ＳＡＰ 生産管理・品質管理・プラント保全

第五章

ＩＴライブラリー （pdf １００冊）http://itlib1.sakura.ne.jp/

一般社団法人

情報処理学会 正会員

腰山 信一

ftks7856@ybb.ne.jp

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目次番号 １８０番 ＳＡＰ 基本からＳＡＰ ＨＡＮＡまで

全９冊 ８００ページ

PP (生産計画、生産管理)

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PP (生産計画、生産管理)

生産数を計画する担当者は、現在の生産状況、在庫状況、年間計画の売上の達成状況がSAP ERPのPP (生産計画、生産管理)から提供されます。

これにより、計画の修正や立案に活かすことができるのです。

計画作成へ細かなステップ

PP (Production and Planning) は、生産計画、生産管理用のモジュールです。

計画担当者は、外注先と連携しながら、期日内に生産計画を登録しなければなりません。

PPは、対象が中期および長期の場合、タイムパケットに基づく概略計画を実行し、リソース(機械、人材、生産資源・治工具) と品目の所要を計画担当者に知らせてくれます。

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生産計画の中で、生産に対してリリースできる、最適オーダー順序を提供してくれるのが 詳細計画です。

動的アラートと、オーダーへの紐付け構造により、製品フローの可視性が向上します。 さら What-IFシミユレーションと、オーダーの順序を評価することにより、計画担当者をサポートします。

詳細計画を実行することによって、在庫を管理するシステ厶から情報を閲覧できるので、品目が不足するなどといった事態もすぐに確認でき、手動または自動で修正ができます。

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また、生産に関係するプロセス産業だけではなく、組立製造業における要件も満たします。

見込み生産、または受注生産環境でのタクト基準計画、ジョブショップ計画、ブロック計画、キャンペーン計画を含みます。

具体的には、生産できるだけの部材の在庫や生産ラインなどの生産能力を考慮して、マルチサイト生産計画 と最適化を行います。

長い補充リードタイムの製品、ボトルネックリソースで生産される製品なども計画できます。

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マスターデータ、トランザクションデータ等の計画に関するデータは、接続されている OLTP システムによって提供されます。

APO システムで製品が計画されたら、計画結果がOLTPシステムに転送され、その実行機能を実施します。

中長期計画に必要とされる部材・製品のデータは、需要の計画と受給に繋がる計画から APO内の生産計画/詳細計画に転送されます。

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補足：

タイムバケット

1週間あるいは1日といった時間区間に計画した生産活動のこと。

動的アラート

監視する条件がなくなれば自動でリセットされるアラート。

What-IFシミユレーション

前提条件を変えた時、結果がどうなるかを表示する、表計算ソワトの機能。

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タクト基準計画

生産の均等なタイミングを計るため、工程作業を基準としている計画。

ジョブショップ計画

注文生産方式。注文に応じて生産を開始し、初工程から最終工程までの全工程をこなす生産方式のこと。

ブロック計画

特定の属性を持つ製品に、どれだけリソースを割り当てられるかを計画する事前割当のこと。

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レート依存タクトタイム

タクト基準計画

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構成品目の所要日付の決定

レート非依存タクトタイム

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ジョブショップ Job Shop、機能別配置

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ブロック計画

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レポートの要件の定義

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PP （Production and Planning 生産計画、生産管理用のモジュール）

機能は、下記の通りです。

自動計画

APOシステムまたは接続されているOLTP

システムで計画に関連するオーダーやデータを変更したら、自動的に生産計画/詳細計

画で製品が計画されるように定義することができます。

オーダーを登録すると、自動計画によってリソースや構成品目の利用可能在庫が確認されます。

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数および日付に対する変更の自動多段階転送

APOシステムは、1つのロケーション内に製品の入庫と所要要素との関係を登録します。 すべての関連製品のBOM構造 (構成する部品群のこと) に従って編成される紐付の構造が生成されます。

数変更や日程計画変更がBOM構造の低レベルのオーダーに まで転送されます。

対話式計画

マニュアルで計画したい製品や、自動計画で発生した問題を解決に対話式計画を使います。

受給の数やりソースの週不足を手で修正することで、計画数を決定します。

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例 自転車

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BOM の各レベルには、ローレベルコード ( ロジスティクスビュー) が割り当てられます。

