008L）は、スチールシートの厚みの異なる製品です。※4　アートパネルとアートパネル1500は、アルミシートの厚みの異なる製品です。

各種材料の比重を表 2-1-2 に示します。

【表2-1-2　各種材料の比重】

材料名比重材料名比重材料名比重

アルミニウム鋼種3105

2.71 ベークライト板 1.37 MDF 0.5～0.6

鉄（軟鉄） 7.85 ポリカーボネート板 1.20 石膏ボード 0.86

ステンレスSUS304

7.93高密度

ポリエチレン0.95 パーティクルボード 0.6～0.7

フロートガラス 2.56 FRP 1.7 石綿セメント板 1.3～1.7

アクリル板 1.2 木材（杉）約0.38

硬質塩ビ 1.4 ラワン合板約0.5

上記の数値は一般値であり、保証値ではありません。

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2-2　線膨張率

アルミ樹脂積層複合板は、金属と樹脂の積層材ですが、温度差により膨張、収縮が生じます。表 2-2-1 に線膨張率の値を示します。

【表2-2-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の線膨張率】　　

銘柄製品厚み線膨張率銘柄製品厚み線膨張率

アートパネルカラーアートパネルハイエースバンかまちえーす

1.5mm 2.4～3.0×10−5/℃ かまちえーすW+ 6mm 2.4～3.0×10−5/℃

2mm 2.4～3.0×10−5/℃プラメタル

3mm 2.4～3.0×10−5/℃

3mm 2.4～3.0×10−5/℃ 4mm 2.4～3.0×10−5/℃

4mm 2.4～3.0×10−5/℃ プラメタルFR302 3mm 2.4～3.0×10−5/℃

5mm 2.4～3.0×10−5/℃ プラメタルFRW4054mm 2.4～3.0×10−5/℃

アートパネル1500 3mm 2.4～3.0×10−5/℃ プラメタルFRC405

スチールアートパネル3mm� 1.2～1.5×10−5/℃

プラメタルFR305-SIGN 3mm 1.8～2.3×10−5/℃

スチールアートパネル（SS-008L）

ハイエースバンDP12mm 2.4～3.0×10−5/℃

18mm 2.4～3.0×10−5/℃

上記の数値は測定値であり、保証値ではありません。※製品銘柄、厚みについては、1-2　規格・構成及び表2-1-1　注記1、2、3をご参照ください。

各種材料の線膨張率を表 2-2-2 に示します。

【表2-2-2　各種材料の線膨張率】

材料名線膨張率材料名線膨張率

鉄（軟鉄） 1.2×10−5/℃ アクリル樹脂 5.0～9.0×10−5/℃


2.4×10−5/℃ 硬質塩ビ 7.0×10−5/℃

ステンレスSUS304系

1.7×10−5/℃ポリエチレン樹脂

10～22×10−5/℃

FRP 2.0～5.0×10−5/℃フロートガラス 1.2×10−5/℃

ポリカーボネート 6.0×10−5/℃


各銘柄の温度変化による伸び／縮む量は次の式から求められます。δ=C×ΔT× Lδ：製品の温度差による伸び／縮み量（mm）　Ｃ：各銘柄の線膨張率　Ｌ：製品の長さ（mm）ΔT：各銘柄の取付けられた時の温度Ti と使用時の温度Taとの差　　　ΔT＝Ta－ Ti（℃）　　　　ΔTが（＋）なら伸び、（－）なら縮み

【計算例】　プラメタル 3mm製品、長さ 2000mm、温度差ΔＴ＝20℃の場合の伸び縮みは　　δ＝ 2.4×10－ 5×20×2000 ＝ 0.96mmとなります

6

2-3　熱伝導率

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄の熱伝導率はアルミニウムと芯材の熱伝導率の値より次式により計算で求めることが出来ます。

λPM=tPM

tAL ＋tCO ＋

tALλAL λCO λAL

tPM tAL tCO：プラメタル、アルミニウム、芯材の厚さ（m）λPM λAL λCO：プラメタル、アルミニウム、芯材の熱伝導率w/（m・K）アルミニウム（鋼種 3105）の熱伝導率を 170w/（m・K）、発泡芯材 0.11w/（m・K）、ソリッド芯材を0.34w/（m・K）、不燃芯材を 0.64w/（m・K）として計算します。表 2-3-1 はその計算結果を示します。

【表2-3-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の熱伝導率】

銘柄製品厚み熱伝導率w/（m・K）銘柄製品厚み熱伝導率w/（m・K）


1.5mm 0.127 かまちえーすW+ 6mm 0.232

2mm 0.122プラメタル

3mm 0.364

3mm 0.118 4mm 0.358

4mm 0.116 プラメタルFR302 3mm 0.738

5mm 0.115 プラメタルFRW4054mm 0.852

アートパネル1500 3mm 0.122 プラメタルFRC405

スチールアートパネル3mm�

0.118 プラメタルFR305-SIGN 3mm 0.958

スチールアートパネル（SS-008L） 0.134

ハイエースバンDP12mm 0.055　　　※1

18mm 0.044　　　※1

上記の数値は計算値及び測定値であり、保証値ではありません。　　※1測定値※製品銘柄、厚みについては、1-2�規格・構成及び表2-1-1　注記1、2、3をご参照ください。

