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平成 2627 年度 新潟県中学校教育研究会指定 魚沼市教育委員会支援事業「温かい学級づくり」モデル指定校実践発表会 特別活動研究発表会 研究主題 望ましい人間関係につなぐ学級活動 ~多様な意見を重ね合い高め合う話合い活動を通して~ 平成 27 11 10 日(火) 魚沼市立湯之谷中学校 主催 新潟県中学校教育研究会 魚沼市中学校教育研究会

特別活動研究発表会 - niigata-inet.or.jp · 特別活動研究発表会 研究主題 望ましい人間関係につなぐ学級活動 ~多様な意見を重ね合い高め合う話合い活動を通して~

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  • 平成 26・27年度 新潟県中学校教育研究会指定

    魚沼市教育委員会支援事業「温かい学級づくり」モデル指定校実践発表会

    特別活動研究発表会

    研究主題

    望ましい人間関係につなぐ学級活動

    ~多様な意見を重ね合い高め合う話合い活動を通して~

    期 日 平成 27年 11月 10日(火)

    会 場 魚沼市立湯之谷中学校 主催 新 潟 県 中 学 校 教 育 研 究 会

    魚 沼 市 中 学 校 教 育 研 究 会

  • 【日程】

    13:00 13:20 13:50 14:00 14:50 15:00 16:00 16:10 16:30 16:40

    全体会Ⅰ

    公開授業

    1年A組:図書室

    2年B組:研修室

    3年B組:武道場

    協議会

    1年A組:図書室

    2年B組:研修室

    3年B組:武道場

    全体会Ⅱ

    【内容】

    13:00 ~ 13:20 受付 指導者・来賓 湯之谷公民館玄関

    一般参会者 武道場玄関

    控室 指導者・来賓 校長室

    一般参会者 武道場

    13:20 ~ 13:50 全体会Ⅰ(武道場)

    13:50 ~ 14:00 移動

    14:00 ~ 14:50 公開授業

    学級 授業者 内 容 授業会場

    協議会会場

    A 1年A組 葛原 康弘 教諭 「かっこいい先輩」になるための取組を考えよう 図書室

    B 2年B組 山崎 潤司 教諭 修学旅行班の編制方法を決めよう 研修室

    C 3年B組 熊木 大典 教諭 卒業までの取組を考えよう 武道場

    14:50 ~ 15:00 休憩

    15:00 ~ 16:00 協議会 (会場は授業会場)

    16:00 ~ 16:10 移動

    16:10 ~ 16:30 全体会Ⅱ(武道場)

    御指導 魚沼市教育委員会 統括指導主事 伊佐 貢一 様

    16:10 ~ 16:40 閉会

    (1)閉会の挨拶 魚沼市中学校教育研究会会長 小川 正男(湯之谷中学校長)

    (2)諸連絡

    (1)開会の挨拶 魚沼市中学校長会会長 下村 正人(堀之内中学校長)

    (2)来賓祝辞 魚沼市教育委員会教育長 星 勉 様

    (3)来賓・指導者紹介 齊川 一隆(湯之谷中学校 教頭)

    (4)研究概要説明 研究推進責任者 五十嵐 理(広神中学校 教諭)

    (0)[参観の視点] 会場校研究主任 柴田 恵理(湯之谷中学校 教諭)

    (5)諸連絡 会場校責任者 中澤 晃(湯之谷中学校 教諭)

    協議会の進め方

    (1)協議会の進め方の説明 (2分) 会場進行

    (2)授業者の振り返り (5分)

    (3)質疑応答 (8分)

    (4)小グループによる協議 (35分) 各グループ進行

    (5)協議内容の発表 (10分) 各グループ進行

  • - 1 -

    平成26・27年度 新潟県中学校教育研究発表会 特別活動研究発表会

    研究の概要

    1 研究主題

    望ましい人間関係につなぐ学級活動

    ~多様な意見を重ね合い高め合う話合い活動を通して~

    2 主題設定の理由

    (1)学習指導要領より

    学習指導要領では、

    学級活動を通して、望ましい人間関係を形成し、集団の一員として学級や学校におけ

    るよりよい生活づくりに参画し、諸問題を解決しようとする自主的、実践的な態度や健

    全な生活態度を育てる。

    と学級活動の目標を示している。

    生徒一人一人が自他の個性を尊重するとともに、集団の一員としてそれぞれの役割と責任

    を果たし、互いに尊重しよさを認め発揮し合えるような開かれた「望ましい人間関係」をつ

    くること、学級や学校づくりに参画し、生活の中で起こる様々な問題や課題について積極的

    に取り組み、解決していこうとする態度や、人間としての生き方についての自覚を深め、主

    体的に物事を選択し、現在及び将来を豊かに責任をもって生きていく態度である「自主的、

    実践的な態度」を身につけることが学級活動の目標とされている。

    その達成のために,集団生活の中で生まれてくる様々な問題について、話合って解決した

    り,役割を分担し合って処理したりする経験が重要である。

    (2)生徒の実態より

    魚沼市は小規模の学校が多く、小さい頃から変わらない人間関係の中で過ごしてきている

    生徒が多い。魚沼市の中学校は地域によって生徒の実態に差はあるが、下のような実態が共

    通している。

    【実態】

    ○ 周囲の人とぶつかり合わずにやっていこうという面がある。

    ○ 仲のよい友だちとの生活に満足している生徒が多く、学級満足度や学校生活意欲は

    高い傾向がある。

    ○ 学習や生活面で刺激し合い高め合う場面が少ない。

    これらの実態から次のような課題が挙げられた。

    【課題】

    ○ 人間関係や友人評価が固定化する傾向があり、発言力のある生徒の発言によってもの

    ごとが決まっていくことが多い。

    ○ 自分の言動に自信をもてず、安心して発言をできない生徒が多い。

    ○ 学習や生活面で刺激し合い、より良いものを目指し高め合う姿勢がやや弱い。

    この課題を解決するには、生徒一人一人が思いや考えを伝えて理解し合い、根拠に基づい

    て議論し、集団の合意形成を行う「話合い活動」が有効であると考えた。「話合い活動」を

    繰り返しすることで、より多くの人の多様な考えや思いを共有したり、生かしたりする経験

    ができ、固定化された人間関係や友人評価から脱し、互いの考えや個性を尊重する望ましい

  • - 2 -

    人間関係につなぐことができる。また、自分の意見が役に立ったという自己有用感や肯定感

    を高めることで、自分に自信をもち、安易に同調することなく、より良いものを目指す姿勢

    を育成できると考えた。

    (3)魚沼市の「温かい学級づくり」より

    魚沼市では全小中学校でQ-Uアンケートを行い、その結果を生かして、「温かい学級づ

    くり」に取り組んでいる。生徒が楽しく、充実した学校生活を送るには、基盤となる学級づ

    くりが大切である。学級内で規律正しい集団生活が送れること、親和的で支持的な人間関係

    が確立していることが必要であり、更に生徒の自主的・自治的な活動や態度が確立するよう

    に学級活動をはじめ教科の授業でも学級集団づくりに取り組んでいる。教科の中でも生徒一

    人一人が考えを自由に出し合い、より良いものを目指す話合いを大切にしている。このこと

    が学力向上や、不登校傾向の生徒の減少に良い影響を与えると考えている。

    以上の理由から標記の研究主題を設定した。

    3 研究の構想

    (1)研究の内容と方法

    文部科学省 国立教育政策研究所発行「特別活動 小学校編・中学校編」を積極的に活用

    して本研究を行ってきた。話合い活動には、「集団として意思決定行う話合い」と、「個人と

    して自己の生き方を決定していくための話合い」がある。望ましい人間関係につなぎ、より

    良い学級集団づくりを考えるとき、より深い関わりが必要となる「集団として意思決定行う話

    合い」に着目して取り組むこととした。

    学級活動では、話合いの計画や準備をする「事前の段階」、実際に話合う「本時の段階」、

    話合いの結果を実行し、振り返る「事後の段階」の3つの段階、更にその中で7つの場面が

    考えられる。

    【学級活動の3つの段階と7つの場面】

    【段階】 事前 本時 事後

    【場面】①問題に気付く ③伝え合う ⑥実行する

    ②問題を意識化する ④比べ合う ⑦振り返る

    ⑤まとめる

    生徒が多様な意見を出し合い、より良いものを求めながら学級の合意形成を目指す話合い

    を行うための有効な手立てについて実践・検討を通して探る。

    (2)具体的な手立て

    ①生活の中の問題に気付いたり、②意識化したりするために

    事 ア 生徒一人一人が必要観や当事者意識をもてる議題をつくる

    前 ・アンケートや生徒のつぶやきから問題に気付き、学級活動係で議題を選定する。

    イ 生徒一人一人が思いや考えをもつ

    ・学級会の議題と提案理由を事前に伝え、生徒一人一人が自分の思いや考えをもつ

    ためにワークシートを準備したり、時間を確保したりする。

    ③思いや考えを伝え、④比べ合い、⑤まとめる ために

    本 ウ 話合いの役割分担やルールを明確にする

    時 ・4人グループを原則とし、司会、記録、発表等の役割分担をするとともに、一人

    一人が話せる機会を保証するなど、話合いのルールを明確にする。

    エ 個々の願いや考えを伝え合う

    ・個々の考えを書かせるプリントや付箋、ホワイトボードを使って個々の考えを発

    表し、可視化する。

  • - 3 -

    オ 学級の合意形成を目指す話合い(比べ合い、まとめる)