多段階 BOM

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BOM を上位から下位に向かって ( ローレベルコード) 展開してから( 原価計算ビューの) 原価計算レベルが割り当てられます。

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補足：

OLTP 【 On-Line Transaction Processing 】オンライントランザクション処理

ネットワークに接続された複数の端末がホストコンピュータに処理要求を行い、ホストコンピュータが処理要求にもとづいてデータを処理し、処理結果を即座に端末に送り返す処理方式。

データベースアクセスを伴うことが多く、途中で処理が中断されてしまうとデータの整合性が取れなくなるため、高い信頼性が要求される。

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補足：

ＡＰＯ

SAP APO（APO：Advanced Planning & Optimization）は、SAP SCMのコンポーネントのひとつで、SAP ECC PP（生産計画/管理）の計画系機能を増強する拡張計画ツールです。

SAP SCM（APO）上では、戦略的なサプライチェーンがモデル化され、需要計画、複数拠点を連鎖する供給計画、製造拠点内の生産計画/詳細計画の各計画フェーズに対応する計画機能が提供されます。

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課題解決の方向性

経営パフォーマンスマネジメント

予算編成 M&A管理 連結管理 CSR

品質管理環境管理財務管理

得意先

国内

海外

顧客管理

販売予測

マーケティング活動

案件管理物流管理

倉庫管理

多様なサービス提供

迅速な対応

一貫性を持った対応

マルチチャネル対応

予算

多様なビジネスプロセスマネジメント

商談 受注 在庫 納品 売上 保守

加工製造

発注 入庫

需要予測

サプライヤーレーティング（格付け）

サプライヤーコラボレーション

新規サプライヤー開拓

サプライヤー

国内

協業

海外

物流管理

倉庫管理

J-ＳＯＸ法対応

連結

国際会計基準

業務データとのシームレス連携

財務

予実分析

セグメント集計

多角的な分析

会計データとのシームレス連携

会計管理・分析

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Ｍ＆Ａや取引形態変化、海外進出しても企業グループとして『見える』

国内サプライヤ

変化への対応を支える 『見える化』

現地サプライヤ

現地サプライヤ

新規関連会社

国内関連会社

国内販社

本社

日本からの部材の供給

日本からの部材の供給

現地サプライヤからの調達

北米現地法人

欧州現地法人

中国からの部材の供給

中国現地法人

国内サプライヤ

現地サプライヤ

現地サプライヤ

海外得意先

国内得意先

現地サプライヤからの調達

現地サプライヤからの調達

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リスクコントロールを支える『見える化』

業務プロセスの標準化とリスクの所在を管理

統制対象となる企業活動をＳＡＰ が支えることにより、効果的な統制活動が可能になります。

統制活動

企業活動

業務プロセス例

受注 出荷 請求 入金 会計

マーケティング

販売 開発

計画

購買サービス

物流 生産管理

財務・管理会計 人事管理 プロジェクト管理

保守メンテナンス

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メーカー

１次卸

２次卸運送会社

倉庫

営業

在庫情報

物流情報

請求・支払い情報

経理 受発注

追跡情報

Internet

InternetInternet

リアルタイム受発注ネットワーク

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ヒューリスティック と バックグラウンド計画

選択したオブジェクト (製品、作業、リソース等) に対して、特殊な計画タスクを 特定の計画決定表ア

ルゴリズムを使用して解決するために、ヒューリスティックを使用します。

対話式計画時にも、生産計画実行時にも、ヒューリスティックを適用することができます。

ヒューリスティックの考え方は難しいのですが、上手に使うことで計画作成のスピードアップと精度も上げていくことができます。

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ヒューリスティックは、ヒューリスティック、負荷平準化および供給分配計画で構成される修正ベース計画プロセスの一部として使用されます。