各種材料の熱伝導率を表 2-3-2に示します。

【表2-3-2　各種材料の熱伝導率】材料名密度（g/cm3）熱伝導率w/（m・K）材料名密度（g/cm3）熱伝導率w/（m・K）


2.71 170.0ポリカーボネート 1.2 0.19

フロートガラス 2.56 0.75

鉄 7.85 83.5 アクリル 1.2 0.19

銅 8.9 370.0 硬質塩ビ 1.4 0.16

スレート板 2.24 1.25 高密度ポリエチレン 0.95 0.34

石綿セメント板 1.15 0.15 FRP 1.7 0.55

石膏ボード 0.86 0.13 スチロール 0.33 0.037

木毛セメント板 0.42 0.10 ロックウール 0.33 0.061

コンクリート 2.2 1.62 グラスウール板 0.30 0.029

ラワン合板 0.6 0.15 ポリウレタンフォーム 0.03 0.014

モルタル 2.1 1.15 空気 0.0013 0.026

ALC 0.7 0.11 水 0.998 0.60


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2-4　荷重たわみ温度

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄を高温環境で使用する場合は、以下の荷重たわみ温度を参考にしてください。（JIS 規格試験での、高温下で荷重を与えた時の変形開始温度であり、使用実環境温度ではありません。ご注意ください）

＜測定方法＞荷重たわみ温度の測定方法は加熱浴槽内の支持間に試験片を置き、中央に応力を加えたまま温度を上げていき、変形が始まる温度を測定します。JIS　K　7191-2 荷重たわみ温度の試験方法に準拠試験法：フラットワイズ（板厚方向に応力をかける）支点間距離：64mm 荷重たわみ温度におけるたわみ：0.40mm応力：1.80MPa（18.5Kgf/cm2）温度上昇速度：2℃/分試験片サイズ：巾10mm×長さ80mm×厚さ測定結果を表 2-4-1 に示します。

【表2-4-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の荷重たわみ温度】

銘柄製品厚み荷重たわみ温度（℃）銘柄製品厚み荷重たわみ温度（℃）


1.5mm 127かまちえーすW+ 6mm 99

2mm 124

3mm 123プラメタル

3mm 128

4mm 124 4mm 129

5mm 119 プラメタルFR302 3mm 119

アートパネル1500 3mm 124 プラメタルFRW4054mm 120

スチールアートパネル3mm

125 プラメタルFRC405スチールアートパネル（SS-008L） 128 プラメタル

FR305-SIGN 3mm 125

ハイエースバンDP 12mm 71


各種材料の熱変形温度を表 2-4-2 に示します

【表2-4-2　各種材料の荷重たわみ温度】

材料名荷重たわみ温度（℃）材料名荷重たわみ温度（℃）

アクリル 87～100 ABS 82～85

ポリスチレン 80～90 ポリカーボネート 140

硬質塩化ビニル 65～70


8

2-5　音響透過損失

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄の音響透過損失を表 2-5-1 に示します。

【表2-5-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の音響透過損失】　　　　　　　　��　（単位：dB）

銘柄

アートパネルカラーアートパネルハイエースバンかまちえーす�

アートパネル1500

スチールアートパネル

ハイエースバンDP

かまちえーすW+

プラメタル参考値

PA PAFR302

FR305-SIGN

FRW405 ポリ

カーボネート板FRC

405厚み

周波数（Hz）2mm 3mm 4mm 5mm 3mm 3mm 12mm 18mm 6mm 3mm 4mm 3mm 3mm 4mm 3mm

125 7.6 7.8 7.7 9.5 8.6 9.5 12.5 11.7 12.8 9.6 10.3 18.9 17.4 17.1 15.8

160 8.5 9.4 10.0 10.7 8.5 10.4 13.8 15.2 12.9 10.9 12.3 18.4 18.0 17.9 15.7

200 9.1 10.7 11.0 12.9 11.3 12.5 14.2 12.3 15.4 13.1 13.8 19.6 19.3 19.4 16.5

250 10.2 11.1 12.6 13.5 12.4 13.1 14.8 14.6 15.8 14.0 15.9 20.1 19.6 20.7 15.5

315 11.4 12.6 13.9 15.8 13.4 15.0 17.3 16.6 18.4 15.1 17.4 21.5 20.3 21.8 15.7

400 12.6 13.7 15.6 17.7 14.8 16.6 19.1 18.8 20.4 17.3 18.7 22.9 21.0 23.8 17.4

500 14.2 15.7 17.4 19.1 16.8 18.3 20.7 20.5 22.5 19.3 20.9 24.6 22.7 25.6 18.8

630 14.9 16.8 18.3 20.0 17.6 19.0 21.7 21.4 23.6 19.9 22.0 25.4 23.9 26.2 20.8

800 16.1 17.3 18.8 20.6 18.1 19.8 22.3 21.8 24.0 20.7 22.9 25.7 26.4 26.8 22.2

1000 17.1 18.7 20.2 21.9 19.5 21.1 23.6 22.8 25.3 21.9 23.9 26.7 27.8 27.5 24.0

1250 18.7 20.6 21.9 23.7 21.1 23.0 25.0 23.8 27.0 23.6 25.5 27.4 29.6 28.6 25.6

1600 20.8 21.9 23.5 25.0 22.4 24.4 26.5 25.5 28.3 25.6 27.4 29.0 31.2 30.3 27.1

2000 22.5 23.5 24.9 26.3 24.5 25.8 27.9 26.3 29.6 27.3 28.7 30.4 32.2 31.1 28.6

2500 23.7 24.4 25.4 26.2 25.2 26.1 28.1 26.5 29.5 28.4 29.7 31.3 32.9 31.1 30.9

3150 24.8 25.1 25.3 24.2 26.2 26.5 28.2 26.4 28.2 28.9 29.5 31.5 33.0 25.7 32.9

4000 25.2 25.1 23.6 20.4 26.2 25.8 27.1 23.8 24.0 28.4 26.8 30.3 30.0 23.7 36.5

上記の数値は測定値であり、保証値ではありません。※製品銘柄、厚みについては、1-2　規格・構成及び表2-1-1　注記1、2、3�をご参照ください。

各種材料の音響透過損失を表 2-5-2に示します。

【表2-5-2　各種材料の音響透過損失】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　��　　（単位：dB）材料名