    ・提案理由拠を意識して、根拠を明確にして発言し、より良いものを目指して話合う。

    (根拠。共通点・相違点をはっきりさせる。どちらも生かす方法を考える。より良

    いものを考える 等)

    ・話合いに適した隊形(ペア、小グループ、学級)

    ・活動意欲や達成感をもたせるために決められた時間内で結論を出す。

    事 ⑥話合いを踏まえて自主的に実践させるために

    ・実践の役割や時期を明確にする。

    後 ⑦実践を踏まえて振り返らせるために

    ・学級目標と活動のねらいを照らし合わせての振り返りを行う。

    (2)検証の方法

    ①生徒アンケートの結果を分析する。

    「クラスや自分たちの生活の中で気づいた問題を、解決しようとしているか」「互い

    の考えを認め合い、より良い考えを選んでいるか」や「学級の話合いで決まったことを

    進んで行っているか」などの内容のアンケートを実施し分析する。

    ②Q-Uアンケートの結果を分析する。

    ③生徒の変容を観察・分析する。

    (3)成果と課題

    取組を通し、以下のことが市内全体の成果として挙げられた。

    ①生徒の心情面や意欲に関しての成果

    ・互いの発言を受け入れる雰囲気がつくられ、安心して意見を言う生徒が増えた。

    ・教科のグループワークや学級での話合いに生徒が進んで取り組み、生徒同士の関わり

    や声掛けが温かくなった。

    ・学校生活に関する項目について生徒自身に決定権があることに気付いた。

    ②話合いのスキルとしての成果

    ・付箋や短冊、ホワイトボードの利用によって話合いが可視化され、より多くの生徒

    が思いや考えを伝えるようになり、効果的な話合いができるようになってきた。

    ・話合いでの役割分担(司会、記録、発表等)やルール(順番に話す。タイムスケジュ

    ールの管理、理由を付けて発言をする等)が定着してきた。

    ・互いの思いや考えを理解するために、生徒同士が顔を見ながら話合う隊形が有効であ

    る。全体での話合いではコの字型が有効である。

    ③教師側の成果

    ・固定化しがちな生徒の人間関係や友人評価を、話合い活動により改善していこうと

    いう共通認識ができてきた。

    ・生徒一人一人の発言を可視化し、話合いを活性化した授業の実践が増えている。

    一方、課題とされたことは以下のことである。

    ・話合いをまとめるための手立てが充分とは言えない。話合いをまとめるためには更

    に根拠や提案理由を意識して議論するとともにや相手の考えの良さを認めて取り入

    れることを繰り返し指導する必要がある。

    ・生徒自身が問題意識をもった話合いになることが大切であり、議題を作る委員会を

    システム化し、定着させることが重要である。

  • - 4 -

    第1学年A組 学級活動指導案平成27年11月10日(火)第5校時

    指導者 教諭 葛原 康弘

    1 題材 「かっこいい先輩」になるための取組を考えよう

    2 題材について

    (1)生徒の実態(男子12名 女子14名 計26名)

    諸活動に前向きに頑張ろうとする生徒が多い。清掃活動や給食準備なども自分の役割をきち

    んと行い、協力しながら活動できる。自分の考えを周りに積極的に伝えることや、周囲の状況

    に応じて行動することを苦手としている生徒も多くいるが、それを個性と認め合っているため、

    5月と10月に行った hyper-QUの学級満足度尺度から見た学級集団の様子では「親和的なまとまりのある学級集団」と判定された。特に、侵害行為を認知している生徒が少ない。

    湯之谷中学校区にある小学校が1つしかなく、中1ギャップが見受けられないなどの利点が

    ある。反面、リーダーとして名前が挙がる生徒も決まってきているため、小集団から中集団に

    いかず、発言が前向きにできる生徒が少なく、固定化している関係を変える必要があった。そ

    のため、班内の司会や発表などの役割を週ごとに交代するなど、固定化の解消を図った。その

    結果、hyper-QUの学級との関係との項目では2回とも「全国の傾向より望ましい方向にある」と判定され、成果が出ていると考えられる。

    しかし、10月の hyper-QUのソーシャルスキルのタイプ別判定でも、「配慮」に偏った生徒が38%となり、自ら関わるスキルが少ないことの裏付けとなった。配慮された人間関係の中

    での安定に満足しており、自分が変わる必要がないと考えていることが予想される。今後も話

    合い活動や発表などの活動を通して、表現力やコミュニケーション能力の向上を図りたい。

    (2)題材設定の理由

    中学校に入学し、学習や部活動を意欲的に取り組もうと努力する姿が見られている。学級目

    標は「頑張ろう1-A~礼儀(言葉遣い 挨拶)学(家庭学習 私語0)絆(いじめ0)~」で

    あり、前向きに頑張ろうという意識が感じられる。また、体育祭や合唱コンクールでは意欲的

    な姿勢が見られたが、さらに自分たちよりも輝いている「かっこいい先輩」の姿を目の当たり

    にした。

    本時では自分たちが「かっこいい先輩」になる取組を考える中で、自分たちのあるべき姿を

    意識することにより、自治的能力を育成する場にしたいと考える。また、学級討議を通して、

    関わるスキルの向上を目指したい。

    3 指導のねらい

    ○学級の一員として自己の役割と責任を自覚することで学級に対する連帯感を高める。

    ○互いの意見をを尊重し、いろいろなものの考え方があることを理解する。

    ○話合い活動を通して表現力を向上し、協力してよりよい校風を樹立する態度を育む。

    4 評価の視点と本実践における評価規準

    集団活動や生活への 集団や社会の一員としての 集団生活や生活についての

    関心・意欲・態度 思考・判断・実践 知識・理解

    学級活動の向上や諸問題の 学級の一員として自己の役 「かっこいい先輩」になる

    解決に関心をもち、「かっこ 割と責任をもち、諸問題の解 ための意義やそれに向けて学

    いい先輩」になるための活動 決に向けて多様な意見を生か 級で取り組むことの意義、諸

    に自主的、自立的に取り組も し合い、その方法を考え、判 問題を解決する方法について

    うとしている。 断し、互いに信頼し合って実 理解している。

    践している。

  • - 5 -

    5 展開の過程

    (1)事前の指導と生徒の活動

    期日 活動の場 活動の内容 指導上の留意点 目指す生徒の姿と

    評価方法

    10月25日 行事 ・合唱コンクー ・自分たちの振り返

    (日) (学級全員) ルを振り返り、 りだけでなく、先

    アンケートを 輩のかっこよかっ

    記入する。 た点も考えるよう

    助言する。

    10月30日 放課後 ・アンケート結 ・学級集団を向上さ

    (金) (学級活動係) 果をもとに議 せる議題を選定す

    題を選定する。 るよう促す。

    11月5日 学 級 活 動 ・学級集団の向 ・振り返りで考えた 【関心・意欲・態度】

    (木) (学級全員) 上に向けた取 「かっこいい姿」を ・学級活動の向上や

    組を付箋に書 事前に掲示する。 諸問題の解決に関

    く。 ・自主的な雰囲気を 心をもち、「かっこ

    ・班で考えを深 損なわないように いい先輩」になる

    め、2つの取 教師の関わりを少 ための活動に自主

    組の案を考え なくする。 的、自立的に取り

    る。また、用 ・案の根拠を大切に 組もうとしている。

    紙に記入し、他 するよう助言する。 〔観察〕〔付箋の内容〕

    の班へ伝える準

    備をする。

    11月10日 学 級 活 動 ※本時の指導参照

    (火) (学級全員)

    (2)本時の指導と生徒の活動

    ア 課題「かっこいい先輩」

    イ 本時のねらい

    ○模範となる上級生になるという意欲をもち、具体的かつ現実的な学級の取組を決定する。

    ウ 本時の展開(別紙参照)