ヒューリスティックでは、各計画ロケーションが順序に従って処理され、商品調達条件が決定されます。

ヒューリスティック処理では、ロケーションの指定の品目の所要量がすべて期間の所要量にまとめられます。 ヒューリスティックの実行でﾍ、各供給元 (供給量割当) や輸送レーンの調達優先度に事前定義された率に従って有効な供給元と数量が決定されます。

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その後、所要量がサプライチェーン全体で考慮され、計画が計算されます。この計画は、常に実行可能であるとは限りません。 計画担当者は、負荷平準化を使用して、計画を調整し、実行可能な計画を策定します。

ヒューリスティックで基準にされるキー数値と計画期間は、プランニングブックによって設定されます。

また、マクロを使用して、需要合計、倉庫在庫などの一般キー数値や、安全在庫、発注点、目標在庫レベルなどの製品固有キー数値の計算方法を 定義することもできます。

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生産計画実行

多数のオブジェクトに対し、オンライン やバックグラウンドジョブ でヒユー

リスティック、詳細計画機能、最適化をするための生産計画実行を使用します。 生産計画実行時には、複数のヒユーリスティックや 機能を実行することができます。

補足： ヒューリスティクス heuristic

必ず正しい答えを導けるわけではないが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることが出来る方法です。

また、答えの精度は保証されないが、回答に至るまでの時間が少なくて済みます。

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需要から生産へ

制約された条件に基づいて ヒューリスティックを駆使し、マルチサイトに生産能力と輸送能力を確認するのがCTM計画です。

CTMとは、Capable TO Match の略で、事前に定義された供給カテゴリや需要の優先順位に基づき、実行できるソリユーションを提案してくれます。

この後は、生産管理へと繋がりますが、ここで MRP (Material Requirements

Planning) について触れておきます。

1960年に考案された生産管理手法の1つであるMRPは、生産計画プロセスの一部で、

生産されたすべての構成品目、中間製品、購買製品、および原材料の補充計画を生成します。

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資材所要量計画 (MRP) では、 複雑な製造プロセス と 調達プロセスの資材所要量を 計画することができます。 MRP シナリオを登録して実行するには、MRP ウィザードを使用します。

ウィザードによって、必要な数量の最終製品を期日までに生産または調達するために必要な推奨 (製造指図、購買発注、および在庫転送依頼) が生成されます。これらの推奨にもとづき、[オーダー推奨]レポートで製造指図と購買発注を登録します。

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登録区分によっては、 MRP一覧が MRP 実行中に登録されます。これらの一覧には、品目に対する計画結果が含まれます。

MRP 一覧は常に将来の在庫 / 所要量状況を 最終計画実行時に照会し、MRP 管理者に作業基準を提供します。

MRP 一覧は、それがマニュアルによって削除されるか、または次 MRP 実行の新規一覧によって置き換えられるまで、システムに保存されます。

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プラントレベルで MRP を実行する場合、さまざまな所要量が MRP 実行においてまとめられ、供給元未決定の紐付所要量に対して調達要素が登録されます。

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例 : 組立エリア

MRP エリアごとの資材所要量計画を行うことにより、 製造現場と組立エリアごとに内製部品と購買部品の品目供給と調達に関する特定の管理を行うことができます。

たとえば、組立ラインの生産保管場所に対する MRP エリアを定義すると、この組立ラインの資材所要量は、他のすべての所要量とは別に計画されます。

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例 : 外注先

外注先ごとに MRP エリアを定義して、外注先の MRP エリアに支給される構成品目を割り当てることにより、外注で支給される構成品目の計画を MRP エリアを使用して実行することができます。

したがって、 1 つの外注先に対する構成品目の 支給予定所要量を、その他のすべての所要量とは別に計画することができます。

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所要量の状況に応じて、プラントから外注先支給品目在庫への在庫転送入出庫予定が登録されるか、あるいは、特殊調達キーの設定にもとづいて外注 / 仕入先直送発注処理内に購買依頼が登録されます。

在庫転送処理

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外注における 仕入先直送発注処理の手順

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製品のリードタイムに合わせて製造指図と購買依頼の期日をMRPに設定しますが、これはバッファとして用意した予備の時間、作業時間、ロットサイズルール として適当に設定した ロットサイズなどによって異なります。