周波数（Hz）

合板12mm

ガラス6mm

鉄板石膏ボード9.5mm

石膏ボード12.5mm

パーティクルボード40mm

コンクリート150mm1.0mm 4.5mm

125 19 15 17 22 10 15 19 36

250 − − 19 27 14 15 24 −

500 25 28 24 34 21 22 29 51

1000 − − 28 39 27 29 34 −

2000 20 26 33 41 35 35 35 61

4000 − − 38 38 38 34 − −


9

3　機械的性質

3-1　引張試験

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄の引張試験を行い引張強さ、耐力、伸びの測定結果を表 3-1-1 に示します。

＜測定方法＞JIS　K　7161 プラスチックの引っ張り試験方法試験速度：5.0mm/min試験片形状：一号試験片単位：mm　全長：175　両端の巾：20 ± 0.5　平行部分の巾：10 ± 0.5　肩の丸み半径：60　標線間距離：50 ± 0.5　つかみ具間距離：115

【表3-1-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の引張試験結果】

銘柄製品厚み

引張強さMPa

（N/mm2）［Kgf/mm2］

耐力MPa


破断点伸び%

銘柄製品厚み

引張強さMPa


耐力MPa


破断点伸び%


1.5mm 44.8［4.57］

31.2［3.19］ 6.8 かまちえーす

W+ 6mm 35.2［3.59］

32.3［3.30］ 1

2mm 35.3［3.60］

29.0［2.96］ 5

プラメタル3mm 42.0

［4.28］26.8［2.73］ 16

3mm 23.2［2.37］

16.4［1.67］ 4.8 4mm 37.8

［3.85］24.1［2.46］ 19

4mm 22.5［2.29］

15.7［1.60］ 4 プラメタル

FR302 3mm 40.2［4.10］

35.2［3.59］ 7

5mm 17.5［1.78］

11.7［1.19］ 6 プラメタル

FRW4054mm 43.9

［4.48］38.7［3.95］ 6

アートパネル1500 3mm 32.2 26.1 5.2 プラメタル

FRC405


3mm�

55.5［5.66］

48.8［4.98］ 1 プラメタル

FR305-SIGN 3mm 52.9［5.40］

40.1［4.10］ 3.8

スチールアートパネル(SS-008L）

66.9［6.83］

62.4［6.37］ 1


12mm 11.6［1.18］

8.2［0.84］ 4.7

18mm 7.73［0.79］

5.67［0.58］ 5.0

上記の数値は測定値であり、保証値ではありません。※製品銘柄、厚みについては、1-2　規格・構成及び表2-1-1　注記1、2、3をご参照ください。※測定値は試験方法により大きく変動します。

10

3-2　曲げ試験

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄の曲げ試験を行い曲げ強さ、曲げ耐力、曲げ弾性率の測定結果を表 3-2-1 に示します。＜測定方法＞JIS　K　7171 プラスチック―曲げ特性の試験方法　試験速度：厚さ /2mm/min　支点間距離：厚さ× 16 倍　圧子半径：R1＝ 5　支持台半径：R2＝ 2（2〜3mm厚）R2 ＝ 5（4〜6mm厚）　試験片形状：巾：25（2〜3mm厚）10（4〜5mm厚）15（6mm厚）

【表3-2-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の曲げ験結果】

銘柄製品厚み

曲げ強さMPa


曲げ弾性率MPa


銘柄製品厚み

曲げ強さMPa


曲げ弾性率�MPa



1.5mm 113.8[11.6]

19796[2,020]

かまちえーすW+ 6mm 39.4

［4.02］5,900［602］

2mm 94.3［9.6］

14,470［1,480］

プラメタル3mm 85.7

［8.7］15,600［1,590］

3mm 47.1［4.80］

10,370［1,060］ 4mm 76.1

［7.8］12,500［1,280］

4mm 53.9［5.50］

9,410［960］

プラメタルFR302 3mm 110.0

［11.2］28,400［2,900］

5mm 42.8［4.37］

8,170［834］

プラメタルFRW405

4mm 118.2［12.1］

30,900［3,150］アートパネル

1500 3mm 78.9 13,002 プラメタルFRC405


3mm�

88.6［9.0］

20,480［2,090］

プラメタルFR305-SIGN 3mm 137.7

［14.1］38,000［3,880］

スチールアートパネル(SS-008L）

109.7［11.2］

20,271［2,068］


12mm 9.7［0.99］

1,141［116］

18mm 5.7［0.58］

485［49.5］

上記の数値は測定値であり、保証値ではありません。※製品銘柄、厚みについては、1-2　規格・構成及び表2-1-1　注記1、2、3�をご参照ください。※測定値は試験方法により大きく変動します。

11

3-3　等価剛性

等価剛性とは各材料がアルミ樹脂積層複合板の各銘柄と同じ剛性（たわみ）を発生するときの材料の厚さと重量比を算出したものです。重量比は等価剛性における各製品の重量を 1とした場合の重量比です。各銘柄と各種材料との等価剛性重量比較を表 3-3-1 に示します。

【表3-3-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の等価剛性における各種材料との板厚および重量比較】