    (3)事後の指導と生徒の活動

    期日 活動の場 活動の内容 指導上の留意点 目指す生徒の姿と評価方法

    11月19日 ・学級活動 ・1週間の ・自分、学級の 【知識・理解】

    (木) (学級全員) 学校生活 成果と課題を ・「かっこいい先輩」になるた

    を振り返 具体的に記入 めの意義やそれに向けて学

    り、取組 するよう助言 級で取り組むことの意義、

    の達成度 する。 諸問題を解決する方法につ

    を考える。 いて理解している。

    〔振り返りカード〕

    12月10日 ・学級活動 ・1ヶ月の ・自分、学級の 【知識・理解】

    (木) (学級全員) 学校生活 成果と課題を ・「かっこいい先輩」になるた

    を振り返 具体的に記入 めの意義やそれに向けて学

    り、取組 するよう助言 級で取り組むことの意義、

    の達成度 する。 諸問題を解決する方法につ

    を考える。 いて理解している。

    〔振り返りカード〕

  • - 6 -

    ウ 本時の展開段階 学習活動 指導上の留意点 目指す生徒の姿と

    評価方法導入 1 開会の言葉 ・前時の振り返りをし、再度提案理(5分) 2 司会、書記の紹介 由を確認する。

    3 議題の発表・確認 ・議題をしっかりと見えるように提4 提案理由の説明 示する。

    【提案理由】私たちは入学してから、家庭学習、体育祭や合唱コンクールなどの行事、部活などに一生懸命に取り組んできました。しかし行事などを通して、さらに頑張っている「かっこいい先輩」の姿を見て、私たちも「かっこいい先輩」になりたいと思いました。そこで、私たちも「かっこいい先輩」になれたら、後輩がその姿を追おうという湯中のいい伝統ができると考え、具体的な取組を考えることを提案しました。

    5 教師の話 ・学級のあるべき姿を考え、さらに向上できるよう促す。

    展開 6 「隣はどう?」の 【「隣はどう?」のルール】(25分) ルールの確認 ・班の司会は、自分の班の取組の案と根拠を発表する。

    ・班の集配は1つ前の班に移動し、発表を聞く。

    ・班の記録は1つ後ろの班に移動し、発表を聞く。

    ・発表を聞いた生徒は自分の班に戻り報告する。

    7 「隣はどう?」を行う。 【思考・判断・実践】

    8 報告をもとに班の ・短冊形のホワイトボードに取組の 学級の一員として考えを深め、取組の 案と根拠のポイントを明確に記入 自己の役割と責任を案を1つに絞る。 するよう指示する。 もち、諸問題の解決

    に向けて多様な意見を生かし合い、その方法を考えている。

    〔観察〕9 椅子をコの字型に

    移動10 発表のルールの 【発表のルール】

    確認 ①発表者・全員に聞こえる声の大きさで話す。

    ・発表が終わったら「以上です」と言う。

    ②聞き手

    ・発表者の方を向く。・話を最後まで聞く。

    ・発表が終わったら、拍手をする。

    11 最終目標の確認 各班から出た取組について、実際に行うものを決めよう。12 班ごとに取組の案 ・短冊形のホワイトボードを黒板に

    を発表 貼り、根拠とともに発表するよう※発表後、意見のま 指示する。とめを行う。

    収束 13 出た取組に対して ・決定した取組は、今後行うことを 【思考・判断・実践】(15分) 個人の意見を出す。 確認し、当事者意識をもたせる。 学級の一員として

    ・各班の案は全て大切なものである 自己の役割と責任をが、最優先のものを選ぶよう、助 もち、諸問題の解決言する。 に向けて多様な意見

    ・賛成の意見をホワイトボードの左 を生かし合い、判断に、反対の意見を右に記入するよ している。う指示する。 〔観察〕

    <教師の手立て>・意見が出ない→近くの人と話し合うよう促す・意見が分かれた→根拠をもとに話し合うよう促す

    14 決定 ・意見がまとまらない→多数決

    まとめ 15 決まった取組の確 ・話合いの良かった点や改善が必要(5分) 認 な点を述べる。今後の学校生活に

    16 自己評価の記入 向けて前向きに取り組んでいける17 担任の話 ように言葉がけをする。18 閉式の言葉 ・議長団を労う。

  • - 7 -

    6 資料等

    学級討議 1年A組 番 名前 平成27年11月10日

    議題 「かっこいい先輩」になるための取組を考えよう

    提案理由

    私たちは入学してから、家庭学習、体育祭や合唱コンクールなどの行事、部活などに一生懸命に取り組んできました。しかし行事などを通して、さらに頑張っている「かっこいい先輩」の姿を見て、私たちも「かっこいい先輩」になりたいと思いました。そこで、私たちも「かっこいい先輩」になれたら、後輩がその姿を追おうという湯中のいい伝統ができると考え、具体的な取組を考えることを提案しました。

    時間 話し合いの順序 メモ

    5 分

    1 開会の言葉 2 司会、書記の紹介 3 議題の発表・確認 4 提案理由の説明 5 教師の話

    40 分

    6 「隣はどう?」のルールの確認【裏面参照】

    7 「隣はどう?」を行う。 8 報告をもとに班の考えを深

    め、取組の案を1つにしぼる。

    ※短冊形のホワイトボードに取組の案と根拠のポイントを記入する。

    9 椅子をコの字型に移動 10 発表のルールの確認

    【裏面参照】 11 最終目標の確認 12 班ごとに取組の案を発表 13 出た取組に対して個人の意

    見を出す。 ※ここでたくさん意見を出しましょう!

    14 取組を決定する。

    5 分

    15 取組の確認 16 自己評価・感想の記入 17 担任の話 18 閉式の言葉

    クラスで決定した取組

    自己評価 全体を通しての感想 1 提案理由に沿って考えられた。

    A・B・C 2 他の人の意見を聞いて、生かすことができた。

    A・B・C 3 取組を決定するために協力した。

    A・B・C 4 決定事項を理解し、活動意欲が高まった。

    A・B・C

  • - 8 -

    第2学年B組 学級活動指導案

    平成27年11月10日(火)第5校時

    指導者 教諭 山崎潤司

    1 題材 「修学旅行班の編制方法」

    2 題材について

    (1)生徒の実態(男子14名 女子20名 計34名)

    本学級の生徒は明るく活発で、男女分け隔てなく関わりをもてる生徒が多くいる。また、生活

    班での話合いや諸活動では、大半の生徒が前向きに取り組んでいる。5月実施の hyper-QUの学

    級満足度尺度から見た学級集団の様子では、「親和的なまとまりのある学級集団」と判定された

    が、発言をする生徒が固定化されてきている様子が見られた。そのため、話合いでは付箋に自分

    の考えを書かせることで、全員の意見を明示してから話合いを進めるなどの手立てをとった。そ

    の結果、小グループでの話合いではほぼ全員が自分の意見を言える雰囲気ができた。そのことは、

    10月の hyper-QUでも、学級との関係の項目について全て向上したことからも裏付けられる。

    また、昨年度後半から約一年間不登校だった生徒が急に登校したときでも、学級に温かく迎える

    ことができた。

    しかし、中には級友の輪に馴染むことができない生徒や学校生活の悩みを抱えている生徒もい

    る。それに対して、これからは生徒同士での助け合いや支え合いの精神をさらに醸成していきた

    い。学級の問題解決や級友との関係づくりなど、自治的に進められる生徒の育成を目指していく。

    (2)題材設定の理由

    2学期になり、体育祭や合唱コンクールなどの行事を終えて学級のまとまりがさらに高まって

    きている。これから、3学期にかけて修学旅行に向けての事前学習を進めていくことになるが、

    先日行った学級討議の議題アンケートの結果から、すでに、修学旅行について生徒の関心が非常

    に高いものとなっていることがわかった。その中でも、班別自主研修の班編制をどうするのかと

    いうことに興味を示している生徒が数多くいた。しかし、中には仲の良い友人と同じ班になるこ

    とだけを考えている生徒もいる。

    本学級では、「色えんぴつ~描いてみせます!35人35色~」を学級目標に掲げ、全員が他

    者を認めながら、自由に個性を発揮できる学級を目指している。また、先日修学旅行の目標が「笑

    花爛漫」に決定した。その中には、「みんなが満足して笑顔になれる修学旅行にしたい」という

    思いが強く込められていた。この二つの目標を達成するために、自分の主張と他者への配慮を考

    慮した全員が納得できる班編制の条件を考えることで、互いを尊重する態度を育てたい。

    3 指導のねらい

    ○望ましい人間関係を形成し、諸問題を解決しようとする自主的、実践的な態度を育む。

    ○互いの意見を尊重し、協力して実践する態度を育む。

    4 評価の視点と本実践における評価規準

    集団活動や生活への

    関心・意欲・態度

    集団や社会の一員としての

    思考・判断・実践

    集団活動や生活についての

    知識・理解

    学級活動の向上や諸問題の解

    決に関心をもち、これからの修

    学旅行に向けた活動に自主的、

    自立的に取り組もうとしてい

    る。

    学級の一員として自己の役割と

    責任をもち、諸問題の解決に向け

    て多様な意見を生かし合い、その

    方法を考え、判断し、互いに信頼

    し合って実践している。

    修学旅行を成功させる意義

    やそれに向けて学級で取り組

    むことの意義、諸問題を解決

    する方法について理解してい

    る。

  • - 9 -

    5 展開の過程

    (1)事前の指導と生徒の活動

    期日 活動の場 活動の内容 指導上の留意点 目指す生徒の姿と評価方法

    10月28日

    (水)

    ・朝学活

    (学級全員)