MRPから算出された計画を実行する際は、リソースの状況を同時に考慮できる仕組みがある場合、最適化の提案をサポートします。

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リードタイム日程計画

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補充リードタイム

製品の内部生産や外部調達に要する合計時間。 内部生産では、補充リードタイムはすべての BOM レベルをカバーするように決定されます。

通常、利用可能在庫確認 では補充リードタイムが使用されます。補充リードタイムを更新しないと、内部生産時間か計画納入時間が使用されます。

どちらも更新するときは、内部生産時間か計画納入時間が補充リードタイムよりも優先されます。

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QM (品質管理)

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QM (品質管理)

QM(品質管理)は、アブリケーションとして品

質計画、品質検査、品質管理の機能を備えています。

例えば、調達した商材の品質管理、品質チェック、品質検査をした結果の文章化ならびに是正処置をサポートしています。

品質検査

QM (Quality Managemen)は、品質管理、

仕入先評価、品質情報システムでの品質分析、これらの情報を集計して傾向を見ることができます。

物理的な返品プロセスの一部で、その流れは、以下の通りです。

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①返品依頼の承認後、返品されたサー ビスパーツは庫に出荷され、品質検査を行います。

②品質検査の結果は、検査確認でSAP

CRM に転送され、クレジットメモ やデビットメモ の計算、またはロジティックスプロセス の フォローアップ活動の基準となります。

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③ SAP CRM で返品依頼と共に返品を入力します。

④返品が承認されると、サービスパーツは仕入先に返品されます。

品質検査は、仕入先の倉庫または第3者の検品機関で行われます。品質検査の結果は、SAPサプライマネジメント、拡張倉庫管理 (SAP SCM 、EWM ) の品質検査の結果に記録されます。

検査の確認は、カスタマイジングの設定によってはSAP CRMに自動登録されます。 その結果、検査確認に基づいた クレジットメモ またはデビットメモが登録されます。

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補足：

物理的な返品プロセス

サービスパーツ管理のシステム設定が有効の時に使用できる。

ＥＷＭ

Extended Warehouse Management

拡張倉庫管理

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品質計画

品質計画によって、品質と検査の計画の基本データを管理します。

品質検査計画 と品目規格を使って品質の検査を計画します。

また、品質計画は大きく ４つのカテゴリの制御を行うことができます。

①品質検査

QM検査データ、品目マスターにおける品質管理データ、QM指図、ロット管理、シリアル番号処理等が含まれます。

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②調達における品質管理

③生産における品質管理

ロット別品質検査、シリアル番号処理等が含まれます。

調達した資料、商品に関する品質管理情報、品質保証契約等が含まれます。

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④販売管理における品質管理

品質改善

問題/クレーム管理

製品、プロセス、サービスに関した不適合、欠陥、および不良の通知と分析を行います。

SAP ERPでは、品質通知ツールによる問題の管理をサポートしています。

インターネットを介して、シナリオに応じた変更可能な テンプレートを使用して、品質通知を記録します。

販売する商品、資材に関した品質管理情報や品質保証契約、技術納入条件等が含まれます。

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製品の仕様からの逸脱したい場合、ビジネスパートナーに連絡して許可を求めることが システム上でできます。

例えば、仕入れ先のパーツが 仕様に合わない場合は、品質通知にこの事実を欠陥として記録します。

是正および予防措置(CAPA )

原因のわかった問題を排除して、プロセスを改善、同じ問題の発生を予防する活動を取るソリユーションを実行します。

SAP ERPの品質通知では、必要な補正アクションを サポートしています。 補正処置は、通

常は問題に関連付けますが、個々の不適合に関連付けることもできます。

また８Ｄプロセスを品質通知から実行することもできます。

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品質通知プロセス( QM-QN-NM)

会社のクレーム処理プロセスを サポートするには、このワークフローシナリオを使用します。

このシナリオでは、 SAP Business Workflow コンポーネントによって、新たに

登録され、有効化された品質通知を迅速かつ効率的に処理、監視および完了するためのサポートを提供します。 このプロセスは、以下の標準タスクの実行を開始し、管理するワークフローテンプレートに導入されます。