銘柄製品厚み

重量Kg/㎡

アルミニウム板比重2.71

ステンレス鋼板比重7.93

アクリル板比重1.2

硬質塩ビ比重1.4

ポリカーボネート比重1.2

板厚mm 重量比板厚

mm 重量比板厚mm 重量比板厚

mm 重量比板厚mm 重量比


1.5mm 1.4 1.0 1.9 0.7 3.9 2.8 2.3 2.8 2.8 3.1 2.6

2mm 1.7 1.2 1.9 0.8 3.8 3.3 2.3 3.4 2.7 3.7 2.5

3mm 2.0 1.6 2.1 1.1 4.4 4.4 2.6 4.6 3.1 4.9 2.9

4mm 2.8 2.1 2.0 1.5 4.1 5.7 2.5 5.9 2.9 6.4 2.7

5mm 3.4 2.5 2.0 1.7 4.1 6.8 2.4 7.0 2.9 7.6 2.7

アートパネル1500 3mm 2.4 1.7 1.9 1.2 4.0 4.8 2.4 4.9 2.9 5.3 2.7


3.4 2.0 1.6 1.4 3.3 5.6 2.0 5.7 2.3 6.2 2.2スチールアートパネル（SS-008L） 5.9 2.0 0.9 1.4 1.9 5.6 1.1 5.7 1.4 6.2 1.3


12mm 4.3 3.1 1.9 2.2 4.0 8.5 2.4 8.8 2.8 9.4 2.6

18mm 4.5 3.5 2.1 2.4 4.3 9.6 2.6 9.9 3.1 10.6 2.8

かまちえーすW+ 6mm 5.1 2.6 1.4 1.9 2.9 7.4 1.7 7.6 2.1 8.2 1.9

プラメタル3mm 3.3 1.8 1.5 1.3 3.1 5.1 1.8 5.2 2.2 5.6 2.1

4mm 4.1 2.3 1.5 1.6 3.1 6.3 1.8 6.5 2.2 7.0 2.0

プラメタルFR302 3mm 5.6 2.2 1.1 1.6 2.2 6.2 1.3 6.4 1.6 6.9 1.5

プラメタルFRW4054mm 7.6 3.1 1.1 2.2 2.2 8.5 1.3 8.8 1.6 9.4 1.5

プラメタルFRC405プラメタルFR305-SIGN 3mm 5.9 2.5 1.1 1.7 2.3 6.8 1.4 7.0 1.7 7.6 1.5

※製品銘柄、厚みについては、1-2　規格・構成及び表2-1-1　注記1、2、3をご参照ください。

■算出方法算出に使用した曲げ弾性率　アルミニウム　E=68,600MPa（N/mm2）硬質塩ビ　　　　　E=2,940MPa（N/mm2）　ステンレス鋼　E=193,100MPa（N/mm2）ポリカーボネート　E=2,350MPa（N/mm2）　アクリル樹脂　E=3,200MPa（N/mm2）

たわみ＝W×L3

＝W×L3

・・・①48×E×I 48×Ｅ＇×I’

　I　＝　b× h3/12 ・・・②　I‘　＝　b× h’3/12 ・・・③

W：荷重（Kg）L：支点間距離（mm）E：曲げ弾性率（MPa） I：断面係数（mm3） b：幅（mm）h：厚み（mm）

　　　①、②、③より同じたわみを発現する比較材料の厚みは

h‘＝3

E×h3/E’

12

3-4　衝撃試験

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄のアイゾット衝撃試験を行いその測定結果を表 3-4-1 に示します。＜測定方法＞ASTMD256 プラスチック－アイゾット衝撃強さの試験方法図のように試料に切り欠きをいれ、片側を固定してハンマーで瞬間的に応力を加える。試料破断後のハンマーの振り上げ角度を測定して破断に要したエネルギーを算出する。

【表3-4-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄のアイゾット衝撃試験結果】

銘柄製品厚み KJ/m2（Kgf/cm/cm2）銘柄製品厚み KJ/m2（Kgf/cm/cm2）


1.5mm 20.00（20.39）かまちえーすW+ 6mm 11.91（12.15）

2ｍｍ 14.84（15.13）プラメタル

3mm 32.70（33.38）

3mm 10.88（11.10） 4mm 17.41（17.75）

4mm 11.86（12.09）プラメタルFR302 3mm 17.84（18.19）

5mm 11.04（11.26）プラメタルFRW4054mm 43.58（44.44）

アートパネル1500 3mm 15.4　（15.70）プラメタルFRC405


19.3　（19.68）プラメタルFR305-SIGN 3mm 59.0　（60.16）

スチールアートパネル（SS-008L） 59.46（60.64）


13

3-5　側圧試験

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄をボルト、ビス、リベット等で固定した場合、その接合部に風荷重等による引張りが作用し、取付け穴側面に圧力が加わり穴が変形を起こします。そこで弾性変形内の限界応力を求めました。試験は穴径と穴中心と板端末との距離との関係を変えて行いました。各銘柄における弾性限界応力を表 3-5-1、3-5-2、3-5-3 に示します図に示す引張り試験より弾性限界荷重を Fε（N）とすると、弾性限界応力はσε（N/mm2）は以下の式より求めました。

　　　　　　

【表3-5-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の側圧試験結果】

D（mm）

e（mm）

銘柄アートパネル　カラーアートパネル　　ハイエースバン　かまちえーすアートパネル1500

製品厚み

e/D

1.5mm 2mm 3mm 4mm 5mm 3mm

弾性限界応力MPa（N/mm2）[Kg/mm2]

φ5

5 1 19.7［1.19］ 36.7［3.74］ 28.5［2.91］ 23.8［2.43］ 19.5［1.99］ 28.7［2.93］

10 2 27.6［2.81］ 43.6［4.45］ 34.5［3.51］ 28.8［2.94］ 27.4［2.79］ 31.1［3.17］

15 3 33.7［3.43］ 45.6［4.62］ 32.3［2.37］ 27.6［2.81］ 27.3［2.79］ 30.3［3.09］

20 4 31.3［3.19］ 45.9［4.68］ 32.1［3.27］ 28.1［2.87］ 27.1［2.76］ 32.7［3.34］

φ10

10 1 15.3［1.56］ 22.3［2.27］ 19.7［2.01］ 13.2［1.34］ 16.4［1.67］ 25.1［2.56］

20 2 21.7［2.22］ 23.2［2.37］ 23.6［2.41］ 19.7［2.00］ 20.6［2.10］ 32.2［3.28］

30 3 26.2［2.67］ 23.5［2.40］ 26.4［2.69］ 18.5［1.89］ 25.6［2.61］ 34.4［3.51］



D（mm）

e（mm）

銘柄スチールアートパネル

スチールアートパネル（SS-008L）かまちえーすW+ ハイエースバンDP

製品厚み

e/D

3mm 3mm 6mm 12mm 18mm

弾性限界応力MPa（N/mm2）[Kg/mm2]