    ・学級討議の議題

    アンケートを

    とる。

    ・学級の現状と今

    後を想起し、話

    し合う必要があ

    る議題を考える

    よう促す。

    【知識・理解】

    ・学級集団を向上させるた

    めに真剣に取り組んでい

    るか。 〔観察〕

    〔アンケート用紙〕

    10月30日

    (金)

    ・昼休み

    (学級活動係)

    (班長)

    ・学級討議アンケ

    ートの結果を

    基に議題を選

    定する。

    ・全員が主体的に考

    えることができる

    議題にするよう助

    言する。

    11月5日

    (木)

    ・学級活動

    (学級全員)

    ・修学旅行の班編

    制の際に大切

    な条件を付箋

    に記入する。

    ・班の中での譲れ

    ない条件をま

    とめる。

    ・自分の主張だけで

    なく、他者への配

    慮も考慮した方法

    を書くよう促す。

    ・条件は複数でもよ

    いことを伝える。

    【関心・意欲・態度】

    ・これからの学級集団の向

    上に向けた活動に自主

    的、自立的に取り組もう

    としている。 〔観察〕

    〔付箋〕

    11月6日

    (金)

    ・放課後

    (学級活動係)

    (班長)

    ・出てきた条件を

    まとめる。

    ・出てきた意見の数によっていくつの条件に絞るのかを助言する。

    11月10日

    (火)

    ・学級活動

    (学級全員)

    ※本時の指導参照

    (2)本時の指導と生徒の活動

    ア 課題「班編制のための譲れない条件」

    イ 本時のねらい

    ○学級集団として互いに尊重し、みんなが納得のいく修学旅行の班編制の条件を決定する。

    ウ 本時の展開(別紙参照)

    (3)事後の指導と生徒の活動

    期日 活動の場 活動内容 指導上の留意点 目指す生徒の姿と

    評価方法

    11月19日

    (木)

    ・学級活動

    (学級委員)

    ・決まった班の編

    制の条件をも

    とに具体的な

    編制方法を決

    定する。

    ・学級会で決まった

    内容で班の編制を

    行うことを確認す

    る。

    【思考・判断・実践】

    ・学級の一員として自己の

    役割と責任をもち、諸問

    題に向けて多様に考えて

    いる。 〔観察〕

    〔付箋〕

    12月上旬 ・学級活動

    (学級委員)

    ・決まった方法で

    班編制を行う。

    ・互いの意見を尊重

    しながら班編制を

    行うよう促す。

    【思考・判断・実践】

    ・学級の一員として自己の

    役割と責任をもち互いを

    尊重しながら実践してい

    る。〔観察〕〔振り返り〕

  • - 10 -

    ウ 本時の展開

    段階 学習活動 指導上の留意点 ◎目指す生徒の姿と

    評価方法 導入

    (5 分) 1 開会の言葉 2 司会、書記の紹介 3 議題の発表・確認 4 提案理由の説明 5 教師の話

    ・議題と提案理由がしっかり見えるように提示する。

    ・黒板には提案理由のキーワードを抜き出したものを掲示する。

    ・自分の主張と他者への配慮を大切にみんなが納得のいくためのポイントを考えるよう伝える。

    展開 (20 分)

    6 発表のルールの 確認

    7 班で考えた条件を

    理由や根拠とともに発表する。

    8 個人で、出てきた意

    見を精選する。 9 班で、出てきた意見

    を発表し合う。

    ・前回の班での話合いの内容を思い出し、理由や根拠を明確に発表するよう指示する。

    ・聞き方や話し方について間違っている場合は助言する。

    ・発表で出てきた意見について、おすすめの条件を決めるよう指示する。

    ・理由や根拠に注目し、おすすめの条件を決めるよう助言する。

    ・理由や根拠を明確に発表するよう促す。 ・発表が終わった班から、意見交換をするよう促す。

    【思考・判断・表現】 ◎提案理由について学級の現状を踏まえ、班の編制の条件を考え、理由や根拠を示して意見を述べている。

    〔観察〕 〔ワークシート〕

    収束 (20 分)

    10 椅子をコの字型に移動

    11 最終目標の確認 12 班編制の条件につ

    いて、理由や根拠を明確にして話し合う。

    13 班編制の条件を

    決定する。

    ・提案理由を再度確認するよう促す。 ・決定した条件をもとに、班編制をすることを確認し、当事者意識をもたせる。

    ・全員が納得できる方法なのかを十分に考えさせる。

    ・理由や根拠が提案理由に沿っているのかを意識して考えるよう助言する。

    ・意見を条件の横に板書し、賛成か反対かが明確になるよう指示する。

    【思考・判断・表現】 ◎互いの意見を尊重し、班編制の条件を考えているか。

    〔観察〕〔振り返り〕

    まとめ (5 分)

    14 決定事項の確認 15 自己評価・感想の

    記入 16 担任の話 17 閉式の言葉

    ・話合いの良かった点や改善点等、今後の学校生活に向けて前向きに取り組んでいけるように言葉がけをする。

    ・議長団を労う。

    【提案理由】3月の修学旅行についてみんながとても楽しみにしています。また、どのような班編制になるのかドキドキしている人が多くいました。先日、修学旅行のスローガンは「笑花爛漫」に決定しました。その中には、「みんなが満足して笑顔になれる修学旅行にしたい」という思いが強く込められています。そのために、今回はみんなが納得できる班編制にするためにはどんな条件が必要なのか考える必要があると思い提案しました。

    【発表のルール】 ①発表者 ②聞き手 ・全員に聞こえる声の大きさで話す。 ・発表者の方を向く。 ・発表が終わったら ・話を最後まで聞く。 「以上です」と言う。 ・発表が終わったら拍手する。

    各班から出た条件について、採用するものを理由や根拠をもとに決めよう。

    <教師の手立て> ・意見が出ない→①近くの人と話し合うよう促す

    ②自由に移動し、意見交換をさせる ・意見が分かれた→ ・話が逸れた → ・意見がまとまらない→多数決

    理由や根拠をもとに話し合うよう促す

  • - 11 -

    6 資料等

    学級討議 2年B組 番 名前 平成 年 月 日

    議題 「班編制のための譲れない条件」を考えよう!

    提案理由

    3月の修学旅行についてみんながとても楽しみにしています。また、どのような班編制になるのかドキドキしている人が多くいました。先日、修学旅行のスローガンは「笑花爛漫」に決定しました。その中には、「みんなが満足して笑顔になれる修学旅行にしたい」という思いが強く込められています。そのために、今回はみんなが納得できる班編制にするためにはどんな条件が必要なのか考える必要があると思い提案しました。

    時間 話合いの順序 ワークシート

    5 分

    1 開会の言葉 2 司会、書記の紹介 3 議題の発表・確認 4 提案理由の説明 5 教師の話

    ☆各班から出た条件から自分のおすすめ条件を決めよう! ※理由や根拠をはっきりさせよう!

    40 分

    5 分

    14 まとめ 学級の決定事項 15 自己評価・感想の記入 16 担任の話 17 閉式の言葉

    決定した条件

    自己評価 全体を通しての感想 1 提案理由に沿って考えられた。

    A・B・C 2 他の人の意見を聞いて、生かすことができた。

    A・B・C 3 条件を決定するために協力した。

    A・B・C 4 決定事項を理解し、活動意欲が高まった。

    A・B・C

    6 発表のルールの確認

    7 班ごとに条件を発表

    8 個人で、出てきた条件からおすすめの条件を決める。

    9 班の中でで、おすすめの条件を発表

    10 椅子をコの字型に移動

    11 最終目標の確認

    12 全体討議

    13 班編制の条件決定

    ※理由や根拠も発表する!

    ※【裏面参照】

    ※ここでたくさん意見を出しましょう!