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権限のある従業員 (たとえば、通知コーディネータ) に、新規の品質通知が登録されたか、または有効化されたこと、および通知に対して タスクを定義する必要があることを通知します。

権限のある従業員に、品質通知に対してタスクが登録され、これらのタスクを処理する必要があることを通知します。

権限のある従業員 (たとえば、通知コーディネータ) に、

品質通知に対してすべてのタスクが完了され、通知を完了する必要があること、あるいはその通知に対して新しいタスクを定義する必要があることを通知します。

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ソリューション データベース

症状およびその症状によって示された問題を、排除するための アクションやプロセスを表す情報を ソリューションデータベースに登録します。

様々な情報ソース (フリーテキスト記述、基本データと分類、アクション、添付ファイル、関連症状など) を参照し、品質の問題の起きた経緯や原因、解決を誰が許可したかなどを確認できます。

補正プロジエクトを 定期的に策定する拡張８Ｄプロセスは、SAP BusinessSujteのcProjectsコンポーネントがサポートしています。

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補足：

CAPA

Caroctive and Preventive Action

是正および予防措置

８Ｄプロセス

8つの訓練の意。プロダクトおよび工程改善のための問題解決方法。

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CAPA 改善事項の実行

CAPA 改善事項は、マニュアルの統制テスト、自動統制テスト、および自己評価から発生した課題に対して利用可能です。 CAPA がコンプライアンスイニシアチブに対して設定されている場合は、以下の CAPA 機能が利用可能です。

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品質情報システム

品質管理データの収集、集約、分析を行うツールが品質情報システムです。

アプリケーションの全情報から、詳細レベルを定義して見ることができます。品質の目標の達成度合いを監視して、差が生じた場合、直ちに対応を進められます。

QM品質検査とQM通知から集められたデータは、情報システムに集約されます。

データは、標準分析、または フレキシブル分析によって評価します。

品質管理情報システム には、フレキシブル計画、早期警告システム、ロジスティックス情報ライブラリが統合されています。

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品質管理アプリケーションの使用が前提で、品質管理情報システムを使うことができますし、SAPシステム以外のデータを含めて使えます。

品質検査ロットは、品質評点と仕様の決定によって評価されます。普通、特定期間の品質評点の分析は、クラス分けされた値に基づいています。

品質管理システムのカスタマイジングで、個々の要件を満たす品質評点クラスを５つまで定義できます。

この品質評点クラスを品質管理情報システムで使用する、個別データ構成へ割り当てます。

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また、品質検査処理中に 品質検査ロット源泉により、品質検査ロットを生産と入庫のどちらに属するのかを、区分けできます。

品質検査ロット源泉の 更新グループへの割り当ては、品質管理のカスタマイジングで行うことができます。

標準SAP ERPでは、該当するすべての 品質検査ロット源泉について、適切な更新グループが割り当てられています。

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PM (プラント保全)

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PM (プラント保全)

PM (プラント保全) は、資材費や人件費の削減や、設備の品質の水準を保ち、外注の保全コストを最適化することを 目指します。

運用コスト削減と効率化

PM (Plant Maintenance ) は、プラント保全用のモジユールです。 運転中のプラントに対し、プラント保全ソリユーションを定期的に検査、保全をすることで、システムの高可用性を維持し、故障による荷物の停止を減らすことでコストの削減を実現します。

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モバイル設備資産管理

モバイルデバイス でのオフライン処理を行えます。 例えば、設備稼働実績値の記録、保全依頼および作業指示の処理、車載部品在庫管理、機器の設置および撤去などです。

オフライン処理は当然ですが、通信の環境が整ったら同期をとる必要があります。

CAD、GISとのインターフェイス

CAD システムで技術検討や設計を行いながら、設備資産管理システムのマスタデータへ直接ジャンプします。

逆にマスターデータから技術、設計文書へも可能です。

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また、機器の地理の位置情報を提供するGIS、と連携して、故障レポートを作成できます。

さらに機器の状態や使用状況を示すプロセス制御システムから直接、資産管理システムにデータを転送します。

シャットダウン計画

シャットダウン(操業停止)やターンアラウンドなど(再稼働までの時間)は、エ場などの生産拠点の運転を停止する、企業にとって影響の大きい作業であり、常に入念な計画が必要です。

