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お祓い立会い今年すでに4回目 沿 宿

お祓い立会い今年すでに4回目お祓い立会い今年すでに4回目 孤 独 死 対 策 入 居 者 加 入 保 険 で も 強 化 ジ ッ ク 品 ミ レ ア 家 主

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Page 1: お祓い立会い今年すでに4回目お祓い立会い今年すでに4回目 孤 独 死 対 策 入 居 者 加 入 保 険 で も 強 化 ジ ッ ク 品 ミ レ ア 家 主

お祓い立会い今年すでに4回目孤独死対策 入居者加入保険でも強化

ジック 

  

ミレア 

家主向けの保険金支払い可能に

新築で%家賃減

遺品整理費用も保障

高齢者自身が求めている

 シェアハウスを7棟運営する彩ファクトリー(東京

都練馬区)の内野匡裕社長は「シェアハウスは欧米から日本に取り入れた住まいの形ですが、建物ごとのコンセプトや入居者が明確な目的を持つシェアハウスは日本独自」と話す。同社は起業家向け、英

語学習などのテーマを持つシェアハウスを企画・運営。実際に同社の起業家シェアハウスに住み、会社を設立した事例は社にのぼる。今後は台湾・フィリピン・マレーシアなどでオープンする予定だ。「5年間で海外カ国に進出していきたい」と内野社長。海外の商品を日本流に改良し、輸出する日本のお家芸は住宅でも健在らしい。

全国賃貸住宅新聞 ()第号

〈第種郵便物認可〉 ..(毎週月曜日発行)

9・No.

 首都圏で2万7000戸を管理するアレップ

ス(東京都千代田区)の栗原孝明氏の携帯電話

には、神社の電話番号が入っている。居室で入

居者が亡くなった時、お祓いを依頼するためだ。

「担当と呼ぶわけにはいきませんが、いつも引

き受けていただく禰宜(ねぎ・宮司の補佐役)

の方がいます」。神社への電話は年間5~6回

行われる。

 2010年は禰宜と会

う機会が特に多く、依頼

件数は回を超えた。

「当時はサラリーマンの

自殺が多く、入居者の勤

め先からくる『2日間出

社してこないのですが

…』という連絡を珍しく

思わなくなっていまし

た」(栗原氏)。ここ数年、

自殺の数は減ったが、今

年もすでに4

回のお祓いに

立ち会ってい

る。

 つい最近、新築物件で

代の入居者が病死し

た。死後すぐに見つかっ

たものの、家賃の減額は

避けられず%減で新し

い入居者と契約した。入

居者の親族に損害賠償を

求めると、法的根拠を示

すよう求めれた。「法的

根拠はないので、自社の

判断で行っていることを

伝えると、支払いは拒否

されました」(栗原氏)。

 オーナーには諦める以

外の選択肢はなかった。

それでも家賃減額程度で

済んだと考えた方がいい

のかもしれない。4年前

には建て替えを余儀なく

された現場に立ち会った

こともあるという。死後

1カ月後の発覚で建物被

害が甚だしかったのだ。

 栗原氏が入居者の親族

に行った対応は、都庁の

担当者や弁護士との間で

長年積み重ねてきた協議

に沿ったものだ。だが、

法律に正しい対応方法が

記されているわけではな

い。告知義務は何年間適

用されるのか。病死で死

後すぐに見つかった場合

も適用されるのか。それ

らは自分たちで判断する

しかない。

 東京海上ミレア少額短

期保険(神奈川県横浜市)

は、賃貸入居者向け保険

「お部屋の保険 

ワイド」

において、入居者の死亡

により損壊した居室の修

理費用と遺品整理費用を

家主に直接支払うことを

可能にする特約条項を開

発した。特約ではあるも

のの、追加の保険料負担

はない。これにより、入

居者が死亡した後、相続

人がいなかったり相続を

放棄したとしても、居室

の修理費用に対して最大

万円、遺品整理費用に

対して最大万円の保険

金を家主に支払うことも

可能になった。

 これに先立って、7月

に、ジック少額短期保険

(千葉県東金市)も、入

居者向け保険「賃貸住宅

生活者総合保険」の中で、

家主を被保険者に設定し

保険金請求を行えるよう

にする「孤立死原状回復

費用保険」の特約を設定

している。

 これまで、入居者の死

亡により家主に保険金が

支払われる保険は、家主

を契約者とするものだけ

だった。入居者を契約者

とする場合は、保険金の

支払い対象に家主を含む

ものはなかった。

 今日現在も、入居者の

死は賃貸住宅経営におい

て、マイナス要因だと言

わざるを得ない。だが、

今年の賃貸住宅フェアで

は、各会場で孤独死対策

の商品・サービスを扱う

出展ブースに人だかりが

できた。昨年までは目に

することがなかった大き

な変化だ。管理会社

や家主の間で入居者

の死は隠すものでは

なく、準備して対応

するべきものに変わ

りつつあるのかもし

れない。

 都営百人町アパー

ト(戸山団地)の自

治会組織から生まれ

た、NPO法人人と

人をつなぐ会(東京

都新宿区)は、入居

者が保険料を支払い同会

を保険金受取人とする

「希望のほけん」の販売を

開始した。「きちんと葬儀

をあげてほしい」「他人

に迷惑をかけたくない」

という入居者の思いをか

なえるために、葬儀や家

財整理の費用を同会が受

け取り実行

する仕組み

を作った。

そこで生活

する住民には、お互いの

死後について語り合うこ

とへの抵抗がほとんどな

いという。「高齢者のコ

ミュニティで話題の中心

といえば、もっぱら自分

の葬儀の行い方について

だ」と本庄有由会長は話

す。高齢入居者自身が死

後の備えを求めている。

「死後の遺品整理や葬儀

・埋葬を引き受けるサー

ビスが付いた賃貸住宅の

需要もあるのでは、と考

えることがあります」と

は冒頭の栗原氏の言葉

だ。思い付きという割に

はリアリティを感じさせ

られたのは、数多くの現

場に立ち会った担当者の

感覚が訴えていたからか

もしれない。

◀賃貸住宅フェアでは、孤独死対策の

商品・サービスを扱う出展ブースに人

が集まった