    <おすすめ条件①>

    <理由や根拠>

    <おすすめ条件②>

    <理由や根拠>

    <おすすめ条件③>

    <理由や根拠>

  • - 12 -

    第3学年B組 学級活動指導案 平成27年11月10日(火)第5校時

    指導者 教諭 熊木 大典

    1 題材 「卒業式までの取組を考えよう」

    2 題材について

    (1)生徒の実態(男子14名 女子16名 計30名)

    生徒の実態については、学級担任の観察と hyper-QUの2点から述べる。学級担任の観察によ

    ると、小グループやペアでの話合いの意見交換において、積極的に自分の考えを発表し、相手と

    自分の考えとを比較する姿が見られ、活動を活発かつ円滑に進めることができる。また、日常活

    動においても当番やきまりを守り、真面目に取り組む生徒が多い。5月と10月に行った hyper-

    QUにおいても「親和的なまとまりがある集団」と判定された。しかし、年度当初は全体の前で

    は発言しない傾向の生徒が多く、意見を発表する生徒や行事等のリーダーも固定されていたため、

    教師からは学級全体の当事者意識が見えにくい状況であった。そのため、行事や学級の係など、

    当事者意識を高める内容を議題にして学級討議を開き、活動方針を決定してきた。その結果、自

    分の考えを全体の前で発表する生徒も増えてきた。そのことは、hyper-QUのソーシャルスキル

    のタイプ判定において、5月では配慮に偏った生徒が23%であったが、10月では10%まで

    減少し、配慮と関わりのバランスが良くなったことや、学級との関係において、学級の活動に貢

    献していると実感している生徒が増加したという結果からも裏付けられる。今後もペアやグルー

    プ活動などの中で、生徒同士が意見交換したり、互いに評価し合って認め合ったりするとともに、

    全体での意見交換において、個の考えが反映されるように工夫したい。さらに、決定事項に責任

    をもたせ、考えを発表する意識を高めることで、自分の意思を表現することの大切さに気付かせ

    たい。

    (2)題材設定の理由

    生徒たちは、いずれの行事においても学級目標である「挑戦(我ら3B 築こう黄金時代)」を

    達成するために何が必要なことかを考え、共有することで、互いに協力しながら取り組んできた。

    11月10日現在、卒業までの登校日が72日となり、残りの学校生活をどのように過ごしてい

    くべきかを考える時期を迎えている。

    本時では、合唱コンクールの自由曲『虹』の歌詞である「君を思っている」や「光を残して」

    という言葉と卒業式のイメージとを照らし合わせることで、学級で過ごす日々が良い思い出とな

    るよう、どのような活動をしていくかを考えさせる。さらに、卒業に向けて前向きに行動するこ

    とで、互いに思いやり、尊重する態度を育てたい。

    3 指導のねらい

    ○学級の一員として自己の役割と責任を自覚することで学級に対する連帯感を高める。

    ○学級をより良い集団にするため、意見を積極的に発言する意識を高める。

    ○互いの意見を尊重し、協力して実践する態度を育む。

    4 評価の視点と本実践における評価規準

    集団活動や生活への 関心・意欲・態度

    集団や社会の一員としての 思考・判断・実践

    集団活動や生活についての 知識・理解

    卒業に向けて、さらに学級活動

    の向上や諸問題の解決に関心をもち、これからの学級集団の向上に向けた活動に自主的、自立的に取り組もうとしている。

    学級の一員として自己の役割と

    責任をもち、諸問題の解決に向けて多様な意見を生かし合い、その方法を考え、判断し、互いに信頼し合って実践している。

    卒業に向けて、さらに学級集

    団を向上させる意義と、そのために、学級で取り組むことの意義、諸問題を解決する方法について理解している。

  • - 13 -

    5 展開の過程 (1)事前の指導と生徒の活動

    期日 活動の場 活動の内容 指導上の留意点 目指す生徒の姿と 評価方法

    10月27日 (火)

    ・終学活 (学級全員)

    ・今後の日程を考えて、議題のアンケートを記入する。

    ・残る行事や卒業までの時間を考え、クラスの目指す姿を意識するよう助言する。

    【関心・意欲・態度】 ・現在の学級について真剣に考えることができたか。

    〔観察〕〔ふり返り用紙〕

    10月28日 (水)

    ・昼休み (学級活動係)

    ・アンケートから議題を考える。

    ・学級目標を意識し、議題や提案理由とキーワ

    ードを考えるよう助言する。

    11月 9日 (月)

    ・学級活動 (学級全員)

    ・議題を提示し、具体的な取組を付箋に書く。

    ・付箋を『絆を深

    める強さ』『全体か個人の取組か』の4次元マトリックス表にまとめる。

    ・4次元マトリックス表を参考に、取組とその理由を書く。

    ・具体的な取組を考えできるだけ多くの意見を出すよう助言する。

    ・出た意見を複数組み合

    わせたり、改善策も考えたりして、まとめるよう促す。

    ・理由や根拠はキーワードや提案理由を参考にするよう助言する。

    【思考・判断・表現】 ◎提案された議題について具体策を考え、理由を示して意見を述べている。 〔観察〕〔付箋の内容〕

    11月10日 (火)

    ・学級討議 (学級全員)

    ※本時の指導参照

    (2)本時の指導と生徒の活動 ア 課題「最高の光を残した卒業式にするための取組を考えよう」 イ 本時のねらい ○学級をよりよくするという意欲をもち、具体的かつ現実的な学級の取組を決定する。

    ウ 本時の展開(別紙参照) (3)その後の指導と生徒の活動

    期日 活動の場 活動内容 指導上の留意点 目指す生徒の姿と 評価方法

    11月18日 (水)

    ・学級活動 (学級全員)

    ・決まった取組について、誰がどのように実行していくかを決定する。

    ・決まった取組を全員が取組んでいくことを確認するよう助言する。

    ・誰が、いつ、どのようになど、すぐに実行できるようなレベルにするよう促す。

    【思考・判断・表現】 ・学級の一員として自己の役割と責任をもち、学級の取組を真剣に考えることができたか。

    〔観察〕〔振り返りカード〕

    12月上旬

    ・学級活動

    (学級全員)

    ・学級の取組の状

    況や個々の意見を参考にし、活動の成果を振り返る。

    ・1ヶ月の間、決まった

    取組をどれくらい実行できたかを振り返るよう示す。

    【知識・理解】

    ・取組の改善に向けて、多様な意見を生かし合い、さらに良い方法について考え、判断しているか。 〔観察〕〔ワークシート〕

    12月上旬 ・学級活動 (学級全員)

    ・12月から1月までの期間に行う具体的な活動を考える。

    ・前回の活動の成果や反省を踏まえ、実行する具体的な活動を考えるように促す。

    【関心・意欲・態度】 ・学級の課題の解決に対して関心をもち、これからの学級集団の向上のための取組を意欲的に考えているか。 〔付箋の内容〕〔観察〕

  • - 14 -

    ウ 本時の展開

    段階 学習活動 指導上の留意点 ◎目指す生徒の姿と

    評価方法 導入 (5分)

    1 開会の言葉 2 司会、書記の紹介 3 議題の発表・確認 4 提案理由の説明 5 教師の話

    ・前時の振り返りをし、提案理由と提案理由となるキーワードを再確認させる。

    ・議題をしっかりと見えるように提示する。

    ・卒業式までの日数を考え、これからどのようにクラス全員の絆を深めるべきか想起するよう促す。

    展開 (15分)

    6 班ごとになって司会を中心に前時の確認

    ※4次元表を参考にして取組とその理由を再確認する。

    7 椅子をコの字型に移

    8 発表のルールの確認 9 最終目標の確認 10 班ごとに取組の内容

    を発表 ※理由や根拠を明確に

    して発表する。

    ・前回使用した4次元表を活用し班内で取組と理由も含めて再確認するよう助言する。

    ・ホワイトボードとワークシートを見せながら理由も含めて発表するよう促す。

    ・書記は取組が書かれたホワイトボードを黒板に貼らせ、同じ意見は全員に確認し、まとめるよう助言する。

    収束 (25分)

    11 良いと思った取組について、良さを考えワークシートに記入

    12 出た意見に対しての

    質問と応答 13 出た取組に対して個

    人の意見を発表 ※出ない場合は席を自由に移動し、意見交換する。

    14 承認

    ・優先順位を決め、取組を最大3つに絞ることを確認する。

    ・決定した取組は、今後行うことを確認し当事者意識をもつよう促す。

    ・意見を取組の横に板書し、賛成か反対かを記入するよう促す。

    【思考・判断・表現】 ◎学級の取組を決めるために意欲的に意見を述べる、または意見交換をしている 〔観察〕

    まとめ (5分)