このプロセスは、可能な限り短時間かつ低コストで、安全なシャツトダウンを行うための支援を行います。

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固定資産とリソースの管理

また、設備資産管理のプラント保全機能によって、より解かりやすくプロセスを見ることができます。

設備台帳管理

設備の階層的な情報 (例えば機器や工程をべースにします) を把握する設備資産管理と、番号管理や生産資源や治工具管理を行う技術資産管理とがあります。

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人員管理

従業員の管理との統合が提供されます。 またオプション として保全作業区と作業者の紐付けや、従業員の能力やスキル情報を見ることも可能です。

予知・予知保全

時間や稼働した実績 (カウンタ)、リスクを加味して設定した条件などを基準にして、予知・予知保全活動を行います。

大規模な定期修繕・定期検査プロジェクトでは、それぞれの保全の作業についてスケジュールを決め、必要なリソース、機材、資材を割り当てます。工場の操業停止、ターンアラウンドも計画できます。

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作業指図管理

保全の依頼処理、作業者の負荷の計画、保全作業のコスト管理、循環機器の管理、部品カタログおよび在庫管理との統合、技術文章・図面の更新、保全作業の実行と進捗の管理、ソリユーションに関わるデータベースの管理などが含まれます。

承認処理

作業は、承認される前に様々なフェーズを経過します。

承認を受けているメンバの中で承認を得られない場合は、自動的に前のステップに戻されます。

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外注業者管理

このプロセスでは、企業は外部の保全業者と契約を結び、設備全体または個々の設備ことの保全を委託することができます。

長期契約でも作業・工事単位契約でも構いません。 契約の交渉および実行、外注管理、作業実績の確認、支払いなどが含まれます。

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リアルタイム原価管理

SAP ERPの最大の特徴である”リアルタイム”処理。この機能をフル活用

し物流と会計の実績を連動させ、製品原価を リアルタイムに管理することが可能になります。

基本的な考え方

製品ごとの構成情報をもとに原材料の標準使用量と予定単価、工程の標準工数と標準賃率を使用する標準原価を利用。

標準原価

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在庫の受払いや工程の通過、確認処理と同時に会計データが作成され、製造指示単位に リアルタイムで原価情報が把握できます。

標準原価に対して「何が原因で」「どのような」 差異が発生したのかを把握可能になります。

また分析のために差異分析の計算を行うこともできます。

期中実績把握

差異分析

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予算/実績管理

当然、原価管理サイクルに合わせた”予算”と”実績”の管理機能も提供しています。

セグメント別実績管理

製品の関連性から関係（子）会社が多いのもプロセス産業の特徴といえるでしょう。

四半期決算の開示義務化など決算処理の負荷増大の懸念に対処するため、連結決算処理機能とも連携します。

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改修

循環機器のオーバーホールと在庫管理が実行できます。保全業務の流れとシームレスに統合されています。

循環機器 (シリアル番号付備品 )は品目マスタデータに関連付けられ、機器の状態に応じて価値が決められる在庫として管理されます。 また修理した品目は改めて在庫評価を変えることもできます。

ワーク クリアランスマネジメント

保全活動で安全対策がとられていることを確認するための、作業許可、遠隔操作管理を提供します。

さらに保全作業の実施プロセスと統合され、承認管理により安全上の重要な業務プロセスを管理統制します。

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プラント保全の注意点

プラント保全システムは、プラント保全部門の計画、処理、保全タスクの設定をサポートします。 プラント保全部門で実行する予定の すべてのタスクを入力、計画、監視、報告することができます。

これには定期保全、検査タスクと同様に、未計画のタスク (まだ起きていない故障が原因で起きるタスク)が含まれます。

ただし、プラント保全は必ずしも完全に処理する必要はありません。 保全処理手順は企業の要求に応じて、各々決定できます。

予算の問題もあります。設備の維持は投資ですが、それによって 高いパフォーマンスが得られることは少ないと思います。

フレキシブルさをもって保全に当たるのがよいと思います。

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