φ5

5 1 44.8［4.56］ 50.4［5.18］ 34.2［3.49］ 6.61［0.169］ 1.49［0.152］

10 2 43.4［4.43］ 95.8［9.28］ 40.9［4.17］ 5.40［0.551］ 2.01［0.204］

15 3 39.2［3.99］ 89.2［9.10］ 42.7［4.36］ 5.10［0.520］ 1.59［0.162］

20 4 41.7［4.25］ 106.9［10.91］ 40.4［4.12］ 4.48［0.457］ 1.63［0.166］

φ10

10 1 35.9［3.66］ 60.2［6.14］ 30.4［3.10］ 4.05［0.413］ 1.19［0.122］

20 2 31.6［3.22］ 88.2［9.00］ 34.9［35.6］ 2.34［0.238］ 1.19［0.122］

30 3 33.3［3.40］ 72.8［7.43］ 35.1［3.58］ 2.44［0.249］ 1.22［0.125］


14


D（mm）

e（mm）

銘柄プラメタルプラメタルFR302

プラメタルFR305-SIGN

プラメタルFRW405

プラメタルFRC405

製品厚み

e/D

3mm 4mm 3mm 3mm 4mm

弾性限界応力�MPa（N/mm2）[Kg/mm2］

φ5

5 1 39.9［4.07］ 33.6［3.43］ 37.9［3.86］ 45.0［45.9］ 43.1［4.39］

10 2 63.7［6.50］ 60.8［6.20］ 72.0［7.34］ 99.8［10.2］ 79.8［8.14］

15 3 77.4［7.89］ 69.6［7.10］ 72.2［7.36］ 100.3［10.2］ 93.3［9.51］

20 4 72.0［7.34］ 74.1［7.56］ 83.6［8.52］ 106.6［10.2］ 92.9［9.47］

φ10

10 1 31.4［3.20］ 33.8［3.45］ 33.6［3.43］ 60.6　［6.2］ 39.5［4.03］

20 2 51.2［5.22］ 57.8［5.89］ 56.0［5.71］ 94.6　［9.7］ 74.2［7.57］

30 3 58.3［5.94］ 59.8［6.10］ 57.0［5.81］ 92.7　［9.5］ 81.3［8.29］

上記の数値は測定値であり、保証値ではありません。

4．応用物性

4-1　熱的性質

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄は樹脂芯材を挟んでいるため、他の金属材料に比べ高い断熱性を持っています。外壁に使用した場合の熱貫流抵抗を【表 2-3-1 製品の熱伝導率】を用いて次式により計算で求めることができます。熱伝達抵抗RS（㎡・K/W］　外側を 0.0878、内側を 0.126 とした場合

熱貫流抵抗Rt ＝熱伝達抵抗Rs（外側）+製品厚み

+熱伝達抵抗RS（内側）製品の熱伝導率

JISA1420 建築用構成材の断熱性測定方法に準じ、測定した実測値も併記します。

【表4-1-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄を外壁に使用した場合の熱貫流抵抗】

銘柄製品厚み熱貫流抵抗（m2・K/W）

銘柄製品厚み熱貫流抵抗（m2・K/W）

計算値実測値計算値実測値


1.5mm 0.23 — かまちえーすW+ 6mm 0.24 0.24

2mm 0.23 0.22プラメタル

3mm 0.22 —

3mm 0.24 0.23 4mm 0.23 —

4mm 0.25 0.23 プラメタル�FR302 3mm 0.22 0.20

5mm 0.26 0.23 プラメタル�FRW4054mm 0.22 0.23

アートパネル1500 3mm 0.24 — プラメタル�FRC405


12mm — 0.42 プラメタルFR305-SIGN 3mm 0.22 —

18mm — 0.62

上記の数値は計算値及び測定値であり、保証値ではありません。※製品銘柄、厚みについては、1-2　規格・構成及び表2-1-1　注記1、2、3をご参照ください。

15

【表4-1-2　アルミ樹脂積層複合板　各銘柄の断熱性等級に対する熱貫流抵抗値】

断熱性等級等級との対応値熱貫流抵抗値（㎡・K/W）銘柄製品厚み熱貫流抵抗値

(㎡・K/W)

H-1 0.215以上

アートパネルカラーアートパネル※1

ハイエースバン※2

かまちえーす※1

1.5mm 0.23

2.0mm 0.22

3.0mm 0.23

4.0mm 0.23

5.0mm 0.23

プラメタル3.0mm 0.22

4.0mm 0.23

プラメタルFR302 3.0mm 0.22

プラメタルFR305-SIGN 3.0mm 0.22

プラメタルFRW405 4.0mm 0.22

かまちえーすW+ 6.0mm 0.24

H-2 0.246以上

H-3 0.287以上

H-4 0.344以上ハイエースバンDP 12mm 0.42

H-5（最高規格） 0.43以上ハイエースバンDP 18mm 0.62

※上記の数値は計算値及び実測値の為、保証値ではありません。※1　カラーアートパネル、かまちえーすは製品厚みが3.0mmのみです。※2　ハイエースバンの製品厚みが2.0mm、3.0mm、4.0mmは受注生産品になります。断熱性等級は熱貫流抵抗値を基準として等級分けされており、JIS�A4706で規定されます。熱貫流率は壁体の内外の空気の温度が異なる時に、高温側から低温側に移動する熱の割合を言います。室内外の空気の温度差が1℃の時に1㎡の面積から1時間に流れる熱量が熱貫流率で単位はW/(㎡・K)で表します。熱貫流抵抗値は熱貫流率の逆数で単位は㎡・K/Wで表します。熱貫流抵抗値は数値が大きいほど断熱性が優れていることを示します。