    15 決まった取組の確認 16 自己評価の記入 17 担任の話 18 閉式の言葉

    ・話合いの良かった点を述べる。今後の学校生活に向けて前向きに取り組んでいけるように言葉がけをする。

    ・議長団に労いの言葉をかける。

    【提案理由】卒業式までに登校する日数も72日となり、3年B組の仲間と過ごす時間も少なくなりました。そこで、

    卒業に向けてクラスの絆や友情をさらに深めていくために、クラス全員で取組むことを考える必要があると考えまし

    た。このことが実現すると、学校生活も充実し、感動的な卒業式を迎えることができると考え、提案しました。

    ※キーワード『関わり』『信頼』『思い出』『友情』

    【発表のルール】①発表者 ②聞き手

    ・全員に聞こえる声の大きさで話す。 ・発表者の方を向く。

    ・発表が終わったら「以上です」と言う。 ・発表が終わったら、拍手をする。

    各班から出た取組について、実際に行うものを決めよう。

    <教師の手立て> ・意見が出ない→①近くの人と話し合うよう促す

    ②自由に移動し、意見交換をさせる ・意見が分かれた→理由や根拠をもとに話し合うよう促す ・意見がまとまらない→多数決

    <教師の手立て> ・質問に対して解答がない→班で1分程度考え、発表する

    よう促す

    <教師の手立て> ・理由や根拠が書けない→提案理由やキーワードを参考に

    するよう促す。

  • - 15 -

    6 資料等

    学級討議 3年B組 番 名前 平成27年11月10日

    議題 「最高の光を残す卒業式にするための取組を考えよう」

    提案理由

    卒業式までに登校する日数も72日となり、3年B組の仲間と過ごす時間も少なく

    なりました。そこで、卒業に向けてクラスの絆や友情をさらに深めていくために、

    クラス全員で取組むことを考える必要があると考えました。このことが実現すると、

    学校生活も充実し、感動的な卒業式を迎えることができると考え、提案しました。

    キーワード 『関わり』 『友情』 『信頼』 『思い出』

    時間 話し合いの順序 メモ

    5 分

    1 開会の言葉 2 司会、書記の紹介 3 議題の発表と確認 4 提案理由の説明 5 教師の話

    40 分

    6 班ごとになって司会を中心に前時の確認

    ※4次元表を参考にして取組とその理由を確認しよう。

    7 椅子をコの字型に移

    8 発表のルールの確認 9 最終目標の確認 10 班ごとに取組の内容を発表 ※理由や根拠を明確にして発

    表しよう。 11 良いと思った取組につい

    て、良さを考えワークシートに記入

    12 出た意見に対しての質問と

    応答 13 出た取組に対して個人の意

    見を発表

    14 承認

    5 分

    15 取組の確認 16 自己評価の記入 17 閉会

    クラスで決定した取組

    自己評価 全体を通しての感想 1 提案理由に沿って考えられた。

    A・B・C 2 他の人の意見を聞いて、生かすことができた。

    A・B・C 3 取組を決定するために協力した。

    A・B・C 4 決定事項を理解し、活動意欲が高まった。

    A・B・C

    【班で決まった取組】

    【取組の良さの理由や根拠】

    (提案理由やキーワードを参考に考えよう)

    【発表された中で良いと思った取組】

    【取組の良さの理由や根拠】

    (提案理由やキーワードを参考に考えよう)

    【改善案など】

    【意見交換で参考になった事】

  • - 16 -

    全体会Ⅰ(13:20~13:50)

    ○開会の挨拶 魚沼市中学校長会会長下村 正人(堀之内中学校長)

    ○来賓祝辞 魚沼市教育委員会 教育長 星 勉 様

    ○研究の概要説明 研究推進責任者 五十嵐 理(魚沼市立広神中学校)

    会場校研究主任 柴田 理恵(魚沼市立湯之谷中学校)

  • - 17 -

    協議会(15:00~16:00)

  • - 18 -

    全体会Ⅱ(16:10~16:30)

    ○ご指導 魚沼市教育委員会 統括指導主事 伊佐 貢一 様

    閉会(16:30~16:40)

    ○閉会の挨拶 魚沼市中学校教育研究会会長 小川 正男(湯之谷中学校長)

  • 移動

    ステージ

    武道場

    ギャラリー

    ロビー

    WC

    全体会

    公開授業C

    (3年B組)

    倉庫

    【魚沼市湯之谷公民館】

    WC

    図書室

    WC

    WC

    玄関

    1 F 2 F 3 F

    会 場 図

    【湯之谷中学校】

    校長室

    (来賓控室)

    日 程 受付

    13:00 13:20 13:50 14:00 14:50 15:00 16:00 16:10 16:30 16:40

    全体会Ⅰ

    公開授業

    休憩

    協議会

    閉会

    全体会Ⅱ

    1 F 2 F 3 F

    研修室

    職員室

    WC

    WC

    職員玄関

    食堂

    道場玄関

    WC

    公開授業A

    (1年A組)

    公開授業B

    (2年B組)

    来賓受付

    一般受付

    移動

  • 平成26・27年度 新潟県中学校教育研究会指定 特別活動研究発表会 アンケート

    本日はご多用の中、本研究大会にご参加いただき誠にありがとうございました。皆様から率直なご意見ご感想をいただき、今後更に研修を進めていきたいと考えております。ご協力をよろしくお願いいたします。

    所属 お名前

    参観された公開授業 ( 1年生 2年生 3年生 )

    【研究内容について】○研究の発表内容は参考となりましたか。(○を付けてお答えください。)ア 大変参考になった イ 参考になった ウ あまり参考にならなかった エ 参考にならなかった

    【自由記述欄】

    【感想等】○研究発表会全体を通して、ご意見やご感想、お気づきの点がありましたらお書きください。

    ※ご協力ありがとうございました。この用紙はお帰りの際に回収箱に入れるか、会場校職員にお渡しください。

    平成26・27年度 新潟県中学校教育研究会指定 特別活動研究発表会 アンケート

    本日はご多用の中、本研究大会にご参加いただき誠にありがとうございました。皆様から率直なご意見ご感想をいただき、今後更に研修を進めていきたいと考えております。ご協力をよろしくお願いいたします。

    所属 お名前

    参観された公開授業 ( 1年生 2年生 3年生 )

    【研究内容について】○研究の発表内容は参考となりましたか。(○を付けてお答えください。)ア 大変参考になった イ 参考になった ウ あまり参考にならなかった エ 参考にならなかった

    【自由記述欄】

    【感想等】○研究発表会全体を通して、ご意見やご感想、お気づきの点がありましたらお書きください。

    ※ご協力ありがとうございました。この用紙はお帰りの際に回収箱に入れるか、会場校職員にお渡しください。

  • 平成26・27年度 中教研 特別活動 アンケート まとめ(中越・湯之谷中学校)

    1 研究主題・内容について○ 研究の発表内容は参考となりましたか。

    大変参考になった 参考になった あまり参考にならなかった 参考にならなかった 合計人数 43 24 0 0 67割合(%) 64.2 35.8 0.0 0.0

    大変参考になった を 選んだ人の意見○中学3年という反抗期の人たちでも温かい気持ちで交流していて素晴らしいと思いました。○話合いは、生徒の課題意識が一番大切だと思う。事前の活動でどうすればその意識を高めることが できるのか詳しく知りたい。○研究の概要の説明が簡潔に示されており、とてもわかりやすかったです。○明日からすぐ学活で使える工夫も数多くあり、とても参考になりました。○多数決に価値づけをして、発言をまとめる方法を手段としていたことが参考になりました。○話し合うことに必要な要素が精選され、その要素を継続的に取り組むことで、スタンダードとして 確立していた。生徒にとってもやりやすさがあり、安心感につながると思いました。勉強になりました。○今までリーダー会議で行っていたことを学級会でという視点が「役割を固定しない」につながり、 参考になりました。○研究内容を「集団決定」に焦点化したことで、よりよい集団について考えることができ、「互恵性」が 生まれていると思いました。○2年間の取組の流れもわかりやすかったです。○子どもが自分たちで進めていく話合い、ルールや温かい雰囲気が素晴らしかったです。○学校全体で取り組んでいる様子が見られた。○素晴らしい学級でした。とても温かい雰囲気で素敵でした。小学校の頃の彼らを知っているので、 素晴らしい成長を感じ、感激しました。○2年間の中で、何回も授業を積み重ねて改善を図り、その都度ブラッシュアップされていく様子が わかりました。魚沼市の中で先進的にやっていただきました。○望ましい人間関係を築くためには、多様な意見を、相手にわかりやすく伝えてたり、聞いてまた 意見を持つことが大切だと思いました。○当校も「魚沼市の課題」と同じような課題があり、研究発表の内容はとても参考になりました。○生徒がたくさんの経験を積んでいることがよく分かりました。○年間計画の中に話合い活動を位置づけ、行事等と関連を持たせて子どもたちの当事者意識を 高めているところが素晴らしいと感じました。○3つの段階、7つの場面、大切だと思った。参考にしたい。○多様な意見を重ね合い高め合うための工夫、とても勉強になりました。○当校も貴校と同じように一小一中、しかも1クラスという規模で、人間関係が凝り固まった状態で を入学してくるので、よい手本を示しつつ、風通しの良い集団を作るのに苦労しています。 そういう意味でとても参考になりました。○グループ活動の役割分担、ルール作り、とても参考になりました。○全校体制で取り組んでいることが羨ましく感じました。環境(グッズ、時間設定)、議題設定のための 授業外の時間確保が難しいです。放課後は、部活動があるので。○取組の成果と今後の課題が明確で、今後の目指す姿がはっきりとする発表でした。○学校全体として取り組んできたことをしっかりとした形でまとめていただいたと思います。

    参考になった を 選んだ人の意見○集団作りによって個が育ち、個の育ちが集団の向上につながることが成果となっているように受けとめた。○「事前ー本時ー事後」と7つの場面というくくりを生徒の中にも落としこむことができるとよいと思った。○中学校での取組が具体的にわかりよかったです。温かい学級づくりの成果がはっきり表れているようで すばらしいと思いました。○「温かい学級づくり」とマッチして良い研究が進んだのではないか。○学級経営に生かしていきたい。○話合い活動はやはり、ある程の集団で練り上げていくもの。うらやましく思いました。○子どもにあった議題の設定、話し合う意義が大切。○市全体の実態と望ましい姿がわかりやすかった。行動レベルの手立て、方策を湯之谷中が示していた。○学級会の持ち方として、中学校の姿を見せていただくことができました。

  • 2 公開授業について○公開授業は研究主題・研究内容を具現化していましたか。

    よく表していた まあまあ表していた あまり表していなかった 表していない 未記入 合計 よく表していた まあまあ表していた あまり表していなかった 表していない1年 8 13 0 0 2 23 34.8 56.5 0.0 0.02年 16 6 1 0 0 23 69.6 26.1 4.3 0.03年 11 10 0 0 0 21 52.4 47.6 0.0 0.0未記入 1 1全体 35 30 1 0 2 68 51.5 44.1 1.5 0.0

    1年 よく表していた を 選んだ人の意見○小学校からの積み重ね、中1から中3の発達段階による教師(FT)の役割について、考えさせられました。○「学級活動」の授業を見せていただく機会が少ないのですが今日は研究主題に合致した取り組みを見せていただき 大変勉強になりました。○話合い活動に用いられていたグッズや手法、大変参考になりました。○他者の発言に対して、重要的に聞きあう雰囲気が醸し出されていた。○「具体的な取組を決定する」との本時のねらいと、「話合いをまとめる」との研究の今後の課題とを両立させようと ご努力されていらっしゃいました。○生徒の姿がすばらしかった。(先生のこれまでの働きかけ)「となりはどう?」や司会等の役割のローテーション など、身に付き、力になっていると思います。

    1年 まあまあ表してた を 選んだ人の意見○話合いのルールや流れが明確で、全校生徒が共通でできると、いつでもどのような場面でもできると思いました。○「グループ→全体」への流れを見せていただき、「拡散→収束」への話合い活動の方法の1つを学ばさせていただきました。○「高め合う」のは互いの行動を高め合うのか?話合いのレベルを高め合うのか。○フリーに話し合う場面がもう少しあってもよいのではないかと思いました。○事前の話し合いの中で、上級生から学んだこと、感じたことが多様に出されていてよかったと思いました。話合いの中で、 しかも多数決で1つに絞ること、集団決定することの難しさを感じました。○今回に関しては、理由(根拠)にもとづき話し合えていなかったように感じたので。次時はきっと高め合える話合い になると思いました。○話し合う役割、システムがよくできていて、生徒たちはよく活動していました。重ね合うために自分は○○と思うという 意見を言いながら決定していくことの必要性を感じました。

    1年 未記入の方の意見○多様な意見を重ね合わせるためには、意見を持たせることが大切。個の意見を拾うために、可視化、個の考えも聞いていく。 「先輩のかっこよさ」を共通理解して、具体的に何をしていくのか考えると子どもたちの必要感にあったのではないか。○事前の丁寧な継続した指導がいきていた。多様な意見の重ね方に、更によい話合いのポイントがあると思う。

    2年 よく表していた を 選んだ人の意見○話合いのルールの徹底、すばらしかったです。○活発な意見交換で、しっかりと指導されていると感じた。○話し合うための基盤ができていたと感じた。○多様な意見を重ね合う点では物足りなかったですが、話合いの基本がしっかりとおさえられたものでした。○多様な意見を重ね合っていたと思います。自分の考え以外の人の考えをプラスに理解しようとする姿が見られ、すばらしかった です。「それって、こういうこと?」というふうに。そして、「なるほどー」「いいね」「おー」など。○生徒が自分たちの力で活発な話し合いを進めていました。「ここは!」というタイミングで上手に教師が入り、うまく方向性も つけられていたと思います。普段から、学級経営を丁寧にされている雰囲気が授業からよく伝わってきました。○すばらしい学級の雰囲気で多様な意見が出ていたように思います。話合いのルールが明確になっていたので、意見が出し やすかったと思いました。高め合う話合い活動とはどういったものか、自分でもこれから勉強していきたいと思います。○「望ましい人間関係につなぐ」にある通り、親和的な学級を見せていただきました。いい生徒たちですね。○子どもたちが中心となって話し合いを進めていくうえで、必要な「話合いのルール作り」「リーダーの育成」がしっかり行われ ていると感じる授業でした。ぜひ、参考にして学級、学校に手役立てたいと思います。○修学旅行のねらいとの兼ね合いが少し気になりました。○確立していた。生徒にとってもやりやすさがあり、安心感につながると思いました。勉強になりました。○学力的なものもあり、表現は上手では無かったり、下手をすると意味が行き違ってしまうようなものもあったが、話合いはよく されていた。内容的な深まりがもう少しほしいところである。

    2年 まあまあ表していた を 選んだ人の意見○話合いのルール、スキルや親和的な学級づくりが着々と進んでいると感じました。日頃の実践の成果だと思います。○話合いのゴールを教師がしっかりとおさえ、そこに向かって生徒を巻き込み、授業を展開していくことを学びました。○高め合うという視点で深まりがほしかった。○話合いの仕方、発表の仕方、話の聞き方がよくトレーニングされていた。

    2年 あまり表していなかった を 選んだ人の意見○親和的な学級集団の雰囲気が感じられてよかったが、話合いそのものの進め方はまだ未熟と感じた。安きに流れる話合い になったと思う。

    3年 よく表していた を 選んだ人の意見

    人数 割合(%)

  • ○和やかな雰囲気で授業が進められていました。話合いの7つの場面。○温かい人間関係に支えられたクラスの雰囲気が伝わってきました。日頃の取組、3年間の積み重ねの大切さを学ばさせて いただきました。○よい(優れた)リーダーと親和性の高い話合い、集団のあり方は参考になった。求める方向に持っていけるリーダーは すばらしかった。○生徒の活動の様子が前向きにでていました。多くの意見から学級の様子がうかがえました。○今日の授業中にこれまでの担任の先生の指導、御尽力が表れていました。合唱も学級会もすばらしかったです。○研究のねらい、過程が明確でわかりやすかった。Q-Uの結果をいかした授業、生徒指導が今回の参観授業に表れていた。 ルールの確認、やり方のモデル提示、意見を言うための支援等とても参考になった。○生徒に事前に考えさせるとき、より深まりを期待できるような根回しをしたいです。「高め合う=卒業前に行う取組」ならば キーワードを「伝統」「未来」「感謝」など更に深まるものにしてもよかったのではないでしょうか。○生徒主体で活発に活動していました。○まっすぐな子供たちでした。魚沼が目指す親和的な学級の具現を実感しました。

    3年 まあまあ表していた を 選んだ人の意見○のびのびと自分の考えを発表していた。グループ(班)発表の内容整理と論点整理によって討議の深め合いにつながるのでは ないか。個々の意見発表のままでは収束しきれない(折り合いの付け方)ように見えた。○「望ましい学級づくり」に話合い活動は有効。でも、高等な話合い活動を求めすぎると…?!○リーダーと集団をここまでよく育てていたと思います。発言しない生徒にどのようにして関わっていくか難しいと思いました。○全員が参加しようという意欲は見られた。↔互いを気遣う心の発露の姿が見られるともっと良かった。 「互いを気遣う」フリートークはまったくフリーのグループ(ご近所)であったっため、誰とも話をできない生徒がいたが、 気づいていたかどうか。誰もひきこうもうとすることができなかった。「改善意見は相手の考えを尊重すること」ということを、 全員が理解し全員の意見を集約する工夫がほしい。 ⇒付箋を使うことはとても有効だと思った。 ≒声に出して発言することを求めることに全員が答えることができるか疑問。 ⇒次時以降の話合い活動で工夫できるとよいと思った。個、ペア、グループ、全体の学習の型を意図的に配列する必要がある。

    学年未記入 まあまあ表していた を 選んだ人の意見○親和的な雰囲気がよくできている学級だと思いました。今後、高め合う集団になっていくとよいと思いました。

    3 協議会について○協議会の進め方、方法はよかったですか。

    人数 割合(%)とてもよい ほぼよい あまりよくない よくない 未記入 合計 とてもよい ほぼよい あまりよくない よくない

    1年 14 8 1 23 60.9 34.8 0.0 0.02年 8 12 2 1 23 34.8 52.2 8.7 4.33年 6 15 21 28.6 71.4 0.0 0.0未記入 1 1全体 29 35 2 1 1 68 42.6 51.5 2.9 1.5

    ○協議内容(多様な意見を重ね合い高め合う話合い活動を実現するにはどうすればよいか)は参考になりましたか。

    大変参考になった 参考になった あまり表していなかった 参考にならなかった 未記入 合計 大変参考になった 参考になった あまり表していなかった 参考にならなかった

    1年 12 10 1 23 52.2 43.5 0.0 0.02年 7 15 1 0 23 30.4 65.2 4.3 0.03年 8 12 1 21 38.1 57.1 0.0 0.0未記入 0全体 27 37 1 0 2 67 39.7 54.4 1.5 0.0