4-2　防火性能

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄の国土交通省の防火認定を表 4-2 に示します。

【表4-2　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の建築材料防火認定番号】

銘柄製品厚み防火性能認定番号


2mm

難燃認定品 RM-0041

3mm

4mm

プラメタル3mm

4mm

プラメタルFR302 3mm 不燃認定品 NM-1965

プラメタルFRW4054mm 不燃認定品 NM-1968


プラメタルFR305-SIGN 3mm 不燃認定品 NM-3365

※表面塗装仕様、表面形状により、認定対象外のものがありますので、詳細はお問い合わせください※パンチング加工をした場合は、防火認定は対象外になりますので、ご注意ください※�FR305-SIGNは特定のメディアフィルムを貼って不燃認定を取得しております。詳しくは弊社ホームページをご確認ください。

16

5．強度・たわみ

5-1　曲げ強度設計

アルミ樹脂積層複合板の各銘柄に荷重が掛かる場合、荷重の種類と支持方法がわかれば、次式で表面材の応力が求められます。

応力計算式

σ＝αP･b2

h2

h2=t3－hco3

t

σ：表面材にかかる応力（Kgf/mm2） P：荷重（Kgf/mm2） b：支持間隔または短辺の長さまたは直径（mm） t：プラメタル板厚（mm） h：見掛け厚さ（mm）hco：芯材厚さ（mm）α：支持方法により定まる係数

【表5-1-1　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の見掛け厚さの二乗（h2）計算結果】

銘柄製品厚み h2 銘柄製品厚み h2

プラメタル

3mm 1.68 プラメタルFRW4054mm 9.25

4mm 2.28プラメタルFRC405

プラメタルFR305-SIGN 3mm 2.52

プラメタルFR302 3mm 3.14

＜計算例＞プラメタル FRW405（芯材厚さは1-2規格構成参照）

の時プラメタルFRW405は耐えうるか

板サイズ 900×900支持条件四辺支持等分布荷重荷重条件 0.0002Kgf/mm2（200Kgf/m2）

h2 ＝ 9.25（mm2）a/b ＝ 900/900 ＝ 1.0 から　表 5-2-2 よりαは 0.287

σ＝αP･b2

＝0.2870.0002×9002

＝5.03（Kgf/mm2）h2 9.25

表面材アルミの耐力は表 5-1-2 より 15.3（Kgf/mm2）＞ 5.03（Kgf/mm2）故にOK

【表5-1-2　アルミ樹脂積層複合板　　各銘柄の表面アルミの耐力】

銘柄製品厚み材質耐力�MPa（Ｎ/mm2）［Kgf/mm2］

プラメタル3mm A3104-H24 216［22.03］

4mm A3104-H24 216［22.03］

プラメタルFR302 3mm A3104-H26 232［23.66］

プラメタルFRW4054mm A3105-H14 150［15.30］


プラメタルFR305-SIGN 3mm A3105-H14 150［15.30］

17

5-2　たわみ量設計

アルミ樹脂積層複合材の各銘柄に荷重が掛かる場合、荷重の種類と支持方法がわかれば、次式でたわみ量が求められます。

たわみ計算式

δ＝βP･b4

E･t3

δ：最大たわみ（mm） P：荷重（Kgf/mm2） b：支持間隔または短辺の長さまたは直径（mm） t：プラメタル板厚（mm）Ｅ：曲げ弾性率（Kgf/mm2）β：支持方法により定まる係数ν：ポアソン比

＜計算例＞プラメタル 3mm製品　（厚さ 3mm）板サイズ 800×1200

の時プラメタルのたわみ支持条件四辺固定等分布荷重荷重条件 0.0001Kgf/mm2（100Kgf/m2）a/b＝1200/800＝1.5より　表5-2-2よりβは0.0240