    1年 大変参考になった を選んだ人の意見○1年生時から積み重ねていくことで、話合いができるようになるのでしょうね。計画的にそして、コミュニケーション活動の 大切さを学びました。○意見の重ね合い(同様の意見でもそれぞれがそれぞれの言葉でそれぞれの視点から出し合うこと)が、大切なのだと改めて 実感させていただきました。○様々な立場の先生方と意見交換ができ、かつ少人数で話しやすかったです。○他校の先生方と意見交換することで新たな気づきや自分の認識の是非がわかった。また、小学校の先生に根拠や具体性の 生徒への問い方等をうかがうことができ、自分の今後の授業にも生かせそうである。○折り合いの付け方について、小中混在のグループでの意見交換ができたことが有意義でした。(多数決のよさ、デメリット)○自校でも話合い活動を充実させたいと思います。

    1年 参考になった を選んだ人の意見○小グループでの話合いは意見を出しやすかった。多様な意見の前に同じ意見、似た意見を重ねる話合いをさせたい。○協議題というよりは3段階の話合い活動に関する振り返りになっていたので、「3段階について~」というくくりはなくて よいのかなと思いました。○グループ協議中で根拠の示し方を教師も共通理解して、「どうして」「なぜ」「それで」とつきつめていくとよいという意見が 参考になった。○事前を怠った状態が多かった。問題に気付き、意識化してこその話合いだと再認識しました。○高め合う話合い活動をするには話し合ってよかったという思いがないといけない。話合いの議題の設定は、子どもの実態にあった もの(「年間指導計画の見通し」等)にした方がよい。

    人数 割合(%)

  • 1年 未記入の人の意見○話合い方の方向が見えていたので、活発な意見が出た。

    2年 大変参考になった を選んだ人の意見○各学校での取り組み方や先生方の問題意識などを知ることができてよかった。○高め合うためには、本音を引き出し、お互い共有する必要があると思うが、そのための手段についてもう少し話を聞きたかった。○話合いの持ち方、進め方について非常に参考になりました。○ファシリテーターとして自分がうまく進められませんでした。しかし、メンバーの皆さんは、当事者意識が高く、活発に意見交換 してくださいました。

    2年 参考になった を選んだ人の意見○黄色い付箋の書き方が難しく、最初戸惑いました。○協議会の中で、疑問点を書いたピンクの付箋についての回答がなかったところが残念。○黄色い付箋の使い方(グループ討議)がグループ内でうまくいかなかった。ピンク、青で生かした方がよかったかもしれません。○短い時間の中で工夫されていました。ただ、壁面に貼ったので、グループのメンバーが身を寄せ合ってという感じにはなりません でした。小人数だったので、話す機会が多くあり、よかったと思います。○校種を越えた意見交換、よかったです。○青と赤の付箋に書いたことをもとに協議会を進める方がよかったのでは?と思いました。黄色は何と書いていいのか事前に わかりずらかったです。○ファシリテーションを取り入れて、よかった。○日頃の指導で話合いをするときにどんな工夫をしているか、いろいろな方から聞くことができた。明日からの実践に生かしていく。○生徒が話合いのルールをしっかり踏まえており、環境作りがよくできていてすばらしかった。活発に意見が出され、感心しました。○授業の振り返りと話合いについて同時進行でいったので、時間が足りず、収束までいかなかった。議論自体はとても参考になりま した。○意見を高め合う…このような場面では難しいと感じました。一つの意見について賛成、反対(?)で戦うこともあってもいいと 思いました。

    2年 あまり参考にならなかった を 選んだ人の意見○今、どの研究会もこのようなスタイルになっているが、授業者と直接議論できない協議会のスタイルに疑問を感じる。

    3年 大変参考になった を選んだ人の意見○協議の道筋がわかりやすかったので、スムーズに話し合える。ファシリテーションを取り入れ、有効だった。赤ペンも必要。○小グループで意見交換たのしかったです。○ライターも練習が必要ですね。○話合いのポイントをはっきりさせて、話し合わせることが大切と思いました。○具体例が示されると、子どもと同じように取り組みやすかったり、ゴールを見据えて行えるのではないでしょうか?○付箋の使い方が難しく、FTが大変でした。授業の赤、青の付箋を使用して協議したかったです。

    3年 参考になった を選んだ人の意見○意見を出すための司会、教師の役割、事前の大切さを感じました。○教師がねらいを明確にして、議題やキーワードの決定に関わることがその後の生徒の話合いの方向、教師の介入の仕方に大きく 関わってくると感じました。○グループ内での意見交換で、いろいろな考え方を教えていただくことができ、勉強になりました。○根拠をもっと論じて、意見をぶつけ合わせることも必要であり、司会者はあまりまとめすぎると話合いとはいえない。○協議会の視点が3つの段階、7つの場面に関わっての意見ということで、わかりずらかった。○今日の3年生の話合い活動では、どうすれば高め合うことになったのか見えるとよかったと思います。○ファシリテーター、ライターはいつでもだれでもやれるようにしておくと、協議が活発になりますね!○事前、話合い、事後、それぞれの段階における学級担任の関わり、立ち位置など、話合いのねらいや方向付けと関わって課題で あると思う。(自校の取組と振り返って)

    学年未記入 参考になった を選んだ人の意見○ファシリテーションの手法を使った協議会がとても参考になりました。

    4 その他○合唱すばらしです。響きが美しい。発声が深く、表情もとても丁寧でした。伝統を感じました。○”話合う”の活動の中には、生徒はもちろん我々のイメージも含まれており、”ズレ”や”捉え違い” etc修正しながら進めたいなぁと思いました。○すばらしい生徒に育てられている先生方に私も近づけるよう頑張ります。○温かい雰囲気の中での話合い活動が行われていた。学級の様子から日常の生徒との関わり合いが見られた。○親和的な雰囲気で協議する前提でありながら、発言したら逆に切り返されて、言ってはいけなかったのかと思わされて残念でした。○とても勉強になった。明日からいかしていきたい。○今日の1時間のために生徒を育てることはたくさんの時間と努力があったかと思います。すばらしかったです!!○クラスの温かい雰囲気は緊張している子どもからも伝わってきました。合唱も素敵でした。○今日にいたるまでの取組に敬意を表し、生徒の姿が大変ほほえましく感じました。合唱も素敵でした。○学級活動らしい話合いが和やかな雰囲気の中で進められ、生徒の表情に笑顔が多かったのがとても印象に残りました。 自治力を感じました。○すばらしいクラス、合唱に感じました。ここに至るまでの過程をじっくりきけるとよかったです。○先生方はもちろん、生徒も頑張ってくださり、とても勉強になりました。○学校全体が温かい雰囲気になり、すばらしい子どもたちを育成できると感じました。○話合い活動の参考になる点が数多くありました。

  • ○ファシリテーターはある程度の経験と技能が必要なので、大変だと思った。難しい議題にも、一人一人が自分のこととして話し合う のは子どもに必要感があったからだと感じた。○湯之谷中の先生方、推進委員の先生方、大変素晴らしかったです。(研究会の会場、受付、授業、協議会ともによかったです。 温かかった。)○中学生になるとこんなふうに自治的な話合いが展開できるのだと感心しました。これまで全校をあげての学校一丸となっての 取組の様子がよくわかります。すばらしいです。○第一希望を参観したかったです。○日頃の実践の積み重ねの成果が生徒の姿に表れていました。勉強になりました。○温かい運営、配慮に感謝申し上げます。魚沼市の一体感から温かさが感じられました。○協議会前に青と赤の付箋を書いたが、特に活用場面がなかった。学校全体で中学校の特活動全体で取り組んでいる様子が 伝わった。子どもたちが温かく、雰囲気がとてもよかった。○せっかく御苦労いただいた公開授業に関する話し合いが少なく、授業者の先生方に申し訳ない気持ちになりました。○発表して終了ではなく、話し合ったことを実現(実行)して生徒がどのように変容していったかまでが大事だと思う。○中学校の現場は実態にもよりますが、自治をどの程度与えることができるのか難しい課題です。自分たちで決めたことなら 頑張れる、また学級づくりを頑張っていきたいです。○話し合うことは手段であり、目的ではない。話し合って合意をして取り組んだら、楽しかった、よかった、成長できた等味あわせて いただきたい。○時間がぎりぎりいっぱいで他グループの意見をもっとよく聞きたいと思いました。皆さんの話合いがとても活発でした。○魚沼市で学んだことを今の職場で早くいかせるように、明日から頑張りたいと思います。意欲が高まる研究会でした。○授業で見せていただいた手法や子どもたちの姿にはたいへんよい刺激を受けました。○実践する姿から大切なものが見えてきました。チーム(学校)全体で成果を上げている研究に学ばせていただきました。○話合いが子供のやる気を引き出し、力をつけると信じています。昨年からの研究が生徒の人間関係をよくしていく姿を見せて いただきました。○魚沼市全体での取組はとても素晴らしいものであると思いました。○3年生の会場にいましたが、とても温かい話合い活動であったと思います。「高め合う」ことはとても難しいと思いますが、 挑戦し続けるべきだと思い