δ＝βP･b4

＝0.02400.0001×8004

＝22.9（mm）E･t3 1590×33

【表5-2-1　支持方法における係数】

形式

二辺支持等分布荷重

3

3

4

二辺固定等分布荷重

一辺固定・一辺自由等分布荷重

一辺固定・一辺支持等分布荷重

一辺固定・一辺自由等変化荷重

一辺固定・一辺支持等変化荷重

荷重状態円板等分布荷重

支持

固定

α αβ β

3

4

2

5

1

1

2

5

323（3＋ν）

ν＝0.33α＝0.312

32

3（1－ν2）

ν＝0.33β＝0.0104

256

3（5＋ν）（1－ν2）

ν＝0.33β＝0.0418

256（1＋ν）

3

46

3

16

1

35

1

32

3

2

2

5

18


四辺支持　等分布荷重

四辺固定　等分布荷重

a/b

α

β

1.0

0.287

0.0443

1.1

0.332

0.0530

1.2

0.376

0.0616

1.3

0.416

0.0697

1.4

0.453

0.0770

1.5

0.487

0.0843

1.6

0.517

0.0906

1.7

0.545

0.0964

1.8

0.569

0.102

1.9

0.591

0.106

2.0

0.610

0.111

3.0

0.713

0.134

4.0

0.741

0.140

5.0

0.748

0.142

∞

0.750

0.142

a/b

α

β

1.0

0.308

0.0138

1.1

0.348

0.0164

1.2

0.383

0.0188

1.3

0.412

0.0209

1.4

0.436

0.0226

1.5

0.454

0.0240

1.6

0.468

0.0251

1.7

0.479

0.0260

1.8

0.487

0.0268

1.9

0.493

0.0272

2.0

0.497

0.0277

∞

0.500

0.0284


四辺支持　中央集中荷重

四辺固定　中央集中荷重

a/b

β

1.0

0.1267

1.1

0.1381

1.2

0.1477

1.4

0.1621

1.6

0.1714

1.8

0.1769

2.0

0.1803

3.0

0.1845

∞

0.1851

a/b

β

1.0

0.0612

1.2

0.0707

1.4

0.0755

1.6

0.0778

1.8

0.786

2.0

0.0788

∞

0.0792

5-3　サッシ深さ設計

サッシから脱落しないよう、次式でサッシの必要のみ込み深さが求められます。

サッシ深さの計算式△L＝△X・SF＋△

△L：必要なサッシ深さ（mm）△X：たわみによる短辺のズレ（mm）SF：安全係数（3以上に設定する）△ ：温度差による伸縮量（mm）

δ：最大たわみ（mm）ｂ：短辺の長さ（mm）ｒ：たわんだ時の局率半径（mm）

△X＝ｒπ180

＜△Xの計算＞

＜△ の計算＞△ ＝3.0×10－5×△T×ｂ/2

※　長辺の場合においても、短辺と同様に計算を行う。＜計算例＞計算条件　δ＝40（mm）　ｂ＝800（mm）　 SF（安全係数）は3　△T（温度差）は30℃

△ ＝3.0×10－5×30×800÷2 ＝0.36（mm）△L＝△X・SF＋△ ＝2.46×3＋0.36＝7.71（mm）　故に、サッシ深さは片側　7.71mm以上必要である

3.0×10－5：プラメタルの線膨張率△T：温度差

sin－１（ｂ/2ｒ）－（ｂ/2）

ｒ＝ｂ2＋4δ2

８δ

ｒ＝＝2020（mm）（800）2＋4×（40）2

８×40

△X＝2020 sin－１－＝2.46（mm）3.14180

8002

800２×2020

r

19

サッシから脱落しないよう、次式でサッシの必要のみ込み深さが求められます。

サッシ深さの計算式△L＝△X・SF＋△

△L：必要なサッシ深さ（mm）△X：たわみによる短辺のズレ（mm）SF：安全係数（3以上に設定する）△ ：温度差による伸縮量（mm）

δ：最大たわみ（mm）ｂ：短辺の長さ（mm）ｒ：たわんだ時の局率半径（mm）

△X＝ｒπ180

＜△Xの計算＞

＜△ の計算＞△ ＝3.0×10－5×△T×ｂ/2

※　長辺の場合においても、短辺と同様に計算を行う。＜計算例＞計算条件　δ＝40（mm）　ｂ＝800（mm）　 SF（安全係数）は3　△T（温度差）は30℃

△ ＝3.0×10－5×30×800÷2 ＝0.36（mm）△L＝△X・SF＋△ ＝2.46×3＋0.36＝7.71（mm）　故に、サッシ深さは片側　7.71mm以上必要である

3.0×10－5：プラメタルの線膨張率△T：温度差

sin－１（ｂ/2ｒ）－（ｂ/2）

ｒ＝ｂ2＋4δ2

８δ

ｒ＝＝2020（mm）（800）2＋4×（40）2

８×40

△X＝2020 sin－１－＝2.46（mm）3.14180

8002

800２×2020

r

6．静荷重試験

6-1　パンチング加工製品の静荷重試験

プラメタル　3mm、4mm製品については、P-21 に示しますパンチングパターン加工が可能です。各パターンでパンチング加工されたプラメタル　3mm、4mm製品に砂荷重を掛け、最大たわみと残留たわみを測定した測定結果を表 6-1 に示します。＜測定方法＞載荷面積：900×900（mm）支持条件：四辺固定最大荷重：360（Kg/ ㎡）

20

【表6-1　アルミ樹脂積層複合板　　パンチング加工品�静荷重試験結果】　　　　　　　　（単位：mm）パンチングパターン開口率銘柄 100kg/㎡ 150kg/㎡ 200kg/㎡ 250kg/㎡ 300kg/㎡ 360kg/㎡ 0�kg/㎡残留

A4Φ×9P並列

15.5％プラメタル3mm 12.5 16.0 19.0 22.0 24.0 27.0 6.0プラメタル4mm 10.0 13.5 16.5 19.5 21.5 24.5 6.5

B7Φ×21P40°千鳥

20.8％プラメタル3mm 9.5 14.0 16.5 19.0 22.0 25.0 4.0プラメタル4mm 9.0 14.0 16.5 20.0 21.5 24.0 4.0

C8Φ×12P60°千鳥

40.2％プラメタル3mm 13.0 22.0 24.0 27.0 31.0 34.0 11.0プラメタル4mm 13.0 19.0 22.0 26.0 29.0 32.5 9.0

D8Φ×20P45°千鳥

25.1％プラメタル3mm 10.5 15.5 20.0 22.5 24.5 27.5 7.5プラメタル4mm 10.5 15.0 18.5 21.5 23.5 25.5 8.5

E10Φ×15P60°千鳥

40.3％プラメタル3mm 12.5 17.5 22.0 24.0 27.0 30.0 12.5プラメタル4mm 13.0 17.0 20.5 24.0 26.5 29.5 12.5

F7ロ×18P並列

18.1％プラメタル3mm 12.5 17.0 20.5 22.5 25.0 28.0 5.0プラメタル4mm 11.5 15.5 19.5 22.5 24.5 27.0 6.0

G10ロ×18P並列

30.9％プラメタル3mm 10.0 16.5 19.5 23.5 25.5 29.0 12.5プラメタル4mm 12.0 18.5 21.5 25.5 28.0 30.5 12.0

H4Φ×8P60°千鳥

22.7％プラメタル3mm 11.0 17.0 20.5 23.5 26.0 29.0 7.0プラメタル4mm 11.0 17.0 18.5 22.0 24.0 26.0 6.0

I8Φ×20P60°千鳥

14.5％プラメタル3mm 7.0 11.5 15.5 19.0 21.0 23.5 4.5プラメタル4mm 9.0 13.0 16.0 19.0 19.5 23.0 6.0

J4Φ×10.5P

並列13.7％

プラメタル3mm 11.0 15.5 18.5 21.5 23.0 25.0 6.5プラメタル4mm 10.5 14.0 18.0 20.0 23.0 25.0 7.0

K4Φ×12P60°千鳥

10.1％プラメタル3mm 8.0 12.0 15.5 18.5 19.5 21.5 4.0プラメタル4mm 8.0 12.5 16.5 18.5 20.5 22.5 5.0

L7Φ×12P60°千鳥

30.9％プラメタル3mm 9.0 15.0 20.0 23.0 26.0 28.0 10.5プラメタル4mm 9.5 15.0 19.0 22.0 24.0 26.5 10.0

M5Φ×10P60°千鳥

22.7％プラメタル3mm 10.5 15.0 18.0 19.0 22.5 25.0 8.0プラメタル4mm 9.5 13.5 17.5 20.5 23.5 25.5 6.5

N7ロ×15P並列

21.8％プラメタル3mm 8.5 14.0 18.5 21.0 23.0 26.0 7.5プラメタル4mm 10.0 15.0 19.5 23.0 25.0 27.5 8.0

参　　考　　値

プラメタル無孔板 3mm 7.5 11.5 14.0 16.5 18.5 21.0 5.5プラメタル無孔板 4mm 7.5 11.0 13.0 15.5 17.0 19.0 3.0

プラメタルFR302 無孔板 3mm 8.0 13.0 16.0 17.0 19.0 20.0 2.0プラメタルFR305-SIGN 無孔板 3mm 6.0 7.5 9.0 11.5 12.5 13.5 1.5プラメタルFRW405 無孔板

4mm 6.0 7.0 10.0 12.0 13.0 14.0 0.0プラメタルFRC405アートパネル無孔板 2mm 16.0 21.5 24.0 28.0 31.5 34.5 6.0

カラーアートパネル無孔板 3mm 11.0 14.5 18.5 20.5 22.5 24.5 3.5ハイエースバン無孔板 4mm 8.0 11.0 13.5 16.0 18.0 20.0 2.0かまちえーす無孔板 5mm 8.0 10.5 13.0 16.0 17.5 20.0 2.0ハイエースバン無孔板 12mm 4.0 6.0 7.5 9.0 10.5 12.0 0.5

DP 18mm 2.0 3.0 4.0 5.5 6.0 7.0 0.5かまちえーすW+ 無孔板 6mm 7.5 9.5 12.0 14.5 15.5 16.5 0.0アルミ2mm 無孔板 4.0 7.0 8.5 10.0 10.5 12.0 1.0

上記の数値は測定値であり、保証値ではありません。

21

2062014.0801 ②F

∫∫ 物性編 ∫∫

複合板

技術資料

名古屋市中区丸の内2-20-25丸の内STビル 9F

大阪市北区西天満2-4-4堂島関電ビル 6F

東京都千代田区内神田2-3-9MECビル 4F

052-229-1915 052-229-1933

パンチング標準加工パターン

■Type：A■形状：4Φ×9P　並列■開口率：15.5％

■Type：B■形状：7Φ×21P�40°千鳥■開口率：20.8％

■Type：C■形状：8Φ×12P�60°千鳥■開口率：40.2％

■Type：D■形状：8Φ×20P�45°千鳥■開口率：25.1％

■Type：E■形状：10Φ×15P�60°千鳥■開口率：40.3％

■Type：F■形状：7ロ×18P　並列■開口率：18.1％

■Type：G■形状：10ロ×18P　並列■開口率：30.9％

■Type：H■形状：4Φ×8P�60°千鳥■開口率：22.7％

■Type：I■形状：8Φ×20P�60°千鳥■開口率：14.5％

■Type：J■形状：4Φ×10.5P　並列■開口率：13.7％

■Type：K■形状：4Φ×12P�60°千鳥■開口率：10.1％

■Type：L■形状：7Φ×12P�60°千鳥■開口率：30.9％

■Type：M■形状：5Φ×10P�60°千鳥■開口率：22.7％

■Type：N■形状：7ロ×15P　並列■開口率：21.8％

※プラメタル　3mm、4mm製品は上記の14パターンのパンチング加工が可能です。※タイプB、C、E、F、H、I、J、K、L、Mは90°振りパターン使いが可能です。（縦横のピッチが異なるため90°振りが可能）※タイプA、D、G、Nは0°と90°振りパターンは変わりません。※上図の図示は、0°を示します。※上記の標準パターンは当社のHP上で原寸にてプリントアウトが可能です。（URL　http://www.plametal.co.jp）

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物性編 ∫∫ - Plametal€¦ · プラメタルFRW 用途 外装パネル 特徴 不燃材 表面材：アルミ 厚み ：0.5mm 塗装：フッ素樹脂焼付 （裏面材はポリエステル樹脂焼付

物性編 ∫∫ - Plametal€¦ · プラメタルFRW 用途外装パネル特徴不燃材表面材：アルミ厚み：0.5mm 塗装：フッ素樹脂焼付（裏面材はポリエステル樹脂焼付